新規陽性者中「高齢者」の割合が増えるのは当然のこと
当ウェブサイトでは少し前に、「一般向けワクチン接種が進めば新規陽性者に占める高齢者や医療従事者の割合が増えるのではないか」とする「予言」を提示しました(『新規陽性者のうち医療従事者・高齢者の割合は上昇する』参照)。本稿では現時点におけるその「予言」の成就状況について検証しておきたいと思います。結論的には、「今のところ予想どおり」、ということです。
目次
東京都、前週比減少は「20日連続」
ついに、東京都において「新規陽性者数が前週比で減少する」という状況が20日連続に達しました。
東京都の状況(9月11日(土)時点)
- 新規陽性者数…1273人(前日比+31人、前週比▲1113人)
- 7日間平均値…1500人(前日比▲159人、前週比▲1246人)
- 重症者数…233人(前日比▲10人、前週比▲34人)
- 新規死亡者数…17人(前日比+2人、前週比+2人)
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
前週比で新規陽性者数がマイナスとなるのは8月23日(月)以来20日連続のことです。
次に、主要指標についても確認しておきましょう。
まず、重症者数については233人と、一時期と比べれば少し減少しました(図表1)。
図表1 東京都における新規陽性者数と重症者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
ただし、新たに亡くなる方は2ケタ台と「高止まり」しています(図表2)。
図表2 東京都における新規陽性者数と新規死亡者数
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)
この点、グラフの「形状」だけで見れば、山(ピーク)の高さは違いますが、新規陽性者数が急落する局面においても、重症者数や新規死亡者数についてはこれに遅れて減少するという現象は過去にも観察されています(たとえば年末・年始の局面がその典型例でしょう)。
いずれにせよ、新規陽性者数が減少に転じたからといって、ただちに重症者数や新規死亡者数が減少に転じるというものでもないことについては、きちんと認識する必要があるのかもしれません。
とある「予言」の検証
特徴的な「2つの集団」
さて、本稿ではもうひとつ、ちょっとした「検証」をしておきたいと思います。
当ウェブサイトでは数日前の『新規陽性者のうち医療従事者・高齢者の割合は上昇する』で、「一般向けのワクチン接種が急ピッチで進んでいることを受け、ごく近い将来、新規陽性者に占める高齢者や医療従事者の割合が上昇する(かもしれない)」と「予言」しました。
どうしてそんなことが「予言(?)」できるのでしょうか。
その理由は、「高齢者」(正確には「65歳以上」)と「医療従事者等」という2つの集団について、「ワクチン接種で社会的に先行していた」という特殊性が消滅するからです。
昨日の『ワクチン「接種率」上昇:ついに日本が米国に追いつく』でも触れましたが、現在、ただでさえ日本におけるワクチン接種は急ピッチで進んでいます。これに加えて例の「ワクチン接種記録システム(VRS)」への未入力問題もあるため、現時点における国民全体の1回目接種率は7割弱に達しているかもしれません。
そうなってくると、医療従事者等や高齢者等から「ワクチン接種で先行している」という特殊性が失われます。なぜなら、彼ら以外の集団(とくに64歳以下の一般層)においても、ワクチン接種完了者が徐々に増えてくるからです。
そういうわけで、本稿では当ウェブサイトで継続的にデータを追いかけている東京都の新規陽性者数等に関するオープンデータをもとに、現状を把握してみたいと思います。
年代別の重症化率
前提条件として、当ウェブサイトでよく引用するのが、京都大学の西浦博教授らによる研究内容、すなわち(ワクチン接種が普及する以前における)「重症化率は高齢者ほど高くなる」という統計的事実をあらためて確認しておきましょう。
30歳代を1としたときの年代別の重症化倍率(ワクチン普及以前)
- 若年層:10歳未満…0.5倍/10歳代…0.2倍/20歳代…0.3倍
- 中年層:30歳代…1倍/40歳代…4倍/50歳代…10倍
- 高年層:60歳代…25倍/70歳代…47倍/80歳代…71倍/90歳代…78倍
(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P4より著者作成。「重症化率」は、新型コロナウイルス感染症と診断された症例(無症状を含む)のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器等による治療を行った症例または死亡した症例の割合)
なお、ここで「若年層」「中年層」「高年層」と分けたのは、当ウェブサイトによる分類です。
「感染」拡大局面における7月の年代別内訳
ここで、7月1日から31日までの期間における、東京都の新規陽性者数の合計値を、年齢階層別に集計してみました(図表3)。
図表3 東京都における新規陽性者数・年齢階層別集計
年齢区分 | 2021年7月 | 構成比 |
---|---|---|
10歳未満 | 1,798 | 4.08% |
10歳代 | 3,498 | 7.94% |
20歳代 | 14,805 | 33.62% |
若年層 小計 | 20,101 | 45.65% |
30歳代 | 9,285 | 21.09% |
40歳代 | 7,154 | 16.25% |
50歳代 | 4,945 | 11.23% |
中年層 小計 | 21,384 | 48.56% |
60歳代 | 1,488 | 3.38% |
70歳代 | 602 | 1.37% |
80歳代 | 359 | 0.82% |
90歳代 | 91 | 0.21% |
100歳以上 | 9 | 0.02% |
高年層 小計 | 2,549 | 5.79% |
合計 | 44,034 | 100.00% |
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
いかがでしょうか。
7月の新規陽性者は、当ウェブサイトの区切り方でいえば「若年層」だけで45%以上を占めており、また、年齢階層別で区切るなら、20歳代で全体のちょうど3分の1、30歳代で2割強、40歳代で2割弱にも達していました。
20歳代、30歳代、40歳代の3つの階層だけで、全体の7割を超えたのです。
これに対し、いわゆる高年層は全体の5.79%に過ぎず、しかも高年層で最も多いのが60歳代の3.38%でしたが、この「60歳代」には統計区分として、ワクチン接種が先行した65歳以上と、ワクチン接種が後回しにされた64歳以下が混在しています。
純粋にワクチン接種が先行した70歳代以上だと、なんと全体の2.41%(!)に過ぎないのです。
若年層が「感染」拡大を担った!?
さて、ここで少しだけ「脇道」にそれるのをお許しください。ここで思い出しておきたいのが、高齢者向けのワクチン接種が7月末をもって、ほぼ完了した、という事実です。
少しだけ予断めいたことを申し上げるなら、万が一、この「高齢者向けワクチン接種」の完了時期がさらに1ヵ月遅れていたら、ちょうど東京における「『感染』爆発局面」に重なり、高齢者を中心に重症化事例がさらに激増していた可能性すらあります。
実際、『データで見る、「テレビ局員らこそ感染拡大の主因」説』などを含め、これまでに繰り返し報告してきたとおり、夏場の「『感染』拡大」を主導したのは、おそらくはテレビ局員自身を含めた若年層の「自粛破り」であり、決して高齢層ではないのです。
といっても、「高齢者が問題行動を起こした事例は皆無だ」と申し上げるつもりはありません。
実際、東京五輪直前まで、都内で積極的に「反東京五輪デモ活動」を行っていたのは、日本共産党の信者ら中心とする一部の高齢層でした。このため、これらの者たちが東京都における「感染」拡大に寄与した可能性もありますが、このあたりは年齢階層別データから読み取ることはできません。
現状では、あくまでも推論の域を出ないのです。
状況の確認
8月に入って状況は変わった
さて、本論に戻しましょう。
「新規陽性者が20歳代、30歳代、40歳代に極端に偏っている」という状況については、8月に入り、少しずつ変化し始めます。具体的には、新規陽性者に占めるこれらの年代の割合が少し減り、かわって高齢者層と、それから「10歳代」「10歳未満」の層が増え始めるのです(図表4)。
図表4 東京都における新規陽性者数・年齢階層別集計
年齢区分 | 2021年8月 | 構成比 |
---|---|---|
10歳未満 | 6,813 | 5.42% |
10歳代 | 11,991 | 9.55% |
20歳代 | 38,831 | 30.91% |
若年層 小計 | 57,635 | 45.89% |
30歳代 | 25,758 | 20.51% |
40歳代 | 20,340 | 16.19% |
50歳代 | 14,122 | 11.24% |
中年層 小計 | 60,220 | 47.94% |
60歳代 | 4,058 | 3.23% |
70歳代 | 2,035 | 1.62% |
80歳代 | 1,249 | 0.99% |
90歳代 | 379 | 0.30% |
100歳以上 | 30 | 0.02% |
高年層 小計 | 7,751 | 6.17% |
合計 | 125,606 | 100.00% |
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
今になって思えば、これらの層の微減は、ワクチン接種が少しずつ、着実に進んでいたことの裏返しなのかもしれません。というのも、新規陽性者に10歳未満、10歳代などが増えてきたことと、そもそも12歳未満がワクチン接種の対象外であるという事実は、説明としては、いちおう整合するからです。
今月のデータはさらに露骨
そして、これがさらにクッキリしてきたのが、9月のデータです(図表5)。
図表5 東京都における新規陽性者数・年齢階層別集計(~9月11日まで)
年齢区分 | 2021年9月 | 構成比 |
---|---|---|
10歳未満 | 1,943 | 8.98% |
10歳代 | 2,140 | 9.89% |
20歳代 | 5,600 | 25.88% |
若年層 小計 | 9,683 | 44.74% |
30歳代 | 4,252 | 19.65% |
40歳代 | 3,485 | 16.10% |
50歳代 | 2,418 | 11.17% |
中年層 小計 | 10,155 | 46.92% |
60歳代 | 866 | 4.00% |
70歳代 | 548 | 2.53% |
80歳代 | 307 | 1.42% |
90歳代 | 81 | 0.37% |
100歳以上 | 2 | 0.01% |
高年層 小計 | 1,804 | 8.34% |
合計 | 21,642 | 100.00% |
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
これについて、どう見るべきでしょうか。
当然に予想されること
図表4と図表5、あるいは図表3と図表5を比べて、新規陽性者の構成に顕著な違いが3点あります。それは、①10歳未満、10歳代の割合が明らかに上昇していること、②20歳代、30歳代、40歳代の割合が明らかに減っていること、そして③高年層の割合が増えていること、です。
ことに、20歳代、30歳代、40歳代の3つの年代の合計値が新規陽性者全体に占める割合は、「7月(70.95%)→8月(67.62%)→9月(61.63%)」、と、顕著に低下しています。
しかし、10歳未満と10歳代の2つの年代の合計値については逆に、「7月(12.03%)→8月(14.97%)→9月(18.87%)」、と、明らかに上昇。さらに高年層についても「7月(5.79%)→8月(6.17%)→9月(8.34%)」と、じりじり上昇しているのです。
- 10歳未満・10歳代…7月(12.03%)→8月(14.97%)→9月(18.87%)
- 20歳代・30歳代・40歳代…7月(70.95%)→8月(67.62%)→9月(61.63%)
- 高年層(60歳以上)…7月(5.79%)→8月(6.17%)→9月(8.34%)
ちなみに昨日(9月11日)に関しては、10歳未満と10歳代の合計は20.42%、20歳代・30歳代・40歳代の合計は59.62%、高年層の合計は9.74%でした。間違いなく、新規陽性者に占める高年層の割合が上昇しているのです。
医療従事者の割合も上昇傾向に!
また、少し古いデータですが、医療従事者についても統計が出来上がっています。
東京都では昨年10月1日以降、新規陽性者データに職業欄が設けられていて、この欄は先週日曜日、つまり8月5日時点まで更新されています。確認していると、更新頻度はだいたい週1回、火曜日か水曜日ごろに日曜日までのデータが反映されるようです。
これをグラフ化したものが、次の図表6です。
図表6 東京都における医療従事者の新規陽性者数と新規陽性者全体に占める割合
(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)
これで確認すると、医療従事者等に対するワクチン接種が普及するにつれ、東京都においても新規陽性者全体に占める医療従事者の割合が顕著に低下。最も低いときで1%を大きく割り込み、新規陽性の報告がゼロ人だったという日もあったほどです。
しかし、これが最近だと、新規陽性者全体に占める割合がジリジリと上昇していることが確認できるのです(もっとも、この1週間における新規陽性者の急減については、データとしてまだ反映されていませんので、この点についてはご了承ください)。
予言は成就するのか?
いずれにせよ、ここで示したのは、先日報告した、「いったんは低下したはずの、新規陽性者に占める高齢者や医療従事者の割合が上昇するのではないか」という「予言」の現時点における成就状況、ということです。
また、先日は予言から漏れてしまいましたが、10歳代や10歳未満の新規陽性者が増えるのも、ある意味では当然のことかもしれません。
くどいようですが、ここで高齢者や医療従事者等の新規陽性者に占める「割合」が上昇しているというのは、一般向けワクチン接種が進み、それが効き始めている証拠だと見るのが最も自然な解釈ではないかと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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確かに率からすればそのように言う事ができますが 初期にワクチン接種したが 免疫力が
落ちかけているのではないかと考える必要があるのではないかともおもいますが
更新ありがとうございます。
高齢者の場合、基礎体力も若い人より下がってますし、ワクチン接種から半年以上1年近く経てば、免疫力も低下するのではないでしょうか。ブースターショットもアリかな、と思います。国全体の接種率は上がってますし、陽性者数が徐々に減れば、収束の目は見えると思いますが。甘い?
なにやら悪名たかきTBSの番組で、司会の関口宏が東京都のPCR検査陽性数が減ったことについて、番組が用意した医療専門家なる御仁に
「これでいいんですか?」
と尋ねたそうです…
増えても減っても文句言う…素晴らしい…
なにをどうしたいんでしょうか?
公的PCR検査は有症状者、濃厚接触者等コロナの疑いが高い人間等、確定診断に近い使い方をしています。
したがってコロナの疑いが高い人間が増えれば検査数は多くなりますし、減少すれば検査数も少なくなります。事実、報告日別陽性者推移に対して数日先行し連動しています。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
仮に検査能力に依存するなら陽性者推移とは連動せず検査能力の変化だけのグラフになります。
医療専門家なら検査が先ではなく検査数は感染者数に左右されるということはわかると思うのですがね。
感染者数だけじゃなくて人口もみないと思ってデータを探してみたのです♪
確かに20代以下の人は人口構成比に比べて陽性者構成比が高くなってるのです♪
それにしても、60代以上は人口の割に陽性者が極端に少ないけど、これがワクチンの感染予防効果なのかな?それとも単に出歩く機会が少ないってだけなのかな??
年代、人口構成比、8月の新規陽性者構成比
29歳以下 27.4% 45.89%
30代〜50代 44.0% 47.94%
60歳以上 28.5% 6.17%
人口構成比は東京都のホームページ「住民基本台帳による東京都の世帯と人口、毎年1月1日現在の区市町村・年齢・町丁別世帯と人口」の令和3年のデータから計算
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/juukiy/jy-index.htm
新宿会計士さんの議論の大筋には関係がないのかも知れないのですが・・・
>「新規陽性者が20歳代、30歳代、40歳代に極端に偏っている」という状況
人口の構成比だと、20歳代11.85%(12.53%)、30歳代13.63%(14.06%)、40歳代16.14%(16.11%)
※括弧内は外国人を含めた総数で計算
20歳代はともかく、30歳代は人口構成よりちょっと多め、40歳代は人口構成どおりだと思うのです♪
※使ったデータは、上記HPの「令和3年NEW!」からりんくされている「住民基本台帳による東京都の世帯と人口(町丁別・年齢別)」https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/juukiy/2021/jy21000001.htm
の統計表の第7表なのです。
上のコメントでは、中途半端なとこで終わっててごめんなさいm(__)m
データの使い方が間違っているかもだけど、上のコメントで貼り付けた人口のデータと陽性者数を比べてみたのです。(人口のデータで年齢不詳の1名は100歳以上としてカウント)
きっかけは、ワクチンのおかげで感染予防ができているなら接種が進んでる高齢者ほど発症しづらいんだろうなって思ったことなのです♪
ただ、7月→8月にかけて陽性者数が3倍くらいになっているから、どうやったらワクチンの効果が見えるのかって思って、年代別の陽性者の割合を比較したらどうかって思ったのです♪
予想は、全体で陽性者数が3倍(=陽性者率が3倍)になっているけど、ワクチン接種の進んだ高年層はそんなに陽性者率が増えてなくて、ワクチン接種の進んでいない若年層は逆に陽性者率が3倍より大きくなっているってことなのです♪ 若年層はワクチンだけじゃなくて自粛無視の行動なんかもしているから、下手すると3倍どころか4倍とか5倍になってるんじゃないか?って思ったのです♪
で、結果は下の表のとおりなのです♪
若年層よりも、むしろ高年層の方が陽性率が上がっていたのです♪
全年齢では7月→8月にかけて陽性者率が2.85倍になっているんだけど、若年層は2.87倍、中年層は2.82倍、高年層は3.04倍だったのです♪
年代別だと、20歳代2.62倍、30歳代2.77倍、40歳代2.84倍、50歳代2.86倍、60歳代2.73倍、70歳代3.38倍と年齢が高くなるにつれて、陽性者率の増加が大きくなってたのです♪
どう解釈すればいいのかな?ワクチンに効果がなかった?自粛無視してるのは若者よりもワクチンで安心感を得た高齢者?・・・・なんとなく経験に反している解釈な気がするのです♪
そもそもデータの扱いを間違っている?・・・この可能性が一番高そうだけど、無視するのです♪
あと、考えられるのは年齢が高いほどPCR検査を積極的に受けているってことかな?街中なんかで気軽に検査を受けられるから、無症状でもそういったとこで検査を受けた人が陽性判定を受ければ、それだけ陽性者率が上がりますものね♪
ということで、データをいじって遊んでいたら、良くわからない結果が出てしまったのです♪
お目汚し失礼いたしましたm(__)m
以下は、コメント書くに作ったデータです。
陽性者数は新宿会計士様の元記事の数値、人口は東京都のデータ(住民基本台帳による東京都の世帯と人口>令和3年1月>第7表 区市町村、年齢(5歳階級)、日本人、外国人及び男女別人口>総数 、https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/juukiy/2021/jy21q10501.htm
)が、ソースなのです♪
-)①年代、②日本人人口、③7月の陽性者数/人口、④8月の陽性者数/人口、⑤ ③/④
ア)①若年層(20歳代以下)、②3,645,191人、③0.55%、④1.58%、⑤×2.87倍
イ)①中年層(30歳代~50歳代)、②5,856,289人、③0.37%、④1.03%、⑤×2.82倍
ウ)①高年層(60歳代以上)、②3,795,609人、③0.07%、④0.20%、⑤×3.04倍
エ)①全年齢、②13,297,089人、③0.33%、④0.94%、⑤×2.85倍
オ)①20歳代、②1,576178人、③0.94%、④2.46%、⑤×2.62倍
カ)①30歳代、②1,812,798人、③0.51%、④1.42%、⑤×2.77倍
キ)①40歳代、②2,145,687人、③0.33%、④0.95%、⑤×2.84倍
ク)①50歳代、②1,897,804人、③0.26%、④0.74%、⑤×2.86倍
ケ)①60歳代、②1,353,037人、③0.11%、④0.30%、⑤×2.73倍
コ)①70歳代、②1,42,252人、③0.04%、④0.14%、⑤×3.38倍
このデータと一致しているような・・・
https://twitter.com/Gensbloghissya/status/1436230874354257955
現様
コメントありがとなのです♪
上のコメントでははしょったけど、
10歳代未満は、②1,037,819人、③0.17%、④0.66%、⑤3.79倍
10歳代は、②1,031,194人、③0.34%、④1.16%、⑤3.43倍
で未成年の陽性者率の増加具合はとても高いのです。
あと、一番の増加が高かったのは90歳代で、
②190,894人、③0.05%、④0.20%、⑤4.16倍だったのです♪(きっちり4倍じゃないのは③とか④を表示用に丸めてるからなのです♪)
それと増加率じゃなくて、陽性者率そのものは20歳代が突出して高い(20歳代7月0.94%、8月2.46%、全年齢7月0.33%、8月0.94%)から、感染しやすい行動をとってるんだろうなとはて思うのです♪
ただ、7月→8月増加率からは、そういったのも少しずつ改まってきてるように思うのです♪それとも大学とかでの集団接種の効果なのかな??
あ、尾身せんせーだw
ここのところ、老健の新型コロナクラスター情報を聞かないし、ノロちゃんのクラスターも過去と比べると耳にしないですね。
今回の騒動の副産物で「老健」が、とてもきれーに管理されるようになっちゃったてのは仮説として有りなんでしょうか?
くだらない妄想失礼いたしました。
更新ありがとうございます。
日本は、ワクチン接種において先頭集団に追いつきつつあり、他国と比べて厳しい行動制限をせず(できず)、でも他国と比べて充実した医療へのアクセス確保により比較的死者数を低く抑えています。
となると、色々と問題(例えば若年層の雇用)はあったとしても、実は他の国々と比べてもかなりマシどころか、withコロナ時代における模範となり得るような対応をしているのかもしれませんね。そして、他国と比して圧倒的に酷いのはマスコミのレベルの低さかもしれません。
イスラエル、シンガポール、米国等、ワクチン接種が進んだ国・地域で一時的に行動制限が緩和されても、結構逆戻りしているところも多いようです。
私はMLB中継を見て、観客のノーマスクと大声を羨ましく眺めていますが、逆に、「緊急事態宣言」下でも酒を出すことを許そうという、日本の行動制限の緩和(検討中)を羨ましく眺めている国々もあるかもしれません。
確かに、元の生活が懐かしく、早く戻りたい気持ちもありますし、旅行などは不自由な感がありますが、まずは今の状態を保ってくれている多くの関係者の皆様に感謝したいと思います。
ロックダウンの法制度ができたら
「緊急事態宣言」の行動宣言は今より大幅に緩和されるでしょうね
適応は次以降の波からになりますが
学校も始まりましたしね。職員の感染もどの程度防げるのか。