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五輪の教訓:韓国には徹底的に国際的なルールで対処を

韓国が日本に対しやってきた内容を国際社会にもやらかしたら?

コロナ禍という困難な環境で、日本は東京五輪を走り切りました。冷静に考えて、これは大変にすごい偉業ですし、また、「日本にしかできない」五輪だったことは間違いありません。ただ、世界が日本を称賛する一方で、国際社会で大きな摩擦を起こした国があります。韓国です。そして、少し未確定な情報も含めて、ではありますが、東京五輪は日本が韓国を相手にするうえで重要なヒントをいくつか残してくれました。

東京五輪は社会を変える?

東京五輪は「日本精神」そのもの

東京五輪といえば、コロナ禍の影響で1年遅れて開催され、選手村も隔離され、インバウンド観戦客の受入も行われず、試合も無観客で実施されるという、異例ずくめの大会となりました。

ただ、『フェアプレイと笑顔の握手こそ日本の「国の在り方」だ』でも述べたとおり、結論的にいえば、この東京五輪大会は大成功だったと思います。

その最たる理由は、目立った違反などもなく、「ボクシング会場で主催者側が判定に抗議して会場のライトを落とす」だのといった不祥事も見当たらなかったからです。

そもそもオリンピック・パラリンピック自体が「平和の祭典」と呼ばれている理由は、近代五輪創始者のピエール・ド・クーベルタンの理念を受け継ぎ、単なる「スポーツの祭典」ではなく、「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことを目標に掲げてきたからです。

五輪では「勝敗(メダルの数)」だけではなく、「ルールを遵守し正々堂々と全力を尽くす」という「フェアプレーの精神」が重視され、このフェアプレーの精神を具現化したものが、勝者も敗者も試合終了後は「ノーサイド」として、お互いの健闘を称え合うという態度でしょう。

その意味では、コロナ禍という困難のなか、東京五輪はまさに五輪の精神に立ち返り、フェアプレーとノーサイド、そして平和の祭典を具現化した、大変に素晴らしい大会だったのではないかと思います。

オールドメディアの広告は今後どうなるのか

もっとも、コロナ禍のため、経済波及効果はおそらくきわめて限定的でしょう。

とりわけ、新聞、テレビを中心とするマスメディア(あるいは「オールドメディア」)が煽りに煽った「五輪ヘイト」のおかげで、トヨタ自動車が五輪関連CMの放送中止を決断するなど、少なくないスポンサーが影響を受けたことは間違いありません。

もちろん、トヨタ自動車の件については、当ウェブサイトでは『五輪ヘイト煽るメディアに「広告主離れ」のブーメラン』でも取り上げましたが、おそらくは単に五輪に向けたCMを放送しないというだけの話であって、通常のCMは通常通り流す、ということなのだと思います。

ただ、『メダルラッシュなのに新聞に広告入らず=日刊ゲンダイ』などでも報告したとおり、新聞業界には「期待していたスポンサー企業の広告が入らず、困惑している」のだとか。

この「広告のオールドメディア離れ」という現象は、五輪より以前から始まっていました。

とくに、『テレビ利権を突き崩す、「テレビCMゼロで増収増益」』等でも触れたとおり、衣料品大手の「しまむら」は2021年2月期連結決算において、オールドメディアへの広告費支出を削減し、ウェブ広告戦略に力を入れた結果、増収増益を達成したそうです。

しまむらの戦略は、こうです。

  • 新聞折込チラシの出稿量を減らし、ウェブチラシに力を入れる。
  • テレビCM出稿を見送り、YouTubeなどの動画広告を出稿する。

この点、ウェブマーケティングでは、ターゲットCMなどに強みがあり、業界によっては同じ広告費でもオールドメディア(新聞、折込チラシ、テレビCM)と比べてはるかに高い効果が見込める、という実例が出て来てしまった、というわけです。

あくまでも一般論ですが、利権や既得権益というものは一見すると強固ですが、いったんほころびが出始めると、どこかの瞬間で雪崩を打つように一気に方向が変わります。

そのタイミングは、意外と近いのではないでしょうか。

五輪で学ぶ韓国への対処

竹島五輪地図騒動を覚えていますか?

さて、東京五輪といえば、選手の活躍、フェアプレーなどのさわやかな話題、選手同士の交流、ノーサイドなどの心が温まる話題、さらにはちょっと面白い話題など、話題にはことかきませんでした。

ただ、個人的にどうしても忘れられないのが、韓国の国を挙げた非常に残念なふるまいの数々です。

昨日の『何でも旭日旗?改めて驚かされる「韓国の難癖」の数々』を含め、何度となく申し上げたとおり、そもそも最初から「ケチ」が付いていました。というのも、韓国の選手団、あるいは韓国の五輪委員会に相当する「大韓体育会」自身を含めた行動が、どうも理解に苦しむものだったからです。

多くの方は忘れているかもしれませんが、韓国側は五輪直前になって、東京オリパラ公式ウェブサイトに掲載されていた聖火リレーの地図に島根県竹島が描き込まれているなどとして、IOCに対して仲裁を求める書簡を送付しました。

ところが、『中央日報「IOCが五輪地図に政治的意図なしと回答」』でも述べたとおり、IOC側は6月上旬までに、「(東京五輪地図の竹島の表記は)単なる地政学的な表示であり、政治的宣伝には該当しない」とする趣旨の返答をしました。

当たり前です。

べつに日本の側は、この地図に「これは日本領を示したものである」などとするメッセージを入れたわけでもなく、そもそも「島根県竹島を韓国が不法占拠中である」とする我が国政府の立場すら明記されていないからです。

そんな地図を「どうにかしろ」といわれても、IOCとしても困ってしまう、というのが実情でしょうし、もしもIOCが日本側に竹島地図の修正を要請してしまったとすれば、今後、すべての五輪で似たような対応を取らなければならなくなり、収拾がつきません。

その意味で、IOCの対応は至極もっともなものだと考えて良いでしょう。

韓国側のしつこい対応

ただ、納得がいかない韓国側は、IOCに対しその後も再三にわたり、黄熙(こう・き)文化体育観光部などの名義でたびたび抗議の書簡を送り、IOCからは再度、回答が届くなどのやり取りも行われたそうです。

これについて、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)の6月25日付の記事を紹介しましょう。

東京五輪HP地図の独島表示問題 IOCの返信に「深い遺憾」=韓国

―――2021.06.25 18:52付 聯合ニュース日本語版より

これによると、同部がIOCに10日付で送付した書簡に対し、22日にIOCから、次の趣旨の記述が含まれた返信があったのだそうです。

東京五輪の大会組織委に問い合わせた結果、地図に表示された竹島は単に地形的な表現に過ぎず、どのような政治的意図もないことが確認された」(※ただし、聯合ニュース記事では「独島」という誤った表現が使われていましたので、引用に際しては「竹島」に訂正しています)。

記事には記載されていませんが、この回答を作成したIOC事務局担当者の「何度も同じことを言わせるな」という苛立ちが目に浮かぶようです。

ところが、同部はこれに対してもさらに「深い遺憾の意を示す」などとしたうえで、次のように述べたのだそうです。

世界中の人たちが新型コロナウイルスで苦痛を受けている時期に開催する東京五輪は、平和と和合の五輪にしなくてはならないはずなのに、(地図からの)独島削除を拒む日本の態度に非常に失望している」。

それを言い出すと、『竹島戦争ゴッコに興じる韓国にとり都合が悪いFOIP』でも述べたとおり、「竹島問題を機会あるごとに不必要に強調する韓国の姿勢こそが、むしろ五輪の『平和の祭典』としての意義を損ねているのではないか」、と反論したい気持ちでいっぱいになりますね。

李舜臣応援横断幕騒動とIOC

そんな韓国は、五輪開幕直前にもこんな騒動を起こしました。

大韓体育会、「李舜臣応援」横断幕を撤去…日本の旭日旗も禁止

―――2021.07.17 11:05付 中央日報日本語版より

記事自体は先月17日付のものですが、あらためて振り返っておくと、大韓体育会自身が用意した、李舜臣(り・しゅんしん)(※)の言葉をもじった横断幕が14日、選手村の韓国選手団の宿舎に出現。国際五輪委(IOC)側が韓国側に横断幕の撤去を要請した、という一件です。

(※李舜臣とは:豊臣秀吉の朝鮮出兵、つまりいわゆる「文禄・慶長の役」の際に「活躍した」とされる朝鮮王国の将軍。)

また、あわせてIOC側は大韓体育会に対し、こんな内容の書簡を手渡したのだそうです。

横断幕のフレーズは戦闘に参加する将軍を連想させるもので、オリンピック憲章第50条違反に基づき撤去しなければならない」。

ここで、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)のウェブサイトに掲載されている最新の五輪憲章の英和対訳版【※PDF版】によると、第50条には次のような規定が設けられています(同P81)。

五輪憲章第50条【※PDF版】
  1. IOC理事会が例外として許可する場合を除き、 オリンピック用地の一部とみなされるスタジアム、 競技会場、 その他の競技区域内とその上空は、 いかなる形態の広告、 またはその他の宣伝も許可されない。 スタジアム、 競技会場、 またはその他の競技グラウンドでは、 商業目的の設備、 広告標示は許可されない。
  2. オリンピックの用地、競技会場、またはその他の区域では、いかなる種類のデモンストレーションも、 あるいは政治的、 宗教的、 人種的プロパガンダも許可されない。

―――JOC『オリンピック憲章(Olympic Charter)2020年版・英和対訳』P81より

私見ですが、この憲章第50条の存在は、五輪が政治的・宗教的・人種的対決を超えた「平和の祭典」となるうえで、絶対に欠かせない条項のひとつでしょう。だからこそ、IOCとしても、第50条を公然と破るような韓国の行動に対しては、かなり迅速に動いた、ということだと思うのです。

ゼロ対100で理解する旭日旗問題

ただ、中央日報の記事には、続きがあります。

大韓体育会は直ちにIOCに横断幕のフレーズに関する立場を説明し、競技場内の旭日旗応援に対して強く異議を提起した」。

つまり、IOCは横断幕を問題視しているにも関わらず、なぜかここで唐突に旭日旗が出て来るのです。

後講釈ですが、今回の東京五輪大会の試合はほぼ無観客で実施されたため、報道等から判断する限り、競技場内で旭日旗を使用した応援というものはありませんでした。ただ、もしも五輪が有観客で実施されていた場合には、おそらく大韓体育会はその都度、イチャモンを付けていたのではないかと想像します。

ところで、この「竹島五輪地図問題」や「旭日旗問題」などを考えるうえで、ひとつのカギとなるのが、当ウェブサイトで何度も報告している、韓国や北朝鮮などが大好きな屁理屈が、「ゼロ対100」理論です。

これは、自分たちが何らかの不法行為、違法行為などを行った際に、「相手も同じことをやっているだろう?」などと大声で叫び、相手と過失相殺に持ち込もうとする発想のことです。

ゼロ対100理論とは?

自分たちの側に100%の過失がある場合でも、インチキ外交の数々を駆使し、過失割合を「50対50」、あるいは「ゼロ対100」だと言い募るなど、まるで相手側にも落ち度があるかのように持っていく、韓国や北朝鮮が好んで使う屁理屈のこと。

この理論が厄介なのは、もともとが韓国の無理筋な言いがかりである以上、日本が最大限勝利したとしても、得るものはゼロである、という点にあります。得失表を作ってみると、図表のとおりです。

図表 ゼロ対100理論における得失表
ケース 韓国の得失 日本の得失
100%、韓国が勝った場合 100の利得 100の損失
日本と韓国が引き分けた場合 50の利得 50の損失
100%、日本が勝った場合 ゼロ ゼロ

(【出所】著者作成)

逆にいえば、韓国にとってはこの「ゼロ対100理論」、「どうせ言うだけならタダなんだから、とにかく難癖でも何でも良いから日本に対して文句をつけるべし」、という戦略として認識されているのでしょう。

なにせ、もともとの韓国側の主張が明らかな無理筋であったとしても、ほんの1ミリでも日本が韓国に譲歩した瞬間、韓国の「勝利」が確定するわけです。「竹島一件」にしたって、韓国側に理はゼロですが、それでも「ゼロでも良いから文句をつける」、というのが韓国側の戦略だった、というわけです。

この「ゼロ対100」理論を知っていれば、今回の話題でも、「どうしてここで唐突に旭日旗が出て来るのか」、という疑問も氷解します。大韓体育会の首長は、「日本も旭日旗を使っているじゃないか」と難癖を主張し、イーブンに持ち込もうとする、「ゼロ対100」理論そのものだからです。

そもそも、韓国が旭日旗を敵視し始めたのは、2011年のサッカー・AFCアジアカップ準決勝で、韓国の奇誠庸(き・せいよう)選手がサルのモノマネを行い、その後「会場の旭日旗に憤慨した」と釈明したことがきっかけである、というのは有名な話です。

ただ、韓国という国の怖いところは、こうした「その場の思い付き」が「真実」となり、「旭日旗は戦犯旗」、「ハーケンクロイツと同じ侵略の象徴」、などとするウソがでっち上げられ、それを全世界に向けて喧伝し始める点にあります。

しかも、近年では日本とまったく無関係な施設で描かれた壁画に対しても「旭日旗そっくりだ」などとする苦情を申し立て、壁画の修正を強要するという事件も生じています(『LAの学校の壁画が修正へ 被害者でなく加害者としての韓国』等参照)。

余談ですが、韓国が大好きな「被害者・加害者」フレームワークに基づくならば、韓国は立派な加害者でしょう。

「今後の五輪で旭日旗利用を禁止へ」=大韓体育会

さて、この「旭日旗の禁止」には、ちょうど閉会式が行われた8月8日に、こんな「続報」がありました。

旭日旗「禁止」とIOC判断 大韓体育会

―――2021/8/8 16:49付 産経ニュースより

リンク先は産経ニュースの記事ですが、記事自体の配信元は共同通信です。

これによると、大韓体育会の李起興(り・きこう)会長が8日の記者会見で、次のように明らかにしたのだそうです。

  • 大韓体育会は「五輪憲章第50条を旭日旗にも適用する」との(IOCの)決定を書面で受け取った
  • 今後の大会でも(この決定は)適用される

これが事実なら、大変な話です。

旭日旗自体、わが国では伝統的に、海軍の軍旗や自衛艦旗などとして広く用いられているほか、民間でもめでたいときなどに広く用いられてきたものです。参考までに、2021年5月18日に加藤勝信官房長官が述べた内容を紹介しておきましょう。

旭日旗に関する我が国の基本的立場

旭日旗の意匠は日章旗同様、太陽をかたどっており、大漁旗や出産・節句の祝い旗等、日本国内で現在までも広く使用されているものであり、特定の政治的・差別的主張である等の指摘は当たらない。政府として、韓国を含め国際社会に向けて、旭日旗の掲示が政治的宣伝にならないという考えを累次の機会に説明しており、今後ともそうした説明を継続していきたいと考えている」。<<…続きを読む>>
―――2021/07/27付 外務省HPより

したがって、もしもIOCが「旭日旗に政治宣伝の目的がある」などと判断したというのであれば、またしても、「日本政府はちゃんと説明しているのか」、といった不満が政府・外務省に向かうところでしょう。

当然のごとく「ウソでした」

ただ、個人的な記憶に基づけば、たしかIOCは旭日旗の使用について、一律に禁止するという立場を取っていなかったはずです。

具体的な判断はケースバイケースであり、五輪憲章第50条に明らかに反するとIOCが判断した場合には何らかのペナルティが課されるのだと思いますが、そうでない限り、韓国が述べるような「会場での旭日旗使用」が禁じられることはないはず。

これについてどう考えればよいのか。

その結論は、案外あっけなく出てきました。大韓体育会の李起興会長の会見の翌日に、さっそくこんな報道が出てきたのです。

旭日旗使用禁止は「事実でない」と武藤事務総長 IOCも韓国側に文書

―――2021/8/9 18:00付 産経ニュースより

リンク先記事は先ほどと同じく産経ニュースです。

これによると東京オリパラ組織委員会の武藤敏郎事務総長が9日、「事実ではない」と否定したのだとか。

具体的には、組織委がIOCに事実確認したところ、次のとおりの回答が得られたのだそうです(意味を変えない範囲で記事原文を要約しています)。

  • いままでのスタンスと変わらず、一般的に禁止しておらず、ケースバイケースで判断する
  • 9日午前、韓国側にも文書で通達した

…。

大韓体育会の主張と東京オリパラ組織委の主張、どちらが正しいか、あるいはどちらがウソをついているかについては、両者の主張に加え、これまでの(おもに韓国の)行動に照らして判断すべきでしょう。答えは申し上げるまでもありません。

つまり、先ほどの「ゼロ対100」理論でいえば、現在のところ、「旭日旗に関しては」、韓国の得失はゼロ、日本の得失もゼロ、というわけです。

ゼロ以上の損害を負わせる

なぜスッキリしないのか――韓国の実損害がゼロだからだ

ただ、ここまでであれば、いつもの「ゼロ対100」理論という結論に留まります。

なにか、釈然としません。

いったい何が「釈然としない」のかといえば、結局、韓国の側は主張するだけ主張して、「ゴネ得」となってしまっている点にあります。

つまり、旭日旗云々の主張自体が明らかに理不尽な言いがかりであるにもかかわらず、その「理不尽な主張をしたこと自体」に対する明確なペナルティがなく、日本の側も武藤事務局長がIOCに問い合わせるという「余計な手間」をかけさせられただけに終わってしまったからです。

つまり、韓国にとっての「得」(?)とは、「旭日旗の使用を今後も禁じること」であり、それが失敗に終わったということは、「得」がゼロだったという話であって、何か具体的な「損」を被ったわけではありません。

一方、日本にとっては「旭日旗の使用を今後も禁じる」という「損」を被ることは回避しましたが、これによって何らかの明らかな「得」をしたわけではないのです。

普段から当ウェブサイトでは、「韓国の不法行為により生じた損害は、利息を付けたうえで韓国に負担させなければならない」と申し上げている手前、なんだかスッキリしません。

ANOC総会がソウルから「取り上げられた」?

ところが、「韓国と五輪」の話題に関しては、少し気になる「続き」がありました。

大韓体育会、ANOC総会をアテネに奪われる【※韓国語】

―――2021.07.29 17:51付 SBSニュースより

韓国の放送局「SBS」が先月29日に配信した記事によれば、今年10月下旬に韓国・ソウルで開かれるはずだった「ANOC(※)」の開催地が、急遽、ギリシャの首都・アテネに変更されたとしています(※ANOC:各国のNOC=国内五輪委員会=の連合体)。

この決定自体、ANOCが7月28日に東京で開いた執行委員会で最終決定されたもので、SBSは「206ヵ国のNOC代表団とIOC委員長・委員ら1千人が集まる、スポーツ外交で非常に大きな意味を持つイベント」、などとしています。

これについて、大韓体育会の関係者は次のように説明したのだそうです。

各国の代表団がソウルを訪問する場合、韓国政府の規定に基づいて6時間隔離が避けられないうえ、デルタの変化まで拡散した状況であり、ANOC執行委員がこのような点を理由に開催地変更を通知した」。

いちおう、公式の説明としては、それなりの理屈付けではあります。

SBSは、このANOC総会について、「当初2020年11月に開かれる予定だったものが、コロナを理由に今年10月に延期された」としつつ、「この大型スポーツイベントを準備してきた大韓体育会にとっては精神的、物的損害が大きい」などと指摘。

そのうえで、「国際スポーツ界の事情に精通したAさん」の、こんな証言を報じています。

コロナを理由に、突然、一方的にギリシャのアテネに変更したのは、韓国のスポーツを無視した横暴だ。独島問題などでIOCとの摩擦を起こしたことも一因になることもあるだろう」。

探した限り、ANOC総会が突如としてソウルからアテネに変更された理由が「IOCと大韓体育会の摩擦にある」とする仮説を裏付ける報道は、この一文だけです。したがって、この仮説を「確定した事実」であると決めつけるには、少し材料が足りません。

東京五輪が良い実例に!

ただし、「竹島地図問題」の件や、「李舜臣横断幕」事件、さらには「旭日旗禁止騒動」などを眺めるにつれ、やはり、国際社会を舞台にした韓国のムチャクチャな難癖に、IOCが辟易していた可能性は十分にあるでしょう。

このあたり、従来の日韓関係だと、韓国が「ゼロ対100」理論に基づく難癖を日本につけてきて、日本に1ミリでも譲歩させることで、韓国側が何らかの勝利を収める、というパターンがよく見られたことも事実です。

過去の日本には、韓国が主張する「植民地支配の加害者」としての負い目を感じる人が多かったからでしょうか。

あるいは、「日本の方が成熟した大国」であり、「大人の対応」を見せるべきだ、などといった寝言を述べる者が多かったこともまた事実でしょう。

しかし、この東京五輪大会は、韓国側の理不尽な難癖に対し、日本はときとして毅然と反論し(旭日旗問題など)、ときとして黙殺し(竹島日本地図問題など)、さらには国際社会(IOCなど)を巻き込んで問題を国際化する、といった対応が目立ちました。

その結果、韓国が日本に対して仕掛けていた「ゼロ対100理論」に基づく不法行為の考え方が、破綻し始めたのではないでしょうか。

いずれにせよ、ANOC総会開催地の地位が韓国から取り上げられたという「実損害」は、韓国に対し、これまでの不法行為のコストを支払わせるという意味ではまったく不十分ではありますが、端緒としては非常に興味深いと思います。

東京五輪の事例も、「韓国の不法行為には一歩も譲らず、それどころか国際社会を巻き込み、国際的なルールに基づいて対処する」のが正解だ、という意味では、今後の日本にとっては重要な指針ができたのではないかと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (21)

  • 五輪の開催期間中に大韓体育会や韓国選手団・選手個人、そして韓国TV局までもが世界のメディアの面前で醜態(というか彼等の本来の姿)を晒し続けたのは日本にとって好都合だったと思います。

    このコロナ渦が一段落した後、韓国からの入国者に対しての扱いをASEAN諸国と同等の処遇に是正するのは如何でしょうか?
    日本と韓国間限定の問題なので国際的な影響は限定的ですし、おそらく韓国は自滅的な行動で応答すると思います。
    韓国の「反日原理主義・国民情緒」を逆手にとれば、韓国を自滅の方向に懇切丁寧に導いあげる事が出来ます。

  • >国際的なルールに基づいて対処する

    至極当然のことですが、今まではそれが出来ていなかったということですね。
    併合の負い目か、利権か、ハニートラップか、或いは隣国と協調してのよりよい未来(ケッ)を理想としてるのか、ともかく、まあまあ・なあなあが罷り通ってきた。
    でも結局何にもならなかった。いや、より悪くなったとも言えるでしょう。
    なにしろ憲法に、亡命政権が起源だなんてファンタジーを書いてる国ですから、併合の謝罪だの、慰謝料だのの話は途切れることなく出て来るシステムになってるんです。
    お前がそう思うのは勝手だが、それもこれも基本条約で解決済!で押し通す以外はありません。
    国内の媚韓連中も安倍政権では割と大人しかったのですが、ガースー政権になって蠢きだす気配があります。要注意です。

    にKい、ぬKが、Kわむら!聞いてるか!

  • 終わってみれば、彼らだけがオフサイドでしたね。
    ”ノーサイド” とは似て非なるものなんですよね。

    •  オフサイドというか、ファーサイドのような気がします。
       世界各国の選手がオリンピックというサッカーの試合で、メダルという名のボールを奪い合う中で、韓国だけがボールから遠く離れた逆サイド(ファーサイド)で勝手に火病ってるだけなので。

       もしくは、アウトサイドですね。場外戦ばっかり熱心でしたから。

      • >場外戦ばっかり熱心でしたから。

        その通りですね。
        そもそもが、オンサイド(有効なプレーエリア)に居ないんだから、フェアプレーもノーサイドの精神も共有できっこないんですよね。
        きっと。

  • 今回のオリンピック騒動にしても、いわゆる従軍慰安婦問題、出稼ぎ労働者問題、不買運動など民間が行っていることなんですよね。「政治と民間交流は別」は嘘です。今までの事なかれの対応は間違っていました。多くの人間が日本に観光旅行に来てこの有様です。交流は無駄です。こういう考えの人達が自由に日本に来るのも色々とリスクが大きいです。政治が更に混乱してきたら難民問題も考えられます。私も韓国からの入国の優遇処置は外し、厳しくするべきだと思います。

  • 韓国選手団、閉会式をボイコットか?

    と言われるぐらい閉会式で韓国選手の姿はありませんでした。
    韓国が入場するタイミングに合わせて全体映像に変わり、
    各国の選手が一緒に踊る映像でもいませんでした。

    この2週間、日本は元より世界中に迷惑しかかけなかった韓国。

    IOCが旭日旗禁止した。
    選手村の食事は福島産を使用、放射能の危険があるので独自の弁当を選手に用意する。
    メダルは廃品から作られている。放射能汚染メダルだから噛んではいけない。
    ブーケは放射能まみれだ。
    選手村のベッドを壊す
    開会式、ウクライナの入場ではチェルノブイリ原発事故、
    ハイチの入場では大統領の暗殺で政局は霧の中と表現。
    マーシャル諸島では一時米国の核実験場とテロップを出し、
    パレスチナではイスラエルとの争いの写真をのせるなど、
    平和の祭典を無視した行動に各国も不快感を表し、
    どれだけIOCにも迷惑をかけたことか。

    IOCもさすがに嫌気が差したようで、
    閉会式では韓国パッシングを敢行しましたね。
    映像は全世界で使用するものだから、
    綺麗にカットされました。

    今まで日本にやって許されていた(?)と勘違いをして、
    全世界に向けて同じことをやってしまった韓国。
    当然の報いではないでしょうか?

    そもそも放射能オリンピックだの難癖を付けていたのだから、
    ボイコットすればいいものを、そんな勇気もなく、
    何しに来たのだろうか┐(´~`;)┌

  • 韓国の得意とする「ゼロ対100」理論、絶対にポイントを1点でも与えてはなりません。それが韓国の狙いだからです。そこから次は50対50、100対0に無理矢理、ゴネまくって持って行くからです(皆様はご存知でしょうが)。

    旭日旗使用禁止は「事実でない」と武藤事務総長。IOCの発表も韓国は曲げて嘘の報告をした。李舜臣も掲示不可、朝鮮弁当は不味そうで、パワーにならないし、はたまた、ANOC総会がソウルからアテネに変更された(祝)。

    IOCに何回も手を煩わして、気に入らぬ結果なら嘘を報告したり、クドクド説明を求める(ホントにイラつきますなぁ)。しかし、東京五輪関連では韓国の得点はゼロ!本当はペナルティ10ぐらい与えるべきですが、世界が韓国から離れる絶好のイベントでした。

    次からは五輪、ワールドカップ、アジア大会らには参加招待ナシにしましょう。北京?知らない。どだい開催出来るのかな(笑)?

    • 今回は韓国の異常性が際立ったという意味ではゼロ対ゼロではなく韓国はマイナスになったと思います。

  • 一連の韓国の対日ヘイト行為ですが、時間が経てば徐々に他国の記憶から薄れていくだけでなく、韓国の場合、一般人にどれだけ嫌われようとも煙たがれようとも、有力者に賄賂を渡して集団内での自分の場所を確保する、有利にする事を行うと思われます。

    なので、しばらくすると東京五輪での数々の対日ヘイト行為など無かったかのように韓国が扱われるんじゃないかなぁ…と思います。

    其れを防ごうと日本が今後其れらを風化させない努力をするのは手間だし、被害者アピールと受け止められて逆効果になるかも。

    韓国が日本以外に対してもヘイト行為や差別行為を行い続けると楽なのですが。

  • >業界によっては同じ広告費でもオールドメディア(新聞、折込チラシ、テレビCM)と比べてはるかに高い効果が見込める、という実例が出て来てしまった、というわけです。

    新聞社に危機感というものがないとすると読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズが永久的に存在するとは思わない方がいいと思いますよ。
    危機感が有ってもかな?

  • かなりフラストレーションたまってんじゃないの?
    日本が金メダル数で4.5倍、 総メダル数で2.9倍。
    ワクチン接種数は日本が韓国の3.7倍。
    10月のノーベル賞でとどめを刺せ。

  • >ゼロ以上の損害を負わせる

    その為には、現行法を韓国人、在日に厳格適用すれば良いんです。
    彼らやマスゴミは騒ぐでしょうが、日本は法治国家ですので、本質的な問題は違法行為をする「彼ら」に有ると日本国民は理解し、多くの違法行為をしている事を認識するようになるでしょう。

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