日米韓3ヵ国首脳会談は見送り?

本稿は「速報」です。ジェイコブ・サリバン米大統領補佐官(安全保障担当)は現地時間7日、英国で開かれる予定のG7首脳会談に合わせて「日米韓3ヵ国首脳会談」を実施するかどうかを問われ、「現在のところそれは予定されていない」と述べました。

該当するプレス・リリースのリンクと原文をそのまま紹介しておきましょう。

Press Briefing by Press Secretary Jen Psaki and National Security Advisor Jake Sullivan, June 7, 2021

(中略)

Q: Thank you very much, Jake.  Nice to see you.  I’m  Jeanne Pak with (inaudible) Korea.  And regarding about the North Korea issues, is there a possibility of U.S. and South Korea, Japan trilateral meeting at the G7, and you’ll be discussing with the North Korean issues?

SULLIVAN: We don’t currently have a trilateral scheduled between the U.S., Japan, and South Korea, but I will tell you there’s a possibility for virtually anything in these small spaces where you have just a — you know, in this case, 10 or 12 leaders in person there in Cornwall. But there’s nothing currently on the schedule.(後略)

―――2021/06/07付 ホワイトハウスHPより

上記は、韓国人記者から北朝鮮問題に関連し、G7での日米韓3ヵ国首脳会談の可能性についての質問がなされ、それにサリバン補佐官が回答したものです。意訳しておきましょう(※なお、原文の “South Korea” については「南朝鮮」ないし「南韓」ではなく、あえて「韓国」と訳しています)。

現在のところ、米・日・韓の3ヵ国会談は予定されていないが、コーンウォールに10人ないし12人の首脳が集まっている以上、事実上、そのようなちょっとした機会はあり得るだろう。あくまで現時点では予定されていない、という話だ。

このあたり、ちょっと意外な感じがします。

先日の『「日韓」と「日米韓」を明らかに分けて考える日本政府』などでも取り上げたとおり、個人的には、英国・コーンウォールで6月11~13日に行われる予定のG7サミットの機会を捉え、日米韓3ヵ国首脳会談自体は開催に向けて調整されているものと考えていたからです。

日韓首脳会談については、数日前の共同通信の記事にも「特段予定されていない」と報じられていましたが(※下記参照)、まさか日米韓まで開催が見送られる可能性が出て来たというのは、個人的にはちょっと気になるところでもあります。

政府、日韓首脳会談を設定せず G7開催時、歴史問題で

―――2021/6/5 21:03付(2021/6/6 10:34更新) 共同通信より

いずれにせよ、これについて、本稿では事実関係のみに留め、詳細について続報などがあれば、また紹介したいと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. G より:

    とりあえず韓国がストリップを始めたので、逆に締め付けて「もっと脱げ」じゃな9ですかね。韓国はやればやるほど日本が冷たくなるので、最後は錯乱してくると思います。いい流れですね。

  2. H より:

    コーンウォール、行った事はありませんが『MASTERキートン』を思い出します。
    文大統領には海を眺めながら、
    お一人アフタヌーンティーがお似合い

    1. 野宿 より:

      コーンウォールだったら一寸遠出をすると「バスカヴィルの猟犬」の心配をする必要があるかも。 朝鮮半島出身の方々だったら猛犬でも食べちゃうのかな。

  3. チキンサラダ より:

    英文拝見しましたが、新宿会計士様と同感です。この補佐官の認識間違いでなければ(それはまずあり得ないと思うのですが)、日米韓の3カ国会談は本当に計画されてないのですね。この応答から判断するに、中止されたのではなく、本当に最初からプランがなかったように聞こえますね。

  4. わんわん より:

    G7でウイグル問題と、台湾海峡について言及するみたいな記事をみたような気がするけど、韓国は参加して大丈夫なの?

    1. 匿名 より:

      韓国には針の筵に座ってもらうって言う、アレでは?

  5. 迷王星 より:

    これは日本にとっては一安心できるニュースで実に喜ばしい。

    来るべきG7で日米韓3ヵ国首脳会議の開催をアメリカが予定していないということは、現時点でバイデン政権が米日韓3ヵ国連携にそれほど執着していないということを意味していますから。

    これで少なくとも当面は、バイデン政権によって日韓対立解消のために日本側が道理に反する譲歩を強制される危険性が無くなったと考えて良いでしょう。

  6. 匿名 より:

    クラブケーキを 出されたのに全く謙虚さもなく、在韓米軍周辺の韓国軍向けに だしたワクチンを 退役軍人、予備役に振り向ける。
    アメリカは 韓国への関心なくなっちゃたんでしょう。
    だめだコリア です。

  7. めがねのおやじ より:

    「日米韓3ヵ国首脳会談」自体が無いと。じゃ文大統領は何しに行くんだろう。もちろんそうなると「日韓首脳会談」は毛頭無い、だろうし。

    バイデン大統領と文大統領が会談した時、ワクチン55万回分供与を受けながら、それを予備役に回すという、米国の好意を無にする方針を出した。またクラブケーキの意味も分かっておらず、本当に「厄介な嫌われ者」ですね。いや〜意外な朗報でした。

  8. 美術好きのおばさん より:

    コーンウォールの名物は何かとググッたら、ありました

    「スターゲイジー・パイ」(wikiより)
    スターゲイジー・パイにはいくつかのバリエーションが存在し、パイ生地から魚の頭部や尾部が突き出しているのが主な特徴である。魚が頭部を突き出して星空を見上げているように見えることから料理名が名づけられた。

    ん?…これ、スケキヨ丼ならぬスケキヨ・パイ? 
    きっとコーンウォールって、奇妙な…もとい興味深い場所なんでしょう。なお、スケキヨ丼については「楽韓」さんのブログを参照しました。

  9. 門外漢 より:

    参加しても座ってるだけで何も喋らせてもらえず、握手したら手を拭われるし、クラブケーキを喰わされて、挙句に対中の請求書に連名で捺印させられるだけ。
    英では針の莚で、帰って来たら宗主国様の棒の莚が待っている。

    ムン君は国内の感染状況に鑑み、急遽不参加を表明すると思いますww

    ドタキャン後のこと?
    得意の嘘八百で何とかするんでしょ、知らんけど。

  10. 匿名 より:

    米韓日の3カ国会談と日本を最後にして質問したのに
    サリバン大統領補佐官に米日韓と韓国を最後にして答えられて
    パク記者がファビョーンとならなかったか心配です

  11. きたたろう より:

    G7で何も発言できず、何の成果も得られなかったのに、
    「韓国の立場の理解と韓国の世界に対する影響力を確認できた、実に有意義なG7への参加であったニダ」って言うんだろうな、ムン⋅ジェインは。
    まあ、あと1年ぐらいで刑務所行きだから、今のうちに頑張ってね。

  12. より:

    水面下の調整がうまくいかなかったのか、あるいは調整努力が途中で放棄されたのか、現時点で「予定なし」とされているのであれば、現地でハプニング的に儀礼的挨拶が交わされる可能性までは否定できないけど、共同声明を発するような会談はなしということのようです。

    韓国は昨年来、コロナ禍を口実に米韓合同演習から逃げ回り続けました。先の米韓首脳会談でアメリカが韓国軍向けにワクチン供与を表明したのは、その言い訳を封じる狙いもあったと考えられます。それにも関わらず、首脳会談直後に韓国外相は「ワクチン供与と合同演習には何も関係がない」と発言しています。文大統領も相変わらず「コロナ禍ガー」と発言し、合同演習実施に後ろ向きな姿勢を変えていません。
    ことここに至って、アメリカとしても、少なくとも文政権が続く限り、日米韓という枠組みは朝鮮半島問題においてすら機能し得ないと最終的に判断したと推測されます。もっとも、わざわざJ&J社ワクチンを提供したあたり、アメリカもこうなることをある程度予測していたという見方もできるかもしれません。これで最終確認も済んだので、元々何か成果が出るわけではないことは判ってはいたけど、形式的な会談すら時間のムダと判断したと観測します。

    もっとも、当面アメリカが日米韓という枠組みを公に放棄するとは思えません。形骸化が進んでいるとは言え、米韓相互防衛条約はまだ生きていますし、万が一の際に、日本に請求書のツケを回すためにも、日本を外すわけにはいかないからです。何かが動き始める可能性があるのは、韓国次期政権の出方次第でしょう。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

野宿 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告