ワクチンの接種状況が「見える化」されました。政府ポータルで数日前から、都道府県別の接種数や接種率が一目瞭然に表示されるようになったのです。これにより、各都道府県の接種状況がわかるようになったこともさることながら、「見える化」は国民が一丸となってコロナとの戦いに打ち勝つための共通認識作りに役立つのではないでしょうか。
村田齊藤謝蓮舫さんが「ワクチン接種」を批判
先日の『「何が何でもワクチン頼み」で何が悪いのでしょうか?』では、台湾国籍をお持ちのまま参議院議員を務めていらっしゃることなどで知られる、謝蓮舫こと齊藤蓮舫こと村田蓮舫さんが、政府のコロナワクチン接種方針を舌鋒鋭く批判した、という話題を取り上げました。
該当するツイートを再掲しておきましょう。
蓮舫@RENHO・立憲民主党
拡散されるマスコミの「見出し」だけで判断しないでいただければ、と思います
枝野代表も私たちも提案し続けているzeroコロナ戦略はワクチン接種に加え、事業者への給付や検査拡大による封じ込めを徹底することです。
菅政権はオリパラありき、高齢者の接種を何が何でもの姿勢。そこが大きく違います
―――2021年5月26日 16:56付 ツイッターより
心の底から理解できない「zeroコロナ」
(※なお、村田氏の「本名」を巡っては、諸説あります。「蓮舫」、あるいは「蓮」と「舫」の間にスペースを空けて「蓮 舫」などと名乗っておられるため、「蓮」が姓で「舫」が名だと勘違いする人もいますが、これは正しくありません。いちおう、参議院のウェブサイト上は「齊藤蓮舫」と掲載されていますが、離婚される前の旧戸籍名は「村田蓮舫」だったはずです。ただし、ツイッター上では「renho_sha」、すなわち「謝蓮舫」と名乗られていることもあり、「村田齊藤謝蓮舫」と表記しても良いのですが、長くなるので、本稿では「村田蓮舫」さんと呼ばせていただくことにしています。)
「村田齊藤謝蓮舫」こと村田さんのツイートでもわかるとおり、立憲民主党の方々のツイートは、どうも不可思議です。「zeroコロナ戦略」に関連する「検査拡大による封じ込め」って、いったい何なのでしょうか?なぜ検査を拡大したらコロナの封じ込めにつながるのでしょうか?
支離滅裂すぎ、さっぱり理解できません(※というよりも、おそらく立憲民主党の主張を最も理解していないのは、この「zeroコロナ戦略」を唱えている立憲民主党の皆さまなのだと思いますが…)。
政府ポータルサイトで接種状況がわかる
こうしたなか、村田齊藤謝蓮舫さんや立憲民主党の枝野幸男代表らが「ワクチン頼み」と批判する菅義偉政権のワクチン対策を巡って、ちょっとおもしろいウェブサイトを発見しました。『政府CIOポータル』と称するサイトにある、『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』というページです。
このサイトでは、「1回目接種数」、「2回目接種数」に加え、人口に対する「1回目接種率」、「2回目接種率」がグラフ化され、毎日更新されているだけでなく、全国、都道府県別などのデータ階層ごとに、オープンデータが提供されているのです。
ためしに、昨日の夜時点のオープンデータを取得し、グラフ化してみたものが、次の図表1です。
図表1 接種数・接種率日次推移
(【出所】『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』オープンデータより著者作成。なお「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の日本の人口1億2712万8905人で割った数値)
これで見ると、自衛隊による東京・大阪の大規模接種センターが稼働し始めたためでしょうか、とくに24日以降、1日当たりの接種数が30~35万件に増えましたし、第1回の接種率も3%を超えてきました。
このように「見える化」されることで、国民が一丸となってコロナと戦う機運が生まれることに加え、各都道府県にとってもワクチン接種率を高めるべく創意工夫を凝らすインセンティブが出てくる可能性があることについては、非常に良いことではないかと思う次第です。
人口密集地帯の高齢者に集中接種
いずれにせよ、人口密集地帯である東京都と大阪府で、発症した際の重症化率や死亡率が高い高齢者層を対象にしたセンターを設置するというのは、戦略としては極めて正しいものであるということが、実際のデータでも明らかになったと考えて良いでしょう。
もちろん、現在の1日30~40万人というペース自体、菅義偉総理が掲げる「1日100万人」には程遠く、しかも実際には2回接種が必要であることを踏まえると、単純計算して、全国民に2回目の接種が終わるまで2年以上の膨大な時間がかかることは事実でしょう。
ただ、それと同時に、発症した場合の重症化率や死亡率が圧倒的に高いのは、若年層ではなく高齢者層です(図表2、図表3)。
図表2 重症化率・死亡率
(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P3)
図表3 30歳代と比較した場合の各年代の重症化率
(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識』P4)
まずは人口密集地帯における高齢者の接種を「何が何でも」済ませてしまえば、国民全員への接種を待たずに社会全体の重症化率が飛躍的に下がると期待され、この場合には医療崩壊のリスクも格段に低くなります。
1都3県の接種率が全国平均と比べ低調なのは気になるところではありますが、それでも「まずは人口密集地帯の高齢層」、という考え方は、戦略として非常に賢明ではないでしょうか。
いずれにせよ、予約システムを一部のメディアが「取材のため」と称し不正使用したという反社会的な事例もありましたが(『防衛省「不正予約報道事件」の本質的な「2つの問題」』等参照)、こうした妨害にもめげず、着実にワクチン接種が進み始め、それが「見える化」されたことは評価して良いでしょう。
もっとも、それだと「都合が悪い」と考える人たちが、今後、菅政権のワクチン接種を「強引だ」「拙速だ」などと一生懸命批判するのかもしれませんが、それでも多少拙速でも良いからワクチン接種が進んでいくこと自体が良いことであるのは間違いないでしょう。。
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『政府CIOポータル』と称するサイトにある、『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』というページ の紹介ありがとうございました。政府もマスコミが反政府に凝り固まっているのだから 首相会見時にももっと広報するとよいのだが。まあ官報に乗せれば それで良いと思っている古い議員や役人が大多数だから仕方ないのか。
前の「徴用工集団訴訟問題」の記事に「拙速は巧遅に勝る」と書いたばかりですので、今回の日本政府がワクチン接種状況を「見える化」したことについても「拙速でもいいんだよ、実行が大切だよ」とドヤ顔で擁護いたします。
因みに、孫子は「拙速は巧遅に勝る」などとは言っていないそうです。
「拙速は巧遅に勝る」――孫子はそんなこと書いてない――
https://fujii-yuji.net/2016/12/theartofwar.html
拙速は目標に向かって意思統一がされた集団内では有効ですが、それが無理な大集団では必ずしも良い戦略とは言えません。目的をもって速度のために敢えて「拙」にした部分に対して、喜びながら攻撃してくる輩が出てきます。実際の兵法でも、相手が拙速で来たら、その拙な部分を突くことを考えるべきです。
兵法に置き換えてみると、拙速の拙の部分を突いてくるって、「お前ら敵か?」と思っちゃうわけです。そう考えるとすごくわかりやすい。
従前、厚労省はワクチン接種についてワクチンを各自治体までの配送を所管範囲と定め、接種事業自体は各自治体に委ねる方針でした。故に各個人への接種記録は自治体の予防接種台帳を用いて記録するものとしており、接種状況の統一的な把握に意を払っていませんでした。
デイリー新潮 2/15:厚労省ワクチン接種システムがお粗末 河野大臣イライラ
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/02151100/
これに危機感を抱いた官邸は今年2月に入り急遽河野ワクチン接種大臣を任命、事態への介入を図り、既にCOCOAやHER-SYSなど5種ものシステムの混在が問題視されていたにもかかわらず、新たなシステムVRSをもって厚労省に殴り込みをかけました。
VRSの目的は、誰に何のワクチンをいつ接種したかの記録、それだけです。
厚労省は自ら引き起こしたシステムの混乱を棚に上げて新たなシステムを敵視する向きもあったようですが、今回の記事の通り効果は覿面。人的リソース等コストを払っても、記事の通り状況を国民に告知する効果は間違いなく発揮されているところです。
もちろんVRSは接種券の読み取り制度の問題など接種に余計な手間を掛けることとなったことは反省すべきではありますが、それも元はといえば接種記録を等閑に付していた厚労省に端を発したことです。ワクチン接種が完了するまでは迂闊に断言すべきでないとしても、現時点では2月の河野大臣の介入は英断だったと私は評価する次第です。
産経Biz 5/21:ワクチン新システムに不具合頻発 データ入力で自治体に負担
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/210521/ecb2105210604001-n1.htm
・参考
読者雑談専用記事通常版 2021/02/15 の 老害 様による問題提起
https://shinjukuacc.com/20210215-00/#comment-147732
読者雑談専用記事通常版 2021/04/17 の へちま によるコロナシステム関係の概略
https://shinjukuacc.com/20210417-00/comment-page-1/#comment-157253
「ゼロコロナはウィルスをゼロにすることじゃない」みたいな話を聞いたときに頭に浮かんだのは、「『コロナ』という言葉を無くして新型コロナによる問題自体を無くす」という発想の転換をした戦略なのかな?って邪推してました♪
ほら、交通事故による死亡者を減らすために「事故後○時間内の死亡者」って定義を変更するみたいな・・・・
それにしても接種状況の公表なんてしてたんですね♪
(*>ω<)ヾ(´∀`*)エライエライ♪
1回目が急上昇してる割に2回目の増えかだがすくないけど、このあたりは遅れて立ち上がって来るんでしょうね♪
関係者の皆様の頑張りに感謝なのです♪
武漢熱がいつの間にか従来株にしたような事例ですね。
ファイザー製は3週間後、モデルナ製は4週間後が二回目摂取の目安だそうですから、両社の比率は存じませんが、グラフの2回目側の立ち上がりはおよそ妥当に見えますね。
ワクチンの調達が遅いなどと批判があったようですが、全く順調に思えます。従事者の努力を愚弄するかのような、報道犯罪やら医師会の動きやらは気にはなりますが。
ともあれ、2回目の分が先に使っちゃって無い、なんてありえない事が起きていないようで何よりです。…アリエナイヨネ?
超余談ですが、昔アクトレイザーという名作ゲームがありまして。プレイヤーは神となって、アクションパートで地域の悪魔を追い払って人間を住まわせ、シミュレーションパートでは道作りを示したり天変地異を操ったりして町を発展させるっていう。
ある日、人間どもの代表が神殿を訪れてこう懇願します。
「町が燃えています!なんとかしてください!」
神は自由に"雨"を降らすことができるので、正解は雨を使って鎮火させることです。しかし、森を拓くためにある"落雷"で家々を消し飛ばしてもクリアが可能です。良かった、燃えている家なんて無かったんや。その場合、人間どもはどこか不満げですが、神は願いを叶えたのだから気のせいでしょう。
神民主党がしたいのはこういうことですかね。
農民様
>アクトレイザー
タイトル忘れたけど神様になって人々を増やして、対抗する神様と最終対決するってゲームがあったのです♪
いい土地に人々を導いて街とかを作らせつつ、地震とか起こして相手の発展を阻害するみたいなゲームだったのです♪
ポピュラスかな。
同居家族が2回目の接種を完了しました。ヒアリングと注射を同一人が実施していた1回目に比べ、まず書類でのスクリーニング、時間の掛かる抽出されたハイリスク者ヒアリングのスループットの低さはヒアリング人員増強で対応、一方、処理時間の掛からない注射人員増はしない、というオペレーションに改善され、スループットが大幅に高くなったとのこと。巷で騒がしい[注射人員不足]は起きてない様子とのこと。
今後も更に、現場は改善していくでしょう。
確かに打つだけなら1時間100人でもやれと言われりゃ、やれなくもない。
それより、ワタシ売っても大丈夫でしょうかとかグダグダ言い始めたり、肩出すのわかってんならそれなりに格好してコイヤ!系の高齢者を何とかしていただきたい。
あとネックは15分待機させる場所っすね~。
更新ありがとうございます。
村田謝斎藤報蓮相舫氏は(本当の名前、分からなくなった)、何が何でもコロナ禍終息になると困る、日本が上手く行かない事を願っている反社人です。与党が決めてやってる事、政策一つ出せない「文句言い」は黙ってな!
「zeroコロナ戦略」に関連する「検査拡大による封じ込め」って、今ごろ何を寝ぼけてるのか?検査増やしても、「陽性が見つかりましたでぇ〜」でオワリ。そんなん見つけ回って何になるか(笑)。
私の知人、友人、親戚からもワクチン接種案内と券が送付されてます。もう接種した人もいます。私は4月に接種完了していたので、いろいろ聞かれます。でも、知人らの予約はスムーズなようで、電話に出ないとかアクセス出来ないという声はありません。既に第1回の日時は決定してます。
もう次は60歳以上、更に50歳以上と接種の枠を下げて行けるでしょう。1日100万人。ウチの近くでも1日5,000人の会場が稼働しますんで、東京や大阪が動けばそれぐらいは大丈夫なラインです。それでもまだ難癖、イチャモンを立民や日共は付けるでしょう。そんなの極一部の日本人のフリした◯◯人です(笑)。
そういえば福岡県の大牟田市の病院で医療従事者用ワクチンを超低温冷凍庫から出して、常温で放置してましたね、申告は3時間。薬剤師と看護師任せにせず、いったいどんなワクチンの管理体制なんでしょうか?貴重な1,144回分のワクチンを廃棄するとは、なんと杜撰な病院の管理でしょうか。
こういう施設には任せてはいけないと思う。地域の皆さんには不便をかけるが、ココの病院は外すべきです。それと福岡県は第4波中なのか1日400〜500人、600人と感染者が激増してます。先月ならいざ知らず、地方県では今、有数の多さです。累計3万人以上。大変失礼ながら、県全体のコロナに対する管理体制が甘いか、感染経路不明が多いか、大牟田市の病院事例をみると、なんか緩さを感じます。
手間はかかりますが見える化にすることはマスコミの恣意的な報道をけん制する意味はありますね。
揚げ足とるとこがないから、コンセントが抜けたとか現場のミス等些細な報道(内容は大事ですが報道としては些細な事の意味)してますね。
対する立憲民主党は同党の杉尾秀哉氏が13日の参院内閣委員会で「どうしてこんなに遅いんですか。接種が」と、河野太郎ワクチン担当相にこう迫ったそうです。
ところが
昨年11月13日の衆院厚労委で、医師資格を持つ立民の中島克仁氏は海外の治験データをもとにワクチン使用を認める特例承認について「人種差を含めてどういう反応になるのか。直接的な副反応以上にリスクが拡大していくことも懸念される」と指摘。共産党の宮本徹氏も同18日の衆院厚労委で「新薬をスピード認可して痛い目にあったことがある。大変な事態が起きない保証はない」と懸念を示し、改正予防接種法には「新しい技術を活用した新型コロナワクチンの審査には国内外の治験を踏まえ、慎重に行うこと」とする付帯決議を織り込ませたそうです。
承認が遅れたのはこのような経緯があったのですね。
見える化されると根拠のない妄想やデタラメをばら撒いている連中の嘘がバレると同時に防止ができる。国民は盲目的に政府を信じたりはしないのだから、積極的にこういった情報を出していって信じてもらう努力を続けていくべき。
私の知り合いで70代のかなりリベラルで悠々自適な退職者の方が、先日自衛隊の大規模接種(1回目)を開けられて大した副反応も無かったらしく、直前まで政府のやり方は遅く、情け無い事と毎日SNSで嘆いておいででしたが泣いたカラスがもう笑うでコロっと数日間お元気になって居ました。
色々個別株も持って運用されておられるし、ネットもやって居る。ご夫婦で旅行に行ったり、奥様は絵画、ご本人は文学に凝って居て、寄席に日頃から行ってみたり、図書館も活用。ジムにも通う。毎日新聞を愛読。コロナ禍の最中もあっちこっちとアクティブに出歩いておられました。
彼が言う「遅れている」には今回ご紹介頂いた日々のデータは有効かも知れません(但し牢固としたオールド左翼風味の体質は今後も抜けそうには思えません)
ナビタスの魚住氏がテレビで語っていたのを思い出しました。
彼の主張は、毎週全国民PCR検査し陽性者を隔離する、でした。
zeroコロナって言ってる人たちは、これを言ってるのだろうかとも思います。(そこまで考えてない可能性も高そうですが)
今の法制度では実行不能だと思いますが、新法案を出している形跡もありません。
毎週全国民ですか…。条件を緩めて【毎月】全国民PCR検査すると
どれくらいの予算が必要か概算してみましょう。
うちの市の予算で高齢者200人への緊急PCR検査に
400万円の予算がついていたので、2万円/人と仮定します。
簡単のため全国民を1億人とすると全員の検査に
2兆円のオカネが必要となり、1年で24兆円(一般予算は100兆円)。
ちょっとオカネを考えただけで現状実現不可能です。
だから、掛け声ばかりで具体的な方策を主張できないのだと思います。