世界に広まるFOIP:EUがインド太平洋戦略策定へ

世界に広まる「アベノFOIP」

当ウェブサイトでは、かなり早い時期から「FOIP」、すなわち「自由で開かれたインド太平洋」に着目してきたつもりです。このFOIP自体、基本的には共通の価値を前面に押し出す緩い連携ですが、実質的には中国をはじめとする無法国家を牽制するための理念同盟のようなものに昇華する可能性を秘めています。こうしたなか、欧州連合(EU)は昨日、「インド太平洋戦略の策定」という方針を決めたのだそうです。

FOIPの効果は対中牽制にあり

当ウェブサイトではかなり以前から、「FOIPの意義」について何度となく報告してきたつもりです。

FOIPとは “Free and Open Indo-Pacific” 、つまり「自由で開かれたインド太平洋」のことで、個人的な理解に基づけば、もともとは麻生太郎総理が提唱した「自由と繁栄の弧」や、安倍晋三総理が提唱した「セキュリティ・ダイヤモンド」などと密接にかかわる考え方です。

このFOIP、要諦は「自由で開かれ、法が支配するインド太平洋を実現しよう」という、一種の「価値同盟」のようなものです。地域的には米加豪・NZ、インド、ASEAN、欧州(英仏など)が想定されています(図表1)。

図表1 FOIP

(【出所】防衛省)

当ウェブサイトでも何度も報告してきた考え方が、「自由主義、民主主義、人権尊重、法治主義(または法の支配)」などですが、これについてはこのほど訪米した菅義偉総理がジョー・バイデン米大統領との間で一致した認識でもあります。

ただ、ここで少し疑問に感じる方も多いかもしれません。

「日本は自由主義、民主主義、基本的人権、法治主義、積極的平和主義などを掲げている」という点は、きょうび、小学生でも知っているほど当たり前の話であり、それをなぜ、わざわざ世界に向けて宣言しなければならないのか、という点は、たしかに不思議です。

じつは、その答えは、近年の中国による海洋進出にあります。

中国の不法行為

中国は東シナ海で日本領の尖閣諸島周辺海域を頻繁に侵犯しているほか、南シナ海ではマレーシア、ブルネイ、フィリピン、ベトナムなどの沖合にせり出した「牛の舌」と呼ばれる強引な領有権主張を行っており、これらの国々を威嚇し、脅しています(図表2)。

図表2 「牛の舌」、あるいは九段線

(【出所】2013年防衛白書ダイジェスト

もちろん、ベトナムなどの各国が主張する領有権も、やや強引なところがあり、各国がこういう強引な主張をしていること自体、地域に争いのタネがくすぶるという話でもありますし、ケースによっては航行の自由が脅かされるかもしれません。

ちなみに中国はこの海域が「歴史的・慣習的な中国領だ」と主張していますが、2016年には常設仲裁裁判所(PCA)がフィリピンの訴えに対し、「歴史的理由」には「根拠がない」とハッキリと断言しています(『中華思想を警戒せよ』参照)。

(※中国による南シナ海への進出の歴史は意外と浅いのですが、これについては『中国漁船?南シナ海で豪州ヘリに漁船がレーザー照射か』でまとめていますので、ご参照ください。)

しかも、近年の中国の振る舞いは、東シナ海や南シナ海に留まりません。

最近だと、香港や新疆ウイグル自治区、さらにチベットなどにおいて人権の弾圧を行っている実態が知られて来ましたし、その一方で中国が「世界の工場」としてサプライチェーンを握ることで、世界各国に対して経済力で影響力を行使しようとする事例も見られます。

こうした状況を放置することは、日本だけでなく、世界にとっても非常に良くないことでしょう。

「4ヵ国」が大事なのではなく、理念が大事

もちろん、安倍総理が提唱したFOIPは、べつに「中国を牽制するもの」だと銘打ったものではありません。

その証拠に、3月に行われた、FOIPに強くコミットしている4ヵ国(日米豪印、つまりFOIPクアッド)のテレビ首脳会議でも、中国については名指ししていません(『初のFOIP首脳会談、日本にとってはまずまずの成果』参照)。

ついでに申し上げると、世間では日米豪印「クアッド(=4ヵ国)」に焦点が当たることが多いのですが、当ウェブサイトの見解に基づけば、重要なのは「4ヵ国」ではなく、「FOIP」の方です。

極端な話、FOIPにコミットしているのが5ヵ国ならば「クインテット」ないし「ペンタ」(あるいは単にファイブ)、6ヵ国なら「セキサ」ないし「ヘキサ」(同じくシックス)などと呼ばれるべきであり、たまたま4ヵ国だからクアッドに過ぎないのだと考えています。

それなのに、韓国のメディアなどからは、「クアッドプラス」なる用語が時々出て来ます。

これは、日米豪印4ヵ国に韓国やベトナム、ニュージーランドなどを加える、といった考え方のようなのですが、やはり違和感は払拭できません。

というよりも、韓国のメディアの報道を読んでいると、「クアッド」という単語はしきりにでてくるのですが、「FOIP」に関しては、あまり見ることがありませんし、韓国政府関係者も「FOIP」に言及することはあまりないように思えます。

やはり、日本の安倍総理が提唱し、ドナルド・J・トランプ前米大統領がこれに乗っかったという経緯が面白くないのでしょうか、それとも米中双方の間で旗幟を鮮明にせず、わざと曖昧さを維持する状態の方が、彼らにとって心地よい、ということなのでしょうか。

余談ですが、当ウェブサイトとしては、現在のFOIP自体は非常に緩い連携に留まっていると考えているものの、将来的には「東アジア版NATO」などに発展する可能性も十分にあると考えており、言い換えれば、FOIPは日米韓3ヵ国連携に代替する可能性を秘めていると思います。

(※これについては『FOIPがあれば、日米韓3ヵ国連携崩壊でも問題ない』でも議論しましたので、ご興味があればご参照ください。)

FOIPの画期的な2点

さて、FOIPの画期的なところは、大きく2つあります。

1つ目はもちろん、「日本が」提唱した考え方である、という点です。

極端な話、日本が世界に向けて理念を提唱したのは、大東亜共栄圏以来ではないかと思うほどですが、実際にこのFOIPは、少なくとも米国と豪州、インドが賛同し、強くコミットしているほか、ASEAN諸国でも、確約を避けつつも「AOIP」などで答えています。

この点、トランプ政権が日米共同の戦略として採用したことに加え、バイデン政権が「FOIP重視」を引き継いだことで、もはや「誰が言い出したか」を意識している人は少ないと思いますが、ただ、世界に広がる理念というものは、「言いだしっぺ」よりもその考え方の方が重要ですので、これは悪い話ではありません。

しかし、FOIPで重要なのは、2つ目です。

それは、「法の支配、航行の自由」という、「誰でも受け入れられる考え方」を前面に押し出したことです。

もともと「法の支配」自体は西欧的な考え方ですが、言い出したのは非キリスト教圏・非英語圏の日本であり、言い換えれば、この考え方自体、キリスト教圏のフィリピン、イスラム圏のインドネシアを含め、ほぼ全世界が受け入れる可能性を持っているのです。

ちなみに昨年10月、菅政権発足直後に東京でFOIPクアッド外相会合が開かれましたが、その直後、マイク・ポンペオ米国務長官(当時)はモンゴルと韓国の訪問をキャンセルし、かわって茂木敏充外相がモンゴルを訪問したことがありました。

これについては『茂木外相のモンゴル訪問が日本にとって重要である理由』でも述べましたが、モンゴルが内陸国でありながら「FOIP」に理解を示したこと、ポンペオ国務長官の代わりに茂木氏が訪れたことなどを踏まえると、日本が事実上、FOIPの事務局として機能している、という意味でもあります。

つまり、FOIPはクアッドどころか無限に広がる潜在性を秘めているのです。

極端な話、将来的には東アジアで日本、台湾、ASEANが連携し、そこに豪州やインド、ニュージーランド、米国やカナダ、さらには英国やフランスなどが重層的に協調する、といった展開があるのかもしれません。

もしかすると、香港も中国から独立した暁には、英連邦に加えてFOIPに参加する資格を得るかもしれません(世間的には議論が飛躍していると怒られるかもしれませんが、当ウェブサイトとしてはわりとマジメにその可能性を議論する価値があると思っています)。

EUがインド太平洋戦略の策定に着手へ

こうしたなか、日経電子版に昨夜、こんな記事が掲載されていました。

EUがインド太平洋戦略 中国念頭、安保・経済で積極関与

―――2021年4月19日 22:00付 日本経済新聞電子版より

これによると、欧州連合(EU)が19日、「EU27ヵ国としてインド太平洋に関与すべき」としたうえで、「インド戦略の策定に着手する」と発表したのだそうです。日経はこの狙いを次のように述べています。

インドや東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との経済・安保面の結びつきを強め、この地域で影響力を強める中国をけん制する狙いがある」。

この解説、残念ながら不十分です。「インド太平洋」とは、「インド洋」と「太平洋」の両洋のことであり、この地域に存在しているのは、インドとASEANだけではありません。日本、豪州、ニュージーランド、台湾などを忘れていただいては困ります。

(※どうでも良いのですが、「牽制」を「けん制」などと記すのは非常に読み辛いので、個人的にはやめていただきたいと思う次第です。)

それらの点はさておき、EUがインド太平洋への関与を強めるとしたことは、FOIPにとっても非常に良い話であることは間違いありません。

日経によると、この方針はEU閣僚理事会は19日に採択したもので、「民主主義や法の支配、人権、国際法を推進し、インド太平洋地域での存在感を強める」との方針が盛り込まれ、日豪などとの連携に加え、サイバー攻撃や海洋安全保障に協力して対応するとの姿勢が示されているのだとか。

もちろん、EU自身も投資協定の締結など、中国との関わりを強めており、今回の採択文書でも中国を名指しすることは避けたそうです。しかし、それと同時に人権侵害や東シナ海、南シナ海での安全保障上の緊張を高めるような行動には懸念を深めています。

日経によると、EUは今後、コロナ禍で衣料品や自動車供給部品の供給が途絶えるなど、中国への行き過ぎた依存が問題となるなか、今後の具体的な戦略では「地域での通商外交を推進することでサプライチェーンの多様化につなげること」などを示しているのだそうです。

「安倍のFOIP」から「世界のFOIP」へ

いずれにせよ、EUはべつに「FOIP」にコミットしたというわけではなさそうですが、ただ、EUを離脱したばかりの英国はFOIPやCPTPPに強い関心を示しているとされますし、また、FOIPにはフランスも興味を持っていると伝えられています。

自由・民主主義の概念を生み出した欧州がFOIPにコミットすれば、これは非常に力強い連合に昇華する可能性を秘めています。

思い起こせば、第二次安倍政権が発足したのは2012年頃ですが、わが国ではメディアが「中国の爆買い」を煽るなど、国を挙げて中国に阿るような姿勢が見られるなかで、安倍総理が着々とFOIPの実現に布石を打ってきたことは、もう少し評価されても良いのではないでしょうか。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ついでに申し上げるなら、安倍総理が2015年12月の慰安婦合意で韓国に大きく譲歩したことも、見方によってはFOIPと関連していると言えるかもしれません。

つまり、慰安婦合意を韓国が守ってくれるなら、「日米韓3ヵ国連携」がそのままFOIPに昇華する可能性もある一方で、もし韓国が慰安婦合意を反故にすれば、韓国は「約束を破るウソツキ国家」に転落する、というかたちです。

つまり、慰安婦合意も「韓国をFOIP陣営に招き入れるために安倍総理が手を差し出したようなもの」だったと考えるならば、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が慰安婦合意を反故にしたことは、いわば、「日本が差し出した手を韓国がみずから払いのけた」という意味だと考えられなくはありません。

いずれにせよ、『中露朝韓「無法国家クアッド」を「正しく」警戒すべき』でも述べたとおり、今後は中露を中心に、FOIPの実現を阻もうとする動きが出て来るでしょう。

FOIPの正念場は、これから訪れるのかもしれません。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 七味 より:

    有料会員限定記事なのでどんな主張なのかよくわかんないけど、タイトルと筆者をみると、ちょっと心配になってくるのです♪

    日米共同声明を聞く(1)「クアッド」韓国引き込みを
    元内閣官房副長官補 兼原信克氏https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71161200Z10C21A4PP8000/

    韓国なんか入れたら中国に上手いこと利用されて、望まない二正面作戦を強要されるだけだと思うんだけど・・・・
    どうせ二正面作戦になるなら、最初からその準備をしとかないといけないと思うのです♪

    1. はるちゃん より:

      兼原信克氏は以前プライムニュースで「韓国の反日は中二病のようなもので気にするな。」という発言をしていたように思います。

      この方が何故親韓なのか理由は定かではありませんがあまり筋の良くない方という印象です。

      1. 七味 より:

        wikiをみると在韓国大使館にいたこともあるみたいですね♪
        あと著書のレビューは、それなりに高評価だったのです♪

        1. PONPON より:

          七味様

          中央日報によれば、
          兼原氏は、「韓国は民主主義国であり、60万の兵力を持つ軍事大国である。日本として『クアッド・プラスアルファ』に韓国を引き込まねばならない」と主張した。」、とのことです。
          当然ながらヤフーコメントは批判一色です。
          https://news.yahoo.co.jp/articles/52a7e3202bca637907777cc287b2f36a302aceb5

          安倍内閣で内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長を務め、「官邸外交」の理論的主柱とされた人がなぜ今回のような主張をしたのか、理解に苦しみますね。

          アメリカ政府絡みの協力であったのかもしれません。

          1. 七味 より:

            PONPON様

            記事の確認ありがとなのです♪

            >60万の兵力を持つ軍事大国である。
            味方だと思ってた60万人が、いきなり攻めてくるかも・・・・
            というのは言い過ぎだとしても、60万人もいれば応援が到着するまで持ちこたえられると思って準備してたら、さくっと道を開けられて、奇襲を喰らっちゃうみたいなことにならないのかな〜〜

            そうでなくても、仮にも味方だったら、民間人の避難とかに戦力を割かなきゃいけないんだろうし、そうやって避難してきた連中が好き勝手しだして収拾がつかなくなったりしそうなのです♪

          2. 匿名 より:

            60万人の軍隊でもそのうちの47万人は陸軍ですし、中国とは直接に国境を接していないし、隣には戦争中の国があるし、大規模兵站能力を持っていないコウモリ国は良くて足手纏い、ひょっとすると裏切り者ですので、仲間に引き入れるなどとはもっての外です。

            そもそも韓国とFOIP諸国は「価値観」を共有していないばかりか、もっと根本的な「現状認識」・「思考」・「行動原理」のレベルで相容れません。 (キリッ)

          3. ちょろんぼ より:

            いつもお世話になっております。

            PONPON様 60万人といっても、使える人数はどれ位なの
            でしょうね? 烏合の衆のかたまりなんじゃないかといつも
            思います。
             ベトナム戦時は、住民相手に凄い立ち回りをした事は知って
            おりますが、肝心の北ベトナムからの評価がどのベトナム戦争
            関係の本からも見えてこないんですよね。
            何故なんだろう? 物凄く不思議です。

          4. りょうちん より:

            徴兵制の国の兵士数はかなり水増しだと考えるべきです。
            まともなイマドキな軍人は徴兵制を忌避すらしているでしょう。

            でも韓国はいいんですよ。
            徴兵制の北朝鮮への肉壁なんで、ドクトリンに合っています。
            おかしいのは、陸軍に使うべきお金をジャブジャブ海軍につぎ込んでいることです。

    2. 七味 より:

      目にするのが日本絡みの話だからかもだけど・・・・

      韓国って、他国との関係を共通利益のために一緒に協力しよう、そのためにはそうおうの義務とかコストを負担って考えがないように思うのです♪

      いつも言ってることは、「○○に入れば得をする」「自分が不利益を被らないように、○○の協力を得よう」って言説ばかりで、他国との関係とか国際機関とかは、ただ目先の自分の利益のために利用するものでしかないって考えてるように思えるのです♪

      1. より:

        韓国には「対等」という概念がないので、「使役する/使役される」以外の関係を想像することすらできないのです。
        過去においては、誰からも無視され得る貧乏な小国だったので、そういう小狡い振舞いも見過ごされてきましたが、さて、今後はどうなるでしょうね。

        1. 七味 より:

          龍様

          >韓国には「対等」という概念がないので

          これってよく聞く話で、韓国の振る舞いみてると
          φ(・ω・。)ナルホド…ナルホド
          って納得しちゃうんだけど・・・・

          韓国人どおしでもおんなじなのかな? すっごく生きづらい社会な気がするのです♪

          1. より:

            現場を確認したわけではないので、どこまで本当の話なのかよくわかりませんが、(仕事がらみ以外では)初対面の韓国人同士はまず相手の年齢確認から入るそうです。もちろん、年上がエライのです。そして、その次には出身大学の確認なのだとか。う~む……
            これまた聞いた話ですが、韓国人はごくごくフランクに相手の年収を尋ねるのだとか。どうしても序列を付けずにはいられないという習性があるようですね。

          2. だんな より:

            七味さま
            元々、韓国人同士に対等が無いのを、国際社会に持ち込んでいると考えれば良いと思います。

      2. ぷー より:

        七味様

        韓国にとってパートナーシップとは、自分に得があるうちだけのもので、得が無くなったらそれまで、だと思います。かたや日本は、困った時に助けるのが友情だろ!?です。そりゃ、日本が一方的に損するはずですよね。

  2. 赤ずきん より:

    (※どうでも良いのですが、「牽制」を「けん制」などと記すのは非常に読み辛いので、個人的にはやめていただきたいと思う次第です。) 同じ見解です。でもどうでも良いとは言えません。これぞ愚民政策の第一歩です。文部省が日教組に負けた証拠と思っています。やみくもに漢字を増やせというつもりはありませんが 文部省の教科書検定も同じ印象を持っています。文科省は国民のレベルを高めるのが本来なのに ひたすら愚民化の施策ばかり。

    1. 引っ掛かったオタク より:

      アノ貧困調査者が事務次官張ってた省スからネ?
      近く予想される(最悪の)事態、帰化申請者&自称難民の激増を見越してオルノヤモシレマセン…

    2. はるちゃん より:

      日経やNHKなどのマスコミも愚民化政策に加担しているというか主体的に推進しているのではないかと思っています。
      「公務員、マスコミ、野党」の連係プレイですかね。

    3. 赤ずきん より:

      次の記事なんかも かなり気になっています。相当文部省も利権構造が有るのでしょう。

      衝撃!北朝鮮の日本人スパイが文科省教科書調査官として「つくる会」教科書を検定不合格にした
      https://ameblo.jp/1111hito/entry-12613168182.html
      【文科省】歴史の教科書検定官の主任は共産主義者だった
      https://thetruth.hatenablog.com/entry/103

    4. 迷王星 より:

      赤ずきん様

      前川のような明確に反日・卑日で更に座右の銘が「面従腹背」だと公言するような人間を事務次官とする人事が行われる省ということから文科省官僚らの集合としての同省の意志がどういう方向に向かっているかは推して知るべしでしょう。

  3. より:

    FOIPは対ロシアを想定したものではないということを、ロシアに対して繰り返し説明すべきであると考えます。ロシアは非常に憶病で、そうであるがゆえに非常に猜疑心の強い国です。なので、多くの国がつるむとなると、すわ対ロ包囲網ではないかと疑ってしまう傾向があります。
    もちろん、ロシアはロシアで扱いがとても面倒くさい国であり、いずれ何らかの対処が必要となるでしょうが、冷戦時の振る舞いを見る限り、「ゲーム」が成立する余地のある相手だと思います。FOIPが無法な膨張主義の阻止を目的とするのであれば、あえてロシアを向こう側に押しやるのはけして得策ではありません。ロシアをこちら側にすることまでは期待できないとしても(そもそもアメリカが嫌がりますし)、ロシアの「疑念」は可能な限り解くべきであると思います。

    十分強力にして狡猾な外交力があれば、裏でロシアと握った上で、あえてロシアに「良い警官」役を演じてもらい、某国の暴発を狙うという手もあるでしょうが、そこまでは期待できないでしょうね。見返りに満洲を提示すれば、可能性はあると思いますが。

    1. だんな より:

      龍さま
      良いアイデアだと思います。
      安倍前首相なら現実味が有りました。
      一方ロシアは、ウクライナに侵攻する可能性が危惧されます。
      https://search.yahoo.co.jp/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKBN2C62MD%3Fusqp%3Dmq331AQRKAGYAciQxNDDqI3jggGwASA%253D 
      そうなると、欧米とは必ず揉めますので、難しいお仕事だと思います。

    2. はるちゃん より:

      ロシアと西欧諸国は帝政ロシア依頼の確執がありますので不信感を払拭するのは難しいところもあるかと思います。
      ただ中国の覇権主義はモンゴル帝国以来の脅威であることをロシアにも思い起こさせる必要があると思います。
      ウクライナで揉めている場合では無いのです。

      ロシアにFOIPへの参加を促すのはやはり安倍前総理では無いかと思います。

    3. 匿名 より:

      中国って奪われた沿海州を取り返す気満々だよね~とささやき続けるとか。

  4. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    FOIPは日本が先導し、事務局であり扇の要になっている事と、「法の支配、航行の自由」という分かりやすいメッセージで伝えたという事で欧州やASEAN等から期待をされてるのでしょう。

    しかし、英国や仏国は良いとしても、EUは中位国もありますし、中国ベッタリの国もありますので、ちょっとややこしいですネ。ホントにEUって失敗だなぁ(笑)。

    で、韓国はしきりに日本発のFOIPとは言わずに、クアッド、または「クアッドプラス」なんて言ってます。ナニナニ?韓国を無視するな?入ってやっても良い?いや、結構です。「中露北韓」の「暗闇クアッド」でパシリやって下さい(笑)。

    1. PONPON より:

      めがねのおやじ様

      >しかし、英国や仏国は良いとしても、EUは中位国もありますし、中国ベッタリの国もありますので、ちょっとややこしいですネ。ホントにEUって失敗だなぁ(笑)。

      うがった見方をすれば、ドイツ独り勝ちのEUに対してフランスまでもが懐疑的になり始めている、ということなのかもしれません。
      このままでは、現状ドイツに次いでEUからのメリットを享受しているフランスも、今後ドイツ一極集中が加速すればデメリットのみになると。。

      新宿会計士様おしゃるように、FOIPは「法の支配、航行の自由」という「誰でも受け入れられる考え方」を前面に押し出したことで、参入が容易な無限の可能性がある連盟となりました。
      当然経済サプライチェンの構築にも向かうでしょうから、経済成長著しい周辺国を抱えるFOIPは欧州の国々にとっても魅力たっぷりです。

      イギリスのみならず、フランスもFOIPに加入する可能性は高いものと考えます、EUは事実上自然消滅かもです。

      但し、実は「法の支配」を順守するというのは一部の国にとって容易ではありません。
      ここでいう法というのは国際法、それも西側先進国が築き上げてきた近代法なので、国民情緒が法に優先する韓国のような国は「法の支配」を順守しているとは言えないからです。

      参入容易なのは、当たり前の如く国際法を順守する普通の国にとってであり、韓国にとっては極めて参入ハードルが高いのがFOIPということでしょう。

      1. 凹凹凹 より:

        > 参入容易なのは、当たり前の如く国際法を順守する普通の国にとってであり、韓国にとっては極めて参入ハードルが高いのがFOIPということでしょう。

        全くもって仰る通りです。客観的に見れば、ですが。
        ただ韓国自身は、「国際法遵守」について全くハードルとは思っていないと思います。
        むしろハードルはChinaが入れない枠組みになってしまっている事。
        韓国的には
        「法の支配、自由民主主義、これらを忠実に履行している()我が国にとっては全く障害ではないのだが、China様をのけ者にしてしまっていることが障害だ。」
        などと何の疑問も持たず素で考えていると思います。

      2. 匿名 より:

        法の支配が弱者を守るためにあるのだと理解してくれたらなあ、と。フィリピンとかマレーシアとか。

      3. Yaab より:

        同感です。

        「誰でも会員になれる、会則の無い会」なんて烏合の衆であり、意味は無いと思います。

        TPPは「誰もがキチンと会則を厳守して、それを守らない会員は放逐する、そして新しい会員になるのには全会一致の賛意が必須」の「選ばれた、信頼のおける国家の集まり」ですが、「ならず者国家は仲間になれない紳士的国家の為の国際機構」には大きな存在意義があるのではないでしょうか?

        「なにがなんでもみんなでなかよく」ポリコレ志向は幼稚園に置いてきて下さい。
        (投稿場所を間違えてダブルポストをしてしまいました。🙇)

  5. ぷー より:

    FOIPは、アジアのNATOではなく、新しい国連になる可能性があるのでは?

  6. がみ より:

    FOIPが更に効果的に発動するには、ドイツやら北欧に圧力かけてロシアを干上がらせるべきかと思う。

    中国がヘラヘラしながらのさばり、曾ての宗主国モンゴルにさえ隔離・衰退を強いていられるのは北からロシアの脅威が無いためだとさえ思うが、歴史的に見てロシアと中国って本当は相反するお山の大将同士なのでは?

    温暖化して北極航路が出来上がる前にロシア唯一の外貨稼ぎである天然資源のパイプラインを潰せばロシアは自動的に南下政策をとらざるを得ず、結果として対中と同じ存在になるのではないか?

    旧ソ連の残置兵のメルケルが西側最大の癌であると思っている。

  7. 匿名 より:

    >(※どうでも良いのですが、「牽制」を「けん制」などと記すのは非常に読み辛いので、
    >個人的にはやめていただきたいと思う次第です。)

    同感です。

    もっとどうでも良い事ですが鉄道構造物の「橋梁」に「xxx橋りょう」と表示してあると叫びたくなる鉄オタです。

  8. Yaab より:

    同感です。

    「誰でも会員になれる、会則の無い会」なんて烏合の衆であり、意味は無いと思います。

    TPPは「誰もがキチンと会則を厳守して、それを守らない会員は放逐する、そして新しい会員になるのには全会一位の賛意が必須」の「選ばれた、信頼のおける国家の集まり」ですが、「ならず者国家は仲間になれない紳士的国家の為の国際機構」には大きな存在意義があるのではないでしょうか?

    「なにがなんでもみんなでなかよく」ポリコレ志向は幼稚園に置いてきて下さい。

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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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