産経「姜昌一が赴任しても菅総理らは面会しない予定」
本稿は、「速報」的なショートメモです。産経ニュースは「独自記事」として、22日にも駐日韓国大使として日本に赴任するとされる姜昌一(きょう・しょういち)氏を巡り、菅義偉総理大臣や茂木敏充外相が面会を当面見送る方向で検討に入ったとと報じました。そういえば、菅総理は離任する南官杓(なん・かんひょう)氏との面会を見送ったこともあります。この記事の信憑性はどれほどのものでしょうか。
産経の「独自ニュース」、信憑性は?
産経ニュースを眺めていると、本日夜7時48分付けで、こんな記事がありました。
《独自》首相や外相、駐日韓国大使との面会見送りへ
―――2021.1.19 19:48付 産経ニュースより
タイトルに「独自」とありますが、これは、近く日本に赴任する姜昌一(きょう・しょういち)「駐日韓国大使」について、菅義偉総理大臣や茂木敏充外相らが、「面会を当面見送る」方向で検討に入ったと「政府関係者が19日に明らかにした」、とするものです。
産経新聞といえば、2019年7月1日の対韓輸出管理適正化措置を事前に報じたメディアではありますが、いちおうまだ1社しか報じていないようですので、この報道が事実であると鵜呑みに信じるのは尚早でしょう。
ただ、今月8日の主権免除違反判決に日本政府が強く反発していること、姜昌一氏の前に駐日大使だった南官杓(なん・かんひょう)氏が離任するに際し、菅総理が同氏との面会を行わなかったこと、などの点などを踏まえるならば、この報道も菅総理らの行動と整合しています。
アグレマン撤回の方が早い?
実際、産経ニュースは、今回の措置については自称元徴用工判決問題や主権免除違反判決問題など、「韓国側の国際法違反が続いていることに伴う措置」などとしています。
産経ニュースはまた、「信任状を天皇陛下に奉呈すれば国内での外交活動が可能になる」、「信任状奉呈までは政府要人らとの面会を控えるのが慣例」などとしています(ただし、南官杓氏は例外的に、信任状奉呈前に当時の河野太郎外相にあいさつしたそうです)。
しかし、22日に来日するとされる姜昌一氏に関しては「信任状奉呈の前後にかかわらず」、「韓国側の前向きな対応がない限りは」、菅総理や茂木外相らとの面会を見送る、などとしています。
ただし、そこまですることに何らかの実効性があるのかは疑問です。
産経ニュースの記事自体、日本政府がすでに姜昌一氏にアグレマンを付与したことが前提の書き方ですが、もしそうであるならば、そもそもアグレマン自体を撤回する方が早いのではないかという疑問を抱いてしまいます。
(※なお、某衆議院議員のツイートなどによると、日本政府は慣例として、外国の大使にアグレマンを付与したかどうかについては発表していないのだそうです。)
実際、この人物は韓国の国会議員として初めて国後島に上陸したことでも知られますし、また、天皇陛下のことを「日王」と積極的に呼ぼうとした人物でもあります。信任状を奉呈するためとはいえ、このような人物を天皇陛下に謁見させるべきではありません。
駐韓日本大使の赴任を遅らせる?
もっとも、産経ニュースにはほかにも気になる記載があります。
それは、最後の1行にある、次の記述です。
「政府は、相星孝一次期駐韓大使の赴任を遅らせることも検討している」。
事実であるとすれば、これはなかなか興味深い選択肢です。
正直、アグレマンの撤回が実務的に難しいというのであれば、いちおうはアグレマンを付与しておいて、日本政府は基本的に彼を相手にしないという戦略を取る、ということでしょう。
つまり、韓国側が日本に大使を送り込んでいるにも関わらず、日本側は韓国に大使を送り込まない、という状況が生じれば、結果的に駐韓大使を召還したのと似たような効果が生じるよ、という算段なのかもしれません。
いずれにせよ、現時点の産経ニュースの報道だけだとまだ情報が乏しいのですが、本件については続報が出てくるかどうかに注目したいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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世論のガス抜きを狙っているのかと疑いたくなるくらい、少々お手軽な対応です。
入国させないぐらいしないと、次の選挙で影響が出そうです。
ちぐはぐで間抜けな対応ですね。
総理大臣が面会しなくたって、信任状捧呈式は執り行われるのです。
どういう意味があるのだか。
阿野煮鱒 さま
遺憾砲と同じで、痛くも痒くも無いニダ。
天皇陛下をコケにしている反日、侮日の人物を駐日大使に送り込まれてこの対応ですか?
「今日はこれくらいにしといたるわ。」的対応ですね。
日本政府には「池乃めだか賞」を進呈させて頂きます。
22日ねぇ。
ビジネストラックによる入国も停止されていることだし、14日?間は隔離しましょう。
朝鮮人は約束を守らないから、自己隔離なんてダメ。
空港内に臨時にオリでも作って閉じ込めましょう。
そうそう、朝鮮人には餌をやらない。これも徹底しないとね。
アグレマン撤回を主張していた私としては拍子抜けな対応だなと第一感。
ただ、少し冷静になってみました。
アグレマン撤回で彼を着任させないより、入国・大使として着任させておいて、重要人物との面会を拒否する方がずっときついお仕置きなのではと思うようになりました。大使として着任しながら大使として日本の首脳と直談判出来ない。権限のない下っ端しか会ってくれない。ホント仕事になりませんよ。
村八分的な陰湿さすらあるなかなか素晴らしい策のように思えてきました。
ついでに、、、
コロナの折、天皇陛下と接触があるのも困りますから、信任状の奉呈の儀式も簡略化しなければいけませんね。宮内庁の職員あたりに信任状を取りに行かせれば十分ですね。
いいですね、その塩対応!
来し方思い起こせば、
「普通郵便で結構ですよ」
とお伝えするのが適当かと愚考いたします。
クロネコDM便で、送れと伝えるのが良いと思います。
韓国の信任状など、紙切れと同じなので、クロネコDM便で充分です。
【クロネコDM便で送れないもの】
クロネコDM便は、以下のものはお送りできません。
〇信書(お手紙、請求書など)
〇通販で販売しているもの、オークションの落札品など売買にかかわる商品
〇荷受人の希望をもとに出荷されるもの(サンプル品、試供品など)
G 様
なんと言うか「見せしめ要員」でしょうね。
駐韓大使の扱いについて、自民党が勘違いしているのか、あるいは私が無知なだけなのか。
外交大使の派遣に関して、負担の大きいのは接受国側だと思うのです。つまり、どのような扱いでもアグレマンを承け派遣できれば、派遣国のプラスになる、接受国側は、それだけでマイナス。
大使を派遣できるのにしないというのは、自らポイントを放棄して相手側に献上するようなもの。大使が行使できる特権を考えれば、送れるのに送らないという選択肢はあり得ない。在韓日本人の安全保障、情報収集などなど。
以前、大使を引き上げたときの顛末を考えても良い選択とは思えない。日本が超大国ならそういう選択もありうるかもしれないですが。
逆に考えてみればいいのです。駐日大使が来なくても、日本は全然困らない。その逆もまた然り。
姜昌一を入国させないのが一番です。
>産経ニュースの記事自体、日本政府がすでに姜昌一氏にアグレマンを付与したことが前提の書き方ですが、もしそうであるならば、そもそもアグレマン自体を撤回する方が早いのではないかという疑問を抱いてしまいます。
先ずは入国してくるか否か見極めましょう。
仮に入国させても、一度も天皇陛下に謁見も信任状奉呈も許さず、帰国させればまだしも
姜昌一に天皇陛下への謁見を許したら、その時点で菅政権は終わりです。
それにしても外務大臣の顔が見えませんね。
もっと厳しく言えば、菅政権は仕事ができるのか心配になってきました。コロナにしても菅さんが表に出るという事は、担当大臣、厚労大臣、官房長官が無能だという事です。河野太郎さんが予防接種担当大臣?菅さんから上記三大臣は無能の烙印を押されたという事です。
本件に戻れば、仮に入国させたとしたら、コントロールできない菅さんに責任はあるが、外務大臣は全くの無能であったということになります。
やっぱりしばらくは飼い殺しでいくのか。もっともムンたんと同じ韓国側がとるべき実質的な解決策を何も提示してこないのなら会わない、というメッセージはいいと思いますけど。
後、敵国の使者の言動が自分たちの価値観とは合わないからと言って排除するのは自分は反対ですね。中国も韓国もそうですけど敵国であっても相手は自分たちの価値観に合った使者を送ってくるべきなんて、ちょっと傲慢では?
そういう意味で今の日本政府の対応に賛成ですし、塩対応はお互い様ってことで、でいいと思います。こちらの塩対応に対して韓国が日本大使に普通に接することができるのなら、それも韓国にとっては良い訓練になると思いますし、我慢できずに塩対応で返してくれるならそれも又吉。
匿名様
>価値観が合わない。
微妙な表現ですね。意見が合わない。正当な主張をする。というなら仰る通りでしょう。でもこの場合は価値観が合わないとは言わない。
逆に、話して意味のあるのは対話・議論に対する価値観が一致している相手だけです。
姜昌一の『妄発』は看過すべきではないと思います。
相手を侮辱する輩・不法入国の犯罪者の扱い方は、お説とは違うべきと思います。
面会しないって判断があるってことは、駐日大使として来日はするってことなのかな?
それはそうとして「面会をしない」って判断になんの意味があるのか不明なのです♪
そもそも、全ての駐日大使と面会してる訳じゃなければ、並の待遇は与えるってことのように思えるのです♪
コロナとかで忙しいのはわかるから、無駄な表敬訪問とかは省略すればいいけど、着任早々に、せめて外務大臣か外務省のお役人が呼びつけて、「行動でみせろ。」くらいは伝えるべきだと思うのです♪
もちろん、その時は相手に発言の機会は与えずに、一方的に要求を伝える場とすべきだと思うのです♪
呼び込んでおいて真綿で首を絞めれば、彼らのことです。頭に血が上って暴言を吐くようになるでしょう。外務大臣も理屈で締め上げるのはお手のものでしょう。
そうなれば、日本国民の感情はますます韓国から離れ、呆れる他なくなるはずです。話がはっきりして良いではありませんか。
独立性を標榜する検察は姜昌一が入国したら、北方領土への不法入国の件で事情聴取くらいしたらどうだ、言いたい。国民は拍手喝采するよ。
安倍前首相のどうでも良い件をねちねちやる暇があるならそれくらいやってみろ。まあ○無しだからできないだろうね。
>政府は、相星孝一次期駐韓大使の赴任を遅らせることも検討している。
そうなればカタチを変えた大使召喚ですね。仮にその状態で韓国側の大使を帰国させれば、彼らは相互主義に基づく対抗措置のやりようがないのですよね。
>姜氏は22日にも来日する予定で、信任状を天皇陛下に奉呈すれば国内での外交活動が可能になる。
まずは防疫上の理由で14日間の待機。23日の判決確定の状況次第では健康上の理由を建前とした帰国コースってのもあり得るのかな?
それとも、判決自体が原告側による上訴で確定しなかったりするのかな・・?
もしかしたら、
韓国はアグレマン無いのに、勝手に大使を送って来てるとか。
ま、普通に考えたら絶対にないですが、普通じゃ無いのがあの国。
だから、首相や、外相は会わないと言ってるのではないか?
防疫上での14日間の待機期間が経過しないうちに健康上の理由で帰国するようなことがあれば、そうなのかもですね。
国内向けに保守派に対して子供騙しのポーズ。
裏で官僚が「察してください、大したことありませんから」で終わり。
離任する大使のあいさつを断るとか後任の大使が来ても会ってやらないとか、やってることが子どものイジワルのレベル。信任状捧呈式には外務大臣が待立し、皇居に到着する各国大使を接遇し、捧呈式にも陪席して各国大使から奉呈された信任状は天皇から外務大臣に手交されるのに、茂木は捧呈式もサボるのか?
俺たち(=菅&茂木)は姜昌一には会わないけど天皇は外交儀礼だから会っておけよ!って、不忠の極み。
自民党から突き上げられて韓国との間に挟まった挙げ句にこのザマ。韓国との関係で姜昌一のアグレマンの取り消しはできないし制裁も撃てないし、かといって何もしなければ自民党や国民の怒りはさらに日本政府に向かう。で、思いついたのが離任する大使にも着任する大使にもシカト。菅と茂木は会わないけど、官房長官と外務副大臣が会うからそういうことにしといてくれと韓国に頼んでるんじゃないか笑。
楽韓ウェブ「二重丸の対応」だとよ。
http://rakukan.net/article/479610250.html
>でもまあ、この対応は二重丸ですね。
二重丸ですね、じゃねーよww
なんか、かまってちゃんが見苦しすぎですよ。
他のサイトの苦情は当該サイトへどうぞ。
結局、日本政府は同意付与をしたのでしょうね。
面会を当面見送るだの駐韓大使の赴任を遅らせるだの、そんな小細工するくらいならなぜ最初からアグレマン付与しないことを選択しなかったのか?
この政権はやることなすこと疑問だらけですな。
前駐日大使、姜昌一氏が離任する際、菅総理が同氏と面会を行わなかったことは事実であり、次の駐日韓国大使に赴任する姜昌一氏に菅義偉総理大臣や茂木敏充外相らが面会を見送るというニュースがあります。このニュースの内容が正しいとして、菅政権が何を言いたいのか、その意味を考えてみました。
つまり、こういうことが示している日本政府の意志は、『駐日大使の赴任に同意はするが、その駐日大使とは面会、面談はしない=現状のままでは、あなたの国の大統領にも面会、面談をことはない!早くそれに気付け!そのために、あなたたちは口先だけでなく必要な行動をしめせ』
ということを相手に示したのではないでしょうか。
この産経のニュースの内容が正しいことを、信じています。
外務省の駐日各国大使リストによると「次期大使」と位置づけられている方が御三方いらっしゃいます
「既に本邦に着任し、信任状の「真正な写し」の外務省への提出は済ませたものの、信任状を天皇陛下に捧呈していない大使」とのことです
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/po/page22_001327.html
店晒しにすることもできるんですが、それは「日本人の作法」ではないですよね。
今回の記事にある対処もしかり。
相手が恥をかかないよう精一杯配慮するのが「日本的な外交」です。(その良し悪しは別)
かなり願望が入りますが、私は「アグレマンを出していない」に1票入れたい
昨年の春、韓国に対して入国制限を行った際の事前通知->実施の件を根に持ってるんだろう、と。
・ここ最近の「アグレマン済」の根拠は、1/12の自民党外交部会でのアグレマン撤回への言及が大きいと思います。しかし、これは「出席者の発言」であると報じられています(産経と日経)
・1/19に同部会が外相に韓国非難決議を提出しましたが、この決議の主題は1/8の韓国地裁判決への異議であり、アグレマンの件はこれへの対抗策のひとつとして列挙されたにすぎません。
・佐藤氏は自衛隊出身かつ外務副大臣経験者ですので、外交のルールと「アグレマンを出したか否かは明らかにしない」との外務省のルールを厳格に守るのではないでしょうか。
・1/8に韓国大統領府が大使に任命。この日は例の判決が出た日
・1/14に文大統領が「新大使」と面会。この日は離任する富田前駐韓大使と面会
1/22を赴任日とした理由は何だろう?
1/22に彼が来日するなら、外交査証と公用査証のどちらを携えてくるのか。
ビジネストラックは1/21からストップですし、大使急病のため休載^h^h延期とかもありです。
あぁ、まとまらない。
もう1点。
産経の記事でわざわざ「信任状奉呈の前後にかかわらず、」とあります。つまり大使着任の前に泣きついてくるのを見越している。
じゃぁ、そこで何を泣きついてくるのか
なんだかえらく不評のようですが、そんなに批判するようなことですか?
姜昌一氏が駐日大使に就任するにあたって嘯いたように、対日関係”改善”を意図する文大統領の意志の表れとするのであれば、首相はおろか外務大臣にすら面会できないというのは、着任早々その意図が大きく挫けることを意味します。そして、顔を合わせる意味すらない、会話など全くのムダである、という日本政府の姿勢を明確に示せると思います。
体面を何よりも重視する韓国人にとって、(事実上)無視されるというのはこの上なく屈辱的なことです。姜大使は着任早々にそのような屈辱を味合わされ、さらには託された(らしい)使命が頓挫するという状況になります。韓国メディアはまたぞろ外交欠礼だと騒ぐでしょうが、そんなことはもちろん知ったことではありません。
また、信任状奉呈式はあくまでも儀式で会って、外交儀礼の一環です。別にそれが大使の仕事というわけではなく、これから大使としての仕事を始めますよという区切りでしかありません。
姜昌一氏のような人物を陛下に謁見させるのは甚だしく不愉快だという感想には大いに共感しますが、一方で、陛下に政治的と受け取られかねないアクションをさせてはいけません。日本政府としての「政治的不快感」は、首相・外相の「面会せず」ということでさしあたり示せるものと思います。これで、姜昌一氏を駐日大使にすることが全くの無意味であったということを青瓦台が理解してくれればいいんですが………まあ、無理だろうなぁ。
すでに日本政府の姿勢が「不快感」を通り越し、「怒り」にまで及んでいることを、姜大使が正しく本国に伝達してくれるようならば良いんですけどねえ……
以上のように考えるので、(産経の報道が正しかったとして)私としては特に不適切だとも、非難すべきとも思っていないのです。
自分たちは会わないけど天皇陛下には会わせるという事ですかね?
天皇陛下に失礼だと思わないのかな?
菅総理に忠告する人は居ないのでしょうか?