安倍総理の靖国参拝:「日本は中韓相手にする暇なし」
安倍晋三総理は本日、秋の例大祭にあわせて靖国神社を参拝しました。内閣総理大臣の職を辞してから靖国参拝をするのは2度目のことですが、辞任したあともその一挙手一投足が注目を集める安倍総理の影響力は、なかなかのものです。その一方、「令和おじさん」こと菅義偉総理は現在、初の海外出張先であるベトナムを訪れ、熱烈な歓迎を受けている模様です。
なぜ日本の首相が靖国参拝できないのか
先月辞任した安倍晋三総理大臣は、内閣総理大臣としての連続在任日数が2822日、通算在任日数は3188日と、どちらも史上最長の政権を率いました。ただ、その長い在任日数において、現職総理の間に靖国神社に参拝したのは、2013年12月26日のただ1回きりでした。
この靖国神社に関しては、「A級戦犯が合祀されているような施設が戦没者を象徴するなど、もってのほかだ」、などの主張が存在しているのは事実でしょう(※ちなみに「A級戦犯」は「罪の重さ」を示す用語ではありません)。
しかし、おもに特定の外国の要請に基づき、歴代総理大臣はこの神社に参拝するのに及び腰でした。というのも、おもに中韓両国を含めた外国からの反発が非常に強かったからです。
もっとも、『幻冬舎plus』というサイトの『中曽根康弘の「正式ではない公式参拝」…ここから「靖国問題」は始まった』によれば、中国が初めて日本の首相の靖国参拝を公式に批判したのは、故・中曽根康弘元首相が1985年8月15日に靖国参拝した際が初めてなのだそうです。
しかし、これも考えてみれば、おかしな話です。
日本では信教の自由というものがありますし、移動の自由もあります。日本の政治家が日本国内のどこに行こうが問題ないはずであり、それに外国(というよりも中国と韓国)が批判するのは明らかな内政干渉でしょう。
もちろん、政教分離の原則もあるため、たとえば1997年4月2日には、玉串料などを公費から支出するのは憲法違反だとする最高裁判決も出ているため(裁判例検索サイト『 平成4(行ツ)156』参照)、もしも首相、閣僚、政務官らが参拝する場合、玉串料等は私費負担となるべきかもしれません。
また、日本国内でも靖国「問題」に某新聞が火をつけたためか、日本国内の有権者が反発するというのは理解できますが、この場合も政治家の行動に不満があれば、日本の有権者が次回選挙でその不満をぶつければ済む話です。
このような考えから、当ウェブサイトとしては、政治家はもっと堂々とみずからの信念に従った行動を取ってほしいと思う次第です。
2013年の靖国参拝には米国も反発した
もっとも、2013年12月の安倍総理の靖国参拝に際しては、「反発した」のは中韓に留まりませんでした。
たとえば、AFPBBニュースの『安倍首相の靖国参拝に「失望している」、米大使館が声明』という記事によれば、在日米国大使館は安倍総理の靖国参拝から数時間後、フェイスブックに次のような内容の声明文を掲載したそうです。
「日本は大切な同盟国であり友人だ。それでも米国は日本の指導者が日本の近隣諸国との緊張を悪化させる行動を取ったことに失望している」
もっとも、これで読む限り、米国大使館が「失望した」理由は、安倍総理が靖国参拝を行ったことそのものに対して、というよりは、「近隣国との緊張を悪化させたこと」にあるようです。しかし、これは同時に、日本の首相の靖国参拝が周辺国を苛立たせていると米国が認識している証拠でしょう。
このように考えるならば、非常に残念な話ですが、わが国の現職の首相が靖国参拝を行うのは事実上困難であると言えます。そして、その最大の責任が「靖国参拝問題」を捏造した日本国内の新聞にあることは事実ですが、日本の歴代政権が敢然と戦ってこなかったことにもその一端はあるのです。
安倍総理2度目の靖国参拝、河村氏のメンツは丸つぶれ
さて、その安倍総理は本日、辞職後2回目の靖国参拝を実施しました。
安倍前首相が靖国参拝 退任後2回目
安倍晋三前首相は19日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝した。<<…続きを読む>>
―――2020年10月19日13時02分付 時事通信より
安倍総理は辞任した直後の9月19日にも靖国参拝していますが(『後世に莫大な遺産を残して靖国参拝の安倍総理に感謝!』等参照)、今回の参拝は靖国神社の秋季例大祭にあわせたものであり、時事通信によれば、私費で玉串料を納めたのだとか。
安倍総理は現在、内閣総理大臣でも閣僚でもなくなり、単なる衆議院議員の地位にあります。「ヒラ議員」として、在任中と比べてはるかに行動の自由度が上がっているのでしょう。あるいは、総理大臣の地位を辞してなお、一挙手一投足が注目を浴びている、ということでもあります。
なお、日韓議連幹事長である河村建夫氏が訪韓している最中に、菅義偉総理大臣が真榊を奉納したことに加え、安倍総理の靖国参拝が実現したことは、タイミング的には単なる偶然だと思うものの、まさに日韓議連や韓国にとってはメンツも丸つぶれ、といったところでしょう。
令和おじさんを熱烈歓迎=ベトナム
さて、中韓が日本の総理経験者の靖国参拝にどういう反応を示すか、といったところを、これから追いかけても良いのですが、残念ながらそれの相手をしている暇は、日本にはありません。
昨日は菅義偉総理が初の海外出張としてベトナムを訪問したのですが、ツイッターのタイムラインを見ると、その熱烈な歓迎ぶりがわかります。
菅総理は、最初の訪問先としてベトナムのハノイに到着し、空港で歓迎の出迎えを受けました。 pic.twitter.com/glYghvsJg0
— 首相官邸 (@kantei) October 18, 2020
菅総理は、訪問中のベトナムにおいて、歓迎式典で盛大な出迎えを受けました。 pic.twitter.com/7n1dJKCd5X
— 首相官邸 (@kantei) October 19, 2020
菅総理は、記念撮影の後、ベトナムのフック首相と首脳会談を行いました。 pic.twitter.com/JXdgKWrc3Y
— 首相官邸 (@kantei) October 19, 2020
菅総理はベトナムのフック首相とホーチミンの家を訪れ、散策しました。 pic.twitter.com/scKAMdtZmc
— 首相官邸 (@kantei) October 19, 2020
まさに熱烈な歓迎ぶりですね。
外務省のウェブサイトによると、ベトナムには本日丸1日滞在して同国政府要人との会談等の日程をこなし、明日(20日)にはインドネシアに移動し、明後日に東京に戻る予定だそうです。
日本がベトナムやインドネシアとのあいだで「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」への賛同が得られるかどうかを中心に、具体的な成果がどの程度あるのかについては別途注目に値します。
しかし、「令和おじさん」こと菅義偉総理が異国の地で熱烈に歓迎されているのを見ると、やはり日本国民の1人としては、何となく嬉しくなってしまうような気がするのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
インドネシア…不安です
あそこ、日和見ですからねぇ。
鉄道の見積もりを日本にさせてその情報渡して中国に発注。
でも中国が鉄道敷設に失敗したのでまた日本に打診とか・・・
かつての「ベ平連」のメンバーは、この話をどういう気持ちで受け止めるのでしょうか。
誰か、かつての『ベ平連』のメンバーにインタビューしてくれないでしょうか。もっとも、その前に、「あなたは『べ平連』であったことを覚えていますか」と、きく必要があるかもしれませんが。
駄文にて失礼しました。
引きこもり中年様
「貴方はベ平連に居ましたか?」と聞いても聴こえないと思います(笑)。もう生きてても認知が進んでいるかも。小田実、鶴見俊輔、小林トミ?、、。結局、左派や新左翼が主流になり、フツーの人は辞めて行きましたネ。
それより、「貴方はソ連のKGBから金貰ってましたか?」と聞いた方が早いかも(爆笑)。
更新ありがとうございます。
菅総理、越南で熱烈歓迎!首脳会談の内容が知りたい!
安倍総理、辞任後2度目の靖国神社参拝!もうフリーだ!
河村健夫氏、韓国で行方不明。(笑)
めがねのおやじ様
河村氏、韓国で行方不明に…。
座布団です。
ワタシは行方不明を期待しています。
短期間に二度。
7年間参拝できなかった事に対する謝罪みたいなもんですか?
靖国に参拝するとクラスのK君が大声で騒ぎ出し、余りの五月蠅さにみんなの迷惑となりついに個人の問題からクラスの問題になってしまいました。
海外(クラスの皆)に対して丁寧な説明が求められる立場になってしまいましたので実質K君の勝ちのように見えます。先手先手で攻撃してくる上手い一手の一つですね。
ハノイ発の日経記事を見ています。「ハート・トゥ・ハート、心と心の触れ合う関係だ」
記事が伝えるとおりなら、ウィンウィンや未来志向対話はゴミ箱行きになっているのでは。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(なのしろ、素人考えなので)
安倍前総理の靖国神社参拝を聞いて、実力派(?)上皇のことを思い出したのは、私だけでしょうか。
駄文にて失礼しました。
安倍前首相の靖国参拝は、他の政治家の参拝と違い大きく扱われます。そのため安倍さんは、国会議員が靖国に行きやすい環境を作るために、こと有る毎に参拝するんじゃ無いかと、想像します。
韓国が擦り寄って来ても、参拝の度に韓国が遺憾砲を出して来れば、適当な距離が保たれるでしょう。
主題と関係ないんですけど、すが総理の奥様は気品のある素敵な方ですね。
二階さん、安倍さんが林さん推しで河村さん外しって思って、激怒かしら。
安倍前首相は、菅総理のバックアップ体制に入っているのでしょうね…
河村氏の情けない対韓外交に、菅総理は靖国神社への真榊奉納で応対。日本や韓国のメディアから菅総理が批判が来ることを見越して、安倍さんはその批判を自身に向けるように仕向ける意図があったのかもしれません。
批判のタンク役ならば、世界で安倍さん並に容量がある人物はトランプ大統領ぐらいのものでしょう…(笑)
中韓の靖国への反発は「戦犯を拝むなんて許せん!」ではなくて羨望・嫉妬だと思います。
中韓には近代には国を守るために亡くなった英霊を祀る場所はありませんから。(中国には大昔にはあったらしいです)
あと朝鮮出身の方で靖国に祀られている方もいると思いますが遺族は大っぴらにしづらいのではないでしょうか。
靖国(東京招魂社が前身)は歴史と言うにはまだ新しいかも知れませんが、歴史的建造物を自分でぶっ壊した民族には羨ましくてしょうがないんでしょうね。
しきしま様
同感です。
パクる事も改竄する事も出来ないので、否定し貶めるしか出来ないのでしょう。
> 中韓には近代には国を守るために亡くなった英霊を祀る場所はありませんから。
いい加減なことを言わないでください。
国立ソウル顕忠院は、大韓民国建国以降に国のために命を落とした人々が祀られています。
https://www.seoulnavi.com/miru/1453/
2006に安倍晋三総理が、2011年に野田佳彦元首相が、公式参拝して献花しました。比ぶべくもありませんが、私もソウルに旅行した折は、ここを訪れ黙祷を捧げました。
中華人民共和国の戦没者顕彰施設としては人民英雄記念碑があります。各国要人が訪中した際は、ここを訪れ献花することは通例です。
靖国神社は、米国におけるアーリントン国立墓地に相当し、前述の中韓施設もそれに相当します。靖国神社だけが不当に貶められている現状に照らしても、中韓に該当する施設がないとする認識こそ国益を損ねます。
申し訳ありません。
不勉強でした。
申し訳ありません。
不勉強であり、不適切な言動でした。
キツい物言いになってしまい、大変失礼いたしました。中韓を批判するにも、事実に基づいていなければフォースの韓国面に墜ちると危機感を持ちましたので。
日本の歴代首相の多くはアーリントン国立墓地を訪問し献花してきました。かつて敵味方に分かれて殺し合った日米が、手を携えて世界の平和を構築する上で、米国大統領がわだかまりなく靖国神社に参拝することが通例になって欲しいと切に願うものです。
と言いますか、どんな国との関係においても、それぞれのお国のために命を捧げた人々に対しては敬意を以て接するべきだと私は思っております。
予報通り韓国は、遺憾砲を出しました。
安倍前首相が再び靖国神社参拝 韓国政府「深い遺憾」
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20201019004200882?section=japan-relationship/index
根比べになるんだと思います。
遺憾砲に効果は有りませんので、安倍前首相の方が有利だと思います。
だんな様
中国政府が同様に遺憾表明を出しても今の情勢下では米国から「少し配慮して!」と言われることもなさそうですね。
韓国政府の遺憾砲には何ら反応せず無視が妥当でしょう。
まあ、このくらいのもんだと思って受け流しておけばOKでしょう。
https://www.uta-net.com/movie/95049/
しかし、この曲のアレンジ、相当イカレテるなぁ。
皆様、はじめまして。
病院SEと申します。
そもそも、サヨクや中韓はA級戦犯の意味を理解しているのでしょうかね?
A級は、B級やC級に比べて罪が重い?
「平和に対する罪」自体、事後法なんですけどね。