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「商品を普通に誤認する」と評判のコンビニ新デザイン

コンビニエンスストアチェーン大手のローソンが佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo」をクリエイティブパートナーとして迎え、プライベードブランド(PB)商品のデザインを刷新したことを巡り、インターネット上では「わかり辛い」、「買い間違える」などの指摘が殺到しているようです。もちろん、当ウェブサイトとして私企業である株式会社ローソンの判断に基づくデザインを批判するつもりはありません。老婆心ながら「誤ったときに修正できないこと」の方が深刻な影響をもたらす、とだけ申し上げておきたいと思います。

2020/06/10 18:36追記

1箇所、佐藤オオキ氏の名前が「佐藤ナオキ」となっている部分がありましたので修正しております。

2020/06/11 09:04追記

目次・小見出しの設定用のタグを誤っていたので修正しております。

ローソンPBデザイン問題

現代の世の中で、コンビニエンスストアをまったく使ったことがないという人は少ないと思います。住んでいる場所にもよると思いますが、日本国内であれば、たいていはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートのいずれかのチェーンを目にします。

こうしたなか、全国の「コンビニファン」を騒然とさせている話題のひとつが、ローソンの新たなプライベートブランド(PB)商品のパッケージです。

PBパッケージ、ロゴも「nendo」がデザインを一新/ローソン店舗に「nendo」デザインの新型コロナウイルス感染防止ポスターを掲出

株式会社ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役 社長:竹増 貞信)は、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo(ネンド)」をクリエイティブパートナーとして迎え、デザインを活用した取り組みを広げていきます。この度3つの取り組みを開始いたします。<<…続きを読む>>
―――2020年4月28日付 株式会社ローソンHPより

株式会社ローソンによると、デザイナーの佐藤オオキさんが率いる「nendo(ネンド)」に新しい商品パッケージのデザインを依頼したのだそうであり、近所にローソンがあるという方はすでに目にされているかもしれませんが、実際にこれまでのPB商品のデザインが一新されたそうです。

ただし、問題がひとつあります。

すでにSNSなどでも多数の報告事例があるとおり、デザインの視認性が低く、商品デザインとして機能していない、との指摘が相次いでいるのです。ここではツイッターからいくつかの投稿を紹介しておきましょう(リンク元がツイートであるため、消えてしまう可能性がある点はご了承ください)。

中身が同じに見えてしまう

ビーフカレーの中辛と辛口

シャンプーとトリートメント

食パンと納豆と豆腐

NATOではなくNATTO

エイブラ・エイジ(ABURA AGE)

…。

少し紹介しただけで、出るわ、出るわ…。

確かにこれでは見分けがつきませんね。

思うに商品とは視認性(ひとめで見て何の商品であるかよくわかること)が必要です。たとえば、先ほど紹介したツイートの発信者は、「以前のデザイン」を紹介されています。

「以前のデザイン」

非常に申し上げにくいのですが、これだと、誤認してしまう人が多数を占めていたとしても、文句は言えないような気がします。

ローソン側は「お客様からのご意見を広く集めております」

これについて、『ガジェット通信』が6月5日付の記事で、ローソン広報に取材を実施しています。

かわいくてオシャレだけど分かりづらい!? 買い間違え報告がTwitter上で相次ぐローソンに見解を聞いてみた

ローソンは2020年春よりプライベートブランド『ローソンセレクト』を『L basic(エルベーシック)』『L marche(エルマルシェ)』に一新<<…続きを読む>>
―――2020/06/05 19:30付 ガジェット通信より

ガジェット通信によると、SNS上で賛否両論のコメントがあがっていることについて、ローソン広報部は

様々なお声をいただいている事は承知しております」、「お客様からのご意見を広く集めておりますので、こちらの投稿(※カレーの中辛と辛口を買い間違えたというコメント)につきましても把握しております。投稿いただいたお客様につきましては、ご不便・ご迷惑をおかけした事を大変申し訳なく思っております

とコメントしたそうですが、その一方でパッケージの再変更の意向があるかとの質問に対しては、明言を避けているようです。

これを取り上げた記事でも商品を間違えた!

ところが、この話題を巡っては、さらに興味深い「事件」が発生しました。

ローソンPB新パッケージの「わかりにくすぎる」という問題 ユニバーサルデザインの専門家に訊く

ローソンは2020年春、プライベートブランド商品のロゴ・パッケージを刷新した。これまでの「ローソンセレクト」を「L basic(エル ベーシック)」「L marche(エル マルシェ)」の2つのブランドに一新したという。手掛けたのは国内外で幅広いクリエイティブを行うデザインオフィスnendoだ。<<…続きを読む>>
―――2020.06.03 07:00付 『現代を思案する正解のないWEBマガジン WEZZY』より

リンク先記事は、株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)会長であり、同志社大学客員教授の関根千佳さんに依頼して、このローソンの新ブランドのどこに問題があるのか、豊富な写真入りで解説しているというものです。

ただ、おもしろいのは、次の記述です。

【関根】こちらはどうでしょうか。旧デザインの『金のビーフカレー』は、すぐにカレーだと分かりますが、隣に置かれた新デザインの『プレミアムビーフシチュー』は、タイトルが隠れてしまってカレーかシチューかも認識しづらいです(私は間違ってしまいました!)。何なのかがまったく分からないので、買いにくい。どうやら、赤ワインを使いましたということを言いたいらしくて、ワインの絵が描いてありますが、それも小さいですね。

…。

じつはこのくだり、当初公表版では、このように記載されていました。

【関根】こちらはどうでしょうか。旧デザインの『金のビーフカレー』は、すぐにカレーだと分かりますが、隣に置かれた新デザインの『プレミアムビーフカレー』は、タイトルが隠れてしまっています。何なのかがまったく分からないので、買いにくい。どうやら、赤ワインを使いましたということを言いたいらしくて、ワインの絵が描いてありますが、それも小さいですね。

詳しくはリンク先記事で直接確認していただきたいのですが、どうもインタビューを受けた関根教授自身も、「プレミアムビーフシチュー」を「プレミアムビーフカレー」と勘違いして記事にしてしまったようなのです。

通常であれば、「事実確認をせずに記事に仕立てるとは何事だ!」などとお叱りが来てもおかしくない局面ですが、リンク先記事は「いかにこのデザインがわかり辛いか」ということが主題となっており、その意味では、記事は「商品名を誤認する」という動作を実践してくれた格好です。

(※いちおう注意しておきますと、リンク先記事、ほかの部分についても非常に丁寧に執筆されているようであり、当初公表版で商品名を間違えたのも、この記事の執筆者の注意散漫というよりは、むしろやはりローソンの商品デザインが悪いからではないかと思う次第です。)

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

正直に申し上げるなら、今回の「デザイン問題」は、株式会社ローソンの社内の問題に過ぎません。というのも、自由主義経済では、消費者は気に入らないものを買わないという自由があるからであり、ローソンにはこのデザインを変える自由もありますし、変えない自由もあります。

身もふたもない言い方ですが、好きにすれば良いのです。

もっとも、あくまでも一般論ですが、正直、日本企業にはサラリーマン経営者が多く、大企業になればなるほど、一般社会通念とかけ離れた意思決定がなされる傾向がある気がします(※ローソンがそうだ、と申し上げているわけではありません)。

その具体例が、山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」(『高輪ゲートウェイに見るJR東日本の傲慢 説明責任を果たせ』等参照)であったり、資本市場が未熟な中国本土での「パンダ債」(『危険なパンダ債と「日中為替スワップ構想」』等参照)であったりするのだと思います。

もっとも、人間、誰しも意思決定を誤ることはあると思います。老婆心としてひとつだけ申し上げておくなら、人間は「誤ること」ではなく、「誤ったときに訂正できないこと」の方が深刻な問題点である、といえるのではないかと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (54)

  • デザイン業界の持病がもろに出てしまった事例ですね。普通はクライアントがダメ出しして変更させますが、今回はデザイナーさんに気圧されたのでしょう。

    持病とは、見た目の美しさにばかり傾注し、商品の機能や使いやすさを疎かにしがちな「二流・三流」のデザイナーが多いと言うことです。もちろん一流のデザイナーは、そんな問題は軽々とクリアした上で造形しますが、クライアント側の予算に限界がありますから、一流ばかりと契約できません。

    具体的には言えませんが、私も製造業勤務時代、デザイナーさんとは色々ありました。金型成形が不可能な部品形状を前提とするとか、文字が小さすぎで中高年には読めないとか、毎回やり直しをお願いするのが常でした。

    彼等は彼等で、仕事帰りに居酒屋で「技術者の連中は、デザインってものが全く理解できてないよね」「そう、そう、アイツらの言うことを聞いている限り、まともなデザインなんてできないよ」と愚痴っていたのではないかと思います。

    • 阿野煮鱒

      >見た目の美しさにばかり傾注し、商品の機能や使いやすさを疎かにしがちな「二流・三流」のデザイナーが多いと言うことです。

      こっち(EU)でもそのような感覚のデザインをよくみかけます。日本じゃこんなデザイン、表示、陳列しねよなぁなんて思いながら買い物していましたが、日本でもそうなってきたんですね。写真にあったシャンプーとトリートメントは特にひどいなあ・・・ここまでのものはこっちでもなかなか見かけない気がします。

      • デザイナーは何十年も昔から見た目重視でした。それをチェックできないクライアントが日本に増えてきたということだと思います。

        ほんっっとに、打ち合わせの度、毎回毎回、何度も何度も何度も何度も、同じダメ出しをしました。「オマエら、学習能力がないのかよ」というのが私の感想でした。彼等は彼等で「諦めない! 何としてもここを突破したい」と頑張っていたのかもしれません。

        > 写真にあったシャンプーとトリートメントは特にひどいなあ・・・

        今回のローソンの事例に限れば、見た目重視だけでなく、一つのデザインを使い回して労力を節約したいという手抜き感が露骨ですね。

      • >一つのデザインを使い回して労力を節約したい

        製造業を「取り替え可能な」商品サプライヤーにおとしめて販売力を盾に自社ブランドの確立を目指す動きの一環と自分は判断しています。当方などは「キャプテンクックブランド」「トップバリューブランド」を連想して、あまりよい印象を感じません。もっともコンビニ食料に人生を預ける生活は送っていないので、ひと月のうちに一度足を運ぶかそれくらいの重要度でしかありません。

    • 阿野煮鱒 様

      実用品に装飾美など不要、装飾美のために機能美が損なわれてしまったら本末転倒です。
      個人的には、ドーンデザイン研究所のゴテゴテした車両も嫌いです。

      • ちょっと考えれば、今からでも修正の余地はあるんですけど、それに気付いてアクション(立て直し)を起こす意志を持っているかが試されるかも。
        商品デザインに関わる人は、多面的な見方(当然、ユニバーサルデザインの考えも含んだ上)で最終的な形を決めなきゃならなかったのだけど、機能(商品を説明する情報を含む)を捨てて装飾性(カッコいいように見える)に全振りしてしまい、バランスの悪くなった物をそのまま世に送り出してしまったというように私には見えます。
        (時折広告でもそういうのがあって、散々叩かれております)

        これだけ悪評が立ってしまった以上、何がしかのアクションを取らなければならない状況になった訳ですが、どのような舵取り(あっさり元に近い形に戻すのか、改良を加えてバランスを取るのか)をするのかが興味のある所です。
        (そういや、ホンダの初期のモノ造りにそんな考えがあったような気がします。先ずは一つを極め、そこから更に別の事も極める)
        改良を加えてより良いモノにするというのは、日本人の得意とする所なので、批判を糧に頑張って欲しいと思っております。

    • 阿野煮鱒さま

      全く同じ思いをしていらっしゃる方がおられるのですね。もっとも私は雑誌の編集でしたが・・・。
      オーナーがある有名なデザイナーと意気投合、気まぐれでレイアウトデザイナーを突然変えられて編集長が駆けずり回って大変でした。
      雑誌の表紙が半年先に変わったのですが、全体が垢抜けしたのに発行部数はほとんど変わらず経費だけ上がって(デザイン料が大幅に上がった)良いことは全くありませんでした。
      物販はデザインよりも中身と価格ですよね。

    • なぜか私の移動経路にはローソンが無く、店頭で見たわけではないのですが、技術者とデザインについてちょっと思うところがあります。

      いわゆるデザインと言うとき、それは芸術表現ではなく設計のことですね。
      目的通りに機能しない、さらには事故を起こすようなら、そのような設計は不具合とか欠陥、控えめな表現でも瑕疵と言われます。
      その設計を納品した後でそのような事態になれば、賠償責任が発生することもあるでしょう。

      なので私は、デザイナーとは何かしらを設計する技術者と考えています。
      理論的に説明できる仕事でなくてはならならず、センスという言葉さえ技術センス(その技術における卓抜した適正)という面から客観的な評価のもとに語るべきと思います。

      意図的に製品判別ができない紛らわしいパッケージで話題性を得ようとしていたのなら、設計者の目的どおりに機能しているのかもしれません。
      たぶん顧客(この場合ローソン)の発注仕様とは違うと思いますが。

  • 普通に誤認しやすいようで他でも多く見かける事例なのですが
    記事中でもデザイナー氏の名前を誤って表記しているところがあります
    ナオキでなくオオキです

    • 読者 様

      大変重要な指摘、ありがとうございます。ご指摘どおり、1箇所、「佐藤ナオキ」となっている部分がありましたので、さっそく修正しております。
      引き続きのご愛読ならびにお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。

  • この問題、客側の問題だけでなく、企業側にもかなりダメージがあるはずです。

    類似する複数の商品を選択してレジに行くと、違う商品にも関わらず、×2でレジを打っています。
    ウチの近居のローソンでは、かなりの確率でそんな感じです。

    おそらく、ポスシステム内のデータは滅茶苦茶になっていると思われます。
    連動して、在庫管理的な面でも齟齬が発生していると考察します。

  • 読んで気分が悪くなるツィートもありますが、概して皆さん気のきいたコメントです。

    中でも「なんだよNATTOって北大西洋条約機構か???」は秀逸ですね。

    • ははは。
      NATO=北大西洋条約機構。←日本は入ってないですよね?

      この暗記がやっと役立ちました。長かった。

  • 更新ありがとうございます。

    『デザインを手掛けたのは国内外で幅広いクリエイティブを行うデザインオフィスnendoだ』。あ、そう。佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス、、、。早稲田大学主席卒業?それと仕事と何の関係が?(苦笑)

    食品は特に購買の決定要因に、パッケージのインパクト、デザインに因るところが大きいです。幾ら「美味しい」と開発者が感じても、モニター結果を見ても、「入れ物」が食べる気無くすようなモノなら、買い物カゴに入れて貰えません。

    nendoがどれだけ食品や生活雑貨に経験があるか知りませんが、このローソンセレクトの発展版は、明らかに失敗ですね。コレを出して来たnendoが、まずコンビニ業界を知らなさ過ぎ、或いは東京の都心店しか買った事無いんじゃないのかな?日本に何店舗あるか知ってんの?(嘲笑)

    コロナ禍が起こる少し前、コンビニ大手3社(4位以下はそもそもメジャーではありません。全国展開していない時点でローカルドミナントです)の全国の1店舗1日平均売上は1位がセブン75万円、2位ローソン68万円、3位ファミマ55万円。

    地域内であるローソンが1位になろうと思ったら、セブンの売上から5万円取って来たら逆転出来ます。単純な説明ですみません。しかし、このイチオシのローソンセレクトの発展版で客単価、販売数増が望めますか?

    こんなの送って来るなら、フランチャイズ店は猛抗議しないと。「棚を売ってるんじゃない!」トイレットペーパー無い時、そう言われましたよね。

    では今のローソンは、確かに棚には商品が陳列されてるが、売れないモノは回転率落とし、他の売れるモノと入れ替えしないといけません。

    社長はじめ商品担当重役、マーケティング部役員、広報部長、皆切腹ものです。このnendoを連れて来た人は誰か?開発担当部長、商品担当部長らもクビ!役員を入れ替え、銀行から管理部門中心に厳しい方をお呼びせよ。

    セブンとの差がまた開くよ。ファミマが下の方で冴えないのは、売上の悪いサンクス等中堅コンビニを傘下に置いた為です。ボヤボヤしてたら、店舗数だけは多いファミマにも抜かれまっせ〜(笑)。

    • めかねのおやじ 様
      売り上げや企業イメージに意図しないダメージを与えるような決定に関わった者に対するペナルティは必然ですね。叩かれる広告を世に出してしまったのと同じ香りがします。
      どうやってリカバリーするのかも気になるし。

      • ボーンズ様

        ありがとうございます。
        目立ちにくさ、判別しにくさは、例えばMUJI(無印良品)なら、店内の装飾や販売商品もすべてカラーコントロールされ、お客様も購入する時に「MUJIはこんなもんだ」とイメージ出来ているので、似たパッケージでも間違えません。

        ところがローソンはPBよりも圧倒的にメーカー品が多い。各社命をかけてますから、少しでも買い物カゴに入れて貰える分かりやすさ、超売れ筋なら滅多にパッケージは変えません。例えばカップ麺ならまず日清指名、ですね。

        弱小PBの企画力ではメーカー品に対抗出来ません。ローソンセレクトの発展版が、昨年以上に売上を取るのが至難な状況なら、売り場から撤退、代わりに売れるモノ、メーカー品を陳列する方が販売点数は伸びる。それ以外にありませんね。

  • 誤認と言えば、以前スーパーの総菜コーナーで(カニ)クリームコロッケを買ったつもりが、チョコクリームコロッケだったことがありました。

    食べてすぐ吐き出してしまいました…。ご飯のお供にはどう考えてもならんです。
    んなもん惣菜コーナーに置くんじゃねえ、つか商品名にクリームを付けるな、と思いましたけど。

  • 個人的には、いいデザインであり、誤認のおそれもないと思いました。
    あくまで個人の感想です。

  • 私には一切関係ない「ヘアサプリ」のシャンプーとリンスは、写真をしげしげと観察したけれど、どう違うのか分かりませんでした。🐧
    でも、「髪の毛」がある人が「ローソン」でシャンプーとリンスを買った積りで家に帰り、風呂場で両方リンスだと判ったら腹が立つでしょうね。🐧

    その場合の解決策は上から下まで「石鹸一個」、間違いありません。🐧

  • デザイナーを過剰に擁護するわけではありませんが、普通ならまずは企業側で企画が立ち上がり
    デザイナーへ形にしてもらう前からその方向性をある程度固めるか、あるいは方向が固まらないなら
    デザイナーにいくらか方向性を提案してもらう事から始めると思いますので
    これはデザイナーの一存で決めたものではなく、実際これが数出した方向性の中で
    企業が昨今の若年層の文化をターゲットに決定したパッケージデザインなのではと感じました。

    今のままではわかりづらいのは同意です。
    思いっきり一定から先の世代を切り捨ててるデザインですし。

    ただ、デザインって時代の移り変わりによる慣れや、世代による物の見方・感性の違いも関わってくるので
    もしかするとこの先「これが誤認される事があったの?」なんて思われる時代が来るかもしれません。

  • 論評ありがとうございます。
    私もこの手のことで商品を誤認したことがあります。
    某食品メーカーのレトルトカレーの中辛を好んで食していたのですが、ある日のスーパーではその製品が売り切れで仕方なくその隣に並んでいた別メーカーの製品の中辛を買った「つもり」でした。
    ところが家で食べてみると甘い。パッケージを見ると「甘口」の文字。???と思ってよく見ると、いつも食していたメーカーの中辛のパッケージは緑色を前面に押し出していて、間違って買ってしまった他社の甘口も
    緑色を前面に押し出したパッケージでした。
    「緑色=中辛」という決めつけがあって誤認してしまった次第です。もっともメーカーを跨いだ誤認をメーカーのせいになんてできませんが。

    でもカレーの辛さの誤認程度なら問題ありません。もし酒類と清涼飲料でパッケージが酷似していたらどうなるでしょうか?
    実際にそれが原因で子供さんが酒を飲んでしまった事例があって結構な問題になりました。
    ペプシコーラとコカ・コーラはボトルのサイズも中身の色も似通っているのにまず間違えません。あれこそがすごれたデザインと言えるでしょうね。

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