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「輸出『規制』回答期限は本日到来」、それがどうした

韓国政府「日本は5月末までに輸出規制の答えを出せ」』でも取り上げたのですが、韓国政府は5月12日、日本が韓国に対する輸出管理を厳格化・適正化した措置を巡り、「解決策に関する立場を5月末までに明らかにせよ」と要求して来ました。これについては昨日、あるジャーナリストが「タイムリミットが迫っている」などとする無知をさらしているのですが、日韓関係、いや米韓関係を巡る本当の危機が到来するのは、5月末ではないと思います。

輸出管理適正化巡る誤解

何回目の「最後通牒」?

いったい何回目の「最後通牒」なのか。

韓国政府「日本は5月末までに輸出規制の答えを出せ」』でも紹介したとおり、韓国政府は12日、「対韓輸出『規制』を強化した措置」を巡って、「解決策に関する立場を今月末までに明らかにせよ」と日本政府に求めて来ました。

輸出規制撤回へ「今月末までに立場表明を」 韓国が日本に促す

韓国政府が12日、半導体・ディスプレー材料3品目の対韓輸出規制を強化した措置を速やかに撤回するよう日本政府に促した。<<…続きを読む>>
―――2020.05.12 16:32付 聯合ニュース日本語版より

日本政府が講じた措置は輸出管理の厳格化・適正化措置であって、そもそも自称元徴用工問題などに対する対抗措置などでもなければ「輸出『規制』」ですらないのですが、このあたりの事実関係を無視している時点で、本来、まともに取り合う価値すらありません。

ただ、当ウェブサイトがこの話題を何度も取り上げる理由は、韓国が要求する「輸出『規制』の撤回」自体が、韓国や北朝鮮の「インチキ外交」を読むうえで、じつに参考になるからです。

日本側の論者の本質見抜く「リトマス試験紙」

それだけではありません。

今回の輸出管理を巡る騒動、さまざまな論者の本質を見抜くリトマス試験紙としても役立つのです。

たとえば、非常に残念な話ですが、わが国でも「保守論客」だと思われている人が、日本の措置を韓国に対する報復だと勘違いして、

半導体材料の輸出管理強化が『徴用工問題への報復』であることは、全日本国民が知っている。政府高官もそう語り、全マスコミがそう報じていた。

など、とんでもない無知を晒してしまった、という事件がありました(『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』参照)が、これなど事実関係を調べずに雰囲気だけで議論をするととんでもない間違いをしでかすという好例であり、個人的にはこれを「他山の石」として自戒したいと思う次第です。

ただ、こうした「無知」を晒しているという記事を、昨日も発見してしまいました。

「輸出規制を解除するのか」 韓国が日本に迫った回答期限は明日!

韓国政府は日本が昨年7月以降、韓国に対して取ってきた輸出厳格化措置(半導体素材3品目の輸出規制強化と輸出管理の優遇対象国「グループA(旧ホワイト国)」からの除外)が解除されないことに業を煮やし、日本政府に対して「5月末までに態度を明らかにせよ」と迫っていたが、明日(31日)がそのタイムリミットである。<<…続きを読む>>
―――2020/05/30 12:52付 Yahoo!ニュースより

リンク先記事は某ジャーナリストが執筆したものですが、正直、当ウェブサイトでもこれまでさんざん議論してきた「輸出管理の枠組み」そのものをまったく理解せずに書かれているとしか考えられません。

また、リンク先記事が指摘するとおり、韓国が「5月末までに回答せよ」と迫って来ていることは事実ですが、日本政府がもし5月末までに回答しなかったとして、何か問題が生じるというものでもありません。韓国側が回答期日を6月末、7月末、8月末などに延ばすだけの話でしょう。

南北朝鮮「5つのインチキ外交」

ただ、輸出管理適正化措置を巡って、この手の記事が出て来るのは、やはり世間的に輸出管理適正化措置があまり理解されていないことに加え、韓国や北朝鮮が大好きなインチキ外交(とくに瀬戸際外交など)について、あまり深く理解していない人が多い証拠でしょう。

まずは、韓国や北朝鮮が大好きな「5つのインチキ外交」を思い出してください。

韓国と北朝鮮の5つのインチキ外交
  • ①ウソツキ外交…あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる外交
  • ②告げ口外交…国際社会に対してロビー活動を行い、相手国を貶める外交
  • ③瀬戸際外交…国際協定や国際条約の破棄、ミサイル発射などの不法行為をチラつかせる外交
  • ④コウモリ外交…主要国間でどっちつかずの態度を取り、それぞれの国に良い顔をする外交
  • ⑤食い逃げ外交…先に権利だけ行使して義務を果たさない外交

このなかで、「XXをしなければ○○をするぞ」と要求するのは、上記パターンのうち「③瀬戸際外交」の典型的な事例ですが、この瀬戸際外交については具体例を挙げていくとキリがありません。

たとえば自称元徴用工問題を巡って、韓国では日本企業3社(日本製鉄、不二越、三菱重工)の在韓資産を差し押さえていて、その差し押さえた資産を巡り「売却するぞ、売却するぞ、今度こそ本当に売却するぞ~!」と脅して、自称元徴用工判決に従うように日本企業に対して求めています。

また、北朝鮮は昨年5月以降、米国に対して(おそらく経済制裁の解除を含む)交渉のテーブルに戻ることを求め、ICBM(大陸間弾道ミサイル)などを「発射するぞ、発射するぞ、今度こそ本当に発射するぞ~!」とと叫び続けていました。

(※どうでも良いのですが、こうした北朝鮮の瀬戸際外交は、コロナショックもしくは金正恩(きん・しょうおん)危篤説の影響か、最近ではあまり目にしなくなっていることも事実ですが…。)

瀬戸際外交としてのGSOMIA破棄

GSOMIA破棄騒動

今回の輸出管理適正化措置の撤回要求についても、まったく同じことがいえます。そのひとつが、『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』(通称「日韓GSOMIA」)の破棄騒動でしょう。

改めて振り返っておくと、この日韓GSOMIA破棄騒動は朝鮮民族の典型的な瀬戸際外交であり、これがまた「傑作」(?)です。というのも、この日韓GSOMIA破棄騒動は日本外交にとっての「全面的な勝利」に終わったからです。

この日韓GSOMIA破棄は韓国政府が昨年8月22日に仕掛けて来たもので、早い話が対韓輸出管理体制を元どおりに戻さないならば、2019年11月23日をもって日韓GSOMIAを終了させると通告した事件です。

もっとも、この事件、韓国政府には2つの大きな誤算がありました。1つは、日本政府が微動だにしなかったこと、そしてもう1つは、米国政府が韓国に対して激怒したことです。

あくまでも当ウェブサイトなりの感想を申し上げるならば、韓国政府内には「日本に対して韓日GSOMIA破棄を突きつければ、日本は慌てて輸出『規制』を撤回するに違いない」、という、非常に浅はかな読みがあったのだと思います。

韓国側の敗因

しかし、そうした韓国政府の予想に反し、現実に日本は待てど暮らせど輸出「規制」撤回に関する日韓交渉に応じようとしてきませんでしたし、それどころか日本政府側は「韓国側のGSOMIA破棄決定は残念だ」だの、「賢明に判断してほしい」だのという発言に終始しました。

そして、韓国政府の目論見に反し、8月22日以降、まっさきに反応したのが米国であり(『もう日本は関係ありません、今後は米韓間で直接どうぞ』等参照)、韓国に対して「米韓同盟が終わる」などとして強く翻意を促したのです。

さすがに昨年の時点で文在寅(ぶん・ざいいん)政権に日韓GSOMIA破棄を強行するだけの政治力はなかったと見え、この日韓GSOMIA終了通告は11月22日、事実上の白紙撤回を余儀なくされました(『韓国の「GSOMIA瀬戸際外交」は日本の勝利だが…』参照)。

韓国政府の苦しい言い訳や慌てぶりなどから判断する限り、韓国政府が日韓GSOMIA終了直前に終了通告を撤回した理由は、もしかしたら米国が韓国の現政権に対し、軍事クーデターなどをチラつかたからなのかもしれません。

また、韓国政府側は「韓日GSOMIAの終了通告については効力を停止しただけであり、効力を再開させればいつでも韓日GSOMIAを終了させることができる」などとうそぶいていますが、この主張はいかにも苦しいものです。

なぜならば、『【読者投稿】GSOMIA「事実上の延長」の真否』などでも述べたとおり、「終了通告の効力停止」という考え方は国際法に存在しないからです。

ついでにいえば、米国との力関係上、韓国に「GSOMIAの終了通告の復活」などできるわけなどありません。それをやれば、米国が全力で韓国を「ブン殴りに来る」ことは明らかだからです。

「輸出『規制』」、経済制裁としてはショボ過ぎる

さて、韓国によるGSOMIA破棄騒動を巡って、ひとつ疑問に思う点がなかったわけではありません。それは、「なぜ米国が日本に対し、輸出管理適正化措置の撤回を求めなかったのか」、です。

日韓関係が悪化した際、たいていは米国が介入し、陰に陽に、日本に対して折れることを要求して来ました。2015年12月28日に岸田文雄外相が韓国と結んでしまった『日韓慰安婦合意』など、その典型例でしょう。

しかし、今回の局面では、米国はおもに韓国に対して「日韓GSOMIA破棄を再考せよ」と圧力を掛け、日本に対しては(少なくとも表向きは)何も圧力をかけて来ませんでした。では、なぜ米国は日本に対し、「韓国に対する輸出管理体制をもとに戻せ」という圧力をかけなかったのでしょうか。

これについて議論する前に、そもそも日本政府が講じた措置の正体がいったい何だったのか、振り返っておきましょう。

当ウェブサイトでは日本の対韓輸出管理適正化措置が韓国に対する経済制裁でも報復でも何でもない理由を『輸出管理の「緩和」を「対韓譲歩」と勘違いする人たち』で説明したのですが、あらためてポイントを指摘しておくと、次のとおりです。

  • タイミングの問題:日本がこの措置を発表したのは7月1日であり、この時点で自称元徴用工問題を巡る第三国仲裁手続が進行中であって、日本政府がこのタイミングで自称元徴用工問題に対する報復措置を発動するのは不自然である
  • 日本が講じた措置:輸出管理適正化措置は「(旧)ホワイト国からの除外」「3品目の輸出に関する一般包括許可を個別許可に切り替える」というものだが、韓国は引き続きグループBの優遇措置を受けているし、個別許可品目は3品目に限られている
  • 輸出管理の緩和措置:日本政府は昨年12月にレジストの輸出許可を「個別許可」に加えて「特定包括許可」の対象に含めているし、また、「HS番号2811.11-000」(フッ化水素、フッ酸)の対韓輸出は減少したものの、依然として続いている

…。

つまり、日本政府が講じた措置を「経済制裁」「報復」と見るのならば、タイミングとしては不自然ですし、また、輸出管理強化措置もいかにも中途半端です。だいいち、個別許可に切り替えた品目はたかが3品目に過ぎず、フッ化水素も決して輸出額が多額な品目ではありません。

輸出管理厳格化は日本が「脅された」可能性も!

日本政府が本気で「自称元徴用工問題」に対する報復としての措置を講じるならば、韓国による第三国仲裁無視が確定した7月19日以降に、もっと厳しい措置(たとえばヒト、モノ、カネの流れの包括的な遮断など)を講じるのではないかと思います。

そもそも日本政府が講じた措置の根拠法である『外為法第48条第1項』などの条文は、武器転用されかねない品目の輸出をコントロールするというものであり、日本政府が個別許可を3品目に絞ったのも、軍事転用の具体的な証拠がその3品目について手に入ったからではないでしょうか。

あくまでも当ウェブサイトなりの憶測ですが、おそらく日本から韓国に輸出された物資に関連し、「ワッセナーアレンジメント違反」などの事例自体も、米国などから日本に対し、「警告」としてもたらされた可能性すらあると考えています。

つまり、日本政府が昨年7月1日の時点でこの措置を発表した理由は、韓国をこのまま「(旧)ホワイト国」に位置付けていると、日本自体が欧米などの諸外国から輸出管理上の優遇措置を剥奪されるおそれがあったからではないでしょうか。

つまり、日本が諸外国からの制裁を回避するために、やむを得ず、韓国に対する輸出管理の厳格化に踏み切った、という可能性です。これだと、タイミングが7月1日だった理由も、輸出管理厳格化措置が非常に中途半端なものに留まっている理由も、すっきりと説明が付く、というものです。

本当の危機は8月に到来も

韓国の要求には「手詰まり感」

さて、今回の韓国政府による「5月末までに輸出『規制』について回答せよ」という要求には、ひとつの違和感を抱きます。

それは、韓国政府側の「脅し」が含まれていないことです。

先ほど紹介した「韓国や北朝鮮の5つのインチキ外交」のうち「③瀬戸際外交」は、「XXしなければ○○するぞ」と相手国を脅す、というものですが、今回、韓国政府が「5月末までに回答せよ」と要求した事例に関しては、「○○するぞ」の部分が欠落しています。

いちおう、「日本を再び世界貿易機関(WTO)に提訴する」、「日韓GSOMIAの再破棄をチラつかせる」などの観測もあるようですが、そもそもWTOが機能していない現在、下手にWTOを利用しようとすれば、主要先進国でのWTO改革議論の火に油を注ぎかねません。

また、GSOMIAを破棄すると再び言い出した瞬間、米国が全力で韓国をブン殴りに来るわけであり、韓国がそれを言い出せる状況にあるとも思えないのです(※もっとも、文在寅氏が「冒険」に出る可能性については、後述しますが…)。

言い換えれば、韓国の側が今回、「5月末までに輸出『規制』を撤回しなければ、○○するぞ」のうち、「○○」の部分が見当たらないこと自体、日本政府の昨年の外交がうまく行った証拠です。

普段から当ウェブサイトで主張するとおり、瀬戸際外交には「それをやられると本当に困る」という部分を突くことで、相手の譲歩を促すという狙いがあるのですが、これに対し、日本や国際社会はこれまで騙され、譲歩し続けるという失敗を積み重ねて来たのです。

ところが、今回の「GSOMIA破棄するする詐欺」では、日本外交は従来の対韓外交からの脱皮に成功し、貴重な教訓も得られました。それは、

瀬戸際外交は無視するに限る

という鉄則です。

同じことは、韓国の「GSOMIA破棄するする詐欺」だけでなく、「自称元徴用工判決での資産差押え・売却するする詐欺」、「ICBMを発射するする詐欺」にもまったく同じように該当します。

彼らが「ミサイルを発射するぞ」、「日本企業の資産を売却するぞ」、などと脅すのならば、「ミサイルを発射した瞬間、平壌(へいじょう)に攻め込むぞ」、「資産を売却した瞬間、韓国に経済制裁を適用するぞ」と述べ、あとは放置する、というのもひとつの考え方でしょう。

(※ただし、日本の場合は『米中対立局面で日韓関係をあまり「放置」できない理由』でも報告したとおり、「バイデン当選リスク」があることを考えるなら、あまり長いこと現状を放置すべきではないのかもしれませんが…。)

文在寅氏の「ウルトラC」は「自爆リスク」

ただし、韓国はしばしば、私たちの想像のはるか上を行くこともあるというのも事実です。

韓国が日本に対し、執拗に輸出管理適正化措置を元に戻すように求めて来ている理由については、先日の『鈴置論考が解く、韓国が「輸出規制撤回」を求める理由』でも説明しましたが、彼らなりの歪んだ「先進国意識」にあります。

(※もっとも、最近、韓国ご自慢の「K防疫」とやらを巡り、何やら雲行きが怪しくなり始めているという点については、『鈴置論考で読む「不毛な先進国論争」の果てにあるもの』でも紹介したとおりですが…。)

いずれにせよ文在寅氏にとっては現在、出身母体である「ともに民主党」やその衛星政党が国会で3分の2近い多数を獲得しているという状況は、彼自身が国内的に支持率を上げるための何らかの強引な政治リスクを負わなくて済む、という意味でもあります。

実際、金曜日にはこんな記事もありました。

米中対立の時期に韓国THAAD奇襲作戦…「中国は沈黙するが内心は…」

韓国国防部と在韓米軍が29日早朝、慶尚北道星州(キョンサンブクド・ソンジュ)の在韓米軍高高度防衛ミサイル(THAAD)基地内に装備と物資を運ぶ「奇襲」輸送作戦を終えた。<<…続きを読む>>
―――2020.05.29 16:05付 中央日報日本語版より

これは、中国が猛反発している、例の高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の在韓米軍配備を巡る「続報」で、おりしも米中衝突が本格化するタイミングで、THAADの装備、物資を基地に運び入れる輸送作戦が行われた、とするものです。

米中二股外交を繰り広げる韓国にしては、中国が韓国に制裁し辛いタイミングを狙って米国に良い顔を見せるというのは、なかなか狡猾です。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただ、それと同時にもうひとつ気になるのは、文在寅氏の「政策目標」です。

これまでの文在寅氏の言動を振り返るならば、あくまでも当ウェブサイトなりの見立てによれば、文在寅氏の最終的な目標は、「大韓民国を北朝鮮に献上すること」にあります。国内的に圧倒的な政治基盤を確保したことで、文在寅政権の「親北・反米政策」は、ますます暴走する可能性があるのです。

そうなると、文在寅政権にとって「米韓関係の従属変数」である日韓関係についても、影響を受けざるを得ないのではないでしょうか。

先ほど紹介した『Yahoo!ニュース』の記事に、一箇所だけ、興味深い記述があります。

昨年11月の文大統領の『GSOMIA破棄中断』決断を国民の70.7%が『良い決定』と評価したが、その一方で日本が韓国の期待に応えない場合は、53%が『終了(破棄)すべき』との意見だった。

…。

いかがでしょうか。

くどいようですが、現在の文在寅氏は、何らかの政治的リスクを負ってまで国内的な支持率を伸ばさなければならない、という状況にはありません。「K防疫」の金メッキは剥げつつありますが、先月の国会議員総選挙に勝った以上、腰を落ち着けてじっくりと自身の政策目標を追求する好機なのです。

ただ、文在寅氏が経済政策や対外政策の分野では必ずしも賢明とはいえないことを考えるならば、今年の日韓GSOMIA更新のタイミング(つまり8月22日)に、「日韓GSOMIAの再破棄」を言い出す可能性は排除できないのです。

そうなれば、在韓米軍の駐留経費負担問題が片付いていないなか、今度こそ事態は「日韓関係」を越えて「米韓関係の見直し」に直結するでしょう。

その意味で、日韓関係(というよりも米韓関係)の本当の試練が8月に再び到来する可能性については十分な注意が必要といえるのではないでしょうか。

新宿会計士:

View Comments (80)

  • >今回の韓国政府による「5月末までに輸出『規制』について回答せよ」という要求には、ひとつの違和感を抱きます。
    それは、韓国政府側の「脅し」が含まれていないことです。

    ふと思ったのですが、日本政府に対する「もう、もたない助けてくれ~」とのメッセージが隠されていたりして・・・。

    いわゆる外交特有の裏メッセージってヤツです。
    しかしだからといってここまできたら日本政府が何かするとも思えませんが。

  • 何で5月末と言い出したのかが、良く分かりません。
    1.韓国外交は、駄々をこねるように、同じ事を何度も言い方を変えて言うだけですので、たまたま口実が出来たから。
    2.世界一の防疫国と総選挙の大勝で、日本が言う事を聞くと勘違いしてるから。
    3.コロナショックで、経済が悪化して、困っていて、これをキッカケにスワップまで持ち込みたいから。
    4.馬鹿だから。
    まあ、1〜3のどれにせよ、答えは4になるんですけどね。
    結論は、新宿会計士さんと同じで、馬鹿は「相手にしない」ですかね。後は、この記事の中の馬鹿なコメンテーターに、騙されない様にしなければなりません。馬鹿に騙されると、こちらが、馬鹿になります。
    話がずれますが、二点。
    1.今回面白く無いことに、現金化の話が、出て来ませんでしたね。
    2.北朝鮮は、中国の香港政策に対して、明確に賛意を表明しました。二股外交は、朝鮮半島では無く、韓国のみのお家芸になるかもしれません。

    • >馬鹿に騙されると、こちらが、馬鹿になります。
      悪いのは詐欺師・嘘つき・泥棒・ペテン師 のほうなのは間違いありませんが、同じ相手に同じ手法で
      同じように二度以上複数回騙されるなら、騙された方も悪いですしね。

      • 区民さま
        詐欺師は、騙されたリストが大丈夫なんですよね。
        阿野煮鱒さんが言う通り、日本は馬鹿だったし、韓国には馬鹿だと思われていると思います。

        • 騙されたリストが大丈夫なんですよね。→騙されたリストが大事なんですよね。
          謝罪して訂正するニダ。

    • 多分違って(4以外w)、誰かが「韓国は日本の要求を全てクリア(もちろん自己評価)したので日本に輸出規制を撤回させる」と偉そうに発言して「それはいつまで?」と記者に詰められて「じゃ、じゃあ5月末」と言い逃れた結果なんだろうなと。

      韓国国内では日本と最低でも対等、さらに上の立場で交渉してるとの妄想があって、実際の交渉担当は、国力の差で軽くあしらわれてる現状との差に苦しめられてて、だからどうしようもなくて言い逃れをしてしまう。

      韓国人も実は日本との実際の交渉がどうなってるかは薄々知ってても、日本に上から目線交渉ができているとの妄想に浸っていたい。それは記事書いた在日ジャーナリストさんについても同様なのかなと。

      また、この記事には、日本人に「韓国が日本に対してそんな圧迫するような交渉が出来ている」と勘違いさせる効果を狙っているのでしょう。

      実際のところは、「5月末」はおろか、「輸出規制」撤回要請すらも韓国から日本にはされてなく、単に定例の打ち合わせで「言われる条件はみんなクリアしたから輸出管理強化をもとに戻せないでしょうか?(ごく小さな声で)5月末まで」と話したに過ぎないのでしょう。それに対して日本は「韓国の輸出入管理態勢がしっかりしているかこれからも継続的に見ていきましょう(5月末がどうだとか聞こえたような気がしたけど無視)」といったいった感じなんでしょうね。

      実際のところは6月になったところで「5月末」を言わされた高官が詰められる展開が予想されます。多分そこでGSOMIAやらWTO提訴やら出てくると思われます。

      まあ、とにかく、大事なことは「日本にはカードを韓国に握られるようなことがらは何もない」ことを再認識して、強い心で「丁寧な無視」を続けることです。揺さぶりに反応してはいけません・

      • Gさま
        そう言うことを言い出す、高官(小役人の様な気もしますが)いそうです。
        国を誤らせる高官ですね。

    • この話は韓国も焦っているところを見ると、戦略物質の闇取引の理由で韓国も北朝鮮に期限を決められて、催促や恫喝を受けているような気がするのですが、勘ぐりすぎですかね?

      • Hさま
        抜けてますね。
        この話は、寄生虫の例えの方が、良いかもしれませんね。
        スワップなら、偉そうな乞食が、すぐ出て来るんですけどね。

  • また、日本人には全く理解できない韓国政府の思考回路をわかりやすく解説
    したいと思います。。。

    韓国人は、「自分達は常に絶対的に正しい! だから、正しいからこそ
    困ったときには自然と周囲が、ウリナラを助けてくれるのが当たり前なの
    ニダ!」という考えが根底にあるそうです。

     国家間の問題に関しても、韓国人はそう考えます。通常はどの国でも自国の
    国益が最優先であり、他国の利益はその次なのですが、韓国人からして
    みれば、自分達が困っていたならば何よりも優先して、ウリナラを助けるのが
    当然なのニダ!!と、考えています。

     なぜなら何か問題が起きたら、それは常に他に原因があり、ウリナラには
    全く原因はないからニダ! だから、周囲は韓国人の事情や心情を理解し
    助けることこそが正義であり、道徳的に正しい行為なのニダ!!
    と、信じて疑わないのだそうです。

     日本の輸出管理の強化についても、絶対正義である韓国に「過ち」や「悪い
    ところ」など一切ないのに、生意気にも日本側が一方的に行った措置。
     絶対に許せないニダ!!

     よって、安倍は、自らの過ちを反省し、韓国に対して謝罪をし、輸出管理の
    強化を即刻やめるニダ!! 当然、謝罪をするということは、韓国に賠償を
    することと同意語ニダ!!安倍は、早く謝罪をしてカネをよこすニダ!!

  • >>韓国政府は12日、「対韓輸出『規制』を強化した措置」を巡って、「解決策に関する立場を今月末までに明らかにせよ」と日本政府に求めて来ました。

    プライムニュースで新藤議員が正式に受け付けていないとおっしゃって居ました、日本政府ではなく局長級会議では度々出ている話レベルと言う事では無いですかね。

    • いや、局長レベルでもなくて実務者レベルのしかも軽い雑談レベルなんじゃないでしょうかね。
      どんなレベルだろうと正式に要求として上がっていれば、トップが認識していないわけがありません。

      • G 様
        ウリ(実務者が)適正運用を積み重ねていくより、イルボンが解除するほうが早いニダってレベルですかね?

        • 非野阿礼さま
          多分、適正じゃ無い運用をしたいから、元に戻せって言ってるんじゃないかな。
          適正運用する気も無い気が、しますね。

  • お疲れさまです。

    韓国からしたら日本は魚、ルアーまたは餌を投げ続けなければ食いつかない。
    そう感じます。
    食いつけばラッキー。

    でもそれは、少し前の時代になりつつあるとおもいます。
    少し前までは、新聞テレビの情報が国民に対してはばを聞かせて、影響力を持ってたとおもいます。
    しかしネットが影響力を持ってきて、会計士さんのサイトやユーチューブで韓国の正体が多くの国民に知れ渡ってきたとおもいます。
    私もそうです。
    これが大切なことだとおもいます。

    裁判でさえ、「国民世論を考慮せざるを得ない。」と裁判官がおっしゃってたのを記憶しています。

    今回、日本が輸出管理をやめ、韓国をホワイトに5月で戻すでしょうか?
    国民世論を考えると、難しいとおもいます。

    パブリックコメントの、90ナンパーセントの賛成は形として残り、大切だったとおもっております。

  • ムン氏としては中国と米国の双方にいい顔をしたい、国内向けにもいい顔したいと思っているのでしょう。
    しかし米国にいい顔をするためには中国をぶん殴らなければなりませんし、中国褒めて貰おうとすれば米国を蹴り上げなければなりません。
    そりゃあ無理ですわ。
    で、殴っても蹴っても黙っているわが日本に突っかかって来てるんだと思います。
    でもGSOMIAはこの前米国から「今回は大目に見てやるけどな」と言われたので2度目は使えません。WTOも藪蛇・返り討ちに逢いそうだし、徴用工は実害が大きい。
    でも何かしないと中国様に叱られるし、国内も黙っていない。こう見て来ると慰安婦合意破棄が最もありそうに思えますね。
    「ホワイト国に戻さなければ慰安婦合意破棄だ」では「大根呉れないなら、人参燃やしてやる」みたいな斜め上を左に曲がって3限目の裏側みたいなことなんですけど。
    あの国なら全然可笑しく無いんだと思います。

  • 相変わらず、韓国は日本に対して恫喝を仕掛けているようなポーズを取っておりますが、お釣りが来ないカードがもうないのでしょう。差し押さえ資産の現金化は確実にお釣り(日本からの経済or金融制裁が発動)が来ますので。
    従軍売春婦の件も内紛になっておりますし。

    米中に対してはここぞとばかりに蝙蝠モードを発動してTHAAD搬入…でも、米国は駐留負担請求を負けないでしょうし、中国は殴ってくる(中国国内にある韓国資産に対して)のではないかと。

    日本はいつも通り、「約束を守れ」で後は丁寧な無視を続けつつ、防衛ラインの整備(ここが一番懸案となっている)を進めるだけです。

  • 更新ありがとうございます。

    つくづく思う。韓国人は民族全部が知的水準が劣っているのではないかと(今更か)。「対韓輸出規制措置を今月末までに解決策を明らかにせよ」と日本政府へ。

    アレレ?韓国は何も困ってない、じゃなかったっけ?そもそも「規制」ではありませんがネ。それでも『先進国意識』の高い韓国は、以前のようにAグループにせよと。

    日本がG7(G5か笑)国から吊し上げられそうな、韓国が危険な物資をワルの某国らに売り捌いてたのは明白、日本がそのお手伝いをするのは真っ平だ!

    何も日本の「貿易措置正常化」について、「戻さなければ○○するぞッ」が無いが、ネタ切れか(笑)。8月のGSOMIA延長にダンマリだけかな。

    とはいえつい最近、米国に良い顔見せて、星川のGSOMIA基地に資材を補給するなんて、点数稼ぎだズルいぞ。

    文の最終目標が大韓民国の北への献上なら、今売りに行くのが得策だよ。米中が更にややこしくなったら、逆に双方からズタボロにされるゾ。ま、どっちにしてもクタバル国。文が退任したら72時間以内に逮捕勾留される。ともに民主党によって(笑)。

    • めがねのおやじ 様
      >>つくづく思う。韓国人は民族全部が知的水準が劣っているのではないかと

      >>韓国労働者(16~65歳)の問題解決能力活用度は調査対象33カ国のうち29位と下位圏にとどまった。
      https://s.japanese.joins.com/jarticle/231233

      自分たちもその様に認識している様です、中央日報もたまには良い記事書きます。

      • 非野阿礼様

        「韓国労働者(16~65歳)の問題解決能力活用度は調査対象33カ国のうち29位と下位圏にとどまった」。

        ハア、、ほとんどピリッかすですね。30位以下がどんな国か、聞くのは怖いです(笑)。ポンポン口先から威勢よく出る言葉は、脳を通さず勝手に出るんですネ。了解しました。

        • めがねのおやじ 様

          最初に反日を必ず持って来るので頭に血が昇り現状把握が真面に出来ないと思われます、PDCAが正常に回るはずありません。

  • 以前にも書きましたが・・・

    未だにこんなことを言っている時点で、輸出管理の何たるかを全く理解していない。
    「グループBとして優遇するに値しない。グループCに落とす」と発表すればいいのに。

    • 同感

       だいたいグループA(旧ホワイト国)優遇していたのは日本のみ

    • 腐れ縁がどうしても断ち切れないのであれば「グループ特A」のカテゴリーを新設し、"特別扱い"してあげればいいのでは?

      さらに「最終消費までの物流を日本が直接管理してあげれば」彼らの手を煩わせなくても済みます。

      彼らの経費負担で日本が物流管理業務の完全委託を受ける形でなら、日本を下請けに使う立場として彼らの自尊心は大いに満たされるでしょうし、西側諸国も戦略物資の管理に対しての懸念を軽減できそうな気がします。

      *平たく言えば「信用ゼロ」ってことです。

  • >日本側の論者の本質を見抜く「リトマス試験紙」

    ブルーなフリしてても共産制(きょうさんせい=強酸性)に触れてるとレッドになっちゃうんですよね。

    輸出管理厳格化やGSOMIA破棄の件も「相手が応じなければ自らがより苦境に立たされる条件」を一方的に期限を切って突き付けてくるあたり、並の神経ではありません。(まともに応呼する論者もおなじ・・。

    要求の本質が「自爆テロ」なのを隠そうともしないのだから、巻き添えを喰らいたくない日本(自由陣営)から突き放されたいのが本心なんですよね。きっと。

    米国の手前「日本が突き放すから・・。」と、陣営替えの足掛かりにしたいだけなのかもです。

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