敵視する国と通貨スワップが必要だと言われましても…

先ほどの『2008年の金融危機時、韓国はわざと通貨安誘導か?』を執筆するためにさまざまな報道を調べていたところ、偶然、いくつかの記事を発見しました。結論からいえば、主要政党が日本を敵視しつつ、経済界からは「日本とのスワップが必要だ」、などとする主張が出てくる状況は、どうも理解に苦しみます。ただ、私たち日本としては、厄介な相手とは必要以上に深く関わらず、参考にすべきは淡々と参考にし、あとは国際社会でお付き合いする、というくらいでちょうど良いのではないかと思います。

2020/04/07 11:00追記

記事本文中の誤植を修正しました。複数のコメント主様、ご指摘ありがとうございました。

理解に苦しむ朝鮮日報の記事

あくまでも一般論ですが、人間関係でも外交関係でも、厄介な相手がいたとしたら、

  • ①必要以上に関わらない
  • ②協力しなければならないときには必ず国際社会(第三者)を巻き込む
  • ③失敗事例を研究対象にする

といったお付き合いが基本形ではないかと思う次第です。

こうしたなか、隣国からはいろいろと理解に苦しむ記事が出て来ていますが、そのなかでもとくに気になった記事が2本あります。1本目は、韓国メディア『朝鮮日報』(日本語版)に掲載された、次の記事です。

4・15韓国総選挙、とにもかくにも韓日戦(2020/04/06 11:20付 朝鮮日報日本語版より)

末尾には「ウォン・ソヌ記者」という署名がありますが、これは今月15日に実施される予定の総選挙に向けて、韓国国内で「日韓戦」になぞらえる動きが相次いでいる、とする話題です。

今回の選挙では、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領の出身母体でもある左派の与党「ともに民主党」と、保守系の最大野党「未来統合党」が激突する格好ですが、朝鮮日報によると、この両党がお互いを日本になぞらえて批判しているのだとか。すなわち、

  • 「ともに民主党」側は「未来統合党」を「土着倭寇」「親日勢力」と批判している
  • 「未来統合党」側は「ともに民主党」を文禄・慶長の役における無能な朝鮮国王になぞらえている

という状況なのだそうです。なんだか頭が痛くなりますね。

朝鮮日報によると、「ともに民主党」側は各候補の選挙陣営に配布した遊説マニュアルのなかで、

国民たちは今回の選挙を『韓日戦』と呼んでいる。日本政府には屈従的だが、韓国政府を非難することにばかりきゅうきゅうとしている未来統合党に審判を下してほしい

との内容を盛り込む一方、「未来統合党」側も候補者のひとりが今回の「新型コロナウィルス」(※武漢コロナウイルスSARS-CoV-2のこと)の蔓延局面を巡り、豊臣秀吉の朝鮮侵攻時の無能だった朝鮮国王・「宣祖」(せんそ)に例えて

今回の新型コロナウイルス問題はいろいろな点で壬辰倭乱を連想させる/宣祖は事前に戦争を防ぐことができのたにもかかわらず、無能で全国民を戦争の惨禍に陥れた

と批判しているのだそうです。自国の選挙戦で、どうして有力陣営が、まったく関係のない外国を競うように敵視するのか。呆れて物も言えません。

ただ、日本国内には「文在寅氏のような極端な親北派・左派が政治力を失い、保守系の政党が力を持てば、日本との関係が改善するに違いない」、といった妙な期待感を抱いている人が一定する存在するフシがありますが、こうした考え方は甘いと言わざるを得ないでしょう。

保守派であろうが左派であろうが、追い込まれた際にはいずれも日本を敵視するというのが、現在の韓国社会の「お約束」のようなものなのでしょう。したがって、どちらの勢力が勝っても、韓国社会が反日であるという事実は変わりません。

皮肉な話ですが、下手に「親日」の皮を被った(しかし現実には反日的な)勢力が勝って「韓日関係改善」に踏み出すよりも、露骨な反日・反米・親北勢力である文在寅氏の勢力が勝利を収めてくれた方が、むしろ日本にとっては都合が良いのかもしれません。

韓日スワップ?そんな邪悪なものはいけません!

本日紹介したい記事の2本目は、これです。

韓国全経連「日本など基軸・準基軸通貨国と4月中にスワップ締結すべき」(2020.04.06 10:04付 中央日報日本語版より)

この記事については、当ウェブサイトではすでに先ほどの『2008年の金融危機時、韓国はわざと通貨安誘導か?』でも取り上げたのですが、もう一度触れておきます。

この記事は、「韓国全国経済人連合会」が5日、武漢ウィルスの蔓延に伴う世界的な経済危機打開に向け、防疫・通商分野10件の課題を取りまとめ、政府に緊急建議すると述べた、という話題です。

ただ、この「10件の課題」のなかには、「通貨スワップ契約締結国と地域を日本、欧州連合、英国などに拡大する」といった、きわめてご都合主義的なものが含まれているのです。これについて中央日報は次のように述べます。

特に通貨スワップ分野では韓国は米国と6カ月、600億ドル規模の通貨スワップを締結したが、ドル需要急増に対応するため基軸通貨国と通貨スワップを締結し長期的に日本水準に通貨スワップを拡大すべきと強調した。欧州連合(EU)、日本、英国など基軸通貨・準基軸通貨国と4月中に通貨スワップ契約を締結すべきだと主張した。」(※下線部は引用者による加工)

中央日報は、米韓為替スワップのことを「通貨スワップ」と述べるなど、さらりとウソを書いていますが、この点は韓国銀行自身が虚偽の発表をしているからであり(『韓銀、為替スワップを通貨スワップと意図的に誤記か?』等参照)、一概に中央日報の責任とまではいえません。

韓銀、為替スワップを通貨スワップと意図的に誤記か?

しかし、「準基軸通貨国と4月中に通貨スワップを締結せよ」とは、相手国の都合を考えない、じつに思い上がった発想ですね。

個人的には、韓国がイングランド銀行や欧州中央銀行(ECB)に通貨スワップを依頼する分には勝手にやれば良いと思います(スイスが通貨スワップを結んでくれたくらいですから、もしかしたら英・欧は韓国銀行と通貨スワップや為替スワップを結んでくれるかもしれませんね)。

しかし、日本が韓国と通貨スワップを結ぶことには、日本側には「メリット」はいっさいありませんし、むしろ日本経済はコロナショックで他国を新たに支援する余裕などないはずでしょう。

協力するなら淡々と

こうしたなか、気になる記事が、日本側にもありました。それは、朝日新聞社の牧野愛博編集委員が先日、『現代ビジネス』に投稿した、「なぜ韓国・文在寅政権は『コロナ抑え込み』に健闘できているのか」と題する論考です。

なぜ韓国・文在寅政権は「コロナ抑え込み」に健闘できているのか/日本も参考にできるところがある(2020.04.04付 現代ビジネスより)

牧野氏は韓国が「コロナ抑え込み」に健闘しているとしたうえで、その要因としては、現在の韓国が北朝鮮と準戦時態勢にあることに加え、ほとんどの男性に軍隊経験があるなど、「有事には慣れている」、という事情があると指摘しています。

これに加え、韓国では感染者の私生活を「丸裸」にするなどの「情報公開が徹底」していて、ときとして「風評被害」や「人権侵害」を訴える声がないではないものの、感染経路については徹底的に洗い出されるのだそうです。

この点、そもそも韓国が「コロナの抑え込みに健闘している」のかどうかはともかくとして、「参考にできる部分は参考にする」という姿勢は重要ですし、相手国が誰であっても、成功事例、失敗事例についてきちんと整理・分類・分析し、自国の防疫の役に立てるのは当然の行動です。

しかし、日本の場合は韓国と異なり徴兵制度はありませんし、欧米などと異なり、罰則を伴った行動規制を課すことも難しいという事情があるため、諸外国の事例を単純に参考にするというのには無理があります(公正のために付言しておきますと、この点については牧野氏も論考中で指摘しています)。

ただし、牧野氏の論考では末尾にこんな記載がありますが、この点については同意できません。

しかし、新型コロナウイルス対策で、日韓が競争しても本質的な解決にはならない。国際社会のさまざまな知見を参考にしながら、日韓ともども協力していくべき局面と言えはしないか。

さらにいえば、べつに今回の武漢ウィルスが蔓延する局面において、日韓は「争う」という状態にはありません。韓国側が一方的に日本を敵視しているという事情があることは間違いありませんが、少なくとも日本政府は、武漢ウイルス問題で韓国を敵視しているという事実はありません。

個人的には、「一対一」で韓国を相手にするのではなく、あくまでもG7やG20という国際社会の場と協議すべきだと考えていますし、韓国を特別扱いすべきでも敵視すべきでもありません。多国間の協議の場で、「偶然、韓国が含まれている」というくらいの状態でちょうど良いのではないでしょうか。

その意味では、先月に掲載した『駐韓公使、「韓国から日韓スワップ要請なし」と明かす』でも報告した、在韓日本大使館の西永知史公使が述べたような、「協力はあくまでも国際社会のルールの中でやりましょう」、という考え方が、いちばんスッキリとするように思えてならないのです。

駐韓公使、「韓国から日韓スワップ要請なし」と明かす

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 阿野煮鱒 より:

    牧野愛博氏は、朝日新聞記者の中でも例外的に取材力があり、青瓦台に独自のコネクションを持つ有能な記者と言われていましたが、日韓協力へと誘導する結論になってしまうのは、彼の持論なのか、上からの圧力なのか… 朝日新聞に勤務する立場では、あれが限界なのかもしれません。

    > 「なぜ韓国・文在寅政権は『コロナ抑え込み』に検討できているのか」

    誤変換があります。 検討できているのか → 健闘できているのか

    1. はにわファクトリー より:

      牧野愛博編集委員どのはソウル支局長のころから人望が集まっていました。「ジャーナリズム」サークルでは頭角を顕わしていたのでしょう。こころの故郷かも知れませんし真実はそうでないかもしれません。取材源の秘匿は職業倫理の一環であり、新聞社の誠実なる読者層に真実を正しく伝えることにはそれは本質でありません。ところが秘匿行為が権利もしくは権力であるかのようにふるまうのがサヨク系の行動指針。ゲバルト棒をふるってヘルメットをかぶっていない市井の読者を「正してまわる」振る舞いは戦後この国の社会が荒れて以降ずっと同じです。氏の言説にハングル語バージョンが存在するのは間違いなくまたニューヨークへは英訳されて伝わっていることでしょう。

  2. りょうちん より:

    >①必要以上に関わらない
    >②協力しなければならないときには必ず国際社会(第三者)を巻き込む
    >③失敗事例を研究対象にする

    ええとつまり、これを守れと言うことですね。

    https://www.shizu-boutui.or.jp/taiomanyuaru.pdf

    1. だんな より:

      りょうちんさま
      その通りだと思います。

    2. 名古屋の住人 より:

      りょうちん様

      とてもわかりやすい説明資料ですね。ご紹介ありがとうございます!

    3. ボーンズ より:

      りょうちん 様

      ドストライクな資料です。

    4. れんげ草 より:

      りょうちんさま
      既に対応マニュアルが出来てた!
      のですね。
      あとはマニュアルに沿い
      冷静に正確に対応するのみ!
      ですね。

  3. あひ より:

    >こうしたなか、気になる記事が、日本側にもありました。それは、朝日新聞社の牧野愛博編集委員が先日、『現代ビジネス』に投稿した、「なぜ韓国・文在寅政権は『コロナ抑え込み』に検討できているのか」と題する論考です。

    検討は健闘の誤りだと思います。

  4. たけ より:

    彼らとは根本的に価値観が違う。
    分かり合うことがそもそもできないのだから「かかわらない」がベストです。
    約束もルールも守らないから「無視」と「圧力」だけが手段になってしまう。

    欧州の人たちにはわからないのでしょうね、こんなにも「付き合えない」相手であるということが。
    我々が中東と欧州の対立にピンとこないのと同じように。

    1. 統一教会マンセー より:

      お聞きになったと思いますが再掲です。
      中国編
      ■韓国人は犬だと思って付き合いなさい。それが韓国人のためでもあります。
      ■筋の通らない理屈を言ったら、100倍制裁をしなさい。感謝の気持ちは王が家来に褒美を与えるように接しなさい。
      ■正論や理屈は意味がありません。強制と命令で動かしなさい。
      裏切りに対して、温情は絶対にいけません。
      ■実行できない無理な命令を出して、出来ないことを責め続けなさい。
      普通の日本人と思う私にはこんな人種が隣人にいるとは

      1. キャプテン埼玉 より:

        もちろん某国にも良い人はいるとは思いますが、国としてのあまりの無謀ぶりをみるにつけ、最近「某国は動物園」と感じています。こんなこと言うと動物達に失礼ですかね(笑)。

        1. りょうちん より:

          しむら動物園でのパンくん事件を思い出します。

          そういえばパンくん元気かな。今何してるんだろう。

      2. 閑居小人 より:

        統一教会マンセー様

        真偽のほどは定かではありませんが、かの国の人の取扱方がありますよね。

        ・日本軍が朝鮮兵に対する取扱
        ・日本政府が朝鮮総督府に対し朝鮮人の取扱方を示したもの
        ・米軍のもの
        ・ソビエト軍のもの
        ・中国人のもの

        など読んでみると納得することばかりで、皆取り扱いに苦労してたんだなと笑いました。
        しかし、返す返すも残念に思うのは、戦前の日本が学んでいたことを戦後になって忘れてしまったことです。

      3. はにわファクトリー より:

        統一教会マンセーさま

        掛かる事態に臨んで近頃の日本政府の対応のかずかず、中国政権からの指導教唆のたまものでないかとの疑念を感じています。犬の扱いかたを日中がそれを一にするのであれば21世紀らしい姿でありませんか。

  5. だんな より:

    韓国が日本を敵国としているという点は、日本人に広く理解されていないと思います。
    文大統領が二度と日本に負けないといった通り、少なくとも韓国政府は日本を敵としています。
    日米韓首脳会談をアメリカで行ったときに、文大統領は、トランプ大統領、安倍首相を前に、米韓は同盟だが、日韓は同盟では無いと言いました。トランプ大統領は、understandしたと言ったとの事ですが、日米韓同盟が難しいと思ったことでしょう。
    韓国の国防費は、4兆円を超え、日本の5兆円に迫っています。また年間7%の増加を計画しますので、日本の防衛費を超える時期も4,5年先になりそうです。
    日本がいずもにF35を搭載できるようにすれば、空母が欲しい、原子力潜水艦が必要だ、核が必要だというのは、主敵北朝鮮を消した彼らの国防白書から想像すれば、主敵は日本です。
    中国北朝鮮とともに韓国も、軍事力による現状変更を否定していません。
    言葉だけの敵ではないんです。

    1. 夜勤者 より:

      韓国籍の軍艦の名前見れば
      どこ見てるか判ると思うんですよね

      白善燁て総旗艦が居ませんw

      今日は飲みすぎたようです。コレ以降失礼しますノシ

  6. 匿名 より:

    韓国ってコロナ抑え込みに健闘できてるんですかね
    朝鮮日報のまとめによると、現時点で韓国は日本より100人以上も死者数が多いんですが
    日本こそ健闘していると評されるべきでしょう

    1. tono より:

      韓国は英文記事でも、検査の数をアピールし、日本は隠蔽、韓国は透明性が
      高いのに犠牲者が少ないことを世界に宣伝しています。
      要はプロパガンダに成功しているということですね。
      日本は相変わらずこういったことには弱くて、真剣に日本は検査数を減らして
      実態を隠しているというイメージを持たれてしまっています。

      いつも繰り返しますが、こういったロビー力というか宣伝力の
      弱点は日本にとって本当にマイナスが大きいです。
      何とかなりませんかね。

      しかもマスク2枚みたいなニュースは世界を駆け巡りますし。。。

      1. 美しき日本 より:

        tono様

        戦後、日本は「近隣諸国条項」なるものを自らつくり、歴史に関しては、
        アジア諸国に特別なる配慮を続けてきました。

        こういった日本の誠意や配慮を悪用し、「自分に頭を下げる者に
        対しては、とことん叩きまくって、お金を吸い上げてよい」と
        いった思想のある某国を、突きあがらせてしまいました。

        今まで、充分、日本から経済的な援助や恩恵を受け経済発展をしてきた
        のですから、もう配慮などする必要などないと思います。

        堂々と、正当な理論で戦い、相手の卑劣なやり口に対しては、世界に
        向けて、アピールや情宣をして、日本の正当性を発信するべきです。

        そういったお仕事は、本来は日本の外務省がやるべきだとは思いますが
        日本の外務省のお役人の頭の中は、今でも、「近隣諸国条項」に
        縛られて錆びついていますので、まともなお仕事はできません。

        この際、新たな省庁かセクションを特別につくって、
        日本の名誉やブランド価値を守るために、日本に対して誹謗中傷を
        続ける一部の国に対して、ロビー活動や情宣活動により戦うべきだと
        思います。
        つくってほしいものです。

  7. 区民 より:

    > 保守派であろうが左派であろうが、追い込まれた際にはいずれも日本を敵視するというのが、
    > 現在の韓国社会の「お約束」のようなものなのでしょう。

    「追い込まれた際には」は不要かと思います。

    1. とある東京都民 より:

      …10年ぐらい前までは、正しかったんだけどねえ~。
      政権末期の支持率低下時の支持率回復魔法の『朝鮮リザレクション』。

      前大統領のクネニャンから違うなあ~…。

      政権の初っ端から政権強化魔法『反日フルブ~スト』全開?全壊?だったし、しかも何度も重ねがけしていたし…。

      いまのムンムンは、それ以上に、輪を掛けてスゲえし…。
      日韓関係をあの世…黄泉の国に、現在進行型で送ろうとしているし…。

  8. しきしま より:

    韓国のコロナ感染者数の発表は怪しいと思っています。
    勿論証拠は無いのですが。
    治療法がまだ無いのになぜ収束するんでしょうか?
    自粛に耐えきれなくなって花見や繁華街に繰り出す人が多数いるというニュースもいくつか見ました。

  9. めたぼーん より:

    日本は隣の独り言に耳を傾けること無く、自国のことに集中すれば良いと思います。勝手に絡んでくるので鬱陶しいですが、これも日本を守る意味でも大事なことだと思います。

  10. はぐれ鳥 より:

    日韓関係改善のための対症療法として、韓国の反日に個別に反論、或いは無視するだけではいつまでもこの状態は改善しないと思います。やはり、時間はかかっても原因療法にも目が向ける必要があるでしょう。則ち、日本として、韓国の反日思想(宗教と言ってもいい)に打ち克てる基本思想・理論の必要性を痛感します。そして最終目標は、その思想で韓国人を「改宗」させることです。それができるまでは、いかに我国が実力的に優位にあろうと、韓国(および北朝鮮、中国も)との関係が「健康」と言えるようにはならないでしょう。

    1. だんな より:

      はぐれ鳥さま
      やくざを更生させて、社会復帰させるのが、健康な社会かもしれません。
      はぐれ鳥さんが、健全な日本人だということが分かる投稿だと思います。

      お隣に「お前の曾爺さんが、家をめちゃくちゃにした、お前はその曾爺さんの行為を反省し、一生をかけて償わなければならない」という人が住んでます。
      お隣さんには、お金も上げて、無かったことにして、これからは仲良くしましょうねと、良くしてあげました。
      だけどお隣さんは、いつまで経っても、事有る毎に曾爺さんの話を出してきます。
      その曾爺さんのことを、まるであなたの事のように、近所に悪口を言って回ります。
      本当は曾爺さんは、お隣さんにお金を掛けて家を建てたり、学校に行かせていました。
      貴方は、曾爺さんの真実を知ることになりました。
      そんなことも知らずに、調子に乗っっているお隣さんは、昔の約束を破って、別にお金を出せといってきました。
      貴方は、本当は曾爺さんが、良い事をしたんだというと、お隣さんは反省が足らないと、また近所に悪口を言って回っています。
      お金を上げた時に交わした約束も、次々と守らないようになります。
      お隣さんは、貴方だけでなく、貴方のお子さん、お孫さんも、同じ事をするように、要求してきます。
      貴方や曾爺さん、おじいさん、お父さん、お子さんやお孫さんは、お隣さんに何か悪いことをしましたか?
      貴方の曾爺さん、おじいさん、お父さんもお隣さんには、お金を上げて良くしてあげました。
      貴方は、貴方のお子さんやお孫さんに、同じ事をさせても良いのですか。
      どこかで、お金を払うのをやめて、約束を守らせないと、同じことがいつまでも続きますね。

      1. はぐれ鳥 より:

        だんな様

        私の喩え方が少し悪かったのかも知れませんが、病んでるのは日韓関係の積りです。日韓関係は、日本の不健康な部分だと言い換えてもいいでしょう。無論、私も、現在だんな様が韓国に対して抱く憤懣は共有しています。

        で、私が言う対症療法とは、韓国の日本に対する様々な悪口・悪行(だんな様ご指摘のような)を止めさせるための個別の反論・対抗措置のことです。これはこれで必要なことは言うまでもありません。ですが、こればかりでは未来永劫根本解決せず、いたちごっこになってしまうだろう、というのが私の考えです。日本が過激に反応すれば、彼らはさらに今以上に激しく仕掛けてくるでしょう。日本が、力で黙らせることは可能かも知れませんが、それでは、韓国人の恨感情を潜在化させるだけで決して根本解決になりません。それは機会を見つけ今以上に激しく噴出するはずです。

        それを根本的に解決するためには、日本は、韓国の反日を支える思想に対抗し、韓国人を思想的に転向させられるような力をもつ普遍的理論を持たねばならないということです。そしてそれを対韓国、対世界に対し広めていかねばなりません。それを原因療法と言っています。世界的思想・宗教を生み出したことの無い日本人にとって、このような作業が苦手なことは百も承知です。一年二年でできるとも思いません。ですが、そうできて初めて、我々は自分の子孫に、我々と同じ目に会わなくて済むようにできると思います。

        1. 団塊 より:

          (新宿会計士注:このコメントは個人情報、名誉毀損、性的、わいせつ、低俗、公序良俗違反その他の事情に相当すると判断したため、削除しました。)

    2. れんげ草 より:

      はぐれ鳥さま
      私もだんなさまと同様に改宗(更正)は無理だと思います。
      どのように論理だてて対応しようが彼等は見事にねじ曲げます。
      その労苦は徒労に終わります。
      長い歴史の中で中国、清、明……遡れども何れの国も自国領とはしなかったのには、それなりの理由があるということだと思います。
      同じ轍を踏む事なく取り扱いは中共流が唯一無二かと存じます。

      1. はぐれ鳥 より:

        れんげ草様

        レス有難うございます。

        「中共流」との仰せですが、中国歴代政権(現共産党政権含む)は力だけで半島を押さえつけてきた訳ではありません。中華思想という普遍思想(普遍なのは東アジアでだけですが)を考え出し、中国周辺諸国の国際関係を秩序立てきました。同時に朱子学という中華思想を補強する思想で半島知識人の精神を長年洗脳してきたのです。そして、朝鮮半島政権は、代々、特に李氏朝鮮王朝以来、その中華思想・朱子学を国家思想・国学として受容してきました。そしてそのことによって、中華文化圏に組み込まれ国を維持し、精神の安寧を得てきました。そんな関係が、500年以上も続いた上に現在の中韓、中朝関係があるのだと思います。

        このような、長い歴史的経緯がありますから、それ(反日;一種の怨念)を改宗(というより浄化?)させるのは非常に困難だというのは私も分かっています。さらに、私に、彼らを改宗させられる新思想を考え出す能力がある訳でもありません。ただ、現在の日韓関係の異常さの根本原因が何か、知っておくだけでも無益ではないはずです。

  11. ブルー より:

    韓国のマスコミや政府筋から出てくる対外関係に関する韓国側の自己中心的な考え方に接する度に、このブログでの論評記事の「好意を権利と勘違いする韓国」や読者投稿記事での韓国在住者様の「韓国人は自分の価値観(先入観)でのみ判断する」の記事内容が頭をよぎります。
    韓国が敵対心を剥き出しにする国は今やほぼ日本に限られていますが、反日呼ばれる韓国のワガママや甘えが自己中心的なものなことは勿論ですが、かといって今の韓国が親密さを殊更に示そうとしている中共や北朝鮮に対する見解も、必ずしも相手の思惑を忖度したものではなく韓国側の願望に基づく一方的なものが見受けられるように思えます。中共要人の来韓スケジュール予測や北朝鮮への身に合わない対米交渉の空約束などです。
    指揮権や駐留費用負担における在韓米軍駐留話やGSMIA騒ぎなどもアメリカの都合を完全無視して暴走する様が多々見られる。
    これらのような事は韓国の「思惑」と呼べるようなコントロールが効くものではなく、「性癖」と呼ぶべき抑制不能なものである事によって他国に迷惑をかけつつも韓国自身を翻弄し、のっぴきらない所へ突き落としていくような気がしてなりません。
    それは他国がどうかしてやれるものではなく、韓国自身が内部で気付いてどうにかしなきゃならないものであると思える。

  12. 七味 より:

    リンク先の牧野氏の記事を拝読しました。
    1ページ目の
    >「メディア対策が不十分だったこともあるが、今の状態で緊急事態宣言を出すと、経済や社会生活に深刻なダメージを与える恐れがある」とも説明する。
    というところに、取材を受けた方のメディアがちゃんと報道しないという恨み節を感じるのは、うがちすぎでしょうか?
    それにしても日韓という二国間がどんな協力をすれば良いと思ってるのかがよく分かんない記事でしたね。
    韓国の情報公開の在り方が良いなら、それを見らなって取り入れるだけで良くて、協力というほどのものではないと思うのです。
    お互いに防疫に頑張ってる最中なんだから、お互いの人の行き来を減らして少しでも外乱を減らすってことなのでしょうか?

  13. マイナンバー より:

    ブログ主様が以前から指摘されているとおり、文在寅大統領こそが真の親日(もちろん逆説的な意味ですが)であると私も思いますので、4月15日の総選挙では左派政党に圧勝していただき、晴れてレッドチーム入りを堂々と宣言し、保守(自称も含め)陣営を徹底的にパージし、離米反日ををむき出しに突き進んで欲しいと思います。そして中長期的には韓国国民の真っ当な民意を発揮し、自由民主主義チームに真っ当な国として復帰して欲しいです。(希望的観測に過ぎるかもしれませんが。)

    1. だんな より:

      マイナンバーさま
      韓国の真っ当な民意が、レッドチームになるということだと思います。
      ブルーチームになろうと考える韓国人は、独裁者によって、そのうち死に絶えるでしょう。

  14. 迷王星 より:

    新宿会計士様、

    >個人的には、韓国がイングランド銀行や欧州中央銀行(ECB)に通貨スワップを依頼する分には勝手にやれば良いと思います(スイスが通貨スワップを結んでくれたくらいですから、もしかしたら英・欧は韓国銀行と通貨スワップや為替スワップを結んでくれるかもしれませんね)。

    会計士様がそうお考えになるのは個人の自由ですが、この点に関して私は違うと思います。

    結論から書けば、日本は全ての外交手段を用いて、韓国による日本以外のハードカレンシー発行国との通貨スワップ協定を結ぶのを妨害して、韓国ウォンを常に簡単に暴落し得る不安定な状況に置き続けるべきだ、それこそが日本の根幹的な国益に適う、そう考えています。

    その理由は以下の通りです。

    今朝5時の今日1番のエントリで会計士様ご自身がリーマンショック時の韓国による日本の競合産業を潰すための通貨スワップを悪用したウォン安誘導を強く疑っておられるように、韓国がハードカレンシーとの通貨スワップを確保すれば日本に害を与える可能性は極めて大きいのです。

    そもそもそれ以前の問題として、韓国は日本を核攻撃できるだけの軍備を整えたい、日本の死命を制する海上通商路を破壊できるだけの海軍力を保有したい、と本気で考えている節があり、実際、韓国本土(つまり鬱陵島)からだとギリギリ東京までは届かない(裏を返せば少しでも射程でズルをしていれば韓国本土から東京を攻撃できるし、鬱陵島からならば楽に関東全てを攻撃できる)弾道ミサイルを配備しており、韓国海軍は今後の通常動力に潜水艦にはミサイル発射用の垂直発射装置(VLS)を搭載しようとしており、更には原子力潜水艦の保有すら真剣に考えて実現の可能性を本気で模索しており、アメリカに対して原潜技術の提供を求めて、その結果としてアメリカ国防総省は「原潜技術は戦略的に極めて重要なものであっていかなる国にも提供しない」という声明を出しています。

    そもそも、韓国の空海軍が配備している・配備を始めている・配備を計画している高額の兵器の多くは対北朝鮮では不要なもので対日戦でこそ極めて重要な意義があるものばかりです。

    更に、会計士様も少なくとも名前ぐらいは御存知と思いますが、元は韓国在住の韓国人でパク大統領が弾劾される直前のタイミングで日本に移住された(私個人は実質的に政治的亡命に近いと推測しています)筆名シンシアリー氏は、彼の著書やブログ記事で「北朝鮮が単独で日本を核攻撃する可能性よりも、北朝鮮と(連邦制などで)南北統合した韓国が日本を核攻撃する可能性のほうがずっと高い」と繰り返し述べておられます。私も、韓国の反日感情の強さや初等教育から組織的に開始される反日意識の徹底的な再生産の現状を見れば、シンシアリー氏の予想は正しいと判断します。

    韓国が今後も経済力を有し続けることは、日本にとって重大な軍事的脅威なのです。

    ましてや、慰安婦合意の破棄や自称徴用工判決などに見られる徹底した反日政策を進め、司法支配による民族主義左翼独裁体制の強化とコロナ禍を奇貨とした今回の総選挙での保守派の徹底的な根切りを目指す(しかもF-35戦闘攻撃機の大量購入や独島級強襲揚陸艦の改良型をベースとするF-35B軽空母新規建造プランに見られる通り)軍備拡張を推進する文政権に、安全なウォン安誘導を可能にするハードカレンシーとの通貨スワップという手段を持たせることは、我が国の安全保障にとって危険極まりない事態です。

    以上の理由から、日本としては国民の生命の安全を守るために韓国がハードカレンシーと通貨スワップ協定を結ぶのを我が国の総力を挙げて絶対に阻止せねばなりません。

    韓国を経済的に破綻させること、これこそが日本国民の安寧にとって最も重要なことなのです。直接的な危険性だけを言えば北朝鮮の核問題よりも重要である、私はそのように判断します。

    1. 心配性のおばさん より:

      迷王星様 私もそう思います。

      >韓国がハードカレンシーとの通貨スワップを確保すれば日本に害を与える可能性は極めて大きいのです。
      >韓国は日本を核攻撃できるだけの軍備を整えたい、

      迷王星様のお考えをより多くの日本人の認識として、日本の離韓だけで手を緩めず、世界から中共と半島を隔離するべく立ち回るのが、日本の外交と考えます。現在、日本外交を行っているのは、茂木大臣です。彼がそこに目配りしていないとは思えません。

      今回のコロナ禍で世界各国には、外交駆け引きをする余裕さえなくなっている気がいたします。
      別稿でも申し上げましたが、スワップなど韓国に構ってくれる国は皆無かと存じますの。

      ただ、半島については、別の心配があります。今月の韓国選挙で文在寅政権が勝利すれば、韓国経済完全崩壊を待たずに在韓米軍撤収があるやもしれず、そうなると、北朝鮮南進があるやもしれません。

      まさかまさかですが、余裕のある時は起さないことも、追い詰められれば起こすことがあります。
      北朝鮮の金正恩さんがかなり追い詰められているとの報道がありました。

      できれば、できれば、北朝鮮南進は、韓国経済完全崩壊の後にあって欲しい。
      できれば、できれば、アメリカを始め世界でコロナが収束してからにして欲しい。と祈る日々です。

      1. 団塊 より:

         金三代目は、武漢ウィルスかなにかで危ないみたいですよ。もう、逝ってしまっているかも。
         生きているかどうかもあやしい状況では、朝鮮戦争再開は無理でなんじゃないかな。

    2. 団塊 より:

      新宿さんのは、皮肉でしょ。
       それに日米英欧のスワップは、ハードカレンシー同士の通貨交換。
       紙屑(ウォン)には縁のない巨大通貨市場を有する超大国だけの世界。近寄ることすら不可能ですよ。

       ハードカレンシー同士の通貨交換による貸付は、万が一踏み倒しが生じても交換して受け取った通貨に価値があり市場で売れば借金はチャラになる。

       大韓民国の紙屑ウォンは、無価値。そんなものをスワップ(交換)して受け取ったら売りたくてもニューヨークの銀行でも相手にされない、
       そもそもウォンを買ってくれる市場がない。踏み倒されたら担保が紙屑ウォンでは、どうしようもない。だから超大国は相手にしませんよ。
      (超大国日本はねぇ~、嘗て半島を統治してたから宗主国として恵んであげていたんだよね。それももう飽きた。終わりだよ)

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