テレビで爆破されそうになったふなっしーさんの現状

当ウェブサイトではこれまで、『中国人民元の国際化問題』や『ＡＩＩＢ問題』、『自称元徴用工問題』や『ＮＨＫ問題』、『消費税法廃止と財務省解体問題』などの政治・経済・社会問題を取り上げて来たのですが、これまで当ウェブサイトであまり取り上げてこなかった論点についても、本日、思い切って取り上げておきたいと思います。それは、世界的に有名な日本「人」…、いや、日本「梨」の問題です。

世界的に有名な日本「人」？

数年前、世界で「知っている日本人を挙げてください」という質問をすれば、野球選手かサッカー選手、あるいは某大人気漫画に出てくる孫悟空さん（※架空の人物）といった答えが一般的だったのではないかと思います。

いまでこそ、安倍政権が長期化するにつれ、「著名人」に安倍晋三総理大臣が挙がったりもするようですが、依然として「有名な日本人」という意味では、なかなかインパクトがある人物は現れないような気がしてなりません。

ただ、確かに「実在している」という意味では、わりと有名な人物がいます。

いや、「人物」というよりも「果物」というべきでしょうか。

その「人物」、いや、「果物」は、2015年３月５日付で「日本外国特派員協会」のインタビューにも応じています。そう、その「果物」とは、千葉県船橋市ご出身の「ふなっしー」さんです。

（どうでも良いですが、リンク先の動画はシュールです。）

ちなみに、いわゆる「ゆるキャラ」と呼ばれる存在は、日本では非常に一般化しており、『ゆるキャラグランプリ』なるものも開催されているほどです（※「ゆるキャラ」はみうらじゅん氏の著作物であり、扶桑社とみうらじゅん氏が所有する商標だそうです）。

ただ、外国では日本で大量の「ゆるキャラ」が発生している問題がかなりの関心を集めているようであり、「日本のマスコット最新状況解説」のようなウェブサイトも設けられているという状況にあります。

Japanese Mascot Highlights from 2019（2019/12/20付　Mondo Mascotsより）

ふなっしー氏を最近テレビで見ない理由

さて、私自身は自宅にも職場にもテレビを持っていないのすが、最近、ふなっしー氏はテレビに登場しないのだそうです。この理由について、『ダイヤモンドオンライン』に本人（本「梨」？）に対するインタビュー記事が掲載されています。

ふなっしーを最近テレビで見ない理由、「本人」ロングインタビュー（上）（2020.2.3 5:07付　ダイヤモンドオンラインより）

ふなっしーさんによると、もともとテレビに出るようになった経緯は、次のとおりです。

「ツイッターで徐々に認知度は上がっていったのですが、決定的だったのは、アサヒ飲料『十六茶』のテレビコマーシャルの出演。各県1キャラ選抜というので応募したら選ばれたなっしー。千葉県にはマスコットキャラクター『チーバくん』がいるのですが、県のキャラクターなので、特定企業の応援はできないので、ふなっしーに白羽の矢が立ったなっしなー。」

なるほど。

ただ、いったんテレビに出始めると、

• 体に火をつけて走ってください
• トラックにひかれてください

など、過激な（というか非常識な）依頼が相次いだそうです。

「テレビ局側としては、ふなっしーに今までやったことがないことをやらせたいから、過激さに拍車がかかるなっしなー。／でも、過去には爆破もやったし、南極に行って海に落とされたり、アメリカでは飛行機から落とされたりしているので、これ以上はやることないだろ！って。」

爆破（！）だの「南極で海に落とされる」だの、「飛行機から落とされる」だの、本当に壮絶ですね。

コア競争力を維持するふなっしー氏

もっとも、テレビ出演を減らしたところで、「ふなっしー人気」にはなにも変化はないそうです。

「今はイベントを中心に活動しているなっしー。ふなっしーLANDというお店をやっているので、そこで、お客様相手にイベントを開催したり。イベントは来てくれた人と触れ合ったりトークが中心なので、過激なことはしないなっしー。」

たしかに、ふなっしーさんに対し、過激なことを求めても仕方がないと思いますが、そのふなっしーさんの強みはいったい何なのか。

おそらく、その答えは、次の一文に尽くされていると思います。

「ふなっしーはあくまでご当地キャラクターなっしー。船橋と千葉をＰＲして、日本を元気にするというのは当初から今に至るまで変わっていないなっしー。」

ただ、このダイヤモンドオンラインの記事はロングインタビューの前半部分であり、後半部分もなかなか興味深いです。

ふなっしーの心に残った3つの仕事、「本人」ロングインタビュー（下）（2020.2.3 5:07付　ダイヤモンドオンラインより）

ふなっしーさんがなぜ世の中で受け入れられたのかに関する自己分析は、なかなか興味深いです。

「自ら話すというのが、すごく評判が良かったなっしー。実際、ウェブ上に上がっているイベント動画を見ると、話しているほうが再生回数は多いので、積極的に話すようになったなっしー。」

たしかに、ライバル（？）の「く●まモン」さんや「さ●のまる」さん、「ひ●こにゃん」さんなどのキャラクターと比べると、ふなっしーさんの場合はしゃべりまくりますし、動きが激しいです。

では、この「激しい動き」の正体とは、いったい何なのか。

「また、激しい動きをするのも同様。そもそも激しい動きなんて考えていなかったなっしー。たまたま暑いので、梨の体中に空気を入れようとバタバタやっていたら、みんながすごく喜んでくれた。ふなっしーが変な動きをするというのが動画などでとても拡散されたので、それじゃあ今度はこんな動きをしてみようとか増やしてきたなっしー。」

なるほど。

芸風を開発してウケなければ引っ込める。いわば、「トライ・アンド・エラー」のようなものですね。

ちなみにタイトルにある「心に残った３つの仕事」とは、

• ①2016年の日本武道館での公演
• ②英ミュージシャンのオジー・オズボーンさんと会ったこと
• ③加藤浩次さんに相撲で投げ飛ばされたこと

なのだとか。

「ガワ」はすでに５号機に！

さて、そのふなっしーさん、インタビューの中の爆弾発言が、これです。

2011年の東日本大震災がなければ、ふなっしーが（梨の妖精としてこの世界に）舞い降りてくることはなかったと思いますなっしなー。（中略）この話、読者に伝わるかな…。わかりやすく言うと、ふなっしーの「ガワ」を作って活動をし始めたということなっしなー。

「ガワ」って言うな、「ガワ」って！

──ふなっしーが身にまとっている「ガワ」も変化しているのですか。

ファンの方はご存じかもしれませんが、すでに1号機から5号機まであります。ちなみに今日は5号機ですなっしー。

５号機って…。

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いずれにせよ、ますますご活躍になるふなっしーさん。インタビューによれば、引退して南国に移住するのが夢なのだそうですが、そうおっしゃらずに、ぜひ、いつまでも千葉県と船橋市をＰＲし、日本を元気にするという活動を続けて頂きたいところです。