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米韓同盟消滅、「大きく変わるときはあっけないもの」

当ウェブサイトでも連日取り上げているとおり、日韓GSOMIAは、順調に(?)行けばあと3日と18時間で消滅します。普段だとこの手の専門的な話題が注目されることは少ないのですが、さすがに今回の局面では、多くのウェブ評論サイトで日韓GSOMIA問題が議論されているようであり、しかもなかには非常にレベルの高い議論も少なくありません。こうしたなか、非常にレベルの高い議論の代表格として、『デイリー新潮』にいつもの鈴置論考が掲載されています。

2019/11/19 10:00追記

数ヵ所、誤植を修正しております。コメント欄でご指摘を下さいました皆さま、大変ありがとうございました。

日韓世論が珍しく一致

ここ数日、当ウェブサイトでも、日本と韓国の秘密軍事情報保護に関する協定(正式名称『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』、俗に「日韓GSOMIA」)の破棄を巡る話題を精力的に取り上げて来ました。

これについては昨日の『GSOMIA終了まであと4日半:ご都合主義的な主張』までの一連の記事でも説明したとおり、韓国メディア『中央日報』には、「日韓GSOMIA破棄を回避するために、日本が手を差し出すべきだ」とする論考も掲載されたほどです。

ただ、それと同時に、昨日までに手に入ったさまざまな情報によれば、まことに面白いことが判明します。

【産経・FNN合同世論調査】GSOMIA、ほぼ全政党で「破棄やむなし」(2019.11.18 16:11付 産経ニュースより)

産経ニュースによると、産経新聞社とFNNの合同世論調査で、日韓GSOMIAを巡っては国民民主党を除く全政党の支持層で「破棄は止むを得ない」とする回答が「延長されるべき」を大きく上回ったとしています。「延長」「破棄」の割合は、具体的には、

  • 自民党支持層:11.4%対72.7%
  • 公明党支持層:12.0%対72.1%
  • 立民支持層:17.9%対71.2%
  • 共産党支持層:16.4%対65.1%
  • 維新支持層:5.4%対85.8%

で、日本共産党の支持層ですら7割近くが「GSOMIA破棄は止むを得ない」などと答えているというのには、思わず驚いてしまいます。

ちなみに国民民主党の支持層では「延長」が「破棄」を上回っているのだそうですが、その理由はおそらくサンプル数が少なすぎるから(笑)でしょう。

一方で、韓国側の世論調査でも日韓GSOMIAを終了させるべきとの決定が過半数を占めたそうです。

韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)の昨日の記事によれば、韓国政府が「日韓GSOMIA終了を決定したこと」を「維持すべき」とする回答が55.4%、「撤回すべき」とする回答が33.2%だったと、韓国の世論調査会社リアルメーターが18日に発表したそうです。

政府のGSOMIA終了決定 55%「維持すべき」=韓国世論調査(2019.11.18 10:45付 聯合ニュース日本語版より)

図らずも日韓双方の世論調査結果がお互いにほぼ一致した格好ですね。

日韓の世論が一致するのは非常に珍しい話ではないでしょうか。

待望の鈴置論考

世の中が変わるときはあっけない

さて、このままで行けば日韓GSOMIAはあと3日と18時間で消滅しますが、日韓GSOMIAの終了は韓国にいかなる影響を与えるのでしょうか。

これについては、当ウェブサイトではこれまでも何度も報告してきたとおり、米韓同盟の終了に拍車をかけることは間違いないと見ています。といっても、これはべつに当ウェブサイトとしてのオリジナルの発想というより、韓国観察者の鈴置高史氏が執筆した『米韓同盟消滅』の内容をかなり参考にしています。

その本家本元の鈴置氏が昨日、「日韓GSOMIA終了」をテーマに、『デイリー新潮』に最新論考を掲載しています。

文在寅がGSOMIAで米国に“宣戦布告” 「茹でガエル」戦術から一気に米韓同盟消滅?(2019年11月18日付 デイリー新潮より)

期待の鈴置論考、今回も4000文字を超える長文ですが、文章構成や表現のわかりやすさもあり、おそらくあっという間に読んでいただけると思います。

といっても、鈴置氏の一連の論考には、ひとつの「欠点」があります。

それは、「米韓同盟が消滅する方向にある」という「方向性」については何となく理解できるものの、それが実現する時期は具体的にいつなのか、という点がよくわからない、という点です。

もっとも、鈴置氏(あるいは評論家)は預言者ではありませんので、「何年何月何日に米韓同盟がどういう形で消滅する」といったことを具体的に言い当てることはできません。これは鈴置論考自体の欠陥ではなく、「客観的事実から未来を予測する」というタイプの論考には常に当てはまる「限界」なのです。

以上を踏まえたうえで、本稿ではあえて鈴置氏の論考の末尾にある表現から紹介しておきましょう。

世の中が大きく変わる時はこんな、あっけないものなのかもしれませんが。

むかしから「現実は小説より奇なり」といいますが、この鈴置氏の下りには、心の底から同意せざるを得ません。鈴置氏は長年、「米韓同盟は消滅する方向にある」と言い続けて来ましたが、米韓同盟消滅に向けた動きが、文在寅(ぶん・ざいいん)政権になってから急加速したこともまた事実だからです。

冷静に考えてみれば、ベルリンの壁の崩壊もソ連の崩壊も、今になってみれば、じつにあっけなかったと思います。ましてや世界の超大国である米国が、ユーラシア東端のちっぽけな国との軍事同盟を消滅させて撤収するなど、人類の歴史から見たら本当に取るに足らない出来事なのかもしれません。

GSOMIA破棄は「宣戦布告」

さて、本稿では、今回の鈴置論考のなかで気になった下りを冒頭から紹介していきたいと思います。

のっけから、「宣戦布告」という過激な表現が出て来ます。鈴置氏はまず、11月15日に訪韓したマーク・エスパー米国防長官に対し、文在寅氏が「日本との軍事情報を共有するのは難しい」と語ったことについて、

  • 日韓GSOMIAの破棄を翻意するよう求める米政府高官に、韓国の大統領が直接、拒絶したのは初のこと
  • 大統領自ら米国防長官に拒絶した以上、韓国は後戻りできず、GSOMIAは11月23日午前零時の失効期限をもって消滅する、と保守は頭を抱えた

としたうえで、これを「宣戦布告」と呼ぶのですが、冷静に考えてみると、これは決して大げさな表現ではありません。なぜなら、エスパー氏を含めた米国政府関係者は、韓国が日韓GSOMIAを破棄した場合、中国や北朝鮮を喜ばせるだけだ、と韓国を説得し続けていたからです。

裏を返せば、「韓国が日韓GSOMIAを破棄した場合、貴国は中国や北朝鮮の側につくとみなす」、という「踏み絵」ですね。鈴置氏はこれを

文在寅大統領は、その踏み絵を蹴飛ばして『中国・北朝鮮――大陸側に行く』と米国に通告したわけです。韓国の保守にすれば『米国に宣戦布告した』も同然なのです。

と喝破します。

米国が日本に圧力を掛けなかった2つの理由

ところで、今回の日韓GSOMIA破棄問題、当ウェブサイトでは『そもそもなぜ、米国は「韓国にだけ」圧力を掛けたのか』でも報告したとおり、米国はなぜか日本には圧力を掛けず、「韓国にだけ」圧力を掛け続けたのが印象的です。

これについて鈴置氏は、これには次の2つの理由があると指摘します。

  • 米国が音頭を取って実現した、米韓同盟の象徴たる日韓GSOMIAを、韓国がいとも簡単に破棄したことをもって、韓国が米韓同盟をそんなに軽く見ているのか、という怒りを抱いたこと。
  • もし、米国が輸出管理の強化を撤回させるなど、日本に尻ぬぐいさせれば、韓国の信義違反を認めることになってしまい、それは裏切り者の韓国をますます増長させるだけであること。

裏を返して言えば、米国はこれまで、いかに韓国の「尻ぬぐい」を日本に押し付けて来たか、ということでもあります(※余談ですが、米国にとっても最も重要な同盟国である日本にばかり譲歩を強いるということが続けば、そのこと自体、日米の信頼関係をも傷つけることになりかねない、ということでもあります)。

そのうえで鈴置氏は、ここでひとつ、きわめて重要な点を指摘します。

それは、韓国が日韓GSOMIAを破棄すると決めたのは、同盟国の米国よりも中朝の言うことを聞いたからであり、「日本の輸出規制への報復」は言い訳に過ぎない、という点です。

当ウェブサイトとしては、韓国が日韓GSOMIA破棄を決定した目的としては、

  • ①GSOMIA破棄期限までに日本が輸出管理適正化措置を撤回させること
  • ②日本の「輸出規制」を言い訳にGSOMIA破棄と米韓同盟消滅を誘発すること

という、2つの仮説を抱いているのですが、この鈴置説は②の立場に立っているものです。

鈴置氏の説明は、こうです。

GSOMIAに留まらず、韓国の裏切りは目に余るものになっていた。すきあらば、北朝鮮への経済制裁を破ってカネを送ろうとする。中国包囲網たる『インド太平洋戦略』にも加わろうとしない。

この視点は非常に重要です。

日本国内の一部メディアは「日韓GSOMIAを何とか破棄させないためにはどうすれば良いか」ばかりを議論していますが(たとえば『GSOMIA破棄、いよいよ米韓同盟が崩壊の瀬戸際に』でも紹介した無責任な論考など)、こうした議論は、韓国が米国を裏切り続けてきたという事実を無視しています。

鈴置氏は米国国内で韓国に対する怒りが強まっているとしたうえで、

この機会をとらえて米国が『GSOMIAを続けろ』と韓国だけを締め上げるのは当然のことなのです。

と指摘。

裏切りの代償の大きさを痛感させるため、「▼通貨を通じたお仕置き、▼韓国製品に対する輸入関税引き上げ、▼在韓米軍撤収の脅し」などを繰り出してくる可能性があると述べています。

茹でガエル理論

ただし、米国が韓国に対し、何らかの「お仕置き」を仕掛けた場合、何が発生するでしょうか。

意外な話ですが、韓国では現在も文在寅政権に対する支持率は一定水準を維持しており、また、冒頭で紹介したとおり、ある調査によれば、過半数が日韓GSOMIA破棄決定を支持しているほどですから、「反日」が入ると韓国人は正常な判断力を失うのでしょう。

そこで出て来るのが「茹でガエル」理論です。

これは、熱いお湯に投げ込まれたカエルは驚いて飛び出す一方、冷たい水に入れられ、少しずつ温められれば、カエルは跳び出さずにそのまま茹で殺されてしまう、というたとえ話のことです。

鈴置氏の言葉を借りて表現するならば、

  • 左派政権が「米韓同盟をやめる」と言い出せば、ほとんどの韓国人は反対し政権打倒に立ち上がる(=熱いお湯に投げ込まれたカエル)
  • ところが、「反日」の糖衣でGSOMIA破棄をくるみ、いい気分にさせて米韓同盟を弱体化すれば反対は出ないが、最後には怒った米国から同盟を打ち切られてしまう(=冷たい水の茹でガエル)

というわけですね。

つまり、現在は「反日」の甘言で日韓GSOMIA破棄を韓国国民に呑ませ、知らず知らずのうちに米韓同盟を破壊する手口に、韓国国民はまんまと騙されている、という格好です。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

なお、鈴置論考はまだまだ続き、総選挙を控えた文在寅政権はこのタイミングで日韓GOSMIA破棄を撤回するとは考え辛いこと、昨年、韓国で愛国心を鼓舞するような映画が封切られたことなど、興味深いエピソードは満載です。

是非、リンク先記事を直接読んで下さると幸いです。

韓国問題の良いところ

ところで、米韓同盟が消滅する危険性を帯びているということ自体、鈴置氏がかなり以前から警告して来たものでもありますし、昨年出版された名著『米韓同盟消滅』も、具体的な証拠付きでそのことを指摘したのですが、これに対し私たち日本国民の備えは万全といえるのでしょうか。

カツカレーだのパンケーキだの、あるいはモリカケだの桜だの、挙句の果てに「五千円問題」だので国会の貴重なリソースを潰し続ける野党勢力や、それらを擁護し続ける一部の新聞・テレビなどのオールドメディア、そして彼らに騙され、反日野党を国会に送り込み続ける一部の有権者――。

どうも危機意識に乏し過ぎるように思えてなりません。

憲法改正問題、NHK問題、財務省問題などの内政問題・経済問題もそうですし、対外的には中国の軍事的な膨張、北朝鮮の核開発問題など、課題は山積しており、国会における政策論争を見ていると、本当に心もとない思いがします。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただし、ひとつ救いがあるとすれば、日韓GSOMIA破棄問題やレーダー照射問題、上皇陛下侮辱事件や自称元徴用工問題のように、韓国の常軌を逸した反日的な動きが、政治や外交に関心がなかった日本国民を「平和ボケ」から叩き直していることではないでしょうか。

実際、当ウェブサイトもそうですが、世の中にはこの手の外交問題、内政問題、経済問題などを取り扱うウェブ評論サイトが雨後のタケノコのように増えており、一部のサイトは大手マスメディアのウェブサイトを上回るアクセスを集め始めているようです。

もちろん、これらの新しいウェブ評論サイトは玉石混交であり、なかにはページビュー(PV)狙いでインチキのタイトルを付した粗悪なウェブサイトもあるようですが、希望的観測を申し上げるならば、最終的には多くの読者から支持される良質なウェブサイトのみが残るのではないかと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (50)

  • 記事更新ありがとうございます。この時局での鈴置論評、そしてご解説待ってました。正に茹でガエルなかの国民ですが、その根底は粘り強く行われてきた反日教育の賜物である事、教育は人づくり、国づくりに繋がると言う生きた証拠であり他山の石にはしてはならないと思います。
    天災は忘れた頃にやってくる、いつ来るか分かりませんが備えていないは許されません。人災や国難も同じ事…桜に寝ぼけた方々に邪魔されて国益を損ねてはならぬのですが…(そういえば方々は天災への備えも仕分けしちゃった勢でしたね)

  • 文在寅一派が「レッドチームに行く」つもり
    なのは明白ですが、自分にはレッドチームが
    それを受け入れるように見えないんですがね。
    表面的には対北外交はほぼ破綻、対中外交にも
    改善はない。

    米韓同盟が消滅して起こるのは、急速な経済の
    衰退と国際的孤立化でしょうよ。
    日米からの経済制裁に加えて、中朝からの
    軍事的圧迫が強まると思います。
    島を取られるとか、国境での紛争などで金を
    ゆすられるとか。

    北との統一とか中への併合とかは、当面ない
    と思います。5000万人の問題児を受け入れる
    なんて嫌でしょうよ、両国とも。それより死肉を
    漁った方がよい。

    • そういや李氏朝鮮時代もあの国は旗色不鮮明でしたね
      だから周辺国が引きずられたとも言える
      自国を紛争地にする天才ですな
      日本は関わらないというのを徹底しないとですな

    • 名無しA様 

      >5000万人の問題児を受け入れるなんて嫌でしょうよ、両国とも。

      私もそう思います。文在寅政権のレッドチーム願望を見ていると、よど号ハイジャックして、北朝鮮に押しかけした日本の左派活動家を思い出します。10人にも満たない彼らを受け入れるのに北朝鮮は難しい顔をしたとの報道でした。

      5000万人なんて、押し寄せたら、北朝鮮も中国も「戦争行為だと認識する」で通すと思います。おお怖。
      なので、韓国の道としては、押し寄せるのではなく、いらっしゃいませ作戦ではないかと思ってみました。在韓米軍撤収後に北朝鮮あるいは中国に治安維持のための軍の派遣を要請するとか。ちょうどシリアのアサド政権が治安維持のために外国の傭兵を頼んだように。

      がしかし、鈴置氏やこちらのWeb主様は、アメリカが韓国のそんな勝手は許さないだろうと読んでみえるようです。在韓米軍撤収後であっても、米韓同盟はムリにでも残す。そのような動きがあった途端・・・。

      • >北朝鮮あるいは中国に治安維持のための軍の派遣
         を要請するとか

        ⇒ 軍派遣には金がかかるし、原住民の統治も負担
          だから、頼まれてもしないと自分は思います。

          韓国が核武装を進めようしたら、軍を侵攻させる
          かもしれませんが。

          

  • 更新お疲れ様です。

    鈴置氏の予測通りの未来になって来ましたね。
    私も買った朝鮮半島201Z年が2010年ですから、もうすぐ10年。
    あの当時は鈴置氏の見解を理解出来ない人が多数派だったでしょうが、今はもうかなりの人が理解出来ていると思います。

    韓国の離米従中は米国の国力低下と中国の国力上昇を見て「これからは中国の時代だ!」と読んで始めた方針なので、実際にそうなれば中国に賭けた韓国はそれなりに利益を得られる筈。

    ただ、韓国のひとつの誤算は、「裏切り者は軽く見られずに済んでも重用はされない」って事だと思います。
    「裏切り者は、その弱さ故に二度裏切る」って奴ですね。

    • >韓国は裏切る際に汚い手口も使いました。文在寅政権はトランプ(Donald Trump)政権に「GSOMIAは破棄しない」と説明しておいて、破棄した――つまり米国をだまし討ちにしたのです。

      鈴置氏のコラムにある此処ですが、韓国が台湾と断交する際の出来事を連想しますね。
      台湾に韓国車を大量に買わせておいて、台湾を切るという。
      軍艦島の世界遺産登録の件でもですが、ホント後先考えずに騙し討ちをするお国柄ですねぇ。。。

      • クロワッサン様

        >ホント後先考えずに騙し討ちをするお国柄ですねぇ。。。

        お国柄というか、そのような民族が今日まで生き残ってこれた歴史の不思議を感じます。

        ん?そのような民族だから?関わり合いを避けられたせいで生き残った?

  • 茹でられているカエルには申し訳ないが、誰かが外から鍋をひっくり返さない限りカエルは助からないのだ。
    そうさせないようにブンブンはすべての国から信用を失う行為を繰り返してきたのだ。
    ちょっと生臭いので我々はこっそり塩を投入しましょう。

    • 陰謀論者様

      >ちょっと生臭いので我々はこっそり塩を投入しましょう。
      それでは料理になってしまうではないですか。
      日本人は韓国を料理する気はないです、戦前の過ちは繰り返しません。
      むしろ勝手にやってろで十分だし、料理することは在日韓国人の戦略目標である疲弊した韓国に新支配層として乗込む事を助けることとなり、せっかくの自壊を壊す行為です。
      意気揚々と彼らが韓国に帰還しても歓迎は石礫、これが日本を無茶苦茶にしまくった彼らに対する罰としてふさわしい。

    • 陰謀論者様

      >我々はこっそり塩を投入しましょう。

      ここはフッ酸を投入して骨も残さず溶かしてしまうのがいいでしょう。
      あ、鍋も溶けてしまうか…

  • 維新の支持者の破棄が多いのは、イラチな関西人のせいかなと思ってしまいました。
    戦線布告は、「もう二度と日本に負けない」だと思いますので、あの頃から始まったんだと思います。
    今回GSOMIA破棄を撤回しないと、エスパー長官に言った事は、アメリカへの戦線布告かも知れません。
    韓国国民の反日から反米への意識変化は、文政権の思惑通りに進んでいるようです。韓国人は文政権が北朝鮮との統一までは気がついているのに、中国側になる事は、理解していないようです。
    日本の輸出管理の厳格化に対しては、国内生産を進めて対抗すると言ってたのと同じように、米韓同盟の崩壊に対しては、自主国防という言葉で国民を欺こうとしているようです。
    米軍の駐留費の問題で、在韓米軍が減る時に、韓国世論がどうなるかが、ポイントかと思います。

    • 自己レスです。
      韓国が、原材料等の国産化が、可能と思っている理由が、分かって来ました。
      中国で、半導体などの内製化が進んでるので、多分韓国も出来ると勘違いしているのだと思います。

  • 更新ありがとうございます。

    韓国は散々面倒見てもらい、北からの脅威を守ってくれた米国をとうとう怒らせてしまいました。が、米国も本当に行動に出るのが遅い。もっと何年も前から疑っていたはずです。

    もっともその点は日本も言えません。何度も煮え湯を呑まされ、それでも譲歩して来たんですから。地勢をアドバンテージに韓国はして来た訳です。

    しかし、鈴置氏の言う通り、文大統領自ら米国防長官に拒絶した以上、韓国は後戻りできません。GSOMIAはあと3日と16時間で失効。日本政府も次のステップをあらゆる想定で対処できるように考えていると思う。ばあい韓国!(笑)

    国内に目を移すと5,000円食事とか、馬鹿な事を野党はやってます。証人呼べ、とか。だがコイツら今の日本を本当に考えているのだろうか?

    改憲や審議をさせない作戦だろうが、余計に支持落とすよ。GSOMIA破棄についても、歯切れの悪いいいかたしか出来ない立憲民主党、国民民主党、日本共産党。72%と60%台の差は、大きいよ。

    • めがねのおやじ様

      >だがコイツら今の日本を本当に考えているのだろうか?

      考えていません(きっぱり)。彼らは党益どころか個人益しか考えていないと思います。
      いかがでしょう。着払いで隣国に進呈しては。

  • 今の大統領は為政者 governor ではなくてただの街頭行動者 street protester だと自分は思ってきました。為政者の器でないのです。前任者もひどかった。牧野朝日新聞編集員が現代ビジネスオンラインの記事において人物像を著述して「政治に向いていない」と書いています。担ぎ出されただけと。愕然とする言動はいくつもありましたが、今年8月のは特に振るっていました。ホワイト国外し措置に憤るあまりに、日本には2度と負けない発言をしたとの報道。疑いをかけられているなら、身を潔白を証拠をそろえて証明論破すればいいと多くのかたが指摘しているとおり。なのにそうしない。ありしもしない戦いをことさらに強調し、それに敗けたと言明することで、あの大統領は「負けを作って」しまった。不幸を呼び寄せる貧乏神以外のなにものでもありません。かの国の場合、為政者は失脚後に命を取られる歴史がありますが、貧乏神な彼も例にもれずそうなるのではないでしょうか。

  • >「破棄」「延長」の割合

    >自民党支持層:11.4%対72.7% …

    この言い方ですと破棄が11.4%と読めてしまうので、「延長」「破棄」若しくは「72.7%」「11.4%」に組みかえた方は誤解がないかと。(もちろん意味はわかっています)

    あと
    >鈴置氏の下りには
    >気になった下りを

    件(件り) または くだり とすべきかと。

    指摘ばかりで恐縮です。

    それにしても鈴置氏の論考はいつも読ませますね。

  • 文大統領がGSOMIA破棄を通じて離米従北を意図しているとすると、そのグランドデザインはどういうものなのでしょうか。同一政体での併合は無理にしても、もしめでたく南北同盟が成ったとして、その先は…連合朝鮮を手土産に米陣営復帰?伝統ある中共属国?まさか独立独歩?どれもより良い未来につながっているようには見えないのですが。
    私には、文大統領には深謀遠慮などというものはなく、支持層に受ける政策を場当たり的に取り続けてきた結果、現在の袋小路に来てしまっただけのように思われます。

    日「経験上から忠告するが、米にケンカを売るのはやめておけ」
    独「そうそう、国が割れる羽目になるぞ」
    伊「既に割れてるんですがそれは」
    英「力を借りたら借りたでがっぽり請求書が来るんだよなぁ」
    越南「正面切って殴り合わなければワンチャンあるかも」
    中「あの時は当時の大国の力を借りてたよな…(チラッ)」
    露「おい鼻血出しながらこっちを見るのはやめろ」

    • 自転車の修理ばかりしている様

      ショートストーリー、ほっこり笑わせていただきました(笑)。

    • >越南「正面切って殴り合わなければワンチャンあるかも」

      ベトナムの人には悪いですけどベトナム戦争は、北ベトナム軍/ヴェトコンが強かったから勝ったのではなくて米国が自縄自縛で自滅して負けたのです。
      南ベトナム軍へのフリーハンドの軍事援助・ジャングルを焼き払う北爆など全力でやればノーチャンスでしたよ。
      (今は亡き佐藤大輔の「征途」という架空戦記でジャングル戦に長けた元日本帝国軍人が容赦の無い艦砲射撃・空爆でVCを壊滅させましたが、「虐殺」と叩かれて更迭されていました)

      その反省が湾岸戦争後のメディア戦略を意識した戦争形態になり、少なくとも米軍が負ける事態は発生していません(勝ち切れているのかという点ではアレです)。

      • りょうちん様

        北ベトナムが真珠湾攻撃をやっていれば、米軍も容赦なく焼夷弾・ナパーム・枯葉剤コンボが使えたのかもしれません。米国にとって太平洋戦争は正義の復讐戦で西部劇的勧善懲悪劇であり、ベトナム戦争はフィルムノワール的心理悲劇だったように思います。自縄自縛とおっしゃる通り、米国はベトナムに負けたというより内紛に斃れた印象を持っています。

        世界唯一のスーパーパワー、比肩するもののない戦力!しかし敵の姿ははっきりとせずよく見えない。
        ベトコン「だからゲリラ戦なんだよなぁ」
        アルカイダ「テロも効くぜ」
        イスラム国「人質作戦もアリアリ」
        イラン「正々堂々の戦争なんて、もう何処にもないのさ」
        中国「経済的タコ殴りでも結構キツイ…ゴフッ(吐血)」

  • 統一のグラウンドデザインはこうゆうものではないかと当方は思ってきました。「米朝戦争終結宣言」「日朝国交回復」「統一資金は日本に全額負わせたかり続ける」「米国と中露にはそれぞれ報奨として開発権=開発力提供とのバーターで利益供与」「米国と中国の間で自主独立の生存空間を確保」
    これらはそれぞれ論破可能です。朝鮮戦争とは部族間不和が引き起こした内戦である。米国が折れたら勝ち負け不問で終結になろうはずがありません。日朝国交回復の条件は未払いになっている戦後補償。きっと南半分は賠償金は自分のものとソロバンを弾いていることでしょう。北半分は愉快でなく思っているに違いありません。開発権に関しては、地面を通じた金儲けに長ける不動産王がウマい話になったふりをしています。核を通じた自主独立の夢は周辺関係国すべての不興を集めるだけです。よって来年以降国際孤立へ一直線。錯誤の根幹は米国が甘やかしてくれる日がこれまでどおり続くだろうと妄信していることです。北半分と米国がなんらかの形で関係改善できるならば、米国大統領はそんなそぶりを続けるでしょうが、南半分の南ベトナム化は現実になってしまいます。グランドデザインは画餅です。

    • はにわファクトリー様

      おっしゃること、よくわかります。彼らの皮算用の楽観的なことと言ったら、他人事ながら心配になるレベルです。

      中国にとって北鮮は所詮捨て駒で、韓国と暴発的戦闘となって喪っても許容範囲とか思っていそうです。北鮮はそれが不満で、離中し米に接近しようと考えたのでしょう。米にとっての韓国もつまるところ橋頭堡で、喪っても「残念だ」で済ませそうです。韓朝は米中にとって「飛車先の歩」でしかないと見ています。韓国はその境遇を抜け出したく、北と手を取り合えると計算したのだと思っています。

      もし親米を保つなら、統一朝鮮は今度は対中の最前線になり、逆に中華属国へ復帰するなら、同じく新アチソンラインの赤軍前衛となり、南北朝鮮という予選リーグの対戦でなく、米中という決勝トーナメントの衝突地点となるということです。あまり健康に良さそうな環境とは思えません。

      多分理想は緩衝地帯としての中立なのでしょうが、韓国は「飛車先の歩」だっととは言え日本の援助その他の運により「と金」に成っています。相手に取られる場所にある「と金」をそのままにしておくわけがなく、元の「歩」に戻しておけ、と米国は思うでしょう。

      結局、北の脅威があってこそ南の価値があり、南を押さえ込むことに北の意味があるのです。

      何処にも明るい未来が見えてきません。その辺りの見通しが甘すぎるのでグランドデザインに疑問を呈した次第です。

      「あんなこといいな できたらいいな 韓国の言っていることは そんなのばっかりなんだよ(AA略)」

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