野党連合、略して「野合」

久しぶりに驚くニュースを発見しました。旧民主党を中心とする勢力(立憲民主党や国民民主党)などが衆参両院で会派を合流させるのだそうです。一見すると「元のサヤ」に戻るかに見えますが、そのわりに報じられる内容を眺めていると、いちばん肝心な「政策」に関する協議がまったく見えて来ません。いっそのこと政党ごと統合して新党名を「ともに民主党」にすればよいと思いますが…。

野党連合、略して「野合」

久しぶりに驚きました。

本日こんな記事が出ていたからです。

立民と国民、衆参の会派合流で合意(2019.8.20 13:26付 産経ニュースより)
立民・国民、衆参で「会派を共に」 枝野・玉木氏合意 (2019/8/20 13:19付 日本経済新聞電子版より)

産経ニュースによると、立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎代表は20日昼、国会内で会談し、衆参両院で会派を合流させることで合意したのだそうです。

また、日経電子版によると、衆院では野田佳彦前首相らの「社会保障を立て直す国民会議」も会派に合流するそうで、会派名は「立憲民主党・国民フォーラム」とする案を軸に検討。参院の会派名は「立憲民主党・国民・希望の会」とすることで決まったのだとか。

「野党連合」、略して「野合」でしょうか?

デジタル大辞泉』によると、野合とは

  • 正式の手続きによらず、夫婦になること。
  • 共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集まること。

とあります。

政策はどうした、反省はどうした?

立憲民主党と国民民主党、野田前首相らの源流をたどると、旧民主党出身者が多いという特徴がありますので、一見すると、「共通するものがないバラバラな集団がまとまりなく集まる」という「野合」の定義には該当しないようにも思えます。

いわば、会派的には「元のサヤ」に戻っただけにもに見えますが、しかし、国会議員、会派としての「本業」という点に照らせば、今回の集合はやはり「野合」ではないかとの疑念を払拭することができません。なぜなら、両記事を読んでみても、会派としてもっとも重要な「政策」について、何も触れられていないからです。

そもそも論で申し上げておきましょう。

旧民主党は2009年8月の衆院選で300を超える議席を獲得して圧勝して政権を握りましたが、2012年12月の衆院選では逆に獲得議席が50少々に留まり、大敗して政権の座を降りました。

旧民主党は、なぜ自分たちが2012年の衆院選で大敗したのか、その要因をきちんと総括・分析し、反省しているようには見受けられません。

それどころか、どうも民主党は「数合わせ」「選挙互助会」として党名変更、集合離散を繰り返し、2017年10月の衆院選に際しては「民進党」が衆院選に公認候補を立てず、敵前逃亡した格好となりました。

国会議員の本職は法律を作ることであり、その意味では「理念」「政策」こそが政治家、政党、会派にとって何よりも重要です。こうした「何よりも重要なもの」をないがしろにした集合は、やはり「野合」と呼ぶにふさわしいでしょう。

政党も統合しちゃえば?

さて、こうなった以上はいっそのこと、政党も統合してしまえば良いのではないでしょうか。

政党名は「ともに民主党」でも良いですし、「もとは民主党」「野合民主党」でも良いと思います。

あるいは消費税の増税法案を通した野田佳彦前首相が参加することにちなんで「増税民主党」というのも良いかもしれませんね。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. りょうちん より:

    ashes to ashes, dust to dust・・・。

  2. 一読者 より:

    不覚にも、「もとは民主党」で爆笑してしまいました^^;;;;

  3. かえる より:

    新宿会計士様。

    冒頭の「ともに民主党」がツボにハマって内容が入ってきませんwww
    ようやく治まったと思ったら最後の「もとは…」がハマってwww

    結局内容が入って来ないんですが、笑ってればいい内容ですね。
    ありがとうございました。

  4. 新宿会計士 より:

    ちなみに「もとは民主党」はツイッターで頂いた案です。

    あと、「帰って来た民主党」ってのもあるみたいですね。

    1. あにまる豚 より:

      毎々の執筆、ありがとうございます。

      「ともに民主党」→「もとは民主党」
      あぁっ…仕事中に大笑いしてしまった(反省)

      失礼いたしました.

  5. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    私は、えーと「野の愚民党」。アカンわ。すべったなぁ〜(笑)。
    いっそのこと「一度は政権取った元与党グループ」なんてどう?

  6. 惚け老人 より:

    それぞれの集団でも共通するものがないのですから《烏合の党》の方が適当かもしれませんね。野合だと烏合より少しマシな印象があるように感じますが。

    《烏(からす)の集まりの意》規律も統一もなく寄り集まること。 
      ディジタル大辞典https://kotobank.jp/word/%E7%83%8F%E5%90%88-439411より

     

  7. カズ より:

    政党も統合?

    >どうも民主党W
    >ともに民主党WW
    >もとは民主党WWWWW

    *草刈りが大変!!

    会派名の方は「烏合の衆」「帰り新参」でもいいかもしれません。

    *元の鞘に収まったところで、政策理念が夢物語(現実性のない理想)のままならば歴史が繰り返されるだけなのでは?

    *「5年以内に全国一律で最低時給1300円以上にする」なんて政策を言ってるうちは無理。
    *そこは隣国の雇用喪失の状況を他山の石とすべきところなんだと思うんですけどね・・。

  8. 共産党と暴力革命と在日韓国人の絆 より:

    旧民主党の結成には共産党関係者が深くかかわっていて、旧民主党は共産党のフロント組織のような一面がありました。

    戦争放棄を語りながら暴力革命を掲げる謎組織、日本共産党の名前では誰も信用しないので、名前と人の顔を変えて活動する訳ですね。

    特に最近、両民主党は共産党のカラーが強くなってきています。

    ですから、野党が全体的に共産党のフロント組織みたいになってきました。

    ちょっと日本がやばい気がします。

    中国、韓国、北朝鮮などレッドチームの侵攻が止まりません。

    1. だんな より:

      選挙互助会としてしか機能の無い組織が、規模のメリットを求めて再集合。恥ずかしく無いんですかね。
      支持するかどうか、世論調査して欲しいですね。

  9. 実行委員 より:

    共に民主党が良いのでは・・と思ってたんですが、会計士さんに先越されてました。
    まだ党が合併してませんが、いろいろ考えてみました。
    ・適党
    ・結局民主党
    ・M国党(言わなくてもわかると思います)
    ・れいわ渡り鳥
    ・二重の党(いろいろ掛かってます)
    ・二番の党(良くて二番そして、あの有名な・・・)
    ・赤組フロン党(中韓の味方)
    ・直ちに民主党(直ちに影響はない)
    ・元々民主党
    ・自分は棚の党
    ・永田町生コン
    ・自分から出党(これもいろいろ掛かってます。比例区で騙され・・)
    ・隠れ風見鶏
    ・ブーメロン(ブーメランだと面白くないので・・)
    ・二度と民主党(2007年「一度やらせてみてください」で・・)
    ・最低でも民主党

  10. とむ より:

    いつもありがとうございます。

    玉木さんはここのところちょっとまともになったかな、
    と思っていましたが、ダメな選択をしましたね。
    小沢一郎が後ろで糸を引いたのかな?

    いずれにしろ、自民党しか選択の余地のない状態が続くわけで
    国民にとっては不幸な状況かと。

    マスコミが野党に甘いのも、
    健全な対抗馬が育たない大きな原因と思います。

  11. 丸に違い矢 より:

    更新、ありがとうございます。
    こんな事だから、選挙に負けた理由を認めたくないのでしょう。
    もし、本当に気付いていないのなら“これからも議員の数は減り続ける”だけでしょう。
    明らかに力不足です。

    彼等が政権を取った時、日本が変わるかも…と思った私がバカでした。
    彼等は何も変らない、烏合の衆が作る野合の会だもの…

  12. 匿名 より:

    立憲民主党の本名は「選挙互助組合」。ようするに、目的は議員になって仕事せずに給料をもらい、生涯年金をもらうこと。世間的には反自民、反安倍をわめいてパフォーマンスしてればいい。

  13. 田舎人 より:

    結局、国民民主党は、魂を売ってしまった。

  14. きゃん より:

    両党の支持率を足すと11.5%だそうですが、次の調査でどうなりますかね。
    れいわやN国に抜かれるのも秒読みでは・・・

  15. おでん より:

    民主党はマニュフェストで政権とったようなもの。
    ところが官僚たたきにあけくれ、官僚にそっぽ向かれ
    1割も実施できなかった。

    次の選挙では、マニュフェストの「マ」の字も触れす、なかったことに。

    これで、どんな公約が出てもやらないだろう、と思われるようになった。
    政治家としては致命的。新しい支持者は出ない。

    人間、ある活動を10年20年やってきたら、それを否定するのはかなりの勇気がいる。
    私の周りを見ても、連合結成時に幹部になった人々ががんばっているからなんとかもっているように思う。
    幹部になったから、なおさら自己否定なんて無理なのでしょう。
    残念ながら、幹部ばかりで、20代30代が少ない。(というよりいない)
    メーデーなんて、幹部会議そのもの。

    そういう人たちが(自分のために)頑張るから、すぐに消滅とはならないけど、
    各種幹部が高齢化するまで、いずれ社会党のように2議席ぐらいになるでしょう。

    1. おでん より:

      失礼しました。最後の1文意味が通らないですね。訂正です。

      (正)各種幹部が高齢化するまで、旧社会党のように2議席ぐらいを維持し、その後消滅となるでしょう。

  16. なんちゃん より:

    旧民主党の彼らは、実現したい具体的政策があるなら、おそらく重要法案対応もオール反対じゃなく、是々非々の対応が多かれ少なかれ出てくるはずですが、屁理屈こねてまで反対に回ります。
    特段、実現したい具体的政策がないんでしょう。(議員個々にはあっても政党として現れなければ一緒ということで)

    と考えると、そういう彼らが、統一会派を組むにあたって、政策調整ができない(しない)のは、いたって自然です。天下を取ることが目的で、政策なんて二の次なので。(見たくないもの?)
    宿命的に政策調整できないと思います。(笑)

    民主党政権陥落後、何度も何度も「政策の一致」と言う言葉を彼らの口からききますが、理念以上のものをすり合わせたためしがない。
    対象の政策項目一覧程度のものですら、準備してないと思います。

    それでも、民意が分かれ得る個別課題(NHKとか電波とか原発とか)はたくさんあるわけで、選挙のたびに人や政党でなく、政策を選べると最もスッキリするんですが。
    そう考えると、代議制の中でのワンイシュー政党も悪くないと思っちゃいます。

    N国党はお行儀が悪くてずいぶん評判悪いようですが(笑)、あんな感じで頭使って一定数の支持を集める政策本位の政党の、いろんなバリエーションが生まれてくるといいなーと、思います。

    既成野党よりよっぽど一票を入れる先としての選択肢になり得ると思います。

    1. 匿名 より:

      「あんな感じ」が何を指してるのかはわかりませんが。
      こんな感じの政党が増えると問題では。

      海乱鬼@yamatokairagi
      会社のお金を社長が私的に流用すると、処罰されます。会社のお金は社長のものではなく株主のものだからです。流用の形態によって横領罪(刑法252条)又は背任罪(刑法247条)となります。それぞれ、5年以下の懲役に処せられます。

      →会社への出資を個人の貸付にしたり、私的流用したらアウトでは?
      https://twitter.com/yamatokairagi/status/1163861705253765120

    2. 匿名 より:

      先ほど返信した匿名です、連投失礼します。

      立花さんに関しては、今まではマイナーだったため世間が注目してませんが、
      この手の動画やネタはどっちゃりあります。

      それを知った上でも「票を入れる先としての選択肢」と自信を持って言っていただけるかは興味深いところです。

      1. なんちゃん より:

        >それを知った上でも「票を入れる先としての選択肢」と自信を持って言っていただけるかは興味深いところです。

        選択肢になり得ます。
        選択するとは言っていませんが。

        選択肢が増えることは、どんな選択肢であれ、単純にいいことだと思っています。

        それとも、私個人がどんな選択をするかに、興味をお持ちなんですか?
        モノ好きですね。(笑)

      2. なんちゃん より:

        一応、もうちょっと回答しておきますね。

        匿名さんも一定のご主張があるようですが、ハンドルネームでも付けられたらどうですか?
        きっと、みなさん特定の個人として覚えてくださいますし、理解者も増えるかもしれませんよ。

        >海乱鬼@yamatokairagi
        >会社のお金を社長が私的に流用すると、処罰されます。会社のお金は社長のものではなく株主のものだから
        (中略)
        >→会社への出資を個人の貸付にしたり、私的流用したらアウトでは?
        (中略)
        >それを知った上でも「票を入れる先としての選択肢」と自信を持って言っていただけるかは興味深いところです。

        ご心情はこんなところでしょうか?
        「こんな犯罪を犯すようなケシカラン人間に投票するなんて、俺は許せん。それを認めるような人間も許せん。みんな、騙されないで!」

        自分の投票行動など、聞かれても答える必要はないんでしょうが、敢えて答えましょう。
        今の段階では、
        N国党が私の投票先となるか →わかりません。
        N国党が私の投票先の選択肢となり得るか →なります。

        今の段階で選択肢として排除する理由はまったくないです。
        選択肢なんてのは、最後まで持っておくのが自分にとって一番得です。

        で、匿名さんの書かれた情報を読んで、「選択肢となり得るかどうか」の判断に影響があったかというと、全く影響しません。
        なぜなら、匿名さんが上げられたことが事実かどうかわからないので判断材料・根拠にならないということと、後述の私の価値観によります。
        噂話で自分の判断を変えるのは根拠なく判断することであって、愚の骨頂と思います。
        特に政治の世界で流れる噂には特に慎重に構えています。根拠のない噂話で内閣が潰れることだってありますし。

        政治家に犯罪歴があるかどうかということと、その政治家が掲げる政策や、政策の実行力は直接何の関係も無いと思ってます。
        なので、過去の犯罪はケジメが付いていれば問題ないと考えます。在任中に犯罪を起こせば責任を問わなければなりませんが、これもケジメが付けば問題ないと思います。ケジメの付け方としての議員辞職の手段は否定しません。

        これは私の価値観ですので、これの是非を他人から言われても変えるつもりは毛頭ありません。
        匿名さんはどうも違うお考えのようですが、その是非を問うつもりは全くありません。興味もありません。

        まあ、こういう考え方をする人間が世の中にはいるんだということで。

        1. 匿名 より:

          返信ありがとうございます。

          >ご心情はこんなところでしょうか?
          >「こんな犯罪を犯すようなケシカラン人間に投票するなんて、俺は許せん。それを認めるような人間>も許せん。みんな、騙されないで!」

          ほぼ当たってますが、「それを認めるような人間も許せん」とまでは思いません。おっしゃるとおり誰を支持して誰に投票するかは自由ですから。
          それと、ケシカラン人間というよりは国に害をなす可能性が高いので警鐘を鳴らす意味あいが強いですね。国益を害すると自分は認識していますが、それをどうやって多くの人に共感してもらうかが今後の課題です。

          >匿名さんが上げられたことが事実かどうかわからないので判断材料・根拠にならない
          引用したURL(ツイート)を参照していただきたかった。このツイートはコメントだけではなく動画も添付されてるのです。
          動画には立花さんが登場し、どのような場合に詐欺罪や出資法違反が成立するかを説明され、その後立花さんのやってくることが見事に説明どおり、という二段落ちという内容だったのです。

          私の「興味深いところです」発言がひっかかったようですね。実は投稿したあとに「言い過ぎたな」と若干反省していたのですが、案の定でした。
          まあ言い訳すると、「票を入れる先としての選択肢になり得る」と判断するには材料が少なすぎて時期尚早では、と言いたかったのですが。

          あなたのN国に対する思いと倫理観についてある程度は把握できましたので、あなたへN国についてコメントすることは今後はないと思います。安心してください。

        2. なんちゃん より:

          >あなたのN国に対する思いと倫理観についてある程度は把握できましたので、あなたへN国についてコメントすることは今後はないと思います。安心してください。

          いえいえ、私は何も気にしてませんので、ご心配はなさらず、ご遠慮なくいくらでもコメントしてください。

          倫理観を語ったつもりはなかったんですが、私の倫理観なんぞを把握の対象とされる方がいらっしゃって、うれしい限りです。

  17. 宮崎在住福岡県民 より:

    開いた口が塞がらない程の立民、国民の馬鹿さ加減!
    最早哀れで涙さえ出てきます。2012年の衆院選大敗の反省をしないから原因も解っていないのか?こんな連中が何故国会議員で居られるのか不思議で仕方ありません。お願いですから次の選挙で居なくなって欲しいです。

  18. チキンサラダ より:

    今回の統一会派(そのうち政党の統合もあるのでしょうが)、国民にはわかりやすくてよいのではないでしょうか。
    民主党政権を国民が覚えている限り、保守政権の安泰はしばらく続きそうですね。

  19. とある東京都民 より:

    えっ?!

    再生!民主党?
    てあるかな?

    新党名は!

    ああ・・・、オススメの名称は、新党・ゾンビが、良いでしょうなあ~!アハハハ!

    何?やってるんだよ!
    あの莫迦共は??

    コレだから、支持なんぞ未来永劫出来ないし、
    選挙での投票先の政党及び政治家としても、真っ先に、いの一番に検討対象から外すのだよな!

    そういうのが、全然理解出来とらん!!

    フー・・・。
    数年前の国政選挙のときに、自分等の政策や過去政権担当してきた事は、棚に上げ、一切の反省もせず。
    口をついて出る言葉と言えば、『“危機感”を持って、我が党に投票しない日本国民が悪い!』としか宣わないんじゃナアー・・・。

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