日本では「10連休」が明け、本日から本格的に仕事が始まるという人も多いでしょう。こうしたなか、数日前に掲載した『日韓協力がなくても日本はまったく困らないという具体的証拠』の「続編」ともいうべき記事があります。それは、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)が、「いずれ安倍総理と会う」と発言したらしい、という話題です。報じたのが共同通信であるという点については割引くことが必要かもしれませんが、それと同時に、「日本は蚊帳の外」論が間違っていて、実は北朝鮮核問題や日本人拉致問題を巡り、日本が主導権を握っているのではないか、との仮説についても考えておく価値がありそうです。
目次
金正恩「いずれ安倍総理と会う」
金正恩の発言
「10連休」という史上まれに見る長期休暇は昨日で終わり、本日から仕事や学校に戻るという方も多いと思います。
もっとも、雇用形態や職種によっては暦どおりに休みにならないというケースもあるでしょうし、飲食・小売業などの場合は「10連休こそ書き入れ時」とばかりに忙しい思いをされた方もいるでしょう。
私自身の会社も本日から営業を再開しますので、これから溜まりに溜まった業務を片付けなければなりませんが、それと同時に「ウェブ評論家」としては興味深い話題もたくさん出てきているようです。
その1つが、共同通信の次の記事です。
正恩氏、日本人拉致と対話言及/「いずれ安倍首相と会う」(2019/5/6 09:24付 共同通信より)
共同通信によると、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん、肩書は「朝鮮労働党委員長」)は2月末の米朝首脳会談で、
「日朝間の懸案として日本人拉致問題があるのは分かっている。いずれ安倍晋三首相とも会う」
と述べていたことを、「複数の日本政府関係者が5日、明らかにした」のだそうです。
といっても、誤報が多い共同通信のことですので、この報道を「絶対的な事実」として鵜呑みにすることは尚早でしょう。ただ、安倍総理自身、金正恩と対話する意欲を以前から示していることは事実であり、金正恩がこのように発言していたとしても不思議ではありません。
実際、「日朝接近」については、『日韓協力がなくても日本はまったく困らないという具体的証拠』でも紹介したとおり、韓国メディア『中央日報』(日本語版)が「韓国が蚊帳の外に置かれる」との警戒を示す記事を掲載しています。
ここに来て、日朝接近が安倍政権の1つの重要なキーワードとして浮上したことは間違いないでしょう。
北朝鮮は犯罪国家
もちろん、この「日朝首脳会談」をどう考えるべきかについては、シンプルではありません。
そもそも論として、北朝鮮は犯罪国家です。パッと思いつくだけでも、
- 日本人拉致事件、米国人青年の殺害など、外国の一般人に対する数々の人権侵害事件
- 麻薬・覚醒剤の製造と外国への販売
- 核・ミサイル・生物化学兵器などの大量破壊兵器の製造と外国への販売
- 国際的な保険金市場を舞台にした大々的な保険金詐欺
- 強制収容所での強制労働、自国民の外国への派遣と賃金搾取
- 仮想通貨窃盗などのサイバーテロを通じた資金の窃盗
といった具合に、さまざまな国際犯罪に手を染めており、これらのどれを取ってみても、到底許されるものではありません。
したがって、正論だけを申し上げるなら、北朝鮮のごとき犯罪国家など、この世に存在させてはなりませんし、その絶対君主である金正恩は北朝鮮人民の敵であるだけでなく、地球人類の敵です。
日本政府は「どうやったら北朝鮮から拉致された日本人を帰してもらえるか」「どうやったら北朝鮮から拉致事件の全容を教えてもらえるか」を議論すべきではありません。
本来ならば、「どうやったら北朝鮮から日本人を取り返せるか」、「どうやったら北朝鮮の拉致事件の全容を捜査することができるか」、そして「どうやったら北朝鮮に軍事侵攻して金正恩を逮捕して日本に連行して裁判を受けさせることができるか」を議論しているべきでしょう。
ただ、世の中は「正論」だけでは動きません。
日本国内では立憲民主党、日本共産党などの反日政党、朝日新聞・東京新聞・毎日新聞(俗に「ATM」)やNHKを含めた反日メディアが、憲法議論そのものを妨害しまくっていますし、ロシア、中国、韓国などは北朝鮮の非核化の障害となっている始末です。
このように考えたら、「日本が今すぐ北朝鮮に軍事侵攻する」という選択肢は非常に考え辛く、まずは北朝鮮に何らかのエサをぶら下げて対話するという選択肢が、現実的な解決策として浮上してくるのも自然な話でもあります。
日本は「蚊帳の外」、そんな主張をしたのは誰だ!?
さて、金正恩がドナルド・J・トランプ米大統領と会って会談をすると決めたのは昨年3月のことですが、それ以降、金正恩は中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領、米国のドナルド・J・トランプ大統領、そして今年4月にはロシアのウラジミル・プーチン大統領とそれぞれ首脳会談を行いました(図表)。
図表 2018年3月~2019年4月の金正恩の動き(表中敬称略、数字は面会回数)
時点 | 会談相手 | 面会場所 |
---|---|---|
2018年3月26~27日 | 習近平と1回目の会談 | 中国・北京 |
4月27日 | 文在寅と1回目の会談 | 板門店 |
5月7~8日 | 習近平と2回目の会談 | 大連 |
5月26日 | 文在寅と2回目の会談 | 板門店 |
6月12日 | トランプと1回目の会談 | シンガポール |
6月19日~20日 | 習近平と3回目の会談 | 北京 |
9月18~19日 | 文在寅と3回目の会談 | 平壌(へいじょう) |
2019年1月8~10日 | 習近平と4回目の会談 | 北京 |
2月27~28日 | トランプと2回目の会談 | ベトナム・ハノイ |
4月25日 | プーチンと初の会談 | ロシア・ウラジオストク |
(【出所】著者調べ)
確かに、会談の「実績」だけで見ると、北朝鮮の周辺5ヵ国(日米中露韓)のなかで、金正恩が会っていないのは日本の安倍総理だけです。
そして、初の米朝首脳会談が実施される直前の昨年5月時点では、こんな記事もありました。
バスに乗り遅れた安倍首相がテレビで金正恩委員長を評価し、対話前向き発言! ネトウヨ、安倍応援団の反応は…(2018.05.12 12:10付 リテラより)
情報源が『リテラ』という時点でウンザリするという方もいらっしゃると思いますが、リテラは安倍政権の姿勢について、
「政治利用のため“北朝鮮の脅威”を国内外で吠えまくったあげく、国際社会から取り残されて、孤立の一歩手前までいってヤバいと気がつき、自分で勝手に外れたレールへ今頃になって戻るため、米中韓の背中を必死に追いかけているその姿。正直、格好いいものではない」/「百に一つも安倍を褒めることのない本サイトだが、米朝会談を成功させ、平和への土台を固めたうえで、その後の日朝会談と拉致問題解決につなげようという姿勢は、それが偽りないものであるならば、きちんと評価したいと思う。鼻水を垂らそうが、涎まみれになろうが、それでも平和という「乗り遅れてはいけないバス」があるのだ。」(※下線部は引用者による加工)
と、「バスに乗り遅れる」といった表現が出て来ます。
「バスに乗り遅れるな」とは、中国が主導して設立された、当ウェブサイトでは「アジア・インチキ・イカサマ銀行」と揶揄している「AIIB」(アジアインフラ投資銀行)に日本が参加しなかったときにも、左巻きのメディアなどから聞かれた批判です。
それはさておき、昨年5月の時点では、北朝鮮核問題や日本人拉致問題などを巡って、「日本は蚊帳の外に置かれている」、といった主張が多く見られたことは事実でしょう。
状況はガラッと変わる
追い込まれているのは北朝鮮の方?
しかし、今年2月に米朝首脳会談が事実上の決裂となったことを受けて、実は北朝鮮の方こそ「追い込まれている」のではないか、という状況が浮き彫りになりました。
それまでの状況を簡単に要約すれば、「とりあえず経済制裁を緩和して欲しい」という北朝鮮、「経済制裁の前に非核化を実施せよ」と迫る米国、そして「米朝両国の仲裁役」を自任する韓国、という構図がありました。
ところが、米朝首脳会談決裂後、韓国は北朝鮮、米国の双方から相手にされなくなったようです。双方の国に甘い顔をして、中立を装っていたら、双方から信頼を失った、ということでしょう(その典型例が「2分間で終わった米韓首脳会談」ではないでしょうか)。
ただ、北朝鮮としては、「韓国のアドバイスを信じて『段階的非核化』を掲げて米国に接近したのに、それが全面的に間違っていた」ということでもあり、下手をすると国家存亡の危機に立たされているという状況にあります。
もっとも、北朝鮮が本当に経済的に困窮しているのかどうかを巡っては、以前、『米朝首脳会談と「今、北朝鮮制裁を解除すべきではない理由」』で紹介したとおり、現実には北朝鮮の市民生活が立ち行かなくなっているという状況にはない、という報道もあります。
しかし、その本当の理由は、海上での「瀬取り」と呼ばれる違法な取引により、北朝鮮が国連経済制裁を逃れて石油などの資源を輸入しているからなのかもしれません。
そして、日本が事実上主導する形で、北朝鮮に対する違法な瀬取りの監視活動は強化されており、日本に加えて米英仏豪加などの各国が瀬取りの取り締まり活動に参加しています(『レーダー照射事件巡る日韓協議と「日米英仏豪加連合」の成立』参照)。
このように考えていくと、北朝鮮にとってはますます、状況を打開する必要性が出てきた、ということなのかもしれません。
無血開城シナリオとは
一方、米国にとっては、北朝鮮の非核化を達成するうえで、「圧力と交渉」によるアプローチだけで不十分だと判断すれば、軍事オプションの検討が必要となります。
ただ、北朝鮮に対する軍事攻撃を実施するにしても、全面攻撃を仕掛けることは困難です。
北朝鮮の山がちな地形もさることながら、金正恩は各所に地下壕を作っているらしく、もし本気で米国が金正恩の排除・斬首を目的に北朝鮮に軍事侵攻したとしても、金正恩本人を拘束することは非常に困難と考えられるからです。
それだけではありません。
陸路で国境を接する中国やロシアが、金正恩を匿うなど、米国の軍事作戦を妨害する可能性は十分にありますし、また、国連等の国際社会の場で米国を批判し、イラク戦争のときのように米国が国際社会で孤立してしまうことを、米国は懸念しているのではないでしょうか。
このように考えると、気軽に「軍事オプション」と述べることはできません。
結局、米国が北朝鮮に対する軍事作戦を取るにしても、「鼻血作戦」あるいは「局所攻撃」と呼ばれるピンポイントでの爆撃が関の山であり、それをやるくらいなら、現在の北朝鮮制裁からさらに踏み込み、徹底的に瀬取りを監視し、北朝鮮に対する圧力を最大化する「兵糧攻め」作戦の方が有効です。
しかし、朝鮮半島で血が流れる事態は防ぎたいところであり、その意味で、北朝鮮(というよりも金正恩)と米国にとって、「ウィン・ウィン」となる選択肢が1つあります。
それは、「無血開城」です。
金正恩としては、現在の貴族としての生活を維持できるのならば、別に北朝鮮国内に住み続ける必要はありません。極端な話、スイスかどこかに亡命し、そこで余生を送れば良いのです(といっても、30代前半にしてすでに肥満体の金正恩が長生きできる保証はありませんが…)。
ということは、金正恩に対して身の安全を保障してやり、受入国と協議のうえで亡命先さえきちんと準備したうえで金正恩体制を終わらせて、核兵器・大量破壊兵器をすべて取り上げ、平和裏に北朝鮮の体制変換をはかる、というのが、少なくとも米国と北朝鮮にとってはコストが少ないやり方ではないでしょうか。
日米中露がきちんと話し合うべきだが…
ただし、この「無血開城」シナリオが実現するための、最大のハードルは、おそらくは日米中露の勢力圏をどう確定するか、という点にあります。
私などは、中国が責任を持って朝鮮半島全域を勢力圏に収めるか、朝鮮半島を再分割して中国、ロシアでうまく分担してくれるのが良いと思っていますが、米国としては北朝鮮を自国の勢力下に入れて、韓国と北朝鮮をまとめて日本に管理させようとしているのかもしれません。
しかし、日本としては1910年から1945年までの「日帝統治」における苦い記憶がありますので、できることならば朝鮮半島からは距離を置き、必要以上に関わらない、という姿勢が大切です。
つまり、北朝鮮の体制が崩壊すれば、力の空白地帯となる北朝鮮を日米中露がそれぞれ押し付け合うことになりかねず、必然的に、このあたりも含めて事前に調整することが必要です。
現在、米国は中国との間では「米中貿易戦争」、ロシアとの間では「アメリカ版もりかけ問題」こと「ロシア疑惑」を抱えており、トランプ大統領が習近平、プーチンの両氏と虚心坦懐に話し合える状況にはありません。
飛躍的に高まる日本の地位
ところが、日米中露4ヵ国を一気につなぐことができる国が、1つあります。
それは、日本です。
安倍総理はトランプ大統領と個人的に極めて強い信頼関係で結びついており、また、(まだ不十分な部分はあるとはいえ)中国、ロシア両国の首脳とも虚心坦懐に話し合える関係を構築しつつあります。
おそらく、安倍総理が先月訪米して日米首脳会談を行ったのも、また、今月、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が訪米するのも、北朝鮮と密接に関わっているのではないかと思いますが、強固な日米関係は、それだけで外交の基軸となるのに十分です。
そして、日米でそれなりの下地を作り、これに日本が中国、ロシアを誘い入れることで、「東アジア新秩序」の青写真を描くならば、北朝鮮の核問題、ミサイル問題、日本人拉致問題などを包括的に解決することができるはずです。
菅長官の訪米にどのような狙いがあるのかについては、私自身にもまだよくわかりませんが、日本の将来にとって決して悪いことではないと信じたいと思います。
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米国にとって韓国はまだまだ「旨味」があって
損切するにはおしい存在のようですね。
ただ、その旨味が、朝鮮戦争での多大な犠牲により手に入れた誇りのためなのか
それとも韓国の資本など経済的な理由なのか、
対中国、ロシアへのひとつの駒としての利用できる価値、
地政学的な価値なのかはわかりませんが。
もしかして、韓国人の人としての魅力(哀れな駄々っ子)?なんてものもあったりして。
ヒト、モノ、カネになんらかの「旨味」があって
踏ん切りがついていないのでしょうね。
韓国はここ一年強、北朝鮮に「信用貯金」全額をぶち込んで
国際政治での信用はすっからかんになっているのに
KOSPI安定、ウォンは若干安くなる程度で持ちこたえているのは
まだまだ経済・金融面での国際的な国の信用というのはまだあるのでしょう。
日本はどうする?また、朝鮮半島を押し付けられるの。
更新ありがとうございます。
日本は蚊帳の外だって、リベラルや左派日本人、南朝鮮から言われてましたが、懐かしいですなあ。結局無能の組合押しの弁護士では、5,000万人の愚民からもソッポ向かれ、蚊に刺されて気がついたら蚊帳の外だったと笑えない話になってます。
先週、北朝鮮が短距離ミサイルを発射したのは、いつもの威勢の良さの示威か、韓国や日本には届くぞッという威嚇か。あれをロケット弾なんて庇う韓国は、もう駄目だ。
あの角度で撃って、推定150〜200kmで着水。それはミサイルだろう。
あんまり言うと、軍事オタの方がしゃしゃり出てくるので、辞めます(笑)。
さて、安倍総理は自分の代で拉致被害の件は100%スッキリさせたいと思う。それには金委員長とサシで会談、食料とかの援助と体制崩壊後のインフラ整備に協力というエサが必要。
もちろんスイス、オーストリア等での貴族生活を保障する。このあたりで手打ちかなと思います。
いちおう言っときますが、その後不審者に暗殺されようが、飛び降りしようが勝手です(笑)。
どうも認識が私と違いますね。
北朝鮮がロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンダル」を発射したのが5/4
トランプが中国に追加関税をかけると呟いたのが5/5
金正恩がミサイル実験をしたのはプーチン会談を終え間もない時期で、ロシアが糸を引いてます。これから非核化交渉はロシアがシナリオを書く気がします。
さっそく昨日米議会がバー司法長官を議会侮辱罪で追求するといった。
主さまがロシア版もりかけ問題といったロシアンゲート疑惑が再燃です。
私はロシアンゲート疑惑はモリカケとは全然別物にしか見えない。
ロシアンゲート疑惑は、既にマイケル・フリン元国家安全保障問題担当大統領補佐官、元選挙対策本部長ポール・マナフォート、元外交顧問ジョージ・パパドプロス、元個人弁護士のマイケル・コーエン、等、トランプの側近だった要人が何人も実刑判決を受けています。
モリカケとは対決構図が全然違うと思うんですよ。
ロシアンゲート疑惑でバー司法長官がミュラー特別捜査官の最終報告をねじ曲げ報告した罪がトランプへの忖度だというなら、これのみを忖度のくくりで米国版モリカケ問題だ、
という事もできますが、モリカケ問題は全官僚が全て無言の安倍忖度で動いた問題であったのに対して、ロシアンゲート疑惑は忖度したのは今回のバー司法長官のみであり、コミー連邦捜査局長官は対決姿勢を見せ、解任された。
これは強権発動による操作妨害である。
安倍さんを忖度して官僚が動いたモリカケ問題と構図が違う。
問題なのはハノイ会談破局の裏に、米民主党主導のコーエン聴聞会があったということ。
ロシアンゲート疑惑はたぶんトランプは黒であり、プーチンはその事を知ってる、と言うことが重要だ。
コーエン聴聞会の裏にはロシアのリークがあったのかもしれないし、ロシアのシグナルだったのかもしれない、としたらトランプがベトナムでの米朝緩和を止めたのはロシアの圧力もあったのかもしれない。
今回のバー司法長官への米民主党の圧力もロシアのリークがある可能性がある。
何しろロシアは真実を知ってるのだから、この材料はいつでも使える。
そうすると今回発射された短距離弾道ミサイル「イスカンダル」はロシア製なのもうなずける。
ロシアは半島をどうしたいのか。
ロシアはトランプの味方か敵か?
中国とロシアは北朝鮮を取り合ってるのか?
そこのところを見ていきたいと思っています。
北朝鮮が国連制裁に苦しんでいることは、米朝会談でいの一番に
制裁緩和を求めたことからも明らかでしょう。韓国の動きも
これに符合します。最初は終戦宣言と言っていたのに、途中から
制裁緩和を各国に説きまわって顰蹙をかってましたから。
米朝会談が破談に終わり制裁緩和の見通しが立たなくなった後、
中国を素通りして帰国してしまいました。その後、ロシアと
首脳会談しましたが、日程を早めて帰国しました。
中露ともに北朝鮮の求める規模の支援(国連制裁にあからさまに
違反する規模の支援)は断ったのでしょう。
ここで北朝鮮は短距離ミサイルを発射しましたが、米国は
「米国や同盟国に対する脅威にならない」として問題視しません
でした。どうやら韓国は同盟国から外れたようです。
よって、今後北朝鮮は韓国に対する軍事的挑発をエスカレート
させると思います。例え韓国に人的被害を与えても、日米は
制裁強化までしないと見切って。そして再度韓国に制裁緩和、
ないし独自支援を訴えさせると思いますが、いかがでしょうか?
ちょっと前にも書きましたが、リテラのライターは「バスに乗り遅れるな」の本家を知らずにそんなフレーズを使用しているのではないでしょうかw
ちょっと教養が足りていないと思います。
アサヒ系の朝の放送で、中米露韓日の首脳の間でキム君と会談「出来てない」のは日本だけだって、「日本は蚊帳の外」論を強調してました。相変わらずです。
中朝会談は米朝会談の打ち合わせと報告の為に行っただけだし、露朝会談は米朝が不調でかつ米中も怪しくなったので急遽飛んで行った恰好、朝韓に至ってはそもそも「首脳会談」なのか?って話です。
実質的にキム君との「首脳会談」をやっているのは米だけで、それも2回の中1回は不調という有り様。この米朝会談には陰で安倍総理が動いているのはご承知の通りです。
要するに米日露中が見ている織の中で、朝と韓が走り回っているという構図です。
日本が蚊帳の外なんてどこに目を付けてんだって話ですよね。
>金正恩に対して身の安全を保障してやり、(中略)核兵器・大量破壊兵器をすべて取り上げ、平和裏に北朝鮮の体制変換をはかる
金一族はこれに納得しても、金一族の下で同様の特権生活をおくっていた官僚、軍上層部は、これに従うとは思えません。これまで弾圧された民衆の怒りは、報復すべき金一族がいなければ、彼らに向かいます。想像するのも恐ろしい惨劇となるでしょうね。
周辺国の私たちの立場でみれば、それも歴史の帰結とみますが、当事者からみたら命が掛かった問題です。金一族を逃がして自分たちが犠牲になるくらいなら、金一族を倒して、軍事政権を立てる。クーデターとなろます。そうなれば、無血開城どころか、政権との交渉も難しくなるでしょう。混乱は半島全体に広がり収拾がつかなくなります。
さて、昨日北朝鮮から発射されたミサイルについて、アメリカは静観の構えです。それが北朝鮮に誤ったメッセージとならないかの懸念はありますが、今月、菅官房長官が訪米することにからめて、おもしろい論調があります。
<北朝鮮の短距離弾道ミサイルと菅官房長官訪米の真意>
https://s.webry.info/sp/kotobukibune.at.webry.info/201905/article_7.html
日本政府の外交に期待したいところです。
小母さんへ
うーん、ちょっと深読みし過ぎかな?とも思いますが、参考になりました。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
韓国が、「朝鮮半島問題で日本に主導権を握る」ことを防ぐために、何
らかの工作を仕掛けてくる可能性があると妄想(?)してみました。
韓国の主観によれば、「日韓の問題は、安倍総理が退陣すれば、すべて
解決する」とのことなので、(暗殺は考えすぎにしても)韓国の朴(前)
大統領時代の「コメント書き込み部隊」にならって、日本への世論操作の
ために、(日本の)ネットのコメント欄に(日本人を装って)書き込んで
いるのかも。
案外、(このサイトの)この前のコメントは韓国からで、この後のコメ
ントはロシアか中国から、このコメントは日本の某機関から、だったりし
て。
おあとが、よろしいようで。
「バスに乗り遅れるな」「蚊帳の外」結果として間違った記事を書いてしまったとき、報道者としての反省はあるのだろうか。
情報収集が不足だったのか、考察が不正確だったのか、先入観が偏っていたのではないか、結論ありきで論を進めたのではないか、感情に流されていなかったのか・・・五省してますか?
たぶん左翼界隈の人が批判を許さず独断的で、かつ誤った推論に陥りがちなのは、彼らの正義が固定化していて不可侵であり、他者はその真理を理解できない「教化すべき愚かな大衆」であるからなんだろう。そして今回も反省をせず、同じ間違いをこれからも繰り返すのか。
私見ですが、こと朝鮮情勢に関しては、日本の地位は高まらなくていいと思っています。できるだけ当事者にならないでいるのがよい。日本に被害が及ばない限り、放置して自滅するにまかせるのが最善。
拉致被害者をどうするか、という問題は、もちろんあります。また朝鮮内戦となれば、海を渡って難民が押し寄せる懸念も高いです。
ですが、その問題が起こるものだと想定して、具体的対策を打ち出すことの方が、朝鮮問題を軟着陸させる努力より優先だと思うのです。
連休疲労蓄積中様 こんにちわ。
日米は対共産主義陣営の緩衝地帯としての韓国が欲しい(韓国民は要りません。)。中露は対民主主義陣営の緩衝地帯としての北朝鮮は外せない。そして、北朝鮮と韓国は統一したい。
韓国の北進というのは、ムリなシナリオですかね。南進しなければ、日本には来ないでしょう?空になった38度線以南をアメリカの新しい州にしていただく。堂々と中国の喉首を狙えますよ。北朝鮮の核?真隣に本物の核が来ているのに使えますかね?
更新ありがとうございます。
小生としては金正恩は自分の身柄を他者に預けないと言う一点から「無血開城」論は成立しえないと愚考いたします。展開しますと金正日の核開発を例えるなら外貨獲得カードであり核を開発する事が重要だったのに対し金正恩の開発は核の使用を可能とする事で自らの防御カードとする開発を継続しています。その理由としてカダフィの死様(逃げに逃げて民兵に射殺されフルボッコされてる映像は今も生々しい映像です)を見てるが故にクデターが起ても核の発射ボタンを握って地下に潜り続けると思います
全面戦争の選択枝を除外すると兵糧攻め以外には核放棄させる選択肢がないのが現実ではと思います。