岩屋毅防衛相が韓国に対してやたらと弱腰だと批判されています。保守系メディアの代表格である産経新聞は今週月曜日、『韓国との「未来志向」を連発する岩屋防衛相』と題する記事で岩屋氏を批判的に取り上げているほか、保守系オピニオン誌『正論』3月号にも、『韓国にモノ申さず』といった批判が掲載されています。ただ、確かに発言だけを切り取ってみると、岩屋氏が「日韓友好」論者であるように見えますが、果たしてそう短絡的に見ることは正しいのでしょうか?むしろ、現実には、防衛省は韓国との防衛協力の象徴的な部分を少しずつ取りやめているようにも見受けられるのですが…。
目次
産経ニュース、岩屋氏を批判
最近、岩屋毅防衛大臣に対する批判が強まっているようです。
「保守系メディア」の代表格とされる産経ニュースに今週、こんな記事が掲載されています。
【外交安保取材】韓国との「未来志向」を連発する岩屋防衛相(2019.2.4 01:00付 産経ニュースより)
ウェブページで4ページ分に及ぶ長文ですが、私の文責で敢えて要約すると、
「岩屋防衛相はレーダー照射問題が発生した直後から、韓国との関係改善を重視する発言を繰り返しているが、国民や自衛艦を守る気概が見えないのは困りものだ」
といったところでしょうか。
産経ニュースは昨年12月20日に韓国海軍駆逐艦から海上自衛隊P1哨戒機に対して火器管制レーダーが照射されたとされる事件を巡り、「攻撃予告ともいえる危険な行為」「突然、銃口を頭に突き付けられたようなもの」と指摘しますが、この点については全面的に同意します。
また、韓国側はその事実を認めないばかりか、「日本こそ、低空威嚇飛行をした」と「逆ギレ」している状況にあり、韓国の対応には、呆れるよりほかありません。
こうしたなか、産経ニュースは岩屋氏が記者会見で、
「大局に立って考えなければいけない。韓国が敵対国であるかといえば決してそうではない。日本の安全保障を考えても、日韓や日米韓の関係は重要だ」
と答えるなど、抑制的な態度を貫いていることを批判的に取り上げているのです。
もちろん、昨年秋口の「旭日旗騒動」(韓国政府側が日本の海自艦に「旭日旗」掲揚を取りやめるように要求し、日本側が10月11日の国際観艦式への海自艦の派遣を見送った騒動)以降、防衛協力面においても、韓国側の異常な対応が目立っていることは事実です。
また、自民党の国防部会などでも、韓国に対する防衛協力の全面凍結や経済制裁を含めた強硬論が出ているのは、ある意味では当然のことでもあります(実際にそれに踏み切るかどうかは別として)。
実際のところ、どうなのか?
確かに岩屋氏の発言は「弱腰」にも見えるが…
確かに、岩屋氏のこうした抑制的な態度は、もどかしいと感じる部分でもあるかもしれません。
実際、この産経記事が公表されて以降も、岩屋氏はこうした「抑制的」な姿勢を貫いています。たとえば、
北朝鮮問題を巡って、大臣はかねがね「日韓・日米韓の安全保障の協力が非常に大事だ」というふうに仰っています。日韓関係は照射問題等で傷ついていますけれども、こうした日韓関係の傷つきが、米朝あるいは北朝鮮問題にどういった影響を与えているという認識なのか。また、それを改善するために、御自身でどういったことをしようという具体的な考えがあれば教えてください。
という質問に対し、岩屋氏は次のように答えています。
まさに影響がないようにしていかなければいけないと思っております。東アジア全体の安全保障に、わが国も、韓国も、米国も責任を共有している訳です。したがって以前から、日韓関係・日米韓関係、特に安全保障の面ではしっかり連携していかなければいけないという事を申し上げておりますので、その方向に向かって今後とも努力をしっかりしていきたいというふうに思っております。
この期に及んで「日米韓3ヵ国連携」!
確かにこの下りだけを読むと、「呆れて物も言えない」という気持ちになることも、わからないではありません。もう少しうまく、「日本としては日米韓3ヵ国連携を進めたいが、進められるかは韓国次第だ」とでも踏み込んで発言してくれれば良いと思う人もいるでしょう。
実際、『オピニオン誌『正論』の鈴置説 そして議論の流儀』でも紹介したとおり、保守系オピニオン誌『正論』でも、こうした岩屋氏の姿勢を「韓国にモノ言えない不甲斐なさ」と批判されていますし、インターネット上では、「岩屋(氏)は直ちに(防衛相を)辞任しろ!」といった罵倒の意見も見られます。
果たして岩屋氏は「弱腰」なのか?
ただ、まことに申し訳ないのですが、私は岩屋氏の対応が「弱腰だ」という主張には同意しません。いや、産経新聞は既存のマスコミ各社の中では非常にまっとうな正論を主張するメディアだと思いますが、別に同紙の主張に全面的に同意するつもりもありません。
確かに私の目から見ると、岩屋氏の発言は「弱腰」に見える部分もありますし、日本国民の1人としての感情を正直に申し上げるならば、この期に及んで韓国との協力などとは、正気の沙汰とは思えない、という気がしてなりません。
しかし、防衛大臣という要職にある人物が、「韓国との防衛協力は凍結する」と発言してしまえば、いったいどうなるでしょうか?
それこそ韓国の思うツボではないでしょうか?
あくまでも私の理解ですが、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領の目的は、「大韓民国」を北朝鮮に献上することにあります(※あるいは、そのように考えなければ、同氏の行動の説明がつかない、という意味でもあります)。
このため、文在寅政権としては、まずは米韓同盟の廃棄、そして副次的な目的として、日韓関係の破綻を画策している、というのが実情ではないでしょうか?そして、いまや日米側もこうした文在寅政権の意図を見抜き、米韓同盟・日米韓連携が消滅することを前提に動いているのではないでしょうか?
高値で売り抜けるためのゲーム
この「文在寅政権の目的が米韓同盟の廃棄にある」という点は、私の完全なオリジナルの考え方ではありません。もともとは、日本を代表する韓国観察者である鈴置高史氏が提唱されたものです(詳しくは『名著『米韓同盟消滅』でレーダー照射問題を読み解いてみる』などをご参照ください)。
鈴置氏の提示する仮説を、私なりに咀嚼して説明するならば、
「米国(や日本)は米韓同盟(や日米韓3ヵ国連携)の廃棄を高値で売り抜けるタイミングを探っている」
というものです。
仮に米韓同盟が破棄された場合、一番喜ぶのは北朝鮮でしょうし、また、条件次第では中国やロシアも喜ぶかもしれません。なぜ喜ぶのかといえば、地球上最強の軍隊である米軍が朝鮮半島から出ていくからです。
ただ、もし北朝鮮や中国やロシアを喜ばせるのであれば、「タダで喜ばせる」のでは割に合いません。そこで、何らかのディール(取引)を行い、「米国としては韓国から撤退するのは惜しいのだが、それを与えてくれるならば撤退してやっても良い」と言わせるための「何らかの見返り」を得ようとするのが自然な発想です。
それがいったい何なのか。
残念ながら、現在の私にはそこまでのことはわかりません。鈴置氏は「米国は米韓同盟の廃棄と北朝鮮の核放棄を交換にしようとしている」との仮説を提示されていますが、他にも何らかの狙いがあるかもしれませんし、私の能力では現時点でそのすべての可能性を列挙することは困難です。
しかし、私の希望的観測で申し上げるならば、米国が米韓同盟を放棄する見返りを求める権利があるのだとしたら、日本にも日米韓3ヵ国連携を放棄する見返りを求める権利はあっても良いと思います。
その見返りとは、たとえば
- 北朝鮮の核・ミサイル放棄
- 日本人拉致事件の全容解明と全被害者の即時帰国
といったことが考えられます。
敢えて私個人の感想を申し上げるならば、日本人拉致事件が完全解決するならば、韓国との国交が断絶することなど安いものです。韓国が大好きな日本企業の利益よりも、北朝鮮に拉致された日本人の安全な帰国の方が、何百倍も、何千倍も、日本にとっては重要だからです。
せっかく「高値で売る」ならば…
ところで、勘の良い方であれば、上の推論の過程で「日韓関係断絶」を当然の前提に置いていたことに気付かれたかもしれません。
実は、「日米韓3ヵ国連携を放棄する」となれば、日韓関係自体もタダでは済まされなくなります。なぜならば、極度に悪化した日韓関係において、「日米韓3ヵ国の軍事協力」こそが、両国を結びつける数少ない紐帯の1つだからです。
ということは、日本の方から「日米韓3ヵ国連携を放棄する」と言い出せば、日本が「日韓断交」を宣言しているのと同じになってしまいかねません(※私個人的にはそれでも良いと思いますが…笑)。
しかし、仮に日韓関係の破綻が避けられないのであれば、私はやはり、「日本の側から断交を宣言する」のではなく、「韓国の側から断交を宣言させる」方が、やり方としては優れているように思えるのです。
いや、もっと酷いことを申し上げましょうか。
たとえば、日本はロシアとの間で北方領土問題を抱えています。それを朝鮮半島問題と関わらせて、たとえば、
「日本としては朝鮮半島全域をロシアの版図とすることを認めるから、そのかわり、千島列島全島と樺太を日本の版図とすることを認めよ」
といった交渉の材料に「日米韓3ヵ国連携」を使う、というのも、1つの考えです(※荒唐無稽と思うかもしれませんが、世界史をひも解いてみると、このくらいの交渉は古今東西、あらゆる場面で行われています)。
現在の日本が平和ボケから醒めつつあることは間違いないと思いますが、せっかくならば、心の底で日韓関係の破綻を望みながら、口では「日本としては日米韓3ヵ国連携を真摯に追求している」などと主張する二枚舌外交を行う狡猾さを、日本政府にも実践して欲しいところです。
日本外交の脱皮
安倍総理ではなく河野、岩屋両氏が発言する理由
さて、私が知る限り、徴用工判決問題など日韓間の諸懸案を巡って、安倍晋三総理大臣自身は、最近、あまり発言していません。
たとえば、昨年10月30日の徴用工判決の当日、安倍総理は首相官邸で記者団に対してこれを批判する会見を行ったほか、今年1月6日には「具体的措置」に言及しました(『【速報】安倍総理、NHKで韓国に対する「具体的措置」に言及』参照)。
しかし、安倍総理が発言した内容はこれくらいであり、先日の施政方針演説では、「日米韓3ヵ国連携」という下りを除けば、安倍総理は韓国に関し、ほぼ丸ごと無視しました(『【速報】安倍演説で日韓関係が完全に欠落した意味とは?』、『安倍総理の施政方針演説、敢えて採点すれば70点』参照)。
かわって、徴用工判決問題や慰安婦財団解散問題などの外交分野で積極的に発言しているのは河野太郎外相であり、また、レーダー照射事件などの防衛分野で積極的に発言しているのは岩屋防衛相です。
すなわち、安倍総理は要所、要所では韓国について言及するものの、普段の韓国政府要人発言などに対しては、ほとんど無視しているように見受けられるのです。
岩屋氏の発言は安倍演説に沿っている!
岩屋氏の発言のなかで、もう1つ、注目に値することがあるとすれば、批判を恐れずに安倍政権の方針を忠実に守っている点にあります。
先ほどの産経ニュースでは、岩屋氏の発言が「弱腰」であることを批判的に取り上げていますが、岩屋氏が韓国に対して「このままでは日米韓3ヵ国連携は機能しなくなる」などと迂闊に発言しようものなら、却ってそれは安倍総理自身の発言と矛盾を来すことになりかねません。
つまり、産経ニュースが「日本政府の対応は弱腰だ」、「防衛相の発言は弱腰だ」、などと批判するのであれば、「岩屋防衛相が問題だ」と批判するのではなく、「安倍総理自身の対韓外交方針に大きな問題がある」と批判するのが筋ではないでしょうか?
ただ、あくまでも私の理解に基づけば、少なくとも安倍政権は韓国との防衛協力を少しずつ延期する動きに出ています。たとえば、1月末には『朝日新聞デジタル日本語版』に、ソウル支局長の牧野愛博氏が執筆した、こんな記事が掲載されています。
日韓将官級交流、上半期は全て延期へ 照射問題などで(2019年1月31日18時28分付 朝日新聞デジタル日本語版より)
牧野氏は「韓国の軍事関係筋」の情報として、「今年前半に予定する日韓将官級交流が全て延期される見通しになった」と述べているのですが、仮にこの情報が事実だとしたら、日本の防衛省は、少しずつ着実に、韓国と距離を置こうとしている、ということです。
この牧野氏の記事を裏付けるのが、韓国海軍司令官の日本訪問の取りやめという話題です。
これは、『停滞する日韓協力:日韓友好も「費用対効果」で判断すべき』でも触れた話題ですが、海上自衛隊と韓国海軍が毎年実施していた、司令官級の指揮官の交互訪問行事を、今年に関しては見送った、というものです。
「いずも」韓国寄港見送りは事実だった!
それだけではありません。
『停滞する日韓協力:日韓友好も「費用対効果」で判断すべき』などでも触れていますが、「日本政府は今春予定されていた海自護衛艦「いずも」の韓国派遣を見送ることを検討している」とする話題が、1月下旬ごろ、読売や産経などによって、相次いで報じられましたが、今週、その続報が出ています。
海自「いずも」韓国寄港見送り/日韓関係悪化で防衛交流縮小(2019/2/5 18:40付 共同通信より)
共同通信は火曜日、「防衛省報道官の話」が「いずも」寄港見送りについて「正式に発表した」と報じています。
共同通信は「韓国海軍艦艇による自衛隊機への火器管制レーダー照射問題などで悪化する日韓関係を反映し、防衛当局間の交流を縮小する形だ」と評していますが、岩屋氏が口では「日米韓協力」と言っておきながら、実際には着実に日韓防衛協力を縮小しているのです。
もっとも、今回の寄港見送りはあくまでも「象徴的なもの」と見るべきでしょう。というのも、共同通信の記事では、ASEAN拡大国防相会議の関連会合に合わせて実施される共同訓練には、予定通り参加するからです。
しかし、司令官の相互訪問の取りやめ、友好親善の象徴でもある護衛艦の寄港取りやめ、といった事態が積み重なれば、やはり、防衛協力分野においても日韓関係が冷え込んでいることを象徴するものとなることは間違いありません。
近視眼的になるな!
さて、本稿をお読みいただいた皆さまの中にも、「岩屋(氏)は弱腰だからさっさと防衛相を辞めろ!」などと感じていらっしゃる方もいるかもしれません。
もちろん、私自身、岩屋氏と個人的な友人ではありませんし、面識もありませんから、岩屋氏の内心について知り得る立場にはありません。岩屋氏が本当に「日米韓3ヵ国連携」という幻想を信じていて、日韓関係破綻を避けるためにあのように発言している可能性もゼロではないでしょう。
しかし、どちらかというと、岩屋氏は防衛相としての仕事をキッチリこなしているように見えます。
私がそう感じるのは、やはり、その人の「話し方」にもよります。
『小野寺五典前防衛相の「韓国を丁寧に無視せよ」発言を支持する』で、2月4日に行われた衆議院予算委員会で小野寺五典(おのでら・いつのり)前防衛相が「韓国を丁寧に無視せよ」と述べた、という話題を紹介しました。
そのときに視聴していた衆議院インターネット審議中継では、小野寺氏の発言、口調には独特の落ち着きと安心感がありましたが、岩屋氏の発言にも、口調には独特の力強さがあり、毅然たる覚悟を感じたのも事実です。
この「~と感じた」、というのを、「この人は信頼できる/できない」という論拠にするのはいかがなものかとの批判もあろうことは承知していますし、当然だと思います。
しかし、「日韓断交」だの、「韓国に制裁を掛けよ」だの、口では勇ましいことばかり言う人よりも、深謀遠慮に基づいて慎重に発言している人の方が信頼に値します。
なにより、現時点において岩屋氏の指揮下にあるはずの防衛省が、韓国との防衛協力を少しずつ先延ばしにしているという点や、岩屋氏の発言が安倍総理の施政方針演説に矛盾していない点などを考えるならば、やはり、岩屋氏の「日米韓協力」には何らかの意図があると見るのが正しいと思えてなりません。
いずれにせよ、現時点で考える限り、私は岩屋氏を信頼するのが正しいと判断するのです。
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階段使って組閣ごっこやってる人なんて、話にならんでしょうに(笑)
記念写真なら横並びでしょ、あの人数じゃ。
しょうもない事口走ったら、即更迭されそうだから
慎重に見える発言なんでしょ、とても使える人には見えません。
敵失待ちでしょう。
韓国は放っておいても間違った選択をしてしまうし。
破壊屋韓国にトリガーを引かせるのを待っている。
それがGSOMIA破棄なのか、日米韓連携破壊なのかはわかりませんが。
岩屋氏は安倍政権内での役目は果たしていると思います。
ただ、自衛官からの信頼や自衛隊の士気のほうが心配。
今年前半は日本も韓国もビッグイベントが目白押しです。
来年はオリンピックも控えています。
日本が表立って離韓に動くには難しいし得策ではない。
しかし、韓国から破壊する分にはやぶさかではない。
ごめんなさい。
上記コメントは匿名様への返信ではありません。
記事本文に対してでした。
これ、岩屋さんの言葉尻だけとらえてたら、マスゴミの言葉狩りと同じ。
今後も継続して日本政府の動きを見ていくしかないと思う
どんな時でも、建前(大義名分)は、大切です。
岩屋防衛相の言動も、実務(行動)が国益に反していないのなら、問題ないと思います。
*****
半島の統治に領土問題を絡められるのか?とも思うのですが・・。
仮に、絡めるのであれば、
ロシアとは、日露戦争以前に平和的に領土確定(千島・樺太交換条約)していた千島18島
中国とは、日本が領土権を放棄していない台湾
を、絡めた交渉であって欲しいと思います。
そのうえで、韓国南部を一部でも米国統治とすれば、日本への難民問題も抑制されるだろうし、安全保障上も、済州島あたりに常駐米軍基地が設置されると、安心できるんですけどね。
何事も相手によりけりです。韓国は周知の如しの国ですから あの大臣のような言い方では 韓国はいつものように調子に乗ってしまいますよ。これまでの日本政府の犯した過ちを繰り返しているだけです。
岩屋氏を弱腰と批判する意見も必要でしょう
いまだに日韓友好を主張する人も居ますし
産経も自分の仕事をしているだけだと思います
韓国も国防長官や外交長官が煽るばかりで、ムンはだんまりを決め込んでいます。
要するに外相や防衛相が観測気球を上げて、様子を見て具合が悪ければ総理や官房長官が軌道修正すると言う事でしょう。なので硬軟取り混ぜた発言が出て来るのだと思います。
ムンや安倍総理が発言してしまえばそれこそ取り返しはつきませんから。
今は仰るように「相手に先に撃たせる」を日韓双方で画策しているということです。
尤もどちらが先に撃つかどうかに関係なく、米が「撃て!」と言えばすぐに始まるんですけど。
弱腰か否かという表面的な事ではないと思うよ。小野寺待望論の背景には彼なりのしたたかさが感じられるからだとみている。表情もなかなか上手い。役者だよ。駆け引きが求められる時に岩屋氏には荷が重いので代わったらどうかというだけだ。戦略的サボタージュにも見えない訳ではない。だが、今、それをやる時か?役者みたいな立ち回りはあまり好きじゃないのかもな。小野寺はやるだろ、あいつは朴訥なようで実は脂ギトギトさ。
更新ありがとうございます。
一番最初の『匿名』方のコメントこそ、岩屋大臣が『組閣なんて順番ごっこ』『とても使える人には見えない』との発言、木を見て森を見ず、今の日韓だけでなく少なくとも米国含むアジア情勢の理解が足りないと思う。タマにハズレはいますが(笑)、そこは安倍首相、麻生副総理らが候補から吟味してるでしょう。
日韓は今後、更に離間して行く流れです。それも不快な行為は一方的に文 韓国側から。頭に来て『韓国とは交際せぬ。友好を結ばぬ』なんて日本が言い出そうなら、またまた世界に嘘を振りまく。韓国はそういう事でしか生きてこれないんです。タカリ、恫喝、嘘で塗り固めた国。
安倍首相が何にも言わない、ほぼ無視の代わりに河野外務大臣、岩屋防衛大臣が、言葉じりをマスゴミや半島側に取られないよう、一見カモフラージュして言ってるだけ。よくやってます。正論の執筆者、大学教授も私に言わせると『もひとつの方』(笑)。
京城市の日本製品ボイコットと同じように、他の事も向こうから離れてくれれば、これ以上の慶事はありません。勝手に沈没までしてくれたら、何よりです。
また、日本が深慮遠謀で、日米合作で半島ごとロシアに呉れてやり、北方領土、樺太【南半分?】を戴くのは、悪いハナシじゃない。もともと日本領土だから。それぐらい北東アジアでは苦労した日本だ。拉致被害者救出と北方領土は奪還するのが当然ですね。
私は岩屋防衛大臣の発言は不満です。韓国から見ると従来どおりの寄り添い路線に見えかねないし、日本の国民感情に対する配慮も感じません。
やたら威勢のいいことを言えばいいものではありませんが、柔らかい物腰で「厳しい現実」を淡々と語っていただきたいものです。
>日本としては朝鮮半島全域をロシアの版図とすることを認めるから、そのかわり、千島列島全島と樺太を日本の版図とすることを認めよ
わたしも「そうすればいいのに!」と他人に話したことがあります。(笑)
でも、北方領土は豊かな漁場があることのみならず、アメリカにとって重要な軍事拠点となる可能性がある土地です。(中露を入れて東アジアを俯瞰する位置にあります。)
ロシアの立場になれば、実行支配している北方領土とバーターで、内乱状態の半島を受け取るメリットがありません。
それでなくても、半島は隣接している中国でさえ、関わり合いを忌避する国々です。(ただと言われてもイヤでしょうね。)
利用価値があるとしたら、「日本侵略の拠点」として使える点だけでしょう。
日本という国に強いコンプレックスを持っている半島の国々を、侵略の手先として使い。使い終わったら、その侵略の罪を負わせて潰す。(中露にとって、半島は価値はなくても、日本は充分に価値があります。)
よって、この案は却下いたします。(笑)
さて、岩屋防衛相の弱腰批判ですが、私もWeb主さん同様、その批判には異議があります。
国際状況を味方に(衆を頼んで)の外交は、ある程度可能ですが、岩屋さんのような立場(防衛相)の場合、それが難しいと思います。
彼はアメリカと安保同盟を結んでいる日本の防衛相です。軽率な発言は、同盟を結んでいるアメリカを巻き込んだ紛争に発展する可能性があります。
同様にアメリカと同盟を結んでいる韓国はお気軽に半ば宣戦布告していますが(彼らの場合、その配慮はないでしょうね。やれやれです。)、日本は短慮なことができないと思います。
そういった意味で、岩屋さんの発言は、教科書通りです。彼の責務は、日本の防衛にあり、相手の挑発に乗って喧嘩をすることではありません。