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【速報】韓国首相「日本の指導者が政治目的で反韓感情利用」

本日は韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が「年頭記者会見」で、日本に対して「謙虚な姿勢を持て」などと発言したほか、米国に対しても北朝鮮核放棄にあたっての「努力」を促すなど、なかなか信じられない態度を示しました(『正気の沙汰とは思えない、韓国大統領の「年頭会見」』参照)。ただ、韓国政府関係者の「暴言」は、文在寅大統領本人に限られません。本日夕方、李洛淵(り・らくえん)首相も、「日本の指導者が反韓感情を政治利用している」などと言い放ったのだとか。

李洛淵首相の凄い発言

本日は文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が「年頭記者会見」で、日本に対して「謙虚な姿勢を持て」、「三権分立を尊重せよ」、などと、正気の沙汰とは思えない発言の数々を行いました(『正気の沙汰とは思えない、韓国大統領の「年頭会見」』参照)。

よく文在寅氏のことを日本の鳩山由紀夫元首相に例える人がいますが、韓国の場合、弾劾でもされない限りは、大統領の任期は5年続きます。「もし鳩山政権が5年続いていたら?」と考えると空恐ろしい気持ちになりますが、まさにそれと同じことが、現在の韓国で起こっているのです。

しかも、2009年からの3年3ヵ月の民主党政権が日本をめちゃめちゃに引っ掻き回したのは事実ですが、もともと日本が国力のある国だったから、安倍政権により、なんとか国が立ち直りつつある、側面があると私は思います。

ですが、もともとの国力のない韓国で、あそこまで酷い政権が5年も続けば、下手をすれば「大韓民国」という国は、数年以内に地球から姿を消すのではないかとすら思えてなりません。

ただ、私が見たところ、「鳩山級」の人物は、失礼ながら文在寅氏だけとは思えません。「国務総理」(つまり首相)の李洛淵(り・らくえん)氏も、なかなか凄まじい(※)人物ではないかと思えてならないのです(※ちなみに「凄まじい」とは褒め言葉ではありません)。

参考:李洛淵首相(左)と文在寅大統領

(【出所】韓国政府大統領府)

韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)によれば、この人物は「日本の指導者たちが国内の政治的な目的で自国民の反韓感情を刺激し、利用しようとしている」、と言い放ったのだとか。

歴史の「負の遺産」解決しながら未来志向の関係構築を=韓国首相(2019.01.10 15:04付 聯合ニュース日本語版より)

聯合ニュースから李洛淵首相の発言をピックアップしておきましょう(ただし、日本語表現は一部、整えています)。

  • 歴史から目を背けてもならず、歴史だけにとらわれ未来の準備を疎かにしてもならない。韓日の両国が歴史の負の遺産を解決しながら、未来志向の関係を構築することに知恵を集め努力することを望む
  • 韓国政府は最大限自制し、対策について悩み、努力しているので、日本政府も共に自制し、韓日関係の望ましい未来のため、賢明に対処することを望む
  • かつて日本では「韓国が国内の政治的な目的で国民の反日感情を刺激している」との見方があったが、最近では韓国に「日本の指導者たちが国内の政治的な目的で自国民の反韓感情を刺激し、利用しようとしている」との見方がある。この事実を日本の指導者たちは知ってほしい

「日本にケンカでも売っているのか?」

それにしても驚くべき発言ですね。

もっとも、李洛淵氏は以前も、「韓国大法院の判決に対し、日本政府の指導者たちが過激な発言を続けていることに深い憂慮を表明する」「日本の指導者たちの発言は妥当ではなく、賢明でもない」などと発言したことがあります(『逃げ腰で反論を試みる韓国首相と冷ややかに突き放す日本政府』参照)。

この前回の発言を知っていれば、李洛淵氏がこのように発言したとしても、別に驚くことはありません。

しかし、日本国民の大部分が私のような「韓国ウォッチャー」であるとは限りません。初めてこのような発言を目にした日本国民であれば、おそらく驚き、多くの人は韓国に対して「日本にケンカでも売っているのか?」などと思ってしまうのではないかと思います。

いちおう、李首相に反論しておきましょう。

「歴史問題の解決」は韓国政府指導者の常套句ですが、そもそも近代国家においては、平和条約を締結した時点で、過去の問題は完全に清算されたと理解されます。韓国が国内でどんな反日教育を施すのも自由ですが、日本に対して「過去の問題」を主張することは間違っています。

そのうえで、「韓日両国が知恵をあわせ」とありますが、少なくとも徴用工判決、慰安婦問題、旭日旗問題、日本海呼称問題、レーダー照射問題などを巡って、「知恵を絞る」義務があるのは、100%、韓国の側です。

ちなみに、「安倍総理が支持率挽回を狙って反感感情を利用している」、といった主張は、たしか年末年始の「レーダー照射騒動」のときに、韓国から出てきたものです。それを、首相本人が口にしてしまうとは、驚きですね。

日本政府は李洛淵首相に対し、「暴言を謝罪せよ!」と要求しても良いと思います。

牧野愛博氏「安倍氏が大局判断しないと」…

ところで、韓国からリーク情報などを配信することで知られている、朝日新聞ソウル支局長の牧野愛博氏は、本日、文在寅大統領の会見を速報したほか、夕方から夜にかけ、他にも数本の記事を配信しています。そのうちの1本が、先ほど配信された、次の記事です。

韓国当局者「安倍氏が大局判断しないと首脳会談は困難」(2019年1月10日20時08分付 朝日新聞デジタル日本語版より)

文字数で800文字弱という比較的短い記事なので、すぐに読めると思います。もし全文が知りたければ、直接、リンク先を読んでみてください。ここでは私が気になったところだけ抜粋しておきましょう。

牧野氏によれば、文在寅大統領は昼の会見で、

三権分立で政府は介入できない。日本は判決に不満を表明できるが、仕方がないという認識を持つべきだ

と述べたそうですが、この発言が事実だとすれば、この「仕方がないという認識を持つべきだ」という発言をもって「韓国側には徴用工判決問題を解決する意思なし」と判断するのが適切でしょう。

もちろん、日本政府としては日韓請求権協定に従った協議と仲裁手続を踏む意向があるのだと思いますが、政府の最高責任者たる大統領自身が「三権分立」を正しく理解していない以上、説得するのも無駄です。話してダメなら然るべき懲罰を文在寅氏と韓国に与えるべきでしょう。

ただ、牧野氏の記事によれば、韓国では3月1日が「1919年に朝鮮半島で始まった独立運動から100年を迎える」としつつ、韓国政府当局者による次の発言を引き出しています。

安倍首相が大局的に判断しない限り、当面の首脳会談は難しい」。

つまり、事態を打開するための日韓首脳会談を開催しようにも、韓国政府側からのアプローチには限界がある、と韓国政府の事務方が認めたのだ、といえるかもしれません。

しかし、今日の日韓関係の苦境はすべて韓国が一方的に招いたことであり、事態収拾責任が日本にではなく、韓国にあることもまた事実でしょう。

日本政府よ、今度こそ反省せよ!

ただ、日韓関係が今日の苦境を迎える原因の一端は、日本政府(とくに外務省)にあります。

それは、韓国側が求める「密室での道徳外交」に応じ、「日本がちょっと譲歩することで日韓関係がうまくいくならば、日本は韓国に譲歩してやろう」、とばかりに、国益を韓国に売り渡し続けて来たからです。

その典型例が「慰安婦問題」でしょう。

これは、「1941年12月9日から1945年8月15日の期間、日本軍が組織としての意思決定に基づき、朝鮮半島で少女のみ20万人を組織的に誘拐し、戦場に強制連行して性的奴隷にして酷使した」とされる問題のことです。

私自身、仕事がら外国のメディア(とくに英FTや米WSJなど)を読む機会が多いのですが、少なくとも多くのメディアでは、「慰安婦」 “comfort women” は日本軍によって強制的に「性的奴隷」 “sex slaves” とされた人たちだと認識されています。

もちろん、彼女らの実態は「性的奴隷」ではなく「戦時売春婦」 “wartime prostitutes” です。なかには自らの意思に反して戦時売春婦に身をやつした人もいたかもしれませんが、少なくとも日本軍が組織として彼女らを徴発したという事実はありません。

しかし、1993年、当時の官房長官だった河野洋平が、おそらく韓国政府と合作して、「河野談話」なるものを独断で発表。これにより、「日本政府自身が慰安婦問題を認めた」ということにされてしまっているのです。

こうした反省を踏まえるならば、「徴用工問題」などを巡り、たった1歩でも韓国に対して譲歩したら、そこから付け込まれ、「戦時徴用工」というフィクションが全世界であたかも事実であったかのごとく扱われてしまうことになるでしょう。

だからこそ、日本政府がもし過去の行動を反省するならば、韓国に対してはたったの1ミリも譲らず、それどころか、日本に変なプロパガンダ戦略を仕掛けて来たならば、「倍返し」の勢いで、韓国に反撃しなければならないのです。

いずれにせよ、短期的には徴用工判決問題とレーダー照射問題で、中・長期的には竹島不法占拠問題、韓国による「歴史プロパガンダを使った日本の名誉毀損問題」について、キッチリと落とし前を付けさせなければなりません。

そのことの重要性を、改めて強調しておきたいと思います。

新宿会計士:

View Comments (16)

  • >「日本の指導者が政治目的で反韓感情利用」
    それ、「日本」を「韓国」に変えてあなたがたにお返しします。
    あなたがたがいつもやっている事じゃないですか。
    「自分たちがやっている事だから日本も同じことをするに違いない」って思考回路なんですよね。

  • どの面下げて貴様らがそれ言うのかと思いますね。
    まっこの記事読んだ日本人は全員がそう思ったでしょうけど………殺意が湧きますね。

    私の考察ですが旧民主党の連中がどうして南朝鮮について言及しないかと思い考察を立てました。

    みなさん思い出してください3月11日に国会では菅直人が南朝鮮から不正に政治資金を受け取ったとして野党だった自民党から追及を受けてました。あのまま行けば特捜部が動き出した可能性は濃厚で吊るし上げが起きていたはずです。ですが311の震災で有耶無耶になりましたが南朝鮮政府が民主党に不正に政治資金を流していた事が明々白々だったは筈です。
    これが韓国側に証拠があるのであれば旧民主党に口止めをさせているとも取れるでしょう。
    暴露されれば一巻の終わりです、彼等は共犯者と言う強い結びつきが有るのです。

    私の立てた考察どうでしょうか?
    あの時311が起きた時私は学校を抜け出し国会中継でそれを見ていました。そのタイミングで311が起きてそれどころでは無くなりましたがあの時の事件は相当な闇が潜んでいると思っています。

  • ほんと中韓が他国に文句言うときってほぼ100%自分らがやった事を言うよね・・・
    「日本」を「韓国」「中国」に置き換えたら真実になる。

  • 文在寅の演説も李洛淵首相のコメントも予想の範囲から一歩も出てないので、いきり立つ気にもなりません。
    韓国ウォッチのビギナーの方々がご立腹なのは良い傾向なので、韓国首脳の皆さんにはこれからも変わらず頑張っていただきたいものです。

    ところで、外国メディアによる事実誤認記事には明確にクレームしたら良いのにと思います。
    慰安婦合意では
    『日本政府は、韓国政府と共に、今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難・批判することは控える。』
    とあります。

    外国メディアに対する個別対応は埒外だと思うのですが如何でしょう。
    外国メディアの記事って国際社会ではありませんよね。

    日本がクレームした事を外国メディアが記事にして、それに韓国が激怒するまで予想できますが、日本に対する非難を国際世論に出してしまうと合意違反です。日本に直接抗議するのは合意違反ではありませんが、そんな事をする価値が韓国にはありません。

    • 失礼します。
      小生の意見として、韓国が同盟国および友好国ではない、次を見据える段階に来ていると思います。
      韓国と断交すれば良いとの意見を多く見かけます。
      しかしながら、韓国と断交したから、韓国(北朝鮮含め)が日本への難癖や嫌がらせやタカリがなくなるといった幻想を抱いてはいけない。恐らく仮性反日国家から真正反日国として今以上の行動、言動を起こす事になるでしょう。
      在韓米軍撤退決定が自由主義陣営たる韓国の最後の日です。しかし日本も安穏としてはいられないのです。
      在韓米軍の代替えは在日米軍が担うのが必然でしょう。
      そうなれば、現在アメリカが韓国に求めている在韓米軍費用を日本に同じ様に求めてくるでしょう。
      また、38度線が対馬海峡まで南下する事により、自衛隊を元より防衛費は今以上に増額するのは間違いありません。そうなるとアメリカも日本への武器売却などで潤い、喜ぶ事でしょう。
      粛々と離韓→断韓→無韓(韓国の無い)時代への備えをしなければいけない時です。
      またその覚悟を持ちましょう。
      友好国・同盟国との前提で行なっていた韓国への様々な支援協力が軍事費へ転用される事になるでしょう。

      • チョッコウさん

        何故私にコメントされたのか、コメントの繋がりがよく理解できないのですが(汗

        せっかくコメント頂いたので返信させていただきます。

        韓国は同盟国ではありません。日本の同盟国アメリカの同盟国なだけです。
        また、私も韓国を友好国だと思っていません。韓国内には日本が主敵だとの主張があり、一定の支持を得ている事も存じています。

        日本政府が韓国を友好国として処遇してきた為に韓国による日本への嫌がらせは日本人にとって苦痛でしたが、敵がする事であればそれほど苦痛とはならないでしょう。解決する必要がないからです。

        在韓米軍は陸軍なので、日本に置く意味がありません。
        韓国は北朝鮮と陸続きだから陸軍に価値があるのです。

        日本が最前線になった場合、陸軍の出番は空海による勢力争いと沿岸制圧の後になりますので、前線に常置すると先制攻撃を受けた場合の損害リスクが高まるだけでそれに見合った効果がありません。

        日本は防衛費を増額する必要がありますが、これは中国に対抗する為です。対朝鮮の為の戦力は現状よりは増強されるでしょうが、付属的な規模で十分でしょう。
        効果的な対処のために憲法9条の改正が必要な事は言うまでもありません。

  • * 更新ありがとうございます。

    * 李洛淵首相というのも文に負けず劣らず、反日で歪んだ対日史観をお持ちのようですな(笑)。
    昨年10月から、韓国は日本への口撃、攻撃をエスカレートしているが、すべてが詰まらぬ韓国のイチャモンだ。

    * 文も李も全然謝罪する気などありません。但し、このままほっといても韓国は崩壊しますが、日本には敵対意識が止まりません。

    *いくら崩壊する国とはいえ、このまま無くなったらオモロくない。是非とも、第三者に日韓どちらの意見、行動が正しいか見て貰いましょう。

    *但し、世界には韓国に急所を捕まえられてる国もあるかも知れない。ICJに10回提訴したら、1回は負けることは覚悟です。そして文政権がどうなろうと、韓国には徹底的に経済制裁を平行してやり、締め上げましょう。

    * 奴らは北の手先であり、統一朝鮮を目指してます(釜山沖か白頭山中で文の死体が見つかるのに 阿呆や。 笑)。文は洋梨だよ(笑)。韓国が北に吸収されるのはマズイ。
    * 米国が在韓基地を残し、我が国は、ほんっとに嫌だけど、民生面は日本がやるしかないかなと、少し思いました。しかし、反日だからなあ、、あとでまとわりつかれる、、と堂々巡りしています。

  • 文ちゃんにこんな発言をさせてしまった今迄の日本政府の姿勢を猛省&今後の日本国益最大化の為に日本政府が邁進することを願ってます。

  • 毎々の執筆、ありがとうございます。

    今までの日本外交が現在の日韓関係(主に「なあなあ」的な対応)に影響している事は疑いがないのですが、どこかで決別し普通の国になる覚悟が必要なのだと思います。

    先ずは憲法改正からですね。
    もう「軍国主義の台頭」とか妄言を言う隣国に気兼ねする必要もないでしょう。
    ただ、現日本政府にはもう少し機敏に動いて欲しいという思いはあります。
    (在韓日系企業の撤退期間が必要なのは理解しますが。)

    失礼致しました

  • 裁判所の人事に散々介入しておいて
    「三権分立だから介入できない」と平然と言ってくるのは、
    いかにも韓国らしい光景です。
    私は20年くらい韓国と付き合っているので、
    さほど驚かなくなりました。

    彼らと付き合っていて感じるのは、
    「韓国の主張には無理がある」と考えるマトモな人もそこそこいるけれど、
    人前でそれをちゃんと言える人はほぼゼロ、ってことです。

    中国には、劉暁波みたいに命がけで共産党と闘う人がいますけど、
    韓国にはそういう人がほとんど出てこない。

    言論の自由がまったく感じられない。
    中身はキタと一緒なのです。

    韓国から日本にキリスト教の牧師さんが多数来ていますが、
    こういう立場の人たちですら、
    (あるいは、ウリスト教だからこそ、と言うべきか)
    ほぼすべて、文在寅や李洛淵と同レベルです。

    「日本を説得したいなら、韓国側がファクトに基づいた
    議論をすべき」と言える牧師が本当に一人もいないのです。
    まあ、そんな事言えば、すぐに本国召喚になってしまうのでしょうが。

    韓国人と20年付き合って私が得た結論は、
    日韓の和解は未来永劫ありえない、でした。
    そして、管理人さんがおっしゃるように、
    日本は韓国社会崩壊に備えるべき段階に来ていると私も思います。

  • みなさんがおっしゃるとおりだなぁ。親韓議員やら今さら世論を意識か制裁しろとか言うてる自民党議員とは違い冷静だ。キツイお仕置きなんてしたって文ちゃんの思惑どおりだし、解決させようともがいたり怒ったりすること事態が相手の思う壺、もっと言えば中韓北あたり全部の思う壺、淡々と憲法改正して、韓国にかけてた金を軍事費に回すほうが、チョコマカした制裁なんかよりキツイよね。それが中韓北みんな嫌なことだもんね。アメリカは中国に台湾で攻めてる、あそこが要所と知ってるし、台湾があれば韓国は要らないし。日本人も憲法改正が自国のためになりなおかつ1番相手が嫌なことだとさとってそこに邁進しようよ。

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