米朝首脳会談中止と南北首脳会談をめぐる、能天気すぎる韓国メディア

北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)と韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が土曜日、突如として2回目の南北首脳会談を行いました。これについては当ウェブサイトでも『見えてきた「チーム日米」対「チーム朝鮮」』や『【速報】史上最悪の独裁者を「友人」と言い放つ文在寅』で既報のとおりですが、一両日が経過し、いくつかの情報が報道されています。そこで、ここでは韓国メディア『中央日報』(日本語版)の報道を中心に、いくつか論点を補足しておきたいと思います。

危機感のない中央日報報道

溺れる者はワラをも掴む

さて、今回の会談は、どうやら北朝鮮側から申し入れたものらしい、ということがわかってきました。といっても、これは文在寅氏自身が述べた内容によるものです。それを明示しているのが、次の記事です。

<南北首脳会談>局面崩壊を恐れた? なぜ金正恩氏は自分から文氏に会談申し入れたのか(2018年05月28日07時57分付 中央日報日本語版より)

中央日報によれば、文在寅氏は27日、今回の会談が実現した理由について、「金委員長が一昨日(25日)の午後、一切の形式なく会いたいという意向を伝えてきた」と明らかにしたのだそうです。要するに、北朝鮮から近寄ってきた、ということですね。

24日に米国からの書簡でシンガポール会談の中止を突きつけられ(トランプ氏の書簡については『米朝首脳会談中止の敗者と勝者』で紹介していますのでご参照ください)、それで慌てた金正恩が、韓国を使って事態を打開しようとした、という仮説の正しさが裏付けられた格好です。

端的に言えば、「溺れる者はワラをも掴む」、ですね。北朝鮮にとっての韓国とは、「ワラ」以下ですが(笑)

もはや北朝鮮の言いなり

その首脳会談を巡っては、「会談形式から発表まですべて北の要求を聞き入れたものだ」という指摘もあるようです。

韓経:<南北首脳会談>会談形式から発表まで北の要求すべて聞き入れた(2018年05月28日10時27分付 中央日報日本語版より)

リンク先は韓国経済新聞の配信記事ですが、この末尾にある次の一文が、すべてを物語っています。

今回の南北首脳会談は提案から会談形式、発表日まで北朝鮮の意向通りに行われた。史上初めての南北首脳間の「再会」に向け文大統領がとても多く譲歩したのではないかとの指摘も出ている。

「文大統領がとても多く譲歩したのではないかとの指摘」という下りがありますが、これは「譲歩した」というレベルではありません。ここまで来ると、もはや文在寅政権は、いまや北朝鮮の言いなりです。

日本や米国の忠告を無視し、みずから北朝鮮に突入して行ったのは韓国です。そして、文在寅氏は訪米の際、ドナルド・トランプ米大統領の態度があまりにも冷たかったことが、内外メディアの目に明らかでした(『【夕刊】米韓首脳会談巡る韓国メディアの逆ギレ』参照)。

つまり、現在は南北朝鮮が一緒になって、「どうしよう、どうしよう」と震え上がっている状況にある、と考えて間違いないでしょう。

今度は中国が激怒?

一方で、朝鮮半島核問題をめぐり、今まで影がチラついていた中国が、この問題に積極的に関わる姿勢を見せ始めています。

韓経:中国「米朝会談で積極的役割」…日本、安倍首相の再訪米推進(2018年05月28日09時05分付 中央日報日本語版より)

この記事も、中央日報に掲載された韓国経済新聞のものですが、ロシアのサンクトペテルブルク国際経済フォーラムに参加した王岐山(おう・きざん)中国国家副主席は「朝鮮半島の安全は中国の核心的利益」と発言したのだそうです。

また、韓国経済新聞が配信した記事の中で、「中国のある消息筋」による「朝鮮半島交渉をめぐる米国との対等な主導権を持つようになったと考えていた中国としては当惑する状況」を感じている、という表現が出てきます。

しかし、私の言葉で置き換えれば、実際は「当惑」ではなく「激怒」でしょう。朝鮮半島で米国と綱引きをしていたつもりの中国が、米国から突然出て来た「米朝首脳会談の中止宣言」や、それに続く北朝鮮や韓国の「勝手な動き」に、内心、舌打ちをしている様子が目に浮かぶのです。

お前は何を言っているのだ?

それはさておき、中央日報の一連の報道で、私がもっとも驚き、呆れたのは、次の記事です。

米朝会談に向けて盛り上がる朝鮮総連「平壌で開催を」(2018年05月28日08時46分付 中央日報日本語版より)

これは、東京で26日、27日の両日開催された朝鮮総連の大会で、2000人ほど集まった「代議員」が金正恩に忠誠を誓う、という奇妙なイベントです。記事の末尾によると、匿名の朝鮮総連関係者は、米朝会談を「もう平壌で(開催)すべきではないだろうか」と、非常にトンチンカンなことを述べたそうです。

そういえば、つい先日も韓国の首都・ソウルで、ドナルド・トランプ大統領のお面をつけた人間を文在寅大統領、金正恩の真ん中に座らせて糾弾するという「抗議デモ」が行われたそうです。

動画:米朝会談の中止受け、米大使館前で抗議デモ 韓国ソウル(2018年5月25日 16:42付 AFPBBニュースより)

まったく意味不明ですね(苦笑)

韓国や北朝鮮は、核のCVIDを呑まなければ決裂に終わるとわかっている米朝首脳会談を、どうしてそうまで実施したがるのでしょうか?いろいろ、私の理解の範疇を超えているとだけ申し上げておきましょう。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 夕刊の発信ありがとうございます。
    < 迷惑な民族です、朝鮮は。しなければいけない事はせず、してはいけない事をする。1回目の南北首脳会談が、まず周辺国には知らせず、一方的に板門店宣言という内容無し宣言を出した。これは日米中等を無視して、頭越しでやった。
    < 米朝会談では下交渉時点で進展なし。というかCVID抜きの会談合意はありません。なんとかフラフラして逃げ切れると思った途端、トランプ大統領のメガ アースクェイク(笑)!
    < しかし金正恩の発言らしいが土曜日は『一切の形式無しで、すぐ会おう』とは、ほんなら1回目は条件つけたのか、と勘ぐる。コイツラの民族のことだから、どちらが甲でとか、どちらの椅子が高いか、とかから入るんでしょ。アホ丸出し 笑。
    < だから今回は形式無しだそうですが、文大統領は何でも言うことを聞いた。とにかく北とは段階的核破棄させて、最後はウヤムヤにして核保持国になる。統一を夢想する。日本人拉致問題など、どうでもいい。知ったこっちゃない。韓国人拉致問題?憧れて38度線超えたんだろってな具合ですな。その先には『ノーベル賞』が見えてる。文には(大笑)。
    < 今年に入って今迄の宗主国に対しての挨拶ナシを詫びた金正恩が、2回も擦り寄ってきた。でも今頃、中国は怒り心頭でしょう。物資も資金(多分)も渡して知恵も授けた北に裏切られるとは。この辺が何処からもしんそこから信用されない国ですね。さて、6月12日の会談、とっても楽しみですね〜。
    < 朝鮮総連の爺いども、平壌でやれとは何事か!総連のトップは北朝鮮でも高官で直接委員長にも会えるとか。内心『半朝鮮人』と見られてるだろうが、金正恩の母親も日本出の踊り子、面と向かって言う命知らずは居ないでしょう。
    < G7カナダの前に、安倍首相がトランプ大統領と会談するかもって言われてます。時間作って、やった方がいいでしょうね。本来なら拉致被害者救出の為、シンガポールに行った方がいいかも。
    < 失礼します。

    1. 団塊 より:

      韓民国は拉致韓民国人の解放など言い出せませんよ、朝鮮戦争で捕虜にした北朝鮮軍の看護婦や北朝鮮で婦女子を拉致監禁して基地村キーセンSEXスレーブにしてきた韓民国…ということですから

      まあ、海を渡った外国(日本)に侵略して外国人を誘拐殺人拉致監禁してお金を集った韓民国政府ですから、陸続きの北朝鮮の婦女子を拉致監禁しないわけありませんよ。これはそんまま北朝鮮にも当てはまりますね。
      ….同じ人種の北と南だ、両方とも拉致監禁してますよ、片方だけでなく。

      まあねぇ~、侵略してきた他国に国民を拉致監禁されたら、しかえしに拉致監禁するのは当たり前。何もせず韓民国に莫大なお金を渡した日本の政府が異常なんじゃありませんか

  2. オールドプログラマ より:

    今回の騒動の元は何と言っても韓国でしょう。韓国は金さんが「トランプがやりたいと言って来たら、首脳会談をやってもよい」と言ったのをトランプさんに「金さんが首脳会談を是非やりたいと言っている」と言ったらトランプさんが「じゃあ、近いうちにやろう。場所と日時はこちらで決める」と返事したので、「トランプさんが是非やりたいと言っている」と金さんに返事した。ということは金さんもトランプさんもお互いに「相手がやりたいと言って来た」と信じているわけです。
    朝鮮人の金さんは相手が言って来た(つまり金さんが勝ち、トランプさんが負け)のだから、何を言っても譲歩すると踏んで、会談の中止をほのめかしました。トランプさんは相手から言って来たのに会談の中止をほのめかすのはやる気が無いと判断して「じゃあ止めよう」と当たり前に言ったわけです。
    金さんはびっくりして韓国に「話が違じゃないか、何とかしろ」と泣きついたのが、今回の南北会談だと思います。
    トランプさんは書簡で「会議を再開したければ電話か手紙をください。」と言っています。つまり、金さんからの直接の要請が無い限り再開は無いと思います。トランプさんは二枚舌の文さんを全く信用していませんから、いくら南北会談をやってもトランプさんは耳も貸さないでしょう。

  3. とゆら より:

    反日も宗教化、文化化、文やジョンウンも偶像アイドル化、宗教化してきましたね。
    気持ち悪いくらいの違和感です。

    文大統領は朝鮮への恋の病というか乞いの病です。

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