このまま韓国は北朝鮮に「併呑」されてしまうのでしょうか?
壮大な茶番劇が始まる
金正恩、徒歩で軍事境界線をまたぐ
日本時間の9時30分前、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)が板門店(はんもんてん)で歩いて軍事境界線をまたぎ、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領と握手をしました。これを韓国メディアなどは「歴史的な瞬間」と大々的に報じているようですが、果たしてそうでしょうか?
私に言わせれば、これはまったく酷いパフォーマンスです。
金正恩という、核・大量破壊兵器を開発し、拉致、人身売買、麻薬密売、贋札製造、保険金詐欺、その他もろもろの犯罪を行う国家の独裁者が、にこやかに南側の大統領と握手をした瞬間、これらの犯罪行為が帳消しになるとでも思っているのかと呆れます。
ただ、肝心の韓国側の報道を眺めてみると、非常に心もとない思いを抱かざるを得ません。
<南北首脳会談>非核化への旅程…韓半島ビッグゲームが始まった(2018年04月27日06時41分付 中央日報日本語版より)
中央日報は
「韓国の文在寅大統領が27日、板門店で北朝鮮の金正恩国務委員長に会って非核化に向けた長い旅を始める。」
としていますが、私に言わせれば、これは北朝鮮の対南取り込み工作のスタートであり、朝鮮半島の行く末は「非核化」ではなく「南北赤化統一」ではないかと思うのです。
韓国が「CVID以外」に言及しなかったら…?
北朝鮮が南北首脳会談に応じた理由は、間違いなく、昨年2回の国連安保理決議を含めた国際社会からの厳しい経済制裁に苦しんでいるからです。今回の南北首脳会談は、いわば、北朝鮮にとっても「突破口」なのです。
一方、南側の文在寅政権にとっても、中国、米国、日本を敵に回す中で、北朝鮮との関係を好転させることで、文在寅大統領個人の支持率上昇につなげるという、またとない機会です。つまり、南北首脳会談は両者の思惑が一致して実現したものと見るべきでしょう。
ところが、日本と米国が北朝鮮に対して強く求めているのは、核兵器の「完全、検証可能、不可逆的な方法による廃棄(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement, CVID)」と、拉致問題の完全な解決です。
仮に今回の南北首脳会談で、「CVIDと拉致問題」について言及がなされなければ、どうなるでしょうか?
そのときには、北朝鮮に加えて韓国も日米の「敵」になりかねません。
文在寅政権がこのことを理解しているのかどうかはわかりませんが、私は、まずはこの南北首脳会談を眺めてみたいと思います。
重要なのは「その後」
いわば、今回の南北首脳会談は、韓国が「日米の側」に立つのか、「北朝鮮の側」に立つのかの、後戻りできない分岐点です。しかし、韓国政府関係者の発言、韓国メディアの報道などを眺めていると、やはり心もとなさを感じるのは事実です。
その意味で、重要なのは南北首脳会談そのものではなく、その首脳会談が終了したあとの具体的な動きではないでしょうか?
少なくとも日本の安倍晋三政権は、この5年間で、韓国を「基本的価値と戦略を共有する最も重要な隣国」から少しずつ格下げし、今や「単なる隣国」に位置付けられています(『韓国自治体長「法は国民感情に勝つことはできない」の衝撃』参照)。
また、米国も高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の朝鮮半島配備問題などを含め、韓国に対して相当に不信感を募らせている状況にあります。これで韓国がCVIDにも拉致にも言及しなければ、今度は韓国が日米両国からどういう扱いを受けるのか、容易に想像が出来そうです。
こうした中、明日は当ウェブサイトの「大人気シリーズ」である「朝鮮半島の6つの将来」について、アップデートしてみたいと思います。どうかご期待ください。
View Comments (1)
< 【速報 】さよなら韓国 の更新ありがとうございます。
< 停戦ラインを金正恩が渡りました。双方半分作り笑い、午後の会談まで、みっともない茶番劇が始まってます。①CVIDへの韓国側からの言及と合意、具体的な大まかな日程と、その後の対北支援②拉致被害者の解放帰国と北からの謝罪。この二つがポイントです。
< が、何も決めず、どうとでも取れる共同声明でオワリの気がする。朝鮮民族だもん。ナニも信用出来ない。一筆書かせても無視する。大した期待は私もしてないが、せめて拉致被害者の件は、韓国人も多い事だし、解決して欲しい(目の前に極悪主犯の息子であり、権力者として拉致被害者の存在を知りつつ放置した、金正恩が居るのに拘束出来ないもどかしさ)。
< 北朝鮮との宥和、更には北寄り思考で統一を狙う文在寅は、今最高の気分に酔いしれている。このあと、韓国と本人がどういう運命になるかなど、最悪ケースを考えないのが朝鮮民族。傍観してます、日本は。赤化するなら『ただの隣国以下、敵性国』に認定、経済面で締め上げる。世論が後押し、憲法改正も進む。また中国に向けていた対空ミサイルの方向をやや西に角度を変更(笑)。EEZは四六時中哨戒、漁禁止する。宜しくう〜。
< 失礼します。