【夕刊】明らかな悪意を伴った誤訳記事
「これで本当にメディアと言えるのか!?」思わずそう叫びそうになるほど酷い記事を発見しました。わが国のメディアも報じた、トランプ氏が「安倍が微笑みの裏で米国から利益を得てきた」と述べたという下りが、明らかな誤訳であるという点を含めて、「マス・メディアの報道をそのまま信頼しない」ということの重要さを、あらためて認識したいと思います。
朝・夕刊2本建ての定着
本日も「夕刊」という割には変な時間の配信です。
最近、すっかり「夕刊」が定着してしまいました。やはり、評論サイトの「ネタ」が多すぎるので、1日2~3本更新するくらいでちょうど良いのかもしれません(ただし、4月以降は少し会社の方の業務が忙しくなる予定なので、更新頻度は少し落ちるかもしれませんが…)。
ただし、「夕刊」の方に旬なネタを持ってくるとは限りません。私が最近、「朝・夕刊2本建て」にした理由は、単純にネタが多すぎて捌き切れないからであり、2本建てにしたところで、少し古いテーマに触れてしまうことは避けられません。
この点について、どうかご理解いただけますと幸いです。
「これは酷い」
これが「日本支社長」とは…
前口上はこのくらいにしまして、さっそく、本日の「夕刊」ネタです。本日は、中央日報の日本支社長を名乗る、「ソ・スンウク」なる人物の記事を紹介します。
当ウェブサイトの方針として、漢字がわかる場合には、朝鮮人であれ中国人であれ、正しく日本語読みすることにしています(たとえば日本のメディアが「文在寅」を「ムン・ジェイン」と読むのは明らかな誤りであり、「ぶん・ざいいん」と読むのが正解です)。
言い換えれば、朝鮮人の人名を正しい日本語発音で読むためには、漢字表記が必要です。しかし、この「ソ・スンウク」なる人物、漢字表記を出していません。したがって、こちらで漢字表記を探し出して、それを日本語発音に訂正することは不可能です。
よって、本稿では仕方なしに、中央日報に掲載されたとおりの「ソ・スンウク」という表記を用いたいと思います。
それはさておき、昨日、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、壮絶な記事が掲載されています。
【グローバルアイ】日本の坊ちゃん政治と凄絶ドラマ(2018年03月27日10時44分付 中央日報日本語版より)
「グローバル」な目、という意味でしょうか?そして、「坊ちゃん政治」とは、安倍晋三総理と麻生太郎副総理のことを侮辱している表現であることは間違いありません。中でも許せない下りは、次の記載です。
「最近日本で尊敬される大物政治家があまり輩出されていないのは、人生よりも政治を先に学び、人になる前に政治を誤って学んだ政治家の影響もあるだろう。「日本政治の伝統は~お前たちが知らないからそうだ」と言い張れば、話す言葉はないが。/実力も品格も歴代最悪レベルという韓国の保守政治家の数人にも反面教師になりそうだ。」
まったく意味が分かりません。貴国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領か、朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領か、あるいは貴国の同胞の国の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)のことを差し置いて、何を根拠に人の国に対して「大物政治家が排出されていない」と侮辱できるのでしょうか?
正直、この記事は、日本の政治家を侮辱するだけの目的で執筆されているものの、中身はスッカスカの記事です。しかも、日本は民主主義国家ですから、日本の政治家を侮辱するということは、日本国民全体を侮辱しているということでもあります。
このような非常識な文章を書く人物を「日本支社長」に据える中央日報というメディアのセンスを、私は深く疑うのです。
日本のメディアが作ったストーリーを信じる
ただ、その一方で、冷静になって記事を読み返してみると、滑稽ですらあります。というのも、記事の中身は日本のゴミのようなメディアが連日垂れ流している内容そのままだからです。記事の書き出しを引用しておきましょう。
「森友学園問題。安倍晋三首相を少しずつ崖っぷちに追い込んでいる事件だ。森友学園が小学校の敷地として国有地を格安で購入したのが「発端」、安倍首相夫妻の関与疑惑がふくらんだのが「展開」、疑惑を深める部分を財務省が関連文書から削除したことが明るみに出てドラマは「ピーク」を迎えた。残りは結末だ。」
え?森友学園問題が安倍総理を「崖っぷちに追い込んでいる」?まったく意味が分かりません。
たしかに先日、官邸前で日本共産党系の団体「SEALDs」の残党が「ろうそくデモ」を仕掛けようとしていましたが、安倍総理に退陣を促す動きは、すくなくとも私が知る限り、これは国民のマジョリティの意見を代表する行動ではありません。
それどころか、マス・メディアや野党勢力の姿勢は、いまやインターネット上で厳しく批判され、むしろ「森友学園事件のような下らない疑惑で国政を停滞させるな」という方が国民の意見の多数を占めているのではないでしょうか?
このソ・スンウクなる人物は、安倍総理と麻生副総理について、
「自分と夫人が関与した疑惑を受ける当事者、文書改ざん主体の財務省の最高責任者だ。しかし2人とも目も動かすことなく責任を官僚に押しつける。元首相(岸信介、吉田茂)を祖父とする2人は下人に対する坊ちゃんのように大胆だ。官僚の上に君臨する政治家、彼らが握った人事権、出世のために地を這う官僚の「忖度」、その鎖が作る矛盾と不条理が毎日のように確認される。」
と侮辱しますが、両名を「坊ちゃん」、官僚を「下人」、などと侮辱したことの方がはるかに深刻な矛盾と不条理でしょう。
「安倍が崖っぷち」ということにしたい
そういえば、数日前にもこの人物が執筆した、こんな記事を目にしました。
【取材日記】安倍首相に衝撃を与えたトランプ大統領の一言(2018年03月26日07時46分付 中央日報日本語版より)
リンク先の記事も酷い代物ですが、この文章を執筆したのも、やはり件の日本支社長です。
ドナルド・トランプ米大統領が米国時間22日、鉄鋼・アルミ輸入制限措置に署名しながら述べたとされる、
「日本の安倍首相、本当に素晴らしい私の友人だ。しかしいま彼らに言いたい。その間、彼らの顔には微笑があった。その微笑は『私たちが米国を相手にこのように長く(貿易)利益を得てきたとは信じられない』という微笑だった。しかしもうそのような日はが終わった」
という発言を引用しながら、
「安倍首相は森友学園問題で最悪の政治的危機を迎えている。安倍首相がわらでもつかみたい状況で出した手をトランプ大統領が2回も拒否した格好だ。」
などとしたうえで、あたかも安倍総理が政治的危機に陥っているかのように記事を書いているのです。ソ・スンウクなる人物が、よっぽど安倍総理のことを嫌っているということだけはひしひしと伝わってきます。ただ、この記事の末尾では
「永遠の同志も永遠なる敵もいない国際政治の非情なジャングルの中でハンドルを握るのなら、感情に左右されない緻密さと冷静さを備えなければいけない。」
と述べた下りがありますが、この発言については、そのまま貴国にお返ししたいと思います。是非、文在寅大統領閣下に忠告してあげて欲しいところです。
意図的な誤訳
ところで、先ほどの記事を紹介した際、トランプ大統領の発言を引用しましたが、本当にトランプ氏がこのように発言したならば、これは実に酷い発言です。ところが、調べてみると、この発言、どうやら日本のメディア(時事通信など)による、意図的な誤訳であるようです。
ためしに次のニューヨーク・タイムズからトランプ氏の発言を、原文で引っ張ってみましょう。
Misreading Trump: Ally Japan Is Spurned on Tariff Exemptions(2018/03/23付 ニューヨーク・タイムスより)
トランプ氏の正確な発言内容は、次のとおりです。
“I’ll talk to Prime Minister Abe of Japan and others — great guy, friend of mine — and there will be a little smile on their face. And the smile is, ‘I can’t believe we’ve been able to take advantage of the United States for so long.’ So those days are over.”
これを私の文責で翻訳してみましょう。
「私はこれから、偉大な人物で私の友人でもある日本の安倍晋三総理大臣を初めとする人々と話し合うだろうが、その際、彼らは微笑みをたたえるだろう。そしてこれらのほほえみは、『もうこれ以上、米国を利用できるとは思えない』という意味だ。もうその日々は終わった。」
まず、ソ・スンウクなる人物が紹介したトランプ氏の発言は、基本的な時制が間違っています(彼の翻訳は過去形だが、実際のトランプ氏の発言は未来形)。
わかりやすくいえば、ソ・スンウク氏の記事では「過去に安倍総理と話をした際、彼はニコニコ笑っていたが、裏では米国を出し抜こうとしていた」というニュアンスを醸し出していますが、実際の発言は「将来、安倍総理と話をする際、彼はニコニコ笑って、『わかった。もう米国から利益をえることはやめるよ』と言うに違いない」と訳した方が正確です。
これだと、まったく印象が違ってきてしまいますね。
もしソ・スンウク氏が原文を見て直接訳したのなら、もう1度、中学校の英語からやり直せという話ですし、日本の時事通信などの記事を参考に転記したのなら不注意というほかありません。さらに、読者をミスリードする目的でこのように書いたのなら、捏造記者と批判されても仕方ないでしょう。
いずれにせよ、私は日本のメディア(や韓国メディアの日本語版)が報じる内容については、今後は極力、これらのメディア以外の情報源によって裏取りをした方が安全だと思うようになりました。そのことに改めて気付かせてくれたという意味で、ソ・スンウク氏には感謝したいと思います。
(※皮肉ですよ!)
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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< いつも夕刊更新ありがとうござじます。
< 中央日報のソ支局長とやらは、日本が嫌いで嫌いで仕方ない反日人。そんなに嫌なら平壌支局長でも青瓦台主席報道官にでもなればいいのに。どうせ日本の新聞の「キリバリ」で送稿しているだけだろう、居なくて結構だ。この記事は見たが、悪辣な文意で『最近、日本で尊敬される大物政治家が輩出されない』『人生よりも先に政治を学び、人になる前に政治を誤って学んだ政治家の影響もある』----何を言ってるのか、全く意味不明。安倍首相、麻生副首相のことだろうが、韓国の最近3代大統領などの蛮行と比べないで欲しい。3人のうち2人が逮捕懲役刑(与党の見せしめもあるが)、現役文大統領も30年位喰らいそうだ。いや、北に除去される可能性もある。日本を侮辱することだけが仕事の底辺韓国大統領とは比較するな。たった5年間の『夢の椅子』は、次の日、拘禁される。
< 麻生、安倍氏は確かに由緒正しい家柄、生まれた時から『大切に育てられた人』だが、若いころから十分な教育を積んできている。食う物も無い、不衛生な着衣、健康診断など幼少時から受けてない、不潔な下水道、トイレ。そもそもだが、最貧国で生き延びえた方々とは比較不可能(朴は日本の中~下レベルの生活環境だったかと思われるが)。
< 森友学園の事も記しているが、昨日の佐川長官の証人喚問でも、くどいくらい首相近辺とは関係ないと証言しているのに、野党は「夫人も出せ」と言う。もう完了、これで終了だ、なにもやましいことはない。それで、ソ支局長は『元首相を祖父とする2人は坊ちゃん、官僚は下人』とも言い放つ。李氏朝鮮ではない。無策で夢想に耽る朝鮮人両班ではないのだ。日本の官僚、首相は少なくとも日本国の事を考えている(極一部除く)。そんな低能理解では、あと何年いても僻みで記事を書くだけ。とっとと出ていく事をお勧めする。今の平均的な韓国人の日本に対する見方として心得ておくよ。
< 失礼します。
【グローバルアイ】読みました。その中で「2人(安倍、麻生)とも目も動かすことなく責任を官僚に押しつける。」とあります。韓国では当たり前だが、日本の政治家がいかに官僚と戦ってきたかをご存知ないと見える。
また、麻生氏が佐川氏を呼び捨てにしたことを暴言だとして非難していたが、日本では身内の組織では部下は呼び捨てが普通で、上司も敬称はつけない。韓国では身内でも上司には敬称と様をつける。部下は下人だから名前の呼ばないのでは無いかと思われます。どうみても記事の内容は韓国で有り得べきことと思います。
【取材日記】読みました。米国の鉄鋼・アルミ関税について日本は一応免除を言っただけだと思います。ほとんど影響がない貿易で譲歩を強いられることは無いからです。韓国は慌てふためいて免除して貰いましたが、FTAの譲歩や輸出割り当てを飲ませれています。日本は免除されないけれど、輸出数量は変わらないし、輸出割り当ても無いので大きな対米黒字をそのまま維持出来る訳です。
本日の中央日報を見ると、韓国イチゴが韓国開発の成果だと自慢たらたらで書いていました。品種改良の元になったのは日本の種とはっきり書いてあるのもかかわらずです。ただ、園芸技術については日本と韓国では歴史的にも技術的のも雲泥の差があり、韓国は章姫を超えることが出来ないでしょう。