【夕刊】安倍総理の訪韓は成功?失敗?

本日2本目の記事は、今朝の記事に続き、日韓関係についてのちょっとした「ショートメモ」です。

批判コメントへの御礼

当ウェブサイトでは、批判を含めて自由にコメントして頂けるようにしていますが(記事の内容と関係のないスパム・コメントを除く)、今朝の記事『米韓同盟の終了が見えた』に、匿名の方から、こんなコメントを頂きました。

一通り読んだが酷いサイトだね。こーゆーネトウヨのせいで正しい勧告の姿が伝わらず、日本で嫌韓が広まっている。では聞くが、ブログ主さんは韓国に行ったことはおありか?韓国人は日本人と友達になりがっているし、日本でネトウヨが言うように韓国が日本を嫌っているというのは嘘だ。韓と日との離反を図っているのはブログ主の方じゃないか?少しは反省したら?」(※誤植を含めて原文のまま)

当ウェブサイトでは、記事と反対の立場から寄せられるコメントのことを歓迎しており、その意味で、叱咤激励を含めて忌憚のない意見を賜ることに、深く謝意を示したいと思います。

ただ、1つ残念なことがあるとしたら、この手のコメントには、具体的な問題点の指摘がなく、非常に抽象的な批判に留まるケースが多い、という点でしょう。

ちなみに、私自身、韓国に行ったことはありますし、韓国人の友達も(数名ですが)います。そして、韓国人が日本人と友達になりたがっているというのも事実ですし、少なからぬ韓国人は日本人に対して親切に接してくれます。しかし、私自身のこうした「個人的経験」を一般化して議論することの方が、逆に危険ではないでしょうか?

私はあくまでも、韓国という国で日本に対して行われているさまざまな運動や、韓国のメディアが報じている記事など、「誰にでも客観的に確認できる事実」をベースに議論を組み立てています。したがって、こうした事実を広めた結果、韓国に苦手意識を持つ人が増えたとしても、それはそれで仕方がないと思います。

もちろん、こうしたコメントを寄せられるということは、私の中でも無意識のうちに、「韓国は嫌いだ」という先入観がある証拠かもしれません。

その意味では、当ウェブサイトを運営していく中で、今後も「いたずらにヘイトを煽る」ということをしないようにしなければならないという自戒として、コメントを活用させていただきたいと思います。

安倍訪韓をどう見るか?

日本国民の8割弱が安倍訪韓を支持した

さて、安倍晋三総理大臣は金曜日から土曜日にかけて韓国を訪問し、平昌(へいしょう)冬季五輪の開会式などに出席しました。

私は総理の訪韓前の時点で、

現段階で判断する限り、安倍総理の訪韓は悪手中の悪手だが、何か裏があるのかもしれないから、現段階でこれが間違っていると断言することは避けたいが、それと同時に拙速に、無理やり『安倍総理の訪韓の意義』を決めつけることもしたくない

と申し上げましたが、総理の訪韓が終わった時点で、これをどう見るべきでしょうか?

これについて判断するまえに、産経・FNN合同世論調査に関する記事を紹介したいと思います。

【産経・FNN合同世論調査】/首相の訪韓「良かった」76・9% 韓国は「信頼できない」66・4%(2018.2.12 11:46付 産経ニュースより)

本日、産経ニュースに掲載された世論調査によれば、安倍総理が韓国を訪問したことについて、「良かった」が76.9%と圧倒的多数を占め、これに対して「訪問すべきでなかった」は19.5%に留まりました。

この調査結果を見る限り、少なくとも日本国民の多数は安倍総理の訪韓を「成功だった」と考えている、ということです。

また、日韓関係や北朝鮮に関する姿勢についても、

  • 韓国を外交や経済活動の相手国として「信頼できない」が66.4%、「信頼できる」が24.3%
  • 慰安婦合意に関する安倍総理の姿勢を「支持する」が83.8%、「支持しない」が10.5%
  • 北朝鮮の核・ミサイル開発に対する日米韓連携・圧力を最大限まで高めていくことを「支持する」が74.8%、「支持しない」が19.9%

などとなっており、おおむね、安倍政権の現在の外交スタンスが国民に高く評価されている格好です。

もっとも、世論調査の質問項目が掲載されておらず、どのような聞き方をしたのかがわからないため、産経・FNNの調査が日本国民の正確な世論を代弁しているのかどうかは、この記事だけでは判断できません。

というよりも、この調査に対しては、私にはある種の不自然さが感じられてしまうのです。

現時点で判断するにはまだ早い?

産経の記事を簡単に要約すれば、日本国民の7割弱が韓国のことを「信頼できない」が、その一方で今回の安倍総理の訪韓を8割弱が支持。また、日米韓が連携して北朝鮮の核問題に対処することに7割超が賛同していて、さらに慰安婦合意を守らせることにも8割超が支持している、ということです。

こうやって文章にしてみると、やはり違和感を払拭することはできません。なぜなら、信頼できない相手に約束を守らせ、脅威に共同で対処すると考えているわけですから、このアンケート結果は不自然です。私たちの実生活でも、「信頼できない相手に約束を守らせ、共同して問題を解決しよう」と思う人が多数を占めるとは思えません。

ここから、産経・FNN合同調査には、国民世論を「一定方向」に誘導しようとする邪悪な意図があるのではないかとすら思えてしまいます。

私自身は、安倍総理の訪韓を現時点で「成功だった」、「失敗だった」と結論付けるには、時期尚早だと考えています。なぜなら、安倍総理の訪韓に伴う公式のプレス・リリースからは、何らかの「サプライズ」は見当たらないからです。

文在寅の野心を挫いたのは「成果」?

安倍総理とマイク・ペンス米副大統領の両名の、平昌五輪開会式当日における動きについては、既報の『米韓同盟の終了が見えた』、『【速報】米韓同盟を破壊した文在寅』の2本の記事で、情報源とセットにして紹介しましたので、ここでは繰り返しません。

ただ、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が、「日米の首脳クラスと北朝鮮当局者を一堂に会して接触させ、朝鮮半島の和解を演じよう」とする浅はかな野心を持っていたことは、どうやら事実のようです。

そして、安倍総理、ペンス副大統領は、ともにこの文在寅氏の罠に引っかからず、むしろ逆に文在寅氏の「同盟国である米国を裏切ろうとした」という行動を浮き彫りにすることに成功したという意味では、安倍総理の訪韓にはそこそこの成果があったといえます。

しかし、今回の安倍総理の訪韓については、どんなやり取りがなされたのか、伏せられている部分もたくさんあります(もっとも、ハンギョレ新聞の記事中央日報の記事を読めば、韓国側から日韓首脳会談の情報がダダ漏れになっているようですが…)。

このため、韓国がすでに米韓同盟を終わらせようとしていて、しかも文在寅氏が平昌五輪の開会式を「政治ショー」として利用する気マンマンだったことを考えるならば、わざわざ政治的リスクを賭けてまで安倍総理が訪韓したことが、総理として政権を担う者の行動として正しかったのかといえるのか、私には今ひとつ確信が持てないのです。

これから日韓関係はどうなるか

今回の安倍総理の訪韓では、「韓国がもはやレッドチームであることを全世界に知らしめた」という「成果」があったことは間違いありませんが、そのことを含めて「安倍総理が訪韓したこと自体」が成功だったのか、それとも失敗だったのかについては、やはり、本日までの情報だけでは判断し切れません。

しかし、総理訪韓が終わってしまった以上、重要なことは、むしろ「これから」の方でしょう。

今後の日韓関係、あるいは米韓同盟がどこに行くのか。

それを判断するためのわかりやすい材料は、まずは平昌五輪が終了する翌日の3月19日以降、米韓合同軍事演習が再開されるのかどうか、という点だと思います。

また、文在寅氏が何を勘違いしているのか、このタイミングで北朝鮮を訪問するのではないかとの観測も高まって来たようです。

いずれにせよ、朝鮮半島情勢については当面、目が離せない展開が続きそうです。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 夕刊の発信ありがとうございます。
    < 保守系色の強い産経だから出てくる数値ですね。ヤラセとは思わないですし、調査方法によっては、これぐらいの数字は出せるでしょうね。というのはどの項目もほぼ70〜80%超え、今の政権のする事を是とするわけです。これは安倍首相を積極的に支持する層、選択余地がないので消極的に支持する層を中心にサンプル(例えば20〜50歳代を中心に取る、ハッキリ言って一度アンケートを取れば政治の方向性が読めるので保守系を中心に取る)を取れば、叩き出せる数値だと思います。私はこれはヤラセとは思いません。
    < 私自身、訪韓は隠し球がない限り、反対でしたが、終わってから考えれば、まあヨシかなと思いました。少なくとも何もしないよりは。文大統領の幼稚な、北と日米を同じテーブルにしつこく付かせようとした異様な振る舞い、日米の通告を無視して北との野合に邁進するアホ文、また金妹を連れて来て微笑外交する北朝鮮。大半の日本国民には、しょうもない三流のショーに見えた事でしょう。
    < 安倍首相には、米国からペンス副大統領と共に訪韓要請があったと思います。その点、日本国民は「なんで行くの?」という声が自民党の爺からも出てましたが、一連の流れを見たらまずは渋々納得、最善とは言いませんが、「出来る事はやった」と評価され、産経の調査結果に少しだけ近いものが出て来ると思います。ただし、朝日、毎日、東京などは「安倍自民党に反対するのが社是」なので、違う結果に導くでしょう。結論、まだ見えてない部分もあるが、マスゴミに踊らされないよう、しっかり皆さんアンテナを立てておきましょう(笑)。
    < 失礼しました。

  2. 非国民 より:

    私の考えだが、韓国とはいろいろあるが、隣国でもあるし協力関係にあった時もあった。友人として最後に忠告にいったのではないかと思う。アメリカはさらなる経済制裁と言っている。もう海上封鎖ぐらいしか残っていない。ほとんど戦争行為だ。その時、いちばん被害を被るのは日本と韓国であることに間違いはない。ましてソウルは北朝鮮に近く、その被害は甚大だ。アメリカの意向を無視して北朝鮮にすりよればソドムとゴモラではないが一緒に破滅させられる可能性がある。そういうことはできれば避けたい。アメリカの軍産複合体は目的のためならどんなこともやる恐ろしい存在だ。日本の政治家もアメリカの恐ろしさはみんな承知している。自民党の議員ならアメリカとまずい関係になれば潰されるという恐怖感をもっている。特に政治歴の長い議員ほど。ロシアのプーチンなどたった一人でアメリカに立ち向かっているが所詮個人の働き。軍産複合体は利権集団で、組織力で行う。だから、政権が変わって、影響力が発揮しにくくなっても、いつか自分たち寄りの政権ができるまで待って、目的を達成する。敵に回したら何十年かかろうがその目的を達成するように動いている。とてもたちうちできる相手ではない。

  3. a4 より:

    何時も読ませて貰ってます
    >>韓国側から日韓首脳会談の情報がダダ漏れになっているようですが

    この時点で文在寅氏は、自分の首を絞めている事に気が付くべきです(わざと漏らしているのかも?)
    安倍総理の言った事と、逆の行動しか国民から理解が得られないでしょうから、日本側から見れば文在寅氏の後押しをした格好に成る訳です(安倍総理の命令に従うのか反抗するのか)
    米韓会談の内容は明らかに成って居ませんが、日米とも同じ事を言うだけでは意味が有りませんから、両者で必ず罠を仕込んで居ると観るべきでしょう。
    文在寅氏は、特に「お土産無し」で日本に説教されて「ハイそうですか」とは言いません、主さんの言う通りここ暫くは静観するしか有りませんね

  4. 何となく より:

    ブログ主さんの安倍首相の訪韓の是非はもう少し先との意見には賛成ですが、現時点で韓国の赤化促進に寄与してしまったかもしれませんね。ご存知の方も多いとは思いますが、韓国翻訳サイトの記事を興味深い記事が出ていたので紹介します。

    日本が韓国へ忠告している記事
    http://oboega-01.blog.jp/archives/1070020624.html
    米国が韓国へ忠告している記事
    http://oboega-01.blog.jp/archives/1070020619.html

    思考に偏りのある方が多いとも考えられますが、日本が発言するほど論理的思考が出来なくなる傾向が確認出来ます。日本としても北朝鮮関連は余波があるので発言せざるを得ないのですが、結果的に韓国の退路を断ってしまっている一面が見受けられます。

    経済規模拡大により、通貨危機の時と比べ世界経済に与える余波が大きくなっているので、今後の韓国の歩みは非常に心配です。

    1. むるむる より:

      みずきさんの翻訳ブログですよね、自分も毎日読んでますが胸糞悪くなるのと同時に日本への異常な執着が見れるので重宝しています。てかみずきさんの翻訳ブログ読めば読むほど、大真面目に韓国人はアメリカや周辺国が日本を抑えるために韓国の事を必要として、日本は中国との防波堤&統一朝鮮が怖くて北朝鮮と韓国を分断工作してるんだって考えに執着してて笑えます。
      あとはまるで日本が朝鮮半島に領土的野心と戦争特需目当てにしていると盲信してる点もみずきさんのブログで良く解りますよね。

      まぁみずきさんのブログを見た後で安倍首相の訪韓を考えると悪手では無いけども妙手ではないので注意が必要だと思います。安倍首相が韓国のレッドチーム入りを想定して憲法改正の準備を忙しているのなら訪韓するのは悪手じゃないかな?
      韓国は国民世論を纏めるのに反日を利用するのでそれをさせないで混乱を長期間させるのであれば無視が一番ですが、ただの無関心だとあの醜悪な像が増えていくので経済的に殴り続けながら韓国の非を国際社会でアピールし韓国には日本にとって価値がない事を一生焼き付ける為に出入国を出来なくさせて経済的な困窮が極まった所で縄を緩める姿勢を少し見せれば韓国のトップ自らはした金の利益の為に日本に頭下げに来ますからそこで無茶難題ふっかけて韓国のトップが実行出来なければ韓国の野党を日本で少し優遇すれば簡単に半島を振り回す事が出来ますよ。

      要は中国のやり方を真似ろと言っているのです、日本は韓国の金融の命綱なのですからそこからテロ支援企業への制裁とかこつけて制裁を行えば面白い事になりますよ。

  5. 匿名 より:

    管理人様、いつも勉強になります。
    最近、レッドチーム(大陸)とブルーチーム(海洋)という区分が通じにくくなった様に感じてきました。
    今起こっている事は、グローバルリベラルとアングロサクソン保守の争いであり、従来の国境で仲間同士固まっていた流れが、それぞれの国内で右派と左派で別れて政治哲学を争っているような気がしてなりません。

    EUからイギリスが離脱し米と連携する。EUドイツは中国と組む、アメリカ国内は分裂する、ロシアは米・中を両睨みという状況です。

    同盟国を色分けすれば、
     (左派)グローバルを標榜し多国間意思決定を容認する
      ドイツEU、中国、米民主党
     (右派)グローバルを排除し米主導を容認する
      米共和党、英連邦

    日本、ロシアはそれぞれ米国、中国と連携しておりますが、両睨みの状況です。

    韓国は上海条約機構で中国から反日で団結しようと誘われたと北野氏のメールマガジンにもありました。
    世界のメディアもパナマ文書以来、BBC、CNN、南ドイツ新聞、朝日新聞などが連携して動いていることも判ってきました。これはトランプに敵対する左派メディアが世界のベースとなるところで思想的に繋がっているということで、既存秩序を崩そうという勢力の攻勢と思われます。

    冷戦崩壊後にイデオロギーを軸として、共産圏対自由主義の枠組みで、東アジアを眺めておりましたが、
    韓国にとってイデオロギーに価値を置いてはなく、既に民族至上の朝鮮ファーストへ舵を切っているのではないでしょうか?

    状況に依りますが、米国の左派が主導権をとれば、中国でさえレッドチームでなくなることだってありえるのではないか、今の状況で昔の共産圏対資本主義の構造を引き摺って100%国際政治を考えるのは間違いではないか?と疑問に思うこともあります。

    管理人さんはどのようにお考えでしょうか。

  6. 匿名 より:

     タイトルで気になったのですが、物事に正誤を付けることに意味はあるのでしょうか。
     「禍福は糾える縄の如し」というように物事は連なっているので、ある時点は正でも後からすれば誤であることはいくらでもあります。逆もまた然りです。例えば、1次安倍政権の失敗を胸に立ち上がった2次安倍政権が比べ物にならないくらい強固である様を見れば1次安倍政権の失敗は必要な失敗だったとも言えます。

    正誤なんて考えず、気軽に「支持する・支持しない」の意見表明程度で良いのでは?

    1. むるむる より:

      そう言われると身もふたもないな。
      取り敢えず自民党に政権を任せた以上、安倍政権を支持します。

      ただ次の首相って誰がやれるのか凄い心配なんだけど……

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