過去ブログ再録:「韓国と国際社会」

本日2本目の記事です。私自身の「過去ブログ」に、少し興味深い記事がありましたので紹介したいと思います(なお、本日公表した記事が少し長すぎたので、その記事を少し削り、その部分をこちらの記事に転用しています)。

すっきりしない安倍総理の韓国訪問

昨日は唐突な「安倍訪韓」の報道があり、これについては昨日本日、私なりの雑感を掲載しました。

私個人的には、客観的に入手できる報道だけで判断する限り、安倍総理の訪韓は悪手中の悪手にしか見えませんが、それでも首相官邸は何らかの情報を掴み、それで急遽、訪韓を決めたのかもしれません。

いずれにせよ、これらの記事の中で申し上げましたとおり、安倍総理の意図がいまひとつ見えない中で、現段階ではこれ以上、私に議論することはできません。

いまひとつすっきりしません。

ただ、こういう時には少し視点を変えて、韓国社会がどこに行こうとしているのか、振り返っておく良い機会でもあります。そこで、本日は私の昔の「ブログ記事」を紹介したいと思います。

私は2010年7月から2016年7月まで、大手ブログサービスの「アメーバ・ブログ」や「楽天ブログ」などに個人ブログを開設し、記事を執筆していました。

当時のブログはそのまま残していて、過去記事も読めるようになっているのですが、これらを自分で読み返してみると、われながら「よくそのことを予言していたものだ」と思える記事に出会うこともあります。

こうした記事の1つが、2013年6月に執筆した、『国際社会と韓国』という記事です。

  • ブログ記事タイトル:『国際社会と韓国~日々雑感 2013/06/01(土)号~』
  • ブログ記事公表日時:2013/06/01 10:02:26

まずは、原文を紹介したいと思います(ただし、内容はおおむね当時のままですが、一部、語順を入れ替え、「てにをは」を修正するなど、オリジナルの文章に変更を加えている箇所がありますのでご了承ください)。

過去ブログ再録:国際社会と韓国

韓国の反日政策に対して、わが国は何も言えない

今や世界中の人々が知っているが、韓国は反日国家だ。恐らく、この点に異論はないだろう。実際、各種報道によれば、韓国でアンケートを取ったときに「日本が嫌いだ」と答える人の比率は極めて高いし、韓国人の多くは、過去に「悪辣な日帝支配」により「被害を受けた」と信じ込んでいる(※本日はそれに関する事実認定には踏み込まない)。

韓国人のいう「歴史認識」とは、「韓国が被害者で、日本が加害者だ」という命題であり、この命題こそ、現在の日韓関係を論じる上での最も重要な前提なのだ。

ただ、この命題について、我々日本人としては何も言い返すことはできない。なぜなら、それが「正しいから」、ではない。どんな一方的な歴史観であっても、それを国民に教育するのはその国の主権に属する範疇だからだ。したがって、日本が韓国に対し「反日教育をやめよ」などと要求したら、内政干渉となる。

ただし、日本が韓国に対して「反日教育をやめよ」と要求できないのと同時に、韓国側の歴史認識を受け入れる自由もあれば、撥ね付ける自由もある。あるいは、単に「謝って済む問題であれば謝ってしまえ」、といわんばかりに、盲目的に韓国の言う「歴史認識」を丸呑みしてしまうのも、日本の国家主権としての判断だ(もちろん、私は有権者の1人として、そのような選択をしろと主張する政治家には絶対に投票しないが…)。

韓国のためにならない「反日麻薬」

ところで、韓国の「反日」は、本当に韓国自身のためになっているのであろうか?

本来、そのことを判断するのも韓国側の話であり、私たち日本人が論じるべき筋合いのものではない。ただ、仮に私が「日本人である」という立場を離れ、第三国の人間だったと仮定して客観視してみると、韓国の採用している「反日政策」は「麻薬」であるようにしか見えないのも事実だ。

それも、1度使うと抜け出せず、それを使い続けなければ禁断症状が出現し、そして使い続けると確実に国体を蝕む、極めて安易かつ危険な麻薬なのだ。

端的に言おう。韓国とは、地政学的にも経済学的にも、日本か中国のいずれかに依存しなければ生きて行けない国なのだ。どちらに依存するかは韓国の自由だが、どちらをも敵に回すという選択肢は、韓国にはない。

では、どちらに依存するのが韓国にとって幸せなのか?

政治的・軍事的には、韓国は日本やアメリカと同じ自由民主主義国家である。国家元首である大統領は5年に1度の直接選挙により選出されており、議会(一院制)も直接選挙により選出され、運営されている。司法も(その判断能力はともかくとして、形式上は)行政と立法から独立している。つまり、形式だけで見ると、韓国とは立派な三権分立の民主主義・法治主義国家なのである。

そして、38度線の北側には、未だに前世紀の遺物のような独裁体制を維持する北朝鮮が存在しており、さらにその先には、同様に共産党一党独裁体制を続ける(しかし市場開放には成功した)中国がある。

とくに、民衆が赤貧洗うが如き生活を続ける北朝鮮とは異なり、中国は、環境破壊と不良債権問題という負の問題を世界に撒き散らしながらも、猛烈に発展し続けているのだ。

もちろん韓国は、同じ国家体制を取る日本と仲良くしても良いし、猛烈に経済発展を続ける中国と仲良くしても良い。

しかし、韓国が日本ではなく中国を取るのであれば、中国が日本や韓国と異なり、共産主義と市場経済という論理矛盾を抱えた非民主主義国家であるという事実を踏まえておかねばならない。

政治的にも経済的にも、韓国は中国に隷属するのか?

中国が現在、米国に取って代わって世界の超大国として君臨する事をその国家戦略に掲げている以上、日米と中国の利害は、その本質において相容れないものであることを理解しなければならないはずだ。しかし、韓国は現在、軍事面においては中国を日米と両天秤に掛けており、そのバランスは徐々に中国側に傾きつつあるという状況にある。

一方、経済的にも韓国は、日本と中国の属国状態となっている。韓国のGDPに対する貿易依存度は、輸出入を合計すればほぼ100%に達する(2011年時点)。つまり、貿易路が断たれると、国家としての存亡が問題となる。

仮に、韓国が日中両国を相手に交戦状態に陥った場合、国家としての基盤は数日も持たない。軍事的制圧がなかったとしても、国交が断絶されるだけで、貿易依存国家である韓国の経済は壊滅状態に陥る。韓国経済については、日本から資本財を仕入れて韓国内で加工し、中国や欧米に輸出するという、極めてシンプルな貿易モデルで説明が付いてしまう。韓国経済は、そのリスクの所在があまりにもわかりやす過ぎるのだ。

こうした中、「米国と中国」という両大国の間で揺れ動く韓国という存在は、実は日米同盟のアキレス腱ともなりかねないのだ。韓国は中国にバランスを傾けすぎると、米国の機嫌を損ねて中国に隷属してしまう。だからと言って米国にバランスを傾けすぎても、中国の機嫌を損ねるだろう。韓国の「反日」は、中国でも米国でもない「共通の敵」を作り出す事で、国内の親中派と親米派のバランスを取る役割を果しているとも言える。

朝鮮半島「6シナリオ」の源流

ブログ記事読み返し

以上、『国際社会と韓国』という記事は、現在、当ウェブサイトに執筆している記事と比べれば短く、また、議論がやや粗い部分もあります。

しかし、私が現在主張している内容は、5年前の時点で執筆した「ブログ」にその源流があることがご確認いただけると思います。

ただし、当時からさらに考え方が進歩している部分もあります。それこそが、私が現在主張している「朝鮮半島の6つのシナリオ」です(図表1)。

図表1 朝鮮半島の6つのシナリオと、その実現可能性
シナリオ名シナリオ概要実現可能性
①赤化統一韓国(南朝鮮)が北朝鮮により赤化統一されてしまう25%
②韓国だけの中華属国化韓国が中国の属国となるほかは、現状がほぼ維持される30%
③クロス承認韓国が中国の属国となり、北朝鮮を日米などが国家承認する10%
④半島全体の中華属国化南北朝鮮が統一され、そろって中国の属国となる10%
⑤北朝鮮分割北朝鮮をロシアと中国が分割占領し、韓国は中国の属国となる20%
⑥現状維持南北朝鮮はそのまま存続する5%

(【出所】著者作成)

大きく分けると、韓国が米国の勢力下から抜け、(1)中国の勢力下に入ってしまうシナリオ(つまり②~⑤)と、(2)北朝鮮の勢力下に入ってしまうシナリオ(つまり①)の2つのパターンです。

このうち(1)の確率は70%程度であり、(2)の確率は25%程度に上昇したと申し上げて来ましたが、平昌五輪の状況次第ではこの確率は変動し、たとえば(1)が40~60%、(2)が40%~50%にまで上昇することも視野に入れるべきでしょう。

私が5年前にブログ記事を執筆した時点では、ただ漠然と、「朝鮮半島は中国の属国になってしまうのではないか」と述べていただけですが、その後、さまざまな情勢変化を見れば、韓国が単に中国の属国になってしまう可能性だけでなく、北朝鮮によって無血開城、赤化統一の憂き目に遭う可能性も視野に入れなければならなくなりました。

私が予想する朝鮮半島の未来はいずれも暗いものばかりですが、どうしてこうなってしまうのでしょうか?

それは、韓国が恩知らずだからです。あるいは、韓国国民がおしなべて近視眼的で、「本当の意味で自分たちの国に恩恵をもたらしている恩人」に敬意を払わないからだと言い換えても良いでしょう。

韓国では朴槿恵(ぼく・きんけい)氏が「ローソクデモ」と憲法裁の判決により、昨年3月10日に罷免され、5月9日の大統領選で極端な親北派でもある文在寅(ぶん・ざいいん)氏が韓国大統領に選出されてしまったからです。

ただ、その点を除けば、現在の韓国社会の迷走ぶりは、私が5年前の時点で申し上げていた内容がそのまま現代にも通用しそうです。

ほら、やっぱりアキレス腱だったでしょ?

私は今月、韓国の存在こそが日本や米国にとっての「アキレス腱」だと申し上げましたが(『安倍政権の本当のスキャンダル』の中の『対韓外交こそがアキレス腱!』参照)、その「アキレス腱」という単語が、すでに5年前のこの文章で出ているという点についても、注目してほしい点です。

とくに、韓国が米中両国間で二股外交を続けるためのダシとして反日を利用しているという事実、そしてそれを放置すること自体が、日米同盟の結びつきを不安定にさせるという指摘は、我ながら非常に正しかったと思います。

実際、この文章を書いてからも、たとえば2015年には安倍総理の米国議会演説(いわゆる「希望の同盟」演説)を韓国が国を挙げて阻止しようとした事件や、日本が目指していた明治期の産業革命関連施設の世界遺産登録を妨害した事件、さらには独裁者や刑事犯らとともに朴槿恵大統領自身が天安門に登った事件などが発生しています(図表2)。

図表2 韓国による日本に対する敵対行為の例(表中敬称略)
時期概要備考
「希望の同盟」演説の妨害事件(2015年3~4月頃)安倍総理による米連邦議会上下両院合同演説(2015/4/29)を、韓国の国会議長らが訪米して阻止しようとしたもの安倍総理の演説後の5月12日、韓国国会は本会議で「反省のない安倍を糾弾する決議案」を採択するなど糾弾を強める
世界遺産登録妨害事件(2015年5~7月)日本が世界遺産登録を目指していた明治期の産業革命関連施設について、韓国の外相、国会議員らが全力で阻止しようとしたものユネスコ大使(当時)の佐藤地(さとう・くに)はあたかも日本が朝鮮人労働者の強制連行がなされたかのような失言を行う
抗日戦勝利70周年式典参加事件(2015年9月3日)韓国大統領である朴槿恵が、中国国家主席である習近平(しゅう・きんぺい)の招聘に応じて「抗日戦争勝利70周年記念式典」で世界の独裁者らと並んで天安門に登ったもの朴槿恵以外の主要参加者は、ウラジミル・プーチン(ロシア)、ナザルバエフ(カザフスタン)、カリモフ(ウズベキスタン)、バシール(スーダン)の各大統領、および国連事務総長(当時)の潘基文(はん・きぶん)

(【出所】著者作成)

この2015年に発生したさまざまな「事件」を例にみても、韓国が日本の友好国である資格がないことは明らかでしょう。

それだけではありません。

私は現在の韓国が、中国や北朝鮮の「エージェント」として動いているのではないかと見ています。

報道されている事実だけを見ても、今年1月9日に行われた南北高官級協議以降、韓国が北朝鮮に対して「核・ミサイル開発のための時間稼ぎ」を許していることは明らかです。また、こうした韓国・文在寅政権の振る舞い絵を見ている限り、韓国が日本や米国との「友好国」としての地位に基づいて手に入れた情報を、中国や北朝鮮などにそのまま渡しているのではないかとの疑いを抱くのに十分です。

無能な味方は有能な敵よりも脅威

「ネトウヨ」などの一部の過激な人たちが主張する、「韓国は不快だから、今すぐ日韓断交してしまえ!」、「いっそのこと韓国に戦争を仕掛けて滅ぼしてしまえ!」といった単純な論調には同意しませんし、某匿名掲示板における韓国人を害虫に例えるような書き込みは、むしろ日本の健全な保守論壇にとっては有害ですらあります。

ただ、韓国との友好関係、協力関係が曲がり角に来ていることは間違いありません。

この点、穏健な保守論客の間でも、「韓国は日本にとっては不快だが、中国や北朝鮮と対峙するうえで敵に回してはならない国」、「協力しなければならない国」といった論調を見かけることがあります。

しかし、私に言わせれば、無能な味方は有能な敵よりも脅威です。韓国と仲良くすること自体が日本の国益を損ねることに繋がってしまえば、何をやっているのかわかりません。

いずれにせよ、第2次安倍政権発足後も、日本が韓国からさんざん、政治利用され、煮え湯を飲まされてきたという事実を忘れてはなりません。そして、安倍総理がこのタイミングで平昌のために訪韓すること自体、長年の「韓国ウォッチャー」でもある私にとっても、非常に大きな心配事です。

その意味で、私はそろそろ日韓関係に、何らかの「落とし前」を付けるべき時が来ているのではないかと考えているのです。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 夕刊の発信ありがとうございます。
    < 2013年6月1日のブログ再録文を読みますと、新宿会計士様の思惑通りあるいはそれ以上のスピードで日米から離れ、北、中に寄って行きましたね。今の文大統領になってから加速度的に早いが、それ以前から要するに『まともな国ではなかった』と言えます。大統領は5年に1回直接選挙で選ぶところを朴はスキャンダルで途中でローソクデモで弾劾された。野党、市民、愚民グループに倒された。
    < 司法も行政と立法から独立しているように言われるが、実際は産経加藤支局長逮捕禁固刑を受けるなど、その他例が多すぎるぐらい、偏った判決が行われる。ましてや報道の自由さえ無い。三権分立、民主主義、法治国家とはいえません。三権分立をひょっとしたら国民が理解できてないのでは?何よりも『民意』が優先ですから、手が付けれない。しかし、2013年6月からたった5年で、これだけ政府があっちこっちフラフラして国力も下がったら、若い人は国に嫌気が刺すのも無理ない。自殺者も増えるでしょう。かと言って日本に来るなよ。
    <「6つのシナリオとその可能性」は、平昌での安倍首相の動きが不確定要素ですが、(1)中国の属国に入る可能性は50%程度、(2)北朝鮮との統一(赤化)が40%前後、それ以外の「北朝鮮分割」「現状のまま」「クロス承認」などの可能性は、ほとんどないかなとボケた頭で考えてます。
    < 以上、失礼しました。

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