唐突なシリア攻撃の意味
オバマ政権下で実現しなかった「シリア攻撃」が、トランプ政権下であっけなく実現しました。
シリア攻撃の意味
あっけなく実現したシリア攻撃の衝撃
ドナルド・トランプ米大統領はシリア攻撃に踏み切りました。
Trump launches military strikes against Assad’s Syria(2017/04/07付 FTオンラインより)
U.S. Launches Missiles at Syrian Air Base(米国時間2017/04/06 23:01付=日本時間2017/04/07 10:01付 WSJオンラインより)
こんなにあっさりとシリア攻撃が実現するとは、時代も変わったものです。
メディアの報道によれば、今回の措置はシリアのアサド政権が、神経性ガスのサリンを用いて民間人を攻撃し、70名を超える犠牲が出たことを受けた対抗措置だとされています。攻撃は米国東海岸時間午後8時40分に行われ、地中海に展開されていたミサイル駆逐艦のポーター(USS Porter)とロス(USS Ross)から、あわせて59発のトマホークを打ち込んだとしています。また、今回の攻撃の標的はシリア西部の都市・ホムスから近いシャイラット空軍基地だとしていますが、WSJはこの狙いについて、単にアサド政権の空軍基地を破壊するという目的があるだけでなく、
A limited U.S. strike to indicate that the chemical attack by Mr. Assad was unacceptable to the U.S(アサド政権に対して今回の化学兵器を用いた攻撃を米国としては許さないとする意思を伝えるための限定的なものだ)
と、「アサド政権に対する牽制の意味がある」と述べています。
シリア攻撃といえば、2013年9月にロシア・サンクトペテルブルクで行われたG20首脳会合で、当時のバラク・オバマ米国大統領がG20諸国の了解を得て実施しようとしたものの、オバマ氏の指導力のなさのためか、ドイツを含む11カ国がシリア攻撃に反対。結局、オバマ政権時代にシリア攻撃が実現することはありませんでした。
ところが、トランプ政権に交代してあっけなくシリア攻撃が実現したことは、私たち日本人にとっても重大な示唆に富んでいます。
北朝鮮に対する牽制
シリアは地政学的にロシアとの関係が深く、いわば、地中海に軍港を持たないロシアにとっては貴重な同盟国でもあります。ただ、アサド政権が自国民に対する攻撃を行っているなどとして、国際社会からは厳しい批判を受けていました。そして、今回の米国のトマホーク発射に対し、現時点でアサド政権からの反撃は確認できていません。
おりしもトランプ大統領は、中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席をフロリダ州にあるリゾート地のマー・ア・ラゴに迎えたばかりのタイミングでしたが、このタイミングでの攻撃にはシリアに対する牽制だけでなく、「何か違う目的」も含まれているように感じるのは、私だけではないでしょう。
つまり、習近平氏に対しては、「米国としては大量破壊兵器を保有する不法国家に対し、限定的な空爆を行うことを辞さない」という意思を見せつけることにもなったからです。
今回の習近平氏の訪米については、表向きは米中経済協議のためとしていますが、実際の隠れた主題は「朝鮮半島情勢の協議」にあると見ています。そして、「このタイミングで」米中首脳会談が実現したことをみると、それだけ北朝鮮情勢が緊迫しているという証拠だと見るべきでしょう。
明日の予告
さて、明日の当ウェブサイトのコンテンツにつきましては、トランプ大統領と習近平国家主席の会談について触れたいと思っていました。ただ、私自身が現在、少々風邪気味であることと、時間の都合などもあるため、明日の当ウェブサイトは少し「時事ネタ」から離れ、私が普段感じていることについて「随筆」風に綴ってみたいと考えています。
どうかお楽しみに!
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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シリアに攻撃するなら、ついでに清津の軍港辺りにも50発ぐらいトマホを打ち込んで欲しい!ってのは冗談ですが、果たして中国にその裏読みが通じるでしょうか?キンペイらは非常にしたたかです。分かったフリしてまたチョンには友好態度を取る気がしてなりません。何にもせず、世界中からバカにされたオバマよりましですが。
シナ人の思考が白人にどれだけ分かっているか疑問です。
というのも、シリアはあまりに東アジアから遠く、所詮他人事のように、日本人も特亜3国も考えがちです。すぐ隣の北鮮がやられるならともかく、土俵が違う、と無理にでも意思決定するのではないでしょうか。シナ人は笑顔でトランプ大統領に接するでしょうが、うやむやにされ、結局北鮮を生き延びさせる気がします。そうならないで欲しいです。
ネクタイの色に女房の服の色まであわせ、フロリダで仲良く会食した写真が配信され
ることで中南海でのイメージアップをねらった習近平。
ハハハ、これで世界のニュースはトマホーク59発。バカな習。
北の「刈り上げ小僧」に対しては無策の習に対する強烈なイヤミである事を願う。
新宿会計士様
少々風邪気味とのこと、ご自愛ください。
私はトシのせいで最近風邪引くと長引きます。
また、配信を楽しみに気長に待ちます。
明らかに北朝鮮攻撃のフラグだろww