雑感アラカルト「備えあれば憂いなし」ほか
本日は、最近なかなか触れられなかったネタを二つ、同時にお送りします。一つは「白人の日」(?)に関する話題、もう一つは地震に関する話題です。<<…続きを読む>>
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今日はホワイツデー
誤解を招く「白人の日」
本日は、「ホワイトデー」(HOWAITO-DEH)です。これはいったい何の日なのでしょうか?
英語で“white”を「白い」という意味の形容詞として使う場合、原則として次に続く単語は「物質名詞」でなければなりません。しかし、英語でday は「抽象名詞」です。このため、「白い日」という意味でa white dayと表現することは困難です(少なくとも英語圏の人間からすれば、そのような表現をすることは、あり得ません)。
一方、“white”を名詞にしたうえで、 “The White’s Day”とでもすれば、英語としては辛うじて意味が通じます。この場合は「白人の日」という意味です。米国の歌手グループThe Offspringの名(迷?)曲 “Pretty Fly ( For A White Guy)”を思い出してしまいますね。
いずれにせよ、ニュアンスとしても極めて悪い意味合いであり、少なくとも欧米で「ホワイトデー」もしくは「ホワイツデー」という表現をすることは控えた方が良いでしょう。
「ホワイツデー」と「バレンタインデー」
「ホワイツデー」とは、「女性が男性にチョコレートを贈答する日」とされる2月14日の「バレンタインデー」(BARENTAIN-DEH)から1か月後に当たる日付で、日本では「女性から贈り物を受けた男性が女性に贈答品を返礼する日」とされています。
そもそも「バレンタインデー」(BARENTAIN-DEH)は日本独特の慣習です。調べてみると、英語圏でいう「聖ヴァレンタインの日」(St. Valentine’s Day)を、名前だけ流用したもので、昭和30年代から40年代にかけて、製菓業界などが「女性から男性への愛の告白」として、ハート形のチョコレートを売り出したのが先駆けだとか。また、「女性から愛の告白を受けた男性が返礼品を贈る」という「ホワイトデー」(HOWAITO-DEH)も、「BARENTAIN-DEH」が定着後、次第に日本で確立したそうです。
英語圏で「聖ヴァレンタインの日」(St. Valentine’s Day)、フランス語圏で「聖ヴァランタンの日」(Le jour de la Saint-Valentin)、イタリア語圏で「聖ヴァレンティーノの日」(il giorno di San Valentino)などと呼ばれている日は、聖人ヴァレンティーノを祝福する日であり、「女性が男性にチョコレートを贈る日」ではありません。
ちなみに英語版Wikipediaによると、日本では神戸のモロゾフが1936年に自社内で祝日を設けたことが起源であるものの、1953年にハート形のチョコが販売され、1960年代までに女性が男性にチョコレートを贈る慣習が定着した、などと記述されています。
震災から6年
前置きが長くなりましたが、本日の本題は、「震災から6年」です。
去る3月11日は、未曽有の被害をもたらした東日本大震災から、ちょうど6周年目の記念日でした。最近、厄介な某隣国のネタが多かったため、少し遅くなってしまいましたが、本日は東日本大震災などを題材に、普段私が考えている「リスク管理」について、雑感を綴ってみたいと思います。
2011年3月11日、何をしていましたか?
何という偶然か、私は生まれてからただの1度も、震度5を超える地震を経験したことはありません。
私の出身地は、阪神・淡路大震災で震度7を記録した街・神戸です。ただ、1995年1月17日の阪神大震災発生当時、私は東京の私大生で、東京で一人暮らしをしていたため、震度7の揺れを直接経験したわけではありません。それでも、今でも記憶しているのですが、テレビを点けると、故郷・神戸では阪神高速が横倒しになっており、多くの死者・行方不明者が出ているとのこと。実家に電話をするも全くつながらず、不安な一日を過ごしました(のちに、家族は全員無事だったと判明)。
それから16年が経過した2011年3月11日、私は東京の某一般事業会社に勤務するビジネスマンでしたが、偶然、相続に関する調停のため、出身地・神戸の裁判所に出掛けていました。このため、東日本大震災当日の東京での揺れを経験していません。その後、東京に帰る便が運航されていなかったため、兵庫県の親族宅に泊まらせてもらいました。当初の予定から2日遅れで自宅に戻ると、本棚が傾き、食器が割れるなど、大変なことになっていました。自宅の荒れ様を見て、揺れの大きさを痛感したのです。
全く変わっていない「マスゴミ」
日本は「地震大国」です。東日本大震災以降も地震は頻発しており、とくに昨年4月に発生した「熊本地震」では犠牲者が出てしまいましたし、多くの方々が不便な避難生活を余儀なくされています。
こうした中、私自身が深く共感する記事が、昨年の「日経ビジネスオンライン」に掲載されています。
「ドラマ仕立て止めて」神戸の無念、熊本で再び(2016年4月30日付 日経ビジネスオンラインより)
記事を寄稿したのは、ノンフィクションライターの山根一眞さんです。この記事が執筆されたのは熊本地震の直後ですが、山根さんは、次のような文書を紹介します。
テレビ報道関係者のかたへ(意見)
- 地震関連のテレビ報道関係者がみておられましたら、これを読んで下さい。
- 避難所へ夜遅くに出かけていって、インタビューするな。ゆっくり睡眠がとれるようにしてあげなさい。
- 遺体安置所にまで入り込むようなことはするな。
- “絵になるもの”だけを流さないで….倒壊した建築物ばかり映りますが、「無事だった建物もあるよ」と報道して少しでも安心感が欲しいのです。
- 給水場所、避難場所、火災などの場所は、地名を読み上げるだけでなく、地図などで示す努力が欲しい。住民でもちょっとはなれたところの町名など分からないもの。
- 被災の報道をするときに、よってこぞって同じところを報道しないで欲しい。被害がそこだけという誤解を与える。TV局が報道するのはほとんどが同じようなカメラワークしかなく、情報収集は1局を1度見れば十分に等しかった。
- 現場取材車・者についても、避難所の入り口近くで取材車を路上駐車するな。荷物の搬入の邪魔だ。
- TV局各社が、競って現地にレポータ、特にメインキャスターを派遣していた事。そうした事が、現場へのアクセスの妨げになっていなかったのか。もっと、落ち着いた報道が求められていたのではないか。どの局も同じ様な場所で取材をしていたので、どこか一社だけで良かったのではないか。こういう時こそ報道管制が必要なのかもしれない。
- 意外に思われるかも知れませんが、ヘリコプターが飛ぶと、無事な普通の家でも揺れます。あの悪夢の日以来、私達は振動に対して極度に敏感になっています。いまだに余震も続いています。どうか、無用なヘリコプターはご遠慮下さい。
少し長くなってしまいましたが、この文章、いったい誰がいつ執筆したものなのでしょうか?
じつはこの文章、山根さんが1995年当時のパソコン通信(「ニフティー・サーブ」あたりでしょうか?)から転載した、阪神・淡路大震災直後の書き込みなのだそうです。
いかがでしょうか?この報道スタンス、まさに東日本大震災や熊本地震でも見られたものと全く変わっていません。私は、こんな報道をするから、テレビ局が国民から「マスゴミ」と呼ばれるのだと思います。
「満員の映画館で『火事だ!』と叫ぶ自由はない」
マス・メディア関係者の横暴は、昨年の熊本地震の際に、インターネット上で報告されたものと全く同じです。しかし、20年以上前の阪神・淡路大震災当時、被災者が書き込んだ内容と見比べてみると、新聞社やテレビ局の関係者の横暴は、全く変わっていません。要するに、マス・メディア産業は過去の不祥事を一切反省も検証もしていないのです。
私は山根氏の記事に紹介されていた、次のような趣旨の書き込みに、深く共感します。
「満員の映画館で『火事だ!』と叫ぶ自由はない」
パニックを誘導するようなセンセーショナルな報道ばかりに目を向ける新聞社やテレビ局の人間たちに、私は謹んで、この格言を進呈したいと思います。
報道の自由はもちろん大事ですが、災害時の報道の在り方については、社会全体で議論が必要です。そして、山根氏の記事についた読者コメントの中には、「災害時の報道は『災害取材規制法』などで一律に全面禁止すべきだ」といった意見がありますが、当職としても全く同感です。本来であれば報道は自由であるべきですが、新聞・テレビといったマス・メディアが横暴を働くのであれば、マス・メディアの取材を禁止し、強制的に排除する仕組みが必要です。特に、報道ヘリコプターの飛行は禁止されるべきでしょう。
報道の自由とは、国民の知る権利に応えるためのものであって、報道各社が横暴を働く自由ではありません。今日のマス・メディアの愚劣さを見るならば、報道の自由に制限を加える法律が成立しても、国民の大多数は賛同するのではないでしょうか?
大震災への「備え」と「初動」
マス「ゴミ」問題は今後とも、折に触れて指摘していきたいと思いますが、ここからは、少し視点を変えて、大震災への「備え」と「初動」について、私の持論を展開して参ります。
意外なことですが、地震に対しては低層ビルよりも高層ビルの方が安全です。阪神大震災の際も、神戸市役所を初めとする神戸市内の高層ビル(30階建て前後のビル)は無事でしたし、東日本大震災でも東京都内のビルは倒壊を免れました。しかし、高層ビルの本当のリスクは、地震が発生した瞬間ではなく、地震後に訪れます。特に、停電と断水が同時に発生した場合、当座の生活が回らなくなるのです。
多くの建物は、耐震性能に問題はない
私自身、地震国・日本に生まれているくせに、「生まれてから震度5を超える地震を経験したことがない」という、やや変わった経歴の持ち主でもあります。ただ、阪神・淡路大震災や東日本大震災が直撃した場所に、実家があったり自宅があったり、あるいは出張で頻繁に訪れた土地が含まれていたりしているため、私なりに感じるところは多々あります。
阪神・淡路大震災では、一戸建てや少し古いマンションなどが倒壊したという事例が、多々ありました。しかし、消防庁の『東日本大震災記録』によれば、それから約16年後の東日本大震災で全壊した建物(約13万棟)のうち、12万棟が津波によるものだったとしています(同P86)。
確固たる統計調査を取ったわけではありませんが、阪神大震災直後は昭和56年(1981年)のいわゆる「新耐震基準」が導入されてから、まだ14年しか経過していません。これに対し、東日本大震災は「新耐震基準」から30年が経過しています。
このことから、「阪神・淡路大震災」の頃と比べて、現在の多くの建築は「新耐震基準」で立てられており、少なくとも「地震の揺れ」に対しては極めて強い、という仮説が成り立つでしょう。
水の確保が重要だ!
大地震の直後は、街が極端に混乱し、物資も手に入りにくくなります。ただ、大震災の発生から数日経過すれば、支援物資なども届き始め、さらには電気、ガス、水道などのインフラが、徐々に回復して来ます。
阪神・淡路大震災の頃は、真っ先に復旧したのは電気であり、次に水道が復旧しましたが、ガスが回復するまでには数か月の時間を要しました。
こうした中、私の実家や親族は神戸に多く居住していましたが、一様に「困った」のは水です。特に、神戸や東京のような「大都会」では、高層階に居住している人も多く、最近話題のタワー・マンションでは、電力供給が止まればエレベーターも水道も停止してしまいます。このため、自衛隊の給水車が来ても、バケツに汲んだ水を、階段で上まで運ぶのは至難の業でしょう。
非常に幸いなことに、私は現在、自宅にほど近い場所で独立開業しています。もし地震が発生すれば、直ちに自宅と職場の風呂桶に水を張るようにしたいと考えています。
水は「単なる飲料水」ではなく、たとえば食器を洗ったり、トイレを流したりするのにも利用します。言い換えれば、トイレを流すための水は、多少汚くても問題ありません。
また、避難所などでよく使われていたテクニックは、「皿をラップで包んで使う」などの工夫です。こうすることで、食器を洗う必要がなくなるからです。これも、水の使用を最小にとどめる工夫といえるでしょう。
不要不急の電話は控える
私は1995年の阪神大震災直後、実家に電話を掛けたのですが、全くつながらず、焦りました。後日、全員が無事だったとの連絡が来たのですが、それが来るまでは心配でならなかったのです。
ただ、安否確認が終われば、それ以降の不要不急の電話は控えるべきでしょう。その意味で、「災害伝言ダイヤル」(171)を活用すべきです。
私は、家族との間で、災害用伝言ダイヤルにすぐにメッセージを残すよう、申し合わせています。
小銭が必要?
ついでに申し上げると、小銭は何かと便利です。
東京をはじめとする現在の日本の都市部では、電子マネーが普及しており、何でもかんでも電子マネーで買い物ができてしまいます。それはそれでとても便利なのですが、停電してしまえば、これらの電子マネーは使い物になりません。
そこで、私は自宅の「神棚」に、百円玉や十円玉をぎっしり詰め込んだ瓶を常備しています。
ちなみに、阪神・淡路大震災当時は、私が高校時代に貯金し、実家に残してきた「十円玉」が、大震災直後の家族の役に立ったそうです。私が今でも小銭をたくさん貯めている大きな理由は、この時の経験にあります。
家具の配置を工夫する
私自身は東日本大震災を経験していませんが、それでも家具の配置を工夫し、ベッドの上に背の高い家具が倒れてくる、という可能性を排除するよう、レイアウトには工夫していました。その結果、東日本大震災では、確かに本棚を初めとする家具が転倒するなどの被害が生じたものの、ベッドの上には特に何も落ちていませんでした。つまり、仮に真夜中に地震が発生したとしても無事だったはずです。
ただ、阪神・淡路大震災では、地震発生が早朝だったという事情もあり、布団の上に家具が倒れてきたという事例もあったようです。実際、圧死は地震の最大のリスクですが、家具の配置を考え、そもそも背の高い家具を寝室に配置しない(もしくはベッドと並行に配置する)などすれば、圧死のリスクもゼロにすることができるはずです。
備えあれば憂いなし
以上、つらつらと地震対策を書き連ねてきました。偉そうなことを言っておきながら、私は人生の中で震度4を超える地震を体験したことがありません。東日本大震災の際には東京に居住していながら神戸に出張中でしたし、阪神・淡路大震災の際には実家が神戸でありながら東京に下宿中でしたから、大地震を経験したことがないのです。このため、「いざ」という時に、自分自身が適切な初動を取ることができるのかどうか、定かではありません。
ただ、「備えあれば憂いなし」という言葉があります。大災害が発生しなければ良いのですが、万が一、大災害が発生してしまった際にも、慌てず、騒がず、冷静に対処していきたいと考えています。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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阪神大震災もそうだが東日本大震災の時も、ほんとマスゴミがウザかった。つーか被災地の上でヘリ飛ばすなっちゅーの。あと阪神大震災の時にTBSのクソ女キャスターが上空から「見てください、燃えてます、燃えてます」って嬉しそうに叫んでるんだね。マジTBSには殺意が沸いた。熊本の時も雨屋取りしてる女の子を追い出したミヤネ屋のクソ男レポーターがいたし、毎日放送の山中とかいうクソ女は熊本で弁当喰ってツイッター発信してたし、関テレはガソリンを割り込んだし。ホンッとマスゴミはクソだわ。