「高市総理」の可能性はあるのか、そしてその課題は?
高市早苗氏が自民党総裁選に備え始めたのでしょうか。産経ニュースは14日、高市氏が来年9月の自民党総裁選を睨み、自身の勉強会を立ち上げる、と報じました。現在の総裁である岸田首相が総裁選に出馬する場合、現職閣僚である高市氏が対立候補として出馬することは難しそうですが、ただ、何らかの事情で岸田首相が来年9月の総裁選に出ないという可能性もないわけではありません。
目次
自分で考えて!政治家の2つの資質
読者の皆さまに対する改めてのお願いではありますが、皆さまも有権者であるならば、選挙のたびに、必ず選挙権を行使していただきたいと思います。その大事な1票はを誰に投じるかは、「最適」と思われる候補者が誰なのかをご自身で判断したうえでご決断いただきたいと思います。
その際の判断基準は、その政治家の話している内容が自身の心にぐっと突き刺さるかどうかもさることながら、可能な限り、その候補者の「実績」も確認した方が良いです。当ウェブサイトでは常々述べているとおり、政治家の資質を判断するための手がかりは、少なくとも2つあるからです。
その2点とは、その政治家が①高い志(こころざし)を持っているかどうかという観点もさることながら、②現実の問題を解決していくための高い実務能力を持っているかどうか、という点にあります。どちらも大事ですが、とくに②の実務能力については、見落とされがちです。
これについてはおそらく、何度強調しても、し過ぎではないでしょう。なぜならば、その政治家(ないし活動家)に対し、②の「実務能力」の部分を無視し、①の「志」の部分だけで、「この人は素晴らしい!」、「この人を支持します!」、などと条件反射している人がいるからです。
X(旧ツイッター)などのSNSを眺めていても、そう痛感します。
選挙で見極める政治家の資質
安全配慮すらできない政党
これに関連し、当ウェブサイトでは昨日の『街頭演説で安全配慮すらできない政党は信頼に値するか』で、とある政党の街頭宣伝活動で、車道に人が飛び出すなど、道路交通法に照らして大変に危険な行為が行われたという話題を取り上げました。
これは、正直、考えられない話です。公党の党首自身が法律を堂々と破るわけですから、ちょっと驚きです。
いちおう、その政党の支持者であると思しきXユーザーの言い分を眺めてみると、「この活動は警察当局の許可を取ったものだった(から問題ない)」、といった主張が多く、そもそも自分たちの党の代表が道路交通法などに違反する行為を行った点に対する認識はないようです。
いや、それだけではありません。
なかには(ごく一部かもしれませんが)、「ときとして若干の違法行為となるかもしれないが、わが党の主張をより多くの人々に広めるためには、あれも仕方がない活動だった」、などと言い出す人もいるようです(まさに「目的は手段を正当化する」、でしょうか?)。
ただ、支持者(というか「信者」)の人たちには申し訳ないのですが、街宣活動をする際、道交法ひとつ守れないくせに、「素晴らしい政治家だ」、「素晴らしい政党だ」、は、まずあり得ません。
私たちが暮らすこの日本という民主主義社会において、私たちの代表者である国会議員が作った法律を平気で破るような人が率いる政党が政権を取ったとして、その政権がやるであろうことは法律の軽視ではないか、といった疑念を、多くの良識ある有権者が抱くからです。
安全配慮しない政党に一般有権者は「ドン引き」
実際、Xでも、「人間が歩道から車道に飛び出す」というやり方に対し、少なくとも一般のXユーザーからは強い違和感が表明されていました。俗語でいうと「ドン引き状態」、です。
実際、法律ひとつ守れない人たちに、この複雑化した日本社会を改革していくだけの実務能力があるとも思えません。支持者の方々は、その政党のいったい何を見て支持を決めたのか、なんだかよくわかりません。
もちろん、こうした政党が支持を集めてしまう最も大きな責任が、自民党にあることは間違いありません。
現在の最大政党であり、かつ、与党でもある自民党のこれまでの振る舞い、自民党が主体となって通してきた法案や政策などは、自民党が国政政党として、有権者からの負託を受けて適切に考慮した結果のものなのか、すべての自民党国会議員の皆さんは、胸を張って「そうだ」と答えられるのでしょうか。
たとえばレジ袋有料化ひとつとってみても、どれだけの国民が納得のいかない思いを抱いたか謎ですし、その国民の反発を押し切って実現した有料化で、地球温暖化ガスの排出量が具体的に何トン減ったのか、ちゃんと検証しているフシもありません(※想像するに、役所としても、検証できないのでしょう)。
だからこそ、自民党政治に対するアンチテーゼとして、これらの新興政党が出てきたことは、ある意味で当然の現象でもあるのです。
政治家の実務能力をどう測るのか
なお、自民党政治にさまざまな問題があったことは事実ではあるにせよ、、当ウェブサイトとして、これらの新興政党への支持を表明するつもりもありませんし、読者の皆さまに対し、特定政党への投票を呼びかけるつもりもありません。
ちょっと考えればわかるとおり、政治家に求められる実務能力は、多岐にわたります。
国会議員の場合、その本職は「法律を作ること」であり、そのために「職権に基づき国政を調査すること」、「言論の府である国会の場で議論を戦わせること」にあります。
当然、現在の法制度の問題点を追及するのであれば、その前提として、どんな法律があるかを国会議員自身が深く調べなければなりませんし、必要に応じて官庁や業界団体等へのヒアリングも実施しなければなりません。経済政策を立案するなら、経済学の基礎知識は必須です。
また、議員外交を担うのも議員の大事な仕事であり、できれば語学力を磨き、折に触れて外国の議員とも直接に話ができる関係を作るべきでしょう。なにより有能な議員ともなれば、さまざまな団体からの陳情も受けなければなりませんし、複雑な利害調整に腐心しなければならないことだってあります。
自民党の政治家が手放しに素晴らしいかどうかはともかくとして、冷静になって考えてみれば、やはり自民党には実務能力がある政治家が揃っています(だからといって、自動的に自民党を支持する、というものでもありませんが…)。
「これをやっているのはウチだけ」は怪しい!
では、ここでちょっとした基準をいくつか紹介しておきましょう。
ある政治家に実務能力があるかどうかを判断する基準はいくつかあると思いますが、たとえば基礎知識段階で、▼法律に詳しい(弁護士、官僚経験者など)、▼政策に詳しい(官僚・議員秘書経験者など)、▼経済学に詳しい(経済官庁・日銀出身者など)――という点で、官庁などの出身者が有利になりがちです。
ただし、基礎知識というものは、案外、その政治家(または活動家)の普段のお話を聞いていれば、何となく理解できるところでもあります。
逆に、「ワクチンによる健康被害」などの荒唐無稽な主張をする政治家ないし政党も存在するようですが、こればかりは私たち有権者の側が、普段から科学的思考態度を身に着けなければならない点でもあります。
また、▼語学に堪能なわけでもない、▼法律や経済の知識に詳しいわけでもない、▼防疫・健康管理に詳しいわけでもない、▼妙な陰謀論に悪乗りする、▼特定国家・民族を過度に貶める――などの政治家ないし活動家を見ていて、そのような人たちに実務能力があると考える方が不思議でしょう。
その際、著者自身が考える「ちょっとした目安」があるとしたら、「これを主張しているのはわが党だけ」、という言い分が出て来る政党は、正直、信頼できない、というものです。
じつは先日、動画サイトで某政党の党首の講演会を視聴したのですが、その政党の党首はしきりに、「これを真正面から主張しているのは私たちの政党だけ」、「自民党も共産党もダメだ」、などと述べていたのです(ちなみにその方は別動画で、青山繁晴・参議院議員のことも批判なさっていました)。
本当でしょうか。
高市早苗総理という選択肢
自民党を変えるというのもひとつのアプローチ
この点、たしかに自民党内にはさまざまな政治家がいますから、なかには「移民政策推進」、「反原発」、「SDGs推進」など、(真っ当な保守層から見れば)「おかしな主張」を繰り広げる人たちもいるでしょう。
しかし、自民党内には少数かもしれませんが、真っ当な保守派の立派な政治家もいます。
このあたり、「日本に真の保守政権を樹立すべき」と考えると、そのアプローチとしては、「イチから真っ当な保守政党を育て上げ、自民党を政権の座から放逐し、その政党が自民党に代わって真に保守的な政策を推進していく」、という考え方もあり得ます。
しかし、それと同時に自民党が現在の与党であるという「現実」を踏まえ、「自民党内で保守的な思想を持つ政治家が力を付け、自民党内からおかしな議員が追放され、自民党自体が真っ当な保守政党に変わる」、というアプローチだって成り立つでしょう。
ちなみに結党からもう何年も経過しているはずなのに、現在までのところ、国会はおろか、地方議会(都道府県議会、市区町村会)でも議席を得たことがないという党もあります。
あまり厳しいことは言いたくないのですが、結局のところ、現実を見ないと、有権者の支持というものはついて来ないのではないでしょうか。日本の有権者は賢明だからです。
高市氏が勉強会立ち上げ
さて、こうしたなかでちょっと注目しておきたい動きがあるとすれば、こんな話題かもしれません。
高市早苗氏が勉強会発足へ 総裁選へ支持固め 岸田内閣低迷の中
―――2023/11/14 18:57付 産経ニュースより
産経ニュースによると、高市早苗・経済安保担当相は自民党内に自ら主宰する勉強会を発足させ、その初会合を15日に国会内で開くことが、14日にわかったのだそうです。
その「勉強会」がいかなるものなのかはよくわかりませんが、これについて産経ニュースはこう記しています。
「来年の党総裁選への出馬をにらみ、政策を磨くとともに支持基盤を固める狙いがあるとみられる」。
もちろん、この部分については、産経記者の主観的な分析でしょう。もし高市氏が「勉強会」を主催するとしても、その勉強会の名称は、「高市早苗が来年の自民党総裁選に向けて政策を磨くとともに支持基盤を固めるための勉強会」、などとなるはずがないからです。
ただ、高市氏は前回、2021年9月に行われた自民党総裁選で、第1回投票では岸田文雄・現首相に対し、議員票だけで見れば114票で2位につけ、岸田氏の146票に迫っていたことを忘れてはなりません(『【速報】自民党総裁選を制し、「岸田文雄首相」誕生へ』参照)。
安倍総理の正統な後継者?
この点、高市氏が善戦した理由は、やはり、安倍晋三総理大臣の支持を受けたからでしょう。その意味では、前回の114票という議員票は、高市氏の「実力」ではないという可能性には、注意は必要です。
実際、高市氏が第1回戦で敗退した理由は、個人的に、菅義偉総理大臣が高市氏ではなく、河野太郎氏を推したことが大きいのではないかと睨んでいます(実際、政界に関する記事を読んでいても、菅総理と高市氏はあまり仲が良くないようです)。
もし自身が総裁選に出馬するなら、どこまで支持基盤を固められるかがひとつの重要なポイントとなることは間違いないでしょう。
ただ、たしかに高市氏であれば、「安倍総理の正統な後継者」という名分は成り立ちます。
産経によると高市氏が会長に就く予定の勉強会の名称は「『日本のチカラ』研究会」で、水曜日を定例日とし、月1~2回のペースで会合を開催する、などとしています。
想像するに、今この瞬間、高市氏の元に突撃し、「高市さん、あなた、岸田首相の次に総理になるつもりですか?」などと単刀直入に尋ねたとしても、高市氏は「はい、そうです」、などと答えるとも思えません。セキュリティ・クリアランス(SC)を筆頭に、勉強会の名分など、いくらでもあるからです。
それに、高市氏自身が岸田内閣における現職閣僚であるという事実を踏まえると、もし岸田首相が来年9月の総裁選に出馬するならば、高市氏が対立候補として総裁選に出馬すること自体、難しいでしょう。
しかし、何らかの事情で岸田首相が解散総選挙に踏み切れず、1期で引退すると表明するという可能性もまた、十分にありますので、安倍総理亡きいま、高市氏としては自分自身で総裁選に出馬できるよう、その準備をしている、ということなのかもしれません。
あまり夢を見過ぎるべきでない
ちなみに、高市氏自身が本当に「保守政治家」なのか、などと訝(いぶか)しむ人もいるかもしれませんが、この点については正直、よくわかりません。ただ、高市氏に肝心の実務能力があるのかどうか、という点については、さほど懸念すべきではありません。
『勝負あり:高市氏が小西文書「捏造」を説明してしまう』などでも報告したとおり、立憲民主党の小西洋之・参議院議員が仕掛けてきた、難癖ともいえる「総務省の怪文書」に基づく追及を、自力でほぼ完璧に防御し切ったという事例があるからです。
ただ、「高市総理」が実現するためには、やはり高市氏自身がこれから相当に頑張る必要があることも間違いありません。まずはご自身が担当する経済安保分野における、SCの実現あたりが課題でしょう。これには西村康稔・経産相(※安倍派)などとの連携も欠かせません。
そして何より、「高市総理」が実現したとしても、無派閥の高市氏が何の準備もなく政権を維持することは、至難の業でもあります。よく「高市総理こそ真の保守派だ」、「高市総理なら消費税を減税してくれるに違いない」、などと叫ぶ人もいるのですが、ちょっと夢を見過ぎでしょう。
もちろん、高市氏が前回の総裁選で、日本人拉致事件や経済対策、経済安全保障、危機管理投資、超低金利下の財政拡大などを主張したことを覚えている方も多いとは思いますが、岸田政権下ですでに実現しつつある経済安保を別とすれば、それらのすべてが実現できるというものではありません。
むしろ万が一、「高市総理」が実現したとしたら、その「高市内閣」が長続きするために、どういうアプローチを採用するかは見ものです。政権が官僚に対して指導力を発揮するためには、長期政権となることが重要だからです(これは岸田文雄・現首相についてもまったく同じことがいえます)。
極端な話、政権発足直後はまだ政権が不安定で、財務省などを抑えることができない、という可能性だってありますし、前政権時代に決定された増税が自身の任期内に実現された場合は、不勉強な人から「高市、あんたを見限った」、などとお叱りを受ける可能性だってあるでしょう。
だからこそ、「長期政権」となれば、そのときになって初めて、当初の目的の一部を実現させることができるのです。安倍晋三総理大臣がそうだったように、です。
岸田首相にもまだチャンスはある
そのような観点から、もし「高市総理」が実現したとしても、成果を急ぐ支持者が多ければ多いほど、その「高市内閣」はわりと早い段階で潰えてしまうという点は、ひとつの重要な懸念点ではないかと思います。
なお、同じ文脈において、岸田文雄政権が国民の要望をしっかりと聞き入れれば、来年9月以降も長続きする政権となる可能性もあるというのが、著者自身の勘繰りです。
現在、SNSなどを中心として、岸田首相には「増税メガネ」、あるいはもっと下品な単語を使った罵倒的なあだ名が付けられていますが、岸田首相自身がその重圧を跳ね返し、かつての小渕恵三政権のような恒久減税を実現すれば、案外政権は長期化するかもしれません。
岸田首相はブレーンの問題もあるため、「岸田長期政権」の可能性については個人的にほとんど期待していませんが、いちおう、サブシナリオくらいとしては想定しておいて良いのかもしれない、などと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
今の腐り切った自民党を断ち切るには劇的な処方箋が必要だ。名前が挙がった高市早苗氏は中国のブイ撤去や不当な海産物禁輸など他の政治家にはない発言が目立つ。日本初の女性総理候補であり故安倍晋三氏の強烈なシンパだったことは、衆目の一致するところではある。おしむらくは何故無所属なのか。何故安倍晋三氏が存命中に安倍晋三のところに身をよせなかったのか。安倍派にいれば有力な総理、総裁候補だったろうに。総務相のとき菅氏が(総理になってからだが)携帯値下げにきり切りこんだようにNHKの視聴料改定、スクランブル化を何故きりこまなかったのかを問いたい。仮に総理になれば、それに加え消費税の問題や少子化、防衛費の問題、閣僚の任命問題も噴出する。男の多い政治家社会は強烈な嫉妬社会だという。何の後ろ楯のない高石氏がそれでも総理に着くことができるなら、それは、まさに劇薬になるだろう。何も言わない、何も発信できない、何を考えて居るのか分からない議員よりは全然マトモだとはおもう。
高石→高市
間違えました。
安倍元総理が存命中に高市氏を安倍派に入会させるということすらしなかったことを考えれば、安倍氏が高市氏を本気で自らの政治的後継者と思っていたかどうかという点については、非常に疑問と言わざるを得ません。当時の安倍氏の党内や派内での影響力を考えれば、内心不満を覚えている議員が少々いようが、入会させることに問題などなかったでしょうし、将来を見据えて派内の要職につけたとしても、一悶着くらいはあったかもしれませんが、反発して派から飛び出すような議員が何人もいたとは思えません。でも、安倍氏はそのようには動きませんでした。もしかしたら、水面下で多少何かはあったかもしれませんが、結局表面化していません。これでは、安倍氏の高市氏支持の本気度には特大の疑問符を付けざるを得ませんね。
まして、現状衆目の一致するような総裁候補が居らず、分裂含みですらある安倍派で高市氏を迎えようという声や動きは全く伝わってきません。つまりは、分裂回避のためのとりあえずの神輿としてすら見做されていないということでもあります。よほど信用や人望がないのか、それとも何か他の理由があるのかわかりませんが、とりあえず現状彼女の位置づけはそんなものということでしょう。
まあ、政界の一寸先は闇だそうなので、半年後には状況が大きく変わっている可能性もけしてゼロではないでしょうけれども。
ところで、
> 何を考えて居るのか分からない議員よりは全然マトモ
何考えているか外から丸判りというのも、政治家としてはいかがなものかとは思います。
>何考えているか外から丸判りというのも、政治家としてはいかがなものかとは思います。
私見ですが、今は圧倒的に
「旗幟鮮明」
「ラベルと中身の一致」
が、要求されてると思います。
中身が毒か薬か不問&無差別で。
「飲むと死ぬ」とか
「押すと爆発する」とか
「党首は山元太郎」とか。
何も書かれていないよりも、こちらの方が高評価を受ける流れかと。
立憲民主党とか自民党は、曖昧でダメ。
共産党や維新は、明白。
ハッキリしてれば勝てる、と言ってる訳ではないのですよ。
ハッキリしてないとスタートラインにすら立てないんじゃないのかな、と。
少し高市を擁護してみました。
旗幟鮮明にしすぎると、方向修正を考えるべきタイミングでも身動き取れなくなりますよ。今のゼレンスキー大統領のように。
旗幟鮮明にするべきタイミングと強度を図れないようでは、政治家としては無能でしょう。もっとも、どこぞの国のように、戦略的曖昧性を自ら公言するような、およそ政治的センスを欠いた国もありますけど。
高市さんについては、よく分からない。よく分からないというのは、情報が少ないという事。情報が少ないというのは、情報になるような事をしていないということ。唯一、話題になるのは、故安倍元総理と保守思想が近いということ。これ位が正の情報。負の情報としては、盟友がいない。孤高なのか狷介なのか?保守思想という以外の政策が分からない。実務能力が分からない。実務能力が分かるような実務実績がない。若い頃から長く政治家をやっているのに、これだけ情報が無いのも不思議なこと。ただ、名前は売れている。
さて、過去、自民党で、孤高か狷介か分からないが、弱小派閥から総理になった人物として思い浮かぶのは、中曽根康弘と三木武夫。彼らは、弱小と言えども派閥は持っていた。つまり、僅かでも盟友がいた。そして、大中派閥の力の均衡力学の中で、緩衝役として、総理の椅子が与えられたのだ。
然し乍ら、高市氏には、僅かな盟友もいなければ弱小の派閥も無い。
更に、孤高の存在としてのオーラ、存在感もない。
このことから、他人と繋がる引力が感じられない。
他人とどういう関係であれ、関係を作る能力、いや、関係を作る気持ちすらあるのか?という疑問を抱かせる。
他の人間、自分以外のものとくっつく粘着力どころか粘着性もあるのか?と感じほど。
個人的な経験から見ても、目的に応じて臨機応変に強弱のある他人との関係性を作る事が出来なくて、どんな仕事でも出来ることは無いように思う。
高市早苗、分かるのは、名前だけ。
これで、総理になれるか?などという事を考えることを始める気にはなれない。
高市大臣は「セキュリティー・クリアランス制度(適格性評価)」の法制化を目指して取り組まれているのは有名だと思います。
・安全保障上の機密や先端技術などの情報管理を厳格化する制度・・・スパイ対策法案
・セキュリティー・クリアランス制度は要7カ国(G7)で日本は唯一の未整備国
売国奴、国賊議員が多い中で、経済安全保障の課題に取り組み国益を考えている方として私は期待をしています。
高市さんは総務大臣のときに民放各社の偏向報道を問題に挙げ、放送法抵触の疑いを述べ、民放各社が合同で大批難会見を実施し対抗した記憶があります。
マスコミは高市さんは共通の敵と認定、業績や良いことは報道せず、逆にやってないことでも疑いと報じる姿勢を貫くでしょう。
高市さんの業績が記憶に残らないのは当然に思えます。
Skyさま、匿名さま
情報ありがとうございます。
盟友関係で、何か情報があれば教えて頂けると嬉しいです。確かに、この方に関してはマイナスの雰囲気の情報が多いような気がします。
百田尚樹をディスるのかと見せかけてからのまさかの桜井誠煽りwwwブログ主も人が悪いwwww
日本保守党も日本第一党も先鋭化した自称保守政党だからね。
もし高市早苗総理が誕生した場合、「女性総理がいない日本は遅れている」と叫んでいたいたリベラル派(?)は、何と言って総理批判するのでしょうか。
毎度、ばかばかしいお話しを。
世界は聖書にある最終戦争の時代に入った。だから、日本も危機管理に強い総理にしなければならない。
この話は、2023年11月15日時点では、笑い話である。
「岸田では次の選挙は負ける」
「誰なら勝てるか」で出てきたのが高市氏ではないか?
当選回数は8回。菅さんと同じ。
充分資格あるんじゃない?
地元なので、高市と馬渕はデビューからずっと観察してます。
頑張ってほしいですね。
とりま、
「女性が活躍」
することで、自称フェミニストが黙り込むだろうから、それだけでも価値があるかと。
雅子妃のときもそうでしたが、月に200時間残業バリバリこなす女性が泣き言しないと、あの人たちは困るのですよね。
「女性は活躍できない!」
という建前が壊れるから。
あと、女性初!を狙う小池都知事もギラギラした野心が少し脂気抜けて黙るだろうし。(笑)
CRUSHさま
>自称フェミニストが黙り込むだろうから
自分たちの建前を壊す女性は女性でない、と言いだすのでは。
既に高市さんは「あれは女性ではない」と左のフェミ女性に言われてますねw
フェミの方々にとって大事なのは性別ではなく思想を実行する事なので
左のフェミ女性は、相手が女性かどうかを、どうやって判断しているのでしょうか。(今日は女性でも、明日になれば女性でなくなることもあるのでしょうか)
もし高市早苗総理が誕生して、海外メディアが「日本初の女性総理」として評価すれば、左のフェミ女性は、「高市早苗は女性だった」と言い出すのでしょうか。
「実務能力」につらつらと反応します。
政治家の実務能力を外から見て測るのはなかなか難しいですよね。日々の仕事ぶりはなかなか見えづらいです。
実務能力と言う言葉がふと思い浮かんだ政治家は菅氏なんですが、細かいですが私自身がそう感じた瞬間を思い出すと・・・
・役所をまたがった目的の違うダムを治水緊急時に一元運用できるようにした
・デジタル庁を言い出してから1年で発足させた
・慰安婦合意の証人として米国を立ち会わせるよう提案した
ダムは治水の専門家が長年提唱しながらも省益の壁で実現しなかったものを、水害危機後のわずか1ヶ月程度で方向付けしたんですが、官房長官の立場で抵抗勢力だった官僚がそう動かざるを得ない状況を作るのがうまかったのだろうかと思いました。
デジタル庁では官房長官に任せず、首相自ら担当の平井大臣と数日おきに対面の進捗打ち合わせをしていたそうです。重要度が高く期限の短いプロジェクトではボタンの掛け違いが致命的になることはよくありますが、特命案件での上位管理者としての一つのアプローチだと思いました。
慰安婦合意はうまいですよね。肝心の米国に知らん顔をさせない、心変わりを許さないために明示的に関与させる。
いずれも目に見える実績を出したことに加え、過去の実務経験がそこに生きているのではと想像できたので「実務能力」と言う言葉が浮かびました。ただ、菅氏がどんな経験をしたのかはわからないんですけどね。菅氏の経歴を見ると民間企業での実務経験は少なそうです。
関係ないですが、かつてロシアがG8として出席していた首脳会議ですが、声明のとりまとめなどは8人の首脳自身がやらざるを得ない場面はままあったそうです。各者の発言を調整して文案をまとめる実務作業はプーチンはうまかったそうです。さすが元役人と思いました。
あ、そうそう、菅氏のことで書き忘れたことが。
「江戸城天守閣」再建論 菅前首相「大きな世論をつくらないと」
https://www.fnn.jp/articles/-/614354
出演した番組で江戸城天守閣の再建議論に言及したようですね。
私としては夢のあるプロジェクトで是非実現して欲しいと思っています。江戸城本丸は天守台だけ残ってるんですよね。
東京観光での目玉の一つになること間違い無いでしょう。本丸は広い公園になってますし適地では?
「菅義偉 江戸城」でググると、マスコミ各社のニュースタイトルが並ぶのですが、なんとネガティブなニュースが多いことか。(笑)
左マスコミには相変わらず嫌われてるんですね。
主には税金投入批判とか、皇居を見下ろす建物は不敬だとか。
費用はクラファンに頼って、役所や制度面での支援を政治がやるって役割分担だってあり得るし、見下ろす建物なんて言ったら丸の内オフィス街を平屋にしろと言ってるようなもんで。なんだかなぁ、です。
こんな活動やってる人達もいます。私は会員ではありません。
江戸城天守を再建する会
https://npo-edojo.org/
政治家の実務能力を一言で示せば、要するに官僚機構を思った通りに動かせるかどうかです。実際、長期政権を担った中曽根元総理には後藤田官房長官、安倍元総理には菅官房長官という強力な官房長官が官僚機構に睨みを利かせ、彼らを働かせることで成果と長期政権を実現しました。両官房長官がどのような術策を駆使して官僚を頤使したのかはわかりませんが、とにかく彼らにはそれができた。菅内閣が短命だった一因は、菅氏ほどの強力な官房長官に恵まれず、官房長官がすべきことまで菅総理本人がやらざるを得なかったことにあると思ってます。
これは総理大臣に限った話ではなく、各省庁の長たる閣僚でも同じことです。官僚機構を動かせず、さらにはおとなしく神輿になることすらできなかった閣僚は、実績を何も残せないか、あるいは任期途中で潰れます。行政の実務は官僚機構によって担われているのですから、ある意味当然と言えば当然な話です。そして、その良し悪しはともかくとして、官僚機構は政治家が右向けと言ったら右を向くほど甘くも生易しくもありません。
私が一部の政治家や新興政党をほとんど評価しないのは、とてもではないけど彼らに官僚機構を動かせるようには思えないからです。閣僚経験者が何人かいたはずの旧民主党ですらあの体たらくでしたから。
概ね同意するところです。
政治家の実務能力と思しきものを今見えている範囲で特定することはできても、政治家の能力全てを事前に見立てることはできないと思います。
実務能力の一部の有無を問う意味があるとすると、全く実務能力の発現が見られない政治家の特定でしょうか。スタンドプレー政治家の容疑の特定。一次フィルター的な。まあそれも「現時点では」の括弧付きですが。
私自身の些細なサラリーマン経験から、政治家の中には組織や組織人の行動メカニズムを理解しない人が結構いるとよく感じます。それに該当する人には少なくとも役所とうまく付き合えるのか不安を覚えます。政治家が動かす相手は役所だけではないですが、少なくとも。
役所の論理がよくわかっていても、それに取り込まれる政治家は有害だと思いますけどね。
閣僚や議員にとって役所を使いこなすことは必須要件の一つと思いますが、そのやり方はいろいろあり得るので複合的で、単発の能力で定義するのは難しいと思います。
外から見える単発の実務能力が組織や人を動かすための必要条件であれば、その政治家に対する一つの安心材料にはなると思います。ただ、だからと言って必ず実績を出せるかはわからないし(十分条件ではない)、能力だけでなく時の運もあります。結局は「やってみなきゃわかんない」もつきまとう範囲のこととは思います。
新興政党にしても一部の政治家にしても、それに類する安心材料が見えないのは確かだと思います。閣僚経験者で結果から能力が明らかな人は別ですね。
今回の記事も百田新党か、、、と思わせておいて実は日本第一党を盛大にディスっている。言外に「桜井誠はれいわ新選組未満」って言って内科医、これ?
日本第一党のウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%85%9A
衆議院議席数
0 / 465 (0%)
(2020年12月31日現在)
参議院議席数
0 / 248 (0%)
(2020年12月31日現在)
市区町村議数
0 / 29,155 (0%)
(2022年12月31日現在)
www
無派閥の政治家が総理になれるのか、という問いでは菅義偉首相という例があります。菅さんがガネーシャの会を結成してから実際に総理総裁になるまでには5年が掛かりました。
自民大敗など早急の事が無い限りはそれと同等以上は掛かるのではないでしょうか。
安倍さんの後ろ盾がない高市さんは微妙ですね。
私は私みたいな印象がありますので、人を動かせるかどうか不安です。
この辺りは自民党内の方が一番ご存じなのでしょうけど。
ダークホースで上川さんという可能性はあるかも知れないと思っています。
根拠はありませんが。
高市早苗氏の勉強会に13人出席
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20231115-OYT1T50225/
良く集まったと評価すべきか、これでは総裁選への立候補は難しいと考えるべきか。
岸田おろしの先駆けと捉えるべきか、現職閣僚として不適切な行動とみるべきか。
まあいずれにせよ、一石を投じたことは間違いなさそう。
こういうところには鼻が利くんですよね、高市さんは。
実務能力(官僚を使いこなす力)は大いに疑問ですけど。