加工業者「国がホタテを全量買い取り安価に提供して」
「積み上がったホタテの滞留在庫を国が全量買い取り、安価に提供するなど、国が積極的に介入してほしい」――。さすがにそれはムシが良すぎるのではないでしょうか。福島第一原発処理水放出を巡り、一部の漁業者や加工事業者が中国による水産物禁輸措置の影響を受けていることは間違いないのですが、正直、それは事業リスクの一環とみるべきだからです。
処理水がもたらしたのは「経済学的損害」
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が始まってから、もう1ヵ月が経過しました。
当たり前の話ですが、現在までのところ、明らかに処理水により生じたとみられる健康被害などについては、いっさい報告されていません。そもそも論ですが、トリチウム自体が自然界にも存在するものです。もしどうしても「トリチウムが怖い」とおっしゃるのならば、今すぐにでも、この地球上のあらゆる水を飲むのを止めるべきでしょう。
あるいは、「汚染が怖い」というのならば、トリチウム以前に問題視すべきものはほかにいくらでもあるでしょう(たとえば「生物濃縮」という論点でいえば、有機水銀などが魚介類に生物濃縮するリスクの方が遥かに高いといえますが、妊婦なども摂取の目安を守れば安全であるとされます)。
ただ、この処理水放出が思わぬ「被害」をもたらしていることもまた事実です。
その被害とは、物理的・生物学的なものではありません。政治的・経済的なもの――「風評被害」です。
いうまでもなく、それをもたらしているのは、日本国内の一部メディアや一部政党、そして中国共産党です。とくに中国は先月24日以降、日本産の水産物の輸入を一切禁止してしまい、それによって一部の漁業者にはそれなりの打撃も生じているのです。
中国は経済を政治利用する国
このあたり、くどいかもしれませんが、当ウェブサイトにて何度となく繰り返してきたとおり、中国と香港が日本産の水産物を全面禁輸したところで、日本経済全体に対しては大きな影響を与えるものではありません。財務省税関などの統計に基づけば、昨年を通じた中国・香港向けの水産物(魚介類及び同調製品)の年間輸出額は1339億円に過ぎないからです(『国民1人あたり年間たった千円で水産業を応援できる!』等参照)。
ちなみに日本の輸出額が年間100兆円弱に達しているという事実を踏まえたら、これは日本経済全体にとって「無視できる」レベルのものです。本来、大騒ぎする必要などありません。
ただ、輸出入を含めた産業構造について議論する場合、もうひとつ意識しなければならないのは、その経営学上の論点でしょう。
当たり前の話ですが、「リスク分散」の観点からは、売上高はあまり同一の相手に偏重し過ぎない方が良いとされています。これは古今東西を問わずいえることであり、逆にいえば、事業集中はリスクでもあるのです。
これは、水産業についてもまったく同じことがいえます。
それに、2010年のレアアース禁輸騒動でもわかるとおり、あるいは2017年の韓国に対する「THAAD制裁」事件でもわかるとおり、さらには最近の台湾に対するパイナップル禁輸騒動でもわかるとおり、中国はそもそも経済を政治利用する国です。
何か気に食わないことがあると、その国の企業に嫌がらせをしたり、その国の産品の禁輸措置を講じたりするわけですから、そんな国に売上を依存していたこと自体が「リスクを取っていた」ことである、という言い方もできるでしょう。
北海道ホタテ「天井まで在庫の山」
こうした状況を踏まえ、こんな記事を読んでみたいと思います。
北海道ホタテ、中国禁輸で「出荷ほぼ停止」 天井まで在庫の山
―――2023/09/23 16:10付 産経ニュースより
この記事自体は産経ニュースが23日付で配信したものですが、似たような記事を今週以降、ほかのメディアもいくつか配信しているため、この手の話題を目にしたという方は多いでしょう。
産経によると北海道のオホーツク地方では名産ホタテの出荷が停滞し、在庫が増え、とある町営の冷凍冷蔵施設では高さ8メートルの天井に届きそうなほどホタテ加工品が積み上がっている、などとしています。
これだけを読むと、本当に苦慮している様子がうかがえます。
しかし、記事の末尾の方にある、こんな記述を読むと、やはり事情は単純ではないことがわかります。
「加工業者の関心の的は、禁輸のきっかけとなった処理水放出をめぐり、東京電力が表明した輸出にかかわる被害の賠償だ」。
これは明らかに筋が違います。
処理水の放出はすでに今から2年前の時点で表明されていたわけですし、中国が折に触れ、経済を政治利用しようとする国であることは、その時点でもわかっていた話だからです(しかも、ホタテが取れるのはオホーツク海であり、福島原発処理水が放流される地点は太平洋です)。
「国が全量買い取って安価に提供せよ」
いずれにせよ、中国に水産物が売れなくなった責任は、日本政府に対してではなく、科学的根拠なしに日本産水産物の禁輸措置を決めた中国政府にありますし、そのような相手国に売上の多くを依存してきたこと自体、その事業者が自分たちで「リスクを取っていた」だけの話です。
どうしてその事業リスクの責任を日本政府が取らなければならないというのでしょうか。
さらに驚くのは、産経ニュースが報じた水産加工会社の社長(53)によ発言でしょう。
「今回、漁業者への影響は少ない一方で、加工業者は在庫がたまり、商社は『もっと安くなるのではないか』と待ちの姿勢でさらに在庫が積みます状況を招いている。滞留しているホタテを国が全量買い取り、安価に提供するなど国が積極的に介入してほしい」。
産経ニュースが報じたこの発言が事実だとすれば、なかなかに驚きます。どうして国が全量を買い上げなければならないのでしょうか。適正価格で国内に売れば話ではないのでしょうか?
いずれにせよ、日本政府や東京電力は処理水放出プロセスを適正に決定し進めてきましたし、じっさいの海洋放出まで、2年以上の猶予があったわけです。いまさら「(適正価格を超える値段で)国が全量買い取れ」、は、さすがにムシが良い主張に見えてならないのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
ホタテ加工業者(または日本国民の一部)が、ダメのび太に見えてきました。
蛇足ですが、日本人は過去の経験や前例が通用しない事態に弱いのかもしれません。
もし中国の習近平国家主席が、「ホタテをすべて買い取って、安価で提供する」と言いだしたら、ホタテ加工業者は習近平国家主席を支持するのでしょうか。なにやら、田中芳樹(著)の「銀河英雄伝説」のルドルフ大帝を思い出されます。まあ、習近平国家主席でなく、第二の鳩山由紀夫かもしれませんが。
農産畜水産物の輸出促進は国の政策だが
リスクを選んだのは業者
あまりにも「厚かましい」と思うのは
私だけ?
人というのは、上手く行くと舞い上がっている時は、リスクのことを考えないものです。
>あまりにも「厚かましい」と思うのは
>私だけ?
コロナ禍の時に 「俺たち芸術家は高尚な職業なんだから、国は他の業種よりも優先して助けろ」 とツイートして大炎上した、平田オリザとかいう劇作家を思い出した。
漁業者がホタテの在庫について、放出処理水放出に対して何もしてこなかったということです。
今からでもホタテの在庫がいっそされるまで採取をやめて、他のことをすべきであると思う。やることがなくなるのであれば、魚を捕る支援をするとか、しばらくほかのことをすればよいと思う。町の整備でもかまわない。
ホタテの在庫を販売していても収入になるはずです。
追伸:自衛隊や大阪府では府食堂、学校給食などで消費の促進をしているはずです。加工業者がよく知っているはずです。加工業者の努力が見えてこない。
一次産業従事者としては、漁民と加工業者や輸出業者を一緒くたに論じるのは本質を見誤ると思います。良いホタテが沢山採れる地域でホタテ漁をする、というのは当然に思えます。ホタテが壊滅したというのであれば施策不足ですが。
第一次産業においては、良好な状況に対しリスクヘッジといって割に合わない別のものを採るという選択肢は考えにくいです。私は漁業ではなく農業ですが、
①地域の気候に合って生産が好適で
②生産量増加が見込めて市場競争力を確保でき
③過大な投資をせずに
……切り替えられる作物であれば、やっと選択肢に入ります。話題性があって収益が良いらしい、というだけの理由で、田んぼをやっていた者が急にシャインマスカットを1軒だけで作ろうとしても無理なのです。別の作物(別の海産物)を生産するには、機械なども共通で済んで投資がかからないことは稀かと思います。農地をしばらく放置というのも頂けません。管理には、収入が出ない割に思いの外、労働・金銭的コストがかかり続けます。漁業で行けば船や漁具でしょうか。加工業者もホタテの加工をしてきた以上、その施設で別のことをというわけにもいかないかもしれません(異業種なので理解不足なのかもしれませんが)。
本件の問題は、ホタテオールインだった部分ではなく、とにかく「中国オールイン」だった点です。多少利益を落としてでも中国を介さずにアメリカへ直通するルートを開拓するのを怠った、という批判は合理的かと思います。
にしても、なってしまった事後の対処はというと……何かできることがあるとも思えません。ならばこそリスクヘッジ、中国以外への販路確保をしておくべきだった、となりますか。国内需要喚起を頑張れ、優遇なんて求めるな、てとこですかね結局。
中国オールインのリスクはずっと前から言われていたので、この際、無能な経営者をさらして、暖かく見守ってあげましょう。
風評加害勢力も、ファクトで反論できないから、論点のすり替えに必死ですね。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/415a0abe71ecf7c1de72e1476178be680e36fde1
小出裕章(笑)無限タンクはさすがに草です。
ファクト重視の立場からは「処理汚染水」だって別に(風評加害をするなという論点を置けば)意味は変わらないのですが……自分たちこそが汚染が旗印の印象でしか戦えない、反抗そのものが目的で事実はどうでも良いっていう、素晴らしい自己紹介記事ですねぇ。
原子力問題について原子力工学者がそこらの農家に嗤われるって、どういう時代なんでしょう。
定年退職した時点で「助教」なのだから、学者としてほとんど評価されていない人物であることは明らかでしょう。
それをレジェンドって。。
小出氏の人格・能力云々を卑下しても何も生まれません。相手の言い分が正しいかどうかを冷静に考えた方がよいです(ただし、中国のように根拠・数値を示さず、ただ汚染だ汚染だと喚く場合は別です)
例えば、「広大な土地があるので、新たにタンクを作るなんてことは容易なことで」とありますが、いくら原子力工学者でも土建工事までは専門外の筈で、そんな簡単なことではありません。新たに作るのは仮設ではなく恒久的なタンクとなるので耐震基準は漏出事故を防ぐために原子炉並みに厳しくなるであろうから、建設コストは大変なものになります。またタンク群を何十年、何百年と老朽化しないようにメンテナンスし続けるための膨大なコストも掛かります。それらを東電一社での負担すれば、東電が潰れてしまうので(東電が無くなると困るでしょ。ワシは関西に住んでいるので別に構わないけど)、国の支援、即ち税金を未来永劫投入し続けねばならない事態となります。個人的にも、そのような負の遺産を次の世代に残したくはありません。
海洋放出を決める前にタンク案も含めて実施可能な案は当然検討されている筈であり(菅前総理が鉛筆転がして決めたとでも)、小出のオッサンが言うほど簡単なことじゃないと思います。
日本産ホタテ、米国が輸出ルート転換支援 中国を迂回:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA21BV20R20C23A9000000/
↑
こういう動きもあるみたいですね♪
それはそうとチャイナリスクを考えなかった経営者の不明もおっきいけど、地元選出の国会議員あたりが業者さんを煽ってる面もあるんじゃないかな?って気もするのです♪
・・・まぁ、特にソースを示せるわけじゃない、あたしの妄想に過ぎないんですけどね♪
あの東日本大震災の津波は自然界が起こした災禍だから仕方がない部分はある。せめられるべきは電気系統を地下に建設したこと、災害リスクを最大限こうじなかった施工業者が負うべきことだと思う。勿論東電にも責任はあろう。だけど処理水の放出だってタンクの建設費用、設置する土地のスペースできることはやっているのだ。漁業組合などに、支援金をだすという。ちょっとおかしくないか?まだ、海や生態系への影響は確認できていないのだ。風評被害はあるだろう。狂牛病のとき風評被害はあったけどオレたち小売り業界には支援はなかった。コロナ禍だって飲食業界が一日六万円の保証を毎日受けるのに月次支援金は一ヶ月十万円だった。収入がなく、仕入れもできなかった事業者は銀行でカネをかりいまは返済ができず自己破産が多いらしい。オレもその一人だ。サラリーマンはなにもない。でも業種によっては塗炭の苦しみじゃなかろうか。近隣諸国がさわいでる。オレにはカネ欲しさにうつる。冗談じゃない。
災害リスクを最大限こうじなかった施工業者が負うべきことだと思う
施工業者は設計図通りの施工をするのであって災害リスクを負うものではないと思います。
施工業者が判断して変更出来るレベルのものではないですね。
あの災害のまえ東京電力では原子炉をもっと高台に設置し直す重大会議があった。でも移設には500億かるということて話は頓挫した。津波のリスクは当時から囁かれてはいたのだ。予算が高額すぎるが理由だった。津波がくることは、予見してたのだ。規模が想定外だったと、、、最初に建家を施工した(請負)業者は地下の設置をし主張まし施主(東電)は電気系統を地上に設置を希望したが業者の意見が強く地下へ設置することになったとなにかの話しにきいた記憶がある。東電は地上への設置は希望した?もし地上への電気系統のパネルがあったなら、もっと違う結果になったかもしれない。
この話、初めて見たときから、何故かかつての玄倉川のDQN達と被って見えてたんですけど。
・リスクに対する予見能力の低さ
・リスクが顕在化した時の身勝手さ
が、極めて類似しているということに思い至りました。
積み上がったホタテを後生大事に抱えて、全部流されてしまえばいいのに。ホタテは勿体ないけど。
怒りのあまり、ホタテ業者、業界の話をわすれてしまった。ホタテは一旦中国へいき加工してアメリカに輸出すると聞いた。それなら直接アメリカに輸出すればいい。そのための設備投資はいいのではないか。何割かは支援してあ設備投資をすればよい。国が買い上げ安く販売?何の努力もせず、虫のいい話ではないか?自分等のリスク分散を怠った姿勢が今をまねいているのだ。政治家も票欲しさの安易な取り決めは慎むべきだ。
中国輸入停止による補助金200億円の要件は国内加工工場と中国以外の新規販路開拓だそうですから直接アメリカに輸出しろって方針はまさにそのとおりなんでしょうね。だいたい貝殻ごと買ってくれるので中国一辺倒だったのは貝殻処分費用をけちるため。全量買い取りなどと夢見ている業者へは国も最初からNOを突きつけているようです。
20年前まで関係者でしたので一言。
私の知る限り、この件で困っているのは北海道でも一部のホタテ養殖漁家です。将来は分かりませんが、現時点では微々たるものかと。
また、道内でも多年地撒きの高級品は漁獲後直ちに殻の清掃と冷凍を行うのでHACCP規制も楽々クリアしており、今も海外流通に支障が出た話は聞きません。今回のお話は国内でHACCPをクリアできない(する能力が無い)事業者が中国経由でHACCPクリア・・・いやHACCPロンダリングして輸出していたのが、これが出来なくなり在庫不良となったのではと推測しております。
その典型が噴火湾の養殖ホタテでして、この地域では低価格・大量販売に特化しており、米国・欧州へ直接輸出できない「汚れた貝殻」のまま中国に輸出し、中国で貝殻の清掃、殻剥き、玉の冷凍を行い、米国・欧州へ輸出している事業者が存在します。人件費や廃棄物処理を中国に押し付けて成り立っているビジネスですので、これが破綻して表面化した問題に過ぎないと推測しております。
関係者であった自分が言うのは何ですが、なるべくしてなったと言わざるを得ません。
ななしさま
コメント、興味深く拝見しました。
当方が住んでいる本州最北端の県も陸奥湾(青森市・平内町・野辺地町あたり)で獲れるホタテは名産であり、特に平内町は養殖ホタテ生産量日本一とのことですが、地元において中国問題はほとんど話題にあがっておらず不思議に思っておりましたので、少しすっきりしました。
同じ養殖ホタテでも噴火湾(胆振・渡島)と陸奥湾ではビジネスが違うのでしょうか。
北海道は長く住んでいたこともあって道産食材には相応の思い入れがあるのですが、今回は積極的に応援できないなあ。
特にななしさまのコメントを拝見した後はその思いが強くなりました。
お二人のコメント、参考になりました。
私のかつての知識はホタテ=貝柱だけです。 中国ではそこからダシを取るとか昔聞きましたが、どうなんでしょうか。
若い頃、大阪の居酒屋ではこの冷凍食品を出していましたが、中が解凍されていないものが多多あり、良い食材という認識がありません。 以後食したことはありません。
貝なのに何で柱だけ? クサイのですか? 貝殻込のホタテの大どんぶりの味噌汁なんてインスタ映え大好きのバカ者請けすると思うのですが、でか過ぎるやつですか・・・。
ホタテの美味しい食べ方(日本食)をレクチャーしたら、本州以南の漁業事業者に被害が来るのでしょうかね。 ダシとかの作り方で・・・。
謎の食材、昔から掴みかOK!でしたが、今もあえて注文するモノではない。
農業も漁業も県単位で鎖国しているのが問題!
おまけ!
博多湾で撮れた新鮮な魚と表示された魚は日常見ません。(釣り人としては魚影は豊富ですが・・・。この地域の魚は?(笑) ミチ糸がドロドロ。 糸島・志賀島・近くの島(福岡県)とか唐津(佐賀県)なんてところが港に来て福岡産になっているのですが・・・。 TVではやたら「東京湾の魚!」とか主張していますが・・・。 地震で重金属は下に行き、ヤバイ奴もドロの中に隠されたのでしょうかね。
随分経っているので、今は気にしませんが当時は産地(関東)を気にしていました。 福岡県もヤバイ地域ありますよね(笑) そんな地域の漁協なんて普通にやるのが難しいから補助金が下りて、そこにヤクザ(工藤会)が狙いをつけたと思います。
中国、特に広州とか香港などに行くと、乾物屋がたくさんあり、ホタテ貝柱の乾物は目玉商品の一つですね。大抵はスープの出汁、あるいは戻したものをほぐしてスープに浮かべるなんて使い方をするようです。
そもそも中国には魚介類を生食する習慣はなく、ホタテ貝柱、アワビ、フカヒレなど、すべて乾物として流通し、手間暇かけて戻したうえで調理するというのが普通なようです。
一応、中国でもホタテガイの近縁種であるイタヤガイの養殖は行われているようですが、イタヤガイはホタテガイの半分程度にまでしか大きくなりませんので、ホタテガイを完全に代替するのは難しいでしょう。また、アワビやフカヒレにしても、最上級品は昔から北海道から三陸あたりの産とされてますので、日本産海産物を禁輸すると、高級中華料理はかなりのダメージを受けるんではないかと思います。
まあ、こちらが関知することではありませんけどね。
怒りのあまり、ホタテ業者、業界の話をわすれてしまった。ホタテは一旦中国へいき加工してアメリカに輸出すると聞いた。それなら直接アメリカに輸出すればいい。そのための設備投資はいいのではないか。何割かは支援して設備投資をすればよい。国が買い上げ安く販売?何の努力もせず、虫のいい話ではないか?自分等のリスク分散を怠った姿勢が今をまねいているのだ。政治家も票欲しさの安易な取り決めは慎むべきだ。
「枝幸」と入力すると、”平均年収”が予想変換の上位にあります。
北海道の平均所得(年収)ランキング 全国平均3,612,893円
1位 北海道猿払村 7,317,405円 全国6位
2位 北海道安平町 5,776,731円
3位 北海道枝幸町 4,626,465円
https://onl.sc/CF5W7sm
何十年も前に訪れました。漁業権があって養殖で食べている所は、中国へ輸出する前から豊かな町でした。全量買上げは無いとしても、巨額の予算が組まれて商売のリスクを政府に負担してもらう形になりそうです。
企業でアレ個人でアレリスク管理をするのは当然のこと。
北海道のホタテ御殿に住んでいらっしゃる方は何を考えていらっしゃるのかしら。
中国指導部から知恵を授けられたのかしら。:日本の分断が出来そう
絶対に買い取りなんぞしてはいけません!!!
日本中からおれもおれも買い取ってくれ~ になります。
ただし岸田が選挙対策としてバラマキを考えているのなら有りかな?
「この数年間、中国の業者と共同で開発してきたホタテの養殖が無駄に~」という「困っている業者」の話を観ました。
つまり、「補償しろ」とは「中国に金を渡せ」なのかな、と。
日本国内の厳格なHACCP審査では、漁獲物の加工工程だけでなく廃棄物処理についてもしっかり定められており、まともにクリアするには多くの設備投資と人件費を必要とします。
これを回避して欧米に輸出する隠れ蓑が「中国との協業ビジネス」となっており、しばらく前までは官庁・自治体も黙認する「闇」でした。流石に最近では若手漁業者を中心に持続性(SDGsなんて眉唾な言葉は嫌いですが・・・)を意識した取り組みが始まっていますが、それでも低賃金労働に依存せざるを得ないのが実情です。
今回の「補償」の話は、事業の根源が破綻した漁業事業者の断末魔と思えてなりません。
返信(回答?)ありがとうございました。
「在庫が、在庫が」と叫んでいるわりに、近隣の店頭には「いつも程度の量」しかホタテ貝柱が並んでいないのが不思議だったので、納得いたしました。
このホタテ業者の言い分、「ハイリスクハイリターンの株」を買って数年もうけたら値が暴落したので元本で国が買え、と言っているようなものですよね。
少しは支援する必要はあると思うが
>全量買い取りなどと夢見ている業者
は完全なモラルハザード。無能な自民党のバラマキ農水産行政の悪弊。
全量買い取りなどと夢見ている業者は多分どこかの国会議員の支援者かもしれない。
”全量買い取り”が実現するか否か注目ですね。やれば2009年レベルまで自民党は腐ったという事。
昔の中共の安い人手には、昔の技術レベルでは自動機はコスト的に太刀打ちできなかったが、
鮨を握るロボットが出来るくらい技術が向上したので自動剥き身機は出来ないモノだろうか?
ピンチをチャンスに変えるという意味でも自動機開発費、導入費、の補助+実現するまでのつなぎ融資を補助するのは大賛成。
いっそ漁業者と加工業者に組合を作らせて販売までを担う6次産業化まで進められれば農水省と自民党を見直すのだが。
株式会社ニッコーというところが「オートシェラー」という自動加工機を製造販売しているようですね。費用は数千万円~とのこと。
https://www.k-nikko.com/product/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC/
まいど。是非お買い上げください。
ぬい 様
情報ありがとうございます。
もうできているんですね。
これならすぐ(製造リードタイムはどのくらいだろう?1年以内を希望)国内で稼働できるじゃないですか。
農水省さん仕事ですよ!
まあ、昨日まで何事もなく売れていたものが、中国の政治的いちゃもんによって突然売れなくなったというのであれば、短期的な何らかの支援はあっても良いでしょう。政策を変更するわけにはいきませんから。でも、せいぜい数か月くらいのもんですね。
また、販売先開拓の支援はしてもよいと思いますが、あくまでも支援であって補償ではありません。国や東電が在庫を買い取るというのは補償にあたりますので、仮に実施するとしても一部ですね。自衛官諸君の正月膳に一品付け加えるくらいがせいぜいでしょう。
そりゃあ、「中国様様」と言って儲けていた人達は
”カントリーリスク””チャイナリスク”なんて言われても
素直に受け入れる訳がないし、自己責任も負いたくないでしょう。
この騒ぎ、一体どういう結末になるのやら……
個人的には、台湾が困ってた時には台湾パイナップルをたくさん買いました。
同じように北海道のホタテも見かけたら買うようにしてます。
でも、公金を使うのは話の次元が違うかと。
(個人の財布なら好きにしたらよろしいのです)
例えばフッ化水素を作ってたステラケミファは、全量を国が買い取りしたのか?
これまで共産党中国に振り回されてきた業界に、いちいち補償してきたのか?
国が買い上げて!と言ってる人たちは、なんか根本的に感覚が麻痺してますな。
これは中共?による日本国民の分断工作ではないでしょうか?
真っ当な日本人ならこんなこと情け事(窮すれば鈍する)は言わないと思いますけれども。今は日本国民が一致団結して不当な行為を平然と行ってくる中共に対して対峙しなければなりません。日本人同士が対立することを仕向けられているとしか思えません。
得意先をシナチスに頼り切って万が一のことを考えなかったホタテ業者は、起用するタレントをジャニーズに頼り切って今になって番組制作に支障が出るなどと騒いでるTV業界と似てますね。
ただ、前者が単に万が一のことを考えてなかったのに対して、後者は「万が一」の原因を知りながらその原因に「忖度」して「敢えて」万が一のことを考えなかった点でしょうね。
>万が一
なにがきっかけはわからないが、近い将来の必然だったのではないですか?
少なくとも原発の電源が水没する確率よりは高かったと思います。
その「必然」を容易に予想出来たのに、関係者はそこから逃避し続けた結果が今回の禁輸措置なのでしょうか。彼らは反日暴動が過去何回も起きてるシナチスで未来永劫安定した商売ができると本気で思ってたのでしょうか?
「東電のリスク管理ガー」と主張していた連中は、本件は当然批判しないといけませんな。
中国人を輸入して作業をさせるんじゃないですかね。
中国は強硬に処理水放水を非難し続けていますが、表立って賛同する国は数える程度しか現れていません。「一帯一路」を掲げて多くの国を自陣営に取り込んだと思っていたのに、いざふたを開けると、明らかに中国にゴマをすったのは太平洋島嶼国の或る大統領くらいで、残りは静観です。
もう一つ算段が外れたのは、放出を非難する親中国系マスメディア・団体の主導により日本国内が真っ二つに分断されることを狙っていたものの、全国から産地支援として国内で消費しようとの話が沸き上がり、一部中国御用団体がおかしな主張をするものの、どちらかと言うと日本国内が団結してしまった感があります。
今のところ中国にとっては面白くない展開ですが、それにしても根拠もなく「黒を白と強弁する」
中国の姿は、多くの国にとってロシアと重なって見えているように思います。
ななし氏のお話しで、実態がよく分かりました。今、おそらく業者の方々は途方に暮れ、思考停止に陥っているのかと思います。中には一人か二人、政府がー、なんて思う人もいるのかもしれません。
しかしここまでのコメントを拝見するに、メディアスクラムの如き業者批判を感じます。どうもここのコメント諸氏は地方の、特に辺境の住民に厳しいようです。都会や都会近郊の方々は選択肢がたくさんあるのでしょうが、地方はなかなかです。吉幾三じゃないけど、土地や自然はあるが人が少ないです。
何か知恵を出してあげて下さい。
倒れる前にクルマで友人と真鶴岬をドライブした。まるで昭和の町中にタイムスリップしたような印象だった。たしか、デビット伊東のラーメンを食べにいったんだけど混んでて食べられなかったんだよなぁ。田舎はたまに行くにはいいけれど住むには不便だよなぁ。過疎化の問題もある。「瀬戸内少年野球団」「二十四の瞳」だっけな。映像だと憧れるんだけなぁ。あぁ、、「ドクターコトー」もあるな。
まえにホタテの貝殻を細かく刻んで北海道などの寒冷地で長靴底にしこんでうりだす架空のドラマをみた。つまり、滑り止め効果のアイデアなんだよね。あれはふつうの靴にも応用出来ないものかねぇ。実際はあるかもしれないけど。殻の処分が問題なんだよなぁ。なんかいいアイデアないかねぇ。因みに番組のドラマは芳根京子主演で「チャンネルはそのままあで」でした。
これまでのコメントを拝見していると、例えば直火で炙ってパカ~ッと開いた貝をそのままの塩味で食することも醤油を入れても無理ってことですね。(笑) 今のところ、そんなに日本食として利用価値のないものでしたら華僑系に任せたほうが良いと思います。
中国人の商売人が、輸入して輸出していたのだから、とりあえずベトナム・フィリピン企業を探すと思います。 そんなに大きな金額ではないので、現時点で既に契約済みかも・・・。
なんでこんな小さい所にスポットを当てるのか?と随分昔から疑問に思っていましたが、どうにでもなる処にスポットを集め・・・(失笑)