8月の内閣支持率「下げ止まり」
当ウェブサイトで「定点観測」している6つの世論調査の結果が出揃いましたが、これによると支持率は「下げ止まり」、不支持率についても上昇基調が落ち着きました。相変わらず不支持率は支持率を上回っていますが、肝心の「青木率」については、朝日新聞で60%台、読売新聞だと75%であり、これだけを見れば、岸田文雄内閣は「危険水域」とはいえない状況です。
最新の内閣支持率
当ウェブサイトで「定点観測」している6つの世論調査――読売新聞、朝日新聞、時事通信、共同通信の4社のものと、産経・FNN、日経・テレ東の2つの合同調査――に基づく内閣支持率調査の結果が出揃ったようです(図表)。
図表 内閣支持率(2023年8月)
メディアと調査日 | 支持率(前回比) | 不支持率(前回比) |
時事通信(8/4~7) | 26.6%(▲4.2) | 47.4%(+8.1) |
共同通信(8/19~20) | 33.6%(▲0.7) | 50.0%(+1.4) |
朝日新聞(8/19~20) | 33.0%(▲4.0) | 54.0%(+4.0) |
産経・FNN(8/19~20) | 41.5%(+0.2) | 53.5%(▲0.9) |
日経・テレ東(8/25~27) | 42.0%(+2.0) | 50.0%(▲1.0) |
読売新聞(8/25~27) | 35.0%(±0) | 50.0%(▲2.0) |
(【出所】各社報道等)
読売調査で青木率は75%
時事通信、朝日新聞の調査では、支持率は引き続き4ポイント以上低下し、不支持率についてもそれ以上に上昇する格好となり、結果的に不支持率が支持率を20ポイント以上上回っています。しかし、後半の3つの調査では、支持率が下げ止まり、不支持率も「上げ止まり」(?)した格好です。
そして、たしかにいずれの調査でも不支持率が支持率を上回っているものの、時事、朝日の調査結果を除けば、いずれも支持率・不支持率の差は20ポイントを割り込み、とくに日経・テレ東の調査では支持率が2ポイント上昇し、不支持率が1ポイント低下した結果、10ポイントを割り込んでいます。
これだけで見れば、内閣支持率はとりあえず下落局面を脱した、という期待感も得られるかもしれません。
ちなみに読売新聞の調査によれば、政党支持率は自民党が30%(前月比▲3)、立憲民主党が3%(前月比▲1)、日本維新の会が6%(前月比▲3)のほか、日本共産党、国民民主党、公明党、れいわ新選組がいずれも3%(前月比+1)で並んでおり、社民党などはゼロでした。
この政党支持率を合わせて考慮に入れるなら、読売新聞の「青木率(※)」は75%であり、先週の『「青木率」は60%超え=朝日新聞・8月の世論調査で』でも紹介した朝日新聞による調査に続き、この「青木率」は50%を超えていることがわかります。
※青木率
内閣支持率と与党第1党支持率の合計値。一般にこれが50%を割り込む水準にまで低下と、内閣は退陣に追い込まれることが多いとする、一種の経験則
今月初めの『ついに「青木率50%」割れ…岸田首相の迷走がリスク』では、時事通信の調査で青木率が47.7%(=内閣支持率26.6%+自民党支持率21.1%)に低迷したとする話題を取り上げていますが、現在のところ、青木率50%割れは限定的な現象と考えておいて良いでしょう。
いずれにせよ、「数字だけで」判断すれば、現在の岸田文雄内閣は「危険水域」ではなさそうです。
内閣支持率調査自体は「藪医者の健康診断」
ではなぜ、主要メディアの調査で支持率に「下げ止まり」が生じたのでしょうか。内閣支持率は今後、反騰していくのでしょうか。それともこの現象は一時的なもので、秋以降、さらに支持率は再び低下していくのでしょうか?
これらの疑問点については正直、よくわかりません。
例の「松川エッフェル『党』問題」などを含め、自民党と岸田内閣にはさまざまな逆風が吹くのではないか、などと予想していた人にとっては、やや意外な結果だったといえるのかもしれません。あるいは福島処理水放出で菅義偉総理大臣の決定通り、日本政府が粛々と進めたことが、有権者の支持を得たのでしょうか?
ただ、そもそも論として、主要メディアによる内閣支持率調査自体が「藪医者による健康診断」のようなものであることを思い出しておく必要があるかもしれません。したがって、内閣支持率の今後の動向自体を予測することは、さほど生産的ではありません。
この点、内閣支持率や「青木率」を、政界関係者――とりわけ、自民党議員の皆さん――がとても気にしていることは間違いなく、そしてメディア自身もこの支持率調査を、自分たちが政界に影響を与えるための手段としてコントロールしているフシもあります。
新聞の部数が激減し、テレビの視聴時間も年々短くなっているなかではありますが、それでもこれらのメディアが実施する世論調査は、新聞、テレビを中心とするオールドメディアが現在でも保持している数少ない「利権」のようなものでもあります。
しかし、普段から当ウェブサイトにおいて指摘しているとおり、あくまでも内閣支持率は「藪医者の健康診断」的に眺めておくのが正解かもしれません。
まずは内閣改造・役員人事に注目だが…
いずれにせよ、理由はともあれ、内閣支持率には下げ止まりの傾向が認められます。そして、今回の支持率「下げ止まり」に関し、誰よりもほっとしているのは、岸田文雄首相本人ではないでしょうか。とりあえず、落ち着いて人事に踏み切ることができるでしょう。
もっとも、秋の内閣改造・党役員人事が岸田首相にとって「最後の人事」となるのかもしれませんが…。
なお、個人的にそれ以上に興味深いのが、先ほど紹介した政党支持率でしょう。
「社民党の支持率がゼロだった」というのは、読売調査だと小数点未満を表示しないために出て来る現象であって、本当に「ゼロだった」とは限りません。しかし、辛うじて政党要件を維持しているにせよ、社民党はいまや泡沫政党です。
かつては自民党に次ぐ第2政党だった社会党の成れの果てが社民党であることを思い起こしておくと、これが「明日の立憲民主党」であっても不思議ではありません。立民は支持率で国民民主党や公明党などと並んでおり、日本維新の会を恒常的に下回り始めているからです。
とくに維新は現在、水面下ではありますが、各地で候補者の公認作業を加速しているとの話も少しずつ聞こえてきます。これに加えて来月早々には、国民民主党の代表選も予定されているなど、自民党以外の「保守(?)政党」に、少しずつ動きが出て来ています。
その意味で、むしろこれから数ヵ月間における国内政治における焦点は、「今の支持率」ではなく、野党(とくに維新や国民など)の動きではないかと思うのですが、いいかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
岸田は支持しないが処理水放出をしたことだけは評価する
あとは中国など特定アジアに対して毅然と対抗してくれたらもっといいんだけど。
処理水放出をめぐる中国の強い反応が、日本国民の反発を招き、結束しないといけないという思いが、支持率の下げ止まりに役立っているかもしれません。
内閣改造は、目玉候補だったらしい松川さんが飛んでしまい、内閣の支持率アップにはつながらないでしょう。それよりも、年明けに解散総選挙に打って出れば、岸田首相に不満はあっても、国民は野党に投票もできず、自民党は勝ってしまうのではないでしょうか。そんな気がする。
>自民党は勝ってしまうのではないでしょうか。
選挙とは肥溜めの中からよりマシな糞を拾うのと同義なので、それは致し方ありませんね。
政治のやり方すら知らない、学ぼうとしない立件共産党が選挙に勝ってしまったら今度こそ日本は終わるのですし。
岸田首相は、個人的には嫌いじゃないけど、やはり韓国に譲歩しすぎでしょう。SWAPはやりすぎで、国益を害してますね。次の内閣改造で、小渕幹事長のほか上川陽子元法相や加藤鮎子議員など
女性を多く閣僚や党4役などに抜擢して、世論がどう反応するかですね。
ドリル優子さんで本当に良いんですか?
妙に岸田自民党に微温的なニュアンスのコメントも例によってありますが、自民党幹部自身が漸く下げ止まったと感じて、一息つくという程度の感覚ならそれはそれでかかる政党の終焉が早まるとの意味で、誠に結構な事です。
岸田政権の三点ネガティブセット (①primary balanceを墨守せんと、相も変わらずせっせと国民負担増に励んでいる事 ②LGBT法案を成立させた事 ③際限なき対韓譲歩)に加え、最近は最エネ利権構造問題、木原問題に象徴される警察上層部の腐敗構造など、国の根幹を腐食するような事に正面きって取り組む気配が全く見えぬ、またしても姑息なやり方の政権が、その崩壊を通じて、自民党そのものの衰退を早めるような気がします。それと共に、日本の国益を毀損し、モンゴル、ウイグル、チベット等の人々の人権蹂躙と民族撲滅をはかるあの中共に、ひたすら阿る公明党なる政党も早く消滅して頂きたい。
当方の地元では、7/25に1リッター173円だったレギュラーガソリンが(自分が入れたレシートで確認)、約一ヶ月後の先週、同スタンドの前を通ったときに看板を見たら186円になっておりました。
十数年ぶりの最高値のようですね
173円でも目の玉が飛び出しそうだったのに、次にガソリンを入れるときにどうなっているか怖いです。
国民民主党の玉木代表がトリガー条項を叫んだのは、もう二年近く前ですし、ガソリン価格は各方面から指摘されてきたにも関わらず手つかずのままで、今更になって法改正が必要だから無理だなんだと御用メディアに書かせている。
高橋洋一氏が、トリガー条項発動には実際には法改正が必要だから「今国会中は難しい」と話していたのが去年の通常国会開催中のことです。
私のような素人からみると、それでは今年の国会中にやれば出来たということなのではと思ってしまいます。
そうだとすると、昨今のガソリン価格は数ある岸田禍のうちの一つになるでしょう。
今回の支持率には、その、最高値を更新し、庶民の暮らしに直結しているはずのガソリン価格が影響無いようで不思議に感じてしまいます。
それを帳消しにするほどインパクトのある良い施策などあったでしょうかと。
下がり続けることはあっても下げ止まる気がしないんですね。
岸田自民党には絶対に政権はとらせたくはない。ボンクラ大臣の巣窟ではあるが
野党が特に、立憲、共産、公明は、あ、公明は与党だが酷すぎる。選択肢が狭いのだ。こうなったら、時間が掛かっても国民が政党を育てるしかない。政治が腐敗したのは、田中角栄の金権政治からか?仕事はしたんだろうが後は一年ごとの総理交代は、風物詩になった。長かったのは、小泉純一郎と安倍晋三位か?マスコミの凋落も激しい。議員はその職務を維持するのにキュウキュウで本来は女性議員も実力があれば、自然と増えるはずなのだ。パリ旅行で女性議員の必要性も一気に疑問が増した。オレのなかでは、上川陽子、高市早苗、小野田紀美の2~3人しか名前がでない。三人とも選挙区ではない。
>メディア自身もこの支持率調査を、自分たちが政界に影響を与えるための手段としてコントロールしているフシもあります。
このまま岸田内閣の支持率が下がり続けると、年内の衆議院解散はなくなりそうです。
選挙が先になればなるほど維新の会がますます有利な状況になってしまいそうです。
マスコミは、岸田首相に年内解散を促すため支持率の下げ止まりを選択したのだと思います。
マスコミにとって、維新の躍進は都合が悪いのでしょう。
>>「藪医者の健康診断」
とは、新宿会計士さまはお優しい方だななあ
と感じます。
私は、痩せる器具や健康食品売りつけ
通販サイトでアフェ率高い商品売りたいがために
「顧客満足度各社比較」?とか銘打って
適当な数字を載せているのと同じようなもの
では?と感じています。
ただ、もっともらしくは見せなきゃ
読んでもらえないので
売りたい商品一番にしてないだけではと思います。
なんせ選挙のたびに選ばれ続けた安倍政権が
滑稽なくらい低い数字は不自然でした。
極めつけは前回国政選挙で
本来間違えようがない投票所出口調査が
大きく乖離していたのは
政権転覆に息巻く新聞社デスクを前にして
部下が野党敗北の数値はとても怖くてだせず
おもわずいつものように数字を誤魔化した
からではないか?とさえ勘ぐっています
(^^):
【世相漫才】
「選挙当日のとある新聞社編集室」
デスク「今回の選挙こそ政権転覆実現だ!
マスコミサマの力を思い知らせてやる
いいか諸君!正しく野党勝利の数字を報告せよ」
部下 「はい!
・・・ううっ!やべえ!出口調査野党敗北だ
こんな数字報告したらデスク発狂 暴れまくる!」
トホホしかたない。いつものように・・・
デスク「ようしようし、ガッハッハ」
~数時間が経過 開票結果現る~
デスク「・・・な なんでこんなことに・・・」
「にゃ!にゃんだとおお~ 出口調査も手を加えただとおお~
ばっかもーん!」
部下 「だ だってええ~」
チャンチャン♪ (^^);
(もちろん 漫才だからフィクションでえす)
今や害虫の羽音でしか無い元漫才師裸サルさんや
漫才下手でどぶサヨ漫才に走った女村本さんよりは
面白いんじゃないでしょうか?
>メディア自身もこの支持率調査を、自分たちが政界に影響を与えるための手段としてコントロールしているフシもあります。
僕もそう思います。
ヤラセぽいですよね、あれ。
安芸高田市の石丸市長の言葉を借りれば、
「生データを即時公開できないような統計なんか、なんの意味もない」
のですから、大手メディアの世論調査なんかそもそも百パー眉唾です。
でも、例えば東スポの一面見出しが「なんの意味もない」のかといえば、統計的に言えば
「偏りは大きい」
「でもバラツキは小さい」
ので、一定の利用価値はあるかと思います。
(要するに「バカとハサミは使いよう」)
とわ言え、大手メディアがお手盛りで
「自分で勝手に積み上げて」
「自分で勝手に崩す」
みたいな八百長をやってる状況証拠は濃厚かと。
ヒマなどうでもいいときにジワジワ支持率を上げておいて、
「ここぞ」
という反政府キャンペーン記事に足並みを揃えて下げる。
まるで、世の中が新聞記事にビンビンと反応してるように見えちゃうじゃん。
(笑)
肌感覚と合わないんだよなー。
支持率が下げ止まり?している理由?原因?がさっぱり判りません。
自民党なり、岸田のボンクラなり、最近何か日本国と日本国民にとって菅前総理が決断した処理水放出以外に何か良いことしましたか?エッフェル松川さんやブライダルまさこさんが、心を入れ替えて懺悔したとの話も聞きませんし、財務省が一生懸命に押している軽すぎる神輿のドリル優子さんはもうほとぼりが冷めましたかな?やっぱり支持率調査というのはよくわからないものですね。と思います。
私は先に書いたように、新聞社発表の支持率の
信憑性は地に落ちていると感じています。
なんせ、戦前日本を戦争に駆り立てた朝日新聞などですから
いわば 現代版日本メディア大本営発表
みたいなものだと位置づけています。
なんせ
頼りとしてきた韓流政党立憲民主党が
政権どころかあのザマの中、
総理の岸田自らが民主党のお株を奪う
韓流とウッシッシ路線なのですから
これを潰すわけにはいきません。
かと言って国民感情と乖離してゴリ押し持ち上げては
世論調査の嘘くささが 透けて見えるので
下げ止まりという形に抑えておいて
岸田には
もっとウッシッシ頑張れば挙げて差し上げますよ?
的なプレッシャーと仮定推測すると
なんか不思議なことにメディアの汚れた体質と合わせ
ピッタリ辻褄があってしまうのは偶然でしょうか? (^^);
いくら次がいないとは言っても支持しないわ
俺の生活ぶっこわれだしてるんだから日本ぶっこわれてもかまわん
まあ今回は下野起きないから、自民以外に入れますよ。どの道今回の選挙前から議席落ちるの決まってますし
26、27の両日に実施した毎日新聞の調査は以下です。
岸田内閣の支持率は7月22、23日実施の前回調査(28%)から2ポイント減の26%で、不支持率は前回調査(65%)から3ポイント増の68%
政党支持率は25%なので、青木率は51%でした。
なお時事通信の青木率は、47.7%だったと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0cc786b4b28dcc2f14acddcdadbbc4add13a846
ちなみに、次回選挙での投票先政党が自民と維新が同じ21%と並んだという話を聞きましたが、ソース源が見当たりませんでした。