年賀状をやめてみて、なにか不都合はあったのか?
昨日は1月1日ということもあり、自宅に年賀状が届いたという方も多いでしょうし、また、自分も年賀状を書いたという人もいると思います。ただ、私自身は、さる「やむを得ない理由」があり、今年分の年賀状を発送しませんでした(※その理由に関する個人的な事情を申し上げるつもりはありませんが…)。ただ、冷静に考えてみると、年賀状のやりとりは急速に減っているように思えます。年賀状とは、紙に近況を書いて旧友などに報告するという、日本の伝統行事のようなものですが、年賀状の減少をどう考えるべきでしょうか?
目次
年賀状 思いを馳せる 令和2年
(冒頭であらかじめお断りしておきますが、本稿は「数字による実証的な論考」というよりは、「個人的な体験と印象」を中心に書いた雑感のようなものですので、この点についてはお含みおきください。)
多くの日本人にとって、年末年始の風物詩といえば、「年賀状」ではないでしょうか。
新年に年賀状が届くように、年末になって慌てて年賀状を準備するという人もいる一方で、1月1日の朝、郵便ポストに年賀状が投函されるのが楽しみだという人も多いのではないかと思います。
ただ、今から1年以上前の「nippon.com」というウェブサイトに掲載された次の記事によると、年賀はがきの当初発行枚数が、2004年の44.6億枚を最盛期として、その後は減り続け、2019年(平成31年)の年賀はがきの発行枚数は24.2億枚に留まったのだそうです。
平成最後の年賀はがき、発行枚数は平成最低?:一等賞品、ミシンから現金30万円へと変遷(2018.11.08付 nippon.comより)
これについて2020年(令和2年)の状況がどうなっているのかを調べてみたものの、似たような記事が見当たらなかったのですが、それにしても昨年の時点ですでに最盛期と比べて46%も減少しているという事実が、年賀状のやりとりが急速に減っているという証拠ではないでしょうか。
年賀状を書かなかった正月
個人的な経験
さて、正直に打ち明けますと、私自身、今年は年賀状を1通も発送しませんでした(※いや、厳密にいえば「2020年1月1日に配達される予定の年賀状を1枚も出さなかった」という意味なので、ここは「今年は」、ではなく「昨年は」、でしょうか?)。
その理由は簡単で、年賀状を書いている暇がなかったのです(※といっても、なぜ「年賀状を書いている暇もなかったのか」については、純粋なプライベートの話題に属するものであるため、当ウェブサイトに記載するつもりはありません)。
ただ、結局、1枚も年賀状を書かないままで年を越してしまったことに対し、いくばくかの罪悪感もあったのですが、1月1日を迎えてもっと驚いたことがあります。
それは、自宅に届いた年賀状の枚数が、例年と比べて半分以下だった、という事実です。
いったい何があったのでしょうか。
「職場の年賀状」はどうですか?
あくまでも個人的な印象を申し上げますと、1990年代から2000年代に社会に出た人間であれば、「社会人なら親しい人とは年賀状をやり取りするのが常識だ」、と教え込まれてきたのではないかと思いますし、中学・高校のころから友人と年賀状のやりとりを始めているという人も多かったのではないでしょうか。
実際、この世代だと、子供時代に「お父さん宛てに来る年賀状は100~200枚だった」という経験をした人は多いでしょうし、会社や役所でそれなりの役職に就いている人であれば、500枚、いや、下手をすれば1000枚という年賀状を受け取っている人もいたでしょう。
ただ、これもあくまでも個人的な経験で恐縮ですが、父親に来ていた毎年200枚の年賀状のうち、7割は職場関係(職場の上司、部下など)で、3割が友人関係や親戚関係だったのではないかと記憶しています。
そして、私自身が社会に出たのは前世紀末のタイミングであり、たしかに当初は職場関係で数十枚の年賀状のやりとりをしていた記憶があります。実際、当時の職場では、年賀状などを目的に他の職員の住所を書いたリストを手渡されたほどです(※いまとなっては信じられませんね!)。
もっとも、その後、2000年代に入り、個人情報保護法が成立した前後あたりから、当時の職場では「職員同士の年賀状のやりとりを自粛しましょう」という通達が流れ、職員の住所に関するリストも流通が停止されました。
もちろん、職場の同期や後輩などが結婚式を開くと称して、招待状のやり取りのために個人の住所を交換し、その後、年賀状のやり取りにつながるというケースもありましたが、「同じ職場だ」というだけの理由で大々的に年賀状をやり取りするということは、2010年代にはすっかりなくなったのではないでしょうか。
(※職場で年賀状をやり取りする風習が残っているという人もいると思いますが、少なくとも私自身が経験した職場では、2000年代後半から2010年代前半には、そのような風習は徐々に廃れて行ったのではないかと思います。)
簡単なシミュレーション
さて、先ほど「私たちのお父さんの世代だと、社会人なら100~200枚は年賀状のやりとりをしていたのではないか」、という話題を紹介しました。
これについては統計的な調査をしたわけではないので、決して正確な数値ではありませんし、「お父さんが100~200枚、年賀状のやりとりをしていたのなら、お母さんはどうだったのか?」という疑問も浮かんでくるのですが、こうした細かい疑問はとりあえず無視するとしましょう。
さて、先ほどは「あくまでも印象論」という断りを入れたうえではありますが、年賀状のざっくり7割は職場関係、残り3割が親戚や友人だ、という仮説を紹介しました。
仮に20世紀後半の平均的な社会人がやり取りする年賀状が200枚(つまり、年賀状を200枚送り、自分自身も年賀状を200枚受け取る、という状態)だったとして、「職場が7割」「残り3割が友人・親戚」「友人・親戚が同数」と仮定すれば、やり取りする年賀状は次のように計算できます。
- 職場関係…140枚
- 友人関係…30枚
- 親戚関係…30枚
もちろん、親戚や友人の人数も人によって異なりますが、ここではざっくりと上記の枚数を毎年授受していたと仮定しましょう(※それに、この数値はさほど現実離れしたものでもないと思います)。
しかし、21世紀初頭に施行された個人情報保護法などの影響でしょうか、「職場関係」がゼロ枚になったと仮定すれば、同じ条件の社会人がやり取りする年賀状は、一気に60枚に減少するはずです。
- 友人関係…30枚
- 親戚関係…30枚
つまり、職場関係の140枚が消滅すれば、1人の社会人がやり取りする年賀状の枚数は一気に7割減となる、という計算です。
もちろん、世の中から職場関係の年賀状のやりとりが完全になくなっているわけではありませんし、法人関係では一部の業界を中心に、いまだに年賀状をやりとりする習慣が色濃く残っていますので、仕事関係の年賀状がいきなりゼロになるということはあり得ません。
これに加えて、世の中のすべての人が社会人であるとは限りませんので、個人間でやりとりされる年賀状の量が一気に7割圧縮される、という話ではありませんが、それでも年賀状のやりとりをする人の2人に1人が「平均的社会人」だったと仮定し、
「職場関係の年賀状が消滅する」
という現象が発生すれば、ざっくり世の中でやりとりされる年賀状は35%圧縮される計算です。
そうなると、冒頭で紹介した、「最盛期の2004年と比べ、2019年は年賀状の当初発行枚数が約46%減少した」という記事のうち、35%分についてはこれだけで説明が付きそうな気がします。
しかし、逆にいえば、のこり11%分については、「職場関連の年賀状のやりとりが少なくなったこと」だけでは説明が付きません。これを、どう考えるのが良いのでしょうか?
年賀状は廃れるのか?
職場と友人も自然消滅
さて、個人的な経験という点で申し上げるならば、私自身も前世紀末、職場関係、親戚関係、友人関係で、ざっくり80枚、年賀状のやりとりをしていました。内訳は職場関係が30枚、親戚・友人が50枚、といったところです。
しかし、前述の理由で職場関係の年賀状については徐々にやりとりがなくなり、また、親戚や友人との年賀状についても、徐々になくなってきました。
個人的には、「こちらから年賀状を送っているのに、2年連続して年賀状が来ない相手には、相手の負担感も考えて年賀状を送るのを控えよう」と思うようになったという事情もありますし、また、年賀状でしかつながっていない相手とは、やはり疎遠になってしまう傾向にあると思います。
これに加え、こちらも個人的な経験で恐縮ですが、親戚関係については高齢化に伴い、徐々に年賀状のやりとりがなくなってきた気がします。同世代のイトコとは法事などで会う機会もなくなり、また、法事を主催する人が高齢化するに従い、法事自体も開催されなくなり、疎遠になってしまうのです。
さらに、もともと仲が良い友人、最近になって新しくできた友人などの場合だと、日常的にメールやショートメッセージなどで繋がっているためでしょうかあるいはそもそも住所のやり取りをしていなかったりするためでしょうか、わざわざ年賀状をやり取りする必要性もない(あるいは年賀状のやりとりが不可能)、というケースもあります。
ふたを開けてみたら…!?
これも、冷静に考えたら、当たり前の話ですね。
上記のような事情もあり、ここ数年はこちらから発送する年賀状が40枚を割り込む一方、受け取る年賀状も30枚以下に減っていたのです。
個人的な体験を全体に当てはめるというのもやや強引ですが、先ほど申し上げたとおり、「説明が付かない11%部分」については、社会全体でデジタルデバイスが普及し、徐々に年賀状をやめる人が増えている、ということで、何となく説明が付きそうな気がします。
さて、冒頭に申し上げたとおり、私自身、今年はある事情により、どうしても年賀状を作成する時間が捻出できず、社会人になってからはじめて、「こちらから出す年賀状がゼロ枚」という快挙(!?)を達成したのです。
本当に申し訳ないという気持ちを抱えつつ、それでも例年、年賀状を下さる30人弱の皆さまにはどう言い訳をしようか、などと思い悩んでいたのですが、もっと驚いたのが、「こちらが受け取った年賀状も10枚少々に過ぎなかった」、という事実です。
このくらいの枚数なら、今年年賀状を下さった方に非礼を詫びたうえで、少し遅れて年賀状を送るというのも十分に可能ですし、後述するように、年賀状以外の手段で連絡を取ることも可能です。
また、思ったよりも受け取った賀状が少なかったというのは、偶然でしょうか、2020年を契機に年賀状の発送をやめた人が自分の知り合いに以外とたくさんいたということでもあります。すなわち、「案じるより産むがやすし」、ですね。
冷静に考えてみれば、これはこれで良いことなのかもしれません。
近年、スマートフォンなどのデジタルデバイスが普及したことで、仲が良い友人や親戚とは、折に触れ、電話、ショートメッセージ、メール等で連絡を取り合っていますし、逆にいえばそれらのメッセージのやり取りをしていない人たちというのは、結局、疎遠な関係だ、ということでもあります。
あるいは、疎遠になるのが嫌なら、改めて電話やメールなどの手段で連絡を試みてみても良いかもしれません。
むしろ高齢者に広がる「年賀状の卒業」
ただ、普通の友人や親戚についてはそれで良いのですが、「デジタルデバイスから縁遠い高齢者層」に対しても年賀状を送るのをやめてしまって良いのか、という疑問を感じてしまいます。
とくに、遠方に暮らす高齢の親類や学生時代の恩師に対しては、近況を書状で伝えるというのは良いことだと自分で勝手に思い込んでいたのですが、昨日、年賀状を送らなかった相手のひとりに電話で近況を尋ねたところ、非常におもしろい話を聞くことが出来ました。
それは、「高齢者の間でこそ、積極的に年賀状のやりとりをやめる動きが広まっている」、というのです。
ここではその人物をAさんとでもしておきましょう(文中に少しだけフェイクを入れます)。
今年90歳になるAさんは、数年前、高齢の夫を「老老介護」の末に亡くしたのですが、その際、100坪近い一戸建ての自宅を売り払って介護サービス付きマンションに移り住もうとしたものの、ちょうど「アベノミクス」による駅前の地価高騰によって、目当てのマンションに入居できず、いまだに100坪の豪邸(?)で独り暮らしです。
ただ、昨日このAさんと電話で話をした限りだと、90歳という年齢を感じさせないほどハツラツとしていて、声にも張りがあましたし、実際、本人談によれば、坂道だろうがなんだろうがスタスタ歩くこともできるし、内臓系の疾患等もとくになく、目も耳もハッキリしているという「超健康体」だそうです。
そのAさんは、小学校出身の同級生ら(Aさんいわく「周りの婆ども」)といまだに仲が良く、毎月のように、温泉だ、神社仏閣だ、と、友達同士で連れ立って小旅行に出かけているということであり、「歩けるうちに歩かなくっちゃね!」と張り切っているそうです。
素敵な老後ですね。
そんなAさん、年賀状に話が及ぶと、
「私は周りの婆どもと申し合わせて、もう年賀状を送るのをやめたの。だって、古臭いし、面倒臭いもん。」
と切り出したのです。
「高齢者ほど年賀状に拘泥しているに違いない」と思い込んでいた自分としては、新鮮な衝撃を受けました。というのも、社会的には「高齢者」と定義されるAさん自身が、年賀状を「古臭い」「面倒臭い」と言い出すとは思ってもいなかったからです。
もちろん、齢九十にしてスマートフォンを使いこなす素敵なAさんやそのご友人(つまり「周りの婆ども」)が日本の高齢者を代表しているという保証はありませんが、それでも、確かに自分自身の経験に照らしても、ここ数年は高齢者が率先して「年賀状からの卒業」を宣言していたような気がします。
もっと連絡を取りましょうよ!
ただ、個人的には「年賀状なんて時代遅れだからやめてしまえ」、と主張するつもりはありません。
というのも、手書き(あるいは手作り)の年賀状をやり取りするというのには、独特の温かみもありますし、また、久しく会っていない人たちの近況を知ることができるという意味では、非常に良い日本の伝統行事だと思う人もいるでしょう。
さらに、年賀状自体は日本独自の慣習だといわれていますが、欧米諸国ではクリスマスカードのやり取りをする習慣が残っていますし、綺麗なクリスマスカードをもらうと嬉しかったりもします。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、今年、年賀状を1枚も書いていない人間に偉そうな高説を垂れる資格があるのかという点はともかくとして、個人的には、今後は次のようにしていこうと思います。
- 本当に大事な友人、親戚などには、自分や家族の近況を伝えるうえで、節目節目に年賀状、暑中見舞いなどを送る。
- 長く連絡を取っておらず、年賀状だけの付き合いになってしまっている友人とは、年賀状をやめても、折に触れて電話したり、メールしたり、あるいは直接会ったりするように努める。
- 職場関連など、「義理」の付き合いの年賀状は控える。
もちろん、これはあくまでも個人的な方針です。
これについて、
「年賀状だけの付き合いになってしまっている友人とは、年賀状のやりとりをやめてしまえば、つながりが切れてしまいかねない」
という批判があることは承知しているのですが、ただ、年賀状だけのやり取りになってしまっている友人がいるならば、逆に、「もう一歩踏み込む」というのも大事ではないかと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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昨年私も年賀状断捨離はがきを出した口です。今年の年賀状は来ませんでしたね。(当たり前か)
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、私は古い人間ですので、年賀状のやりとりは続けています。
最近になって、年賀状が減りつつあるのは、色々理由があるでしょうし、メールでの代替も大きいと思います。
どのみち古い習慣は徐々に変わるものですし、正月風景がその例外になるとも思えません。私が気になるのは、変わることではなく、変わったものがいかにも軽薄に思えることです。
まあこれは年寄りの繰り言かもしれません。しかし、もう少しきちんとした議論が必要かと考えます。
前年に年賀状卒業を書いて送りました。それでも今年、数枚来ました。「ちゃんと読んでる?」とも思いましたが、楽でいいですね。
会社勤めの時に社内で「虚礼廃止運動」があり、社内の上司や同僚への季節の挨拶から解放されました。
リタイアしてからは暫く年賀状の発送をしていましたが、三年前に引退宣言ました。
年賀状を発送している時には「年一回の挨拶で関係が保てるので必要」との解釈で毎年250枚位発送していましたが、自分が年金世代に突入した事もあり、翌年からは辞退する旨の文言入り最終年賀状を発送して、会社勤めの時の人的財産を放棄しました。
自分だけではなく、お相手の方も同様に毎年1歳ずつ年老いて行くことを考えると、正解だったのかも知れません。
更新ありがとうございます。
遅くなりました(笑)。年に一度(でもないですが)の一家揃っての団欒を過ごしましたので。
年賀状は年々減って、今年は30枚送り、26枚昨日来ました(選挙絡み、勧誘、金融機関等除く)。送った内訳は親戚が4枚、元会社関係者8枚、友人・同級生・学校の先輩から18枚。
これを来年辞めます。理由は
①年賀状だけの付き合いの人とは、この際交信を断つ。普段の事柄も知らないし、もし音信不通になっても、双方困る事が無い。
②印刷はプリンターでしていたが、とうとう壊れた(笑)。昨年末は印刷屋に出したが、割高だ。
③毎年ハガキは、ゆうちょに勤める先輩から無理矢理(笑)購入していたが、退職したので、懇願されなくなった(この方は県庁所在都市の副支店長、中型支店の支店長していたので、3千枚のノルマがあったらしい)。おバカな会社ですネ〜。
私の兄姉は既に年賀状を辞めてます。「毎年プリンターで印刷してたが、わざわざデザインとか考えて、作るのに集中出来なくなったから。疲れる。最後の年に『今年で最後にします』と書いたら、来なくなった。辞めて良かった」と。
ラインやメールで『あけおめ』の絵文字も7〜8年前は来ていましたが、それも無くなりました。皆、トシでドンドン退化してる。とりあえず、年賀状は無くなっても困りません。ゆうちょにやられてましたね。景品もショボイし(笑)。更に字を書くことが減ることぐらいかな?
年賀状にQRコード印刷して
「以後、近況はこちらで報告します」
とかSNSのアカウントでも公開すればいいのかもしれませんが、年寄りがなあ・・・。
そもそも年賀状の販売数のうちのバカにならない割合が、関連する業界の労働者による自爆営業によるものなのではないかと思っています。
例えば、私が以前本屋でバイトしていた頃に、年賀状印刷サービスというのがありまして、年末頃になるとそれぞれのバイトやパートに販売ノルマというものが課されていました。
私自身は、そもそも営業の時間も確保されていない以上、単なる時間外労働の強制でしかないといって突っぱねましたが、周囲は自爆営業でノルマを達成する人間ばかりでした。当然、印刷サービスなので同時に年賀状も買うわけです。
当時店舗に課せられていた販売ノルマの実に半数以上が自爆営業によるものだったと言えば、どれだけ異状が状態化していたかわかるでしょうか。
スーパーやコンビニで年賀状印刷のチラシを見るたびに「ああ、バイトにノルマ課せられてるんだろうな」と当時の記憶を思い出します。
たかだか1店舗での経験をすべてに敷衍するのも危険でしょうが、はっきり言って10年前の時点で年賀状にはその程度の需要しかなかったと思っています。郵便局員に対する年賀状販売ノルマが問題になったこともありましたし、まあどこもそんなもんなんだろうなと。
それ以来、立場の弱い労働者からのパワハラ搾取で成り立ってるのが年賀状という風習なのだなあ、と思えてしまってとても自主的に年賀状を出す気にはなれないでいます。
初めて投稿します。現在70歳。
私、昨年の賀状でメール賀状移行を宣言。本年(令和2年)より移行開始。
とはいっても、移行可能は6割程度。残りは紙賀状の現状。
10年程度前、県のシルバーカレッジに参加、クラス50名でパソコンOKは1割の5人。(女性1)
スマホはやはり1割程度、後はガラケー。
10年後の現在は、パソコン比率は変わらず、スマホが3割程度になった感じ。
所属する地域町内会役員は、現在10人中3名がパソコンOK、スマホは5割程度。
従って、日本の70歳以上は、約1割がパソコンOKで、半分程度はスマホかな、と思っています。
本格的メール賀状時代は、65歳以下の皆さんが実現されるものと思います。
情報弱者の年代ですが、SMSによる文字だけのメール賀状は味気なく、メール+PDF添付賀状が
来ると、ほっとします。
年金生活での節約、煩わしさからの解放、いろいろありますが自ら進んで範囲を狭めるのでなく、
周りの自然消滅を受け入れるのがベストかな。
賀状よりも、自分の蔵書、趣味の品々、アルバム、衣類等の処分のほうが、大事。
賀状関係は、住所録(メルアド)を残しておけば、残された家族の負担は少なく済む。
むしろ上記遺品のほうが家族に与える負担は膨大。
定年間近な仕事関係の方々中心に、ここ数年ちょこちょこ賀状断捨離のお知らせをいただいてます(相方の分のみ)。私的には遠方の知人と季節のグリーティングカード交換がメインのつもりで自家作成していますが、毎年利用してた郵便局公式サイトの無料年賀状作成キットが2020年1月20日(30日だったか?)をもって稼働終了するそうです…いや、年賀状出して欲しいんでしょ?!あんたん所から辞めてどうする!?