「ケブンッリジだがいく」コピペに見る人間の認知能力

連休のひととき、こんなコピペを思い出しました。「みさなん、 およはう ござまいす。この ぶしんょう は、にげんんは もじの じゅばんん を いかれえても さしいょ と さいご の もさじえ あっいてれば、ちんゃと よるめいとう、ケブンッリジ だがいく の けきゅんう に もづとき もじの じんゅばん を いかれえて います。」

山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士は、当ウェブサイトの管理人であるとともに執筆者でもあるため、ふだんは読者コメント欄にお伺いすることはあまりありません。

ただ、昨日はついムシャクシャして、『読者雑談専用記事通常版 2024/04/30(火)』に、こんなコメントを打ち込んでしまいました。

みさなん、 およはう ござまいす。

この ぶしんょう は、にげんんは もじの じゅばんん を いかれえても さしいょ と さいご の もさじえ あっいてれば、ちんゃと よるめいとう、ケブンッリジ だがいく の けきゅんう に もづとき もじの じんゅばん を いかれえて います。

どでうす、ちんゃと よちめゃう でしょ?

ひしさりぶに こぺぴを おいもしだて かていまみした。

昔からのインターネット・ユーザーの方ならば、この手の書き込みでピンとくるかもしれませんが、これは文章をデタラメに打ち込んでいるにもかかわらず、「なぜか」読めてしまうという不思議な文章です。文面は「ケブンッリジ だがいく」なのに、勝手に脳内で「ケンブリッジ大学」に変換される、というわけです。

(なにがおかしいかわからないかたは、もう一度、文章をじっくりと読んでみてください。)

ただ、「策士策に溺れる」、ではありませんが、このコメントを書き込んだ雑談記事は「火曜日バージョン」であり、当該コメントを書き込んだのが土曜日午前中でもあったため、せっかく書き込んだのに、書き込んで数時間後には雑談記事が過去ログに行ってしまいました。

読者雑談記事は火曜日と土曜日に更新する、という、自分自身で設定したルールを完全に失念してしまった格好です。

そういうわけでこの「ケブンッリジ だがいく」コピペについては、いちおう、本稿において保存しておきたいと思います(ただ、これも文字順序をデタラメにしても読めるためには、やはり平仮名だとスペースを入れて分かち書きにしないと難しいようです)。

この点、ひらがな以外だと、どうでしょうか。

  • 日友台好
  • 日同米盟
  • 日断韓関係交
  • 自民由主党
  • 立共憲産党

…。

意味が通じたり、通じなかったり。

日本語って難しいですね。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. クロワッサン より:

    自民党や立共党はすんなり入って来ますが、

    多分普段から略称で見てるからなんでしょうね。

    大民韓国
    中人共民華和国
    朝人鮮民民主主義共和国

  2. 匿名 より:

    脱民糞主党

    1. 世相マンボウ ^.^ より:

      あ! 思い出した(^^)/
      公党の一般人へのスラップ訴訟失敗
      の件の追求がまだですねえ。
      まあ、
      Dr.スラップハッピーさんたちにしたら
      意匠権を捻じ曲げ盾にして時間を稼ぎ
      真実の追求を躱す姑息な効果はあったのでしょうが。

  3. 名無し より:

    自分の記憶にある一番近いものに差し替えているんでしょうけど、なぜか文字に対してだけ顕著にはたらく印象ですよね。空目したりぎなた読みしたり
    考え出すと他の情報、たとえば自分が眼球から得た景色という情報をありのまま取り入れているかどうかも疑わしくなってきちゃいますよね。
    こういう補間機能(と言っていいのか?)って脳のどこをどう使ってるんでしょうね、考え始めると沼ですね。

    AIがこれから学習を積み上げ続けると、同じように誤読というか読み替えしちゃったりしていくようになるんですかね?
    まあいまでも検索サイトで もしかして:~ とかあるので読み方候補を提示という形になるんでしょうか。

  4. 匿名 より:

    この現象は、タイポグリセミアというらしい。

    「人は自分の経験則で事実と違う解釈をする。」

    つまり、知らない言葉では、こうはいかない。
    文章読解力がある人ほど、読めるらしい。
    文章読解力のある人は、沢山本を読んで、沢山の文章を読んでいる、つまり、経験豊富ということ。沢山言葉を知っているということ。

    1. わんわん より:

       リテラシー(語彙力)による脳内補正(校正)ですね
      「けぶんりっじ」も「けんぶりっじ」を
      「タポイグミセリア」も「タイポグリセミア(Typoglycemia)」という語彙を知らなければ補正しようがありません

  5. 元雑用係 より:

    人間のパターン認識プロセスでは、見ているモノの特徴をデフォルメして抽出して類型化していると言われていますが、その中の輪郭の抽出が機能しているのでは、と思いました。
    単語を文字単位ではなくて単語そのものの図形として認識していて、単語の右端と左端を一致させていると、輪郭の一致として認識するのかもですね。文字の順序が入れ替わっていても情報の重み付けは低いので気づかない。その時には既に単語の特定は終わっている。
    漢字の単語でもだいたい成立するようですね。

    私個人は初見で文字が入れ替わっていることに気づくのに随分時間がかかったんですが、「にんげん」→「にげんん」だけはすぐに気づきました。同じ文字の繰り返しは特徴の抽出の対象になっているのかもですね。
    あと、「東奔西走」→「東西奔走」と書いてみても、「東西」「奔走」で単語をなしてしまう場合はそれを特徴として優先して認識するのかともと、直感的には感じました。

    漢字仮名交じりの文章と、平仮名のみの文章では、読解力に求められる能力がかなり変わってきそうです。漢字仮名交じり文章なら同音異義語の区別をパターン認識のレベルで簡易にできてしまうのに対し、平仮名のみ文章だと文脈を理解した上で単語の意味を類推する必要がある。
    パターン認識は動物時代の獲物や外敵の認識の機能と共通していて、低レベルで機能すると思われる一方、文脈の理解はより高次の機能だと思われるので、平仮名のみの文章を読んだ後に疲れちゃうのはその辺の違いかも知れませんね。(CPUでいえば回路のコードとプログラムの違いとか)

    雑談板で指摘もありましたが、そこで思いつくのがお隣の韓国。盧武鉉時代に漢字を廃止しました。今では自分の名前を漢字で書けない人も増えてきているそうです。(というか、名前は漢字なのかとツッコミどころと思いますが)
    ハングルのみ文章では平仮名のみ文章と同じことが起こり得ます。文章を読むのに大変な労力を要するのではないか。理解することができなかったり、「面倒だから読まない」と理解することを諦めたりするケースもあったりするんではないかと。
    機能性文盲の比率が高いという現象があるのも、この辺が原因だったりするのかな、と思ってしまいます。知らんけど。

    韓国、18歳以上人口の約20%の文解力が『公共生活・経済活動において難がある』より以下のレベル
    https://sincereleeblog.com/2021/09/07/setunaihanasi/

    1. あたる より:

      「東奔西走」と「東西奔走」なら、意味はほぼ同じになりそう

  6. 匿名 より:

    みさたん、 おやはう ごぜまいす。この ぶしんゅう は、にごんんは もじの じゅびんん を いかれへても さしうょ と さいご の もらじえ あっいてあば、ちんょと よるめいかう、ケビンッリジ だがるく の けきゅをう に もづてき もじの じんゅざん を いかれやて います。

    なんなら一文字違ってても読める説

  7. KN より:

    タイプミスも、ネット上ではわりとよくネタにされる

    ・「ご角煮尾根ギアします」
    https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2310/03/news060.html

    1. KY より:

       「猿馬見れんだろ大会」に勝るモノは無いでしょう。

  8. CRUSH より:

    その昔、たしか福島瑞穂が、すさまじく支離滅裂なツイートをしていたような。

    バッグの中のスマホが揺さぶられて勝手に画面タッチされたのだ!みたいな説明だったような。

    言葉で生きてる政治家として、あり得ない説明だったので、腰が抜けた記憶がありますわ。

  9. こんとん より:

    あらかじめ脳内に保有している内部モデル情報と、視覚情報を含めた感覚器からのインプット情報との差分を階層的に調整しながら「予測して」脳内では外部情報を認知する。という、神経科学者フリストンの「自由エネルギー原理」と言う考え方があります。
    詳細はキーワードでググるかwiki解説かnoteあたりでも纏めもありますのでご参考に。

    脳や神経伝達による認知を「数式で定量化」することを試みて、初期のAI構築の参考にもされた理論ですが、その理屈で考えれば事前に脳内にある「ケンブリッジ」という意味のある言語のカタマリと「ケブンッリジ」という誤植のズレを意識すること無く自動に修正されているのかと考えることができるかと思います。

    本論はベイズ推論などの統計学や物理学を元にした数式で構成され、私の頭脳では理解できませんがw、
    内部モデルと外部モデルの差分を階層的に調節しながら、情報圧縮して脳が楽をする仕組み、とざっくり理解しています。

    間違ってるかもしれませんが、生成AIを中心としたAIモデルの理解も同様に考えています.
    プロンプトにより入力された言語の群れ(Like視覚情報)をAIの内部モデル(事前学習情報)との差分を階層的に調節しながら、統計的な最適解を生み出す仕組み。
    OPENAIのsoraなどのマルチモーダルモデルであれば、対象が言語モデルだけでなく、画像情報・そして連続した動画作成のための空間認識・時間経過認識に関する情報を統合して、人間の生体脳と同じ様に「世界を認識」しているのかも知れません

    後半は妄想ですが、フリストンのフリーエネルギー原理は、割と応用の効く理論だと思いますので、興味のある方は、解説だけでも検索して読んでみてください。

    1. 道端 より:

      何故か突然、韓国の代表的な詩人のこうん氏(高銀氏)の事を思い出しました。

      さて、かの隣国では「我々は常に正義で正しい、日本と言う存在は悪であり、我々の言う通りにしなければならない」という根本的な思考のテンプレートに全てを当て嵌めて結論を出してしまう方々が少なからずいらっしゃるようです。

      この思考テンプレートに合わない現実は無意識・条件反射で改竄して無理やりテンプレートに押し込んでしまうので、現状認識にも、結論にも論理的齟齬をきたすようです。

      件のレーダー照射事件でそのメカニズムが白日の下に晒されました。

      1. KN より:

        ノーベル文学賞を受賞していたら、世界のUn-Koになれたかもしれないですね。

        https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%B3-2104203
        https://jp.yna.co.kr/view/AJP20180312003600882

      2. こんとん より:

        >道端様・KN様、返信有り難うございます。
        フリーエネルギー原理(Free Emergy Principle:FEP)では外界を認知するための事前情報学習による脳内での仮設内部モデルを「信念」と呼んでいます。
        (日本語訳の「信念」と言う言葉は、私的に宗教とか政治とかに関わる個人主観のイメージが強くて、私は少し概念がズレる気もしますが…)

        その「信念」自体がズレている人は、当然のことながら外界との誤差調整が上手くできず、外界認知が正しくできない状態になります。所謂「認知がズレている陰謀論界隈の人たち」や、強度になると「洗脳状態」にある人たちがこれに当たるでしょう。

        カルト宗教界隈の信者さんたちや、隣の国の教育で行われている「日本絶対悪」幼少教育の人たちは、根本的にズレたテンプレを洗脳に近い形で脳内の内部モデルに埋め込まれているために、内部の「信念」と異なる外界の認知ができず、自己防衛的な回避策として外界自身が間違っているという、認識・論理の齟齬生んでいるのだと想像しています。

        私達でも想定している内部モデルと知覚する外部モデルに大きなズレが発生している場合は、まず外界の状態異常を疑ってしまうのと同様です。通常は「驚き」や「笑い」としてズレを消化して、ズレた内部モデルと外部モデルを、既存学習してきた他の内部モデル群と相対評価して内部モデル自身を修正するのですが、
        全体的な内部モデル群が統一してズラされて学習してきた(させられてきた)人たちは修正が叶わず、誤差を外部要因に転嫁するしかできないと考えています。

        陰謀論界隈の人・宗教界隈の人・隣の国を始めとする初等教育等で政治的に歪んでいる人たちは「広義の洗脳」状態にあると考えているので、追加学習ではなかなか内部モデルの再設定ができずに、強い言葉になりますが「再洗脳」くらいの刺激がないと難しいかなとは考えています。

        生半可に関わっても、誘導も教育も認知の修正も他者にはできないので、関わりたくないwってのが正直な感想かもですw

        1. 道端 より:

          こんとん様、

          ご返信ありがとうございました。

          ご指摘の通り、かの隣国ではこの「現実の認識を曲げてでもテンプレート思考に押し込んで、思い込みと一致する結論を導き出す」考え方が横行している故に「仮説検証型の思考回路」に必須な「思いもよらない仮説と違った現実」を無視する性向があるようです。

          恐らく、隣国おいて新しい科学技術の研究が停滞しているのも、理系のノーベル賞の授賞者が居ないのも頷けます。

        2. 匿名 より:

          有名な認知行動療法のABC理論ですね。
          これは、企業の社員研修でも取り入れられていて、有効な方法論だと思います。
          ただ、

          >その「信念」自体がズレている人は、当然のことながら外界との誤差調整が上手くできず、外界認知が正しくできない状態になります。所謂「認知がズレている陰謀論界隈の人たち」や、強度になると「洗脳状態」にある人たちがこれに当たるでしょう。

          ということがあります。これは、的確な考察です。
          ABCDE理論では、Dで別の角度からの視点を入れて、Cを変えて、違う心理的なEになろうという方法論があるのですが、洗脳が酷くて、Dの入り込む余地=隙間が脳内にないと、その人間が変わることは出来ないのです。
          小さい頃に、強烈な一方的な思想を吹き込まれると、頭の中がその思想で充満してしまいます。ですから、そんな人間は変わりません。
          その時は、話せば分かり合える、なんて左翼のお考えは通用しないです。
          ま、左翼も同じような頭の状態になっていますから、どうなるものやら?

          参考まで。
          【アルバート・エリスのABC理論とは?】ネガティブをポジティブに変えるために
          https://www.recurrent.co.jp/career/albertellis-abctheory/

  10. 五十子さんの目 より:

    つい先日、作家・脚本家・SFプロトタイパーの『小野美由紀』さんと自民党参議院議員の『小野田紀美』さんが混同され、小野田さんがXに「私は殴られていませんよ?人違い!?」と訂正ポストする事態になってたんですが、これも同現象の一例ですかね?
    なお、親子キャンプで他の父兄のトラブルを仲裁しようとして顔を殴られる被害にあったとXに投稿してたのは小野美由紀さんの方でした。

  11. カズ より:

    「なかとみのかたまり」の答案で、マル採点・・。
    (^^)v

  12. あるある より:

    グリコ・森永事件を思い出しました。
    「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」

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