パチンコ業界が本当に恐れるのは「初心者の流入減少」
パチンコ店の閉店が止まらないなかで、最近、行政ではパチンコの射幸性を高めるかのような動きもあるそうです。「射幸性が高まればまたパチンコ店に客が戻ってくるのではないか」。素人的にはそう思ってしまいそうですが、物事はそこまで単純ではないようです。パチンコ業界の関係者によると、業界にとって都合が良いのは「薄利多売」――つまり客(≒カモ)が「明日も打ちに来られるくらいの小さな負け」を繰り返すという状態だからです。
目次
衰退進むパチンコ業界
パチンコ店の現状
『30年で半分に減ったパチンコ店』などを含め、以前からしばしば指摘している通り、パチンコ業界の衰退が止まりません。
全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)のウェブサイトに設けられた『全国遊技場店舗数及び機械台数(警察庁発表)』というページのデータによると、パチンコ・パチスロなどの店舗数は1995年の18,244店をピークに減り続けており、直近の2022年の店舗数は7,665店とピーク時の約4割です(図表1)。
図表1 全国の「遊技場」の店舗数
(【出所】全日遊連『全国遊技場店舗数及び機械台数(警察庁発表)』をもとに著者作成)
しかも、減り方の速度はグングン上昇しています。
コロナ禍が深刻化した2020年12月末時点の店舗数は9,035店で、前年比で見ると604店舗減少したのですが、2022年12月末の前年比減少数は793店舗となっており、前年比1,089店舗減少を記録した2007年を別とすれば、これは過去最高のペースです。
もしも「年間700~800店舗」というペースでパチンコ店などの店舗が減っていけば、順調にいけば、あと10年で日本からパチンコ屋は消滅するという計算です。
パチンコ店は大型化が進む
もっとも、パチンコ業界の側も、店舗の大型化などによって、時代の波に抗おうとしているフシがあります。
たとえば上記の通り、店舗数自体は減っているのですが、パチンコ、パチスロなどの稼働台数は2022年時点で3,564,039台であり、これはピーク時の2004年の4,969,156台とと比べ減ったとはいえ、依然として7割程度の台数です(図表2)。
図表2 パチンコ・パチスロ等の台数
(【出所】全日遊連『全国遊技場店舗数及び機械台数(警察庁発表)』をもとに著者作成)
すなわちたしかに店舗の廃業は続いているものの、台数の減少速度はそこまでではなく、このことから、1店舗当たりのパチンコ・パチスロなどの台数が増えている――すなわち「パチンコ業界は店舗の大型化」で生き残りを図っている――、とする仮説が成り立つのです。
したがって、「パチンコ屋が今後も年間数百店舗ずつのペースで順調に減ってくことで、あと10年以内にはパチンコ店舗が消滅する」、などと決めつけるべきではありません。
むしろパチンコ店はそれなりの期間、しぶとく聞き残り続ける、という可能性については、ゼロではないでしょう。
パチンコ業界から見た未来
パチンコ業界にとっての「絶望的な未来」
もっとも、パチンコ店が大型化したとしても、業界の衰退を食い止めることができるのかどうかについては話は別でしょう。
著者自身、「この世の中の産業が今後も生き延びていくかどうかは、その産業が世の中から必要とされているかどうかによって決まる」と考えている人間のひとりですが、この「世の中から必要とされているかどうか」という観点からは、パチンコ産業は怪しい限りだからです。
こうしたなかで、パチンコファン、あるいはパチンコ業界の内部にいる人たちがこれについてどう考えているのかを伺い知るうえでの参考となるかもしれない記事が掲載されているのを発見しました。記事を配信したのは『週刊SPA!』です。
パチンコ店の“大量閉店ラッシュ”が止まらないワケ。ホール関係者が語る「絶望的な未来」
―――2024/02/29 08:21付 Yahoo!ニュースより【週刊SPA!より】
といっても、残念ながら、当ウェブサイトはパチンコの「ゲーム性」などについて論じるつもりはありませんので、本稿で紹介する記述は、パチンコ産業の経済性に関する部分に限定します。
ちなみに記事タイトルにもある「絶望的な未来」とは、いったい誰にとって「絶望的」なのかといえば、「パチンコ業界にとっての」、ということでしょう。というのも、記事を執筆したのはパチンコ雑誌の元編集者で、現在はフリーランスでパチンコや競輪などの記事も執筆されているという方だからです。
今回の記事では、「関東地方で十数店舗を展開する大手チェーンの営業統括部長であるA氏」に対し、パチンコの現状と未来について、「パチンコ店が再び活気に満ち溢れるためには何が必要なのか」を聞くという趣向のものです。
どんなことが書かれているのでしょうか。
「薄利多売=客が小さく負けること」が理想
これによるとA氏は「いまのパチンコでそれ(=パチンコ店が再び活気に満ち溢れる状態)を実現させるのは難しい」としつつも、「パチンコ店はお客さんに『明日も打ちに来られるくらいの小さな負け』を繰り返してもらう薄利多売営業をするのが理想」、などと述べたのだそうです。
いきなりですが、これで話が終わってしまいました(笑)。
記事は長々と書かれていますが、この部分こそがパチンコ業界の本質だからです。
通常の業界だと、顧客にも何らかの利益が生じ、サービスの提供者、受益者が「ウィン・ウィンの関係」になることが理想ですが、パチンコ業界ではそうではないのです。ちなみに「明日も打ちに行ける程度の小さな負けを繰り返している」という存在を、日本語では「カモ」と呼んだりするようです。
ただ、議論がここで終わってしまうのはつまらないので、パチンコ業界の用語を少し紹介しておきましょう。
記事によるとA氏は、パチンコ店の「1時間当たりの利益率」(業界用語で「時粗(じあら)」)という概念を持ち出したうえで、こんな趣旨のことを述べたそうです。
- パチンコの時粗はひと昔前だと1台600円前後だったが、現在は倍以上の1400円になっている
- もはや薄利多売営業とは真逆の状態
これは、意外です。
素人考えだと、最近は射幸性を抑える方向に規制が強化されていて、パチンコ店が儲からなくなっているからこそ、パチンコ屋が倒産しているのではないか、などと思ってしまうのですが、実際はその真逆なのだそうです。
実際には射幸性が高まっているらしい
ただ、パチンコ屋の閉店ラッシュが止まらなくなっている理由は、そこではありません。
記事によると、パチンコ自体の利益は上がっていても、機械の設備代金も上昇していて、それが利益を圧迫しているのだとか。
「パチンコの利益が上がっていても、それ以上に機械代が上がっているんですよ。昔は一台20万円くらいだったのが今は60万円ですよ<中略>。利益が2倍になったとはいえ機械代が3倍になっているから、そりゃ資金力のないホールは閉店しますよ」
要するに、売上以上に原価が上昇している、ということだそうです。
このあたりは某他業界で、「(不況期に関わらず)いっせいに値上げして売上は増えたけれども、それ以上に原価が上昇し、結局は部数が落ち込んでますます苦境に陥っている」、という事例(『「新聞がなくなったら社会に莫大な利益」とする考え方』等参照)と、何となく似ていますね。
ちなみにパチンコ店の売上が上がらない理由のひとつが、貸玉料金にあります。記事によるとA氏は、パチンコの貸玉料金は上限4円と46年前からいっさい変わっていないのだそうであり、これについてこう述べているのだそうです。
「これもおかしな話じゃないですか。本当に今の時代に合っているのか疑問に思う時もあります」。
「時代に合っているのか疑問だ」といわれれば、そもそも「時代に合っていない」のはパチンコという産業そのものではないか、という点については、とりあえずツッコミを入れないことにしましょう。
ここで興味深いのが、こんな記述です。
「業界全体が活気を取り戻すには、新規ファンの獲得が必要不可欠。だが、昔と違い今のパチンコは初心者が手軽に始められる遊びではなくなっているとA氏は言う」。
この「業界全体が活気を維持するためには新規顧客の獲得が必要不可欠だ」、というくだりは、基本的に古今東西あらゆる産業に成り立つ話でもあります。
新聞やテレビが廃れつつあるのも、結局のところ、若者が新聞を購読せず、テレビも見なくなっているからですし、官僚の世界でも東大卒などの若者から忌避され始めているようだ、などとする話題には事欠きません。
初心者が入って来なくなれば業界は衰退する
それはともかくとして、A氏は現在のパチンコ業界の状況を、こう述べます。
「今のパチンコは、初心者が始めやすい入門機的な機種がないですよね<中略>。今は最低でも3万円くらいは持って行かないと遊べない。初心者にとって『3万円の遊び』って相当ハードルが高くないですか? きっと、ホテルに泊まってご飯を食べるのと同じくらいの感覚じゃないですかね」
「初心者にとって3万円の遊び」。
たしかに、これは重要です。
パチンコが初心者でも誰でも気軽に始められるような状況だと、パチンコに嵌る人が増えて社会問題化します。その意味では、「初心者が始めやすい入門機的な機種がない」ことは、パチンコ業界の衰退に大きく寄与している、という言い方もできます。
ただし、「3万円なければ遊べない」という状況も、考えようによっては、問題となり得るかもしれません。
記事によるとA氏は、「インフレが進めば(パチンコは)手軽な遊びになるかもしれない」、などと述べているからです。
「貸玉が4円で変わらない以上、世の中がデフレになれば高級な遊びになるし、インフレなら手軽な遊びになる」。
たしかに、この視点は重要です。
そのうえでA氏はパチンコ業界が復活するためには、「薄利営業ができる環境作りが大事」、などと述べているわけですが、逆にいえば、ギャンブル対策という意味では「薄利多売ができない環境づくり」がより一層重要だ、ということです。
「ホールが薄利営業できれば、新規ユーザーも入りやすく既存のファンも今より長く遊べるようになる」。
逆にいえば、既存のパチンコの射幸性を高める動きは、むしろホールが「薄利多売」できなくなり、新規ユーザーにとってのハードルも上がる、ということでもあるのかもしれません。
パチンコ業界は日本経済に付加価値をもたらしていない
この点、パチンコは事実上の違法ギャンブルですが(※『日本語力不足?パチンコを「合法」と言い張るコメント』でも指摘したとおり、パチンコは合法だ、などと言い張る支離滅裂な人もいるようですが、この点についてはとりあえず脇に置きます)、それと同時になかなか一気に潰すことが難しい、という実態もあります。
こうしたなかで、「射幸性を高める」、「貸玉規制を緩める」、といった行政上の取扱いが、意外とパチンコ業界からは歓迎されていない、というのは、視点としては興味深いところでもあります。
だいいち、パチンコ業界の衰退は、現在、パチンコ業界にいる人たちにとっては「絶望的な未来」かもしれませんが、それが私たち一般国民にとっても「絶望的な未来」といえるものではありません。端的にいえば、パチンコ業界は日本経済に付加価値をもたらしていないからです。
パチンコ産業が消滅すれば、むしろ▼電力を浪費する存在が消滅する、▼依存性のあるギャンブルが消滅し、身を持ち崩す人が減る、▼駅前の一等地などを陣取っているパチンコ屋がなくなれば、商業ビル再開発が進む――、といったメリットが得られるでしょう。
太陽光とパチンコ――夢のコラボ
実際、東京・山手線の某ターミナル駅でも、この四半世紀の間にパチンコ店の数はめっきり減りましたし、最近だと駅前の一等地を陣取っていた巨大パチコビルが閉店し、跡地にカラオケ店や某量販店が入るなどし、大盛況を極めているようです。
いずれにせよ、現在の日本は主要な原発の再稼働が遅れているなかで、電力不足は常態化しており、また、発電するためのエネルギーの輸入が貿易収支を圧迫し続けている状況にあります。パチンコ産業に供給する電力があるくらいなら、半導体産業への電力供給こそ優先すべきではないでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ちょっとした余談です。
もしもパチンコ屋の電源をすべて太陽光で賄うことにしたら、どうなるでしょうか。
すなわち、次世代に優しいパチンコ業界のしるしとして、パチンコ店の電源は太陽光のみとし、天候が悪化すればパチンコの稼働台数が減り、日没とともにすべてのパチンコ店が閉店する、といった仕組みを採用すれば、環境にもおサイフにも優しく(?)なるかもしれません。
現時点で日本全体で生み出される太陽光電力は900~1000億kWhほどだそうですが(資源エネルギー庁によると2022年時点で926億kWh)、それと同時に最近だと太陽光発電が電力系統を脅かす存在になりつつあります(『これだけある!太陽光発電の問題』等参照)。
電力系統を守るためには、たとえば、太陽光による発電量が送電容量を上回る場合、優先給電ルールを改定し、パチンコ店に優先的に給電することとし、電力が足りなくなればパチンコ店への給電を制限する――といった仕組みがあっても面白いかもしれない、などと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
>天候が悪化すればパチンコの稼働台数が減り、日没とともにすべてのパチンコ店が閉店する、といった仕組み
晴耕雨読につながるまこと道徳教育的配慮です。
しかしながら、24 時間体制をもってして工期 20 ヶ月で完成した Fab23、プロジェクト X 好みの感涙成功体験、現地熊本では雨が降って外構工事ができなくなると人員輸送車と思しき大型バンがパチンコ屋駐車場に集結していたとの目撃情報を得てます。雨降り、酷暑酷寒時の超過電力消費に対して電力会社はパチンコ産業に割り増し料金請求すべきと考えます。
車で営業中のおトイレは拝借いたします。(コンビニより清潔で快適なので)
安くておいしいご飯処も併設されてたりするので、地方、郊外は助かります(笑)
1円パチンコ、4円?2円?スロットのコーナーは、お元気そうなお年寄りで大盛況な事にいつも驚きます。ゲームセンターのメダルゲームに暇なお年寄りがいるって何かの媒体で見たけど、同じ感覚なのでしょうかね~
一方で通常貸のコーナーは、ほぼ誰もいない列がほとんどで、なんかイベントの情報あるのかなって列だけ、よくわからない若者で埋まってます。
郊外大型店は、無駄に広い駐車場つぶしてテナントビルに病院、スーパーマーケット等誘致して、住宅型有料老人ホーム併設で、シルバー事業に転換で良いんでないかと。
パチンコ減る 馬鹿が減る 北ミサイル減る
太陽光のみで、といえば……
以前も触れた気がしますが、[中津川 SOLAR BUDOKAN]という音楽フェスがありまして。太陽光電源のみで開催されるフェスという、主催者の強い志向性を持ったフェスです。客の多くがそこまで再エネや環境問題に興味があるかは正直疑問です。私もだいぶ前に一度行ったものの、参加アーティストの一部が目当てだっただけで開催趣旨には全く興味無し。かつてはカッコイイと単純に思っていたハイスタなどが、ただの環境反安倍おじさんと化していて、確か連中が”戦争法”とかふき上がっていた頃で、「権力に負けないぞ俺は正義のためにNOって言っちゃうぜ」(from安全圏)みたいなMCが寒すぎてがっかりして演奏途中で去ったものです。
太陽光利権の権化、菅直人も参画していたようでもう冷えっ冷え。主催者も真顔で「太陽光電源で鳴らす音は音質が良い」とかいうね……開始当時はもう数年後には太陽光が主電力となり環境問題解決万歳!と本気で思っていたらしく、現状の進まぬ再エネ比重に失望しているご様子。なぜこの現状なのかを考える気は無いようです。「ソーラーシェアリングでアフリカの砂漠を緑化」ってどういうことだってばよ。
この記事を読んで「まだやってんかなアレ」と思って調べたら、(どうもコロナとかも一切関係なく)’24年は中止だそうです。太陽光だけでやると想像以上にカネがかかる疲れた、とのことでズッコケ。カネのかかるエコは、合理性を欠いているためで大抵はエコではありません。それでも本気なら私財を投げうってやってみろと。
アーティストは政治的主張をするななどとは言いませんが、あまりに頭がアレなのを露呈した上に言行の支離滅裂さを呆れられるのは、避けたほうが賢明に思えます。
>太陽光電源で鳴らす音は音質が良い
なんか「有機栽培」の信奉者に通じるものがありますね。
一流芸能人のGACKT様なら判別できるかも。知らんけど。
根拠レスな私見ですが、パチンコギャンブルの衰退も、テレビ新聞の衰退も、ついでに言えば先進国の少子化も同じ文脈背景で考えていたりします。
原因としては、経済・生活環境が向上して余裕ができた結果、剰余時間・価値の選択肢も増え・個人趣味の多様化・細分化と同種サービスの比較・淘汰された結果ではないかと。
かつてはマス・マーケティングにより、国民的ギャンブル(三競・パチンコ・麻雀とか)・国民的アイドル(映画テレビ)・国民的メディア(ラジオ新聞テレビ)・子供を作って家を継ぐetcという様な、一様的な価値観→自由な個人主体の価値観への変遷と言って良いかもしれません。
ネットやSNSの浸透による個人発信が容易になったことによる、共同体内での一方的なMassコミュニケーション(マスコミではなく字句通り)からOne-to-Oneコミュニケーションへ変化したことも個人趣向の多様化に拍車を変えたかもしれません。非常に狭い個人趣向でも以前は巡り会えなかった仲間と、世界の裏からでも同好の士を集える環境が提供されているわけですから。
そんな先進時代・先進地域では、趣味趣向もギャンブルもメディアも、場合によっては子供を生み育てるという価値観も宗教も国家すらも、あらゆる他者と比較検討され生存競争淘汰されている結果かも知れないなぁ。。。などと妄想したりしています。
※今思いを巡らした思索なので上手く言語化できなかったかも。批判等お待ちしていますw
One-to-Oneコミュニケーションへ変化
P2P という技術用語があります。これを使って表現するのが適切と思います。
P2P とは Pier-to-Pier もしくはもっとわかりやすく Person-to-Person の略です。通信モデルの話です。情報発信が自由自在にできるようになった、しかもべらぼうに安いコストで、それは文明論的に見て画期であって、旧来からあるビジネスモデル(カタカナって便利ねえ)を低廉化してハッピーなんでなくって、根底から変革するものであろうという未来社会見通しは 1990 年代のうちから緩やかに醸造されて来ました。
P2P がにわかに重要性を持ち始めたのが、Amazon 通販の優位性が決定的になったころ、そして SNS の萌芽が生まれ始めたころです。2000+ 年ごろです。Google は orkut という今思い返せば先駆的な SNS サービスを開始してそれは一時は世界一周する勢いでしたが、使い道を提示することができず、発展の方向性を失って時を同じくして生まれたライバル SNS に負けて退場してしまいました。お金はこうやって儲けるものですよ。facebook がしれっとそう真実を言い抜けてようやくみんな納得が行った。
時は流れて。
放送産業が衰退に向かいすべてのコミュニケーションが SNS の進化系へ収斂するであろうとの未来観は一部では自明と見なされています。P2P が全世界規模になったとき、新聞や TV は SNS が作る人類ネットワークへの情報供給装置のひとつに過ぎなくなると。
思索の材料になりそうでしたら幸甚です。
>はにわファクトリー様 返信ありがとうございます
その界隈に居たのでピアピア(P2P)の理解はありましたが、機器でなく人の話なのでone to oneという表現を取りました。ただ、はにわファクトリー様引用の通り、Peer以外にもpersonやpointなど幅広い概念あるようなのでP2Pの方が通りは良いかもですね(何より文字数が少なくて楽w)
>新聞や TV は SNS が作る人類ネットワークへの情報供給装置のひとつ
新聞やTVは情報集約装置になる可能性はあるかもですが(精度や量や質の担保が必須なので現状の品質では難しいかな?)、
供給装置として存在するためには無数の情報現場に情報を吸い上げるための特派員を配置する必要があり、現状はAP通信や共同通信などがそれに値するかも知れません。
現在は玉石混交でSNSからの情報供給は供給先の品質を見定める必要はありますが、そこを見極める事ができれば、世界数十億の特派員のウチ一部少数でもネットに情報を上げ、それを有能な個人専門家が真偽判断・取捨選択してリポスト拡散して即時に世界中に届くというP2Pシステムは、速度の面でも品質の面でも優れているのではないかと妄想しています。(厳しい条件は付くが…)
流通革命などでも同じですが、有能な中間流通業者は存在意義を保つことができると思いますが、寡占などの利権構造に守られてきただけの無能な中間流通業者は存在意義を見いだせないのではないかというのが私感です。
P2P が全世界規模になったときと書きましたが、とっくにそうなっているのです。
SNS は怖くない。SNS は友達さ。キングコングのようなものさ。
しかし新聞記者は決して認めはしません。なぜなら放逐されつつあることを一番分かっているのは彼らだからです。
旧ツイッターを解体したくてしょうがなかったイーロンマスク、彼はロケット事業と EV 事業のトップランナー&メガ事業家ですが、今般ツイッターをわがものにしたことで生成 AI 技術を応用して次の時代をぶっちぎるテクノロジストをブースト実践するだろうことは間違いないところです。
しまた、Peer-to-Peer です。面目ない。
半島では法律で禁止されている
パチンコという朝鮮玉入れを
日本人から金巻き上げたさに
合法だと主張する
韓流方面の心根には呆れます。
また、太陽光パネルについては
生産では、半島下半分は、
パクった技術を中国に再パクリされて
衰退しました。
ただ一方で、日本において、
景観環境の観点で反対する住民を
謀りにかけたり無理がある地形でも
横着な工事をやってしまう
まともな企業では手掛けられずらい部分があり
なぜか偶然にして(笑)韓流暗躍余地があるようで
実際多くの半島企業がやってきてしきっていると
知られています。
だいたい、
太陽光発電が現実離れしたクリーンな
イメージがそもそもおかしなものであり、
その印象操作画策した菅直人氏などの人たちの、
人となり生きザマ見れば想像がつくもので、
正しくバケの皮を剥いで見直しが必要と感じます。
経済サヨクに蹂躙されている日本の経済新聞
環境サヨクに蹂躙されている国政行政
国連サヨクに蹂躙されている公共放送
どうも中の人の正体は全部一緒なのではと思えてなりません。
懐かしい足を洗った業界の話題が出ましたね。
インタビューを受けている業界人は、「パチンコは薄利多売の商売」と言っていますが本質は時間消費型のサービスです。
時間消費型のサービスはいろいろあります。夢の国もそのひとうですし、映画館もそうですし、言ってしまえばスポーツ施設もそうですね。スキーやスケートもそうです。
ゲームセンターも同じ時間消費型のサービスですね。営業形態が7号営業と8号営業の違いで乱暴に言うと景品交換ができるかどうかです。
言ってしまうと、プレイヤーはパチンコにしろパチスロにしろ数時間遊んで数千円の消費、一日遊んで1万円ぐらいで済むようであってほしいものだと思います。
それができないから衰退すると言えます。昔あった現金機ならば数千円でうまくいけば5千円ぐらいの特殊景品になったわけです。数回に一度元を取った気になればそれでよいと思えれば客は増えるんですけどね。
後、15年前に業界から転職した際に、遊技機はLED照明に変わってました。遊技機のLED化があった為、コンビニのLED照明化は現実味を持ったと考えます。パチンコ店が廃業して太陽光発電所になったところも地方では多いとも言えますね。
最後に言えることですが、遊技をする客が新規に増えないのは生産人口が増えないことと一致しているのかもしれないですね。
大都市部ですと、きにならないかもしれませんが、還暦まじかの自分の小学校時代と、この春、入学する小学校一年せいの数を比べると自分の代が480人に対して45名、中学一年生は、68名となってます。他の行政区では田畑をつぶして新築住宅が建っている為緩やかな減少で済んでいる地区もありますが、異次元の少子化が現実です。ちなみにここはむかしから市の地域です。
すべての産業が顧客不足に直面して売り上げが上がらなくなるのではと心配します。
将来の年金額を気にするよりも先に将来の生活必需品が入手できるかどうかを気にした方が良い世の中になりそうですね。
>すべての産業が顧客不足に直面して売り上げが上がらなくなる
人口動態はもっとも単純明快な未来予測分野です。幸いにもコロナのような世界疫病蔓延にあっても人類文明は壊滅的ダメージを受けなくて済みました。子供が死んでいたらと想像するだに恐ろしくてなりません。
食品産業の市場規模収縮は覚悟しないといけません。すべての産業分野でお客の絶対数が減ってきます。店舗運営が厳しくなります。店主は販売係を集めることすらできません。コンビニのような場所集約的・時間集約的に高度に作り込まれた販売システムだけはなんとかなりそうですが、それ以外は融合した通販と流通に巻き取られてしまうと予測できます。おしゃれな店舗・名店老舗は存続するでしょう。ですが全般として商業の意味と姿はきっと変わってしまうのでしょう。
どこかの牛丼屋の田舎を出たての右も左も分からない無垢な少年少女を牛丼漬けにするというマーケティング発言を思い出しました。
若者は力を持っていないようで意外と力を持っている。
マスコミも早く若者向けの番組を作ってテレビ漬けにしないとパチンコ業界と同じく未来がないかもしれません。
思い付きです。
以前に警察の再就職先としてパチ業界は大切、と聞いたことがあります。
さてじり貧の業種となったパチですが警察はどう出るのでしょうか
それとも手もかけられないくらい酷くなってしまったのか
かといってこれといった代替策も見つからず・・・・・
ゲームコーナーで僅かに余生を送るしかなさそうですね
パチンコはいまや時間粗利1400円ですか…
これは客が飛ぶのは必然、もう無理ですね
わたしは趣味でスロットだけ打ちますが玉の方は20年以上打ってません
実はパチンコとスロットは全く事情が異なって、ノーマルタイプのスロットは優良店ですと台粗利が1000円から2000円(出玉率が100%で換金ギャップだけだと、せいぜいこの程度)ですから、時間粗利は100円くらいです。
一般にスロットは出玉感を出さないと一瞬で客が飛ぶから、店は抜きたくても抜けない。
これはパチンコの方は釘があるから、打つ前にどの程度の出玉期待値があるか推測可能なのに対し、スロットは出た、出ないという結果の情報以外に評価、判断ができないからともされてます。
結果、表面上全く期待値の推測不能なスロットの方が甘く使われるのは面白いところだと思います。