輸出百兆円時代の日本が抱える経済と産業上の「課題」

動かせる原発をすべて再稼働しても貿易黒字転換は困難だが…

本稿では先日に引き続き、普通貿易統計をもとに日本経済の姿を探ります。とくに本稿では直近3年分の輸出入の概況品別内訳主要項目をもとに、原発再稼働・新増設の必要性を確認してみましょう。余談ですが、日本がウクライナの復興支援・援助を行う原資として、ロシアから北方領土、千島列島、樺太を取り上げたならば、日本のロシアからの輸入を限りなくゼロに近づけることができるかもしれません。

2024/02/07 07:15追記

リード文の誤植を訂正しました。

輸出入から見える日本の産業構造の特徴

例年、この時期の個人的な「たのしみ」のひとつは、貿易統計や国際与信統計などの統計をもとに、前年度の日本経済と外国とのつながりを振り返る作業を進めることにあります。

先日の『日本にとっての貿易額上位5ヵ国の「概況品目別」分解』では、金額的に見て、日本にとって最も重要な5つの貿易相手国(中国、米国、豪州、台湾、韓国)について、概況品目別に主要な輸出入品目を分解する、という作業を行ってみました。

その結果、見えてきたのが、日本のこんな産業構造です。

  • 日本では自動車産業などを除き、最終製品を組み立てるなどの「川下産業」がすっかり廃れてしまったかの感もあるが、「川上産業」については依然として強みを持っており、半導体などの分野では、日本の「川上産業」が中国、台湾、韓国といった周辺国の「川下産業」に対して製造装置、中間素材などを輸出している
  • 日中貿易はほぼ恒常的に日本の大幅な赤字だが、それは日本が中国からPC、スマートフォン、家電、衣類、雑貨といった「最終消費財」を大量に購入しているためである
  • 対米国、対台湾、対韓国では日本は貿易黒字を計上しているが、日米貿易では日本は米国に対する自動車の輸出などで儲けている一方、対台湾、対韓国では資本財・中間素材といった「モノを作るためのモノ」の輸出で儲けている
  • 対豪州では日本は貿易赤字を計上しているが、そのおもな要因は豪州からの輸入額の4分の3を鉱物性燃料(とくに石炭と石油ガス類)が占めているためである

こうした産業構造から見えてくるのは、長年のデフレ不況期を通じ、あるいは「コンクリートから人へ」というスローガンを通じ、日本国内で川下産業の「モノを作る」という機能が失われ、ただ、日本企業はそれでも「川上産業」の基幹部分を死守したがために、今日の日本が何とか産業大国として行き残ったという実態でしょう。

これに加えて、民主党政権時代に主要な原発が操業を停止してしまったという事情も、貿易赤字に拍車をかけています。

品目別分解と日本経済の課題

直近3年分の輸出品目

こうしたなかで、本稿では以前とは少し異なる視点で、この3年間の品目別に見たときの輸出入額について確認してみたいと思います。

まずは、日本の概況品目別輸出額については、図表1のようにまとめられます。

図表1 概況品目別輸出額(主要項目、金額順)
 2023年2022年2021年
輸出合計100兆8817億円98兆1736億円83兆0914億円
1位:機械類及び輸送用機器58兆8295億円55兆3030億円47兆8839億円
 うち自動車17兆2652億円13兆0116億円10兆7222億円
 うち半導体等電子部品5兆4942億円5兆6761億円4兆8995億円
 うち自動車の部分品3兆8836億円3兆8476億円3兆6001億円
 うち半導体等製造装置3兆5348億円4兆0652億円3兆3529億円
2位:原料別製品11兆5443億円11兆8181億円9兆9279億円
3位:化学製品11兆0247億円11兆7938億円10兆5524億円
4位:特殊取扱品9兆7060億円8兆9461億円6兆3788億円
5位:雑製品5兆4207億円5兆3963億円4兆9236億円
6位:鉱物性燃料1兆6218億円2兆1968億円9929億円
7位:原材料1兆5548億円1兆5342億円1兆4057億円
8位:食料品及び動物9204億円9359億円8214億円
9位:飲料及びたばこ2075億円2007億円1711億円
10位:動植物性油脂520億円486億円337億円

(【出所】普通貿易統計データをもとに作成)

自動車が日本の輸出を牽引…まだ出ぬ円安メリット

これによると、日本全体の輸出額は、2021年は83兆0914億円でしたが、これが2022年には98兆1736億円に増え、そして2023年には100兆8817億円と「100兆円の大台」に乗せていることがわかります。

ただ、この輸出増の要因は、とくに2022年から2023年にかけての伸びに関しては、ほぼ自動車だけで説明がついてしまいそうです。

当ウェブサイトでは継続的に、「日本の輸出産業は半導体製造装置や半導体等電子部品、原料別製品や化学製品といった、『モノを作るためのモノ』に強みがある」と申し上げてきましたが、少なくとも2022年と比べた2023年の輸出品目に関していえば、顕著に伸びているのは自動車なのです。

米国向けの輸出が好調だったというよりは、単純に米国の物価上昇の影響で、日本の自動車メーカーの売上高が増えた、という可能性を疑っておくのが正しい見方かもしれません。

こうした観点からは、円安による輸出競争力の急伸が見られたのはむしろ2022年の方であり、2023年に関しては、円安の恩恵が全産業に広がっているという明確な兆候が生じているようには見えません。

しかし、いずれにせよ名目GDPについては近いうちに600兆円前後に達することがほぼ確実であることを踏まえ、輸出が「100兆円時代」を迎えたことで、日本経済がデフレ不況期をほぼ脱却しつつあることについては、間違いないといえるでしょう。

直近3年分の輸入品目

その一方で非常に気になるのが輸入です(図表2)。

図表2 概況品目別輸入額(主要項目、金額順)
 2023年2022年2021年
輸入合計110兆1711億円118兆5032億円84兆8750億円
1位:機械類及び輸送用機器31兆5307億円29兆9617億円24兆5735億円
 うち半導体等電子部品4兆6748億円4兆9032億円3兆3546億円
 うち通信機3兆9457億円3兆7793億円3兆3252億円
 うち事務用機器3兆1036億円3兆3263億円2兆9227億円
2位:鉱物性燃料27兆3142億円33兆6990億円17兆0071億円
 うち原油及び粗油11兆2868億円13兆4527億円6兆9291億円
 うち石油ガス類7兆4301億円9兆4999億円5兆0108億円
 うち石炭5兆8913億円7兆8199億円2兆8013億円
3位:雑製品12兆2346億円11兆7608億円9兆5302億円
4位:化学製品11兆5273億円13兆3314億円9兆7686億円
5位:原料別製品9兆0688億円10兆2768億円8兆2773億円
6位:食料品及び動物8兆2616億円8兆4609億円6兆4673億円
7位:原材料6兆9297億円7兆8159億円6兆7137億円
8位:特殊取扱品1兆9343億円1兆8296億円1兆3994億円
9位:飲料及びたばこ1兆0741億円1兆0333億円9152億円
10位:動植物性油脂2958億円3337億円2227億円

(【出所】普通貿易統計データをもとに作成)

鉱物性燃料の輸入が日本経済の足を引っ張る

輸入品目に関しては、全体の3割弱が「機械類及び輸送用機器」、とりわけPCであったり、スマートフォンであったり、といった「完成品」の輸入が非常に多いという特徴があります。日本から部品を輸出し、中国などで組み立てられた家電類が逆輸入されるようなイメージです。

ただ、輸入品目の中に、従来であれば日本の輸出品目だったはずの「半導体等電子部品」が上位に入って来ているというのは、エルピーダメモリの経営破綻などにより日本の半導体産業がかなり衰退してしまったという証拠でもあります。これをどうやって復活させていくかは、日本にとっての大きな課題でしょう。

また、日本の輸入金額の20~30%を占めているのが鉱物性燃料です。

2023年の輸入額は27兆3142億円と、2022年の33兆6990億円からはやや減りましたが、それでも2021年の17兆0071億円と比べて高止まりしている状況にあります。エネルギー価格の高騰が日本経済の足を引っ張っている格好です。

これについては以前の『関電が美浜3号機再開…原発の効率性と安全性を考える』などを含め、当ウェブサイトでは何度となく指摘している通り、再稼働可能な原発をすべて動かせば、状況はやや改善すると考えられます。

電源別発電量で見ると、原発再稼働は必要

その根拠は、日本の電源別発電量にあります。

資源エネルギー庁ウェブサイトのデータによると、日本全体の発電量は、2010年には1兆1494億kWhで、このうちのざっと4分の1に相当する2882億kWhが原子力でした。しかし、2022年においては発電量は1兆0082億kWhに減り、原子力の発電量は561億kWhと全体の6%弱に過ぎません(図表3)。

図表3-1 日本の電源別発電量(2010年vs2022年)
電源2010年2022年増減
原子力2882億kWh561億kWh▲2322億kWh(▲80.55%)
火力7521億kWh7333億kWh▲188億kWh(▲2.49%)
水力838億kWh769億kWh▲69億kWh(▲8.27%)
再エネ253億kWh1420億kWh+1166億kWh(+460.09%)
うち太陽光35億kWh926億kWh+891億kWh(+2613.99%)
合計1兆1494億kWh1兆0082億kWh▲1412億kWh(▲12.29%)

(【出所】資源エネルギー庁『総合エネルギー統計』データをもとに作成。「火力」には石炭、天然ガス、石油等を、また「再エネ」には太陽光、風力、地熱、バイオマスを含む)

この点、2023年8月時点で今すぐ再稼働可能な「停止中(定期検査中)」の原子炉は日本全体で24基、認可出力は2450万kWに達しています。これらの原子炉について、稼働率を7割と仮定すれば、その発電量は年間約1500億kWhです。

なお、参考までに、図表3-1とは少し時点が異なりますが、資源エネ庁のデータをグラフ化したものが、次の図表3-2です。

図表3-2 電源別発電量の推移(単位:億kWh)

(【出所】資源エネルギー庁『総合エネルギー統計』データをもとに作成)

火力発電量は削減可能だが、輸入量はさほど減らせない

これらのデータで見ると、原発の再稼働はエネルギー輸入を減らすうえでのひとつのカギとなることは間違いありません。7333億kWhを火力発電に依存しているという状況を、かなり改善することは可能です。単純計算で、火力の発電量を2割は削減できるからです。

ただ、残念ながら、いくつかの日本の原発は廃止となってしまっているなどの事情もあり、原子炉をすべて動かしても2010年の発電量水準に戻すことは難しそうです。

それに、「火力発電を2割減らせる」というのはあくまでも可能性の議論であり、現実に火力発電量を2割削減できるという話とは限りませんし、また、日本が輸入している鉱物性燃料のすべてが発電に廻っているわけではないため、「鉱物性燃料の輸入量を2割削減できる」という話ではありません。

削減できてもせいぜい1割前後でしょう。

しかも、鉱物性燃料の輸入額(2023年で27兆3142億円)を1割削減したとしても、改善する貿易収支は3兆円前後、2023年の貿易赤字額(9兆4502億円)を3分の2程度までには圧縮できるかもしれませんが、ゼロにすることは難しそうです。

これに加え、福島第一原発事故以来、原発の新増設が事実上、ほとんど止まってしまっているという現状についても踏まえておく必要があります。もしも次世代炉も含めた原子炉の新増設が進んでいれば、日本の原子力発電能力はさらに上昇していたかもしれないからです。

このように考えていくと、やはり現在の日本経済の極めて大きな課題は、再稼働できる原子炉を速やかに動かせるかどうか、そして次世代炉を含めた原子炉の新増設をいかに速やかに進めていけるか、といった点にあることは間違いなさそうです。

対露貿易についてもフォローアップ!

ロシアに対する直近3年分の輸出

さて、昨日の『プーチン「容疑者」の強気発言から見えるロシアの苦境』では、ロシア連邦大統領のウラジミル・プーチン「容疑者」のやたらと強気な発言をもとに、じつはロシアがホンネでは早く停戦したがっているのではないか、とする仮説を取り上げました。

こうしたなかで、日露貿易について調べてみると、またしても興味深いことが判明します。

図表4は、日本のロシアに対する輸出額を概況品目別に分解したものです(細かい品目については割愛しています)。

図表4 ロシアに対する輸出額・概況品目別主要項目
品目2023年2022年2021年
合計3956億円6040億円8623億円
1位:機械類及び輸送用機器3054億円4909億円6960億円
 うち自動車2441億円3247億円3575億円
2位:原料別製品153億円309億円711億円
3位:特殊取扱品284億円358億円275億円
4位:雑製品128億円175億円266億円
5位:化学製品155億円146億円262億円

(【出所】普通貿易統計データをもとに作成)

これによると、日本からロシアへの輸出額はここ3年、順調に減ってきており、2021年に8623億円だった輸出額は、2023年にはその半分以下の3956億円となっていることがわかります。

ただ、「自動車」の輸出額については、6960億円→4909億円→3054億円、と、減って来てはいるものの、依然として金額では大きいことがわかります。

しかし、これについては『日本のロシア向け中古車輸出が前月比で3分の1に激減』などでも取り上げたとおり、昨年なかばにロシア向けの輸出管理が再厳格化されたため、このままでいけば、2024年における日露貿易はさらに縮小することは間違いありません。

ロシアからの直近3年分の輸入

一方で、輸入額については2023年においても依然として1兆円を超えていますが、2022年の1兆9718億円、2021年の1兆5516億円と比べると、大きく減ったことがわかります(図表5)。

図表5 ロシアからの輸入額・概況品目別主要項目
品目2023年2022年2021年
合計1兆0403億円1兆9718億円1兆5516億円
1位:鉱物性燃料7093億円1兆3515億円9546億円
 うち石油ガス類5851億円6783億円3716億円
 うち石炭1170億円4760億円2863億円
2位:原料別製品1438億円3571億円3486億円
3位:食料品及び動物1354億円1578億円1397億円
 うち魚介類1306億円1551億円1373億円

(【出所】普通貿易統計データをもとに作成)

その大きな要因は鉱物性燃料で、2021年に9546億円、2022年に1兆3515億円にまで膨らんだ鉱物性燃料の輸入額は、2023年には7093億円にまで減りました。

ただし、完全にゼロにすることはできていませんし、難しいのが実情でしょう。

また、鉱物性燃料以外には、魚介類の輸入などが目立ちます。

個人的には、これについては「戦後処理」の一環で、たとえば日本がウクライナの復興援助を行うための原資として、ロシアから北方領土に加え、千島列島や樺太などを取り上げれば、ロシアからの輸入を限りなくゼロに近づけることができるのではないか、などと考えている今日この頃です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 伴尚志 より:

    冒頭のコメント、
    「日本がウクライナの復興支援・援助を行う原資として、ロシアから北方領土、千島列島、樺太を取り上げたならば、日本のロシアからの輸入を限りなくゼロに近づけることができません。」
    は、「できます。」の誤りですよね。

    1. 村人B より:

      同じくこの部分で気になったのは、北方領土、千島列島、樺太をロシア領と認めるかのような記述になっているので日本としては到底受け入れられない論調なのかと思いました。

      1. 誤星紅旗 より:

        村人Bさま
        千島樺太や北方領土はソ連(ロシア)に不当に侵略占拠された状態であり、それをロシア弱体化に乗じて取り上げる、その対価をウクライナ支援に使え得る、とも読めるのであながちロシアの領有権を直ちに認めるものでもないのかなと感じました。引っかかるお気持ちはお察しします。
        樺太は南北全島が江戸時代までに日本の版図にあり、帝政ロシアによる一方的な侵奪に始まり占拠されているので、いずれなるべく平和的に日本へ取り戻すため『語り継ぐべき土地』かと思っています。
        (蛇足ですが、先の大戦により戦勝国フランスが(印度支那統治に復帰して)スケベ心をだして日本から取り上げた(尖閣と同じく平和理に領有権を得た)日本固有の南方領土『新南群島(スプラトリー、南沙諸島)』も取り戻すために『語り継ぐ土地』だと思っています。
        日本が抜けて真空地帯になってからフランス、ベトナム、フィリピン、中共が殺到し国際紛争の火種になり続けている訳でもありますから、元鞘に戻すのも一考なんだと思います)

        なので、全千島樺太や北方領土を金を払って取り戻すのは本意ではありません。原則は対価なしで取り戻すことを模索すべきでしょう。
        ただ、日本の国力や2次大戦後の、国際社会の理解を得ながら共存する『力による現状変更を認めない秩序』の原則も考えると、北樺太については金銭も視野に入れないと回収は難儀かなとも感じています。
         と言うのも、千島列島と南樺太は日ソ中立条約違反で強奪された経緯が比較的明白なので、回収にあたり国際社会の理解や同情が得られやすい。対して北樺太は日本人の民族的な版図としては当然回収すべきだとしても、国境線が動く歴史が珍しくない欧米の理解が容易に得られない点が異なるかと思います。(自己の世界観だけで突っ走りウクライナ侵攻したは良いが西側から制裁受けながら苦難の行軍をしているプーチンロシアを鏡として)

        ロシアの弱体度合いによっては、千島全島と南樺太に(幕府の版図だった北海道付属の)北方領土については無償で不当占拠中のロシアから回収するのは比較的国際社会の理解が得やすいのかなと感じています。北樺太については回収に際してざわつく国際社会の世論に対して、帝政ロシアに一方的に収奪された経緯を説明すると共に、北樺太の対価をウクライナの復興支援に当てる(日本国内の説得材料である)ことで理解を得ながら進めるか、
        あるいは旧ソ連のウクライナがロシア=ウクライナ戦争の賠償として、(国連におけるソ連の後継がロシアであることの手続き不存在や瑕疵をつつきながら)ウクライナが北樺太をウクライナ領として併合宣言し、その後日本に割譲、その対価として戦後復興を支援するロジックを考えるのもありなのではないかと思います。(何なら樺太全島、全千島列島、北方領土に同じことをやっても、、)

        19世紀のカナダ・アメリカ・メキシコ西海岸からのロシア植民地の撤退、1867年にアラスカをアメリカへ売却、
        1918年のブレスト=リトフスク条約で、第一次世界大戦で疲弊弱体化していたソビエトロシアは西方領土を手放しました。いずれもロシアが疲弊し弱体化したタイミングです。
        親露派界隈では、バイデン大統領とアメリカ議会の内紛でウクライナへの軍事支援が止まり東部戦線でロシアが優勢になったと勢いづいておりますが、ロシアも西側の経済制裁を受けながら戦費負担は重く、安易に動員できる囚人資源も減ってきており内部の疲弊は相当なものでしょう。日本はロシアの轍を踏むことなく賢く対応したいものです。

    2. 新宿会計士 より:

      ご指摘ありがとうございます。ただしくは「できません」ではなく「できるかもしれません」ですので修正しました。
      引き続きのご愛読とお気軽なコメントを何卒宜しくお願い申し上げます。

  2. sqsq より:

    関西電力が和歌山の火力発電所建設を中止しましたね。
    理由は原発が稼働しているのと、電力需要がそれほど増えていないことみたいです。
    そのせいで1200億円ほどの減損処理をするそうです。

    1. はにわファクトリー より:

      >そのせいで1200億円ほどの減損処理をする

      しめしめ感があります。
      安定した電力料金を享受できてほんとうにありがたいです。あと数週間先に迫った Fab23 開所式、シリコンアイランド九州の誉れを改めて確認することになるでしょう。九電がんばっています。

  3. sqsq より:

    貿易とかGDPに関して考えさせられる本を最近読んだ。

    日本郵船、商船三井、川崎汽船3社のコンテナ事業を集めたシンガポール拠点の合弁会社One(Ocean Network Express)を扱ったもの。
    この会社2年続けて純利益2兆円超。
    この利益は3社の持分割合に応じて3社の損益計算書に反映されている。
    これは日本のGDPのどこにカウントされているんだろう。

    日本企業で純利益2兆円はめずらしいと思うけど、2年連続だって。
    6か月決算で川崎汽船は売上よりも純利益の方が大きくなってしまったことがあったらしい。(売上高純利益率が117%)

    1. さより より:

      以下によると、貿易外収支は、GDPに含まれないようです。

      ・すみしんの経済教室
      ~第1回:変化する経常黒字の中身~
      https://www.smth.jp/-/media/th/investors/jigyo/stb/archive/pdf/2007/07.pdf

      GDPについて調べるキッカケになりました。

      1. さより より:

        >GDPについて調べるキッカケ

        → GDPについて”改めて”調べるキッカケ
        今回、学校でラフに習ったことの他に、細かい考え方があることが分かりました。
        良いキッカケでした。

    2. わんわん より:

       誰でも得手・不得手があるが
      「GDP」は義務教育レベルの知識
      昭和(に教育をうけた)世代は(GNPとして学習したはず)知識のアップデートが必要
      内閣府
      https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/otoiawase/faq/qa14.html

  4. まんさく より:

    ロシアでは、日本の高品質な中古車にかわり、中国の低品質のEV車が輸入される様になったとか。ロシアは中国より寒いですから、EV車はまともに動かないで、ロシア人の大顰蹙をかっているのだとか。

    1. はにわファクトリー より:

      tofu-dreg car Russia
      と検索すると無慈悲な現実を知ることができるそうです。
      豆腐がなぜ日本語読みなのかは不明です。

  5. はるちゃん より:

    天然ガスや石炭の価格が、ヨーロッパど北半球の暖冬により、ピーク時の3分の1まで下がっています。ロシアはエネルギーという切り札を失いつつあります。
    また、頼りにしていた中国も、不動産価格の暴落に伴う不況に見舞われつつあり、習近平政権に暗雲が垂れ込めてきました。
    ウクライナ侵攻作戦が長引けばロシア有利と言われてきましたが、そろそろロシアも苦しくなって来たという事でしょう。
    ロシアが占領している地域を自国領に編入できれば、
    プーチン大統領の面目は一応保たれると思います。
    アメリカではトランプ前大統領の復帰もありある状況になって来ましたので、アメリカによるウクライナ支援の継続が危ぶまれています。
    プーチン大統領にすればこの辺りが潮時だ思い始めているのではないでしょうか。
    ここで西側諸国がウクライナ支援を諦め、停戦の方向に舵を切るのは、プーチン大統領に助け船を出すようなものだと思います。
    西側諸国は今が踏ん張りどころではないでしょうか?

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日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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