同じ町内なのになぜ丁目で不動産価格はこうも違うのか
年初に掲載しようと思っていたものの、能登半島地震などの影響もあり、先送りしていた論点がひとつあります。それが、「住みやすい街」、というテーマです。同じ「X町」なのに、1丁目と2丁目、2丁目と3丁目で、不動産の価格が大きく異なるという事例があります。これについて著者自身の知り合いのとある不動産屋さんによると、「区画整理がなされているかどうか」と「坂道があるかどうか」という、大きく2つの要素が関わっているのだそうです。
目次
都会vs地方
住みやすい街
当ウェブサイトではとくに近年、年末年始には時事的な話題を離れ、普段はあまり掲載しないような話題を取り上げるように努めて来たつもりです。
ところが、今年に関していえば、新春からいきなり大きな地震が発生し、続いて大変な航空機事故も発生したこともあって、どうしても時事的な話題に終始してしまいました。
そのため、本来であれば正月三が日の間に掲載しようと思っていた話題が、いくつかペンディング状態になってしまっているのです。
そのひとつが、「住みやすい街とは?」、というテーマです。
都会と地方の大きな違いは車社会かどうか
なんだかとても漠然としているテーマではありますし、その人が居住しているのが都市部なのか地方なのか、あるいは都市部であっても東京、大阪などの大都会なのか、政令指定都市レベルなのか、県庁所在地レベルなのか、などによっても条件は異なるでしょう。
たとえば首都圏や近畿圏などの都市部の場合だと、ほとんどの移動手段は基本的に鉄道ですので、鉄道駅(JR線、私鉄、地下鉄など)の駅からの近さがものをいいます。「駅近(えきちか)物件」は大都市部では常にん金んきであり、駅近であればそれだけで物件価格または賃料は上昇します。
これに対し、地方に暮らしていると、「駅近物件」という考え方は、さほど一般的ではないかもしれません。というのも、地方だと鉄道などの公共交通手段は非常に限られていることが多いからです。
ただ、地方が大都市と比べて不便なのかといえば、そうとも限りません。というのも、自動車を使う環境が整っていることが多く、ショッピングモールなどに自家用車で出かけたりすることもできるため、案外そこまで不便ではなかったりもするからです。
地域によっては、自動車は「一家に一台」ではなく、「一人に一台」、というケースもあるようです。
どちらに住むのが良いかについて「正解」はない
たとえば、東京都心部と地方を比べると、同じ値段でも、買える家のレベルがまったく異なります。
地域・築年数などにもよりますが、同じ5000万円でも東京都心部(山手線内など)であれば50~60平米の中古マンションですが、地方だと敷地面積100坪を超えるような(東京人の感覚からすれば)「豪邸」が建つこともあります。
しかも、東京都内、とくに都心部の場合だと、(場所などにもよりますが)一般に自動車を持つのは大変です。というのも、東京都心部のマンションにはそもそも駐車場が設けられていないことも多く、もしそのような場所で自動車を持とうと思えば、別途、高いおカネを出して駐車場を借りなければならないからです。
これに対し、たしかに東京都心部・駅近の便利な物件は魅力的ですが、同じ値段を出すならば鉄道などの交通手段が多少不便であったとしても、地方で「豪邸」を建て、出勤も買い物も自動車を使う、という生活も便利でしょう。
このあたりは結局、「都会が良いか、地方が良いか」という価値観のようなものなので、どちらに暮らすのが正解か、という話ではありません。都会には都会の、地方には地方の良さがあるからです。
都会と地方の大きな違い
もちろん、「都会」「地方」という単純な二元論が成り立つわけではありませんが、あえて(やや乱雑に)単純化したうえで、都会、地方それぞれのメリット、デメリットを思いつくまま列挙してみると、こんな具合でしょうか。
自動車のコスト
- 都会…とくに都心部の場合、駐車場付きの物件は供給量が限られているほか、さまざまな施設で駐車場代が有料であることも多く、概して料金も高い。したがって、住む地域によってはそれなりの年収がないと、自動車の利用は非現実的である
- 地方…一般に多くの物件は駐車場付きであり、とくに一戸建ての場合は複数の自動車が停められる物件も多く、「一家に一台」どころか「一人一台」というケースもある。また、お出かけをしても駐車場の料金は無料か低廉であることが多いなど、自動車の利便性は非常に高い
移動の便利さ
- 都会…徒歩、自転車、電車などですぐに行ける場所に商業施設(スーパー、デパートなど)や病院などがあることが多く、生活自体は大変に便利。ただし、自動車のコストが高すぎるため、日常の買い物などは徒歩、自転車などによらざるを得ないことも多い
- 地方…少なくとも徒歩圏内に商業施設があることは少なく、たいていの人は郊外のショッピングモールなどで買い物をせざるを得ない。ただし、自動車を持ったり、利用したりするためのコストは非常に低く、自動車があれば週末にまとめ買いをするなども容易である
刺激の多さ
- 都会だと映画館、デパートといった商業施設が多く、スーパー、コンビニエンスストアなども非常に充実しているが、地方の場合だとそもそも商業施設、文化施設が乏しく、刺激に乏しい
いずれにせよ、都会と地方のどちらが良いかに関しては、それこそその人の主観にも依存しますし、その人のこだわりであったり、仕事の都合であったり、といった事情にもよるため、結論は出せません。
都会暮らしをしている人の多くは、総じて現在の生活には満足しているものと思われるものの、やはり自宅の狭さなどに関してはそれなりに不満を抱いている人も多いのではないか、という気がしてなりません。
ただし、たとえば自動車がないならないなりに、生活を工夫すれば良い、という話でもあります。
たとえば東京の都心部だとイオンモールなどの大規模なショッピングモールはありませんが、その代わり、徒歩や自転車の距離にスーパー、コンビニなどがありますし、駅の近くに行けばデパートなどの大規模な商業施設があることも多いでしょう。
このため、自宅の近所にスーパーなどの商業施設があれば、わざわざ買いだめなどをする必要はありませんし、買いだめをする必要がない以上は、大量に買い物をする必要がない、ということであり、自動車がなくても問題なく生活できる、ということでもあります。
東京の暮らしやすさ…X町の例
「X町」1丁目~3丁目の事例
こうしたなかで、長年、東京に暮らしていると、同じ都会・都心部であっても、ほんのちょっと移動するだけで、ずいぶんと生活の便利さが変わることに気付きます。
東京都心部など、都会での「生活のしやすさ」はいったいどこにあるのか――。
これについては、著者自身が懇意にしているとある「街の不動産屋さん」から聞いたのですが、本当に道を1本隔てただけで、同じ町名であっても、不動産の単価が大きく変わることがあるのだそうです。
たとえば「X町」の1丁目と2丁目、2丁目と3丁目は、それぞれ片側1車線の道路で隔てられているだけですが、同じような築年数の中古マンションであっても、1丁目は1㎡あたり100万円で売りに出ているときに、2丁目だと80~90万円、3丁目だと70~80万円台と、それぞれ微妙に安くなります。
その理由はいったいどこにあるのか――。
この不動産屋さんの説明は、こうです。
「そもそも歴史的な経緯があって、1丁目は早い時期に区画整理が進み、街の移動がとてもしやすいのに対し、2丁目は区画整理が中途半端に終わり、3丁目に至っては区画整理がほとんど進まず、街歩きがし辛いのです。ためしに今度の休日、1丁目から3丁目までを、それぞれ徒歩で散策してはいかがですか?」
たしかに1丁目はとても歩きやすい
そういわれて、1丁目から順に散策してみました。
1丁目は(一方通行の道は多いものの)東西方向、南北方向に道が通っており、多くの道が、碁盤目のように直交しています。グーグルマップで計測してみると、1丁目の場合は道路がタテヨコに多数通っており、どの道も50メートルか、せいぜい100メートルも進めば、交差点に突き当たります。
このため、ある地点から他の地点に行くためには、結構適当に道を選んでもスムーズにたどり着くことができます。
これに対し2丁目は、ある地点から他の地点までに移動するためには、やたら長距離を歩かなければならないことに気付きます。というのも、南北方向にはわりと多くの道路が通っているのに対し、東西方向への抜け道が、ほとんどないからです。
同じくグーグルマップで計測してみると、東西方向の抜け道がないため、南北方向の道は、地点によっては200メートルほど東西方向の道と交わりません。もしも目的地の道を1本間違えてしまうと、延々、数百メートルほど歩かなければならないのです。
何が違うのか
じつは道の幅自体は、1丁目も2丁目も大差ありません。
1丁目の場合は抜け道が多いため、ひとつの道に交通が集中せず、わりと分散されています。このため、自動車の量もさほど多く感じられません。これに対し2丁目は東西方向の抜け道が限られているため、狭い道に自動車が集中し、歩行者や自転車は常に自動車を意識せざるを得ず、散策はなかなかに大変です。
しかも2丁目はまだマシなほうで、これが3丁目になると、散策はさらに難しくなります。1丁目・2丁目と異なり、道はまっすぐでなくなってくるからです。ある地点では南北方向の道が微妙に傾いていて、ある地点では妙に曲がりくねっているため、方向感覚が微妙に狂い、目的地にたどり着くのが難しくなります。
よく「方向音痴」という表現がありますが、正直、3丁目だと誰でも「方向音痴」になってしまいます。1丁目で迷うことはほとんどありませんが、2丁目だと少し迷うことが増え、3丁目だと地図を見ながら出なければ街歩きができないのです。
「X町」全体は本来ならば都心部に近く、便利なはずなのですが、その便利さをフルに享受できるのは1丁目くらいなもので、2丁目、3丁目と進むに従い、秘境感が増してきます。
東京だと坂道も無視できない
これに拍車をかけているのが、坂道の存在です。
あまり知られていませんが、じつは東京都心では高低差が激しく、場所によっては高低差を無視してまっすぐな道路を通していることもあるため、坂道のアップダウンが見られます。
徒歩だと坂道はそれほど気にならないかもしれませんが、自転車だと極端に運転し辛くなることもあります。目的地にたどり着くための最短距離を地図上だけで選んでしまうと、とんでもない坂道を下って上らなければならないこともあるからです。
著者自身を含め、たいていの人間は坂道を嫌いますので、坂道を避けるために、わざわざ遠回りしなければならないこともあります。
とくに東京都心部だと自動車なしで生活している人も多く、それらの人は自転車を利用するため、坂道が多い街は何かと不都合です。そして、1丁目にはほとんど坂道はありませんが、2丁目は南北方向に坂道があり、3丁目は東西方向にも急な坂道があるため、たしかに不便なのです。
なるほど、これは地図を見ただけではなかなかわからない事情です。
物件を借りる前に、あるいは不動産を購入する前に、現地を歩いてみた方が良い、というのは、そういう事情があるのでしょう。
国のデザインとしての街づくり
区画整理すれば街の価値は上昇するが…
ちなみにこの不動産屋さんによると、本当にその街のことが知りたければ、地元の不動産屋さんに話を聞くのが良い、とのことでした。信頼できる不動産屋さんに出会えるかどうか、という問題はあるものの、一般論として、その地域の事情に詳しいのは、やはり地元の不動産屋さんだからです。
このあたり、X町2丁目の事例でいえば、もしもX町2丁目にあと2本、東西方向の道路があったとすれば、1丁目ほどではないにせよ、平米単価はもう少し上昇する、というのがこの不動産屋さんの見立てです。
しかし、これも「言うは易し」の典型例です。地価が上昇し過ぎている東京都心部などで、新たな道路を通すのは、容易なことではないからです。
ただでさえいくつかの幹線道路計画が円滑に進んでいないわけですから、都や区としても、限られた予算は地域の区画整理ではなく、やはり幹線道路に投じたいと思うでしょうし、もし区画整理をするにしても、区画整理対象地区の住民にとって、住み慣れた土地を手放せという要求に安易に応じるとも思えません。
しかも、一般に東京都心部の場合は分筆が進み、地権者が多いため、よっぽどうまくまとめる技量がないと、区画整理など進まないのが実情でしょう。
ごく稀に、一区画を丸ごと再開発し、タワマン、スーパーなどからなる複合施設を作ることに成功した、などの事例もありますが(この場合、タワマンはなぜか大人気になります)、そうした事例はまだまだ少ないのが実情でしょう。
住みやすい街づくりを阻む犯人のひとつは税制?
ただ、能登半島のような地震は、日本国内のどこで発生しても不思議ではありません。
典型的な都市型災害だった阪神淡路大震災のときは、狭い路地が崩れた家屋で通行できなくなる、という事例が相次ぎましたので、やはり個々の建物の耐震性を高めていくことに加え、少しずつでも区画整理を進めていく手立てを考えていくべきでしょう。
このように考えると、現在のような細切れの土地分割が横行する背景について、もう少し考えていく必要があるように思えてなりません。その原因の一端は、ずばり、厳しすぎる相続税制などにもあるのではないでしょうか。
近い将来、かなり高い確率で発生するとされる大地震、あるいは普段から頻発する台風などの被害を考慮するならば、「災害に強い街づくり」は、まずは税制の見直しから進めるべきなのかもしれません。
その意味で、現在の日本が最も必要としている官庁とは、「税の最大化」ではなく、「GDPの最大化」に責任を持つ省庁ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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災害を考えると地方が安心ですね。たまに東京に出張しますが電車の窓から見ると逃げ場が無いよね。と不安になります。また、よく隣の家とあんなに近くに建物作れるよね、とか、将来、外壁塗装はどうするの?とか色々と考えてしまいます。
私は自動車とインターネットの環境があれば地方の方が良いと思います。
文化的な施設は少ないですが自然があります。春は山菜。夏は川遊び。秋はキノコ。冬はスキー。交通渋滞もほとんどありません。
職種で事情は変わると思いますが、居住は地方(田舎)をお勧めします。
ついでに、ゴミ入りレジ袋は山に捨てないでください。m(_ _)m
老若とわずに「女性」は、
田舎イヤ
都会ダイスキ
理由はそれぞれですが、概ねそういう傾向ですね。
僕の身の回りだと。
地方在住ですが、隣接土地境界から3尺でも狭い、避難経路どうする?、と思います。
防火地域内の特例で隣接土地境界から30センチだと動けないです。
無料相談会で多いのが、土地境界上の塀ですけど、築造するならブロック塀は止めます。「万が一の時、逃げられませんよ。」と。
土地家屋調査士様
>「万が一の時、逃げられませんよ。」
そうなんですよ。万が一を考えてますか?誰も助けてくれないかも、助けられないかもしれませんよ。天災の時も人災の時も生き残れるように準備は必要です。
因みに私、いつ追い出されても大丈夫なようにテントと寝袋、灯油ストーブを準備しております。
危機管理は重要です。天災だけでなく人災もありえますので。
安心を確保するのも大変です。
以外に盲点なのが非常口です。
高気密高断熱住宅だと窓が最小限なので、老後は脱出に苦労するだろうな、と思ってます。後、二階の窓も小さいので家電品を買う前に階段から上げられるか?、の確認が必要なのと(窓から入れる程の大きさがない)、非常縄ハシゴを設置しても、老後は無理だろうな、と思います。
売買物件だけでなく、賃貸物件でも非常口は盲点になりやすいと思います。
場所的なハザードマップの事前確認はしていると思いますけど。
私の住んでいる所では、まちづくり協定で外壁後退距離が1.5メートル以上(戸建て住宅)となっています。これは制約としてはこんなもんでしょうか(厳しい/ゆるい)?
緩いと思います。
3尺=半軒=畳の短辺=約90センチなので、人が通れる幅です。
1.5mは約5尺なので余裕綽々です。
通常は1m前後です。
土地家屋調査士さん、お返事ありがとうございます。
厳しい/緩い に関しては、狭い土地に少しでも広い家を建てたいという住人の立場からすれば、最低1.5メートルは余白をとらないといけないという制約は厳しい、ですね。まあ安全のほうが大事ですけど・・・
>春は山菜。夏は川遊び。秋はキノコ。冬はスキー。
原始生活が好きな人は、田舎に住めばいいですし、文化的知的な生活が好きな人は、都会に住めばいいですね。都会生活は天国です。
インターネットのおかげで、情報の地域格差は劇的に縮まりましたね。
昔は東京じゃないと見られない外国の映画とか、東京じゃないと売っていない海外アーティストのCDとかいっぱいあったし、オタク趣味の人は 「田舎じゃ生きていけない」 と真面目に言ってたけど、状況はかなり改善されました。
古本なども、日本のどこにいても同じようにネットで検索して、同じように買えるようになりました。
ニュース報道についても、昔は首都圏以外の地域のニュースは、大事件でもすぐに扱いが小さくなったり、はじめからローカルニュースの扱いだったりしたけど、そういう事も少なくなってきました。
>いずれにせよ、都会と地方のどちらが良いかに関しては、それこそその人の主観にも依存しますし、その人のこだわりであったり、仕事の都合であったり、といった事情にもよるため、結論は出せません。
良い給料を欲するなら東京を始めとする都市部がやはり良いのでしょうけど、住むとなると出ていくお金も増えますしね。
都会は働いたり遊んだりするところだけれど人間が暮らすところではなく、地方は働いたり遊んだりはそこそこだけど人間が暮らすところ、って考えてます。
>「一家に一台」どころか「一人一台」というケースもある。
これはよくあるね。
夫は車で通勤、妻は軽でパート勤務、娘は自転車で通学していたが高校を卒業して就職したので軽を1台買ってもらう。これで一人一台。
免停が一番怖い。仕事に行けなくなってしまう。
>免停が一番怖い。仕事に行けなくなってしまう。
お酒を飲んだら「キング オブ 酩酊」で、
シラフの時は「キング オブ 免停」で、
って感じな人は豪放磊落?な人ってイメージ。
地方在住ですが、少し前迄は、土地50坪、建物35坪、駐車場2台付きで三千万円が相場でしたけど、建築費高騰で新築住宅が建たないです。地元工務店で坪85万円、大手メーカーだと坪100万円から、だそうです。
だけど、土地売買はあるので、飯の種には困ってません。
今年4月からの相続登記、住所変更登記の義務化の影響なのか?。
不動産売買は本当に判らないです。
同じ町内でも、早く売れる土地、何年も売れない土地があります。結局はタイミングと相性。結婚相手捜しみたいだと、個人的には思います。
素人コメントですが、僕は
「ヤフオクみたいな売買を、Web上で広く無料で成立させて」
「その上で契約事務を任意の不動産屋に持ち込む」
ようなスタイルにすればよいのに、と思いますけどねえ。
「俺は売りたい」
「私は買いたい」
恋愛&婚約までは当事者同士で自由に勝手にやらせておいて、結婚式場だけプロに任せるようなイメージ。
条件が合わないなら、登録事務手続きの段階でご破算にすればよい訳でして。
潜在的な物件量に対して、情報が少なすぎる。
(肌感覚)
ある種の談合とかカルテルちゃうのか?(笑)
「正直不動産」という漫画を読みましたが、不動産会社が情弱な消費者を騙している姿に衝撃を受けました。
「カスタマーファースト」、不動産会社の担当者の利益よりもお客様の納得、幸せを優先する営業姿勢は有り得しれないけど、だからこそヒットしたと漫画だと思います。
でも人生で一番高い買い物は、マイフォームですので不動産の専門家は絶対必要だと思います。
売買は自由なのですけど、不動産は法律的な瑕疵の可能性があるので、専門家の宅建士が仲介した方が安心ですよね。
買った土地が、市街化調整区域だった、都市計画法の位置指定道路の条件を満たしてなかった、地目が農地だった等々、面倒な法律的瑕疵条件が山程ありますので。
こういう瑕疵を解決していくのが、宅建士、土地家屋調査士の業務の一部です。
ちょうど地方都市で空き家を売りに出しています。
sumoやらathomeやらに掲載していますが、不動産会社を通さないと掲載できませんね。不動産会社はhome4uで探しました。
今の中古物件の引き合いは8割以上はweb経由だと言っていました。
複数の不動産会社に相談しましたが、建物のあちこちの老朽化箇所はじめ、下水管との接続、接道の幅、隣家との隣接状況などなど、素人目では気づかないものの取引価格に影響しうる指摘がいくつもあり、随分勉強になりました。
トラブルを避けるためにもそれはそのまま、買い主には事前に知らせておくべきことでもあります。
土地家屋調査士さんのおっしゃるように、ヤフオクのようなサイトでプロの介在無しに取引成立しても、結局ご破算になったりトラブルになるケースもあるのではないかもと思いました。
よい不動産会社探しがハードルではあるのは悩ましいところですが。
恋愛&婚約についても、結婚相談所を利用して入会金と毎月の会費を払って相手を探すこともあるわけで…
不動産屋さんと一般人で情報格差はあるでしょうが、不動産屋さんは散々調査して重要事項説明書・売買契約書を作成し種々の資料を添付しても「成婚料」しか取らないので、ある意味”良心的”ではないかと。仲介手数料のほか広告料とか清掃代金とかも掛かったりしますが….
一方、登録事務手続=婚姻届は二人で書いて(+証人2名を探して書いてもらって)自分たちで届出するひとは多いと思いますが、不動産の登録事務手続=所有権移転登記は「ひとりでできるもん」というには難しく、失敗して権利をとり損ねるわけにはいきませんので、これまで通り、費用を払って司法書士に依頼するほうが良いと思います。
愛知の地方在住です。
徒歩10分圏内にドラッグストア、スーパーマーケットが3か所
駅も10分圏内、名古屋駅も頑張れば自転車で1時間以内。
市民農園で野菜作りも出来満足度は高いです。
映画やお酒を飲んだりしないので地方暮らしが気に入ってます。
不動産価格は、将来の値上がり期待も含めて決まります。しかし、将来、価格がどうなるかは誰にも分かりません。そこで、現在の地名で判断しているのではないでしょうか。
蛇足ですが、現在の1丁目が、町全体の範囲が変わることで、1丁目でなくなることもあり得るのではないでしょうか。(1丁目が分割されるのか、現在の〇〇町1丁目が××市〇〇1丁目に変わるのかは分かりませんが)
HN通り、社会人になってから転勤11回、引越14回を経験してます。
東京も大阪も名古屋も住みましたし、今のように地方都市も住みました。
定年までにあと数回の転勤転居があると思います。
老後は地下鉄のある街で、地下鉄最寄り駅周辺に住みたいです。
>社会人になってから転勤11回、引越14回を経験してます
こういうサラリーマン生活、サラリーマン人生に耐えられるのも、給料がいいからでしょう。しっかり老後を楽しみましょう。知的レベルが高ければ、老後も楽しいでしょう。
田舎の良さで、若干の追加を。
最近、どこからどう見ても高速道路だが、実は無料の自動車専用道路が整備されている。
有料だった所も、どんどん無料化されている。
年末に雪国へ蟹食べに行ったが、走行の9割弱が、無料の自動車専用道路だった。
首都高や阪高を日々利用している人とのコスト差は大きいだろう。
100km先も、近所のコンビニも、気分的に大差ない。
駐車場も大抵無料だし、24時間開放。
深夜に酔って車を置いて帰り、翌朝車を取りに行くという芸ができる。
空港の駐車料金でさえ、国内線なら最初の24時間無料、国際線なら最初の30日間無料。
羽田や成田に30日駐車すると、幾らかかるの?
自動車のランニングコストは想像以上に安い。
家庭菜園で先期は、柚子も酢橘も檸檬も茄も柿も萬願寺唐辛子もパプリカもゴーヤも豊作だった。
物々交換で、芋や大根や水菜や葱等を貰ったし。
新鮮だし、無農薬だから安心だし、食費も安くつく。
固定資産税課税通知が来たけど、徴税コストを下回るので、払わなくて良いらしい。
払おうにも納付書がなく、通知のみ。(次回からは、通知も来ないのだろうか?)
気分は小川の横、湖の畔。実際は、ドブ川の横、農業用溜池の畔だけど、気の持ち様。
最寄りの人家は120m先なので、大音量の音楽等も問題なし。
標高75mあるので、三連動地震の津波でも、水没しないだろう。夏も都会よりは涼しい。
遊び場として使っているが、避難所としても使えるので、水の備蓄や、停電時も使えるストーブ等を揃え始めた。
貧乏人の老後は、田舎暮らしがオススメ。
個人的に遅れた正月休みですので、反応します。
賃貸派か持家派か
持家を資産として引き継がせるのか、老後のため使い切るのか
わたしも田舎に老後ぐらしを憧れていたのですが
コメント欄で皆様の意見を眺めるうちに、田舎暮らしで骨を埋める覚悟はあるのか!地域社会の一員として溶け込めるのか!
今、労働者不足で外国の方に「郷に入れば郷に従え」を要求していますが
田舎暮らしで、「郷に入れば郷に従え」に従えるのか最近自問自答です。
は
固定資産税は市町村により違いがあるかもしれませんけど、当方の市では、評価額20万円未満の不動産は固定資産税が非課税となります。
不動産所在地の市町村役場で名寄帳か評価証明を取れば評価額が判ります。
国税(相続税、贈与税等)は路線価を使いますけど、計算が面倒です。
どちらかに統一した方が無駄が無いと思いますけど。
>老後は地下鉄のある街で、地下鉄最寄り駅周辺に住みたいです。
地下鉄沿線(最寄り駅まで徒歩15分かかりますが)に住んでいます。起伏のある場所をこんな経路で走っていてしかも乗っている人には高低差を感じさせない地下鉄は偉大だと思います(笑) いろいろ検討して良き場所を見つけて下さいね
地下鉄の縦断面図
http://tarouroom.blog89.fc2.com/blog-category-22.html
リンクがゲオッグとかいう変なサイトに飛ばされます。。。
皆さま
心温まる優しいコメント、ありがとうございます。
冬は雪に閉ざされ、でも夏は意外と暑い地方都市に住んでいるので、今は都会への憧憬が強くなっていると思います。
次の転勤先が本社だったりすると、地方に行きたくなるかもしれません。
もう少し猶予期間がありますので、じっくり検討したいと思います。
かなりの田舎に住んでいる高齢の叔父叔母夫婦がいました。先年、叔父が亡くなりましたが叔母は自動車の運転ができず、日々の通院や買い物に随分苦労するようになりました。身体も自由が効かなくなっていて、今さら免許を取るなどありえません。
週一で回ってくるコンビニの移動店舗車が頼りになってしまっています。
私は関東の都市部暮らしですが出身は地方で、歳を取ったら地元に戻るようなことも考えていました。ただ、自動車の運転すら厳しい高齢者となった場合に自動車前提の暮らしはなかなか厳しいなと考える今日この頃です。
大家族だったら問題ないかもしれませんが。
>じつは東京都心では高低差が激しく、場所によっては高低差を無視してまっすぐな道路を通していることもあるため、坂道のアップダウンが見られます。
個人的には横浜が一番ひどいと思う。「港ヨコハマ」 のイメージどおりの場所なんてごく一部で、市域のほとんどは山と坂道。自転車は使えない。車の運転も怖い。
関東地方には平らで生活しやすい場所が他にあるのに、わざわざよその地方からやって来て横浜に住む人が不思議だったけど、ある時なにかで 「西日本出身の人にとっては、横浜は帰省するのに一番便利」 という解説を読んで、なるほどと思った。でもそれなら、横浜にそういうアドバンテージがなくなったら、人口流出が起きたりするのかな?
あと、大都市圏以外でも県庁所在地などには、それなりに都市機能の集積があるし、日本の人口の大半は、今でもそれなりに都会的な生活を送っているのでは? 交通網の整備とインターネットの普及のおかげで、昔ほど大都市と地方に格差はないでしょ。
「日本列島改造論」で、日本に高速道路網と新幹線網を造ろうという政策で、今の日本は、移動の自由があります。若い頃、車であちこちへ行こうとした時に、余りに道路が少なくて、よくこんな道路網で、生活と経済が成り立っているなあ?と驚きましたね。しかも、当時既に
GDP世界第2位。又、こんな国内の貧弱な道路網と悪路(殆ど舗装が無く、雨が降るとぬかるむ、直ぐに轍が出来る)で、世界に撃って出てハデに戦争が出来たものだと本当に不思議な位でした。
今の日本、一人当たりGDPが少なくても、案外不満が出ないのは、高速道路網と新幹線網のお陰で、移動の自由と物流の速さで、行動の自由度と時間の利便性が高いからかもしれません。
この論稿の中のコメントの「田舎礼賛」も、殆どが、「車移動」を前提としたものです。
つまり、高度な文明の発達を前提とした、田舎生活の利便性の確保です。
日本列島改造論の田中角栄氏など、歴史の節目で天才や英雄が出て来て、国の方向を決めてくれます。価値観外交の安倍晋三氏なども。安倍晋三氏が出現していなかったら、今の日本はどうなっていたか?
このような人達が出現しない時は、凡庸な人物達がごちゃごちゃと論の定まらない事を喚き乍ら、国を危うくします。13年前、そんな事態になり掛けました。
今、田舎生活最高!と感じられる方々は、何故、最高と感じられるか?を考えて見れば、それは、車の移動が前提で、車があっても、道路網が無けれは、自由な移動が出来ない事は直ぐに気がつくはずです。
移動の自由の無い田舎生活は、地獄です。
尚、どういう訳か、日本はどんな田舎でも電気は使えます。これも、不思議な事です。
山奥の1軒屋というのがあって、どんな生活をしているの?と、途中、倒木の横や、崖すれすれの道や、車が通るのもやっとの狭い道を進み、ようやく到着した、こんな所に人が住んでいるの?凄いなあ~、という番組があります。
いやはや、凄い、大変なことだ、と。しかしながら、着いてみれば、ちゃんと電気が使えて、電灯もあれば冷蔵庫もある、という平地と同じ生活。
いやいや、こんな所に住んでいるのが凄い!じゃなくて、こんな所にまで電気を通す日本と言う国が、凄い!と驚くべきではなか、と思います。
そして、台風などで、電線が切れても、ちゃんと又電気が使えるようにメンテナンスしてくれます。それで、その山奥の住人は、電気料金、年間何千万円も払っていますなんて事は無く、通常料金なのではないか。
こんな山奥に住む変わり者に電気を普通に利用できるようにするコストは、平地に住む住民達が支払う料金の中に含まれていることになるのでしょうね。
まあ、そちらのコスト負担の話より、こんな所にまで電気を使えるようにする、日本の電力政策が凄い、と驚きます。
確か、山小屋でも電話は使えるんじゃないかな?