為替と無関係に世界で支持される日本のコンテンツ産業

「悪い円安論」という考え方自体が初歩的な経済知識の誤りで展開されている、という点については、当ウェブサイトでも昨年を通じてさんざん論じてきたとおりですが、年が変わったこともありますので、改めて理論と現実の数値に即して、その誤りについて考察しておきたいと思います。ただ、本稿で触れておきたい論点は、それだけではありません。ある調査によると、ポケモン、キティ、アンパンマン、マリオ、ドラゴンボールなどの日本のコンテンツが、世界でも特に高いブランド力を持っているのだそうです。

悪い円安論の正体

悪い円安論は初歩的な誤りだらけ…改めて確認しておこう!

一部のメディアが一生懸命に喧伝している「悪い円安」論には、初歩的なものを含め、理論的な誤りが非常に多数含まれています。たとえば「ドルに対し円の価値が半分になったら、100万円という貯金の価値も半分になる」、といった具合です。

これに関しては昨年も当ウェブサイトではさんざん議論してきたつもりではありますが、年が変わったので、改めて確認しておきましょう。

円高や円安が日本経済に与える影響は単純なものではなく、それぞれに良い影響と悪い影響があります。

その最たるものが、貿易でしょう。

円高になれば、日本で作られている製品を輸出したときの競争力が不利になりますし、円安になればそれと反対のことが生じます。たとえば輸送・保管コストや諸税、為替ヘッジ、企業の販売戦略などを一切無視すれば、1ドル=100円のとき、国内で100万円の自動車は、海外では1万ドルです。

しかし、この状態でいきなり1ドル=50円の円高になってしまえば、100万円の自動車は海外で2万ドルに値上がりしてしまい、売れなくなってしまいます。製品としての性能が上昇しているわけでもないくせに、値段が倍になってしまえば、よっぽど魅力的な自動車でない限り、買う人は間違いなく減ります。

しかし、これとは逆に、いきなり1ドル=200円の円安になれば、100万円の自動車は海外で5000ドルに値下がりします。製品としての品質がほとんど変わらないわけですから、よっぽど変な製品でない限りは、この自動車が海外で飛ぶように売れ始めるはずです。

円高時代に日本企業がやってきたこと

これをまとめると、次の通りです。

円高と円安が輸出に与える効果(100万円の自動車)
  • 1ドル=*50円→20,000ドル→売れなくなる
  • 1ドル=100円→10,000ドル
  • 1ドル=200円→*5,000ドル→飛ぶように売れる

以上の話は小学校の算数のレベルのものですが、問題は、日本企業が現実に、1990年代から2000年代にかけての大円高時代にどう対処し、どう乗り越えて来たか(あるいは乗り越えられなかったか)という教訓でしょう。これについては、基本的には、3つのパターンに別れました。

1つ目は、人件費などの諸々のコストが安い地域に製造拠点を移すこと。

2つ目は、国内で頑張ってコスト削減に努めること。

3つ目は、円高でも売れるような付加価値の高い産業にシフトすること、です。

たとえば、国内における付加価値率が非常に高い産業(自動車など)は、2番目の「コスト削減」を柱に据えつつ、1番目の「製造拠点リロケーション」戦略もミックスしながら、同じ企業集団内で、川上産業から川下産業に至るまでの国際分業体制を構築してきました。

また、家電メーカーなどの場合、思い切って国内に川上工程(設計など)のみを残し、組立などの川下工程を大胆に中国など低賃金の地域に移転させてきたのです。

現実の数値で見る日本の輸出構造

これについては実際のデータで見るのが早いでしょう。たとえば2022年実績で見て、日本の輸出額は98兆1250億円でしたが、これは同年のGDP567兆円に対し20%に満たない額ではあるにせよ、その内訳が大変に興味深いのです(図表1)。

図表1 日本の輸出構造(2022年)
項目金額割合
1位:機械類及び輸送用機器55兆3030億円56.36%
 うち自動車13兆0116億円13.26%
 うち半導体等電子部品5兆6761億円5.78%
 うち半導体等製造装置4兆0652億円4.14%
2位:原料別製品11兆8181億円12.04%
 うち鉄鋼のフラットロール製品3兆1804億円3.24%
 うち銅及び同合金1兆3367億円1.36%
3位:化学製品11兆7938億円12.02%
4位:特殊取扱品8兆9461億円9.12%
5位:雑製品5兆3963億円5.50%
 うち科学光学機器2兆5107億円2.56%
6位:鉱物性燃料2兆1968億円2.24%
7位:原材料1兆5342億円1.56%
8位:食料品及び動物9359億円0.95%
9位:飲料及びたばこ2007億円0.20%
10位:動植物性油脂486億円0.05%
合計98兆1250億円100.00%

(【出所】財務省『普通貿易統計』データをもとに作成)

日本経済、川下産業は廃れたが川上産業は辛うじて残った

トップは「機械類及び輸送用機器」で、これだけで輸出全体の56%を占めていますが、その内訳も「最終製品」と呼べるのは自動車くらいなもので、それ以外の品目は、半導体製造装置などの「資本財」、化学製品などの「中間素材」などが中心です。

すなわち、川下産業は自動車産業などを除き、輸出できるようなものは、日本ではほぼ壊滅状態に陥ってしまっています。何のことはありません。川上産業部分を日本国内に残し、川下産業は中国を筆頭とする海外に、せっせ、せっせと移転し、技術が外国に漏洩して行っただけのことです。

こうした日本企業の戦略が中国の経済発展の原動力となるとともに、長年、日本経済をデフレの底に叩き込む要因として、却って日本自身のクビを絞めて来たことについては、当ウェブサイトでもこれまでさんざん議論してきたとおりですが、中国での人件費高騰と政治リスクの台頭というオチまでつきつつあります。

しかも、自動車メーカーはこの過程で非常にうまく対応できたかもしれませんが、家電メーカーについては数社が経営破綻し、外国企業の傘下に入ってしまいましたし、半導体産業に至っては完全に壊滅し、いまや日本が韓国や台湾に教えてもらう立場になってしまっています。

円高が日本経済にいかに大きな禍根を残したかについては、いくら強調してもし過ぎではありません(※もっとも、2012年のエルピーダメモリの経営破綻に代表される半導体産業の壊滅は当時の民主党政権がいかに無能だったか、という象徴でもありますが、この点についてはまたじっくりと議論したいと思う次第です)。

日本の輸入構造を確認する

輸入に与える効果もプラスマイナス逆転すれば同じ話

一方、輸入に関しても、これと同じ現象が、プラスマイナス逆に生じます。

先ほどの輸出の議論だと、「国内で100万円の自動車を海外に売ったらどうなるか」というシミュレーションを実施しましたが、同じく輸入の議論でも自動車を使ってみましょう(関税や輸送コスト、為替ヘッジなどの影響を一切無視するという点も先ほどと同じです)。

たとえば、海外で1万ドルで売られている自動車は、1ドル=100円の時代には日本国内で100万円で売られますが、1ドル=50円の円高になれば50万円に値下がりする一方、1ドル=200円の円安になれば200万円に値上がりします。

円高と円安が輸入に与える効果(1万ドルの自動車)
  • 1ドル=*50円→*50万円→飛ぶように売れる
  • 1ドル=100円→100万円
  • 1ドル=200円→200万円→売れなくなる

ここまでの話もまた当たり前であり、小学校の算数の世界でもわかる話でしょう。

輸入代替効果という重要な効果

ただ、ここで重要なことは、それによる経済波及効果です。

円高になれば円が高く評価されているため、円建てのものすべての値段がドル建てで上昇してしまうのですが、日本国民の購買力も高まっているため、外国製品を買った方が安くなります。日本人が豊かな消費生活を送れるようになるかにも見えますが、国内産業は大打撃を受けてしまいます。

それとは逆に、円安になれば、日本人の購買力は全体的に落ちてしまうため、とくに輸入品物価の値段が上昇してしまうという憂き目に遭いますが、(インフレを無視すれば)もともと日本国内で円建てで売られている製品・サービスの値段は変わりませんので、輸入品以外を買えば、生活には影響ありません。

それどころか、円安によって日本製品が海外で飛ぶように売れるようになるため、国内産業は活況を呈し、日本企業の業績も向上しますので、それにより国民の賃金・給料が(やや遅れて)上昇し、これによって国民全体の生活水準も上昇するのです。

ただし、国によっては輸入品物価が上昇すれば国全体の物価水準も上昇してしまいます。

しかし、日本の場合は、その心配はあまり大きくありません。なぜなら、輸入依存度は高くないからです。2022年実績データでいえば、日本の輸入高は119兆円ですが、これはGDP567兆円に対して20%少々に過ぎません。

しかも、輸入品目のなかでも、日本国内でも生産できる製品については、「外国製品の代わりに国産品を使う」という選択肢が出てきます。これが、「輸入代替効果」です。そして日本の場合、国内に「川上産業」が残っているため、「川下産業」が復活する可能性も十分に残されているのです。

現実の日本の輸入構造はどうなっているのか

この点、日本の輸入高のうち、代替が効かないものといえばエネルギー(鉱物性燃料)ですが、エネルギーの輸入額は33兆6990億円と輸入全体の3割弱を占めていて、決して無視し得る金額ではありません。

よって、円安が進めば進むほど、エネルギーの輸入が日本経済の足を引っ張ることになります(余談ですが、再稼働可能な原発を積極的に再稼働させることと、より抜本的には、高性能な原子炉の新増設を進めることが、日本のエネルギー政策において必要であるゆえんでもあるのです)。

しかし、それ以外の輸入品目を調べていくと、日本の輸入品目は最終製品(川下製品)が大変に多く、たとえば2位の「機械類及び輸送用機器」にはPCやスマホ、電子部品など、4位の「雑製品」には衣類・雑貨などが含まれています(図表2)。

図表2 日本の輸入構造(2022年)
項目金額割合
1位:鉱物性燃料33兆6990億円28.44%
2位:機械類及び輸送用機器29兆9617億円25.28%
 うち半導体等電子部品4兆9032億円4.14%
 うち通信機3兆7793億円3.19%
 うち事務用機器3兆3263億円2.81%
3位:化学製品13兆3314億円11.25%
4位:雑製品11兆7608億円9.92%
5位:原料別製品10兆2768億円8.67%
6位:食料品及び動物8兆4609億円7.14%
7位:原材料7兆8159億円6.60%
その他3兆1966億円2.70%
合計118兆5032億円100%
※GDP(2022年4Q)567兆3903億円

(【出所】財務省『普通貿易統計』データをもとに作成)

すなわち、日本はたしかに消費財の輸入が非常に多いのですが、これらについては国内に川下産業が復活すれば、これらの輸入額が大きく削減される可能性がある、ということです。

日本経済の特徴

以上より、貿易統計というデータだけで見ても、日本経済には次のような特徴が認められます。

①日本の輸出産業には「川上産業」が多く、自動車などを除けば、「川下産業」は非常に限定的であること。

②しかし、日本の輸入額が多い理由は、エネルギー要因を除けば、最終製品が多いためであること。

③よって、もし日本国内に「川下産業」が本格的に戻ってくれば、輸入代替効果の発生が期待できること。

こうした点を無視して、「円安は悪い経済現象」と決めつけ、「円安は日本が買い叩かれているようなものだ」、といった、日本人の感情に訴えかけるような文章を作る人は、正直、感心しません。

実際、上記貿易統計の数値だけで見ても、「悪い円安」論が本筋を踏み外していることは明らかですが、それだけではありません。

以上の議論は円安・円高の「貿易面(フロー面)」に与える影響に限定したものですが、このほかにも、「円安によって外貨建資産の円換算額が増える」という、いわゆる「資産効果」が日本経済を浮上させる効果があることも忘れてはならないからです。

他にもある!「良い円安」の証拠

ちなみに現実の経常収支で見ても、日本全体の受取利息配当金(第一次所得収支)は過去最高水準にあります(図表3)。

図表3 経常収支(2023年については9月まで)

(【出所】財務省『国際収支の推移』サイトの『6s-1-4  国際収支総括表【月次】』データを基に作成。なお、2023年に関しては9月までのデータ)

そして、『法人企業統計』などによれば、金融機関を含めた日本企業は最高益を更新し続けている(図表4)のです。

図表4 全産業(金融業、保険業を含む)の経常利益

(【出所】財務省『法人企業統計』データをもとに作成)

この点、物価上昇が先行し、賃金が伸びない現状では、少なくない国民が生活に苦しむことは仕方のない話です。経済学の基本原理ですが、賃金水準が伸びるのは物価上昇の最終段階の話だからです。

だからといって、「円安を食い止めろ」だの、「日銀は今すぐ利上げしろ」だのと要求するのは、まさに「木を見て森を見ず」、でしょう。

いちおう、「いつもの図表」についても添付しておきたいと思います(図表5)。

図表5 円高・円安のメリット・デメリット

©新宿会計士の政治経済評論/出所を示したうえでの引用・転載は自由

日本ブランドをどう見るか

生産財が強いことの意味

さて、現在はかつての民主党政権時代と比べ、円安に動いていることは間違いありませんし、また、この円安が日本経済にとっての追い風となっていることもまた間違いありませんが、だからといって、円安がいつまでも続くという前提で楽観的に産業政策を語るべきではありません。

こうしたなか、2022年の輸出入実績については、基本的には「普通貿易統計」をベースに議論を展開したのですが、これについては、輸出品目は(自動車などを除けば)基本的に生産財、中間素材など、「モノを作るためのモノ」が多い、という特徴がありました。

この「モノを作るためのモノ」とは、「多少円高であっても必ず売れる」、という特徴があります。考えてみれば当然ですが、相手国から見たら、日本からその製品を買わなければ生産活動ができないからです。

つまり、日本が目指すべき産業構造の未来に関するヒントも、ここにあります。「日本でしか作れない高付加価値な製品・サービス」を育成し、たとえ少子化・高齢化が進んだとしても、日本が引き続き強い産業競争力を保つことを目指さなければなりません。

その具体的な分野として、真っ先に考えられるのは、やはりこの円高不況を生き延びてきた半導体製造装置、高付加価値な素材などの産業でしょうし、また、「世界中で信頼される通貨・円」を武器に、巨額の経常黒字を稼ぎ出している金融業もまた、日本にとって重要な産業であることは間違いありません。

残念ながら、日本企業のブランド力は高くない

ただ、最終製品の分野で日本企業の地位がぐっと低下したこともまた事実でしょう。

これについて、興味深いデータを発見しました。米金融会社『タイトルマックス』(TITLEMAX)が発表する、『世界で最も価値のある100のブランドとその歴史』(The World’s 100 Most Valuable Brands and When They Were Founded)という図表です。

これについてはタイトルマックスのウェブサイトで確認可能ですが、本稿では同ウェブサイトの埋め込み機能を使い、その図表をそのまま転載しておきましょう(図表6

図表6 世界で最も価値のある100のブランドとその歴史

 

By TitleMax.com

(【出所】タイトルマックス社ウェブサイトより埋込)

このランキングは同社による「ブランド価値」を順位付けしたものだそうであり、これによると上位10位のうち、7位に韓国・サムスンが、9位に日本のトヨタが入っているのを除けば、8社はどれも米国企業ばかりで、とりわけ1位のアップルから5位のフェイスブックに至るまでのすべてが米国のネット関連企業です。

また、6位にコカ・コーラが、8位にウォルト・ディズニーが、それぞれ入っているというのも、米国のソフト・パワーが時代を越えて愛されている証拠でしょうか。

なお、トヨタ自動車以外にランキング100位までに入っている日本企業といえば、28位のホンダ、60位のソニー、72位のレクサス、81位の日産、84位のユニクロがすべてです。「ブランド」という観点からは、ずいぶんと日本の地位は低いようです。

コンテンツビジネスに限れば上位25個中9個が日本製

ただ、これに対し、極端に落胆する必要はありません。

ランキングはあくまでも「ブランド価値」に関するものであり、日本に強い産業(特に製造業における川上産業や金融業全般)が残っている限り、これらについては将来的に、いくらでも挽回可能だからです。

一方、あまり隣国のことをとやかく言いたくはないのですが、半導体産業や原子力産業での地位を日本から奪い取った韓国については、サムスン以外にランク100に入っているのは “Hyundai” 、すなわち英語圏などでの発音が「ホンダ」と非常に紛らわしいことでも知られる「ヒュンダイ」のみです。

さらには、台湾、中国、香港などの姿は見られません。

このあたりに、日本が「自国の実力で経済発展した国」(※著者私見)である、という強みが出ているのかもしれません。

こうしたなかで、同じくタイトルマックスのウェブサイトには、『史上で最も収益力があるメディア・フランチャイズランキング25』(The 25 Highest-Grossing Media Franchises of All Time)というランキングも公開されているのです(図表7)。

図表7 史上で最も収益力があるメディア・フランチャイズランキング25

 

By TitleMax.com

(【出所】タイトルマックス社ウェブサイトより埋込)

これによるとトップが『ポケモン』、これに続いて2位に『ハローキティ』、6位に『それいけ!アンパンマン』が入り、ほかには8位『マリオ』、9位『ジャンプ(JC)』、13位『ガンダム』、15位『ドラゴンボール』、20位『ワンピース』、23位『遊戯王』、と、合計で9つも日本ブランドがランクインしています。

これは、意外な盲点だったのではないでしょうか。

世界で支持される日本ブランド

実際、アニメ、マンガ、ゲームなどの分野では、間違いなく、日本のブランドが世界中で支持されています。

どこかの国で「公共放送」を騙る放送局が大晦日に放送した歌番組が『日韓歌合戦』と揶揄されるほど、日本の新聞・テレビ(オールドメディア)は韓国ブランドが大好きなようですが(著者私見)、彼らの大好きな韓国ブランドはまったくと言って良いほど見えません。

このあたりは著者自身も体験した事実と合致しています。というのも、著者自身、円高時代によく海外旅行に出かけたクチですが、どこの国のどこの街に行っても、たいていの書店では日本の漫画本コーナーが設けられていたことを記憶しています。

地中海の風光明媚な観光地で、『キティちゃん』さんの絵柄が入った街頭時計を見かけたこともありますし、『キティちゃん』さんのタトゥーを入れている現地人を見て驚いたこともあります。

また、海外では『NARUTO』だ、『GOKU』だ、といったキャラクターのコスプレをしている人もいましたし、フランスでは『残酷な天使のテーゼ』や『聖闘士星矢』のテーマ曲を日本語で歌っている人を見かけたこともあります。

残念ながら、財務省税関の貿易統計では、マンガ、アニメ、ゲームといったコンテンツビジネスの輸出額についての数値は集計されていないようです。

ただ、総務省の『放送コンテンツの海外展開に関する現状分析』と題した資料によれば、放送コンテンツ(アニメなど)の輸出額は(為替レートとは無関係に)右肩上がりで伸び続けており、2021年度では655.6億円に達しているのだそうです。

英語字幕なのに日本語音声

参考までに、YouTubeでいくつかのゲーム動画を検索してみると、日本企業が開発したゲームのプレイ動画がじつにたくさん見つかりますが、それだけではありません。英語圏の人のために、ゲーム内の言語(字幕など)が英語化されている場合であっても、音声に関しては日本語を選ぶことができるケースも非常に多いのです。

たとえば次のようなゲーム動画では、ゲーム内のメッセージはすべて英語版が選択されていながら、登場人物の音声が日本語となっていることが確認できるでしょう。

日本語の声優が吹き込んだ動画などに対する人気が高いためでしょうか、動画サイトをちょっと検索しても、アップロード者が英語圏の人で、字幕もすべて英語が選択されているにも関わらず、わざと日本語音声でプレイしているという事例はいくらでも見つかります。

高付加価値産業の典型例

冷静に考えてみれば、こうしたコンテンツビジネスも、為替レートとはあまり関係なさそうに見えます。日本のアニメ、マンガ、ゲームが売れているのはあくまでもそのコンテンツが面白いからであり、「円安になったから売れる」、「円高になったから売れなくなる」、というものでもないと思われるからです。

もちろん、このあたりについては包括的で詳細な統計がないため、感覚的にしか申し上げられないのは歯がゆいところですが、ただ、こうしたコンテンツビジネスも、「為替変動に強い高付加価値産業」という意味では、日本の未来において参考になるはずです。

いずれにせよ、日本のコンテンツビジネスの強さや凄さに最も鈍感なのは、案外、私たち日本人自身なのかもしれません。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. Harn_Transrator より:

    今までROM専でしたが、いつも大変興味深く拝読させていただいております。
    図表7についてですが、17位に「北斗の拳」が入っており、日本ブランドは全部で10件ですね。

    1. KN より:

      20位の「トランスフォーマー」の原型となった「ダイアクロン」は、タカラトミーが創作したもの。
      ロボットアニメへの情熱(アニソン含む)は、他国の追随を許さない。

      https://tf.takaratomy.co.jp/anime/anime_lineup
      https://www.g-mark.org/gallery/winners/9dd9259b-803d-11ed-af7e-0242ac130002

  2. はにわファクトリー より:

    図表6図表7のようなものは初めて目にしました。感慨深いですね。
    日本語が話せなくても日本語が聞けるひとは海外に案外多いのです。理由はTVアニメを視まくっているからです。十年近く年前だったかに電車を乗り継ぐためソウルの地下街をいたら、公共マンガコーナーのようなものがあって驚きました。まるでスーパー銭湯の休憩コーナーのようにずらりとマンガ本が巨大な本棚に並べられており、ワカモノたちがだらーんと三々五々思い思いの姿勢で日本のマンガ本を読みふけっていたのです。あれは一体どうゆうことなのでしょう。韓国社会通のかたからコメントが欲しいところです。

  3. すみません、匿名です より:

    20世紀のゴルゴ13で、アメリカのコンテンツは自由・正義・豊かさがの対外宣伝のツールとして軍の意志があったとの作品があり、その作品で、在日米軍の子供たちが基地を出て、日本の映画館などに行く事が問題になっていたシーンがあった。

    韓国も国策として補助金を出し韓流コンテンツを輸出している。
    https://www.vipo.or.jp/news/31757/
    韓流を見れば、コンテンツはその国に対して親近感をもたらすのは間違いない。

    20世紀からの日本アニメを観で育った世界の人々が、今の日本ブランド支持の土壌なっている。日本へのインバウンドも、(特定3国を除いて)コンテンツを通して行ってみたい国になっているのかも知れない。

    とすると(特定3国を除いて)、日本のへの訪日旅行者も増加するのは間違いないなあ。
    途上国の観光産業で食っていく姿にはなりたくない、高い入国税の徴収でしょうか。

  4. より:

    日本のソフトコンテンツが海外で結構な人気を博しているというのは、かなり以前からの話で、例えば、毎年7月にフランスで開催されるジャパン・エキスポは3日間で20万人以上の来場者がありますが、第1回が開催されたのは2000年です。現在では日本政府の後援もありますが、当初は現地の人たちが勝手に開催したものでした。この他にも、日本のソフトコンテンツ関連のコンヴェンションは世界各地で開催されており、いずれも大人気です。
    同様に、今世紀に入ってから、日本のアニソンシンガーが海外でライブを行うことが珍しくなくなりました。基本的にはアジア圏が多いようですが、それなりに知られたアーチストであれば、行ったことがない人の方が少ないかもしれません。なお、彼らは海外であろうと、日本語で歌っています。それでも現地のファンは日本語で大合唱してくれるそうです。

    このような状況を多くの日本人は知りませんでした。でも、いつの間にか、日本のソフトコンテンツは世界中に浸透していたのです。アニメやマンガの原典に触れたくて日本語を学び始めた人も相当な数に上ると聞いています。おそらく、今でもマンガやアニメの影響力は、多くの日本人が想像するものよりも遥かに大きいだろうと思います。

    もっとも、日本のコンテンツ企業がこのような状況を上手くビジネスにできたかというと、そうでもありません。元々ほとんどのコンテンツは日本国内向けとして制作されており、海外での販売はおまけとしてしか考えてこられなかったからです。最近では多少変わっているでしょうが、昔は放映権なども激安で販売されていたとか。
    また、日本政府も2010年に経産省がクールジャパン室を設置し、2013年にはファンドも立ち上げられましたが、あまりうまくいっているようには聞きません。やはり民間が自由勝手にやった方が良いのかもしれませんね。

    1. さより より:

      流石に良く纏められているので、全体動向が分かり助かります。chatGPTに訊くとき、どう風に質問すれば、このように纏まった答えが得られるものでしょうか?

      予々、日本は芸術の国、隣国は芸能の国、と思っています。隣国には、芸術の歴史はありません。ですから、隣国はエンタメそのものに賭けます。しかし、日本は、先ず根底に芸術観があり、アニメなどのコンテンツや芸能も、芸術性からの発想になっているように見えます。日本では、単なる芸能は、大衆芸能として、芸術性の無いものとして一段も二段も下に見て来たと思います。ですから、芸能分野は余り深化しなかったと思います。そこへ、芸能に特化した韓流が入って来たので、傾倒する人間も多々いたのでしょう。追っかけや推し活に嵌り易い人間は、ある一定数いるらしいので。因みに、個人的には韓流は全く好きではありません。何か態と作られた、大衆への媚びのようなものが根底に隠されているように感じるので。まあ、安い装飾品のような感じです。
      日本のアニメなどのコンテンツは、芸術性や人生観や哲学性などが根底にあるように感じられるのです。
      正しく、「クール」ジャパンと名付けたのは、名付け親は知りませんが、分かってるね、ということです。
      まあ、これから、このクールジャパンの本質を、作品で世界に広めて行きましょう。
      これは、世界のどの国も真似出来ないコンテンツでしょう。ましてや、隣国など、地球が無くなるまで掛かっても追いつけるものでは無いでしょうが、中に、日本の本質を感じることが出来るものもいるらしく、日本の昭和の歌謡曲やフォークソングやアニメに夢中になるものもいるらしいですね。反日をやるならそれに徹すれば良かろうに。

      1. さより より:

        >芸術の歴史はありません

        精神性が無いのだから、芸術が生まれることはありません。

      2. KN より:

        >隣国はエンタメそのもの
        中心となるキャラもポリシーもないので、発展性も永続性もない、単なる消費財に見えます。

    2. はにわファクトリー より:

      初期の日本TVアニメは制作時点で海外販売を想定しており無国籍を装うような動機づけが働いていたと聞きます。李香蘭の正体が日本人だったと分かった時の華語圏の衝撃は強かったはずですが、同様に、スピードレーサーが日本製と知らずにオトナになった人が海外に多くて、Youtube コメントなどで思い出話を披露しているのを目にしたりします。

      1. さより より:

        >スピードレーサー

        って、「マッハGoGoGo」が元ネタの映画のことですか?

        自転車の、スピードレーサーのことかと思いました。
        今や、shimanoの自転車部品を使わないスポーツ自転車は無いと思っていましたら、先日買ったママチャリ(C国製造)にも、shimanoのギアが使われていて、びっくりしました。
        何か安心感、何か高級感、何か満足感があったのは、何故だろう?

      2. はにわファクトリー より:

        Speed Racer ポルトガル語 Wiki 冒頭部を DeepL 翻訳に掛けてみました。英語 Wiki より内容があるようです。
        【機械生成】『スピード・レーサー』(Speed Racer)は、日本では『マッハGoGoGoマーハGoGo』(マッハGoGoマーハGoGo)として知られ、吉田竜夫がカーレースを題材に描いた1960年代の漫画およびアニメシリーズである。若く大胆な18歳のレーシングドライバーであるスピード・レーサー(アメリカでのアニメ化ではゴー・ミフネと名付けられたが、元の名前を言うことはない)は、父親(ポップス・レーサー)が作ったマッハ5カーを運転し、レースの内外で様々な冒険を繰り広げる。
         三船という名字は、映画『七人の侍』の主演俳優であり、映画『グランプリ』(1966年)でドライバーの矢村伊蔵を演じた日本の俳優、三船敏郎へのオマージュである。
        このアニメはそのテーマ曲と素晴らしいサウンドトラックでよく知られており、バックグラウンドで流れるサウンドトラックは、スピードドライバーが参加するレースをさらにエキサイティングなものにした。レースはジャングルや砂漠、さらには火山の中といった珍しい場所で行われた。

    3. sey g より:

      ジャパンエキスポと聞いて思い出すのは、エキスポに寄生するアノ国です。
      その昔、ジャパンエキスポのニュースには必ず、アノ国の歌手やアイドルを扱う出店があり、何故主催者が出店を許可するのかという話題が付随してました。
      最近はどうなんでしょう?
      もしかしたら、当たり前なのでニュースにならないだけかも。

  5. sey g より:

    日本の漫画が何故凄いのか?
    一つは国の規制がなかった事です。
    そして自由競争。
    売れたら作者に利益が還元される事。
    編集というノウハウ。
    最後にこれが大事。
    質の高い読者(おたく)。
    良いものに際限なく金を出すオタクがいるからこそ、良いものが残り、駄目なものは消えていく。

    別の国と比較するとわかりやすいかも。
    ある国は日本の漫画産業を真似しパクろうと頑張ってます。
    国の規制はありませんが、民族的表現の規制があります。
    自由競争はあります。
    が、作者に利益が還元されるシステムが不十分です。
    これは作者が搾取されてる訳ではなく、割れなどコピーが大手を振ってるからです。
    編集のノウハウがあるかどうかはわかりませんが、このノウハウは表に出ないのでパクるのは難しそうです。
    質の高い読者(おたく)。
    割れが野放しの時点で、良いものに惜しみなく金を出す文化ではなさそうです。

    つまり、日本のような条件のある国は殆どないということ。
    パクろうとしても表面的にならざるをえず、テコンVやワピースが関の山。
    あのアメリカでさえ、ポリコレという表現の規制からは逃れられません。

    日本のコンテンツは昔から(江戸時代)すごかったのですが、単にそれがネットで手軽に知られる様になっただけの様に思えます。

    少し話題になったり、アニメ化実写化されるなら その質は折り紙付き。
    普段触れたことがない人間がみてらハマるのは必至。
    出来ることといえば、日本のマスコミを使って“日本のコンテンツは〇〇のコンテンツ産業に負けた”と言わせるぐらいか。

    結論。
    良いコンテンツには良い読者が必要です。

    1. より:

      1989年に手塚治虫が亡くなった時、朝日新聞は社説でこう書きました。
      「なぜ、外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ」
      手塚治虫をあまりに過大評価し、神格化するのはいささかどうかと思いますが、彼無くしてその後のストーリー漫画やテレビアニメの隆盛はあり得なかっただろうと思います。まあ、虫プロがあまりにも安い製作費で請け負ったために、その後のアニメ制作プロダクションが苦労したなどといった負の遺産もあるのですが、毎週30分のアニメを制作して放送するなどというのは、当時としてはおよそ非常識なものでした。それを突破したのは、一にも二にも手塚治虫のアニメに賭ける熱量でした。
      朝日新聞社節の言は、今でもなお有効であるように思います。比較できるとすれば、ウォルト・ディズニーくらいだろうと思いますが、マンガやアニメで「愉快」や「幸せな夢」だけでなく、悲劇や社会問題にまで切り込めることも可能であることを示したのは、やはり手塚治虫を嚆矢とするように思います。

      私が日本に産まれ育って心から良かったと思う理由の一つは、マンガやアニメを心行くまで享受できるということです。実は決して熱心な手塚治虫ファンではないのですが、それでも彼が切り開いた道に深く感謝せずにはいられません。

      1. sey g より:

        手塚治も凄かったが、忘れてならないタツノコプロです。
        虫プロやタツノコプロからどれだけのクリエイターが巣立ったのか。
        自分もアニメーターの待遇には考えるところはあります。
        今で言うやりがい詐欺ですね。
        ただ、その厳しい環境で生き残った方々が有名クリエイターとなったのも競争原理のおかげもあるのかも。

        手塚治の凄いところは、漫画を読みやすくするための様々な技法を編み出したところかと思えます。
        その技法は今ではあまりにも当たり前すぎて、誰でも普通に使っています。

        手塚治が漫画で映画を表現するために色々した結果、日本の漫画が飛躍的発展をしたと思うのです。

        余談

        最近「かぐや様は告らせたい」を読み始めました。
        だいぶ前にアニメ化実写化されてるので、面白いのだなとは思ってました。
        「相手に告らせるための頭脳戦」などと中途半端な知識でいたため「ライアーゲーム」や「嘘喰い」みたいなシリアスな知恵と知恵がぶつかり合うシリアスな頭脳戦だとずっと思ってましたが、あんなのとは。
        予想をいい意味で裏切りましたが、アニメ化されるならされるなりの理由がありますね。

      2. 三門建介 より:

        手塚さんが亡くなったのは1989年なんですね。

        ジャングル大帝とジャングル大帝レオをダイレクトに見た世代ですので1990年代のライオンキングに対しては「パクリか?」と思ったものです。

        手塚さんが亡くなっていては何も言えなかったんですかね。

        白黒から始まっているので、昭和40年代の真ん中あたり、1965年から1975年に成る前ですね。ディズニーがパクったのか?と疑い続けていますね。

        当時、ディズニーは24枚使うフルアニメできれいと言われていました。
        日本が追いかけていた時代でした。追いかけているのは今も続いているようですね。CGはまだかないそうにないですね。

  6. 伊江太 より:

    わたしが子供だった頃、テレビタレントの中に「ヘンナガイジン」枠というのがあったように思います。記憶では、こんな名で最初に呼ばれたのは、故E・H・エリック氏だったと思うのですが、この人は確かに見掛けこそまるっきりの外国人ですが、実際は片親はれっきとした日本人。長く日本で育った人だから、テレビ番組の司会を務められるくらい言葉は流ちょうでした。

    だけどこの「ヘンナガイジン」枠というのは、大方は生まれも育ちも、血筋の上でも生粋の?外国人。来日以後の暮らしが長く、カタコト以上に日本語を話せるが、それ以上にヘンに日本に馴染んでて、容貌と話す内容がいかにもアンバランスに感じられる、そういうカテゴリーだったような気がします。

    当時は、日本に比べて遥かに文化的に洗練されている国と認識されていたフランス、イタリア出身者辺りにとくに需要があったようで、まるっきり母国語そのままのイントネーションで以て「日本語」で話すところが受けてたんでしょう。今でも覚えている名前と言ったら、フランソワーズ・モレシャンとか、クロード・チアリとか。

    ところで最近はと言えば、産まれ、育ち、血筋とも問題なく外国産で、成長後に日本で暮らし始めたという人なら、身の周りにも、テレビ、ネットでの露出にしても、掃いて捨てるほどで、希少性はほぼ消滅の状態に至っています。それで驚くのが、日本生活がさほど長くないのに、ネイティブと言ってもそうおかしくないほどに、達者な日本語を操る人が結構多いということです。

    あれって、幼い頃から、日本のマンガ、アニメ、ゲームに親しみ、中には翻訳版では飽き足りずに、オリジナルを買い求め、聞いて、読んで、日本語を理解する能力を身につけた、それがさらに昂じて、遂には日本での暮らしまで選ぶに至った。そんな背景があるんでしょう。

    そういう人達が、日本という異世界でどうやって飯食ってるのかという点にも興味がありますが、おそらく、彼らに共通する旺盛な好奇心とバイタリティ、それに一人一人で種類の異なる身過ぎ世過ぎの能力が加われば、今の日本でそれなりの暮らしをしていくのは、そう難しいことではないのでしょう。

    有ること無いこと、この国の有り様に難癖を付け、自らもその社会に養われている存在であるという厳然たる事実にも気付かぬまま、只管にそれを貶めることを以て、己がインテリジェンスの高さの如くに勘違いしている、そういう知識人、報道人等々が大勢いる現状を、この人達の目はどういう風に見るんでしょうね。

    1. カズ より:

      伊江太 様

      >有ること無いこと、この国の有り様に難癖を付け、自らもその社会に養われている存在であるという厳然たる事実にも気付かぬまま、只管にそれを貶めることを以て、己がインテリジェンスの高さの如くに勘違いしている、そういう知識人、報道人等々が大勢いる現状を、この人達の目はどういう風に見るんでしょうね。

      (新年早々ですので伏字にします。)
      己を顧みもせず、他を指摘することで悦に入りたい人たちです。
      端的に言えば『自〇慰〇意〇識〇過〇剰〇!! 』なのかもですね。
      m(_ _)m

    2. さより より:

      >それで驚くのが、日本生活がさほど長くないのに、ネイティブと言ってもそうおかしくないほどに、達者な日本語を操る人が結構多いということです。

      これに関して、殊更にどうこう言うことでもないのですが。
      語学は、才能が大きいのではないかな、と思います。外国人が日本語を話すのを聞いて、とても聴きづらいことがあり、話さないで欲しいと感ずる時もあります。主に、アクセントとイントネーションと息継ぎが原因かも知れません。こんな時、逆に、自分の話す英語は相手に迷惑をかけていないかと気になります。
      日本大好きなドナルド・キーンさんの日本語は何を話しているか分かりませんでした。ケント・ギルバートの日本語は流暢で、ケント・デリカットの日本語は、アクセントとイントネーションが変です。ディーブ・スペクターは、相変わらず、日本語のイントネーションが変です。
      中嶋義道氏のオーストリア留学記「ウイーン愛憎」によれば、オーストリア、スイス辺りでは、子供の頃から何ヶ国語も話すので、言語の習得力が天性と言えるものであるらしいです。オーストリアやスイス辺りの多言語に囲まれた地域出身の人は、日本人よりも、流暢な日本語を話す人がいるようです。
      語学力は、天性、才能、と思って自分の努力不足と不勉強を正当化してあります。

      1. より:

        以前、後輩たちには「英語は気合と慣れと開き直りだ」と指導しておりました。これまで見てきた限りでは、英語ができないと言っている人たちは、文法や発音に気を取られ過ぎ、間違えたらどうしようと思い悩んで話せない、あるいは会話しようとしても、一々頭の中で「英語→日本語」「日本語→英語」の翻訳を行っているために、スピードについていけず、会話が成立しないというパターンが多かったように思います。
        でも、外交官になろうとでもいうならともかく、ほとんどの場面では細かな文法とか発音の正確さはそれほど重要ではないと思っています。それよりももっと大切なのは伝えようとする意志です。
        当時、ドイツ現地法人に勤務するスウェーデン人と話していた時に大いに合意したのは、「コミュニケーションに必要なのは、細かな文法とか発音ではなくてintensionだ」ということでした。何としてでも伝えるという意思があれば、かなりの部分何とかなります。確かに、単語の発音を間違えて全然違う意味になってしまうことはありますが、不適切な単語を挟めば、相手が怪訝な顔をしてくれるので、間違えたとわかりますし。

        なお、語学の才能という問題ですが、数十もの言語を操る言語学者になるためには必要でしょうが、1つや2つならばどうでしょうね。一般的には、小国の国民ほど語学は達者と言われ、数か国語を操る人も少なくないそうですが、それは必要に迫られてのことです。あるいは、インドには公用語が17もありますが、きちんと教育を受けたインド人は最低でも3つの言語(英語、ヒンディー語、ローカル言語)を操るそうです。結局は、必要に迫られるかどうかなのかもしれません。

        1. さより より:

          間違いなく書かれている通りで、現地に住んで、インテンションがあれば、かなり話せるようにはなります。当方の主旨は、ネイティブ並み、或いは、ネイティブ以上に流暢に話す人がいる、ということで、これはまた、どうして?と思うことがあり、中嶋義道氏の著作に、中嶋氏の実体験として上記のようなことが書いてあったということです。沢山の人が他国語を話せるのだから、人間、他言語は一応は話せるようにはなるのです。しかし、イントネーションやアクセントなどが、ずっとネイティブのようにならない人もいます。
          ネイティブは兎も角、インテンションが無ければ、何年その国に住んでも、話せるようになることは無いですから、先ず、インテンションが第一要件でしょう。ただ、インテンションは、語学には限らず何に於いても、第一要件でしょう。

  7. CRUSH より:

    個人的に、スミマセン。
    土下座ですわ。orz

    新宿さんのとこの読者コメントで、サブカルがカジュアルに語られているとわ。
    胸アツです。

    タイミングよく関連記事がありました。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/de1be06e7938be22d7ec62e309429d4597ecff03?page=1

    NewsPicksニューヨーク支局長が解説「YOASOBIが世界を席巻…“ネオ・ガラパゴス”現象が始まった」
    文春オンライン1/1(月) 11:12配信

    曰く、グローバルスタンダードよりもドメスティックユニークの方が、コンテンツとしてウケてる。
    新海誠も同じコメントをしてたような。

    「なにを今更」
    な視点ですが、左翼系インテリゲンチャや文壇や家元など権威主義な人たちにとっては、
    「海外の権威筋がホメてるから」
    というモノサシしか持ってないから、日本のサブカルチャーの面白さがわかんないと思うのですね。

    文科省や補助金が絡んでくると即効性で腐ってくるのは、味がわからん奴が評価をやるから。

    淘汰が健全なのですよ、日本のサブカルチャー業界は。

  8. まんさく より:

    為替に良い悪いはありません。今の為替に対してどう対応するかが大事です。円高の場合、①製造拠点の移転、②コストダウン、③付加価値アップがあるのは当たり前ですが、日本の無能な経営者の多くが安易な①と②に頼ってしまった事が問題です。①は仕事を奪います。②は収入を減らします。つまり日本人を貧しくする事で企業が生き延びるわけです。日本人が安く働いってくれる事で海外のお客は喜びますが、外国人のために日本人は奴隷の様に働かされ、子供を作る事も出来なくなるわけです。これが良い事の訳がありません。日本人が貧しくなれば、付加価値のある商品を作る力もなくなります。コストダウンばかりしていた結果が、三菱やダイハツの不祥事です。こう言う話は数字ばかり見ている人にはわかりません。

  9. まんさく より:

    日本のコンテンツが強いのは裾野が広いせいです。作る側も買う側も生活費削ってまで参加します。他の産業にはない特徴です。職人気質とオタク文化のマッチングが良かったのでしょう。しかし、この分野はグローバル化してるわりに、労働集約型の古臭い業界のしきたりも残っている様なので改善は必要かと思います。

  10. こんとん より:

    地上波東京MXで「百姓貴族」の再放送がされてました。
    結構前に大ヒットした「鋼の錬金術師」作者であるマンガ家の荒川弘氏(女性)が、実家である北海道の酪農農家・荒川牧場のネタを面白おかしく語る5分アニメの再放送です。
    https://s.mxtv.jp/anime/hyakusho_kizoku/

    酪農農家の苦悩、生産調整による牛乳廃棄、流通ロットに乗せるための規格外じゃがいもの選別と選別外品の再利用、病虫害への防疫、ヒグマ等の野生生物等々との闘いetcのドキュメンタリーがマンガ家荒川弘氏の監修によりコミカルに語られています。

    私がマンガ・アニメを好きな理由は、こういった普段の生活では想像できない他業種・多職種の生活・他者の考えや哲学や世界観を(上っ面でも)理解して視野が広がることにあります。
    勿論活字で読んでも良いのですが、映像媒体でイメージを直感的に理解できるマンガ・アニメの方が入り口としてのコスパは優れていると感じます。分野に興味を持てば更に深く・広く知るために活字や文献に進めば良いのだと感じています。

    番組内CMで百姓貴族の2期決定(続編制作中)の告知が有りましたが、こういった農家の仕事紹介といったニッチなアニメが地上波で放送され、ある程度の利益が見込め、それなりの層に消費されるという風土は、日本以外ではちょっと不可能なのではないかと思います。

    勿論、大ヒット作家である荒川弘氏のネームバリューや、氏の監修によるマンガ・アニメが充分に一般層が見ても面白い内容な事もあるでしょうが、ニッチなアニメを広く受け入れるだけの裾野の深さこそが日本の強みであり、その環境はまだまだ欧米や中国韓国などの追随を許さない優位性ではないかと考えています。
    勿論いつまでもではないと思いますが、他国はなかなか日本のような表現の自由度と広範囲な文化共有は難しいかと。ポリコレや独裁や禁忌とかの縛りが大きいせいで

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