閣僚靖国参拝等を巡るロシア外務省のわかりやすい反応

なぜ日本のメディアは、「閣僚らが靖国参拝したこと」を報じるのでしょう?報じるべきは、「靖国参拝しなかった閣僚がいたこと」ではないでしょうか?それはともかくとして、ロシア外務省のマリア・ザハロワ情報局長が20日、岸田首相の真榊奉納と高市、新藤両大臣の靖国参拝を批判し、日本に「再軍備計画の放棄」を要求したそうです。

秋季例大祭に18閣僚が不参拝

靖国神社では17日から19日にかけ、秋季例大祭が行われました。

令和5年 秋季例大祭についてお知らせ

―――2023/09/19付 靖国ウェブサイトより

報道等によれば、この例大祭では高市早苗・経済安保担当大臣、新藤義孝・経済再生担当大臣の2名が参拝し、岸田文雄首相本人は真榊(まさかき)を私費にて奉納しています。

岸田総理 靖国神社に「真榊」を奉納 秋の例大祭 高市大臣らが参拝

―――2023/10/17 12:12付 テレ朝newsより

ただ、いつも思うのですが、どうしてこれらのメディアは、「靖国参拝したこと」「真榊を奉納したこと」を報じるのでしょうか?報じるべきは「首相・閣僚20人のうち18人が参拝しなかった」ということではないでしょうか?

もともとは中韓が問題視してきた

まるで靖国参拝することが「悪いこと」であるかのように報じること自体、いったいどこの国のメディアなのか、理解に苦しむところです。

もっとも、もともと靖国参拝を問題視し、それに反対している国は、かなり限られています。

中国と韓国の両国が有名ですが、最近ではこれに、こんな国が加わったようです。

ロシア外務省、靖国参拝批判 「再軍備計画放棄を」

―――2023/10/21 01:20付 産経ニュースより【共同通信配信】

共同通信によると、ロシア外務省のマリア・ザハロワ情報局長は20日、靖国神社を「忌まわしい日本軍国主義の象徴」と位置付けたうえで、首相が供物を奉納したり、閣僚らが参拝したりしたことを「強く非難する」と述べたのだそうです。

大変わかりやすいロシアの反応

大変にわかりやすい反応です。

ちなみにザハロワ氏は日本に対し「再軍備計画を放棄すべき」などとも述べたそうですが、言い換えれば、安保3文書の制改定や防衛費増額が、よっぽどロシアに取って都合が悪い、ということなのでしょう。

もっとも、靖国に関しては、周辺国に忖度(そんたく)して参拝を控えた中曽根康弘元首相の頃からのの経緯もあるため、うかつに靖国参拝してしまうと、米国あたりから「周辺国を無駄に刺激するな」、といった反応が出て来る可能性があります。

実際、2013年12月26日に安倍晋三総理大臣が靖国参拝したときは、中間だけでなく、米国、台湾、欧州諸国なども日本を批判しました。

その意味では、やはりいずれ、どこかのタイミングで米国などの了解を得たうえで、日本の首相自身が靖国参拝しなければならないのではないでしょうか(米国の同意があった方が望ましいというのは、国際社会を敵に回さないというヘッジ、という意味もあります)。

理想をいえば、日本の総理大臣とアメリカ合衆国大統領が共同で靖国参拝するなどすべきではないかと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. 引きこもり中年 より:

    「隣国ウクライナに侵攻するロシアが、日本の隣国でもある以上、日本も防衛力強化が必要である」と言われたら、ロシアは何と反論するのでしょうか。

    1. 引きこもり中年 より:

      ロシアは、日本が「プーチン大統領はネオナチ政権だ」と言って、日米で攻めてくるのを警戒しているのでしょうか。

  2. 同業者 より:

    わたしが参拝された首相若しくは政治家だったならば、こう答えるでしょうね。
    「いつから、ロシアの官僚は神様より上位に立つようになったのだね。」と。
    敗戦後の左翼教育の成果ですっかり宗教音痴になった日本人には、そこらへんのことがよくわからないのでしょうね。

    そもそも国家が国民に約束したことを後世に反故にしてしまうなど、あってはならないことです。

  3. 引っ掛かったオタク@土曜なのに人大杉 より:

    「相互不可侵を約した二国間の国際条約を一方的に破棄して武力侵攻し、不法占拠した我が国領土を返さない無法者国家と国境を接しているため、自衛力の整備向上は必須急務であります」と官邸でも外務省でも公式にロシア大使館に伝達したらオモロイのに…

  4. DEEPBLUE より:

    民主党政権の大統領なんて日本を元敵国のATMとしか思ってませんから、バイデン政権の間は不可能でしょうねえ

  5. 雪だんご より:

    他国の宗教に文句を言うって、それだけで大変リスキーな行為のはずなんですがね。
    日本相手には安心してやって良いと思われているのが今の日本の舐められぶりでしょう。

    言い方を変えれば、どの国も靖国に関して文句を言わなくなった時が
    日本が本当の意味で国力に相応しい国威を得た時なのでしょう。

  6. クロワッサン より:

    >もっとも、靖国に関しては、周辺国に忖度(そんたく)して参拝を控えた中曽根康弘元首相の頃からのの経緯もあるため、うかつに靖国参拝してしまうと、米国あたりから「周辺国を無駄に刺激するな」、といった反応が出て来る可能性があります。

    イスラエルは米国にとって無二の友好国だから、TBSがイスラエル大使を火病らせちゃった事に関して、チワワに「イスラエルを不愉快にさせるなよ!」って圧力が来るかもですね笑

  7. ムッシュ林 より:

    軍国主義という批判は、日本の軍事力を抑えるためのレトリックとして使われてきました。今これを言うのは軍事力が落ちているロシアが北方領土に対する不安を持っているからでしょう。

  8. naga より:

    軍国主義の国に軍国主義と言われる謂れはありません。
    暴力団に暴力ふるうなちか人殺しと批判されているようなもの。

  9. たろうちゃん より:

    靖国神社、、おれもいつまでも戦後を引きずる、よろしくない場所だと思っていた。戦争を美化する極悪施設。ところがどっこい三年前の今頃か、銀杏の枯れ葉舞う神社のなかを散策した。正面からはいり、黄色く染まった枯葉道を歩く。遠近法なのか銀杏の大木が奥にいくほど小さく見える。左右対象だ。参拝所の隣には零戦が展示されていた。思ったより小さい。もう少ししたらクリスマスだなぁ
    かえりは浅草に寄ってパーティー用の特大クラッカーを買って帰ろうとおれは思った。あ、話を戻す。靖国神社、、あれ大きなお墓かもしれない。墓石はなくお骨はないけど戦争でなくなった死者を弔う場所。神になるか仏になるかは死んで帰った訳じゃないからわからない。でも死者を弔うには理由はいらない。なんでかなぁ。遠慮なんかいらないよ。手を合わせるだけでいい。

    1. さより より:

      祖国を守った英霊を祀る所ではありますが、やはり、我々一人一人が祖国に感謝する所です。祖国無くして、我々は存在できない。日本だけではなく、どこの国にも祖国を守った英霊を祀り国民が感謝を捧げる場所はあります。米国は、アーリントン墓地です。
      そこは、国民が祖国へ感謝を捧げ、自分の命の有難さに思いを致す所でもあります。
      つまり、自分の命を保障してくれる祖国に思い致す所です。
      まあ、感謝の気持ちが無い国民には、そんな感情は理解できないかもしれませんが。
      未だに、何々戦勝記念なんて行事をやる国って何なんですかね?
      戦争なんて本来するべきものではないのに、それに勝ったとか言って誇るなんて。

      1. たろうちゃん より:

        遅ればせながら返信ありがとうございます。
        五年前の11月頃だったかな。遠い過去、自分が生まれる前におもいを馳せ、何故だか感傷的になり涙をながしてしまった。おれになぞえてみる。両親、妻や娘、、遺して死地に赴く無念さははかりしれない。戦争礼賛じゃない。鎮魂の叫びなんだけどなぁ。政治を絡める物じゃない。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告