せっかくの鈴木宗男氏訪露も…ロシアが敗戦なら無駄に
鈴木宗男・参議院議員が所属する日本維新の会に無断でロシアを訪問したようです。元島民らの北方領土墓参など、停滞する日露関係についての意見を交わすなどの目的があるとする報道もありますが、いずれにせよ、日本全体の国益という観点からは望ましい話ではありません。ただ、鈴木氏がスタンドプレーに興じる間に、クリミア半島を巡る戦況が、意外とウクライナにとってかなり優位に進んでいるとの指摘も出てきました。なにもこちらから関係改善などしなくても、放っておけばロシアのプーチン政権自体が崩壊するかもしれません。
鈴木宗男氏がロシアを訪問
日本維新の会の鈴木宗男・参議院議員が1日、ロシアの首都・モスクワを訪問したことが、いくつかのメディアにより報道されました。
たとえば北海道新聞の記事によると、鈴木氏は4日までの滞在を予定しており、2日には前駐日大使でもあるミハイル・ガルージン外務次官らと面会したほか、3日以降もロシア側の要人らとの面会を予定している、などとしています。
鈴木宗男氏が訪ロ 侵攻後、国会議員で初 ガルージン外務次官と面会
―――2023/10/03 08:31付 Yahoo!ニュースより【北海道新聞配信】
では、鈴木氏は一体何を目的にロシアを訪れたのでしょうか。
北海道新聞の記事によれば、「停滞する日露関係について意見を交わし、元島民らの北方領土墓参や北方四島周辺での日本漁船による安全操業の早期再開をロシア側に要請する見通し」、などと記載されています。
正直、当ウェブサイトとしては、「国会議員による外交」の効果を全否定するつもりはありません。
しかし、「停滞する日露関係を再開すること」と、「ロシアにウクライナ侵略を止めさせること」の、果たしてどちらが重要なのか。
そして、鈴木氏が所属する日本維新の会では、馬場伸幸代表が「立憲民主党に代わる最大野党を目指している」と公言いるなか、その維新の議員団の副代表を務めているという鈴木氏がスタンドプレー的にロシアを訪問して議員外交を勝手に展開することが適切なのかどうか――。
維新は処分を「検討」
正直、日本全体の国益に反するような行動をとるのであれば、本来ならば議員辞職をするのが筋でしょうし、議員辞職したくないというのであれば、せめて維新を離党すべきでしょう。
こうしたなかで、維新がこれについてどう思っているのかは気になりますが、産経ニュースは「独自」と銘打って、維新が党として鈴木氏を処分することを「検討している」と報じました。
<独自>維新が鈴木宗男氏の処分検討 無許可でロシア渡航
―――2023/10/03 09:23付 産経ニュースより
産経によると、維新は党のルールとして海外渡航の際の届け出を出すことを定めているにも関わらず、鈴木氏はこの届出を出さずにロシアに渡航したことを党幹部が明らかにしたそうです。ちなみにその党幹部は、鈴木氏が帰国次第本人から「話を聞いて処分内容を決めたい」と答えたのだとか。
これについては当ウェブサイトの皆さまの間でも、「本人からの事情聴取などといわず、今すぐ厳格な処分を下すのが筋ではないか」、といった疑問もわきあがるかもしれません。そして、維新は本件についてに対応を間違えると、「立民に代わる最大野党」の目標達成にも影響が生じるかもしれません。
さて、その一方で、当ウェブサイトとしては、なにも無理して日露関係の改善を急ぐ必要などないと考えています。
もちろん、日本としては、北方における漁業の操業問題に加え、北方領土などロシアに奪われたままの領土を取り返さなければならないという課題もあるのですが、それよりも重要なことは、日本としての「国の在り方」――、すなわち国際法秩序を重んじる自由民主主義国であること――を実践することでしょう。
じつはウクライナ側の反転攻勢が凄いらしい
こうしたなかで、ウクライナ戦争自体の動向を巡る過度な楽観視は禁物ではありますが、ちょっと気になる話題があるとしたら、東洋経済オンラインに掲載されたこんな記事かもしれません。
クリミア攻撃の本格化で募るプーチンの憂鬱
―――2023/10/03 8:00付 東洋経済オンラインより
記事を執筆したのは新聞通信調査会理事で共同通信ロシア・東欧ファイル編集長の吉田成之氏です。吉田氏はウクライナ戦争だけでなく、ロシアが2014年に「併合」したクリミア半島を巡り、ウクライナ側の本格的な奪還作戦が始まっていると指摘します。
吉田氏は9月5日付『ウクライナが奪還作戦実行で感じた「手応え」』のなかで、「クリミアはもはやウクライナ軍のシステム的攻撃の対象になった」と指摘したそうですが、実際、これまでおもに東部と南部で展開されていた反攻作戦の「全体状況は大きく変わった」、というのが吉田氏の見立てです。
- 9月はその指摘通り、クリミア半島が反攻の最前線になったことを象徴する、「連続攻撃」の月となった
- 連続攻撃の対象は、半島南部セバストポリに司令部を置く黒海艦隊と半島西部の防空レーダー施設だ
その具体的な攻撃事例についてはリンク先記事をご参照いただきたいのですが、結論的にはこれらの連続攻撃により、▼会議中のロシア軍将校が多数死亡、▼セバストポリの黒海艦隊の修理用乾ドック自体が使用不可能になる――、などの打撃がロシア側に生じるなどの被害が生じているというのです。
ちなみにウクライナが周到な準備を経て、黒海艦隊への大掛かりな攻撃を始めた背景には、「2014年にロシアに一方的に併合されたクリミア半島の奪還という最終目標がある」、というのが吉田氏の指摘です。
黒海艦隊の戦力ダウンを通じ、プーチン政権に対し、クリミアからのロシア軍撤退をその後の交渉で強く迫るもので、黒海艦隊への攻撃に加え、クリミア大橋への攻撃も、もうひとつの柱なのだとか。
クリミア半島孤立ならプーチン政権崩壊も?
地形的に見て、ケルチ海峡にかかるクリミア大橋は、軍事拠点であるクリミア半島への物資等の輸送経路であり、ここの通行が完全に停止してしまえば、クリミア半島は再び陸の孤島と化します。アゾフ海沿岸を経由する方のルートは、ウクライナ側の射程に入っているとされているからです。
【参考】ケルチ(クリミア)大橋
これに関し吉田氏はこうも指摘します。
「大橋への本格的攻撃を巡っては、南部ザポリージャ州でのウクライナ軍の反攻作戦の進捗状況も絡んでくる。ウクライナ軍は10月末にも、アゾフ海沿岸に達することが可能と政府内で報告している。こうなれば、ロシア本土からアゾフ海沿岸を経由してクリミアに至る陸の回廊を寸断できる」。
そんなうまく行くものか――。
そういう疑問も生じてきますが、ここで出てくるのが長射程ミサイルATACMSです。
米ジョー・バイデン政権は9月末、ATACMSを近くウクライナ側に供与すると伝えたそうであり、吉田氏はこれについて、米国が供与する第一弾のATACMSは「橋などの巨大な構造物に大きな穴をあけるなどの破壊力はないタイプのもの」だとしつつも、こう指摘します。
「アメリカ政府はATACMSの供与について、本稿執筆段階では公式には説明しておらず、反攻での軍事的効果は未知数だ。ウクライナ政府も意図的に対外的な言及を避けている様子があり、何らかのサプライズがある可能性も否定できないと筆者はみる」。
もしもケルチ大橋が落ち、ウクライナ部隊がアゾフ海に到達すれば、クリミア半島は完全に孤立しかねません。そうなるとロシア国内におけるウラジミル・プーチンの権威は地に堕ちるかもしれませんし、それこそプーチン政権が崩壊すれば、ウクライナ戦争自体、あっけなくロシアの敗北に終わるかもしれません。
そうなった場合、鈴木宗男氏が興じたスタンドプレーも、結局は無意味なものに終わることでしょう。
それどころか、ロシアが弱まれば、北方領土や千島列島、樺太などの国土の奪還も、少なくとも今よりはやりやすくなるのではないかと思う次第です(もちろん、油断は禁物ですが…)。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
う~ん
ムネオ議員は”大物界の小物”に返り咲くツモリで「ロシアチャンネル(“日本の”補助金利権)再び我が手に」を夢見てソウでっけど
バクチとしてはエエタイミングかもしれまへんな
このままロシアが押し込まれたら”日本ルート”としてムネオを使いたがる(他に駒が見当たらない)かもしれへんし
まーあくまでバクチでっけど
娘も議員やっとるしムネオ本人の年齢考えても当人的には「オウヨ通らばもうひと勝負」てーどなんかもしれまへな
イウテ二番手以下の野党議員なし、政権的には基本スルーで万々一使えるトコ来たら値段訊いてみるかな~くらいのココロヅモリでっしゃろ
維新は内規違反をどー処理スッか、ちょっと興味
鈴木宗男参議院議員は、自民党~あちこちうろうろで余りめぼしい成果はなかったです。お騒がせ議員かな。ぼちぼち議員から身を引くべき年齢です。
維新の会は、吉村大阪府知事が東京へ行って頑張らないとだめですね。
大阪は、ほかのメンバーでいけます。
追伸: 吉村知事のyoutube は
例えば https://www.youtube.com/watch?v=D5lQYLwjS_g
です。参考に
また、コロナの時は、よくやっています。
ムネオ議員の一連の発言と行動はロシア擁護の捉えようがなくて、とてもじゃないが容認できない。氏は20年ほど前にかの辻元清美氏より「疑惑の総合商社」と指摘され、外務省の佐藤優氏と収監された過去がある。両氏ともにロシア通とされていた。特にムネオ議員は「ムネオハウス」なる建築物をロシアより賜わりその経緯は特に国民に知らされてはいない。所属政党である維新の会は厳しく氏の処断を実行しなくては、得ることの支持よりも減る支持の方が多いようにおもう。個人的には維新の会は支持しない。ムネオ議員の発言を容認できないし、身体検査が緩いと感じるからだ。維新の会の方針を見たい。
辻元もなぁ、、目糞、鼻くそだから説得力はないわなぁ。維新の会がどんな処分をくだすのか?除名なら少し見直すわ!
中国が沿海州を分捕り、さらにロシアが樺太・千島まで失うということにでもならない限り、ロシアが隣国であることには変わりません。なので、ロシアとの対話のパイプを維持するということ自体は、必ずしもおかしな話とは言えないでしょう。現状、自民党内に森喜朗氏以降でロシアとのパイプを持っていそうな人物も見当たらないので、その限りにおいて、野党とは言え、鈴木宗男氏がロシアとのパイプを維持できるのであれば、それはそれでうまく使ってやればよいのです。現時点でほとんど政治的影響力を持たないといって良い鈴木氏と、本当にロシア高官が会談するのだとすれば、ロシア側も一定の価値を鈴木氏に認めているのでしょう。
とは言え、今のところ日本側としても、ロシアとの関係改善を急ぐような理由は全くありませんので、単なるパイプ掃除、鈴木氏に期待(?)するのはそれ以上でも以下でもありません。
龍様に同意します。
ロシアの敗戦が決定した際には、
鈴木議員は国会議員しかも野党議員です、
うちは三権分立なので口は挟めませんでしたと言い訳すればいい。
万が一にでもロシアが勝てばその時には鈴木議員が使えます。
悪く言えば二股ですが
日本にとってロシアが無視できない軍事力を持つ隣国であり、
また、天然資源の観点からも利用できる国である以上、
パイプを切ってしまうのは必要ないどころか
むしろ危険と考えます。
中国、南北朝鮮など敵意ある国が近隣にある以上、
敵は少しでも減らしておくべきです。
こういうことを考えると
鈴木議員の訪露も全く意味がないとは言えないと思います。
鈴木議員への批判をパフォーマンスとして盛大に行うのはいいと思いますが。
一野党の一の議員ということだけあってロシアと何を話すにしろ、大きな変化は何一つ起こりません。北方領土の墓参にしろ漁業にしろ、ロシアとしては日本の対露制裁撤廃やウクライナ支援の停止、欧米連携からのコペルニクス的大転回を条件にするため彼一人でどうにかなるものではありません。むしろ林前外相のように見かけは「友好(属国)」を演出しても、裏では「日本はロシアの敵になるのか!」と詰られるのがオチですね。
個人的にはこの際ですしむしろ盛大にやらかして貰いたいところもあります。鳩山由紀夫のように露骨にロシア擁護して「クリミアと東部四州は正当なロシア領」とか「戦犯として裁かれるべきはゼレンスキーだ」とかロシアが喜びそうなこと言いまくって、欧米メディアに「21世紀のピエール・ラヴァル(ナチスに協力したフランスの首相)」などとボッコボコに叩かれて欲しいですね。そうなれば維新も後腐れなく除名処分にできると思います。
(うまい例えではありませんが)鈴木〇男というオジサン社員がロシア商事という会社との取引窓口を独占してきたが、ロシア商事との取引が禁止になって、自分の仕事がなくなり、会社での立場がなくなるので、勝手にロシア商事に営業をかけにいった、ということでしょうか。
僕も、そんな考え方です。
ゼレンスキー&ウクライナ議会が
「北方領土は日本のものだ」
と公表した瞬間に、鈴木宗男の存在意義はゼロになったのです。
どちらかというと、日本にとってはもはや邪魔なプーチンルートに話を戻そうとするからゼロどころかマイナスの男かも。
性悪な転売屋が、限定人気チケットを売り惜しみしてると、正規チケットが定価で発売されそうな雰囲気になってきたようなもんでしょうか。
「ムネオはまだ使える」
と考えている人たちは、多少割高でも転売屋からのルートを残しておきたい、ということでしょうかね。
まぁ、保険としてはアリですが、日本に向けて正規チケットを準備している人たちからすれば、日本が転売屋と仲良くしてることにムカつくと思わないのかな。
ウクライナ戦争は、昨年占領された地域の奪還よりもクリミヤ半島奪還が出来れば、プーチンは国内外から◯ホ認定される。ついでに、ロシアも終わりでC国の属国へ。
もし中国が極東ロシアに侵攻したら、(ロシア軍がウクライナから撤退した、または撤退することにした、という前提付ですが)アメリカはロシアを(負けないように)軍事支援するのでしょうか。
軍事侵攻はしないでしょう。今も進んでいる経済深耕を更に進めるのではないですか?既に、中国商人がいなければ、極東地域の経済は成り立たない所まで来ているようですから。経済的には、既に属国になっているようですよ。
私としては、こういう人がいてくれないと逆に困ります。
戦争はいつかは終わりますので、その時のためにこういう人が必要です。
私はウクライナに批判的なので鈴木宗男の言うことはある程度正論だと思ってます。
というような書いて他の場所でずいぶん叩かれました。
「頭がおかしい」「ロシアに洗脳されてる」などなど。
しかし私から見ると、一方的にウクライナに味方してる人の方がアメリカに洗脳されてるように思えます。
たまたま当時の首相が美人だったのでオレンジ革命の頃からウクライナを観察してますが、この国はちょっとおかしい。
選挙で選んだ指導者を少数派が暴動起こして引きずり下ろしてしまう。
それも2回連続です。
首都のキーウがマイダン派優勢な北西部にあるので、報道だけ見てると全国民が革命を支持してるように見えてしまいますが、もし首都が南東部にあればああいう革命は起きなかったと思われます。
もっと言ってしまえば、オレンジ革命もマイダン革命も市民革命ではなくただの政変です。
フィリピンのEDSA革命のようなものとは全然違います。
ウクライナのマイダン派は多数決で決めたことを守れない人達です。
しかし、日本では何故かウクライナを一方的に支持する人が多い。
もし自分がクリミアやドンバスの住民だったと仮定して、ウクライナ政府のどこに支持したくなる要素があるのか考えてみてほしいです。
ロシアが2022年2月に全面侵攻という巨悪に踏み切ったことで目立たなくなりましたが、2021年の時点でウクライナ政府に支持できる要素があったでしょうか。
どちらかと言えばウクライナ政府が加害者です。
そうは言っても、尖閣諸島で中国の脅威に晒されている日本としてはアメリカに敵対することは絶対できませんので、消極的にでもウクライナ側に立つのは止むを得ないとは思います。
安倍さんが生きていれば、今のインドのように上手く立ち回ってくれたかも、とか考えてしまいますが、普通の人には無理な話ですね。
アメリカの同盟国なのにイランと友好関係を結んでいるというのは、考えてみると大変なことです。
ロシアともそういう関係を築いてほしかったです。
めたぼんさま
>私としては、こういう人がいてくれないと逆に困ります。
>戦争はいつかは終わりますので、その時のためにこういう人が必要です。
確かにロシアとのパイプは必要ですが、表に出ない形にするべきです。
個人的にとくにウクライナに肩入れしているつもりはないし、僕だけでなく世界の動きもそうだと思われます。
西側メディアからはゼレンスキーを無垢なヒーローに祭り上げたい流れは感じますが、そういうキレイゴトは建前で、西側諸国のスタンスは
「ロシアもウクライナも共倒れしろ」
で、終始一貫していると思います。
負けない程度に支援。
勝ちそうになると補給の停止。
また負けそうになると新兵器の供与。
その繰り返し。
第一次世界大戦では、英普仏である世代の成人男性が壊滅するほど死にましたが、そういう展開をみんな期待してるのだと思います。
しょせん旧ソビエト連邦同士の内戦ですからね。
ロシアからすれば、ワシントンとカリフォルニアが殺し合いを始めたようなものですから、別に止めに入る義理も責任もありませんからね。
ロシアとウクライナの共倒れだけで済めばいいんですけどね。このままずるずると長期化すると、EUも、全体ではないかもしれないけど、一部の国は巻き込まれて倒れることになりますよ。なので、遠からず、おそらくは1年以内に、停戦圧力の高まりが表面化する可能性が結構ありそうだと見ています。現状、ウクライナの軍事力が西側からの支援に依存しているのは明白なので、その辺をちらつかされれば、ウクライナとしても無視するわけにもいかないでしょう。
ゼレンスキー大統領の任期は来年4月までだそうです。こんな状況で選挙なんぞやってる場合か、そもそも無事に実施できるのかとも思いますが、EU諸国は「選挙やるべし」との意向で固まりつつあるという情報が流れてます。もしかすると、これも形を変えた停戦圧力の一つなのかもしれません。
鈴木宗男という人物に戦争を止める力があるとは思えません。本人にもその覚悟はないと思います。彼はただ日露関係が正常なことだけが日本の国益と考えている人です。平時なら役に立てるでしょうが今のような緊張状態では何もできません。ただロシアのパペットに成り下がり、逆に日本国民の反ロシア感情を逆なでしてしまうでしょう。日本版のピエール・ラヴァルみたいな存在です。
日本の世論がアメリカに「洗脳」されているという指摘には反論しません。なんせ敗戦後日本は一貫してアメリカの作った戦後秩序を絶対正義と掲げてきたのですから。むしろ宗男のような逆張りはそれに逆らう「戦前日本への回帰」に近いです。だから全否定されるのです。
ウクライナの政体が気に食わないとか戦争までの経緯に問題があるとか言っても、現秩序では戦争始めた国が「絶対悪」なんですよ(世界の警察アメリカは除く)。ロシアが許されるなら東京裁判は何だったのかという話になります。
あとはっきりと申し上げますが安部さんが生きていて、なおかつ2022年3月の侵攻以後に首相になったとしても、岸田政権同様にウクライナ全面支持を決定しますね。イラク戦争でアメリカを支持していた過去をお忘れですか?イランとの関係だって安部さんがハメネイ師と会談したその日に日本のタンカーを攻撃されましたし、もう完全に敵国判定されてますよ。
鈴木宗男の戯言の何処が正論なのやら。
そう言う発想こそ「洗脳」されてるのでは?自国の領土を火事場泥棒的に簒奪したロシアの肩を持つ事の何処が筋が通ってるのやら。
なかなか書き込む時間が取れず、返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
もう次の鈴木宗男のエントリが上がっているので、今頃こちらに返信して読んでいただけるかどうか分かりませんが。
>>鈴木宗男の戯言の何処が正論なのやら。
私が正論だと考えているのは、1つには「ロシアは悪いけどウクライナも悪かった」と言っていることです。
ロシアの開戦当初の目標がキーウだったのは、ゼレンスキー政権の打倒が目的だったからでしょう。
自分の言うことを聞かない政権を国連決議無しに武力で倒すのが「悪い」と言うのは同感です。
また、その侵攻を招いたのはウクライナがロシアの警告を無視して内戦をエスカレートさせたこと、具体的にはウクライナ政府がドンバス地方に空爆を行ったことが直接の原因だと考えていますので、「ウクライナも悪かった」と言うのにも同感です。
ドンバス地方の住民も、ウクライナ政府は「悪い」と思っているのではないでしょうか。
2つ目は、「戦争を終わらせるにはウクライナが兵を引くしかない」と言っていることです。
仮にロシアが全面的に撤退したとしましょう。
それで戦争が終わるでしょうか。
クリミア・ドネツク・ルガンスクの住民はウクライナ国民に戻ることを納得するでしょうか。
開戦前の2021年の時点での1人当たりGDPがロシアの3分の1以下、タイの3分の2しかないヨーロッパ最貧困であるウクライナ。
国民が次々に逃げ出して、人口が減り続けている国。
自分達が投票して当選させた大統領を「政策が気に入らないから」と言って非民主的な手段で、それも2回連続で追放してしまうマイダン派が牛耳る国。
ロシアへのガス料金が支払えずパイプラインから勝手にガスを抜き取っていた国。
2013年末にはロシアからEU入りを諦めるのと引き換えにガス料金の大幅値下げを打診された時、恐らくクリミアなどの住民は厳しい冬を前に「今年は少しは生活が楽になりそうだ」と期待したことでしょう。
それをマイダン派がひっくり返してしまう。
クリミアの住民が「もうこんな国は嫌だ」と思うのは当たり前じゃないでしょうか。
ロシア入りしたクリミアを見て、ドネツク・ルガンスクの住民が「じゃあ自分達もウクライナを出よう」と考えるのは無理ないことじゃないでしょうか。
晴れて(ウクライナと比べれば)富裕なロシア国民になれたのに、またウクライナ国民に戻されることを納得するでしょうか。
嫌がる人の方が多いんじゃないでしょうか。
であれば、泥沼の内戦が続くだけじゃありませんか?
その内戦を終わらせるには、ウクライナ政府が武力で占領(形式的には自国の領土ですけど)し、親ロシア派を弾圧するしかないんじゃないですか?
ロシアを敗北に追い込むことは、一方的な武力行使は成功しないことを世界に知らしめる効果があります。
しかし、それはクリミアやドンバスの住民を犠牲にすることになるのです。
それは正義なんでしょうか。
ドネツクやルガンスクの独立はロシアが黒幕だと言う人がいます。
逆に反米な人は、マイダン革命はアメリカが引き起こしたものだと言います。
どっちも一面しか捉えていない意見です。
マイダン派も親ロシア派もロボットではありません。
自分の意見があります。
一部の民族主義者を除けば、殆どの人達は自分の生活水準を向上させたいと考えていたはずです。
マイダン派はEU入りを望んでいたし、親ロシア派はロシアから財政支援を受けることを望んでいました。
つまり、マイダン革命の主体はマイダン派住民、ドネツク・ルガンスクの独立の主体は親ロシア派住民であり、アメリカやロシアはそれを支援しただけです。
私は住民が望むようにすることが戦争を終わらせる唯一の道だと思ってます。
プーチンを追い詰めると確実に核兵器を使います。
残念ながら3発目の核爆弾は国際社会の信義を信用して核兵器を放棄したウクライナに落ちます。
と、私は確信しています。
使う可能性は高まるでしょうね。プーチン氏は、敗北を認めるくらいなら核でも何でも使って逆転を試みるのではないかと思います。どうせ今でも西側からはキツイ制裁を食らってますので、たいして状況は変わらないでしょうし、報復核攻撃を受ける恐れもほとんどありませんから。
ついでに言えば、こちらでは多くの方がロシアの「敗北」を熱望し、さらにはロシアの「崩壊」までも願っているようですが、「その後」のことまで考えているのでしょうか?
プーチン氏がおとなしく退陣し、「民主的な」後継者が莫大な賠償金支払いなどの後処理を進めてくれるというのであれば良いのですが、そんなことが実現すると本気で思っているのでしょうか? その可能性がゼロであるとまでは言いませんが、私には「よりヒドイ状況」になるのではないかと思えてなりません。
あ、念のために申し添えますが、ロシアを擁護しようとか、ウクライナの敗北を願ったりなどという意図は全くありません。率直に言えば、「う~ん、どうにも困ったね…」から先、どうすればよりマシな形で一段落させられるのか、今のところ見当もつきません。
私は、火事場泥棒国家ロシアの本質は国家が消滅しない限り変わらないと思います。
プーチン後は、ドミートリー・メドヴェージェフのような小物の更にロクデナシが出てくるだけだと思います。
小物が出て来た時こそが、国家や組織の崩壊の始まりと帰結です。
歴史や組織に、その例は枚挙に暇がありません。
東芝の崩壊もそれです。
ロシアという国家が消滅したとしても、ロシア人が消滅するわけではありません。私が想定しうる最悪の事態とは、ロシアが政情不安定ないくつかの国家に分裂し、しかもそれぞれの国家が核を持つという状況です。こうなったら目も当てられません。
>民主的な」後継者が莫大な賠償金支払いなどの後処理を進めてくれるというのであれば良いのですが、そんなことが実現すると本気で思っているのでしょうか?
そんな事を望んでいる国や人間はいないでしょう。
兎に角、こんなイカレタ国は、地球上から無くなってくれれば、恩の字だと思っているだけです。
ロシア連邦という国家が消滅したとしても、ロシア人がいなくなるわけではありませんし、核兵器が消えてなくなるわけでもありません。
だから、とにかくプーチンさえいなくなれば、ロシアさえなくなればというところで思考を停止するのは、いかがなもんでしょうと言っているのです。
思考停止はしていませんが。
言葉が言葉を生み出す方のようですから、これ以上は失礼します。
>「その後」のことまで考えているのでしょうか?
ウクライナの完全勝利を西側が望んでいない理由の一つですね。 アフリカの問題とか、ウクライナが代わりになることなどありえません。 ここが完全勝利してしまうと、そこからとんでもないカオスが広がると思っています。 中なんて衰退し始めている国が、かつての日本のように起死回生!っで侵略を始めたりとか・・・。
世界が貧しくなると、アフリカなんて無問題(無視)!になると想像しています。 今でも大問題の地域で、「100年後に変わればね」って先進国のスタンスですが、そこに中が手足を伸ばしているのが今です。 アフリカ勢は今までどおり大暴れして欲しいですね(笑) ここに数兆渡せば次の勢力が「お代わりに数兆」の繰り返しなど歓迎です。
そうでしょうか?私としては今ここに至っても核兵器を使ってない時点でプーチンには使う気がないような気さえしてきます。こう書くのはちょっと不謹慎ですが侵攻初期に黒海の無人島などに一発ぶち込めばウクライナ人の抗戦意欲を削げたのになぜそうしなかったのか不思議に思っているんですよ。ブチャなどで虐殺やらかした後となってはもうこの手は使えません。
その理由としてNATOの軍事介入の恐れがあるから(もともと介入を防ぐために核の使用に言及していました)という事情と、中国に止められている(同国の経済支援で戦争を継続していますから)可能性があるのですが、もう一つの理由としてウクライナは冷戦時代に作られた核シェルターが充実しているから、限定的な核攻撃では十分な成果を見込めないというのがあると思うんです。最終的な切り札ですから広島長崎のように対象国が「無条件降伏」してくれる確証がないと「戦略兵器」として価値がなくなるんですよ。
プーチン政権が今後も続く見込みがあれば、今回の鈴木宗男議員や森喜朗議員のロシアとのパイプ維持活動はそれなりの価値があると思います。
しかし、現状の戦況を見ればその見込みは最早無いと思いますので、鈴木議員や森議員の出番は今後なさそうです。
そして、今回の鈴木議員のロシア訪問は、ロシアの反プーチン陣営に対して、日本は今後も引き続きプーチンを交渉の相手であると認識していると思わせる行為です。
今回の鈴木議員のロシア訪問は、ロシア政府やロシア国民のみならず、自由主義世界に対しても、日本のロシアに対する立場について誤った認識を与える可能性がありますので、大変問題のある行為です。
鈴木議員は、選挙を控えてロシアコネクションを誇示したいのかも知れませんが、状況判断の出来ない身勝手な行為であると言わざるを得ません。
維新は、鈴木議員に対してな適切な処分を下す必要があると思います。
> 日本のロシアに対する立場について誤った認識を与える可能性
鈴木氏が政府高官、あるいはせめて与党議員であったならば、そのような誤解が生じる可能性もあったかもしれませんね。でも、彼は(野党第一党ですらない)一介の野党議員であり、日本政府に対して政治的影響を与えうるような位置にいません。なので、後々何か言われることがあったとしても、「あれは野党の跳ね上がりがやったことで…」でオシマイでしょう。彼は著名ではあっても、有力議員ですらありませんから。
ただ、維新は何らかの処分を科すべきではあるでしょうね。後々の言い訳としては「処分を科した」としておいたほうが都合がいいからです。おそらくは、叩かれ慣れしている鈴木氏としても、そこまでは計算の内でしょう。
どうせ何時もの「名前だけ処分」でしょう。今まで鈴木議員に対してまともな処分が出来なかった維新に期待するだけ無駄。
維新は宗男に何らかの処罰を下すすべきではあるけれど、それはそれとして、彼は炭鉱のカナリア、戦況の風見鶏として必要だと思うんですよね。
ロシアが優位に経てば無視されるし、ロシアが不利になればなるほど優遇される。
今まで、なしのつぶてだった宗男が次官とすら合えるって事はそれだけロシアが追い詰められている傍証になり得る。
仮に宗男がプーチンと会談なんかした日には、ウクライナに核ミサイルが降り注ぐ事も覚悟しないと行けないので、彼の存在は貴重。