手間がかかるコミュニティノート
ツイッターは「X」に改称するようですが、当ウェブサイトでは引き続き、しばらくはこれを「ツイッター」と呼び続けたいと思います。こうしたなか、例の「コミュニティノート」を眺めていて気づいたのですが、これ、作成するのにかなりの手間がかかりそうです。ツイッターのガイドラインなどを読んでいると、ノート参加者には、かなり厳しい基準を守って行動することが求められるからです。
ツイッターがXに!
「ツイッター」は日本時間の7月24日から25日にかけて、「X」に変わったようです。
PCの画面キャプチャによると、24日時点ではツイッターのトップ左上にあった「青い鳥」のマーク(図表1)が消え、25日の朝になって、「X」のロゴに変化している(図表2)のが確認できます。
図表1 青い鳥
図表2 「X」
(【出所】ツイッターキャプチャ画像)
したがって、これまでに「ツイッター」、「Twitter」などと呼ばれていたものに関し、今後私たちは「X」と呼ばなければならないようですが(笑)、少々わかり辛いので、当ウェブサイトでは引き続き(勝手に)「ツイッター」と呼び続けたいと思う次第です。
コミュニティノートへの不満相次ぐ
さて、そのツイッターですが、今月上旬ごろより、ちょっとした「異変」が生じていることについては、当ウェブサイトでもこれまでしばしば説明してきたとおりです。それが、ツイートに対する「コミュニティノート」の存在です。
先日の『ツイッター「ノート着弾」にはきちんとした理由がある』などでも詳しく説明しましたが、このコミュニティノート、容赦なく「着弾」するものであり、ユーザー側としては「ブロック」「リプ欄閉鎖」などの対抗措置を講じることができません。
そして、この「コミュニティノート」は、結果的に見れば、左派的な政治的主張・性向を有する人たちに多く「着弾」しています。たとえば、一般に「左派メディア」として知られる一部新聞社の著名な記者の方々のツイートなどが、その典型例でしょう。
これらに対し、こんな趣旨の主張が出てきたようです。
「ネトウヨがコミュニティノートを攻撃手段として使っているのは明らか。日本のツイッター界はネトウヨが多すぎて、どんなアルゴリズムも超越してしまうのかもしれない。このもっともらしい形式の新機能が、差別の道具に使われることを最も恐れている」(某新聞記者)。
「この『コミュニティノート』が問題なのは、一見『公式』の形式を装って『正確な』意見を対置しているように見せながら、誰が書いたかわからず、そもそもがその情報がはたして、付着したツイートにとって的を射たものかどうかを示すことはできていないのだから、余計にTwitterユーザーを混乱させる」(某歴史学者)。
いずれも、コミュニティノートの仕組みに対し、異議を唱えるものでしょう。
(「ネトウヨ」が何を意味しているかはさだかではありませんが、もし「日本のツイッター界にネトウヨが多すぎる」などと思うのであれば、ツイッターではなく、もっと別のプラットフォームで情報発信なさった方が良いのではないか、といった感想を持ってしまうのは気のせいでしょうか。)
ノートはネトウヨがリベラルを攻撃する手段ではない
ただ、ここでちょっと待っていただきたいと思います。
そもそもコミュニティノート自体、「ネトウヨがリベラルを攻撃するための手段」、ではありません。ツイッター社の公式説明によると、コミュニティノートは「多くのユーザーが協力して、役に立つ背景情報をツイートに追加し、他のユーザーへ十分な情報を提供するためのプログラム」です。
まず、ノートを執筆しているのは一般ユーザーから選ばれた「協力者」です。そのうえで、そのノートが一般に公開される前に、ノート協力者の間でそのノートが役に立ったかどうかが評価され、一定の評点以上となったものが一般に公開され、公開直後もしばらくは一般ユーザーからの評価の対象となります。
また、特定のノートが表示され続けるかどうかに関しては「多数決」ではなく、「幅広いユーザーにとって役立つかどうか」という視点から、独特のアルゴリズムによって決められているようです(たとえば過去に評価が相違していた協力者同士の評価を突合し、「役に立つ」という評価が一致しているかどうか、など)。
このため、コミュニティノートは「ネトウヨがリベラルを攻撃する手段」ではないのです。
これに関連し、とくに「左派」とされる方々のツイートについたノートを眺めていて気づいたことがあるとすると、やはり「左派」の方々のツイートには、そもそも「事実関係をきちんと調べる」、「科学的に考察する」などの態度が書けているケースが散見される、という点です。
先ほども指摘したとおり、コミュニティノートは「ブロック」、「リプ欄閉鎖」などのテクニックが使えず、また、ノート作成者という「批判者(?)」の顔が見えない、という特徴もあります。
じつは、これこそが、新聞記者の方々を含めた皆さんにとっての、最も大きなストレス源なのではないでしょうか?
いちおう公正さのために付言しておくなら、先ほど挙げた「ネトウヨ」云々の発言をなさった記者の方は、少なくとも「リプ欄閉鎖」などの行動はとっていません。(少なくとも現時点においては、)この記者の方が発信したツイートに対しては、誰でも自由にリプライを寄せることができます。
しかし、なかにはリプ欄を完全に閉鎖している某著名記者の方もいらっしゃいます。これは、「私に対する反論は認めない」という意思表示のようなものでしょうか?
このような方にとっては、いくらリプ欄を閉鎖していても容赦なく「着弾」するコミュニティノートは、まさに脅威以外の何物でもないのかもしれません。
ノート執筆基準の厳しさ
さて、コミュニティノートを読んでいて気づくことがもうひとつあるとすれば、その執筆基準の厳しさです。
ツイッターによると、ノート参加者は次のような理念を理解し、同意しなければなりません。
- 理解形成に貢献する
- 誠意を持って行動する
- 意見の合わない人々にも配慮する
このうちの「理解形成への貢献」は、「ツイートを読んだユーザーが、常により優れた情報を把握できるように、有益な背景情報を提供することを目指す」、という点です。
「ノートは、取るに足らない内容を気軽に投稿したり、個人的意見や侮蔑的な内容を投稿したりする場所ではありません」。
そのわりに、一部のノートは「取るに足らない内容」や「個人的意見」が「気軽に投稿」されているようにも見受けられるのですが、このあたりはツイッターの理念どおりに運営されていけば、やがて排除されていくのでしょうか?
また、「誠意を持って行動する」とは、「他のユーザーが常に最新の情報を把握できる」よう、「誠実かつ建設的な投稿を心がけてほしい」、とするものであり、さらに「意見の合わない人々にも配慮する」は、「異なる視点を持つ可能性のある人々」などが「より深く理解できる」ことを目的としたものです。
その際の注意点として、「あなたの意見に同意しない可能性のある人々にも、有益性と敬意を感じ取ってもらえそうな投稿を心がけてください」、「ヘイト表現、中傷的表現、扇動的表現は避けてください」、などとあります。
あれ?
「ネトウヨ」って、「ヘイト・中傷的・扇動的表現」ではないでしょうか?
科学を無視していた新聞社
じつは、コミュニティノートに関しては、「理念どおりに運営されたら」、ちゃんと客観的な根拠資料が提示されたうえで、多くの人たちにとって有益な情報が提供され得るという意味で、もはや新聞やテレビなどのメディアすらも凌駕する知的プラットフォームとなり得るものです。
たとえば福島第一原発のALPS処理水の海洋放出に当たっては、新聞自体が科学的知見を無視し、「科学を振りかざすな」などとする意見を発信したりしている状況にあります(『朝日「科学振りかざすな」 SNSで敗北する人たち』等参照)。
福島第一原発の処理水の海洋放出に対しては、不安に感じる人も多いかもしれません。
ただ、政府、東京電力などが科学的知見に基づいて説明を尽くしているのに、真正面から科学を否定し、それに対する人々の不安を煽っているのだとしたら、そのようなメディアに「社会の公器」を名乗る資格などないのは、当たり前のことでしょう。
また、コミュニティノートの多くは、一般に信頼性が高いと見られている政府、国際機関などの外部リンクを伴っており、正直、これを執筆するのは元ツイートを執筆するよりも手間がかかりそうです。
このように考えていくと、この「コミュニティノート」、作成には手間がかかりますが、作成者にとっては作成することで自身の情報発信が世の中の役に立てるという、一種の「ボランティア精神」に基づいて運営されることになりそうです。
いずれにせよ、コミュニティノートという仕組みが今後もうまく機能するかどうかについては、ノート参加者、あるいは一般のツイッター・ユーザーらがノートをどう運営していくかにもかかっていることは間違いないといえるでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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「現実」や「事実」を突き付けられて困る連中って一体何なんですかね?
そういった手合いは言論空間に著しく不必要なのでは。
鳥さん解雇かぁ…
>手間がかかるコミュニティノート
良い論(イーロン)が、FAKEの口に、X(ペケ)マスク!
・・とか。
せっかくの新機能。有効に活用していただきたく存じます。
うまいなあ!
これは、良い方のコミュニティノート。
もうコミュニティノートが有名になってから随分時間が経過したんですが、ゲームルールが変わったことに気づかないのか、「ツイッターで」怒りを表明する人をいまだに結構見かけます。現象としては面白いです。
適応するか、余所行くかどっちかなんですけどね。
デマを流すことを生業にしていた人がいたとすると、そういう人は退場するしかないでしょうが、だからって火病起こしたってね。
ひょっとしたら、もう居場所がなくなったことを肌で感じてるのかも知れないですね。
断末魔の火病ですね。
元雑用係様
>だからって火病起こしたってね。
火病起こす程度なら、大目に見ましょう。
ノートを付けるくらいで、出稿禁止なんぞにしないのは、いいことで、
居場所はそれなりに保証しておくのが、健全なあり方だと思います。
でないと、
「話せば分かる」→「問答無用!」→ズドーン
ってなことに、なりかねないですからね。
「バカの壁」は良識の壁で分厚く覆っとけば、
「その中でなら、いくらはしゃぎ回ってたって良いよ」
に、しとけますからね(笑)。
私自身には排除の意図は全くありません。というか、いてもいなくてもどっちでもいいです。
「上から語る」「無謬の立ち位置から語る」ができない環境って、彼らにとっちゃ死活問題だと思うんです。
火病ってる場合じゃないと思うんですがねぇ。
「急にツイッターをやめて他に移行した政治臭いアカウント」は、覚えておくと良いかもしれませんね。まぁどこ行っても同じような事を垂れ流すので覚えるまでもないかもしれませんが。
「他」ってあまり思いつかないですが、facebookとかですかね。
ありゃ実名だしなおさらハードル高そうですが。
ツイッター社の提供する、
無料で使える仕組みを使って、投稿をしているのですから、
ツイッター社のルールに従うしか無いのですけど。
コミュニティノート と言う仕組みを ツイッター社が設置したのであれば
そのことへの不満を言っても、仕方がないと思うのですが。
不満があるのであれば、ツイッターへの投稿を止めるか、
ツイッター社の定めるルールの中で
頭を使って投稿を続けるしか無いのですが、
それが理解できない方達がいるのですね。
まっ、ツイッターが公器に、なっているのは、
彼らの考える仕組みの構築が上手くいっている事実の証明でしょう。
ゴミ捨てなど人に迷惑かけないマナーを守らない奴等が居たため、全面的に利用禁止になってしまったBBQ広場が近所にあります。
今回の件で騒いでいる連中って、その騒いでいた奴らと重なって見えます。仏の顔も三度まで。自由と責任は表裏一体です。
今リアルタイムで放送しているボクシング世界戦の中継を観ていて
思うのだが、日本人は根本的にマスメディアの仕事が向いていない
のではないか、もう少し言うと、日本人の組織文化とその中での
処世術はマスメディアという仕事に不向きなのでは?という気がする。
清水vsラミレスで、どう見ても最初から一方的な展開なのに、元世界
王者達の解説は背筋が寒くなる程の清水持ち上げ忖度。
彼らも清水に勝ち目が無いのは分かり過ぎる位分かっていただろうに。
2002年のサッカーW杯で、素人目にもあからさまだった韓国代表の
無茶苦茶な横暴をはっきりおかしいと言えたのは、元AV女優で
マスメディアの村の住人ではなかった故・飯島愛だけだった。
事実や真実の追求よりも身内の調和で波風を立てない事を重視するという
意味では、程度の差はあれ日本人は韓国人とも似ているのではないかな?
ちゃんと聞いてないのが丸わかり、しかも匿名で日本人に対する卑劣な差別だ。
既存のマスコミを批判するならまだしも日本人をバッシングとか、時代遅れも甚だしい。
出羽守みたいに話にならないくらい、人生が惨めな人だな。
村田諒太元チャンピオンに関してはラミレスにほぼポイント上げていたし、西岡元チャンピオンもそうだ。
その上で、「展開は悪くない、まだチャンスはある」と言っていただけ。
畑山チャンピオンは少し盲目的だったけどね。
あなたにもコミュニティノートが必要だね、匿名さん笑
こういう日本人差別する、出羽守をこれからもどんどん晒し上げるんで、よろしく!
安定した仕事と収入がある新聞記者ならまだしも、常に成果と影響力をアピールし続けないと
いけない外部ライターや活動家にとってはコミュニティノートは悪夢その物でしょうね。
年々マスコミは規模も影響力も下がっていく。つまり収入も減っていく一方。
その内記者などの身内が優先され、外部の協力者たちは「スマンが飢えてくれ」と
言われる。そりゃあ、コミュニティノートが憎くて憎くて仕方がないでしょうねえ。
雪だんご様
ちょいと方角違いかも知れませんが、
あの「文春砲」なんかにネタを売ってる外部ライター辺りだとどうでしょう。
あれだけディープなイシューに背景情報なんか付けたら、
コイツ誰だと、すぐにバレてしまう。
だから、怖くて誰もやらない。
ゆえに、無敵。
コミュニティノートの指摘一発で轟沈なんて、
もともと底が浅いということなんでしょうね(笑)。
>>コミュニティノートの指摘一発で轟沈なんて、
もともと底が浅いということなんでしょうね(笑)。
轟沈して欲しい、自称インテリや魑魅魍魎が沢山いるので、彼らには、ジャンジャンツイートして欲しいものですね。ツイートすれば爆撃され、ツイートしなければ存在をアピール出来ずに忘れ去られとなり、世の中静かに正常になりませんかね?
雪だんご様
>>年々マスコミは規模も影響力も下がっていく。つまり収入も減っていく一方。その内記者などの身内が優先され、
少し、この図式に疑問が出て来ました。収入が減って行く中で、自社の無能な社員記者を優先したらば、益々、自分達の終末の到来を早めませんか?
そもそも、内部の社員記者が無能だから外部の記者に頼って刺激のある情報を集めて、何とか会社を維持して来たのですから、外部を先に切ったら、記者クラブから得られる画一情報にしか集まらず、ホントにゴミ記事しか発信出来なくなるという図式になってしまいませんか?
そうなると、マスゴミは即終わりです。
外部ライターもダメ、内部記者もダメ、となれば、コミュニティノートの影響は、今のマスゴマに匕首を突きつけるような事なのでしょうか?