新聞・雑誌、駅売店から姿を消す
今から約25年前の1998年に撮影された山手線の駅ホームの売店の写真が印象的です。新聞、雑誌が高く積み上げられ、店外にも大量の新聞、雑誌が大量に積み上げられているからです。フリージャーナリストの小林拓矢氏が東洋経済オンラインに13日付で寄稿した記事によると、しかし、最近は駅売店の多くが新聞、雑誌の扱いを取りやめているというのです。
新聞の寿命は、あと何年?
新聞はどこに行こうとしているのか――。
一般社団法人日本新聞協会のデータによれば、紙媒体の新聞の部数は近年、急激な落ち込みを続けています。
そして、2022年10月時点のデータで読む限り、直近5年分の部数の落ち込みが今後も続くならば、朝刊については13.98年で、夕刊に至っては7.68年で、部数がゼロになるという計算です(『新聞朝刊の寿命は13.98年?』、『新聞夕刊は7.68年以内消滅か』等参照)。
ただ、話はそこに留まりません。
昨日の『今度は産経新聞が500円値上げ』でも指摘したとおり、主要紙の値上げが相次いでいるのです。部数が急減する局面での値上げは、まさに自分で自分の首を絞める行為そのもの。新聞が消滅する時期は、もう少し早まる可能性が出て来たのです。
東洋経済の興味深い記事
こうしたところ、「裏縦貫線」というコメント主様から読者コメント欄を通じ、こんな記事のリンクを教えていただきました。
駅売店、かつての売れ筋「新聞・雑誌」が消える事情/店リニューアル時に販売縮小、切手やたばこも
―――2023/07/13 4:30付 東洋経済オンラインより
これは、フリーライターの小林拓矢氏が東洋経済オンラインに寄稿したものですが、端的にいえば優れた記事です。通勤電車などで新聞、雑誌を読んでいる人を「今やほとんど見かけなくなった」という現象を、駅の売店の取扱商品と関連付けて、現状をレポートしている、というものだからです。
記事の写真は、小林氏自身のツイートで確認することができます。
記事書きました。駅売店で紙の新聞を気軽に買うことは難しくなっていきます。
駅売店、かつての売れ筋「新聞・雑誌」が消える事情
店リニューアル時に販売縮小、切手やたばこも
(東洋経済オンライン)https://t.co/Gn5MxXmYkL— 小林拓矢『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫) (@kobayashitakuya) July 12, 2023
これは、なかなかにインパクトが大きな写真です。
1998年に撮影された、「新聞・雑誌が山積みになったかつての山手線ホーム駅売店」のものですが、漫画雑誌やスポーツ紙などが高く積み上げられ、店の外にも新聞、雑誌が大量に積み上げられています。おそらくそれだけ多くの新聞、雑誌が売られていたのでしょう。
小林氏の実地調査と丁寧な取材
小林氏はこれについて、東急各線の駅の売店「toks」や「LAWSON+toks」などを訪れ、新聞、雑誌などの取り扱い状況を調査。ちょうど東急池上線・五反田駅の「toks」では、6月のリフレッシュオープンに際して新聞、雑誌の販売を終了するとの貼り紙があったと指摘します。
小林氏はまた、同じ東急の駅でも、ローソン提携の「LAWSON toks」と独自の「toks」で扱いが異なっていると指摘。また、たとえば二子玉川駅では下り側で新聞・雑誌の扱いを終了しているものの、登り側では新聞は品目を縮小して扱いを続けている、などとしています。
ただ、全体的に見れば、やはり取扱品目に大きな変化が生じています。
小林氏はまた、かつての駅売店にとっての「三種の神器」――たばこ、新聞、雑誌――が「縮小している」と指摘しているのですが、こうした実態を足で調査したうえで、さらに東急を含めたいくつかの社に丁寧に取材を重ねており、結果として、非常に実態に合致した、秀逸な記事が出来上がっているのです。
この動きは不可逆?それとも…
考えてみれば、「電車内で新聞、雑誌を読む人が激減している」という事象自体、新聞、雑誌を読む人がいなくなってきたというだけでなく、それらがそもそも手に入らなくなってきた証拠でもある、というわけです。
おそらくこの傾向は、今後、進むことはあっても戻ることはないでしょう。
そういえば、著者自身もコロナが明けて以降、少しずつ地方出張を再開しているのですが、最近は飛行機の機内に「機内誌」が置いていないという事例も見るようになりました。
あるいは『病院の待合室から「消えたもの」』などでも取り上げたとおり、最近は病院や銀行の待合室などでも、新聞、雑誌が撤去されるという事例が散見されるようです
新聞・雑誌は、さほど遠くない未来に、その多くが姿を消していくのか、それとも何らかの「逆転ホームラン」を放って生き残りを図っていくのか――。
このあたりの事情についてもまた、注目に値するといえるでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
毎度、ばかばかしいお話しを。
①新聞協会:「(日本の文化的水準を保つために)憲法改正して、列車内では新聞または雑誌を読むことを義務付けよう」
②新聞協会:「(テレビをもっていれば、NHKを視聴していると見なすように)列車の乗客は、みな新聞または雑誌を読んでいると見なして、料金をとろう」
これって、笑い話ですよね。
アカが書きヤクザが売ってもバカも読まない
そうでしたね、街角の光景は昔こうでしたね。
昭和の昔に市ヶ谷駅で乗り換えて通勤していました。
雑誌全盛時代でした。人気の高い青年誌少年誌の発売日は誰もが心待ちにしている空気が漂ってましたが、発売日午後遅くの時間帯になると市ヶ谷駅乗換地下通路の床に「新古雑誌」売り屋が店を広げていました。すなわち電車網棚に放置された当日発売のものを回収屋が組織的に回収し、その日中に今度は「売り屋」が店を広げるという体制が出来上がっていたのです。平成になって東京勤めを辞めて滅多に営団(ぴし)に乗らなくなってから相当時間が経っても、こんなことがありました。回収屋が巨大袋一杯の新古雑誌を車内放置して次の車両へ、指定の扉付近から乗り込んで来た「回収屋2」が目的の袋だけ下ろして持ち去っていたのです。
でも、実体雑誌・実体新聞への動機づけが薄れて大掛かりなこのお商売も流行らなくなっているのでは。
だって つまらないもん
例えるなら
人気作家を追い出したジャンプ
素人ラノベを馬鹿にして 芸術・文学ゴリ押の文芸誌
パヨクが自分語りするマスコミ
こんな連中が「何で売れ行きが落ちるの?」って
そりゃ当然だろ
廃れて入手しにくくなるとそれを渇望する禁断症状になるひとたちが現れ、闇で流通するようになるのでは…かさ張るわ…
とりあえず紙で無くなっても引用元として残るのかも知れない。
ニュースサイトでも「NYTでは」「Bloombergによると」だらけなのと一緒朝日・毎日・東京等が負のオピニオンリーダーとして残るのかな?
やっぱりカルトとか信仰っぽいな…
まっこと小さな波ですが、今新聞社では新聞紙を販売する事が流行っているようです。
まさに新聞紙の販売で掃除・梱包・除湿等々の使用法を小さい記事で紹介しながらネットでキロ単位で販売しており東京新聞とか熱心です。
また、印刷前の白紙か印刷済みの故紙かで更に小さな論争を繰り広げております。
曰く白紙だと衛生的やら印刷済みだと紙面の適度な油脂が汚れを吸着するだのなんだの…
禁断の紙に向けて頑張っているようです。
だが…教科書とノートは紙がいいなぁ…
>印刷前の白紙か印刷済みの故紙かで更に小さな論争を
どっちが値打ちがある、もしくはないのかという新聞産業界特有の不毛論争のことですね。よく分かります。
値段が付くものなら倉庫の廃品であろうともお金に換える姿勢は大変有意義な経営努力です。企業経営にあっては持続(可能)性が常に評価されます。
20世紀の終わり頃、東京で電車に乗ると新聞、雑誌が棚に置いてあり
暇つぶしに車中読んで、降りるときに戻したことを思い出しました。
今ならスマホもあるし、衛生上、他人の所有物上もあるしできませんね。
電車内での時間のヒマ潰しで変わらないものがあるとしたら
目を閉じての仮眠、読書、勉強でしょうか。
(コロナ前、朝の通勤で聖◯新聞を読んでいた人もいたな・・・)
>駅の売店の取扱商品と関連付けて、
昔は駅の店員の方の客のさばき方(釣り銭など)感動しましたね。
あの頃には戻れない、時代は確実に変わっているんですね。
電車のアナウンスで
「網棚の上のお荷物をお忘れにならないようご注意下さい」があります。
今は、棚に新聞等を置く人はいないし、駅にゴミ箱はないし、これからは売店には新聞等は売っていませんね。
携帯内容も充実していない20世紀末、棚に置いてあったらラッキーでした。
「やったぁ夕刊があるぞ♪」と網棚から取ってみたら実は業界紙で、鶏卵の相場とタマゴのコラムを車中で延々と読むことになったのも、懐かしい思い出です。
読者が情報を求めるタイプの紙の雑誌はすでに全滅。
たとえば「週刊住宅情報」(住宅)「エービーロード」(海外旅行)「とらばーゆ」(仕事)
生き残ってる紙の雑誌は読者に情報をぶつけてくるタイプ。
これとてネットのスピードにはかなわない。昨日亡くなったタレントのニュースを次号に掲載しても誰も読まないだろう。読まれるとすれば原因をウソを交えて書くこと。
本記事を機とそして、以前から気になっていた「紙の消費量」の変化について調べてみました。調べるという程のことも無く、日本製紙連合会のHPにデータがありました。
「製紙産業の現状」の中の「紙・板紙」のページに消費量の推移が分かるグラフとデータがあります。
https://www.jpa.gr.jp/states/paper/index.html
「新聞用紙」と「印刷・情報用紙」の減少は明らかであり、紙の生産量の推移を折れ線グラフにしたものは、当サイトで盛んに取り上げられる、新聞の発行部数の推移グラフとそっくりです。
少し追記します。
この方法を調べる時に、グーグルに入力したのは、「紙の消費量の推移」という言葉だけです。これだけで、上記の「製紙産業の現状」の中の「紙・板紙」のページが、検索結果のトップに出てきます。
この検索結果の適格性は、凄いと思います。
これは、グーグルが、信頼性・信憑性の高い情報があるサイトを選別するSEOのアルゴリズムを常に研究していて、信頼性・信憑性の薄いと思われるサイトが、検索トップに出て来ないようにしているからです。
これは、皆さんがご存じのことだと思いますが、日本のマスゴミにこのようなグーグルの真摯な姿勢を感じることが出来るでしょうか?
信頼性・信憑性を真摯に追求しようとするどころか、自分たちの勝手な思い込みを安易に大量に流し続ける、既存マスゴミは、グーグルのアルゴリズムからも弾かれるでしょう。
グーグルがこのような努力をしているからこそ、ユーザーは、ある一定レベルの信頼性を持って、グーグルを使い続けることが出来るのです。
もし、グーグルが、いい加減な信頼性の薄い検索結果を適当に表示する検索エンジンであったとすれば、誰もグーグルを使わなくなるでしょう?
今日、日本のマスゴミは、このような基本的なことも忘れてしまっているようです。ですから、紙媒体が捨てられると同時に、これらのマスゴミも捨てられるのです。そして、中身が無いので、ネットメディアへの転換も出来ないのです。中身の無いものをネットに上げて置いても、誰にも必要とされないのですから。
マスゴミは、自らそれが分かっているから、ネットへの転換をしても無駄だと自覚しているのでしょう。
ネットで人目に触れない情報は存在しないのと同じです。新聞社は新聞記事を読めなくすることにことさら熱心ですが、どうかしています。
報道であるなら誰にでも容易にアプローチ可能を維持すべきであり、金を徴収して元を取ってやろうという記者根性は、無料で高品質情報が得られる時代になって、簡単に駆逐されてしまいます。存在を問われているのです。
新聞紙印刷で利益を建てることは不可能な時代になったのですから、新聞記者は何にどれだけお金を払ってもらうお商売か今一度冷静に立ち止まって考えなおして欲しいものです。新聞産業の命運に関してはもはや手遅れであり、成長分野への労働移動を決心すべきタイミングと思えます。新入社員が集まらない産業だからです。
>> それとも何らかの「逆転ホームラン」
ホームでは走らないください。
ということで、少なくとも駅売店での生き残りは絶望的でした…
新聞は只消えゆくのみ。
ニュースペーパーレス社会実現まであと○○○日。
駅売の新聞・雑誌は廃れてもしょうがないんですけど、昔の人の私には日本中に無数にいたKIOSKの暗算名人の方々が懐かしい。
文化遺産とか人間国宝にしてあげたいくらい正確ですばやい暗算かつ接客しながら現金受け渡しで釣り銭も正確で尚且つ商品補充まで同時に行っている達人集団でした。