不祥事を反省しない日本のメディア:戦中から続く体質

毒物が含まれた食品を販売する食品会社。旅客を目的地まで安全に送り届けられない鉄道会社。どちらも本来の役割から逸脱しています。ただ、過去に悲惨な事件・事故を発生させた会社(やその後継企業)の多くは、現在でもしっかりとそれを記憶し、再発を防ぐとともに次世代に引き継ごうと努力しています。かたや、本来は「事実を正確に伝える」という役割があるはずのマスメディアは、過去の報道不祥事をしっかり記憶しているのでしょうか?再発を防ぐための努力をしているのでしょうか?

事故の再発を防げ

ケース①JR西日本・福知山線脱線事故

2005年4月25日、JR西日本の福知山線を走行していた同志社前行き快速列車(7両編成)が塚口駅の南方約1㎞の地点にあるカーブ区間に時速116㎞で進入。列車の前5両が脱線し、先頭車両が線路脇マンション1階駐車場に突入し、2両目はマンション外壁にへばりつくように激突してそれぞれ大破。

運転手1名と乗客106名が命を落としたほか、600名近い負傷者を出す大惨事となった。

この事故に対し、航空・鉄道事故調査委員会などが発表した最終報告書によれば、直接の事故原因は運転手のブレーキ使用が遅れ、カーブ区間進入時に制限速度70㎞を大幅に超過していたことだとされたが、それと同時にJR西日本の社内体質の問題点も指摘された。

同社はインシデント等を発生させた運転士に対し、「日勤教育」と呼ばれるペナルティ的な厳しい措置を実施するなどしており、本件運転士についても直前の停止駅である伊丹駅で70mのオーバーランを発生させていたことから、そのオーバーランに対するペナルティを気にしていた可能性が濃厚とされている。

すなわちJR西日本発足以来最悪の惨事となった本件脱線事故は、JR西日本の社内体質が発生させたようなものであるとして、世間から厳しい非難を受けたほか、歴代の4人の社長が業務上過失致死傷罪で起訴されている(ただし2017年6月までに全員の無罪が確定している)。

なお、事故から18年が経過した現在においても、JR西日本はウェブサイトのトップページに『福知山線列車事故について』のページへのリンクを設け、事故の概要に加えて事故後の対応――とりわけ、安全性向上への取り組みなど――についての説明努力を尽くしている。

ケース②雪印乳業事件

2000年6月、当時の雪印乳業株式会社・大阪工場において製造された低脂肪乳などによる集団食中毒事件が発生した。最初の食中毒患者は6月27日、大阪市保健所に届け出られた。

調査の結果、同社の北海道・大樹工場で製造された脱脂粉乳が停電事故で汚染されていたにも関わらず、それを再利用して製造した脱脂粉乳が大阪工場で使用されていたことが判明した。その脱脂粉乳に黄色ブドウ球菌が産出するエンテロトキシンと呼ばれる毒素が含まれていたことが原因だった。

同社は事件発生直後の対応に手間取り、商品回収などに時間を要したため、食中毒被害は13,420人に及んだほか、7月4日の記者会見後にエレベーターに乗り込もうとした同社社長がマスコミに対し「こっちだって寝ていないですよ」と言い返すなどした場面がテレビで繰り返し放映され、同社批判に拍車がかかった。

また、その翌・01年10月には、系列の雪印食品株式会社において、2億円の補助金を騙し取る、いわゆる「牛肉偽装事件」が発生した。

これは、国産牛が牛海綿状脳症(BSE)に罹患した事例が発表されたことを受け、農林水産省が全頭検査前の国産牛肉買取事業を実施したところ、同社関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)のスタッフが外国産の安価な牛肉を国産牛肉パッケージに詰め替えるなどして同事業を悪用したものである。

前年の集団食中毒事件に加え、系列会社でのこの事件の発生を受け、雪印グループ全体の消費者に対するイメージが失墜し、雪印食品は廃業、雪印乳業は日本ミルクコミュニティ株式会社と経営統合し、「雪印メグミルク株式会社」として再出発。

同社ウェブサイトには現在でも『雪印乳業食中毒事件』のページが設けられ、事件の概要や最終報告書、あるいは同社の食の安全に対する取り組みなどを確認することができる。

企業不祥事とメディア

企業の本来の役割とJR西、雪メグの努力

企業不祥事というものは、どうしても発生してしまうものです。

しかし、スーパーの店頭に、毒素が含まれた乳製品が並んでいたら、私たち消費者は食品に対し、疑心暗鬼になってしまいますし、政府の制度を悪用した詐欺事件などを起こそうものなら、その企業自体が強い社会的批判にさらされます。

また、鉄道会社、航空会社、バス会社などの公共交通機関は、定時運行に加え、「安全の確保」は社会的役割として非常に重要です。福知山線脱線事故のような悲惨な事故が発生すると、そのことによる社会的な影響は甚大です。

食品会社の社会的役割は、たんに美味しいだけでなく、「安全な食品」を流通させることにあります。また、公共交通機関の社会的役割は、たんに定時運行をするだけでなく、旅客や貨物を目的地に「安全に送り届けること」にあります。

したがって、ここに挙げたJR西日本、雪印乳業の事例は、いずれも簡単に許されるものではありません。

ただ、それと同時に事件、事故からもう20年前後もの時間が経過しているにも関わらず、これらの企業はいまだにこうした事件、事故の記憶を風化させず、「安全」に拘り、その情報発信に努めているということも、また事実です。

マスメディアの本来の社会的役割とは?

さて、いわゆる「報道機関」、あるいは「マスメディア」――とりわけ新聞社、テレビ局、通信社――の、本来の社会的役割といえば、いったい何でしょうか?

特ダネやスクープを乱発することでしょうか?センセーショナルな見出しで読者、視聴者をエンターテインすることでしょうか?

もちろん、なかにはテレビのワイドショー、一部ゴシップ系の夕刊紙のように、やたらと過激な見出しで視聴者の視聴意欲、読者の購買意欲を誘う、といった手法を取るメディアもあるのですが、彼らも商売でやっている以上、それは仕方がない話です。

しかし、教科書的にいえば、マスメディアの重要な社会的役割のひとつは、たとえば選挙における投票行動を誤らせないために、人々に事実を正確に伝えることにあります。

食品会社が安全で毒素の入っていない食品を世に流通させることを使命としているように、あるいは鉄道会社が旅客や貨物を目的地まで安全に送り届けることを使命としているように、メディアも明らかな虚偽が含まれていない、信頼し得る情報を、世の中に送り届けることを本来の使命としているはずです。

かつて政権交代を実現させたメディアたち

ところが、『椿事件から玉川事件へと連綿と続くテレビ業界の問題点』などでも指摘してきたとおり、メディアが「報道」を通じて、選挙結果を明らかに歪めた(あるいは歪めようとした)という事例は、過去に少なくとも2回以上は発生しています。

そのなかでも特に酷かったものが、2009年8月の衆議院議員総選挙です。

その具体的な事例、そしてメディアが選挙結果を歪めた具体的証拠については、『立憲民主党の先祖返り、今度のポスターは「変えよう」』などでも取り上げてきたとおりですので、本稿では敢えて繰り返しません。

しかし、結果的に自民党が獲得できたのは、全480議席中、たった119議席(小選挙区64議席、比例55議席)に留まり、これに対し民主党は308議席(小選挙区221議席、比例87議席)を獲得する圧勝に終わりました。

小選挙区では民主党は自民党の3.45倍(!)もの議席を得たわけですが、得票数は3348万票で、自民党の2730万票と比べ617万票上回っていたに過ぎません。割合でいえば、たった23%です。

このように、民主党が自民党を得票数でたった23%上回っただけで、3.45倍もの議席を獲得してしまったというのは、小選挙区制度の非常に怖いところでもあるのです(※ただし、自民党は同じ仕組みを使って、2012年以降、衆議院議員総選挙では連戦連勝しています)。

そして、この2009年の総選挙も、「普段は投票に行かない617万人が、新聞、テレビなどの偏向報道の煽りに乗っかり、こぞって民主党候補者に投票した結果だ」、とする仮説に立てば、やはり民主党政権禍をもたらしたのは、新聞、テレビの偏向報道だったと考えるのが自然でしょう。

つまり、「椿事件」の1993年と「政権交代」の2009年の少なくとも2回、マスメディア(あるいは「オールドメディア」)は、食品会社でいうところの「毒物が含まれた食品」を世に送り出したようなものなのです。

報道不祥事を語り継がないメディアたち

ただ、これらのオールドメディア各社が、雪印メグミルクやJR西日本と決定的に異なっている点が1つあるとしたら、「2009年の総選挙における偏向報道について」と題したページへのリンクをトップページに設けている社は1社も見当たらない、という事実です。

いったいぜんたい、オールドメディアの皆さんは、民主党政権をもたらした自分たちの業界の苛烈な偏向報道を、どう認識なさっているのでしょうか?

まさか、忘れてしまったのでしょうか?それとも開き直り、ホッカムリを決め込んでいるのでしょうか?

このあたり、『「事実を正確に伝える力」、日本の新聞に決定的に欠如』などでも指摘してきたとおり、そもそも日本のオールドメディアには、「事実を正確に伝える能力」が、著しく不足しています。

事実を伝える能力が欠如しているから、報道不祥事を「なかった」ことにして無視を決め込んでいるのか、それとも報道不祥事を「なかったこと」にするほど厚顔無恥な態度を取り続けた結果、事実を伝える能力がねじ曲がったのか、あるいはそれ以外にも理由があるのかはわかりません。

しかし、ひとつだけ間違いない事実があるとしたら、日本のオールドメディアは自分たちの本来の役割を理解しておらず、「事実を正確に伝える」という役割すら果たしていないことです。

オールドメディア業界が台頭するインターネットに押され、いくつかの新聞社は、いまや経営状態が風前の灯ですが、その理由も究極的には、紙媒体をネット媒体に移行することに失敗しているからです(『紙の新聞が消えてもネットに居場所を変えることはない』等参照)。

戦前から続く不祥事の系譜

「戦争を煽ったメディア」…現代ビジネスの指摘

ただ、オールドメディアが「いつから」、クオリティの低い情報を発信するようになったのかについては、疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

こうしたなかで、ウェブ評論サイト『現代ビジネス』が23日、ちょっと興味深い記事を配信しています。

じつは「大本営発表」以上に戦意旺盛だった「社説」…戦争当時、新聞は「沖縄戦」をどう報じていたか

―――2023/06/23 07:04付 Yahoo!ニュースより【現代ビジネス配信】

記事の全文については、リンク先などでご確認ください。

要するに、戦況が悪化するなかで、新聞社説こそが「戦意旺盛」だった、とする、実証的な調査に基づく指摘です。たとえば沖縄戦の初期にあたる3月29日、朝日新聞に掲載された記事は、こんな具合です。

そのタイトルは〈合言葉は一人十殺 竹槍なくば唐手(からて)で 老幼も起つ沖縄県民〉とあり、内容も〈住居を焼かれたって、家財を失ったって、最後に勝てばいいではないか〉〈鉄砲がなければ竹槍で行こう、竹槍が折れたら唐手(空手)でいこう――この決意だ〉と、その意気はよしとしても、米軍の近代兵器を相手に竹槍や空手で戦えるとほんとうに思っていたのか、いま見れば正気の沙汰ではないような言葉が並ぶ」。

「検証が必要」…そのとおり!

正直、現代ビジネスの記事中には、読んでいて頭が痛くなる記述も多々あるのですが、ここでもう1箇所、注目しておきたいのが、記事末尾のこんな記述です。

旧海軍の士官の多くは、アメリカ、イギリスを敵に回して日本が勝てるなどとは考えていなかった。戦前の海軍では、海軍兵学校を卒業、少尉候補生になれば、必ず練習艦隊で海外をその目で見る。日本が米英を敵に回しての戦争に勝てるはずがないことぐらい、皆がわかっていたはずである」。

それなのに、現実に戦争は始まった。一人一人は『勝てない』と思っていても、起きるときには起こってしまう、しかもいったん始まってしまえば、終わらせるのはさらにむずかしい。結果的に、沖縄県民や空襲被災者をふくむ多くの民間人までもが犠牲になってしまった」。

なぜそんなことになったのか、戦争が始まるずっと以前から国民を煽り続けたメディアの責任も合わせて、これからもしつこく検証していく必要があるだろう」。

まったく同感です。

要するに、新聞は戦前から国民を煽る情報を流し続けて来た、というわけです。

当然、戦時中や戦後すぐの時期にはインターネットなどありませんから、新聞やラジオ(あるいは昭和30年代あたりからはテレビ)などが流す情報が、私たち日本国民にとっては「真実」だったのですが、その「真実」が間違っていたわけです。

そして、間違った真実を流し続けて来た新聞社が、戦後も廃刊せず、「一億総反省」などとうそぶきながら、のうのうと戦後民主主義を煽り続けて来たのです。

これこそまさに日本の不幸だったのではないでしょうか。

日本のメディアの本質

いずれにせよ、日本の新聞社は、食物でいえば「毒物が含まれた食品」を100年間にわたって製造し続けて来たようなものであり、まことに罪深い存在です。そんな新聞社(あるいはそれらの新聞社の資本などで設立されたテレビ局)も、そろそろ年貢の納め時が来ているのかもしれません。

このインターネット時代、まずは新聞社、続いてテレビ局の大淘汰がおそらく始まります。

ウェブ評論家的には、新聞社業界の最後を見届けてみたいとも思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    東京新聞の関東大震災時の朝鮮人虐殺?などを
    いまだに取り上げること自体、
    記事書いてる人間が
    日本人に擬態した半島人だと判別出来ますね、
    ならば
    終戦時に半島にいた日本人が朝鮮人によってどんな目にあったか、
    中国残留孤児(こちらもかなり怪しいけど)は存在するのに
    半島残留孤児はなぜいないのか?、
    関東大震災の百年前よりはまだ新しいですよ。

  2. 匿名 より:

    たまたま、こんなサイトの記事を見つけました。

    >>池上彰 新聞記者から「ネットが普及した今、新聞に未来はあるのか」と問われて。新聞が無くなると何が起こるか 新聞は考える武器になる<<

    https://fujinkoron.jp/articles/photo/8866

    先ず初めに押さえておかなければならないことは、この池上彰氏は、ニュースの配信社と新聞社を同一にしているということです。これは、意図的な間違いなのか?
    新聞社が無くなっても、ニュースの配信社があればいいことなのに、それには一切触れていないですね。朝日にコラムを書いているから、新聞社が無くなっては困るのかな?

    信頼できるニュース配信社が多数出てくれば、今の新聞社の情報独占が崩れて行くはずです。

    また、常々感じていることですが、池上彰さんは、ジャーナリストなのか?
    池上さんがやっていることは、ニュースの説明で、解説までも行かないレベルのものだと思います。

    尚、ニュースの配信社といっても、共同通信はどうなのか?
    ニュース配信社が増えて来て、ネットのニュースサイトで、いろんな配信社の記事が読めるようになれば、碌な取材もしないニュース配信社は淘汰されて行くでしょう。
    つまり、ネット時代になれば、ニュースの情報独占が無くなるということですね。

    池上彰氏も、このような将来を予測することを言わなければならないのだが、彼が、予測を言ったことは一度も聞いたことが無いです。
    予測が外れると拙いと思って言わないのでしょう。

    1. sqsq より:

      高橋洋一が書いてたけど池上彰は専門家に取材してその内容をあたかも自分の意見のように発表しているらしい。同じことをやられている人は多いらしく、「イケガ Me too]と言っていた。

      1. 匿名 より:

        そうなんですか?皆さん、同じように見ているんですね?
        それにしても、新聞社と配信社との区別もつかないとは?

        新聞社が無くなれば、ニュース配信の共同通信の独占も無くなることは間違いないでしょう。
        本当に、ネット時代になって、今まで如何に、ニュース情報が独占体制のなかで伝えられていたかが判明しましたね。

        1. オタク歴40年の会社員です、よろしくお願いいたします より:

          劇場版クレヨンしんちゃんで池上彰氏似のキャラが巨大化した食虫植物にパクっと食べられた場面は爆笑しました。

        2. sqsq より:

          池上氏いくつかの大学で教授やってる。彼、学部しかでてないはずだけど解説がうまいと学位がなくても教授になれるんだね。

          1. 匿名 より:

            残念ながら、大学教授は誰でもなれるようです。大学も、知名度のある人間が教授にいれば宣伝になるから。ただ、それは、私立だからだと思っておりましたが、池上彰氏が、東工大の教授になったと聞いたときは、大学(学生)のレベルもここまで落ちているのか?と愕然としました。
            私立の教授については本当に誰でもなれるという感じですか?

  3. sqsq より:

    >日本が米英を敵に回しての戦争に勝てるはずがないことぐらい、皆がわかっていたはずである

    これ典型的な後付けのウソ

    戦力差があればどうやったら勝てるかをを考えるのが軍人
    「初戦でたたく」作戦で真珠湾もマレー沖海戦も成功した。

    勝てるはずがないのがわかっている人たちがセイロン(スリランカ)、マダガスカルまで行って連合国側の艦隊と海戦(セイロン沖海戦、マダガスカル海戦)やりますか?

  4. めがねのおやじ より:

    JR西日本の福知山駅脱線事故は、今も同社の「二度と起きてはならない」を示す日々の広報活動、命日の慰霊活動に現れています。

    (実は当日、その宝塚線・福知山線脱線電車と尼崎駅で接続になる、神戸方面から大阪方面行き新快速電車に乗っていました。福知山線が尼崎駅に進入するカーブが見える所までで私の乗った電車は緊急停車し、あと1kmぐらいで尼崎駅に着くはずなのに、動かない。2時間車内に寿司詰め。乗客は「駅構内が先行車輌遅れのため、混雑しています。しばらくお待ちください」の車内放送を繰り返すのみ。具体的なアナウンスもないので、遅刻を会社に電話する声があちこちで起きました。近くの人がニュースを見て「宝塚線で事故があったらしい。その煽りを喰った」と言いました。)

    事故後、スピードが命だったJR西日本が、余裕のあるダイヤに変更、最高速度130kmを120kmに落としたものです。今は駅の停車時間を30秒から60秒、或いは2分間と余裕を持たせて、速度は以前に戻してます。また脱線事故車輌のタイプは、あまりにも世人のイメージが悪くなった為、すべてまったく異なる新しいカラーに変更、同形式の子供の電車玩具は、すべて撤去されました。日勤教育も師弟関係を無くして、オープンな体制に変えました。

    雪印は、あの最悪の事件から顧客及び扱う卸、小売りに敬遠され、一時は店頭から消えました。しかし今の新会社では真摯に反省し、消費者の支持を復活させてます。

    さてマスコミ(特に新聞社、テレビ)は、今の凋落ぶりをどう受け止めているのでしょうか?見なくなった買わなくなった消費者が悪いとでも? 詰まるところ、戦前から今に至るまで、公正な報道をせず、何も反省しなかったのではないでしょうか。

    2009年の総選挙では民主党政権を生み出す為、異常なまでの偏向報道をしましたね。「事実を正確に伝える」という役割を捨てました。自民党憎し!のみです。国民は誤誘導の報道に騙され、それはまだ現在も続いてます。この期に及んでまだ「インターネットには無い新聞、テレビの報道スタイルが認められている」という変なプライドがある事から、もうドン詰まりです。業態寿命は更に短命化するでしょう。

  5. 引きこもり中年 より:

    (別に新聞社だけとは限りませんが)新聞記者個々人はオカシイと思っていても、会社として動きだしたら、その波に吞み込まれて、日々の激務で感覚が麻痺してくる、ということでしょうか。

    1. はにわファクトリー より:

      自ら作り出す毒が指先まで回った状態、すなわち新聞記者「自家中毒症」「幻覚作文症候群」に罹患している。これはターミナルデジーズ(死に至る病)と思います。

    2. 引きこもり中年 より:

      蛇足ですが、(別にメディアだけではありませんが)自分たちの黒歴史は、なかったことにしたいのが、人間の性なのかもしれません。(ついでに、他人の黒歴史は、面白がり、他人が自分たちの黒歴史を指摘すると、(少なくても内心では)怒りだすのも)

  6. やまいぬ より:

    「黒歴史」という言葉をご存知の方は少なくないでしょう。「なかった事にしたい過去」というような意味ですね。しかし、この言葉がアニメ由来のネットスラングであることを知っている人はあまり多くない気がします。原義は「失われた歴史」であり、最初は「黒歴史にしたいような過去」というような使われ方をしていたのではないかと推測されます。
    「黒歴史」とよく似たものに「dark history」という英語があります。「ネガティブな過去・嫌な想い出」といったニュアンスのようですが、こちらはスラングではなく古くからある言葉のようです。

     過去に死者が出るような事故を起こした企業を賞賛したいとも思いませんが、一方で「dark history」を「黒歴史」にしないという勇気は称えたいような気もします。

  7. 農民 より:

     新聞の起源は江戸時代の瓦版だとよく言われます。天災や大事件を当時なりに速報したものが多かったよう。
     時代は下って明治になるといよいよ「新聞」の名が使われ、政治を論じた大新聞とゴシップ娯楽の小新聞があったそうです。大新聞はそもそも政治論を広めるために存在し、小新聞は堅苦しくない庶民の楽しみのため。

     「民主主義が確たるものになってから投票先を国民が正しく健全に選ぶための情報を事実のみ変更せずに伝える役割」は、一度も登場していないように思えます。
     瓦版は事実を伝えてはいたが幕政の時代。妖怪ネタなどのデマもあり。大新聞はそもそも特定の政治思想に誘導するのが目的。小新聞は娯楽でしか無い。ちなみに朝日なんかの現在の大新聞も小新聞から出発したとかなんとか。
     大正昭和、戦前へと下って、新聞が上述の役割を目指したかというとこれも疑問です。本文の通り戦中の戦意高揚報道はまさに御用メディアというところでしょうし、戦況報道は日露戦争のそれが評判が良かったために定着したと聞きます。
     むしろ「冷徹に事実を伝える」が尊重されたことなどなく、「売れる報道と自社の主張が全て」なのが新聞の本質でしょう。

     勿論ネットにもそんな矜持や建前などありません。おそらく新聞他オールドメディアがネットを見下すのはこのあたりでしょうか。自分らにも無いくせに。
     しかしネットはあくまでツール、公共空間的なものであり、冷徹な事実が自然発生します。
     利用するならこちらだな、と個人的には思います。

    1. はにわファクトリー より:

      英語が不自由な新聞記者が世界クラスになれなくて、二段も三段も見下され続けているという冷徹な事実は広く認識されるべきと考えます。インターネットで海外メディアサイトを読み続けると、ダメなメディアと優れたメディアの違いが浮き彫りになります。彼我の実力差に愕然とする思いです。

    2. わんわん より:

       メディア(主に新聞)と戦争の関係
      概略
      https://www.news-postseven.com/archives/20150327_307653.html?DETAIL

      1. 農民 より:

         西欧では命懸けで獲得した言論の自由を、日本では近代化の国政の一環として与えただけだったので矜持が無いだとか、新聞は戦争に弱い、というところまでは中々参考になったのですが……私の感想では「新聞なんてそんなものだな」だったのに対し、筆者の懸念は「政府に脅され懐柔され操られるのが怖い」というのがナントモでした。

         あとまぁ邪推ですが……メディアには多数の某国人が在籍しておられ。その某国もただ与えられた民主主義・法治主義・近代化を全く理解していないであのザマ。繋がるなぁ~っと。

        1. わんわん より:

          >邪推ですが…

          「ハングルができないと出世できない」と言った某局某アナウンサーは役員待遇になりましたからね
           邪推とばかり言いきれない
           某公共放送等も○○枠があるらしい…

    3. G より:

      そう言えば、思い出しました。つい最近に属する昔は、新聞記者の事は、文屋、と言ってましたね。それは、情報を正確に伝えるというよりも、出来事を上手く文章にして食っている人間のような感じでした。
      これで、今のマスコミ界が適当な事しか「報道」しない理由が分かりました。流石に、農民様です。よく思い出させてくれました。

  8. ネット時代 より:

    羽織ゴロ

  9. DHMO より:

    会計士様の認識では報道による不祥事として書いておりますが、
    当該マスコミにとっては報道の勝利といえるものではないでしょうか?
    どちらにしろ広報するべき案件であって、「こそこそ黙ってるするべきではない」という共通点があるのは、不思議ですね。

    それにしてもマスコミは世論=自分たちだと思ってやがって、いろいろやられてしまってます。
    将来、後世の歴史家が公的な資料だけで判断しようとすると、世論と政権の政策が乖離してたとしか解釈できない状況を作り上げられてしまってるわけで・・・

  10. 匿名 より:

    ちょうど今、韓国が 「軍艦島で強制労働があった証拠」 としていたNHKのドキュメンタリー映像が、じつは戦後に撮影されたものであったというのが、ネットで話題になってますね。

    この 「朝鮮人強制連行」 の話と並んで、戦後にマスコミが広めたデマに 「戦時中は政府によって、英語が『敵性言語』として使用が禁止されていた」 という話があります。

    そのような法律が作られたことはないし、そもそも適当な日本語表現がないからカタカナの外来語を使うわけで、軍隊でも必要とあらば外来語が使われていました。

    野球の 「ストライク」 「ボール」 「アウト」 を 「よし」 「ダメ」 「ひけ」 などに言い換えていたという有名な話がありますが、あれはマスコミの 「敵性言語は使わないようにしよう」 というキャンペーンによって、自粛ムードが広まったためであって、政府が禁止したわけではありません。

    Wikipediaの記事にも、戦時中も外来語が使われていた事例がたくさん載っています。結局、戦争を煽ったのもマスコミなら、外来語の使用禁止を煽ったのもマスコミだったわけです。

    敵性語 – Wikipedia
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E6%80%A7%E8%AA%9E

  11. 通りすがり より:

    >いったいぜんたい、オールドメディアの皆さんは、民主党政権をもたらした自分たちの業界の苛烈な偏向報道を、どう認識なさっているのでしょうか?

    日本の国の運営や日本国民に多方面から多大なダメージを与え、可及的速やかに国力を削ぎ落した上で特亜に日本の国土や国民を奴隷として売り渡すことが特定悪質野党の目的、そしてマスゴミ各社の社是だとすれば、どう認識するも何も間違ったことはなにもしてないし、むしろ正しいことをしたという認識なんじゃないですかね?
    ただあまりに民主党政権がゴミ過ぎて短い期間で潰れ、政権を自民党に奪還されたことが誤算だっただけで。
    日本の国力をロハで削ぎ落とせる東日本大震災などは、奴らにとってはまさに天の恵みだったであろうことは想像に難くない。

    少なくともマスゴミ業界が悪いことをしたとは毛筋ほども思っていないのは、今でも相変わらず偏向や捏造を平気でやっていることがその証左ではないでしょうか。

    1. はにわファクトリー より:

      >民主党政権がゴミ過ぎて短い期間で潰れ、政権を自民党に奪還されたことが誤算だっただけ

      朝日新聞広告局所属の人物から直接耳にしたことですが

      「民主党政権を作ったのは我が朝日新聞社である
       彼らを政権につけたことを我が社は今後悔している」

      事実陳列の一環としてここに証言記録しておきます。証拠物品としてご本人の名刺(二度会いましたので2枚)を提供してもいいです。

      1. Masuo より:

        はにわファクトリー様
        興味深い証言ありがとうございます。
        差し支えなければ、朝日新聞がなぜそのように思うのか、理由を知りたいです。

      2. はにわファクトリー より:

        広告局勤務という職責がそうさせているのでしょうか big mouth(放言癖)のあるうかつな人物というのが初対面における印象でした。異業種交流会という場で職場から離れて気安く話してしまった話題のひとつがこれです(ほかにもあります)
        カクテルパーティーのテーブルに同席していた男女数名は余りの事態にヌルイ苦笑いを続けるしかなかったのですが、本人は会社の自慢(あるいは褒貶)を始めて止まらない状況。
        かん(直)政権時代、原発事故のあった年です。記録が見つかりました。
        どうして朝日新聞社が後悔しているのか、場違いな自慢(あるいは褒貶)を周囲は問いつめるような大人げないことはしなかったです。やっぱりそうだったのねと。

        1. 通りすがり より:

          興味深いお話ですね。
          本当に社全体としてそのように思っているのか、その広告局所属の御仁が個人的に思っていることを社の総意のように語っているのか見当もつきませんが、いずれにせよ普通の社会人とは少々異なる感性をお持ちであることは何となくわかりますねぇ。

          民主党政権を作っのは我々であると自負しつつも、担ぎ上げた神輿がこんなにも無能とは思わなかったとか、そういうことでしょうかw

        2. Masuo より:

          はにわファクトリー様、返信ありがとうございます。
          率直な感想としては、一種の自慢話の派生か、吉田調書に対する反省(自虐)か、そんな感じがしました。
          少なくとも、真摯に反省しているのでは無いように思いましたw

        3. はにわファクトリー より:

          朝日新聞広告局氏には二度会いましたが、二度目も同じ調子でした。
          彼の語ることすべてが自慢話なのです。
          北新地か東心斎橋、そうでなかったら千日前御園ユニバースを借り切って酒をすすりながらホステス相手に繰り広げるような話題ばかりでした。
          なお吉田調書「事件」はつい最近のことで、お会いしたのは原発事故の悪夢冷めやらぬその年です。

      3. カズ より:

        >「民主党政権を作ったのは我が朝日新聞社である。彼らを政権につけたことを我が社は今後悔している」

        放送法に「停波」の概念を持ち込んだり、民主党政権による言論封殺の実態が酷かったみたいですね。
        ・・・・・
        民主党に「言論統制」を批判する資格があるのか?政権時の言論封殺の数々…産経
        https://www.sankei.com/article/20150703-LL3FUWFS5ZL53JRQP73HZZI434/

  12. CRUSH より:

    メディアは、白血球とか番犬としての
    「必要悪」
    な面は認めますが、白血球が過剰だと白血病だし番犬が飼い主よりエラソーにしてるのも本末転倒。

    生物組織で言えば
    「目とか耳」
    ですかね。
    正確に伝達することが機能や要求仕様のすべてですが、なにを勘違いしたのかネジ曲げた情報を脳に送ってくるならば、要交換かと。

    とりま今の日本では、見えるもの聞こえるものがバラツキ大&偏り大なのを理解しておくことくらいですかね、できることわ。

  13. Masuo より:

    メディアの力はあとどのくらい続くでしょうか。
    虚報、誤報、捏造、誘導、偏向、隠蔽ばかりですけど、それでも隠然たる力をまだ、テレビを中心に持っているのも事実です。

    イーロンマスク氏のようなお金持ちが、広告宣伝費を使ってスマートテレビを無料で駅などで配らないかな、と、ついつい夢見てしまいます。

    テレビや新聞の消滅が先か、日本が外国勢力に乗っ取られるのが先か、チキンレースのような感じになってきたように思います。

  14. naga より:

    救いようのないのは、マスコミはここで書かれているような不祥事を、恐らくそもそも不祥事などと思っていないことだと思います。指摘されても言論や報道の自由をいうだけでしょう。
    確かにそれらは非常に大事で微妙な問題でもあります。会社個人を問わず沢山の発信者が意見や情報を発信する必要があるということだと思います。

  15. 青い鳥 より:

    現代ビジネスは記事の良し悪しの差が凄まじいですよね…

  16. 雪だんご より:

    既存のマスコミが本来の使命を果たしておらず、悪行を積み重ね、そしてそれらを
    全く反省せず対処せず、自分の世代が逃げ切る事しか考えていないのは歴然としています。
    ですがいざ既存のマスコミが滅んだら、次に何が来るのか?私はこれが予想できない。

    開き直って「少数派が定期購読してくれればいい」と言う極端なメディアが乱立するのか?

    「他者の主張と情報を並べるだけで自分の言論(社説など)は書かない事で”責任”を回避する」
    と言う、まとめサイトの様なメディアが増えていくのか?

    「無味乾燥だがその分中立で、偏向していないと信用できる」と言う情報屋の様な
    メディアが出てくるのか?

    一体どんな新時代になるのやら……できるだけ長生きして見届けたい物です。

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