急増する訪日外国人…「月間200万人超え」も視野に
日本政府観光局は17日、2023年4月までの訪日外国人統計(速報値)を公表しました。これによると入国者総数は前月よりさらに131,600人増えて1,949,100人となりました。中国人入国者数が増えてくると予想されるなか、このペースで推移すれば、早ければ今後数ヵ月以内にも「月間200万人超え」は確実な情勢です。もっとも、観光客の急増を手放しで喜ぶべきでもありません。さまざまな課題が隠れているからです。
目次
JNTOの4月分の統計を読む
インバウンド観光、「月間200万人」間近!
日本のインバウンド観光、つまり日本を訪れる外国人の構成に、少しずつ変化が生じつつあるようです。
日本政府観光局(JNTO)は17日、2023年4月までの訪日外国人に関する統計(速報値)を公表しました。データ自体はJNTOウェブサイトの『訪日外客統計』のページで確認することができますが、例によってJNTOの資料はあまりわかりやすいものではありませんので、これをいろいろ加工してみましょう。
まず、図表1は、2023年4月における入国者の国籍別内訳を上位順に10ヵ国並べたものです。
図表1 訪日外国人(2023年4月)
国 | 人数 | 割合 |
1位:韓国 | 467,000 | 23.96% |
2位:台湾 | 291,600 | 14.96% |
3位:米国 | 183,900 | 9.44% |
4位:香港 | 152,800 | 7.84% |
5位:タイ | 121,000 | 6.21% |
6位:中国 | 108,300 | 5.56% |
7位:フィリピン | 62,800 | 3.22% |
8位:豪州 | 56,100 | 2.88% |
9位:ベトナム | 55,200 | 2.83% |
10位:インドネシア | 48,700 | 2.50% |
その他 | 401,700 | 20.61% |
総数 | 1,949,100 | 100.00% |
(【出所】JNTOデータをもとに著者作成)
日本政府が昨年10月に外国人観光客の受け入れを開始して以来、ついにここまで来ました。1,949,100人で、200万人超え間近です。
図表から気付く点とは?
この図表1に関連し、言及すべき点は少なくとも3つあります。
ひとつめは、1位から5位までのランキングと入国者全体に占めるその国籍の割合が、3月と4月でほとんど変動していないことです。
1位は467,000人だった韓国で、訪日客全体の4分の1弱に達しているほか、2位が台湾の291,600人で全体の15%、3位が米国の183,900人で全体の10%弱をそれぞれ占めており、香港152,800(約8%)、タイ121,000(約6%)が続きます。
じつは、この順序と構成、3月のものとあまり変わっていません。『中国以外の外国人観光需要が回復:入国者数182万人』で確認したとおり、先月も「韓国約25%」、「台湾約15%」、「米国約10%」、そしてこれに香港、タイが続く、という状況だったからです。
一方、図表1から気付く2つ目の点は、中国人の入国者数が回復していることです。
実際、この4月のデータ、3月と比べ、すでに中国人の入国者が少しずつ、着実に増えていることが確認できます。というのも、図表1では4月に日本に入国した中国人は108,300人で全体の6%弱でしたが、3月は75,700人でしたので、「伸び率」で見たら+43%と非常に大きいといえます。
今回のデータではまだ5月分のデータが反映されていませんが、今後、中国人入国者の回復が本格化すれば、この順序や構成割合にも変化が生じてくるはずです。
観光客の分散は図られている?
ただ、この図表1で気付くのは、それだけではありません。3つ目の点は、「その他」の割合です。
日本への入国者数は、従来、中国がトップで韓国ないし台湾がそれに続き、その次に香港、米国などが来る、という構造でだいたい説明がついていました。しかし、ためしに「中韓台港米」の5ヵ国・地域とそれ以外に分けて入国者数の推移を取ってみると、「5ヵ国以外」についても、強く回復しているのです(図表2)。
図表2 訪日外国人データ
(【出所】JNTOデータをもとに著者作成)
中韓台港米の5ヵ国・地域に偏重していた外国人訪日観光需要が、これら5ヵ国・地域以外にも分散し始めているというのは、興味深い現象といえるかもしれません。
コロナ前の水準回復のカギは中国人の動向
続いて、今回の2023年4月の入国者データを、コロナ前の2019年4月のものと比較しておきましょう(図表3)。
図表3 2019年4月と2023年4月の比較
国 | 2019年4月 | 2023年4月 | 増減 |
韓国 | 566,624 | 467,000 | ▲99,624 |
台湾 | 403,467 | 291,600 | ▲111,867 |
米国 | 170,247 | 183,900 | +13,653 |
香港 | 194,806 | 152,800 | ▲42,006 |
タイ | 164,817 | 121,000 | ▲43,817 |
中国 | 726,132 | 108,300 | ▲617,832 |
フィリピン | 69,266 | 62,800 | ▲6,466 |
豪州 | 70,504 | 56,100 | ▲14,404 |
ベトナム | 55,295 | 55,200 | ▲95 |
インドネシア | 39,768 | 48,700 | +8,932 |
その他 | 422,174 | 401,700 | ▲20,474 |
総数 | 2,926,685 | 1,949,100 | ▲977,585 |
(【出所】JNTOデータをもとに著者作成)
これでわかるとおり、2019年4月に726,132人でトップを占めていた中国人の入国者数は、22年4月時点では108,300人に過ぎず、617,832人減少しています。中国人入国者数が10万人の大台に乗ったとはいえ、コロナ前と比べれば、依然として低調です。
このため、もし中国人入国者数がこのまま増加し、コロナ前の水準を回復すれば、訪日外国人数は過去最大となった2019年に近づき、どこかの段階でそれを突破するという可能性も出て来るでしょう。
インバウンド需要をどう見るか
インバウンド需要が伸びることのメリット
ところで、インバウンド需要が急速に回復していることは事実なのですが、それは果たして良いことなのでしょうか、それとも悪いことなのでしょうか。
これについては、一概に「良い」、「悪い」とは言い切れません。
インバウンド観光需要が大きく伸びれば、その分、日本にカネを落としてくれる外国人も増えるはずですし、また、日本を体験し、日本に良い印象を持つ外国人が増えてくれれば、長い目で見て日本にとって間違いなくプラスに働きます。
たとえば、日本から遠く離れた欧米諸国から見て、過去には日本は「謎に満ちた国」でしたが、現実に日本を体験する欧米人が増えていくことは、日本にとって歓迎すべき話です。治安も良く、食事も美味しく、人々も親切で便座まで温かいという日本に感動し、日本のファンになってくれるかもしれないからです。
(※ただし、『イタリアと「サイレント・クレーマーとしての日本人」』などでも述べたとおり、その国でボッタクリや犯罪被害に遭うなどして嫌な経験をすると、結果的にその人はその国のことが大嫌いになってしまうというリスクがありますので、要注意ですが…。)
また、伝統的な反日国とされる中国と韓国からもたくさんの人々が日本にやって来て、日本を体験し、自国の反日教育の結果植え付けられた日本に対する先入観や敵愾心(てきがいしん)を捨てるに至るならば、それはそれで日本にとって悪い話ではありません。
(※もっとも、話はそこまで単純ではありません。全体主義国家において反日教育と洗脳を受けた人たちの場合は、日本を体験することでこうした洗脳が解けるかもしれませんが、日本に対する歪んだルサンチマンに溢れている人たちの場合だと、日本を体験したところでそうしたルサンチマンが消えるわけではないからです。)
いずれにせよ、国際的な資源・エネルギー価格の暴騰を受け、日本は貿易赤字状態が継続していますが、こうした貿易赤字状態も、旅行収支の黒字で多少は回収できるでしょうし、なにより地域活性化の観点からは、インバウンド需要が高まることは、決して悪い話ではないのです。
相手国に政治的駆け引きの材料を与えかねない
ただし、インバウンド観光需要が盛んになることで、必ずしもプラスの効果がもたらされるとは限りません。
最も警戒すべきは、特定国が「ノージャパン」運動などを開始してしまい、それにより日本が政治的にその相手国に対して譲歩を余儀なくされる、という事態に陥ることです。
2019年7月以降の韓国における「ノージャパン」運動の場合だと、そもそも韓国人観光客自体が日本にさしてカネを落とす人たちではなかったことから、対馬などの一部地域を除けば、正直、観光産業に対する実害はほとんどありませんでした。
しかし、中国人観光客はコロナ禍以前に長らく訪日外国人のトップの座を占め、いわゆる「爆買い」で日本経済に恩恵をもたらしていましたが、このことは、たとえば中国政府が日本を政治的に揺さぶるために、中国人観光客の訪日を禁止または制限する、などの事態に陥るリスクがあった、ということを意味します。
すなわち、外国人観光客に依存しすぎると、そのこと自体、相手国に政治的駆け引きの材料を与えることにもつながりかねない、というわけです。
また、先ほども少し述べたとおり、国によっては大量の観光客を日本に受け入れたところで、すっかり身に付いてしまった反日的な思考が抜けないというケースもあるでしょうし、(どこの国とは言いませんが)日本に観光ビザでやって来て難民申請制度を悪用して就労する、といったケースも考えられます。
(※余談ですが、『野党利権は終焉へ?末期状態の「活動家政党」が迷走中』などでも紹介した入管法改正案は、外国人のこうした「目的外入国」の可能性を塞ぐという観点からも期待されるものなのでしょう。個人的には入管法改正案ではまだ不十分な点があるとは思いますが…。)
経済的にはそろそろインフラ不足が目立ってきた
さらに、純粋に経済的な問題を述べるなら、そろそろインバウンド観光を受け入れる側の、さまざまなインフラが不足し始めている、という点は無視できません。
たとえば日本全国でホテル代の高騰が始まっているとの報道もありますし、ゴールデンウィーク中には新幹線がすし詰めになってしまった、などとする報告もあります(とくに鉄道系ユーチューバーの方の動画でそういう趣旨のものが複数見られます)。帰省ラッシュ・Uターンラッシュにインバウンド需要が重なったためでしょうか?
このように考えていくと、日本のインバウンド施策の課題は、いくつかの点に絞れるでしょう。
最大の課題は、インバウンド観光客の出身国を分散し、欧米豪など日本にとって「望ましい国」からの観光客を誘致することにあります。これらの国は一般に1人あたりの支出額も多く、また、リピーターになってくれる可能性も高いからです。
これに続き、インバウンド観光客が日本を訪れる時期や場所などの分散を図るキャンペーンなどがあっても良いかもしれません。日本人にとっての帰省シーズンにあわせて大量の外国人が新幹線や飛行機の国内線に殺到すれば、日本全体の公共交通システムがパンクし、日本経済が麻痺してしまうおそれもあります。
この点、ゴールデンウィーク後半のインバウンド客に関するデータは、現時点ではまだ揃っていませんが、ポストコロナで日本人の異動需要も高まっているはずですので、想像するに、無秩序なインバウンド客の増加は日本各地でさまざまな混乱をもたらしたのではないでしょうか。
したがって、外国人観光客の皆さまには、時期的にゴールデンウィークやシルバーウィーク(※)、盆・暮れ・正月のあたりを避けていただき、また、東京都内や千葉県の遊園地、富士山といった「定番スポット」だけでなく、北海道から沖縄までのさまざまな地域にも訪れていただけるような施策の検討が必要でしょう。
※シルバーウィークとは?
9月の敬老の日、秋分の日という2つの祝日に挟まれたタイミング。有給休暇を取得することで長期休暇につなげやすい。ただし、残念ながら今年は春分の日である9月23日が土曜日と日並びが悪く、長期休暇になり辛い模様。
じつは日本の田舎は観光資源が豊富
この点、山手線の駅名を冠し、会計士だと名乗る怪しげな金融評論家の場合、かつては「出張族」として全国津々浦々を訪れていましたが、こうした体験に基づくならば、日本国内には、人に知られていない素晴らしい場所が、まだまだたくさんあります。
実際、欧州諸国の場合だと、「ワインツアー」、「古城めぐり」といった楽しみ方があるようですが(欧州の場合は公共交通機関が日本ほど便利ではないことも多いため、レンタカーで廻るのがおススメです)、日本にも同様に「日本酒ツアー」、「神社仏閣巡り」、「温泉巡り」、「トレッキングツアー」などの楽しみ方があるはずです。
また、北海道や東北、北陸、山陰地方など、海鮮に恵まれた地域の冬の味覚には素晴らしいものがありますし、冬でも温暖な伊豆、紀伊半島、高知、宮崎、鹿児島、亜熱帯地域の沖縄などのように、同じ日本国内でも気候は大変バリエーションに富んでいます。
日本の「お城」は姫路城が有名ですが、意外と東京にも、たとえば皇居には江戸城の遺構が残っていますし(ちなみに江戸城の場合は入場無料です)、新宿・歌舞伎町などの繁華街には西洋風のお城っぽい雰囲気の建物があるとの報告を受けています。
(※どうでも良い話ですが、日本の田舎道を車で走っていると、ときどき西洋風のお城っぽい建物を見かけるのですが、それと同じ感覚で欧州の田舎道を車で走っていてアンティークなお城っぽい建物を発見すると「あ、ラブホだ!」などと勘違いしてしまうのは、日本人の悪い癖でしょう。)
今後のカギは「資源開発」
いずれにせよ、訪日外国人はこれからどんどんと増えていくなかで、今後のインバウンド観光政策成功のカギを握るのは「人数目標」ではありません。いかに日本国民の生活を妨害せず、また、いかに安全保障上の根幹を相手に握られることなしに、いかに地域活性化につなげていくかが大きなポイントであることは間違いないでしょう。
なお、「観光資源」という言葉もあるとおり、観光産業自体、日本に経済的利益をもたらすという意味においては立派な「資源」です。
すなわち、今後の観光産業、観光振興施策のカギは、まさにこの「観光資源の開発」にあるのであり、温泉や「うまいもの」など、日本独自の楽しみ方をどこまで外国人に訴求できるかが大きなポイントです。
ただ、ひとつだけ確実なことがあるとすれば、外国人は日本人が思う異常に日本料理を好んでおり、日本を体験したがっている、ということでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
観光資源開発は当然だが、目先の視点で開発をやってはいけないですね。
コロナ前の最高のインバウンドの観光収入は、観光客年間3000万人で5兆円弱(4兆5千億超)、一人当たりの消費額は約15万円、東南アジアからの観光客は一人当たり平均10万円前後、欧米豪からの観光客は一人当たり平均30万円弱。欧米豪の観光客は少ないから、全体平均は低くなる。
日本の観光開発の課題は、
1.一人当たり消費額を増やすために、欧米豪からの観光客を増やすこと。
2.観光開発をした利益を日本に残すために、日本資本での観光開発を行うこと。
現在は、観光開発の大型投資は、外国資本、特に近隣のアジア国資本が行っている傾向が
ある。これでは、日本の観光資源から齎される利益は国外へ流出してしまうことになる。
3.観光を昔のような物見遊山のような形ではなく、しっかりと日本の潜在するものをきちん
と味わえる形にして提供するようにして、付加価値を高めて、ちゃんと地元に多くのお金
が落ちるようにするべきである。
例えば、高野山のような、密教の体験などができる旅行パックなど。
そうすれば、旅行単価が高くなり、また、物見遊山的な旅行パックを減らし歴史文化など
の精神的な体験ができるパックを増やせば、自ずと、欧米豪の観光客が増えるはずであ
る。
以上で全てではありませんが、観光(資源)開発も、今後の日本の未来を考えた戦略をベースに行うことは、絶対的に必要です。
正直言えば、中国や韓国の人たちとホテルの朝食ビュッフェと一緒になるのは、気分の良いものではありません。
個人的には「みっともない」という風に見える体験をしているので、この二国にはシンパシーがないですね。
日本をただ貪るだけの人たちより、もっと上品な人たちに来てほしいと、私は思います。
一言で言えば、彼らの意識には、「他者」という概念が無いですね。
世界には、自分とその血縁者がいるのみで、他は、自分の周りにある外部状況。
また、他者は自分に奉仕するべきである、自分は他者に奉仕するという気持ちはさらさら無いけど、と。
>>>個人的には「みっともない」という風に見える体験をしているので
友人は、USJで、ある国の夫婦が、全く周りの目を気にすること無く、衆人環視の中で大声で夫婦喧嘩を始め、自分たちの子供がいるにも拘らず、夫の方が妻の方を足蹴りしようとするのを、妻は罵声を発しつつ辺り構わず逃げまくっていた、風景を見た、と言っていました。どこの国かは、書く必要は無いと思います。
友人は、あのバイタリティには感心すると言っていましたが、まあ、先進国に来るレベルではないでしょうね。
空港のチェックインカウンターで、中国語訛りの日本語を話すグループが大声でゴネまくっているところに遭遇したことがある。列に並んでいた大多数の日本人は、みんなウンザリした顔をしていたけど、そのグループは構わず大声でまくし立てつづけて、ついに航空会社のスタッフが折れた時には 「どうだ、スゴイだろ」 と言わんばかりの表情でこちらを見たので 「ああ、この人達は日本人とは全然感覚が違うんだな」 と思った。
ポルトガルでの話。
ある宗教的な聖地に近づいて行くと、何やら甲高い声々を発する集団がいることに気が付いた。同行のガイドは〇○人だ、仕方が無い、という風な表情で呟いた。
こちらも、せっかく歴史ある敬虔な場所に来たのに、残念だ、と思った。
早く次に移って行かなかな、と思いつつ我慢するしかなかった。
〇○の国の集団は、大挙して日本に来るようになる前は、世界中を集団で大騒音と共に(荒らし?)回っていようだ。
>中韓台港米の5ヵ国・地域に偏重していた外国人訪日観光需要が、これら5ヵ国・地域以外にも分散し始めている
この傾向が続いてほしいものです。個人的にインバウンドの「躍進」については、この5カ国へのあまりの偏りから冷めた目でみていましたから。
さらに独断と偏見でいえば、ドイツ人の少なさが気になるところですね。ドイツといえばいわずとしれた欧州きっての経済大国で海外旅行大好きな人々で世界中の主だった観光地で見かける人々なのに、訪日客の少なさときたら…ですし。(アジアではタイがなぜか大好きみたいです)。
別に個人的にドイツが好きな国ってわけじゃありません(むしろ嫌い)が、訪日観光客を集める意義(日本と縁遠い国、関係がよろしくない国々への日本理解を深める)ことを考えれば、こういった国々からいかにして訪日客を増やすかにもっと知恵を使うべきでしょう。
>>>個人的にインバウンドの「躍進」については、この5カ国へのあまりの偏り
この理由は、日本の旅行代理店と日本の旅館(温泉地)と観光地が、日本の社員旅行や地域の商店街の団体客を集めるような体質から抜け出せないままに、日本の団体旅行の需要が無くなったものだから、その穴を、東南アジアの団体客を集客する営業に向けたからでしょう。
日本の観光業者と旅行代理店の意識と営業方針を変えることから始めなければ、東南アジアの観光客は、安いパック旅行で、大挙して日本にやって来ます。やって来ますと言うより、日本の方が誘客しているんですが。
今でも、日本の観光業者は、安易なアジア団体客の誘客しか頭に無いようです。
観光業者も今日生きるか死ぬかの瀬戸際まで来ているというのが、日本の観光業の実態のようですから、仕方のない所もあります。
しかし、その中でも、それではダメだと、欧米豪の高付加価値客の誘客に取り組み始めている観光地も増え始めています。
欧州からの観光客が少ない理由の一つは、飛行機の直行便の少なさもあります。
日本は、国際空港の整備が遅れています。
兎に角、観光立国というのならば、全体的に総合的に戦略的に、手を打って行かなくてはならないでしょう。
しかし、観光開発というと、外国語の案内板が少ないとか、トイレの整備が出来ていないとか、という小さな所に先ず目が行くのが、日本です。
もっと大所から戦略的な方針を立てなければならないのですが、そういう絵を描ける人材がいないのが、日本です。
縦割り行政の弊害もあるかもしれませんが。
「匿名」さんが生き生きしてますね。キムチ悪いですなあ。
嫌いと言っている相手に近寄ってくるのが韓国人なんでしょうかね、まったく理解できません。
■訪日外国人観光客の3人に1人が韓国人…前年比125倍急増-中央日報
https://japanese.joins.com/JArticle/304494
もっといい国の人が増えてほしいですね。個人的に特亜三国と並んで日本人がかかわるべきではないと感じているのがASEANの劣等生・フィリピン人。韓国人と並んで、いったい何しに来ているんでしょう。Facebookなどでフィリピン人からフレンドリクエストが来ても、強力にお断りさせていただいております。
海外旅行はまだまだお金がかかるものなのでしょうか、ASEANのエース、タイ人でも来ているのは金持ちの子弟が多いという印象です。結構ちゃんとした仕事についている人でも「(日本とかの)海外旅行なんて考えたこともない」という人に、まだまだ会ったりします。どれくらいの給与をもらっているのかちゃんと聞いたことがないだけなんですが。どうせならタイのような親日国からの訪問者がもっと増えてほしいですね。
アメリカ人とかも微妙ですなあ。日本からの情報伝達が最も遅いグループに属していると思われるアメリカ人。つまり日本文化の理解が低いというか。かつてのロシア語ブーム、日本語ブーム、今は中国語が最も勉強されている言語なんでしょうねえ、「敵国」とみなす国の言語を勉強する変な国だったりします。日本語学習者も今は何人くらいなんでしょうかね、今は「敵国」と思われてないせいか、3億人の国のくせに日本語学習者は少ないんですよね。
まだ武漢肺炎の流行が始まる以前の夏、立山に登ったときのことです。室堂のバスターミナル近くにある玉殿の湧水のところで家内とスナップを撮ろうとしていたら、その場にいた、それまで仲間と話していた言葉から明らかに中華系と分かる女性が、お二人をお撮りしましょうと申し出てくれたのでお願いしました。お返しに彼女のカメラでお仲間と並んだ写真を撮って、ついでに、こんな山深い地にこれほどの観光地が出来た経緯は、とか、この湧水の水源はどこかとかいったはなしなどを、してあげたのですが、かなり大人数のツアーらしき一行のみなは、それぞれに楽しげにおしゃべりしていましたが、大声で怒鳴り合うような類いのものじゃなく、別に尋ねはしませんでしたが、ああ、こりゃ、台湾からのご一行だなと、容易に見当が付きました。
登山道では、カナダ人やオーストラリア人などに行き会いましたが、こちらは大体は若いカップル。この頃はこんなところまで外国人が来るんだと、感心しましたが、総じて彼らは、日本人にというより、他国民に対してフレンドリー。日本には日本なりの、われわれの国にはない魅力があると分かって来ているのでしょう、
「じつは日本の田舎は観光資源が豊富」「今後のカギは資源開発」と言ったところで、これ、ある程度以上の文化自然への感受性が備った人間が大勢いる国が相手じゃないと、目に見える成果(金銭的リターン)は簡単には出ないように思えるんです。
以前、何かの記事で読んだ話ですが、関空→大阪、京都、奈良→富士山→東京(観光&銀座秋葉原での爆買い)→成田の、いわゆるゴールデンルート。一番の難関が富士山をバックにお目当ての記念撮影。これが天候の加減でなかなかうまくいかない。宿泊するホテルで翌日富士山周辺の天候の回復が期待できると聞くや、最終日の都内観光はキャンセルして、富士山、記念撮影→成田の、強行行程への変更をツアー添乗員に団体交渉というのが、ある国からの団体ツアーではよくあることだそうで。
日本人にしてみれば、富士山も立山もおなじく「霊峰」。その地に立ち、その気に触れることで、なにがしかの精神的感興が得られるということで行ってみるのですが、それと同質ということはないにせよ、根底のところで共感し合えるような感覚がない限り、ただ日本に行ってきたとの証拠を残さんがために、富士山が写り込んだ自分の写真は是非とも必要ではあっても、立山なんぞは意識の外ということになってしまうでしょう。
確かに日本の田舎、湖沼、山岳地帯には、独自の魅力はあるでしょう。それが分かる外国人は増加しているし、彼らにとっての利便性を向上させて、より多くを受入れるというのは、海外に日本のファンを増やすというメリットもさることながら、こちらの側にだって他国への理解、共感が培われるという、互恵的な面も大きいでしょう。
さはさりながらです。こちらから、そういう方だけが、日本旅行をお楽しみくださいとは言えません。残念ながら、日本に大勢の観光客を送り込んでくる国の中には、すべてとは言いませんが、余り歓迎したくない人間がかなりで含まれるという現実がありそうです。
まあ、インバウンド期待というなら、えり好みは出来ません。そういう人たちは、自然溢れる田舎には滅多にやってこないでしょうから、所構わず大声でしゃべり散らしたり、ホテルの備品を持ち帰ったり、舞妓さんを見ればカメラで追い回したり、奈良公園のシカに悪さをして反撃されたり、そう言った観光公害は、すでに悪質観光客の標的となってしまった感がある、特定の「観光都市」に、インバウンド利益の見返りとして、引き受けてもらうしかないのでしょうね。
彼らは殆ど団体旅行でやってくるので、日本の旅行代理店がそんな企画をしなければいいのですが、当座当面の客が欲しい観光地もあるので、暫くは無くならないでしょう。
日本の観光業者も、利幅が薄く何かとトラブルを起こすかの国の客にはウンザリしています。
観光庁も、欧米豪の高付加価値観光客の誘客に力を入れようという方針のようですから、数年後からは少しは方向性が見えて来るでしょう。
このように、当座の金の為に、彼の国からの団体客を受け入れ無くても良くなる事が、日本の健全な観光産業の目標です。
先日マクドナルドの前で、アラブ人と思しき家族連れが入り口で立ち止まって、何やら相談していました。
一見富豪風で身なりが大変良く、娘さんは超絶美人で、思わず立ち止まってしまいました。今までこんな美人見たことありません。
ただ店には入りませんでしたので、多分ハラールの表示が無かったためではないかと思います。
アラブの富豪(と美人)に来てもらうためには、受け入れる側もそれなりの準備をする必要がありますね。
世界的にも大きな人口を占めますから、ハラールは、大きなホテルやそれなりのレベルの飲食店は、かなり力を入れてやっています。ただ、街中の飲食店までは、なかなか難しいでしょう。
誰が菅総理(当時)のアイデアをつぶしたのか。
菅氏は日本全国に50の超高級ホテルを政府が主導して建てることを提案した。
たちまちにして、いったいなぜ税金を使ってまでして、ホテルを立てなければならないのかと孟反発する意見が上がる。Yahoo!でニュースが掲載されると、コメント欄は非難の嵐だった。
日本には超高級ホテルがほとんどない。1億総中流をよしとして、格差を認めず、富裕層の存在を疎ましがる社会だからだろうか?東京ですら少ない超高級ホテルが地方にはないに等しい。
そこで、インバウンド消費単価を上げるための一つの方策が全国での超高級ホテルの建設である。富裕層の地方への誘客という菅氏ならではのアイデアだったのだが、対して、日本人の観光産業への理解はこのレベル。
東京に最近開業した欧州の高級ブランド名を関したホテルが大人気。安い部屋でも1泊が数十万円の宿泊料。YouTubeにたくさんレビューが出ている。需要は作り出せる。
そういえば何年前になるだろう。麻生氏がお台場に漫画アニメ博物館の建設を提唱したことがある。やはり民主党、マスコミなどが『国立漫画喫茶』と揶揄。一顧だにされなかった。
コロナ前から各地のアニメ、漫画の舞台は海外ファンで大賑わい。コンテンツやキャラクター商品も大好評。漫画、アニメは日本が強みを発揮できる観光資源。
国立の漫画喫茶が実現していたら、お台場は国内外の客で大賑わいだっただろう。経済効果とソフトパワーにも貢献していただろう。
以前中国のホテルに宿泊したとき。
チェックインでカード引き落としをされました。
チェックアウトは部屋の確認後(階毎に従業員がいる)やっと外に出れます。
彼等はそのような文化で日本に来ます。
当然日本ではそのようなチェックはありません(性善説)
盗み放題になるのは仕方有りませんねえ。
盗む方よりも盗まれる方が悪い文化と付き合うのは相当な覚悟が必要だと思います。
「日本人の悪い癖」とはちょっと主語が大きすぎではないでしょうか?まぁこれは置いておいて。
日本大好き!や他国文化を大切にしてくださる方はどうぞどうぞ、ですが、猫も杓子もどうぞどうぞ、は治安悪化の可能性からもあまり歓迎はしないです。
正直コロナの時期の方が安心して街を歩けましたし、もうちょっとこう、海外頼みではなく国内で回るようになったらなぁと思っています。
そのためには国民に旅行する余裕が必要なのですが…今のTOPでは無理だな。
日本の地方には自然や文化など見どころが沢山あります。
飛行機、鉄道、自動車それぞれ長所がありますので、それらの交通機関と地方自治体の対応をうまく組み合わせたプランが必要ではないかと思っています。
それぞれが縦割りになってしまって地方への誘導が上手くいかないのではないかと感じていますが如何でしょうか?