国境なき記者団の「報道の自由」調査は信頼できるのか

フリーダムハウスのランキングだと日本はむしろG7トップクラス

フランスに拠点を置く「国境なき記者団(Reporters sans frontières, RSF)」が現地時間の3日に公表した「報道の自由度」では、日本のランキングは68位と昨年より3位上昇したとはいえ、G7で最低となりました。しかし、米国に拠点を置く非政府組織「フリーダムハウス」が今年3月に発表した「自由度ランキング」では、2023年も日本はG7でカナダに次ぎ2番目となり、「極めて自由度が高い社会」との評価を受けています。少なくともどちらかの調査がデタラメという可能性が濃厚です。

「日本は自由度が高い社会」=FH

フリーダムハウスの自由度ランキング

米国に拠点を置く非政府組織「フリーダムハウス」は、毎年、世界各国の「自由度」に関する調査を実施しており、現地時間の3月9日には2023年版の「自由度」、つまり “Global Freedom Scores 2023” を公表しました。

このランキングのマッピング個別スコアはそれぞれ同サイトで確認することができますが、これは「政治的な権利(Political Rights、40点満点)」と「市民の自由度(Civil Liberties、60点満点)」という大きく2つの尺度から100点満点で各国を評価したものです。

さっそくですが、これを得点順に並べ替えた図表を紹介しましょう(図表1)。

図表1 世界の自由度ランキング
ランク国名合計得点(内訳)
第1グループ(3ヵ国、1位)フィンランド、ノルウェー、スウェーデン100点(40点+60点)
第2グループ(1ヵ国、4位)ニュージーランド99点(40点+59点)
第3グループ(1ヵ国、5位)カナダ98点(40点+58点)
第4グループ(5ヵ国、6位)デンマーク97点(40点+57点)
アイルランド、オランダ、サンマリノ97点(39点+58点)
ルクセンブルク97点(38点+59点)
第5グループ(5ヵ国、11位)日本、ウルグアイ96点(40点+56点)
ベルギー、ポルトガル、スイス96点(39点+57点)
第6グループ(2ヵ国、16位)スロベニア95点(39点+56点)
豪州95点(38点+57点)
第7グループ(6ヵ国、18位)ドイツ94点(39点+55点)
チリ、エストニア、台湾94点(38点+56点)
バルバドス、アイスランド94点(37点+57点)
第8グループ(6ヵ国、24位)英国93点(39点+54点)
アンドラ、マーシャル諸島93点(38点+55点)
オーストリア、ドミニカ、ツバル93点(37点+56点)
第9グループ(6ヵ国、30位)カーボベルデ、キプロス、セントルシア92点(38点+54点)
ミクロネシア、パラオ92点(37点+55点)
チェコ92点(36点+56点)
第10グループ(4ヵ国、36位)コスタリカ、バハマ91点(38点+53点)
キリバス91点(37点+54点)
セントビンセント・グレナード91点(36点+55点)

(【出所】 Freedomhouse, Global Freedom Scores 2023 をもとに著者作成)

日本の得点はG7とG20で2番目に高い

いかがでしょうか。

このフリーダムハウスのランキングでは、日本はウルグアイ、ベルギー、ポルトガル、スイスとともに上位5番目のグループ(ランキングでいえば11位)に位置し、特に政治的権利に関しては40点満点、市民の自由度に関しても60点満点中56点と、かなり高い点を得ていることがわかります。

ちなみにG20諸国のランキングを一覧にしたものが、次の図表2ですが、G7、G20諸国の中で、日本よりも上位にいる国はカナダだけであり、欧州諸国(ドイツ、英国、イタリア、フランスなど)を大きく上回っていることがわかります。

図表2 G20諸国の自由度ランキング
グループとランキング得点
カナダ第3グループ(5位)98点(40点+58点)
日本第5グループ(11位)96点(40点+56点)
豪州第6グループ(16位)95点(38点+57点)
ドイツ第7グループ(18位)94点(39点+55点)
英国第8グループ(24位)93点(39点+54点)
イタリア第11グループ(40位)90点(36点+54点)
フランス第12グループ(44位)89点(38点+51点)
アルゼンチン第16グループ(52位)85点(35点+50点)
韓国第18グループ(59位)83点(33点+50点)
米国第18グループ(59位)83点(33点+50点)
南アフリカ第22グループ(70位)79点(33点+46点)
ブラジル第26グループ(80位)72点(30点+42点)
インド第30グループ(91位)66点(33点+33点)
メキシコ第35グループ(102位)60点(27点+33点)
インドネシア第37グループ(108位)58点(30点+28点)
トルコ第58グループ(146位)32点(16点+16点)
ロシア第73グループ(177位)16点(5点+11点)
中国第80グループ(191位)9点(▲2点+11点)
サウジアラビア第81グループ(195位)8点(1点+7点)

(【出所】 Freedomhouse, Global Freedom Scores 2023 をもとに著者作成)

客観性と透明性が極めて高いランキング

このフリーダムハウスのランキングは、評点が非常に細かく設定されており、「政治的権利」に関しては10項目、「市民の自由」に関しては15項目の共通の設問について、各々4点満点で評価され、その内訳については各国のページで閲覧することが可能です。

いわば、ランキングの客観性と透明性は、極めて高いといえるでしょう。

なお、2023年版の個別レポートについてはまだアップロードされていないらしく、日本に関しては、現時点では2022年版しか出ていませんが、偶然でしょうか、2022年も今年と同様に、日本の評点は96点でした。

そして、「なぜ日本が96点なのか」については、フリーダムハウスのウェブサイト上、その理由が詳しく記述されています。2022年において4点満点でなかった項目は、次の4項目です(すべて4点満点中3点でした)。

  • D1 Are there free and independent media?
  • F4 Do laws, policies, and practices guarantee equal treatment of various segments of the population?
  • G3 Do individuals enjoy personal social freedoms, including choice of marriage partner and size of family, protection from domestic violence, and control over appearance?
  • G4 Do individuals enjoy equality of opportunity and freedom from economic exploitation?(3/4)

これらの項目を意訳すると、こんな具合です。

  • D1…その国に自由で独立したメディアは存在しているか?
  • F4…その国の法律や政策、慣行は、その国を構成するさまざまな層の人々の平等な取扱いを保障しているか?
  • G3…その国の個人は、結婚相手や家族の大きさの選択、DVからの保護、服装の自由を含めた個人の自由を享受しているか?
  • G4…個人は機会の平等と経済的搾取からの自由を享受しているか?

「記者クラブ」が日本社会の自由度を下げている

日本は25個中、上記4つを除く21項目で4点満点を得ているのですが、上記4つに関しては3点に留まりました。いったい何が悪かったのでしょうか?

このうちD1についてはこんな内容が記載されています。

Freedom of the press is guaranteed in the constitution, and Japan has a highly competitive media sector. However, press freedom advocates have expressed concern about a 2014 law that allows journalists to be prosecuted for revealing state secrets, even if the information was unknowingly obtained. A 2017 report by the UN special rapporteur on freedom of expression noted concern about pressure on the media from the government, and recommended the repeal of Article 4 of the Broadcast Act, which gives the government the power to determine what information is “fair” and thus acceptable for public broadcast.

Under the traditional kisha kurabu (press club) system, institutions such as government ministries and corporate organizations have restricted the release of news to journalists and media outlets with membership in their clubs. While the club system has been criticized for privileging the major dailies and other established outlets that belong to it and potentially encouraging self-censorship, in recent years online media and weekly newsmagazines have challenged the daily papers’ dominance of political news with more aggressive reporting.

これも意訳しておきましょう。

  • 報道の自由は憲法で保障されており、日本にはかなり競争力の高いメディアが存在する。しかし、報道の自由を重視する人々の間では、2014年に成立した、国家機密を暴露した場合には、そうと知らずに入手した場合を含め、それを入手したジャーナリストが起訴され得る法律に対し懸念を表明している。
  • 2017年に公表された国連特別報告者による表現の自由に関する報告書では、政府からのメディアに対する圧力についての懸念も指摘されており、あわせて放送法第4条についても、いかなる情報が「公正」なものであるかを政府が決定し得るものであるとして、廃止を勧告している。
  • 伝統的な「キシャ・クラブ」(プレス・クラブ)制度は、省庁や企業などが発表する情報を、会員である記者や報道機関に制限する仕組みである。この制度は、大手日刊紙を含めたクラブ所属メディアを優遇し、自己検閲をも助長する可能性があるとして批判されてきた。
  • もっとも、近年ではオンラインメディアや週刊誌が政治報道の分野において、これまでの日刊紙の支配に挑戦すべく、より積極的な報道を行っている。

…。

なんのことはありません。

新聞、テレビを中心とする、いつもの「オールドメディアの問題」が、日本社会の自由度を引き下げているだけの話です。

FH無視しRFSを取り上げる日本

なぜかFHのレポートを無視する日本のメディア

ちなみに、ここまでの話題は、『なぜか日本のメディアが頑なに報じない「自由な日本」』でも取り上げた内容の繰り返しに過ぎません(ただし、一部の図表については、より見やすく改変しています)。

なぜこの話題を今さら繰り返したのかといえば、その理由は2つあります。

ひとつめは、このフリーダムハウスのレポートが公表されてから、すでに2ヵ月近くが経過するにも関わらず、わが国の主要メディアがこのレポートを報じた形跡がないこと。

「フリーダムハウス・2023 日本」などで検索しても、出て来るのは東京・山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士が運営しているウェブ評論サイトを含め、「大手とはいえないウェブサイト」ばかりであり、大手新聞社・テレビ局などのウェブサイトがほとんどヒットしないのです。

なぜ、日本のメディアはこのレポートの存在を、完全に無視するのでしょうか?

もしかして、日本のランキングが非常に高いからでしょうか?

RSFランキングだとG7で最低に!

ただ、「本日」、これを取り上げた理由は、もうひとつあります。

それは、フランスに本拠を置く「国境なき記者団(Reporters sans frontières, RSF)」が、今年版の「報道の自由度ランキング」(classement mondial de la liberté de la presse)を公表したからです。

Classement mondial de la liberté de la presse 2023 : les dangers de l’industrie du simulacre

La 21e édition du Classement mondial de la liberté de la presse établi par Reporters sans frontières (RSF) révèle des évolutions majeures et parfois radicales, liées à une instabilité politique, sociale et technologique.<<…続きを読む>>
―――2023/05/03付 RSFウェブサイトより

こちらのランキングだと、日本の報道の自由度は、なんと68位でG7諸国最低となりました。いちおう昨年の71位から3位上昇したものの、依然としてかなり低いといえます。

G20で比べても「下から数えた方が早い」

ちなみに図表3は、G20諸国のRSFランキングを一覧にしたうえで、さきほどのフリーダムハウスのランキングと対応させたものです。

図表3 RSFランキングとFHランキングの対照表
FHランキング両者の差異
15位:カナダ5位▲10位
21位:ドイツ18位▲3位
24位:フランス44位+20位
25位:南アフリカ70位+45位
26位:英国24位▲2位
27位:豪州16位▲11位
40位:アルゼンチン52位+12位
41位:イタリア40位▲1位
45位:米国59位+14位
47位:韓国59位+12位
68位:日本11位▲57位
92位:ブラジル80位▲12位
108位:インドネシア108位±0位
128位:メキシコ102位▲26位
161位:インド91位▲70位
164位:ロシア177位+13位
165位:トルコ146位▲19位
170位:サウジアラビア195位+25位
179位:中国191位+12位

(【出所】Freedomhouse, Global Freedom Scores 2023 および Reporters sans frontières, Classement mondial de la liberté de la presse 2023 をもとに著者作成)

いかがでしょうか。

RSFランキングだと、日本はG7で最下位であるだけでなく、G20で比較すると、南アフリカ、豪州、アルゼンチン、韓国よりも下位です。というよりも、下から数えた方が早いといえます。

なお、中国がRSFで179位、フリーダムハウスで191となっており、両者に12位の差がついている理由は、登場する国・地域の数はRSFが180ヵ国・地域、フリーダムハウスが210ヵ国・地域と、FH版の方が30ヵ国・地域多いからです。

したがって、下位の国々に関しては、RSF版であろうが、フリーダムハウス版だろうが、あまり状況は変わりません。

透明性に欠けるRFSランキング

しかし、上位の諸国に関してはズレが大きく、とくに日本のランキングについては、少なくともどちらかが「デタラメ」だと考えた方が自然でしょう。FH版だと11位で上位5番目のグループに入っているのに、RSF版だとG20諸国で「下から数えた方が早い」からです。

ただし、ここでポイントとなるのは、RSFランキングにおける評点の「透明性」です。

RSFのウェブサイト上、いちおうランキングがリスト表示されており、それっぽい評点項目も並んでいるのですが、「なぜその評点となったのか」に関する算定根拠の詳細は見当たりません。

フリーダムハウスのレポートだと合計25個の項目のそれぞれに点数が示され、「なぜその点数になったのか」に関する詳細説明が付されているのですが、これに類する説明が、RSFのウェブサイトには掲載されていないのです。

いちおう、RSFのウェブサイトにはその「基準」(Méthodologie détaillée du Classement mondial de la liberté de la presse 2023)らしきものは掲載されているのですが、個別国・地域のページを見ても、「どの基準に照らして誰がどう点数を積み上げてそうなったのか」はよくわかりません。

ちなみに日本に関しては、「議会制民主主義の国ではあるが、伝統の重さ、経済的利益、政治的圧力、ジェンダーの不平等により、ジャーナリストらは政府に説明責任を負わせるという役割を十分に発揮できていない」、などと記載されています。

Japon

Le Japon est une démocratie parlementaire qui respecte les principes de liberté et de pluralisme des médias. Cependant, le poids des traditions, les intérêts économiques, les pressions politiques et les inégalités de genre empêchent les journalistes de pleinement exercer leur rôle de contre-pouvoir.<<…続きを読む>>

ただ、記述を読んでも、何とも主観的です。

つまり、トップページを読んでも「日本の総合スコアは63.95点」、「日本のランキングは68位」という「結論」だけがポンと記載され、詳細説明を読んでも主観的な記述がひたすら続いているだけで、フリーダムハウスのような「項目別の評点」などは設けられていない、というわけです。

RSFでも「キシャ・クルーブ」が問題視されている!

もっとも、今回のRSFランキングでも興味深い記述が出てきます。

Contexte politique

Depuis 2012 et l’accession au pouvoir de la droite nationaliste, les journalistes se plaignent d’un climat général de méfiance, voire d’hostilité à leur égard. Le système des clubs de presse (kisha clubs), qui n’autorise que les médias établis à accéder aux conférences de presse et aux hauts responsables, pousse les reporters à l’autocensure et représente une discrimination flagrante envers les journalistes indépendants ou étrangers.

これについても、英文を意訳しておきましょう。

政治的背景

2012年以降、国家主義的な右派が台頭したことで、多くのジャーナリストらは、自分たちに対して不信感や、ときとして憎悪の目を向けられていると訴えている。これに加え「キシャ・クルーブ」、つまり「記者団のクラブ」と呼ばれる仕組みは、既存の報道機関に対してのみ、政府のイベントに参加し、当局者にインタビューすることを許すものである。これによりジャーナリストらは自己検閲を余儀なくされており、さらにはフリーランスや外国人記者に対するあからさまな差別が行われている。

要するに、RSFでもフリーダムハウスと同様、日本の自由度を引き下げているのは記者クラブ制度だと指摘されている、というオチが付いた格好です。

RSFランキングの説明は?

もっとも、このRSFランキング、どうして日本に関しては、フリーダムハウスと比べてここまで大きな差がつくのか、やはり適切な説明が欲しいところです。

また、ここまで露骨に異なる結果が生じているにも関わらず、あいかわらず日本のメディアはRSFの方を大々的に取り上げているようですが、正直、そんなことをするから新聞の部数は低迷し、テレビの視聴時間は減っていくのではないか、などと思うのですが、いかがでしょうか。

余談ですが、RSF、FHともに、記者クラブ制度に言及がありました。したがって、少なくともRSF、FHの両評価上、記者クラブ制度が日本の自由度に関する評価を引き下げている元凶のひとつであることは、間違いありません。

したがって、日本は今すぐ記者クラブを廃止すれば、RSF、FH双方のランキングが上昇することは間違いないでしょう。。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. リバーサイドおじさん より:

    「RSFの調査対象は大手メディアだけです(キリッ)」と言われれば、納得してしまいそうな気も…

  2. 匿名 より:

    数字は嘘をつかないが詐欺師は数字を使って嘘をつくと誰かが言ってた。

  3. 北麓のメガじい より:

    どこかの国と同じで我々は何時も「被害者」ってことかな。
    「報道の自由」が日本ほど進んでる国はないだろ。
    報道するもしないも「マスゴミの自由」自在だけどなwwwww

  4. 匿名 より:

    日本の記者クラブは、「報道の自由」というよりも、「報道を自由にしないでおこうね」という暗黙の了解の中で、「(真剣に)報道しなくてもいい自由」を享受しているように、傍からは見える。

    しかしながら、これだけ好き勝手にいろんなことを書いた情報が飛び交っている国の「報道の自由」が下位クラスとすれば、上位クラスの国では、どんな記事が書かれて放送されているのか、今までも感じてきた疑問。

    国民の感覚からすれば、FHの方が正当のように感じられる。
    RSFって、どんな組織なのか?

    評価の基準を明らかにしないで、発表するという姿勢であれば、彼らの本職の記事の信憑性も疑わしく感じられる。記事の客観性と記事の信頼性の基準が曖昧なのではないか、と。

  5. わんわん より:

     2010年 11位 2009年 17位
    ※wiki 世界報道自由度ランキング(せかいほうどうじゆうどランキング、英: Press Freedom Index; 報道自由指数)参照
     民主党政権下での順位をみればメディア(ジャーナリスト)によるマッチポンプであることはあきらかかと思います

    1. 匿名 より:

      メディア(ジャーナリスト)によるマッチポンプ、とはどういうことですか?

      このランキングにはずっと疑問を感じていたので分かり易く説明して頂けると助かります。

      1. 匿名 より:

        RSFのスコアはメディア関係者や弁護士へのアンケートによるのだから、このような乖離が出るのは当たり前。メディアの傀儡政権民主党時代のランクが高いのも当然。そして、RSFのランクだけを取り上げるのも至極当然のことと思われる。唯一の救いは、記者クラブを問題視していることか。

        1. 匿名 より:

          成る程。分かり易い説明、ありがとうございました。

  6. Sky より:

    フランスメディアで思い出すのは、ゴーン逮捕時の東洋人蔑視を背景にしているとしか思えない報道姿勢。
    また、そのつながりで日本メディアで思い出すのはユーチューブで見た、英国(だったはず)で開催されたルノー日産三菱自三者連合の記者発表会における日本報道陣の情け無いほど無能な質問者。
    どちらも問題有り、と思います。
    ここでも、内外色々な視点での多面的判断が必要な感じです。

  7. カズ より:

    RSFの方は、なかば各国ジャーナリストの主観による「自己満足度ランキング」。
    だから、自己否定を意味する「FHの評価との乖離 」は報じられないのかと・・。

    *まさか、国境なき記者団側の採点の方にこそ ”国境” が存在してるなんてですね。

  8. クロワッサン より:

    2016年だとRSFは20人の主観による判断の合計との事で、6〜10段階で評価するとの事だから、高評価しようと思えば高評価する理由を挙げれるだろうし、低評価しようと思えば低評価する理由を挙げれるだろうし、って事で、志位的な判断の余地が大きいんでしょうね。

    報道の自由度はタンザニア以下?国境なき記者団順位の決め方
    https://www.news-postseven.com/archives/20160620_419503.html?DETAIL

  9. 攻撃型原潜#$%&〇X より:

    「国境なき記者団」の調査方法は記者自身へのアンケート方式だか聞き取りと、どこかで見たように思います。となれば、一般市民の感覚とはズレてくるのは当然です。
    マスゴミ村に住む住人が不自由さを感じるならば、それは社会に関する不自由さというよりも、ムラ社会内の不自由さ、つまり記者クラブのような利権団体や会社の方針に縛られる等の不自由さを表しているように思えます。
    少なくとも市民にとっては記者クラブなど関係ないし、支持もしていないのに、不自由だなんて言われてもね、「それはマスゴミ村の、お宅の都合でしょ」としか答えようがありません。
    そのような内輪の事情を覆い隠してRSFの結果だけを取り上げて「日本は報道の自由度が低い」と吹聴するマスコミは、明らかに印象報道を行っています。共産プロパガンダと大した違いはありません。

  10. 農民 より:

     D1では天下のNHK様が……まぁ民放もですが、国家から完全独立(受信料や電波制度の悪用)し自由に(偏向上等好き放題勝手に)振る舞っているので、D1は満点でないとおかしい!むしろ締め付けて正常化しろという意味で減点なら笑いますが。
     F4、G3に関してはそもそも日本は階級社会を明治で一応脱して久しく地道にやっていますし、G4についてはまだ女性の出世機会が妨げられている部分があったり(それでも女性幹部枠を強制的に50%設けるような施策には反対します)、大学入試で女性枠が密かに絞られていた事件(逆にこれは論外)もありますが……おそらく欧米人の考える[不平等]や[搾取]といったものは、奴隷制や人種差別制度の名残のような、日本人ではそもそも思いつきもしないようなえげつないやつなので……
     つらい思いをしている当事者達を忘れてはなりませんが、この報道評価を通じ、総じて日本は恵まれた社会であるとも感じます。ある一点を極限に強調してこの国はダメだーとかいう言論には乗りたくないものです。
     最近の流れだと、「LGBTあqswでrftgyふじこ」……なんでしたっけ、後半がちょっと不正確ですみません。これらで当事者を置いてけぼりにした活動家利権など、逆に懸念せねばならぬほどですし。

    1. 元ジェネラリスト より:

      ランキングの低さは不満分子(文句ばっかり言ってるやつ)の多さの指標なのかもしれません。(笑)

  11. 匿名 より:

    RSFのページに

  12. 元ジェネラリスト より:

    NHKニュースですら、ランキングの結果は報道しても測定方法に一切触れないいつもの報道ですが・・・
    RSFのページの”Méthodologie”に書いてますけど、

    このスコアは、2つの要素に基づいて算出されます:
    メディアやメディア関係者がその機能を発揮する際に行われる虐待に関する定量的な調査;
    報道の自由の専門家(ジャーナリスト、研究者、学者、人権擁護者など)が、RSFが提案した24の言語によるアンケートへの回答を通じて測定する、各国の状況の質的分析です。

    個人の主観による測定なので、この時点で極めて怪しくて。
    主観的なアンケート結果をいくらこねくり回しても、測定者の違う数値を比較できるようにはならんでしょう。
    国個別の分析には多少意味があるかもしれませんが、ランキングには意味がないと思います。

    昨日たまたま、こんな証言を見かけました。さもありなんです。(笑)

    これね。誰が評価していると思う。要路要路に左翼学者がいてせっせと情報提供してるの。時々、そのポジシャンにいることを自慢する学者さんにお会いする。 https://t.co/ZexNXvMWXC— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) May 3, 2023

  13. 匿名 より:

    よくマスメディアで引用される国境なき記者団のランキングは、日本のNGOに委託されたもので、回答者も審査内容も公表していない不透明なもの。
    客観的な数値によるものではなく、回答者の主観による。
    ランキング内のコメントから察するに、左派のフリーランスや学者が回答者だと思われる。
    おそらく、人選があまりにも偏りすぎていて公表できないのだろう。
    委託されたNGOの情報があまりにもなさ過ぎる。

  14. 匿名 より:

    自由度が高いよりもガバガバという表現のが正しい気がする

  15. めがねのおやじ より:

    毎年この新宿会計士さんサイトで言われる事だが、「国境無き記者団」の国別自由度は、偏向が酷すぎる。ひとりで食っているフリーランスが会見に出禁を喰らう、過去の発信物を明示しない、こんなヒトらは自分で勝手にやればいい話で、いちいち日本に文句を言う筋合いはない。で、結果がコレですか(失笑)。

    「日本の報道の自由度は68位でG7最低(^^)?米国、韓国、アルゼンチンより下」ハア・・・。いくらなんでも物差しが歪んでますよ。例えれば日本の点数は1点刻みのところ、大して自由度の無い国は同じ得点が10点刻みじゃないですか。国境無き記者団を日本のマスコミが使うのは、日本を落とし入れる事が出来るからでしょう。

    一方、フリーダムハウスの自由度ランキングで日本は96点(100点満点)11位!G7とG20では2番目に高く、カナダに次いで2位とか。「記者クラブ」の弊害はとてつもなく大きいですが、反社の新聞記事見てたら、あゝなんとモノが言える自由な国だろうーーと思います。悪ノリすんなよAMTN!

  16. 引きこもり中年 より:

    素朴な疑問ですけど、報道の自由とは何ですか。記者のための自由ですか。愛読者のための自由ですか、(記者や愛読者以外の人も含めて)国民のための自由ですか。

  17. 匿名 より:

    放送法での公平な報道の義務を撤廃するべきと意見がある。そのためには必須の前提がなければならない。
    現在、全国ネットの在京キー局の数はわずかに5つか6つに過ぎない。放送機関は寡占状態である。このような寡占状況で公平生の義務を撤退すれば多様な意見を保障することなど到底無理であろう。既に現在の報道内容がそれを証明している。
    報道の公平性の義務を撤廃したとしてもなお多様な意見が担保されるためには放送業界への自由な参入によって放送局の数を増やすことだ。現在の放送業界は記者クラブと同じ。既得権益を守ることで他者の自由と社会の公平性を奪っている。報道の自由度を下げているのはマスコミ自身に他ならない。
    菅前総理がマスコミの孟バッシングで辞めさせられた理由は電波オークションに手をつけようとしたからだということがまことしやかに言われている。嘘か本当かわからない。マスコミ、総務省、そして自民党を含む与野党がそれぞれの思惑で利権をしゃぶり尽くしていたとしても、さもありなんと映る。

    1. 匿名 より:

      高市でさえも現在の放送法と放送業界の慣行を正そうという気はさらさらないようだ。

  18. こんとん より:

    国境なき記者団(RSF)による報道の自由度ランキングの問題点は大きく3つあると思います

    1.評価項目と点数がアンケート対象者個人の主観によって計測されており、客観性に乏しい
    2.アンケート対象者の選出が主催者(RSF) の密室で行われており、透明性に乏しい
    3.各国のメディアは同国のアンケート対象者により評価されており、国ごとにアンケート回答者が異なるため、データの一貫性が失われる

    これは私見ですのでChatGPTに反論してもらいました

    1. こんとん より:

      User
      以下の批評に対して、反論してください。

      国境なき記者団(RSF)による報道の自由度ランキングの問題点は大きく3つあると思います
      1.評価項目と点数がアンケート対象者個人の主観によって計測されており、客観性に乏しい
      2.アンケート対象者の選出が主催者(RSF) の密室で行われており、透明性に乏しい
      3.各国のメディアは同国のアンケート対象者により評価されており、国ごとにアンケート回答者が異なるため、データの一貫性が失われる 

      ChatGPT
      国境なき記者団(RSF)による報道の自由度ランキングは、報道の自由度に関する世界的な情報を集約するために、一定の主観性があることは事実ですが、その客観性は高いと主張できます。

      1.評価項目と点数がアンケート対象者個人の主観によって計測されており、客観性に乏しい

      報道の自由度ランキングにおいて使用される評価項目は、国連、国際特赦権、国際人権規約などの国際的な基準に基づいており、RSFが独自に開発した基準です。アンケート対象者の回答は、各国の報道の自由度を評価するために使用され、全体的なランキングの算出には、さまざまな観点からの評価が反映されます。

      2.アンケート対象者の選出が主催者(RSF) の密室で行われており、透明性に乏しい

      アンケート対象者は、報道の自由度に関する知識と経験がある人々、例えばジャーナリスト、法律家、人権活動家、学者などが選ばれます。RSFは、アンケート対象者の選定プロセスにおいて、透明性を確保するために、アカデミックな委員会によって審査されます。

      3.各国のメディアは同国のアンケート対象者により評価されており、国ごとにアンケート回答者が異なるため、データの一貫性が失われる

      報道の自由度ランキングにおいては、各国のメディアに対する評価は、各国のアンケート対象者によって行われます。このアプローチにより、各国で報道の自由度に対する理解度の差異を反映することができます。ただし、ランキングにおいては、各国のメディアに対する評価は、複数の回答者からの回答を集計していますので、データの一貫性は保たれます。

      以上の理由から、国境なき記者団(RSF)による報道の自由度ランキングは、報道の自由度を評価するための一つの指標であり、その客観性は高いと言えます。

      1. こんとん より:

        RSFが独自に開発した基準、
        アカデミックな委員会によって審査、
        複数の回答者からの回答を集計

        これらが全て公平に運用されてる性善説の世界ならそうかもしれないけど、RSF含むこれらにバイアスがかかっているのでは?という話なんですけどねえ・・

        1. 匿名 より:

          そのChatGPTの反論をChatGPTに反論してもらったら?

      2. 匿名 より:

        これは、簡単です。

        chatGPTは、日和見と言うかゴマスリなので、質問の仕方を変えれば、質問の主旨に沿って文章を生成してきます。単に、文章生成機ですから。

        反論してくれ、と指示したから、反対意見らしく文章を生成して来ただけです。

        「問題点を挙げてくれ」とか「正しい点と誤った点を挙げてくれ」と言えば、それに沿ったことを尤もらしく文章を生成してきます。
        その他、自分が答えて欲しい方向に誘導する質問をして行けば、それなりの文章を生成してきます。

        国会の質疑は、chatGPTにやって貰えばいい。賛成、反対、都合良く文章を生成してきます。

        chatGPTは、ご主人様の機嫌を損ねないように対応してきます。

        1. こんとん より:

          >匿名様
          レスありがとうございます。
          まぁ調教次第ですよねw
          ただまぁ特定野党のような先入観だけの揚げ足取りよりはレベルが高いので、
          疑似ディベートの相手としては有用じゃないかと思うわけです。
          自分の知らない情報や論拠などもネットの海から拾い上げて提示してくれるわけで、自分の論拠・論点・弱点などを整理する、新しい視点を提供してもらったりしています。

          1. 匿名 より:

            その通りです。
            自分が何かを追究したい時は、世の中にある情報をかなり幅広く集めて来るようで助かります。
            ただ、生身の人間のように、思いがけ無い答えが無いので、しばらくすると飽きて来ます。
            馬鹿とハサミは使いようと言いますが、chatGPTは、馬鹿では無いので、かなり使いようはあるようですね。

  19. KY より:

     昨日の地元TVは放送法をネタに、「如何に自分たちが政府の圧力を受けているか」とありもしない事で被害者面してましたが、やはり「芸能界からの圧力」に屈した事には全く触れませんでした。

    1. こんとん より:

      「芸能界からの圧力」
      マスコミと芸能界、追加して特定野党・特定アジアあたりは同一の利権を貪り合うお仲間のようなものですからねぇ・・

      彼らにしたら同じムラの芸能界(ジャニーズ事務所)よりも、故ジャニー喜多川氏の未成年者性的暴行を暴いた文春や裁判判決、英BBCの特集報道の方がよほど圧力・外圧と感じてると思います・・残念ですが

    2. 匿名 より:

      多分、圧力とは感じていないはずです。何故なら、それは、自分達が自主的に行う「忖度」だから。「忖度の自由」です。
      彼らにとっては、「忖度」と言う「報道しない自由」は、確保されている訳です。
      自分達で、忖度と言う自主規制をしておきながら、「報道の自由」が無いとは、それは最早、自分達の忖度体質をチョロまかす詭弁ですよ。
      詭弁を使う人間は、詭弁をインテリ的発言だと信じ込んでいるから、そこから抜け出せないです。
      それに、「報道の自由が無い」と言ってれば、真面目に取材しなくていいから楽です。自分達の怠惰怠慢の隠れ蓑に出来る。
      これじゃ、RSFランキングは、何時迄も低いままです。また、低いままにしておきたいですよね。

  20. 雪だんご より:

    さもありなん、ですね。
    やはりマスメディアは一度壊滅状態かそれに近い状態に陥って、
    改革を強制されない限りはどうしようもないのでしょう。

    問題は、「改革なんかしたら儲からない」と言う判断で
    業界その物がなくなってしまうか、開き直って
    金儲けだけの為のマイナーメディアしか存在しない時代が来るかも知れないと言う所……

  21. Masuo より:

    左派のアレですね。被害者ポジション。
    「我々は政府に虐げられてかわいそうなのだ。だからもっと優遇されるべきなのだ」
    もしこのご時世、本当にそう考えているなら、救いようがないですね。

    それか、国債の格付けみたいに、とにかく日本が高く評価されることを嫌う。
    日本は永遠に世界に対して卑屈でなければならない、みたいな感じでしょうか。

  22. DEEPBLUE より:

    BBCの報道に対する反応を見ると、FHはむしろ過大評価ではないだろうかと思います。
    個人レベルの言論は高いですが、記者報道になると2つの間くらいじゃないでしょうかね?有名週刊誌とかもバイアスの元でですし

  23. はにわファクトリー より:

    ジャーナリズムに不信や憎悪の目が向けられるのは、彼らの性根に「独善」を見るからです。
    情報流通手段を独占的に使用していることが、「権力の行使」何かのように考えているからです。今はそうゆう時代ではありません。輪転機を模したとされる社屋の会社はその形が虚勢虚飾の顕れです。

  24. x60 より:

    共に参考程度とみていいかと思うのですが、
    どちらかと言うとRSFのほうが私は近いかなと。
    一つは両方挙げている記者クラブの存在
    とクロスオーナーシップの問題。
    これらが相当メディアコントロールをしている[特に官僚]
    ジャーナリズムではなくプロパガンダ機関とかしている
    一方相手が民間に関してはそれほど悪くないと思う。
    もう一つは取材する側の問題。政治家と会食してお土産もらってくる記者は論外として、
    NHKをはじめオールドメディアに相当与野党問わず政治家の親族が紛れこんでる件について(特にテレビ)
    メディアの自由度が低いのはオールドメディア自身がが証明してるのだから。

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