打ち上げ失敗に「おめでとう」の雰囲気こそ米国の強み
ロケットの打ち上げ失敗で、経営者自身が「おめでとう」とツイートを発信しました。どこかの国のように、打ち上げを延期しただけで「それは一般に失敗と言いまぁす!」などと喜々としてあげつらうメディア記者もいません(いるのかもしれませんが目立ちません)。それどころか、今回の失敗を次につなげるという前向きな雰囲気で満ち溢れています。このあたりが米国の強さの源泉なのかもしれません。
マスク氏「おめでとう」
米国の実業家であるイーロン・マスク(Elon Musk)氏が経営するSpaceX社は現地時間の20日、大型宇宙船「スターシップ」、「スーパーヘビー」を打ち上げましたが、失敗に終わり、最後は破壊指令により空中で爆破された模様です。
ただ、これに関するマスク氏のツイートが、大変に興味深いものです。
Congrats @SpaceX team on an exciting test launch of Starship!
Learned a lot for next test launch in a few months. pic.twitter.com/gswdFut1dK
— Elon Musk (@elonmusk) April 20, 2023
いきなり “Congrats” 、つまり「おめでとう」で始まるツイート。
これはいったいどういうことでしょうか。
巨大ロケットの打ち上げ
そもそも今回の実験は、ニューヨークのちょっとした高層ビルほどの大きさがあるロケットを安価に打ち上げるための実験、という位置づけだったようです。
『ASCII.jp×デジタル』に4月17日付で掲載された『SpaceX、史上最大のロケット「スターシップ」打ち上げ 4月17日21時15分配信開始』という記事によれば、今回打ち上げられたうちの「スターシップ」は全長50m、直径9m、最大定員100人という大型宇宙船。
一方のスーパーヘビーは、全長69m、33基のラプターエンジンを搭載した「クラスタータイプ」(※)のロケットで、しかも打ち上げ完了後は自動的に指定した場所に着陸し、再度使用できる、という設計なのだそうです(※「クラスタータイプ」とは多数のエンジンを組み合わせて強い推進力を得る仕組みのこと)。
また、SpaceX社の昨年11月15日付の記事でも、こんな趣旨のことが記載されています。
- 月面での有人探査を長期的に続けるには、乗組員と大量の貨物を安全かつ手頃な価格で輸送する必要がある
- NASAは、 “Starship” の有人着陸システムをさらに開発するために、SpaceX との契約を変更すると発表した
- 当初はNASAのアルテミスⅢミッションの一環として、月周回軌道と月面の間で宇宙飛行士を運搬できる月着陸船の開発に選ばれたが、SpaceX社はNASAのアルテミスⅣミッションの一部として、2度目の有人着陸デモンストレーションをサポートする
- SpaceX社はさらに、月と深宇宙探査の両方をサポートするために月を周回する小型宇宙ステーションであるゲートウェイとドッキングするスターシップの能力を実証し、4人のクルーを収容し、広範囲の地表探査に必要な多くの物資、機器、科学ペイロードを届けることを予定している
- SpaceX社のスターシップ宇宙船とスーパーヘビー・ロケットは、これらの重要な構成要素を提供するために独自に設計された堅牢な機能と安全性を備えた、統合された完全再利用可能な打ち上げ、推進剤供給、ランデブー、惑星着陸船システムである
…。
再利用可能なロケット、逆噴射で着陸!
実際、イーロン・マスク氏をツイッター上、フォローしていると、ロケットが上空から逆噴射しながら降りて来て、指定した箇所に着陸する動画なども見ることができます。
I’m ready for SpaceX to shock the world with a successful Starship launch on my birthday April 17th.
The “holy grail” moment has arrived.
LET’S GO SPACEX! 🚀🚀🚀@elonmusk #Spacex pic.twitter.com/JjBEc6Wr8Q
— Teslaconomics (@Teslaconomics) April 14, 2023
何とも興味深い話です。
「それは一般に失敗と言いまぁす」
もちろん、マスク氏に関しては毀誉褒貶ある人物ですし、電気自動車のテスラを巡っても、ファンもいる一方で、この電力不足の折、何かと議論を招いていることは事実でしょう。
しかし、少なくとも昨日の「打ち上げ失敗」に関しては、メディア記者が「一般にそれは失敗と言います」などと言い放つどこかの国(『元大手新聞記者「マスゴミ論」と一般読者の辛辣な反応』等参照)と異なり、悲壮感漂う雰囲気は存在していません。
実際、ツイッター上でも、「失敗しても次につながる」という米国流のポジティブさと、打ち上げを延期しただけで「一般にそれは失敗と言いまぁす」、などと喜々として叫ぶメディア記者がいる日本の悲壮感を比較し、「これじゃぁ戦争に負けるわけだ」、などと自虐的にツイートする人もいるようです。
いずれにせよ、私たちが日々、恩恵を受けているインターネットを筆頭に、新しいテクノロジーの多くは米国からやってきていることは事実です。
打ち上げ失敗を喜々としてあげつらうようなメディア記者がいない(あるいは「いても目立たない」)という国は、新技術の革新においても強みを有しているのではないかと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
WW2で我々の得た教訓のひとつに「日本人は帰納的に、米国人は演繹的に考える」てのが在ったヨウナ…
各々社会の成立過程が違うのでロジックの組み方が違うのはまーそーだろーナァ ですが、この先の社会的発展?成熟?に上手くイイトコドリ出来ればよいですなあ
その通り!
アジアの受験制度がよくないのかも
失敗ばかりあげつらうから、中国も韓国も没落確定の人口動態図、もとい出生率と社会の窮屈さを持ち合わせております
日本の場合は、高齢者と左翼が全くダメ!
ちょっとのリスクも取れないし、あげつらう
若者には世界的なスポーツ選手が出てきており、政府の支援なども充実してきており企業する人がどんどん増えてるのは喜ばしいこと!
失敗は成功の基
失敗は成功の母
失敗って次に失敗しないための知見が詰まった宝箱です。
この宝箱中々手に入らないのですよね。
わざと失敗しても意味がないのです。
だからおめでとうなのです。
それを失敗と言いますと言い放って思考停止するのは非常にもったいないですね。
「ぁ」が1文字にトゲを感じます。すばらしい。
宇宙開発話はワクワクします。KSPにハマった身としては、地球や月の周回軌道に大量の燃料を打ち上げて維持する大変さが気になります。
これは頓挫した計画ですが、火星移住の片道切符を募集したら応募者殺到だったそうです。人間を惹き付ける理由はなんでしょうね。
https://wired.jp/2015/02/19/mars-one-narrows-applicant/
北朝鮮も失敗しても処分しないようになってからミサイルの開発がずいぶん進んだと聞きました。
先日のJアラートが予測が外れてギャーギャーでしたが、「加速中の上昇角度変更」という新技術要素があったようですね。軌道が変わるので従来予測では外れます。全てが北朝鮮の思惑通りの飛行だったかどうかはわかりませんが。以下OSINT分析。
北朝鮮が新型固体燃料ICBM「火星18」を初発射試験、加速中の上昇角度変更と時間遅延分離始動を実施
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20230414-00345544
「ぁ」が1文字に
↓
「ぁ」の1文字に
何と無く小保方先生を思い出しました。
兵器設計の場においては、日本はむしろ失敗を恐れず尖ったモノを作っていた(震電とかくっそカッコイイですよね)し、発注側である軍も許容していました。航空機では複数社に要求性能を提示して応募させるという方式がとられ、当然ながら各設計者も当時としてはヒコーキなどという得体のしれぬものを設計するような飛び抜けた者達でしたし。堀越二郎がやたら有名になりましたが。現在の日本の宇宙開発でも同様に思えます。現場の方々は、凡人にはおよそ想像もできないようなことをやってのけている。
そして共同通信のアレといい、戦前の開戦煽りや日露戦勝での弱腰外交批判などなど、失敗を許さず現実を無視して派手な誇大妄想を散らかす連中は決まってマスコミ……
その戦争中はマスゴミが率先して敵性語狩りしてましたね
陸海軍の連中も止められない怖いから近づかないでおこうって感じでしょう
後世の識者から軍事政権呼ばわりされる連中ですが後世の趣味者から見ればごっこ遊びレベルですからね
(危機管理が出来る軍事政権なら過ぎた記事を書いたと粛正してるでしょう)
こうして冷静に記事にしていただくと
日米の違いが、日本社会を洗脳する
メディアが元凶であるとよく見て取れます。
炎上した共同通信者の鎮目宰司とかは
今も要職にとどまるどころか
左翼界隈のヒーローとされ
ネットによると父親経営飲食店オモニとやらも
大繁盛でホクホク?なのかもしれません。
民主党の茶番仕分けごっこで
魔女狩り裁判にかけられて予算激減された
JAXAとスパコンは、すでに世界をリードする
成果が見込まれているものでした。
それを予算カットでのリストラ技術者ゲットで
大韓独自?科学技術の飛躍的発展という、
半島と当時の民主党のコラボであっただろうことは
今ではとてもわかりやすいものです。
ただ、その頼りとする韓流政党民主党は、
国民の怒りを買いあっといまに
叩き出されてしまったので、
今となっては、
しずめさいじや韓流方面にとっては
無理筋で中止を失敗と強弁してまでも
日本の科学技術進展を阻止して
ごっそり半島にウッシッシの
よこしまな思いが強く出てしまったのだろうと
推察します。
福島原発事故の後
事故を教訓に、さらに優れた原発の開発ではなく
マスコミ・有識者が先導する 原発廃止一直線の風潮がすごく嫌いでした。
マスコミが異常なだけで、国民はまともか?と言えば そんなことは無く
5ch掲示板で それでも原発は必要とコメントすれば
じゃあお前の家の隣に立てろとか で炎上しました。
失敗に対する 日本人の本質的な問題だと思います
oinkoさまおっしゃられるように
今にして思えば
あの日本が大変なときによくもまあ!
と感じるどぶサヨ方面の人達でした。
まあ、
昔から社会が大変なときに
チャンスとばかり山賊追い剥ぎさんたちが
勢いづくのはそういうものなのかもしれません。
それに味をしめて安定した今でも
日々額に汗して真面目に復興に取り組み
福島の人たちを後目にして、
隣国の韓流とともに
自称自主避難民(笑)と称する
原発風評被害拡散活動家さんには
そのありよう生きザマをみると
軽蔑の念を禁じえません。
アメリカ称賛もどうかと思いますが、村意識の強い中で失敗を許さない日本、極端ですね。グレタ・トゥンベリ「失敗したら許さない!」、あれを見て何も生み出さないと感じたのを思いだしました。そういやグレタはどうしてるんだろう。
有人ではとても試せないであろう挑戦的要素があったのでは。「失敗」でも次に生かせるデータが得られたならば、流石に”成功”とまでは言いませんが十分に価値ある経験となったでしょう。
そもそも論ですが、日本のオールドメディアは、上の者(?)が失敗するのを喜ぶ体質ではないでしょうか。
あの人たち、自分たちとお友達以外の誰かの失敗と不幸は蜜の味、のように見えます。
確かJAXAは情報セキュリティで韓国を第二分類とランク落ちさせていて、宇宙分野や自衛隊装備品方面等、オールドマスコミが苦手な分野では、日本はまあま頑張っているかと思います。
以下、日本のオールドマスコミが報じない最新の自衛隊装備品ニュース、そういえばあれはどうなった、をどうぞ。
「ステルス戦闘機F35Bの搭載に向け、広島県呉市内の事業所で改修中だった海上自衛隊のいずも型護衛艦2番艦「かが」が4月20日、ほぼ1年ぶりに出渠した。艦首が四角形に改修され、前甲板部分が以前と大きく変わった姿で初めてドックを出た。軽空母化改修が着々と進んできたことがうかがえる。」
アメリカ側の事例を。アメリカ軍もあの”悪名高い”オスプレイを、不具合多発のためか調達終了だそうです。左翼大勝利!!市民と隊員の命を守れ!!!
……なわけもなく、次のよりブラッシュアップした設計のティルトローター機(同じベル社の「バロー」外観はオスプレイと同じ構成だが、オスプレイではエンジンナセルごと可動していたものをローター部のみを可動できるよう単純堅牢化し、トラブルを減らした)が多目的ヘリ(ブラックホーク)枠に置き換わるので、あんな感じのがむしろ増えます。なんならオスプレイも捨てるわけではなく、当初予定よりほんの僅かな機数を減らしただけで、2050年代、あと30年ほど大切に使います。やったね。
「島嶼防衛用新対艦誘導弾」が気になっています。新SSMとも呼ぶそうです。
装備庁の動画の2分頃から出てきますが、目標の対空砲火をかいくぐる機動(高機動化)を示していて、現在のところこの機能をもった対艦ミサイルは世界にないそうです。
https://youtu.be/VarOnKziYbM?t=121
防衛省が開発中のスタンドオフミサイルは種類がたくさんありますが、この記事の分類がわかりやすいです。最後のスクラムジェットのヤツです。もちろん、極超音速です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20220901-00312978
装備庁の動画には無人潜水艇とレーザー砲も入ってます。
万年野党にしてみれば、「戦争反対!」とやれるネタ満載なんですが、ほとんどツッコまないですね。
予算案に賛成したからなのか、世論の風当たりのためなのか、難しくて理解できないからなのか、どうしてなんでしょうね。
装備庁動画未確認ですが、しばらく前の技術展だか見本市だかにレーザー砲塔システムぽいのが出てましたね(三菱?)
射程圏内のドローンを瞬殺できそうな案配だったような
連続照準(センシングが課題か?)やら高サイクル連射(電源??もしやコンテナ型原発???)がクリアできれば小型ドローンによる飽和攻撃にも対応できそうデスネ
おお、初見です。ご紹介感謝します。
>最後のスクラムジェットのヤツです。もちろん、極超音速です。
ウソでした。
ターボファンエンジンです。
前向きな「おめでとう」心から羨ましい。素敵な事だと思います。
誹謗中傷、足を引っ張る事しかできないク〇左翼共は、立憲民主党と一緒に日本からいなくなれと思います。
ある程度尖ったことをやるときは、失敗はつきものですが、そのような時は、あとで検証できるようにするため、何はともあれログをとりますよね。これが宝物なわけです。次に活かすための。
例の記者はそういう経験したことないんだろうなぁ、と、あの時感じました。
オールドメディアは失敗をことさら批判しますが、実際それに共感している読者視聴者はどれだけいるのでしょうか?JAXAの時も、おそらく殆どの国民はお金が無駄になったとか、技術者の能力不足とかそんなケチな事は思っていないと思う。オールドメディアの記者達の価値観が一般人とかなり乖離している。やはりオールドメディアの衰退は当然の帰結なのですね。
北海道大樹町で民間ロケットの開発を続けているホリエモンが 「宇宙事業はちゃんと儲かる」 「日本ほどロケット打ち上げに適した国はない」 と力説している動画です。好き嫌いが分かれる人物ですが、彼のチャレンジ精神はスゴイと思います。
【H3ロケット】失敗の理由を徹底解説!ホリエモンが語る、日本の宇宙開発の現状と課題 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=xjERqj8UYy0&t=374s
(6:14~)