「街の両替屋で日本円不足」は韓国の一方的求愛の証拠

韓国では現在、「凄まじい日本ブーム」が生じていて、一部では街の両替屋で「日本円不足」が生じているというのです。これにはそもそも、円・ウォンの両替は韓国国内で行った方がレート的に有利である、という事情もありますが、それだけではありません。この情報が事実なのだとしたら、これ自体、現在の日韓往来が「韓国人の日本に対する一方的な求愛」状態に過ぎず、日韓の「相互」往来が活発になっているわけではない、という証拠でもあるのです。

アジア通貨の両替は現地で!

為替レートは「通貨の強さ」の順に決まる

著者自身、学生時代、あるいは社会人になってもしばらくの間は、安い航空券を研究し、ずいぶんと海外旅行をしまくったものです。

当ウェブサイトではときどき、国際決済銀行(BIS)や国際通貨基金(IMF)、SWIFTの統計データなどをもとに、ある通貨が世界の市場でどういう実力を持っているのかについて議論しているつもりですが、案外、こうした通貨論は「旅行者としての肌感覚」に近いものでもあります。

この点、著者自身はかれこれもう10年近く、海外旅行に出かけていないため、とくにコロナ後の海外旅行事情についてはあまり詳しくありません。旅行系YouTuberなどが作成している動画を視聴していると、最近では海外旅行から帰国する際に、防疫上の登録が必要など、旅行事情もずいぶんと変わったようです。

ただ、それでも「おカネから見た海外旅行」の事情は、あまり変わっていないようです。

とくに、著者自身がかつて発見した、「空港や街中の両替屋さんで提示される為替レートが『通貨の強さ』の順に決まる」という法則は、昨今でも通用するようです。

この法則、ざっくり言えば、「あるAという国でBという国の通貨を手に入れようと思ったときに、その為替レートはA、Bの通貨の力関係(通貨の通用度の差など)で決まる」、というものです。

日本で米ドル、ユーロなどの通貨を手に入れようと思えば、市場の「仲値」からさほど離れていない相場で購入することができますが、それ以外に関してはマイナー通貨になればなるほど「仲値」からかけ離れた相場でしか購入できない、ということです。

日本では米ドル、ユーロ以外の通貨の「乖離率」が高い

具体例で確認してみましょう。

三菱UFJ銀行が公表している『外国為替相場一覧表』に基づけば、先週金曜日・10時26分時点の同行の提示レートは、現金売り相場(CASH S.)が1ドル=134.58円、現金買い相場(CASH B.)が1ドル=128.78円でした。

便宜上、「仲値」がその中間の1ドル=131.68円だったと仮定すると、CASH S.とCASH B.の間には上下2.9円ずつの乖離しか存在しない計算で、仲値からの「現金売り」「現金買い」それぞれの乖離率(片道)は約2.2%ずつに過ぎません。

同じロジックで、現金の売り、買い双方のレートが明示されている14通貨に限定し、こうした「仲値」とその仲値からの乖離率を求めてみると、米ドルに続きユーロ(2.78%)、スイスフラン(3.37%)、やや離れてシンガポールドル(5.89%)、英ポンド(7.32%)など――、となっています(図表1)。

図表1 三菱UFJ銀行が公表していた14通貨の「仲値」と片道乖離率
通貨「仲値」片道乖離率
1位:米ドル131.682.20%
2位:ユーロ143.82.78%
3位:スイスフラン145.553.37%
4位:シンガポールドル99.055.89%
5位:英ポンド163.877.32%
6位:カナダドル97.648.81%
7位:NZドル82.3210.57%
8位:豪ドル87.911.04%
9位:デンマーククローネ19.311.92%
10位:タイバーツ3.8612.18%
11位:香港ドル16.7814.48%
12位:韓国ウォン(※)10.0114.99%
13位:ノルウェークローネ12.6118.24%
14位:スウェーデンクローナ12.6219.02%

(【出所】三菱UFJ銀行・2023/04/07 10:26時点の『外国為替相場一覧表』を参考に著者作成。なお、「仲値」はCASH B.とCASH S.の単純平均であり、三菱UFJ銀行が公表しているものではない。また、韓国ウォンに関しては100ウォンあたりの円換算額を示している)

アジア通貨の乖離率は軒並み10%超過

これで見ると、アジア近隣諸国通貨は、タイバーツ(12.18%)、香港ドル(14.48%)、韓国ウォン(14.99%)と、乖離率がいずれも10%を超えていることがわかります。

香港ドルを日本国内で入手する場合は1香港ドル=19.21円ですが、香港から帰ってきて日本国内で円に両替する場合は1香港ドル=14.35円で、「仲値」を1香港ドル=16.78円と仮定すれば、その差は1香港ドルあたり片道4.86円で、仲値との片道乖離率はそれぞれ14.48%です。

ノルウェーやスウェーデンの通貨は日本から地理的に離れているから仕方がないのかもしれませんが、地理的に日本から比較的近いはずのアジア諸国の通貨を日本国内で両替するのにここまでコストがかかるというのも、なんだか不思議な気がします。

いずれにせよ、一般論として、日本国内で日本円から外貨に両替する際には、米ドルやユーロだとせいぜい仲値からの乖離幅は2~3%程度で済みますが、その他の通貨の乖離幅は、ケースによっては10%を超えることもある、という点については、事実として知っておいて良い論点でしょう。

香港と韓国の実例

香港の場合、日本円の片道乖離率はわずか1.47%

このため、アジア近隣諸国(たとえば香港)に旅行に出かけるとすれば、その国の通貨は現地で入手した方がお得です。

香港上海匯豐銀行有限公司(HSBC)の個人顧客用の為替相場を確認してみると、日本円の紙幣を香港に持ち込んで両替する場合、香港時間2023年4月9日0時21分時点で1円=0.0589香港ドル(すなわち1香港ドル≒16.98円ほど)です。

先ほどの三菱UFJ銀行と同じロジックで「仲値」を計算してみると、1円=0.05978香港ドル(つまり1香港ドル≒16.73円)で、先ほどの三菱UFJ銀行提示のものとほとんど変わりませんが、片道乖離率はたったの1.47%(!)です。

たとえば1万円紙幣を香港ドルに両替するとした場合、日本国内で三菱UFJ銀行の窓口に依頼すれば約520香港ドルに過ぎませんが、香港でHSBCの窓口に依頼すれば、589香港ドルが手に入ります。その差はじつに69香港ドル(!)です。

(※なお、上記の議論は両替手数料などを無視しているため、両替の適用条件等によっては計算結果が変わって来る、という点については、くれぐれもご注意ください。)

香港の強みがわかるレート表

なお、正直、HSBCの両替レートを眺めていると、日本円・香港ドルに限らず、日本国内の両替の乖離率がいかに大きいか(香港における両替の乖離率がいかに低いか)という点を痛感せざるを得ません。図表1と同じロジックでHSBCについても一覧を作成したものが、図表2です。

図表2 香港上海匯豐銀行有限公司が公表していた11通貨の「仲値」と片道乖離率
通貨「仲値」片道乖離率
1位:米ドル7.849950.81%
2位:人民元1.140951.28%
3位:スイスフラン8.6721.34%
4位:豪ドル5.25761.34%
5位:ユーロ8.5561.36%
6位:カナダドル5.822351.39%
7位:シンガポールドル5.9041.46%
8位:日本円0.059781.47%
9位:ニュージーランドドル4.932251.53%
10位:英ポンド9.7821.87%
11位:タイバーツ0.23036.12%

(【出所】香港上海匯豐銀行有限公司・ 2023/04/09 00:21 HKT時点の “Foreign currency exchange rates” を参考に著者作成。なお、「仲値」はBanknotes Bank BuyとBanknotes Bank Sellの単純平均であり、香港上海匯豐銀行有限公司が公表しているものではない。また、上記レートは相手通貨1単位に対する香港ドル相当額を示している)

香港ドルの場合は国際的な通用度が比較的高い通貨ではありますが、その香港ドルの両替においてすら、日本国内ではここまで大きな仮が生じている、ということですが、それだけではありません。香港における為替相場の有利さ自体、香港の金融センター機能の強さの証拠でもあるのでしょう。

(※ただし、香港における金融機能に関しては興味深いテーマではありますが、本稿の本筋からは逸脱しますので、詳細は割愛し、いずれ機会があれば別稿にて議論したいと思います。)

韓国ウォンの場合は国際的通用度も低い

さて、上記と同じ議論は、韓国ウォンについても成り立ちます。

日本円と韓国ウォンだと、通貨としての実力が天地ほどに異なっているのですが、もちろん通貨としての国際的な通用度が遥かに大きいのは日本円の方であり、通用度が低いのは韓国ウォンの方です(じっさい、韓国ウォンはHSBC香港の為替レート一覧に含まれていません)。

先ほどの図表1でも示した通り、計算上の「仲値」は100ウォン=10.01円ですが、現実に日本国内で韓国ウォンを買うためには、100ウォンあたり11.51円が必要です。片道乖離幅は、じつに14.99%、といったところです。

ところが、これについて韓国の「ウリィ銀行」という銀行のウェブサイトで為替相場を調べてみると、こちらも日本円に両替するための片道の乖離幅は、たった1.75%に過ぎません(図表3)。

図表3 ウリィ銀行が公表していた3通貨の「仲値」と片道乖離率
通貨「仲値」片道乖離幅
米ドル1,3191.75%
日本円1,0021.75%
ユーロ1,4411.97%

(【出所】WOORI BANK, 2023/04/07 18:36:01時点の “Daily Exchange Rates” のページを参考に著者作成。なお、「仲値」はCASH  BuyとCASH Sellの単純平均であり、WOORI BANKが公表しているものではない。また、上記レートのうち日本円については100円あたりのレートを示している)

たとえば1万円紙幣を韓国ウォンに両替するとした場合、日本国内で三菱UFJ銀行の窓口に依頼すれば約86,000ウォンに過ぎませんが、韓国でウリィ銀行の窓口に依頼すれば、101,997ウォン(!)が手に入ります。その差はじつに589香港ドルが手に入ります。その差はじつに16,000ウォン近くに達します。

したがって、日本円よりも「弱い」通貨を手に入れようと思うならば、日本国内ではなく、その相手国で両替するのが「鉄則」、といえるのです。

余談:海外旅行のおカネ

なお、余談ついでに申し上げるなら、宿泊費やレンタカー代などの高額な支出に関しては、現金で支払うよりクレジットカードを使う方が圧倒的に有利です。これもやはり仲値に近いレートで換算した日本円が請求される、という仕組みだからです。

また、海外旅行時に外貨を手に入れるには、日本の銀行が発行する「PLUS」ブランドなどの国際キャッシュカードが便利です。これらの国際キャッシュカードを使えば、現地で引き出した金額を仲値に近いレートで換算した日本円が引き落とされる、という仕組みだからです。

さらには、昨今だとキャッシュレス化が世界的に進んでいるためでしょうか、海外旅行に行っても空港の両替屋さんのお世話にはならないという人も少なくないでしょうし、旅慣れた人であれば、海外旅行の「おカネの持って行き方」も、次第に洗練されてきます。

このあたりは「カジュアル通貨論」という視点から、興味深い論点であることは間違いないでしょう。

「日本円不足」の正体

韓国の街の両替屋で「日本円不足」

いずれにせよ、アジアでは日本人が香港ドルや台湾ドル、韓国ウォンといった通貨を日本国内で手に入れるのと、香港人、台湾人、韓国人がそれぞれの国内で日本円を手に入れるのとでは、その「乖離率」において非常に大きな違いがあります。

これを踏まえたうえで、『現代ビジネス』が先週水曜日に配信した、こんな記事を紹介してみたいと思います。

韓国で「日本円の両替を断られた」「日本円が足りない」…! 「史上最悪の反日」から一転、いま韓国で起きている“巨大異変”の中身

―――2023/04/05 07:32付 Yahoo!ニュースより【現代ビジネス配信】

先月東京で日韓首脳会談が行われたことなどを受け、「ここへきて急速に日韓関係の改善の兆しが見えている」、などとする記事ですが、記事タイトルにもあるとおり、韓国で現在、「凄まじい日本ブーム」が生じており、街の両替商で日本円不足が生じている、などとするものです。

この日韓関係「改善」を巡って、記事では一応、次のように注記があります。

もちろん急激に日韓関係が改善しているとの報道には多少の違和感があり、再び文在寅前政権下のようなことが繰り返されることへの懸念もあるため、いまだ手放しで喜べないのも事実である」。

この点についてはそのとおりでしょう。正直、自称元徴用工問題を筆頭とする日韓諸懸案がほとんどなにも解決していないなかで、個人的には「日韓関係に改善の兆しが見えている」という現状の評価に対しては、強い違和感を覚えるからです。

ただ、現実問題として、韓国で「凄まじい日本ブーム」が生じていることは事実でしょう。

先週の『トランジット・ツアーで入国者水増し?韓国観光の課題』でも指摘したとおり、韓国を訪れる日本人と比べ、日本を訪れる韓国人の人数は凄まじい増え方であり、訪日韓国人は訪韓日本人と比べ6倍近くに達している状況です。人口比で考えたら、たしかにすごい日本ブームでしょう。

「韓国の訪日ブーム」であって「日韓の行き来が活発化」ではない

ちなみに記事の中には「これからのGWにかけてますます日韓での行き来が活発化することが期待される」、という記述がありますが、そもそも事実関係として「日韓の」行き来が活発化しているわけではない、という点については、いちおうツッコミを入れておきたいと思います(図表4)。

図表4 日韓相互往来(コロナ後)

(【出所】日本政府観光局・韓国観光公社データをもとに著者作成)

つまり、現在の日韓相互往来の実態は、「日韓の行き来が活発化している」わけではありません。単純に、「韓国で一方的に訪日ブームが生じているだけ」なのです。

だいいち、もしも「韓国で日本円(現金)不足が生じている」という報道が事実なら、これこそまさに「日本を訪れる韓国人が激増しているにも関わらず、韓国を訪れる日本人が増えていない」という証拠そのものでしょう。韓国で日本円から韓国ウォンに両替してくれる日本人が減っている、という仮説が成り立つからです。

想像するに、韓国における「街の両替屋」は、日本人観光客から受け取った日本円を、そのまま韓国人に転売しているのではないでしょうか。だからこそ、日本人から仕入れる日本円と、それを欲しがる韓国人の需給バランスが、大きく崩れているのでしょう。

ちなみに記事では、こんな記述も出てきます。

実際、昨年のコロナ禍による出入国の規制緩和以降、筆者の周囲でも日本への旅行の話題を頻繁に耳にするようになっている。最近、日本を旅行した友人や知人に話を聞くと、皆、一様に久々の日本を思う存分満喫してきた様子が伝わってくる」。

この記述からは、日本旅行をする韓国人には「リピーター」が多いのではないか、という仮説も浮かびます。

正直、不肖ながら「リピーター」の人数に関する韓国における公的な統計データは見つかりませんが、韓国には「トランジット・ツアー参加客で入国者を水増ししている」という疑いがあるほどですから、リピート率が高いのかどうかはよくわかりません。

リピーターが多い日本観光

これに対し、少し古いデータですが、観光庁の調査では、2017年における訪日外国人の61.4%が訪日回数2回以上の「リピーター」だったことが判明しています(観光庁『訪日外国人旅行者の訪日回数と消費動向の関係について』参照)。

ちなみに、訪韓日本人が訪日韓国人と比べ、極端に少ない理由は、よくわかりません。日本人がコロナ禍以降、円安の影響もあって海外旅行をあまりしなくなっているだけのことなのかもしれませんし、なにか「別の理由」があるからなのかもしれません。

この点、日本国民のなかにはもちろん、「韓国が好きで好きでたまらない」という人はいると思います(新聞、テレビなどのオールドメディアの報道が韓国に対しやたら好意的だからでしょうか?)が、その反面、そのような人たちが日本社会のマジョリティを占めているのかといえば、やはり微妙でしょう。

いずれにせよ、「韓国の日本に対する一方的求愛」という状況が構造化するのか、それとも日本人訪韓者数もこれから増えていくのかに関しては、やはりゴールデンウィークの日本人の旅行行動を見極める必要がありそうです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. sqsq より:

    日本円を訪問先の現地通貨に両替するのは到着空港での両替が一番便利。

    韓国ウォンを円に換えるのに到着地ではなく韓国で両替する意味はなんだろう?
    たぶん仲値との乖離(つまり買と売の差)に目をつけて商売にしている両替商がいるのだろう。円が足りないということは円の提供者(日本人旅行者)が円の需要者(韓国から日本への旅行者)より少ないということだろう。

    韓国は巨額の旅行収支赤字を計上し始め、月の経常赤字もぼつぼつ出てきている。
    心配でよく眠れる。

    1. 匿名 より:

      >日本円を訪問先の現地通貨に両替するのは到着空港での両替が一番便利。

      じつは、韓国では空港で両替するよりも、ホテルで両替したほうがお得な場合もあります。手数料を両替所とホテルのフロントで比べると基本的に同じで、たまに安い場合があるので(円安方向に動いているとき、ホテルの交換比率が遅れる)。なのでホテルまでのバス代+アルファだけ替えて、あとはホテルで必要に応じて替えるのが無駄なウォンを持たないコツです。

      1. sqsq より:

        へぇ~そうなんですか。

        一般論ではホテルでの両替が最も不利なのですが。

  2. やまいぬ より:

    スクンビットで2000バーツで買ったエクスプローラー2
    10年使ったら文字盤の○が一個剥がれた

  3. すみません、匿名です。 より:

    昔、東南アジアの両替商のそばにはマジシャンがいたそうです。
    マジシャンが目の前で、有料で手品をしてくれたそうです・・・。

    1. 裏縦貫線 より:

      明細書より札束が少なくなるマジック、でしょうか。両替商どころか空港内銀行の窓口で実演してもらえました(^_^)ゞ

      1. すみません、匿名です。 より:

        裏縦貫線様

        懐かしい思い出ですが、両替商より高いレートだといわれ、疑心暗鬼でしたが
        相手の札を数えるのをじっくり確かめてるのに、手元で数えると少なくなっている。
        アッパレというしかないマジックでした。
        空港内の銀行でマジックとなると、スリルある、アドレナリンでまくりの旅行だったと推察いたします。(^_^; 今の私ではできませんね・・・。

        1. 裏縦貫線 より:

          窓口氏が数えてドサッと渡された札束、仕舞う前にカウンタ上で改めて数えたところ端数ぶんが抜けてました。黙って窓口氏をにらむと「ゴメンゴメン抜けてた(^o^)」って顔で不足分を渡されました。当該国はボッタクられるとは聞いていましたが初っ端の銀行でやられるとは…. 飛行機乗継ぎで一泊だけの滞在ですが、いい経験にはなりました。

  4. より:

    香港では、街中いたるところに両替屋があり、しかも店ごとにレートが違います。他国では空港で両替するのが一番楽なのですが、香港国際空港内の両替レートは市中よりかなり悪いため、短期滞在で多少のレートの良し悪しは気にならないという場合を除き、空港での両替はあまりお勧めしません。市中に移動するための最低限、せいぜいHKD200程度に留めましょう。
    そんなわけで、多くの旅行者は市中の両替屋、特に両替屋が集中しており、レートも良好な尖沙咀の重慶大廈を目指すことになります。重慶大廈のGFは見事なまでに両替屋が軒を連ねてますが、ここでも店ごとにレートが違います。隣り合っている店ですら違ったりするので、一番有利なレートの店を選んで両替しましょう。なお、重慶大廈は建物自体非常に怪しげですし、ビルの前には見るからに怪しげなインド人が屯ってたりしますが、気にせず中に進めば問題ありません。また、重慶大廈上層階には激安のゲストハウスがたくさんあるそうなのですが、こちらは利用したことがないのでわかりません。

    でも、最近ではあまり現地での両替もしなくなっちゃいました。新宿会計士様もご指摘のように、PLUSネットワーク加盟の国際キャッシュカードで引き出した方が簡単だからです。香港に限れば、いまでも重慶大廈などで両替したほうが若干レートが良いのですが、銀行ATMはどこにでもあり、レートもどこでもいっしょなので、なんとなく安心感があります。一応念のために現金3万円程度は持っていきますが、そのまま持ち帰ることがほとんどです。

    一時期やたらと高騰していたフライトチケットもだいぶ落ち着いてきたようなので、そろそろどこか行ってこようかと画策中。

  5. 攻撃型原潜#$%&〇X より:

    文在寅大統領時代に街頭で日本製品を踏みつけたり壊したりするデモンストレーション他が日本でも広く放映されて、今まで日韓関係に興味を持たなかった日本人の間にも「韓国は反日」という認識が植え付けられました。韓流ドラマやK-POPにのめり込んだ一部の人以外、そのような反日国へ旅行したらどのようなトラブルに巻き込まれるか不安で、観光旅行に行こうとは思わないのは当然です。
    先日スパイ容疑というだけで具体的内容は不透明のまま日本人が拘束された事件があった中国も同様です(過去にも多く発生しています)。 中国は当局の意向によって如何様にも法律の解釈が変わる非法治国家だとの覚悟が必要です。スパイなど自分には全く関係ないと思っている人でも、思わぬ容疑で突然逮捕される危険があります。

    個人的にリピーターで海外旅行へ行きたい国といえば、やはりタイや台湾で、いくら安くても韓国に行きたいとは思いません。と言うより、以前(数十年前)はアジア各国とも独特の雰囲気があったのですが、今やバンコク、シンガポール、ジャカルタ、クアラルンプール等、どこへ行っても大都市は近代的なビルが建ち並び、商業看板を見なければどの国に行ったのか全く分からない状況になっています。東京やその他国内都市と大して変わらないところへわざわざ観光旅行したいというモチベーションが下がっているのではと思います。大阪に行った方が、よほどおもろいで。

  6. naga より:

    殆ど報道されませんが、韓国でも突然何かの容疑で拘束されることがあるようです。
    両替については、今どうなっている知りませんが、香港の空港で帰国時に香港💲から日本円に両替すした時硬貨も両替できたのが便利でした。

  7. 元ジェネラリスト より:

    リンク先のウリィ銀行の為替レートを見てみましたが、主要3通貨以外の通貨に対しても、乖離率が2%以下がいくつもあります。アジア通貨など高めのものもありますが、10%を越えることはなさそうです。
    これって、日本の銀行がボッタくってる要素が大きいと思ってるんですが。

    FXをされる方はわかると思いますが、FXで提示される提示値はスプレッドが狭く、主要通貨であれば乖離率に換算すれば0.001%前後になります。
    私は利用したことはありませんが、「現受け」「現渡し」というサービスを提供しているFX会社であれば、その提示値で外貨の現物と交換することができます。多少面倒ですけど外貨現金が必要なときはそういう手段もありますよ、ということで。

    1. より:

      > 日本の銀行がボッタくってる要素が大きい

      だって、未だに日本の銀行はATM使用料などというふざけたチャージを維持しているではないですか。100円の利子を得るためには、普通預金だと1000万円を1年間預けねばならないというのに。
      預金しても利子がほとんどつかないのは諦めるにしても、自分の金を引き出すだけで、利子ではカバーできないほど自分の金が目減りするというのは、実に腹立たしい話であります。

      (注) ATM使用料を払わずに済むやり方がいくつかあるのは重々承知してます。

      1. 引っ掛かったオタク@…ジット手ヲ視ル より:

        “口座管理費”だの”口座維持費”だのやら”最低口座残高額規程”だのがナイだけマシではないかと…
        まーワタクシメなどはソモ預けられる(モトイ銀行類に貸し出せる)タネ銭からナイのでゆうちょ銀一択カシラン…

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