【インチキ論説】韓国の徴用工解決策は日本の全面勝利

旧宿会計士先生の次回作にご期待ください

またしても、例の「インチキ論説」が出てきました。きょうび、AIでももう少しマシな文章が書けるのではないでしょうか。どこかの自称会計士に輪をかけて怪しい「旧宿会計士」なる者が、自称元徴用工問題を巡って何か言いたいことがあるようです。

本日のインチキ論説

当ウェブサイトにときどき、インチキ論説を寄稿していく「旧宿会計士」なる者がいます。山手線の駅名を冠した某自称会計士も怪しいですが、それに輪をかけて怪しいのがこの「旧宿会計士」です。

この者の主張は当ウェブサイトの普段の論調とは異なることも多いのですが、いちおう、「掲載させてくれ」と言われたら、内容を見て判断し、ごくまれに掲載を許可することもあります。

ただし、掲載を許可する目的はあくまでも「詭弁の手の内を知る」という意味であり、ある意味でこの者の詭弁にすべてツッコミを入れられるかどうかが、一種の「試験」のようなものにもなっているのかもしれません。

日本の全面勝利に向けた重要な一歩

日本企業の負担なし、謝罪要求もなし

まさに、日本の全面勝利に向けた重要な一歩だ。

韓国政府が6日、いわゆる徴用工訴訟問題で解決案を正式に公表した。

これは、韓国・行政安全部傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」が強制徴用被害者やその遺族の支援、被害者の救済の一環として、2018年の大法院判決の原告らに対し、判決金と遅延利子を支払うことなどを柱にしたものだ。

もちろん、日本企業は1銭たりとも出捐(しゅつえん)を求められていない。そのうえ同財団は、現在係争中の強制徴用関連の別の訴訟で原告が勝訴した場合にも、その判決金と遅延利子を同様に負担するとしている。驚くべき踏み込んだ解決案だ。

これまでの経緯を振り返ってみよう。

日本政府はこの徴用工訴訟問題で、韓国政府に対し、繰り返し、1965年の日韓請求権協定で解決済みだと主張してきた。当然、日本企業が賠償金を負担することは認められないとの立場を貫いてきたわけであり、今回の解決案では、「日本企業の負担がない」という点において、まずは日本の大勝利と言える。

そもそも独立節演説が従来と違った!

それだけではない。

韓国政府はこれまでだと、「日本の謝罪が必要だ」として、首相や天皇の謝罪を要求してきた。韓国の「植民地支配からの独立運動」の記念日である「3・1節」での大統領演説でも、たいていの場合、こうした要求が盛り込まれてきたのである。

たとえば文在寅(ウェン・ツァイイン)前大統領の場合、2022年の「3・1節演説」では、「日本は歴史を直視し、歴史の前で謙虚でなければならない」、「隣国国民の傷に共感できるとき、日本は信頼される国になる」などと述べ、積極的な謝罪を促していた。

ところが、尹錫悦(イン・シーユエ)現大統領は、まったく違った。

今年の「3・1節」では、尹錫悦大統領は日本を「普遍的価値を共有するパートナー」と呼んだ。これ以上、謝罪を求めない姿勢を打ち出したのだ。

これは歴史的な、そして極めて大きな転換だ。

反日感情の強い韓国のこと、大統領自身が日本に謝罪を求めず、それどころか「パートナー」として位置付けたことは、尹錫悦氏にとって相当な政治的リソースを要する行動だったに違いない。私たち日本がこれに応えなければならないゆえんでもある。

いずれにせよ、こうした踏み込んだ解決策を巡っては、日本の99%の勝利だったと考えて良い。

韓国社会の不満は日本の勝利の裏返し

実際、韓国メディア『中央日報』(日本語版)には6日、こんな記事も掲載されていた。

強制動員被害者「日本企業の代わりに韓国企業? 物乞いのようなお金は受け取らない」

―――2023.03.06 15:32付 中央日報日本語版より

中央日報によると元徴用工のひとりは6日、今回の韓国政府の発表を受け、「物乞いのようなお金は受け取らない」と反発したという。

おそらく、この発言に共感する韓国国民も多いだろう。いわば、「日本の全面勝利」、「韓国の全面敗北」、といった空気が、韓国社会に蔓延しつつあるのである。言い換えれば、それだけ韓国社会にとっては負担をもたらす解決策を、尹錫悦政権が「強行」したのだ。

これなども、今回の解決案が日本側の「99%の勝利」だったといえる重要な証拠である。

日本企業が出捐する可能性は残る

もっとも、ここでなぜ「100%」ではなく「99%」なのか、疑問に思われる読者の方もいらっしゃるだろう。

その理由は、日本の側もほんの僅かに損をする部分があるからだ。

いくつかの報道によれば、韓国側は日本と協力し、日韓の民間企業などに出捐を呼び掛ける「未来青年期金」を作り、両国の青年世代を支援する事業を推進するそうだ。具体的には、2018年判決で敗訴した日本製鉄や三菱重工業も、この財団に出捐することができるとされる。

この場合、両社が今後、韓国でのビジネスを行うにあたり、徴用訴訟で命じられた賠償金に相当する金額以上の出捐を求められる可能性がある。といっても、大企業である両社から見て、トータルでそれぞれ数千万円という金額は、まったく負担できないものではなかろう。

ただ、これも両社の立場に立ってみれば、今後、韓国との友好・協力関係を構築していくうえでのコストの一部を負担するわけであり、その意味では日本企業としての社会的責任を果たすための重要な出捐である、という言い方もできよう。

したがって、これはほんのわずかな損害ではあるが、この損害ですら、日韓関係が好転し、日韓が信頼関係を醸成したうえで、地域の平和と友好に寄与していくことを考えるならば、安いものである。

日本外交部長官は歓迎の意

では日本政府はこれについてどう考えているのか。

日本の林芳正(リン・ファンチョン)外交部長官は6日、臨時記者会見に応じた。冒頭発言は少し長いが、そのまま引用する。

本日、韓国政府は旧朝鮮半島出身労働者問題に関する政府の立場を発表しました。

日本政府は、1965年の国交正常化以来築いてきた日韓の友好協力関係の基盤に基づき日韓関係を発展させていく必要があり、そのためにも旧朝鮮半島出身労働者問題の解決が必要であるとの考えの下、尹錫悦政権の発足以降、韓国政府と緊密に協議をしてきました。日本政府としては、本日韓国政府により発表された措置を、2018年の大法院判決により非常に厳しい状態にあった日韓関係を健全な関係に戻すためのものとして評価します。

日韓は、国際社会における様々な課題への対応に協力していくべき重要な隣国同士であり、ユン政権の発足以降、日韓間では、首脳間を含め、緊密な意思疎通が行われてきています。日本政府として、現下の戦略環境に鑑み、安全保障面を含め、日韓・日韓米の戦略的連携を強化していきます。また、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、韓国と連携して取り組みます。

この機会に、日本政府は、1998年10月に発表された「日韓共同宣言」を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいることを確認をします。日本政府として、1965年の国交正常化以来築いてきた友好協力関係の基盤に基づき、日韓関係を健全な形で更に発展させていくために韓国側と引き続き緊密に協力していきます。

今回の発表を契機とし、措置の実施と共に、日韓の政治・経済・文化等の分野における交流が力強く拡大していくことを期待をいたします」。

リン外交部長官の発言からは、今後の日韓関係に対する高い期待が伺える。

日本にとっての最も重要な課題のひとつである「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて韓国と協力するとまで言い切った。これは日韓関係を巡り、かたくなな態度を崩さなかった安倍晋三元首相や菅義偉前首相のころだと考えられないほどの変化だ。

まさに、日韓関係は新たな地平を開<強制終了>

「旧宿会計士」先生の次回作にご期待ください

細かい言葉が間違っている点、ところどころ日本語表現が破綻している点などは、とりあえずご容赦ください。

きょうび、AIでももう少しマシな文章が書けるのではないかと思いますが、それでも「旧宿会計士」がどうしても掲載してほしいということでしたので、上記までの掲載を許可した次第です。

なお、「旧宿会計士」が作って来た原文は、本当はもっと長く、上記の3倍以上のボリュームがありますが、正直、「味のないガム」をいつまでも噛む必要はありません。当ウェブサイトとしてはツッコミどころは上記までの部分で尽くされていると思いますので、以上で打ち切りたいと思う次第です。

旧宿会計士先生の次回作にご期待ください。期待するだけ無駄ですが。

なお、もし時間が有り余って仕方がないという方は、旧宿会計士のインチキ論説シリーズをご参照ください。「読んで時間を無駄にした」と言われても困りますので、「時間を無駄にしたい人は読んでください」、とだけ申し上げておきたいと思います。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. 簿記3級 より:

    旧宿様に倣い、むしゃくしゃしたので。

    夏の瀬戸内や太平洋のように風は止み凪のような穏やかで平穏な期間、ユンキシダ節がついにやって来た。
    類稀なリーダーシップにより日韓両国に新たな地平が切り拓かれた。日韓のラストのボーナスタイム、永遠なれキシダ節!封印は今解かれた。

  2. クロワッサン より:

    韓国人を象徴する韓国大統領として“疑惑のタマネギ男2号”の李在明氏こそが相応しかったのに、相応しくない尹錫悦氏が大統領になってしまった事が、韓国が外交勝利出来なかった一番の理由です。

    韓国社会は、韓国司法は、李在明氏に対する諸々の疑惑を全て「目的によって手段を正当化する」事で合法とし、尹錫悦大統領をロウソクで燃やして吊るした後、李在明氏を大統領に選出すべきです。

    李在明氏が大統領となれば、韓国の“正しい歴史認識”を日本に共有させ、新たな日韓関係へと導く事でしょう。

    1. クロワッサン より:

      しかしまぁ、ロリペド痴呆米国大統領政権は韓国の保守?政権による用米にコロリと騙されちゃったんですねぇ。。。

      ま、その内韓国は中国に従って日米と戦争する事になるでしょうから、その戦争に勝って諸々の問題を国際法に則って解決するのが良いというか、もうそうするしか無いでしょうね。

  3. 名無し より:

    BSを見てたらシンガポールの方では「賠償は肩代わりしたから日本企業の対応を待っている」「輸出管理されたが代替輸入先を確保する事で事なきを得た」という感じで報じられてますね
    やっぱり事実誤認ベースで話が広がって行くのか

    1. 匿名 より:

      仮に今回、100対0だったものを99対1、つまり日本の損失を1で抑えたものだとして、あの国はその1にこれでもかと衣を付けて膨らまして海外に売り捌くつもり。なんやかやでいつの間にか日本の損失はどんどん膨らんでいく。

  4. ジン より:

     アメリカから日韓双方に圧力があったと
    するならば、関係改善のために韓国には何か
    要求したのでしょうか。レーダー照射事件の
    解明やICJへの共同付託などの話が水面下で
    進んでいるということはないでしょうか。
    ないか。
     そもそも自称元徴用工の与太話を解決云々
    いうのであれば、まず「慰安婦合意を履行しろ」
    だと思うのですが。バイデンさんも面子潰され
    泥を塗られヘラヘラしてる場合ではない。

    1. 名無し より:

      経緯を把握してればアメリカにとっても嫌な前例の筈なんですけどねえ
      素で分かってないのかアメリカならそんなの跳ね除けれられる!なのか

    2. 匿名 より:

      もしかして面子より実利をとったってことなのかもね。
      「米国はロシアで忙しい。日本が韓国とうまくやって北朝鮮は丸ごと任せた。ヤバいときは中国と台湾もお前らが二重の盾になれ。バイデンの面子?そんなんじゃあ腹はふくれないんだよ。」

      1. ジン より:

        >面子より実利

        たしかにそうですね。
        しかし今回のようなことを認めてしまうと
        二股外交がビドくなるだけかと思います。
        まあアメリカはそれも想定内で強力なビンタを
        用意しているのでしょう。

    3. あつ より:

       旧ホワイト国復帰の件も、それこそ日本が怒られ
      何か問題が起こった場合、制裁くらうような案件です。
      それともあえて泳がしてさらなる証拠を掴む的なことなのか。

  5. めがねのおやじ より:

    日本企業の敢えて自発的な(と言いながら募金を圧力かけて)出損金を出すなら、その企業も経済団体、役人、政府も国民からはソッポ向かれる。愛想が尽きた。こんな茶番判決、韓国が勝手にやればいい。
    あと半年、いや1年以内に確実に「蒸し返し」が始まる。岸田首相、林大臣、外務省はどう責任を取るのか?岸田は3回騙されたア◯な男だ。退陣するまで、吸い尽くされる(怒!)

  6. カズ より:

    評価できなくもないのは、ゴールポストを彼ら自らが定めたことくらいですね。
    動機が前政権の”積弊清算の一環”としての行動だったのだとしてもですね・・。
    ・・・・・
    解決のない決着は、根治を目指さない”その場しのぎ”の対処療法。
    さながら、再発を繰り返す目の上の”ものもらい”のようにですね。
    ・・。

  7. ジロウ より:

    自称保守派のヒゲの佐藤議員は、「日本側の完勝に向け前進」とツイートしてました。自民党の保守って、松川るいといい、この程度ですね。そんな議員を「隊長頑張ってください」って応援してる有権者見るのは残念ですが。

  8. パヨクのこーさくいん より:

    【In Chicken 100%】
    愛するKの為ならばタヒんでもee!
    全宇宙37(皆)不可思議の不可思議乗の熱狂的ファンたちを擁するK国と戦犯国家ジャップ国とのシャトル外交が遂に復活!
    次回配信では偉大なユンユンの前に馳せ参じて三跪九叩頭したキシダフミオが後頭部を踏まれながら次回サミットの開催地をソウルに変更して議長国がK国になる事を宣言する動画をおとめ座超銀河団を結んだ超銀河団ネットワークでLIVE配信するよ。

    みんな見てねー(笑)。

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    先ずはユンユン外交勝利おめでとうございます。
    勝つ側につく為に華麗な裏切りをアメリカ相手に披露する事を期待しています(笑)。

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