直接選挙が「非民主的」?共産党の志位委員長の謎主張
志位和夫氏が20日、BSテレ東の番組の収録で、「直接選挙で党首を選ぶと党首に相当権限が集中する」ため「必ずしも民主的だと思っていない」と述べたのだそうです。なかなかに強烈な認識です。しかも、自身が党委員長として20年以上君臨するなか、その党運営を巡っては「ベストと考えられる人事を集団で検討して提案し、民主的に選出する手続を選んできた」とも述べたのだとか。
目次
「アベは~辞めろ~!」
著者自身は故・安倍晋三総理大臣が在職していたころ、新宿などの繁華街で、「アベは~辞めろ~」などと叫ぶデモを頻繁に見かけた記憶があります。
多くの場合、彼らの言い分は、「アベは独裁者だ」、というものです。
ただ、彼らのロジックは私たち一般人にとって、なかなかに理解が困難なものです。というのも、安倍晋三総理大臣自身、れっきとした民主主義の手続(少なくとも衆議院議員選挙と内閣総理大臣指名選挙)に基づいて総理に選ばれた人物だったからです。
ちなみに安倍総理は山口県で衆議院議員に選出された人物でもあるため、「私たち日本国民が直接選んだわけではないじゃないか」、という屁理屈を述べる人もいます。しかし、その場合であっても、安倍総理が民主主義的に選ばれたことを否定するロジックは成り立ちません。日本は議会制民主主義を採用しているからです。
また、「自民党総裁選は完全な民主主義ではない」、という言い分を述べる人もいます。というのも、「国会議員と一般党員の票の重みが全く違う」からだそうです。
しかし、これも正直、ロジックとしては成り立ちません。自民党はあくまでも政党であり、日本の政府機関ではないからです。各政党がどういうかたちで党首を選ぼうが自由であり、もしその党首選のやり方が気に入らないというのなら、有権者には「自民党を政権与党ではなくしてしまう」という選択肢が与えられているのです。
ただ、肝心の有権者は、「自民党を政権与党ではない状態にしてしまう」ということを選びませんでした。野田佳彦元首相のもとで実施された2012年12月の衆院選を含め、これまで8回の大型国政選挙で、自民党は勝利し続けてきたからです。
いずれにせよ、安倍総理やその後継者である菅義偉総理大臣、さらにその後継者である岸田文雄・現首相らは、いずれもれっきとした民主主義の適法な手続に基づいて選ばれているという点については、議論の余地はないでしょう。
「アベ政治(まさはる)を許さない」と日本共産党の関係
ところで、「アベは~辞めろ~」などと叫んでいた人たちは、多くの場合、例の「アベ政治(まさはる)を許さない」というプラカードを掲げている傾向があります。
【参考】「アベ政治(まさはる)を許さない」
そして、この「アベ政治を許さない」行動は、日本共産党と密接な関係があることでも知られています。
「アベ政治を許さない」 行動5年
―――2020年11月4日付 『しんぶん赤旗』より
もしかすると、「アベは独裁者だ」、「アベは~辞めろ~」、などと叫んでいる人たちは、日本共産党と密接なつながりを持っているのでしょうか。
ただ、「民主的な手続を無視して権力者としての地位にとどまっている」ことを批判するならば、その批判の矛先を向けるべきは安倍総理、菅総理、岸田首相ではありません。日本共産党の志位和夫委員長です。
志位委員長は1954年生まれでもうすぐ70歳になるという人物ですが、2000年11月24日以降、かれこれ22年間以上、党委員長としての座に居座っています。
また、自民党総裁は任期が3年であり、基本的には自民党所属の国会議員と党員らによる選挙で選出されていますが、日本共産党の委員長が党員により民主的に選挙で選ばれたという話題については、耳にしたことがありません。
そんな日本共産党が自民党政権のことを「独裁」などと称したり、自民党政権下で成立した法律を「民主主義の危機だ」などと批判したりするのは、非常に不思議です。どう見ても「ブーメラン」ではないでしょうか。
異論排除の日本共産党委員長、選挙を「非民主的」と否定!
さて、その日本共産党では先日、「党首公選制」を主張した党員が除名されるという出来事がありましたが(『「党首公選制」提唱した党員を日本共産党が除名決定か』等参照)、これについては朝日新聞や毎日新聞なども日本共産党を社説で批判したほどです。
まさに「異論は排除する」政党そのものです。
こんな政党が「国際紛争は戦争ではなく話し合いで解決せよ」と主張しているのにも驚きます。自分たち自身が「話し合い」を放棄して「異論」を排除したわけですから、説得力は皆無です。
こうしたなかで、その志位委員長はさらに強烈な発言をしたようです。
共産・志位委員長、党首公選を否定 「民主的と思わず」
―――2023年2月20日 21:48付 日本経済新聞電子版より
日経電子版によると、志位氏は20日収録のテレビ番組で、「党首公選制の導入を改めて否定した」のだそうです。いわく、「直接選挙で党首を選ぶと党首に相当権限が集中する」、「必ずしも民主的だと思っていない」とのことだそうです。
まさか、志位氏は日本共産党が現状、「民主的」な政党だとでも思っていらっしゃるのでしょうか?むしろ現状でも不破哲三・前委員長に権限が相当に集中していて、「決して民主的とはいえない」状況にあるのではないでしょうか?
日本経済新聞によると志位氏は収録で、同党の幹部人事を巡り「ベストと考えられる人事を集団で検討して提案し、民主的に選出する手続を選んできた」と説明したそうですが、日本共産党の党運営の、いったいどこが「民主的」なのでしょうか?
また、この方式を巡り志位氏は「個人による専断を許さず、集団指導で民主的な党運営をやるうえで一番合理的だ」とも述べたそうですが、現状で日本共産党の党運営が民主的とは言えない以上、正直、説得力は皆無です。
若返りに失敗しているのに「ベテランと若手の力が生きている」
さらに面黒いのは、こんな発言でしょう。
「(志位氏は2000年に党委員長に就任して以来)ベテランと若くて新しい幹部の両方の力が生きるような体制をつくるようずっと努力してきた」。
日本共産党はどう見ても党員の若返りに失敗し、選挙のたびに議席を少しずつ減らして来ているにも関わらず、「ベテランと若手両方の力が生きるような体制」というのも、なんとも強烈な認識です。
もしかして日本共産党の用語でいう「民主主義」とは、「民が国の主人公である」という意味ではなく、「共産党が民の主人である」という意味なのでしょうか?
いずれにせよ、日本共産党にとっての「民主主義」が私たち一般人にとっての「民主主義」とは似て非なる概念であることは間違いありません。
なにより、志位和夫氏には組織が硬直し切った日本共産党の現状が見えていないようであり、そんな組織の未来も「推して知るべし」、といったところでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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昔:ヘソが茶を沸かす。
今:草が生える。
民間の慣用句は変わってゆくのに、日本共産党の委員長は変わらない。
しかし不破に権力集中?
との言及にはストンと腑に落ちますね。
そうか、あいつは単なるパペットなのだと考える方が、いろいろと説明がつきますから。
もしかしたら100年後でもまだ今の二人組がやってそうな流れですね。(笑)
共産主義っていうのは、基本的に民衆は馬鹿だ、だから優秀で絶対に間違えない指導層がその民衆を導いていかなければならない、故に馬鹿な民衆に選挙権など必要ないし、収入や財産などは生きていけるだけ平等に渡せば良い、一方指導層は独裁者に認められた特別な存在なので、独裁者を支持する選挙権が付与されるし、独裁者への貢献度合いによって優遇と栄華を受けられる、なのですよ。
共産党の幹部と論争してみて下さい。必ず「私の言っていることが唯一正しい、貴方達はそれに従っていれば良いのだ、そう、私が一番偉いのだ」と、必ず言いますよ。そしてそれを論破されそうになると、暴力を奮われます。実は私、何度も経験しています。
奇妙にも儒教と嚙み合いますね。
だから中国では共産主義が根付いたのかな。
日本では、いわゆるバカ殿が治政を乱すようなことがあれば、
家臣らが諌めて直させ、目に余るようなら穏便に隠居させて
有能な血縁者に後を継がせることが出来ますが、
かの大陸や半島では、
まさに 儒教という呪いがまん延して、
どんなに愚かな元首でも
下が黙っていうことを聞くため、無駄に被害を拡大させることになっているのは歴史が証明していますね、
近代史では、
文化大革命、天安門と
自国民を大量虐殺しても儒教→共産党の面子を守りたい、
明治維新以降の
日本の最も誇れるところは、
一度も自国民に銃を向けたことがないことです、
、
、
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。
考えてみれば、鎌倉幕府の時代から、将軍は御家人たち(有権者)から支持される事が必須でしたね。
支持を失えば別の将軍と取り換えるか、さもなくばクーデター。
儒教というのは、宗教だけに始末が悪い。
指導者に対する疑念を抱く事すら許されないなんて、精神の自由を取り上げられた状態ですよね。
まさに共産党だ。自浄作用など期待できない。
中国の歴史を見ると、王朝が変わるのは、異民族(つまり、儒教と関わりの無い異教徒)に国を乗っ取られ、さらに奪い返し…を繰り返してきたわけですしね。納得です。
>「ベテランと若手の力が生きている」
きっと志位氏を主体とした認識なのでしょう。
80代:ベテラン
70代:中堅
60代:若手
50代:ひよっこ
40代:たまご(発言権なし)
*彼の思想は、民主敵ですね・・。
>80代:ベテラン
>70代:中堅
>60代:若手
>50代:ひよっこ
>40代:たまご(発言権なし)
それ高齢化し過ぎやwww
30代以下はどこ行ってん?
>*彼の思想は、民主敵ですね・・。
それ、「てき」違いや!
昔、 電車内で、
90歳の男が78歳の男性に、
「若いんだから立て、
俺は90だぞ譲れ❗」と
殴り
90歳が逮捕された事件を思い出しました。
素”敵”なツッコミを感謝です。
>30代以下はどこ行ってん?
現在の「40代:たまご(発言権なし)」の正体は、20年前の”20代たまご(発言権なし)”そのものではないのでしょうか。
彼が後進の台頭(孵化)を抑して20年。組織の構成員たちも若きリーダーと同じ数だけ齢をとりました。
サムエル・ウルマンの詩の一節に以下の有名な部分があります。
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ」
志位氏や不破氏は、自分は青春真っ盛りの30代以下だと思っているのでしょう。
知らんけど。
※私はあまり使わない「知らんけど」を使ってみました。
私は多分本気で思っていると思います。
習近平やプーチンも同じような心境ではないかと思います。
権力者の居座りは始末が悪いですね。
日本の農家の話かと思った
党首を投票で選ぶ事と、党首に権力が集中するは全く別のお話
一万歩譲ってそれを是とするならば、現在の共産党党首の権力と党内規則、それを変えない共産党という組織に問題があるだけ
まあ、中国も自らは民主主義と言ってますから、中国的な民主主義とは言えるのでは?
志位氏の20年を超えるタユマヌ努力が今日の確かな党勢衰退路線を支えておられるのでありませう
いっそもう20年でも続けていただいて…ウシロの方ギネス載れる?
中国共産党が政治局員を選ぶ方法と日本共産党が党役員を選ぶ方法と何が違うのでしょうか?
と素朴に思ってしまいます。日本共産党を支持する方々は日本共産党が日本人民を指導し、防衛省自衛隊を日本人民解放軍に編成し直し日本共産党の軍隊として日本共産党体制に反対する日本人民を武力で排除する国家を作ろうとしているのでしょうかね?と、これまた素朴に思ってしまいます。これは悪夢のような民主党政権と悪夢のような宏池会政権とも比べ物にならない事態ですね。国政選挙はもとより地方選挙においてもこのような勢力を議員や首長に選出してよろしいか?と、またまた素朴に思ってしまいます。現野党のみなさんは日本共産党と共闘するようなことをおっしゃっていましたが、手を携えて日本人民共和国を作るおつもりでしょうか?
私は当初この騒ぎは共産党内でのプロレスだと思っていたのですが、未だに騒がれていて
擁護者もほとんど出ない(ようやくゲンダイが外部のライターに擁護記事を書かせた程度)。
もしかしたら、志位氏の立場はかなり危うくなっているのかも?
「志位氏終了=共産党終了」の未来図に「嫌だ!」と声をあげる者が増え、
本当に志位氏が引きずり降ろされたら……
その後は闘争と分裂を繰り返しそうですね。その点では志位氏は”正しい”かも。
中国共産党が“チャイナセブン”による独裁制であるのと同じく、日本共産党も集団独裁制だって事ですね。
中国共産党は習近平が個人崇拝などからの独裁者へと歩みを進めましたが、日本共産党だと不破哲三が其れに当たるんでしょうね。
まぁ上で言及されてる方もいらっしゃいますが、中共は「中国には中国の民主主義がある」って強弁してるんですよね。日共が同じ結論に辿り着いたのは完コピしてるのか、それとも共産主義の宿命的な帰結なのかぎ気になるところ。
異論をとなえたら粛正されてしまうシステムの下、反論が一切出ない全員一致の集団指導制のことを「みんなの意見が集約された」「疑問の挟みようのない」「無謬の結論」とすることを是とする人が(一億人の中に)一定数を許容する思想言論の自由というものはとても素晴らしいと思います。逆説的ですが、共産党は全員一致で異論反論のない世界なんですよねぇ。
庭師KING さん
>日共が同じ結論に辿り着いたのは完コピしてるのか、それとも共産主義の宿命的な帰結なのかぎ気になるところ。
後者かと。
合理的思考は出来るけれども人間に対する理解の無い人が共産主義者で居続けられると考えているので、「間違った出発点から出発すると、合理的にしっかり考えられる人ならばこそ、ちゃんと間違った結論に至る」という良い例なのではないでしょうか?
>逆説的ですが、共産党は全員一致で異論反論のない世界なんですよねぇ。
そうなんですよね。
多様性を掲げつつ、一様な価値観で世界を染め上げようとする。
国会での造反者もまだ出てない筈。
不完全な人間達が完全な人間を演じ続ける無限地獄に見えます。
ありがとうございます。
私も後者だと考えます。
氷点下の軽井沢でパンツ一丁で正座させられるという制度下において「合理的にしっかり考える」ならば上の顔色を窺い、末端まで隈なく全員賛成するしかありません。
我が党には派閥もないし全員が納得した民主的な指導をしている、というのはおっそろしい詭弁だと思います。
現代版悪の枢軸は支那、ロシア、北朝鮮
日本版悪の枢軸は共産党、財務省、在日 って個人で考えてます。
他に幾つかの政党が漏れているように思います。
志位氏の発言は選挙制度の否定ですね。選挙を否定するのであれば、候補者をたてないでいただきたいものです。
最近私はこちらの掲示板に書き込みをさせていただくようになりました。いままではずっとROMっていたのですが、岸田政権のあの国に対する態度に我慢できなくなり、自分の考えを表明したくなったからです。(自分のブログとかでやった方がいいのですが)
私の一票は何十万分の一、何百万分の一かもしれませんが、「物言う有権者」でいたくなったのです。幸いにもこのネット社会で「物言う有権者」であることは可能になってきました。
だからこそ選挙を否定するようなこの発言は許せません。同じようなことを感じてみえる人は多いと思います。
日共が、自民党政権下の公明党のような立場までなら志位さんの議論もまぁまぁ日本社会に与える悪影響は出ないと思うけれど、日共が連立の多数側として政権与党になり、日共から改選してもほとんど首相を出す事になったなら、その時点で今回の新宿会計士様の危惧は現実化すると思います。つまり日共の中にこの独裁を食い止めるラチェットや監視の機能がまるでない。日共の「民主集中制」はある日突然少数野党だった日共が巨大な政権党や外国政権党からの法も何もかなぐり捨てた大弾圧に襲われた場合を想定した、かなり極端な非常用の制度といえます。つまり日共の今の党内ルールは永遠の野党か、せいぜい与党内少数派までの議論という事になります。
ちなみに日共の意見としては「日共も人気が無くなれば下野する。だから国のトップはそれですげ替えれば良い」という言い草です。
でも主要な政権党となれば、総選挙を終えてもやはり主要な政権党を継続する事がほとんど。韓国みたいな極端な二大政党行ったり来たりとか、勝った方のやりたい放題とかは危なっかしくて仕方ない。
1960年代に中共から日共は攻撃を受けました。その時には上手くこの民主集中制は機能しました。部落解放同盟との戦いに於いても日共は健闘しましたが民主集中制があったお陰と思います。今の世界で言うとゼレンスキー大統領のウクライナはロシアとの戦争中で、ある意味ゼレンスキー大統領は独裁的指導者の立場にあります。そうでないとロシアとの戦いを継続することはできません。そういう非常時には民主集中制も必要な場合があるのです。だが平時の議会制民主ルールの下で政権党を目指すなら、年がら年中民主集中制というのも「どんな独裁?」と思われても当然です。
今日の夕方も、駅前に居ましたよ。日本共産党の高齢者軍団が。確か昨日も一昨日も場所は少し移動しながら、拡声器で変なこと話してます。統一地方選挙が近いから、また志位和夫委員長が今週ココに来るから、年寄り隊に動員要請がかかっているのでしょう。ビラを渡す婆さん、それを拒否る通行人。コンビニの前では、こんなエピソードがありました。
高齢男性の障がい者の方が、電動の車椅子に乗ってコンビニに入ろうとした瞬間、アカの活動家婆さんが近づき、ビラを渡そうとしました。私はその瞬間、コンビニの前を通行中。障がい者は我々の味方、ビラを受け取ってくれると安易に思ったんでしょう。ところが「要らん!」と大きな声。
婆さんが「支持してくれないんですか?貴方は何処の党、支持ですか?」「・・・自由民主党!」と車椅子の男性。婆さんは走って逃げました。「私達とは真逆の考えなんですね!」と捨て台詞(笑)。沢山の人が居るのに、あの言い草は無いでしょう。男性の発言にも嬉しかったが、共産党婆さん党員の、仲間が居る方への逃げっぷり、所詮コイツらは党中央と同じ血だなと思いました。ふ〜ん志位が来るんか。
22年間も公正な選挙ナシでのさばっている委員長。その前の不破も、ミヤケンもそうだった。で、選挙改革「党首公選制」を唱えた最高幹部を除名か(笑)。ソ連、中国、北朝鮮と同じやないか。社会主義国、共産主義国は個人崇拝で一党独裁、異論を言えば抹殺される。こんなの今の地球にあってはならない組織です。
まあ、いいんじゃないですか。 松茸だったか松竹さんだったか、昔だったら寝技に持ち込まれて占められて殺されてたでしょうね。
ところで昔、野坂だったかが(違ったかも)「共産主義というのはそもそも戦争ができるように理論の組み立てができてないんですよ。」と言ってたようにおぼろげに記憶してるんですが、どうしてもネットで見つかりません。どなたか見っけたら教えてください。入党したいです。
地方議会の話です。
なんでも反対で具体策は出さない。
日本共産党は本当に邪魔だ。
これが当地の現状です。
でも選挙で日本共産党は当選します。
投票率が低いためです。老人パワー恐るべし。
自民党の森なんとかの話では投票率は低い方が良いと言ってます。
組織票で十分。読めた方が良い。ということか。
つまり与野党とも投票率を挙げる努力はしないでしょう。
なんとかして投票率を上げないと日本が無くなりそうです。
「アベ政治(まさはる)を許さない」の
怨念文字ポスター、
以前は毎月3日共産党員の家の前に
掲示されていて便利でした。
なんせ、家を買う借りる際の下見は
3日に行ってチェックするというのが
そののち心地よい近隣づきあいできるかどうかで
重要だと巷間で囁かれいていましたから(笑)
今は毎月3日掲示をやめてしまって
チェックできなくて残念ですが、
国葬無理筋反対が涌いてきたときに
山上・安重根的なテロリスト礼賛の方面から
ゾンビのように復活してました。
最近では、
人々の善意を踏みにじって
あのcolaboに義援金を垂れ流していた
赤い羽根の理事さんが、
あの怨念文字ポスターの横で
にっこり笑った写真が人々の
顰蹙と怒りを買ってました。
『お金を貰ってこっそり渡すだけの
簡単で儲かるお仕事♪』と
振り込め詐欺の出し子募集に
手を染めてしまう崩れた人と
なぜだかイメージがダブって
しまいました。
体制をつくるよう「施策を実行してきた」ではなく「努力してきた」ですからね。努力が実らぬこともありましょう、氏が嘘をついているとは断定できません。
では氏を信用するか、というと否ですが。この発言による私の評価は「努力しても無意味だった無能党首」「表現に気を使うだけで実行をしない卑怯者」あたりです。同様に「努力した」などの表現を使う者の評価は、謙遜で使っているのか逃げで使っているのかというどちらかから入るようにしています。
華々しい結果を挙げた後の総括で「非才の身なれど努力をしてきました」とかなら良かったのにね。
弟の中高大学時代に仲が良かった奴は高校の数学教諭になったのですが、知らない間に共産党に入党したらしく今春のローカル議員選挙に共産党から立候補することになりました。
で、波風立てるのも大人気ないので、自宅に挨拶に来た彼の話をフンフンと聞いていたのです。例のオリンピックや国葬儀の時も家族連れで動員出動して楽しい時間をおくったそうでした。ピースサインの家族連れの写真を見せてくれました。
共産党は団塊の世代の高齢化と共にいづれ消滅する運命と思っていたのですが、こうやって世代交代も着実に行なっているんだなぁ〜、と暗い気持ちになりました。
直接選挙を唱えた人を除名した時点で、独裁者で決定ですね。
民主主義って、ここらへんの自由が大切なのです。