岸田首相、冬の味覚に「すごいお金持ちになった気分」

岸田首相は国民を苛立たせる天才なのでしょうか?「1兆円増税」を打ち出しておきながら、官邸に贈られた冬の味覚に舌鼓をうち、「すごいお金持ちになった気分」と発言した、などと報じられているからです。今のところ著者自身が見つけた発言を報じたメディアはTBSだけのようですが、岸田政権の先行きは?

ちょっとした「小ネタ」です。

岸田総理、冬の味覚ズワイガニと寒ブリに舌鼓「すごいお金持ちになった気分」

―――2022年12月23日 15:58付 TBS NEWS DIGより

TBSによると岸田文雄首相は官邸に贈られた寒ブリとズワイガニを味わい、こう述べたそうです。

すごいお金持ちになった気分。あまみ、うまみ、やっぱりちょっと違いますね、ブリも濃厚な感じで」。

なんだか、これも凄い話です。

岸田首相が「すごいお金持ちになった気分」と報じたメディアは、今のところTBSだけのようですが、もしこれが事実なのだとしたら、なかなかに驚きます。「1兆円増税」を打ち出した張本人がこんな発言をして、国民にどう思われるか、という問題でしょう。

これが安倍晋三総理だったら「ジューシーですね」で済ませるところですが、どうも岸田首相にはこうした機敏なところで国民の神経を逆なでかねない発言も多いようです。

最近だと自身が首相秘書官に任命した長男が官邸の機密情報を漏洩していたとの報道もありますので(『今度は岸田首相長男?「官邸情報ダダ漏れ」の雑誌報道』等参照)、どうも岸田政権は順調に迷走の度合いを深めているように思えてなりません。

ちなみにもしこの「情報漏洩」に関する報道が事実だったなら、少なくとも岸田首相のご長男が今後、政治家としての人生を歩んでいくのは難しくなりそうです。

くどいようですが、著者自身は岸田首相について、官僚の言いなりになりやすく、メディアに揚げ足を取られかねない言動も多いなど、大変に脇も甘い人物だと考えてはいるものの、岸田政権そのものについては「やることはちゃんとやっている」という側面もあると考えています(たとえば安保3文書の制定や原発再稼働方針など)。

いずれにせよ、一部報道にもあった「来年早々の内閣改造」が事実なのだとしたら、それがどう出るかも含め、引き続き注目に値するといえるでしょう。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. クロワッサン より:

    言葉が武器な政治家として資質不十分ですね。
    自分が食べて満足ってのではなく、沢山の人がこれを味わえるような平和で安全な社会にしていきたいとか言うところでしょうに。

  2. 古いほうの愛読者 より:

    現在の日本は美食の国で,少しお金を出せば世界の美味しいものが食べられます。そこはいいとして,ひとつ気になるのは「すごいお金持ちになった気分」という表現で,総理大臣でも生活は苦しくて「金持ち」ではない,という意味でしょうか。結構貧乏な国会議員もいるのは現実でしょうが。
    増税のほうは完全に財務省に乗せられていますが,まだ,消費税15%までは出てきませんね。財務省は,岸田さんにそれを言わせてから退任してほしいでしょう。

  3. はにわファクトリー より:

    すでにおふたかたに先を越されてしまいました。
    政治家は言葉がすべて。
    岸田文雄氏に総理大臣の器なし、これですわ

  4. 朝日新聞縮小団 より:

    こっちは岸田政権になってから2割近く資産を減らして貧乏になった気分なのに。
    今年の損益と含み損を今月見直してて胃が痛くなりましたよ。
    ガスター買ったり余計に金掛かったし。

  5. 匿名 より:

    >岸田政権そのものについては「やることはちゃんとやっている」という側面もあると考えています(たとえば安保3文書の制定や原発再稼働方針など)

    申し訳ないですが、自分は、安保3文書も原発再稼働方針も、防衛費増額問題と同様に、役人が振り付けていると思っています。自分は、岸田総理に、安保3文書や原発再稼働方針のイニシアティブが取れるようなリーダーシップがあるとはとても思えません。

    安保3文書も原発再稼働方針も、役人が振り付けた施策内容と社会の要請事項とが、たまたま合致しただけだと思います。これは名目上の「岸田政権」としての良好事例であって、「岸田総理」の政治家としての資質を評価するものではないということだと思います。

    もっとも、論考本文でも、「岸田首相」と「岸田政権」はきちんと書き分けられているので、そんなことは最初から織り込み済みの話であり、自分が改めてコメントするまでもないことだったかもしれません。失礼いたしました。

  6. 人工知能の中の人 より:

    言質とられないように検討とかでお茶濁してた人間の腹の中から出た言葉がこれか?
    輪島塗とか出してきてるから苦しい観光・飲食業のための食レポ企画なんでしょうが
    こんな下手な庶民演出はいらんでしょ
    もし台本書いたのが広告代理店なら切ったほうが良い

  7. 七味 より:

    なんていうか岸田総理自身より、この企画を考えた人に問題があるような気がするのです♪

    多分ブリとかカニとかの販促企画なんだろうけど、政治家に食べさせるなら希少で高価なものじゃなくて、ふつうのちょい上物で「とっても美味しいですね 雪で大変かもしれませんが頑張ってください」とでも言わせればいいのにと思うのです♪

    総理に500万もするブリを贈ると、「これでひとつ、補助金の方もよろしく」みたいな絵にも見えちゃうのです♪

  8. 伊江太 より:

    この記事に付けられてるサムネイルが、ズワイガニや寒ブリでのイラスト(写真)ではなく、
    隣国大統領とにこやかに握手してるヤツってのが、
    笑えるというか、サイト主さんの岸田文雄評の集約というか。

    一度染みついてしまったイメージというのは、なかなか払拭するのは難しいですね。

  9. 立ち寄り人 より:

    毎日の更新お疲れ様です。昔消費税導入時の高級ネクタイ購入で消費税払いました首相を思い出しました。スタッフは考えろよなが感想です。

  10. はにわファクトリー より:

    失言の重大さに気が付いた周囲が官房長官もしくは自民党幹部の口を使ってはぐらかしもしくは宣撫をする可能性に10ウォン賭けます。
    誰もそうしなかったときは? 引導はすでに渡されているのでしょう。

  11. 農民 より:

     石川漁協のPR企画なのでしょうか。確かに総理大臣となれば知らぬ人はほぼおらず、報道も全国に行き渡るでしょうが……「政治家と高級品」をあわせるとおおよそ悪印象に転じますし、言ってはなんですが岸田総理は知名度はともかく現在のところイメージはあまりよくない。
     本件の反応は観る限りもうほぼ全て「岸田坊っちゃんが何やってんだか」のみで、石川のイの字も見当たらないし、宣伝キャラを除いて考えても別に石川のブリ・カニを買うぞ!ってならないし……宣伝戦略としてまずどうかと思うし、誰も得していない。なんかもう主眼は岸田総理のイメージダウン戦略なのではとか勘繰ってしまうレベル。
     依頼案件に応じただけの岸田氏にちょっと同情するくらい。脇が甘いのはそうなのですが、断れるのかというとどうなのでしょ。

     さて鮭買ってこよ。

    1. ねこ大好き より:

      三方良しどころでは無く、真逆の悪し、ですね。石川県の方も残念でした。
      それにしても何をやっても反発しか無いなんて、これは末期ですね。森総理の最後の頃を思い出します。ピントがズレまくりの発言しかしないし、岸田首相にとって総理大臣は荷が重すぎるのでしょう。退陣されるのが、本人にとっても国民にとっても幸いかと思います。

      1. 門外漢 より:

        >三方良しどころでは無く、真逆の悪し

        他人悪し、己れ悪し、世間悪し、ですか?
        でも、己れ良し、なんじゃないんですか。とにかく「総理」にはなったんですから。

  12. んん より:

    戯れ句数首

    増税で
    税収減れば
    また増税

    小腸に
    群がる回虫
    贅を吸い

    あらふしぎ
    巷に横たう
    天下り

    無税やな
    兜の陰の
    煎餅屋

    糞田に撒き
    稲は育たず
    株しぼむ

    やるよりも
    やらぬがましの
    新酋長

    職務とは
    平日ゴルフと
    心得たり

    ゾーゼー ゾーゼー
    マーター ゾーゼー
    「罪務心経」

  13. 豆鉄砲 より:

    国会議員税を提案いたします。資産がある議員からは高く取ります。

  14. あつ より:

     今回もセンスの無さの表れでしょうか。
    それでも安保3文書や既存原発の活用などは評価しています。
     防衛費増税発言もcolabo問題が強調され、男女共同参画などの闇を
    浮かび上がらせる効果があったように思います。

     増税の撤回と翔太郎氏の扱い(現時点では事実がどうかは不明)を問題
    なく遂行できればかなり評価が上がると思うのですが、とりあえず
    見守るしかないようです。 

     ステルス安倍政権であることを期待しています。

     

  15. はるちゃん より:

    庶民が買うのを躊躇うものを、首相に宣伝をお願いするというのは、スタッフの方々もセンスが悪いと言うべきでしょうね。
    また、少なくとも庶民でない首相が、金持ちになった気分と言うのもなんだか違和感がありますね。
    岸田さんなら蟹と鰤くらいいつも召し上がっているのでは?

  16. めがねのおやじ より:

    旨そう。以前は兵庫県京都府の日本海側にはよく行ったけど、最近はご無沙汰です。でも、こんな時にコメント求められて、岸田総理はボキャブラリーが足りなさ過ぎるわ。「美味しいですよ。冬の味覚ですネ」とでも言えばいいのに。持って来る人も「口べた」「誤解招く発言」を事前に察知せよ。どうかしている。

    1. はるちゃん より:

      政権私も先月蟹の季節が始まる前に日本海方面へ行きました。
      蟹の季節は、1年間始末して準備しないといけない程の価格になりますので。
      蟹でなくとも日本海の料理は結構おいしいです。

      「増税大好な財務省言いなり岸田宏池会政権」による蟹の広報は、今後の増税に身構える国民の神経を強烈に逆撫でするものです。
      岸田さん、そろそろではないかと思います。
      余りにも鈍感です。
      役人に操られ、右顧左眄する姿を見るのはそろそろ終わりにして頂きたいです。
      菅さんの朴訥な感じが懐かしいですね。

  17. 普通の日本人 より:

    ざっくりとした話。
    岸田政権の次ですが誰かいますか?
    適当(党内外、民意、世界への気配りが出来る)な誰かは見当たりません。
    安部管政権と比較してしまうのは仕方ないですが
    やっぱり安部氏に後ろにいて貰いたかった。
    次期政権の担い手が育つには時間が欲しかった。
    願望垂れ流しですいません。

  18. ななっしー より:

    キッシーの個性、キャラクターはどうでもいいが…

    麻生氏の食事にケチを付け、独裁だ、ソンタクだとアベ政治を許さなかったマスコミが、総理と言う地位故に「贈呈」された品を喜ぶ岸田氏の方はさも庶民的であるかのように報じるところが実にキモチワルイ。

    「見よ、書記長閣下の質素な生活を。国家による富の再配分こそが正しい。増税は必ずや労働者諸君皆に平等に還元されるであろう」
    と言わんばかりのマスコミが実にキモチワルイ。

  19. 簿記3級 より:

    加賀屋「こちら香箱蟹でございます」
    増税屋「これは見事な香箱蟹じゃ、中には消費税が入っているのか。うむ、まるでお金持ちになった気分じゃ。お主も悪じゃのう」
    加賀屋「いえいえ、首相ほどでは…」

  20. 同業者 より:

    まぁ、お坊ちゃまなんでしょうか。
    岸田首相、「揚げ足取り」が大好物のマスコミと野党に格好のネタを提供しています。

    岸田首相とプーチン大統領に共通していることは、世の母親を敵に回してることでしょうね。

  21. CRUSH より:

    初歩的な話で恐縮なのですが、税率と税収の考え方。
    「ラッファー曲線」

    縦軸に総税収、横軸に税率(0~100)をとります。
    税率ゼロなら税収はゼロ。
    税率100%ならば、馬鹿らしくて誰も働かない(あるいは申告しない)からやはり税収ゼロ。
    その中間のどこかで、総税収が最大化する税率がどこかに存在する理屈になります。
    税率と税収の関係をプロットすると、このように両端がゼロの凸曲線を描きます。

    このラッファー曲線の使い方はこんな感じ。

    増税したい役人
    「税率を上げれば、税収がこれだけ増えます」
    減税したい政治家
    「税率を下げた方が、税収がこれだけ増えます」

    要するに今はラッファー曲線の山の左側斜面に居てるのか右側斜面に居てるのかで、これからとるべき政策が違ってくるのです。

    厳かにそれらしい事を言ってる専門家も、風水に近い事を述べているのだ、と聞く方も心得ておくとよいかもですね。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

ねこ大好き へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告