「理論的に間違っていても売れる本が良い」、本当に?
本稿は、ちょっとした雑感です。ある方から昔、「売れることを目指すならば、間違っていても良いからわかりやすい文章を書け」、と言われたことがあります。今になって思えば、そのアドバイスに従わなかったことがただしかったのかどうかは微妙です。ただ、ここまで来てしまった以上は、多少わかり辛くても理論的に正しいと自分が信じることを書き続けるしかないのでしょう。
なんでこんなサイトに人々が集まるのか
当ウェブサイトは「金融評論サイト」などと名乗っているのですが、今から6年前にこのサイトを開設した際には、まさか金融というマニアックな話題が人々に刺さるとはまったく思っていませんでした。
じつは著者自身、かつて某出版社に、「『国際収支のトリレンマ』、『国債デフォルトの3要件』などの専門的な用語に加え、資金循環統計や貿易統計、国際与信統計などの各種統計データに基づく『数字を使った議論』などを元にした経済解説本を書きたい」、などとする企画を持ち込んだことがあります。
そのときには、編集者の方からは、「そんな小難しい話、世の中にはウケない」、「某ニュース解説者の方のように、(経済理論はメチャクチャでも)人々にわかりやすく解説をする人の本の方が売れるのが実情だ」、などと諭され、酷く落ち込んでしまったのです。
もっといえば、「日本の財政や経済についての本を書くならば、新聞やテレビに倣い、『日本は財政危機だ』、といった書籍を書くべきだ」、といったアドバイスでもありました。結局、著者自身はその出版社での出版を断念したという記憶があります。
したがって、経済学や金融、外交などについて、小難しい議論をするサイトなどを立ち上げたとしても、どうせ誰にも読まれなくておしまいだろう、などと思っていたのも事実です。
ところが、ふたを開けてみたら、こんな小難しい文字ばかりのサイトであるにも関わらず、意外とページビュー(PV)は順調に伸び、最近だとちょっとした地方紙のウェブサイト並みのPVが発生するようになりました。正直なところ、シンプルに驚いています。
「間違っていても良いからわかりやすい言葉で」
これについてはとある知り合いの方が教えてくれたのですが、じつはテレビ業界や新聞業界などでは、「どうせ一般大衆は難しい話を理解できない」、「シンプルな単語にして何度も刷り込むのが正解」、などとする不文律のようなものがあるのだそうです(本当でしょうか?)。
また、どこかの本で読んだ記憶があるのですが、アドルフ・ヒトラーは人々が理解しやすい言葉を駆使する天才だった、といった指摘もあります。つまり、人々は正しい主張よりも、間違っていても簡単な言葉で表現されている主張に騙されやすい、ということなのかもしれません。
こうした指摘を踏まえてみると、当ウェブサイトの場合は、自分で言うのも変ですが、本当に集客が下手くそだと思います。著者自身が読み返してみても、当ウェブサイトで使われている表現は、お世辞にも「わかりやすいもの」ではないからです。
ただひとつだけ自慢できることがあるとすれば、当ウェブサイトでは可能な限り、「わかりやすさ」よりも「理論的な正しさ」を重視してきた、という自負です。
いや、もちろん、すべての記事が理論的に正しい、などと保証することはできませんが、金融評論家として、「国の借金はたくさんあるといずれ返せなくなる」、といった、一見するとわかりやすいけれども明らかに間違っているインチキ理論には絶対に手を出さないようにしてきたつもりです。
また、財務省に媚を売るような記事を書けば、もしかしたら財務省からお声がかかって仕事がもらえるかもしれませんが、専門家の端くれとしては、そのようなことは絶対にやりたくありません。
むしろ現在の日本のように、国債は自国通貨でのみ発行されており、国内の金融資産の総額が金融負債の総額を上回っている、といった状況に照らすならば、マクロ経済学的な議論からすれば、国債を増発し、減税するのが正解です。2019年10月の消費税等の増税は、絶対にやってはならなかった愚策だったのです。
奇妙な読者コメントも増えました
ちなみに当ウェブサイトでは最近、明らかに霞ケ関やオールドメディアの擁護者と思しきコメント主が増えました。
当ウェブサイト側にて把握しているだけでも3人います。
これらのコメント主は、「毎回、IPアドレスを偽装してコメントを書き込む」、「特定省庁を批判する記事を書くと、毎回ほぼ同じ趣旨のコメントでその省庁を擁護する」、「ハンドルネームは書き込むこともあれば匿名のときもある」、といった特徴があります。
この点、当ウェブサイトには以前、IPアドレスを次々と偽装して「オールド右翼」と連呼する支離滅裂なコメントを残していくコメント主がいましたが(『「オールド右翼」さんの面白いコメントをまとめてみた』等参照)、この「オールド右翼」氏の場合、おそらくは単なる愉快犯(もしくはお薬が必要な方)でしょう。
当ウェブサイトではいちおう、どんなコメントであっても自由に書き込んでいただいて構わない、というスタンスを取っています(※ただし、人種差別的コメント、民族ヘイト的コメント、性的・わいせつなコメントなど、反社会的なコメントについては削除しています)。
この「オールド右翼」氏の場合は、おそらくは組織的なバックボーンがなく、単に支離滅裂なコメントを書き残していくだけですので、放置していても実害はありません(ただし、書込みがあまりにも支離滅裂ですので、別の観点からは大変面白いといえます)。
しかし、明らかに読者コメント欄で過去に論破されているのに、ときとして恫喝を伴いながらしつこく同じ内容のコメントが書き込まれている場合や、特定の機関・組織が特定の意図をもって特定の意見を押し付けようとしているような場合だと、「個人が自由闊達に意見を交わす」という趣旨に反します。
したがって、これらのコメントに関しては、一定の受忍限度を超えた場合には排除することとしているのです(正直、PV数だけで見ればちょっとした地方紙並みの影響力しかない当ウェブサイトに、ここまでの工作活動をする意味があるのか、個人的には大変疑問ですが…)。
読者層のレベルが高いことだけは間違いない
さて、先ほどのテレビ業界などの話題に戻りましょう。
テレビなどの場合だと、「とにかくたくさんの人に番組を見てもらうこと」ばかりが重視されるきらいがあるのですが、もしかすると当ウェブサイトの場合、新聞やテレビの「低レベルな」コンテンツに飽き足らない人たちが訪れてくれているのかもしれません。
つまり、社会の知的階層ではかなり上位の方々が、当ウェブサイトを日常的に訪問してくださっている、という可能性があるでしょう。読者コメントを見れば、それも明らかです。
その意味では、当ウェブサイトの場合のように、「わかりやすく、一般大衆にウケる(けれども完璧に間違った)話」ではなく、「わかるひとにはわかる」という話題を選び続けていることは、アプローチとしては間違っていないのかもしれない、などと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
記事更新ありがとうございます。良薬口に苦しとは言いますがわかりやすいもの、耳障りのいいことに慣れてしまうのは警戒すべきことと思います。先日仕事の関係で面接の業務を協同したのですが、なかなか、難しいものだと感じました。どうしても攻略法を知ってる方はよく見えますが回答を熟考すると…というのは多いですから…。分りやすさ=説得力とは限らないことを踏まえていかないとです。
>そのときには、編集者の方からは、「そんな小難しい話、世の中にはウケない」、「某ニュース解説者の方のように、(経済理論はメチャクチャでも)人々にわかりやすく解説をする人の本の方が売れるのが実情だ」、などと諭され、酷く落ち込んでしまったのです。
池●●さんかな?三●●●さんかな?具体的な名前が知りたいな。
池●●さんはもともと子供にもわかりやすくニュースを解説するところからブレイクした人。いつのまにか何でも知ってる人みたいになってしまった。本人はテレビで私は解説者ですからと言っていたが。
それにしてもアシスタントが昨日調べてきたことを30年前から知っているように話せるのはスゴイ特技だと思う。
このところは言葉の「わかりやすさ」と「幼稚さ」を履き違えた本がジャンル問わずに増えた印象です
分かりやすく説明することと幼稚な言葉で説明することは違いますが、何でしょうね…
熟語でも常用漢字ではない漢字が皆平仮名表記にされていると悲しくなります
なんだか言葉でしょうばいしている側もレベルが落ちてきたのかな、とリアル書店の棚を眺めながら思う次第です
>熟語でも常用漢字ではない漢字が皆平仮名表記にされていると悲しくなります
それならまだ理科できる可能性がありますが、その漢字を外国語に翻訳する人がおり、翻訳結果をそのまま書いてくれればまだ辞書で意味が調べられるのですが、カタカナで書かれると意味の調べようがないので非常に困りますね。常用漢字でなくて良いから漢字で書けるなら無理に外国語に翻訳しないでほしいものです。
わかりやすくは大事です。
が、間違っててもわかりやすくはオカシイと思います。
間違ってるのですから、結局最後は読者にバレておしまいです。
しかし、編集者は違います。著者の信用が失くなっても別の著者をたてればいいのでノーリスクです。
難しい話をわかりやすくが正しいのです。
会計士様が、その編集者の言う事を聞かなかったおかげで、このブログを楽しめるのです。
結局のところ、オールドメディア(?)は、正しさより数字ということでしょうか。確かに最低限の数字がとれないとビジネスとしては成立しませんしね。
蛇足ですが、テレビ局は、視聴率がとれないと不安で、視聴率がとれると安心するので、心理的圧迫から逃れるためには内容を問題視しなくなるのでしょう。
すみません。追加です。
テレビ局が、旧統一教会問題で自民党批判を繰り返すのも、内容がなくても、視聴率がとれなくても、「日本の将来の問題だ」とスポンサーに反論し、文句をつけさせないことが出来るからではないでしょうか。(もちろん、どこまで、もつかは別問題です)
引きこもり中年様
統一教会問題は自民党を攻撃できる唯一の手段なので
何年でも、やり抜けます・やりぬきます。
いわゆるモリ・カケ・桜問題、全て野党の問題を自民党の問題に
しているし、追及する内容が毎回コロコロ変わるから
自民党が対応できないだけですし、今も未だやっています。
野党・マスコミが統一教会を集中的に批判するのは
教団の趣旨からして野党の応援者でいなければならないところを、
自民党の応援者になっている事が気にくわないのです。
選挙時の投票行動にも関係しますからね。
統一教会が罪を悔い、野党の配下になると
事態は一部沈静化します。
今回の参院選で大敗し、マスコミの鉛筆をなめた
政党支持率5%じゃ、どうしようもないでしょ?
次回の選挙迄この運動を引き延ばし、自民党の
投票率を下げたい・下げないといけないのです。
ネット上の何処かで見つけた言葉 「TVとはタダで仕入れてきた電波を細かく刻んで高値で売りつける商売 CMの合間に流す埋め草にはできるだけ金をかけたくない」・・・なるほどと思った次第です。
>「間違っていても良いからわかりやすい言葉で」
これって「マスゴミ」の原点では。
・短時間でわかった気にさせ、視聴率が取れれば、OK
・わかりやすく恐怖を煽り、視聴率が取れれば、OK
・今の視聴率さえ取れれば、将来、敵国に侵略され国が滅びても、OK
→敵国(中国、ロシア、南北朝鮮)から見ると、内緒で!?侵攻し放題
で。現在の「マスゴミ」ができちゃいました・・・
本来は、小難しいことも含めて、
・正しく簡潔にわかりやすく
・恐怖を煽らず、客観的に!
・間違った場合は訂正して、同じ間違いをしないように!
でも、「マスゴミ」さんには、馬耳東風、猫に小判、犬に論語・・・
言わずもがなですけど、補足しておきます。
>内緒で!?侵攻
内緒で!?(「切り取り、印象操作、報道しない自由」等の武器を使って)侵攻
※物理的武力を行使しない「サイレントインベージョン」
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
>「正しい(論議に基づく)文章」
これをキチンと書ける事は本当に羨ましいことです。
当方の様な俗に言われる「ドブサヨ(笑)」の書きなぐる社会改善論議とは常に次のどっちかでしかないからです(笑)。
①論者の知的能力不足で最初からピントが誤っている論議である(笑)。
当方のコメントの過半はこちらではないかと愚考します(笑)。「オールド右翼」氏含めて本サイトのコメント主様のほとんどは知的能力が「当方よりも数ランクは高い」事が推察出来るからです。
まあ知的能力が高いことと正しい論議に辿り着くことは「別物」ですが(笑)。
賢いドブサヨ諸氏は一緒にしがちですけどね(笑)。
でも知的能力が低いとそもそも社会改善効果が高い正しい論議にすらたどり着けない(←をい。コレは論外笑)のです。
②論者の能力と無関係に純粋に「運に起因して」最初は「正しく見えるが」社会の時間経過に伴う自己変質によって「結論:間違い」になる論議である(笑)。
有名どころではマルクスが唱えた「暴力革命思想」はこちらに入ると思います。フランス革命や清教徒革命等の暴力を伴う社会変化を許容した時代にはある程度説得性と意味が存在したと思いますが、有効需要が発見され、信用貨幣により「貴金属現物による裏付けがなくても貨幣システムが成立する」事実が発見された結果、人間の社会を揺るがす「恐慌」の発生確率が格段に落ちた為に上記の思想は「存在意義が失われた」と思います。
マルクスの暴力革命思想はそもそも「恐慌発生への一対策」にすぎないからです。
さて、何で日共は今も共産社会をめざすか疑問です。
機能集団の相互作用的に同等の「人間が社会の生産手段と完全に切り離される」事は「当方は将来必然的に発生する」と思いますが、当方的には「その後に永遠のユートピアは来ない」としか思えないのです(笑)。
話がそれました。
当方で言うならば、安倍総理の国葬賛成論議でしょうか。当初は正しく見えるのですが、安倍総理と統一教会とのなんちゃら情報の流布で国民コンセンサス的には今や「結論:間違い」行きです(笑)。
社会が自己変化するので論議の正しさを保証する条件が保てなくなるのです。
まあ結論としては当方の様な「ドブサヨ」の書く論議は「スルーが賢明」です(笑)。
どっちにせよ正しい論議が書けない(笑)からです。
知的愚者の戯言は以上です。駄文失礼しました。
>>「理論的に間違っていても売れる本が良い」
自分だけ今金儲け出来れば後はどうでも良いって考えなのかな、其れなりの立場の人がサラッとこんな言葉を無抵抗で吐いているとしたら、世の中(日本)良くならないよね。
今だけ、金だけ、自分だけじゃ何のために生きているのか迷っちゃうよ。
「間違っていてもわかりやすく」でちょうど今朝、気になった記事が日経ビジネス(引用元はナショジオ)にありまして。
農業関連の記事で、大型機械に傾倒した現代農業を批判する内容です。曰く、
①効率化のための機械大型化により重量が増し、土壌圧縮による酸欠や菌の死滅が深刻だが農家は気付けない。地下わずか10cmを耕しているが地下30cmが硬盤化してしまっている。
②巨大トラクタ1台よりも1/10の重さの小型トラクタ10台を遠隔操作で運用すれば効率を下げずに土壌を守れる。
③ロボット化によって経費を削減できる。
というような内容。
とても「わかりやすい」ですね。何やら深刻そうな所に、画期的解決策を用意していただけたようです。
ところで私のような無学な現場の人間には、ちょっと思う所があります。
>①トラクターの重量圧力、ロータリーの衝撃で硬盤化するのも、硬くなると三相(気、固、液相)が崩れるのも、微生物が必要なのも、意外でも何でもなく農家の常識です。観測は難しいにせよ結果から気付けます。また水はけだとか地力などと昔から表現されますね。少なくとも日本では大昔から経験則により意識されている要素です。また確かにロータリー耕耘では10cmちょっとしか耕せませんが、40cm前後を「破砕」するサブソイラーやリッパー等の機械(ロータリーがクワとしたらスキにあたる)がふつーにあります。脱ロータリーも流行です。
>②記事元の研究員の定義する巨大トラクタ・コンバインは30t超のもののようで……日本でそんなもの見たことありません(北海道ならあるのかな…?)。小型トラクタ10台て。その小型(1/10)とやらもウチで使っているトラクタより重いんですが。そんなマメトラクタですら硬盤は作ってしまうしとっくに対処してるのですが。遠隔操作?どこで売ってんねん。
>③ロボット化たって最近やっとラジコン草刈り機が売り出されてきたくらいなんですが(欲しい)。それすらまだ元を取るには厳しい価格なのに、自動ロボット農機が一般化され経費削減までなるのは何十年後になるのやら。今入れたら億超えるでしょ。
アメリカの穀物農業ならまだいくらか参考になるハナシなのだろうか……実験農場で30ha超という広大さなのは恐れ入ります。ウチ(路地野菜、農業の9割超といわれる小規模家族経営)の20倍くらい。もう牛馬でいいんじゃないかウチ。
日本語版にこれをもってこられても、「間違っている」としか思えません。視点によって間違っているかどうかも変わってくるかと思いますが。これを読んだ非農家の多くの人が「なるほどぉ~やっぱり日本の農業はダメだぁ~」なんて大雑把な話をしだしたら、本当に害悪です。
本筋のズレ返信で恐縮ですが・・・
最近見たリンゴ収穫用ドローンの動画でこんなのがありました。
The Apple Drone Is Finally Here
https://gizmodo.com/the-apple-drone-is-finally-here-1848441547
動画
https://youtu.be/E0zGlWHYV3Q?t=62
一般人の私は単純に「おお、すげー」と思ってしまいました。
レンタルビジネスを狙っているのは初期投資が莫大だからと記事で指摘されています。うまく時期を分散できるんだろうか。
パイロット利用の対象農家も100ha以上なんて書かれてます。
こういうのは技術的に実現できても、日本だとコストが合わないってオチになるんでしょうかね。
大規模農家とそれ以外の差も広がっちゃうのかななどと漠然と考えてました。
農民様
興味深い考察披露ありがとうございます。
出どころがナショジオとの事ですのでおそらく「自然と共存する」行動様式でない人々向けの記事であろうかと思います。
日本人が農業する場合は自然と共存する事を自然と考慮します。神道での八百万の神々と荒御魂の祟りの考え方は自然破壊を人間の都合だけで無秩序に実施すると自然循環のシステムが壊れる事で悪い結果に自然となっていわゆる荒御魂がタタルのです(笑)。神道とは日本人の経験則が母体の宗教でもあるのです。
まあ神道の日本人信者は2億人超えらしいので「日本教」信者は「自然と共存」する行動様式を志向します。
しかし土地が海に囲まれず替えが効き、汎神的志向を考慮されない一神教的社会は「自然は神が人間のために用意したモノ故に自由に略奪、破壊出来るモノ」なのです。
「その土地が壊れると別に移って同じ事をやれば良い。土地はいくらでもある」
逃げ場が無い日本人とは立場が違うのです(笑)。
こういった別物の行動様式の人間向けにはご紹介の内容は十分に啓蒙する記事と思いますよ。
自然と共存共栄志向する人間は「世界では『圧倒的に少数派』なのです(笑)」
以上です。駄文失礼しました。
>農家の常識です。観測は難しいにせよ結果から気付けます。また水はけだとか地力などと昔から表現されますね。少なくとも日本では大昔から経験則により意識されている要素
というのは自然と共存共栄志向する意識が有って初めて成り立つ事です。
隣の土地で同じ収奪をドンドン繰り返すと例えばレバノンでは「立派な杉の木が存在するのは国旗の中だけ」というコトになりました(笑)。
そういう事なのです。
農民様
一つの情報提供と捉えればよろしいのではないでしょうか?
農業に関することは、仰る通りだと思います。農業は手間がかかります。
農民様の所は、小規模家族経営とのことですが、今、人手が足りず、農業実習生を使って、やっとやっている老農夫(婦)の方も多いと聞きます。
少し規模が大きくなると、実際に農地で働くのは外国人労働者ばかりのようです。
昔から、農林省は、品種改良ばかりに熱心です。
農作業方法の開発や改善、農業経営方法の開発改善などには、関心無しでした。
日本は、農協の支配が強かったので、そこは口が出せない所だからでしょう。
しかしながら、農地は有り余っているのに、日本の食糧自給率の低さはどうしたことでしょう。
農業の株式会社化と言われて、農業も生産性がアップする切り札になるか、と期待したい所ですが、何か農協との関係もあるのか、どうも加速しないようです。
農業は、そのような社会制度や、農作業の効率化、IT化、とかいろいろ取り組む課題が多い産業です。
しかし、課題が多いことは、伸び代が大きいことです。
日本の食糧自給率の向上の為に、あらゆる可能性は検討の対象とする柔軟さが必要と思います。
エネルギーと共に、食糧は、日本の弱点ですから。
もはや、マスコミ関係者やインフルエンサーはバカだと一定の方達は知っていますから
これからも応援しています!
タイトル
>「理論的に間違っていても売れる本が良い」、本当に?
>「売れることを目指すならば、間違っていても良いからわかりやすい文章を書け」
は微妙に違いますね
前者は「編集者」の立場から見れば「真」
「ユーザー(読者)」から見れば「グレー」です
後者はアドバイスとしてはありかもしれませんが
編集者としての仕事を放棄しているとも受け取れます
わかりやすい文章を書け
言うは易く行うは難し
難しいことを難しく書くことは「専門家」ならさほど難しいことではないが
難しいことをわかりやすく書く事は難しい
わかりやすい文書の問題点
わかりやすく書こうとすれば必然的に文章が長くなります
長い文章は読むことが苦痛になる(読んでもらえる可能性が低下する)
そうすると文章をけづることになるがけづればわかりやすさが低下する
と言うジレンマにおちいる
そのバランスが重要
わかりやすく文章は「バランス」と「テクニック」により成り立つのではないでしょうか?
その他雑感
コンセプト
おなじみ「知的好奇心を刺激する」ですね
『秀逸』かと思います
アプローチ
>当ウェブサイトの場合のように、「わかりやすく、一般大衆にウケる(けれども完璧に間違った)話」ではなく、「わかるひとにはわかる」(略)
「知る人ぞ知る隠れ家的店舗」に通づるところがあります
>「わかるひとにはわかる」
ある種の優越感や知識の共有・諦観(わからんひとにはわからん)も認められる
大人数を集めるのにはむかないが少数精鋭むきのアプローチかと思います
「匿名」
基本的に反対
特に粘着的「匿名」はヤバイ w
<難しい話をわかりやすくが正しいのです。>
現役の営業マンだったときの経験ですが、これが出来る営業マンは、売れます。
理由は、3つです。
・商品のことが理解してもらえるので買ってもらえる。
・難しくて分からなかったことが理解できたので、感謝してもらえる。
(お客さんは、自分が利口になったように感じる。)
・難しいことを易しく理解させる人は、頭がいい人だし人間的にも立派な人だと「勝手に」認定されて、尊敬され、この人とは末永く付き合いたい、つまり、この人の売るものなら、ず~っと何でも買いたいと思って貰えて、しかも、友人知人を紹介するのは勿論、替わりに自分が勝手に代理人になって知人友人に営業をしてくれる。
(勿論、これは、霊感商法やマルチではありませんよ。普通の商品です。しかも、こちらから紹介してくださいとは一言も頼みませんよ。)
難しいことを相手のレベルに合わせたところから始めて理解させてあげれば、こんなに素晴らしい結果があり、しかも、世の中の水準も上がるので良い国な成って行くのですが、ねぇ~。
尚、
難しいことを分かり易く理解させて上げられない人は、自分がそのことを本当に本質的に理解していないから、噛み砕いて説明・解説できないのです!!
世の中、こういう人は多いですよ~~。
マスコミさんは、こういう人達、つまり、エセ・インテリ、自称インテリが寄って行くところなのでしょうか?
本当のインテリは、寧ろ避けて近づかないようにしますね。
次に、コンサルタント。
この職種の人達は、易しいことを難しく話します。
そうしないと、商売が成り立たないですから。つまり、難しくないことをお金を掛けて、コンサルタントを雇って解決しようとは、誰も思わないのですからね。
昔、コンピュータが世に普及し始めた時期に、コンピュータを説明するのに、CPU、主記憶、外部記憶、この3つの言葉で、1時間講演したコンサルタントがいたとか。
この講演を聞いた人は、何に感動したか?
「あんな、3つのことで、1時間も話ができる能力が素晴らしい!!!」
コンサルタントの本質、ここにあり!ですね。
世の中、エセで商売をする人、その話をそのまま聞いて分かった気になっている人、こういう人達で、人口の8~9割を占めているのではないでしょうか?
20対80の法則と言うものがあるらしく、良い方が2割、その他大勢が8割に。何故かそうなるらしいです、自然の流れとして。
新宿会計士様のブログは、この2割を対象としている訳で、かなりのユーザー層は、存在しています。
これからの更なるご奮闘を期待しています。
当コメ主です。
新宿会計士様の本稿の主旨を、分かり易く、具体的で簡単な事例や例え話をを加えて、簡潔に説明してみました。
「難しいことを分かり易く説明する」の実例になっているでしょうか?
(売れる書籍、といっても、書籍は何らかの論評や説明、解説の文章とは限らないので、
ひとまず対象を何らかの論評や説明の文章に限るとするならば)そもそも一般には「理論的に間違っている」ことと「わかりやすい」こととは基本的には相反するはずですよね。
理論的に筋を追えるからこそ「わかる」のであって。
間違っていたら、「なんでそうなるのか?」意味がわからないので、つまりは、わかりにくい説明になるはずです。
わかりやすくするために、説明を「理論的に厳密ではない」説明にする、ということであれば、よくやることで、必ずしも悪いことではないと思いますけど。
あるいは「間違っていてもわかりやすい」というのは、ある事実を(ちゃんと説明すると難しいから)ひとまず所与の「前提」だと受け入れることにして、そこから論展開する、といった場合の話なのですかね。それも悪いこととはいえませんよね。
勝手に嘘を前提にしておきながら、それを所与としたことを明示しない、というやり方なんですかね。それならばインチキだといえそうです。
ですがそもそも本記事のタイトルから、「理論的に間違っている」ことと「わかりやすい」ことを比較しているのではなくて、「理論的に間違っている」ことと「それが売れる」こととが比較されているのだと捉えると、それならば相反しない説明が可能そうですね。つまり、わかりやすいからといって売れるわけではない、必ずしも世の中は、「わかりやすい」つまりは「簡単にわかる」ことを求めているわけではない、ということなのかもしれません。
では何を求めて「何らかの論評や説明、解説の文章」を読むのでしょうか?わかった気分になることを求めている?
その後考えて、わかりました。自己解決でした。
私の先のコメントを含め、いくつかのコメントにも見られますが、この記事でいう「わかりやすい」というのは「わかりやすい【説明】」のことではなく、「わかりやすい【結論】」のことなんです。
論の運びのわかりやすさではなく、最終的にたどり着く結論のわかりやすさ、のことを言っているのでしょう。となると、「わかる」の意味も変わってくる。
【結論】のわかりやすさとは、ふつうは、出てきた結論が「自分の感覚とあっているか」つまり、頭を使うまでもない感覚とあまり相違しない、という意味で使われると思います。しばしば、人間にとっての感覚は真実とはズレますので(普段からの思考訓練が少ないとなおさら)、結果、「嘘をそれっぽく説明した文章」のことを「わかりやすい解説」「わかりやすい言葉」といっている、ということですね。
そのような「わかりやすい」文章にも、なにかを説明した文章である以上、「論らしきもの」「根拠らしきもの」がついているはずですが、では、嘘であるところのわかりやすい結論を導くために、その前についている「論らしきもの」「根拠らしきもの」はいったい何なんだ、ということになりますが、つまりは「間違っている」、説明でも解説でもなんでもない文章になってしまうはずです。
本記事の著者様は、最初にはどちらにするか悩んだ、とおっしゃていますが、このサイトを読む限り、そもそも心理負担的にそのような文章を書き続けることはできないのでは、と思います。なので必然的に今の形しかなかったかと。
とはいえ、「インチキ論説」で高クオリティでやってますね。意外といけるのか…
こちらのブログ記事では、根拠はこうで、ソースはここで、と記事上に丁寧に並べますが、これによって逆に、読み手に結論の正しさ程度を「ほんとかな」と考えさせる効果があるのかなと思います。
考えるきっかけがたくさんあるんですよね。
そういうところも、考えるのが好きな人を惹き付けるのかなと思います。
漠然とした話ですが。
>売れることを目指すならば、間違っていても良いからわかりやすい文章を書け
>多少わかり辛くても理論的に正しいと自分が信じることを書き続ける
本を売ることが目的なのか
正しい情報を伝えることが目的なのかの違いかな。
本を売ることは目的達成のための手段であり
本を売ること自体を目的としてしまうとおかしなこと
になるのでしょう。
目的と手段がゴッチャにならないように気をつけ
ましょう。
「本」を「新聞」と置き換えて読んで一層納得しました。「放送」と置き換えると安く仕入れた電波を細切れにして高く売る民放なら CM以外はおまけなので 儲けるためには嘘でも売れるほうが良いと考えるのは必然かなと思えます。だとすると売る必要のないNHKが視聴率を気にしているのは 何のためか疑問。もしかしたら洗脳が目的なのかと思えてしまう。
>むしろ現在の日本のように、国債は自国通貨でのみ発行されており、国内の金融資産の総額が金融負債の総額を上回っている、といった状況に照らすならば、マクロ経済学的な議論からすれば、国債を増発し、減税するのが正解です。2019年10月の消費税等の増税は、絶対にやってはならなかった愚策だったのです。
ですが、またしても政府はやらないで良いことをやりそうです。
>>防衛費財源に法人税 金融所得、たばこ増税も検討ー政府・与党、税調で議論へ
https://shinjukuacc.com/20220917-02/#more-25893
当コメントでは、4つのことを書きます。
1. 売れる本についての2つの表現について、
A「理論的に間違っていても売れる本が良い」
B「売れることを目指すならば、間違っていても良いからわかりやすい文章を書け」
本稿の中には、以上の2つの表現があります。
Aは、売れる本=理論的に間違ったもの
ということで、どうも、売れる本とは理論的に間違ったものである、否、間違った本でなければ売れないのだ、ということのようですが、出版界では、それが共通認識なのですか?と聞いてみたいです。
つまり、売れるためには、理論的に正しいことを書いちゃダメって?
出版界とは、人類の知的なものを継承するために存在するのかと思っていましたが、最近は、変節してしまったのでしょうか?
Bは、売れる本=平易な文章。
これは、売れる本は平易な分かり易い本だけである。分かり易い文章であれば、内容は間違っていようが構わない。確かに、こういう本、今の時代結構あるような感じがします。具体的に書くとクレームを付けられそうなので書きませんが。
A・Bを纏めると、次の命題になります。
「売れる本とは、現代においては、分かり易い文章の本である。中身は関係なし。特に理論的な本はダメ」
これじゃ、出版不況は、これからも続きますね。不況の出口は見えませんね。
さて、この出版界の現代の命題は、正しいのか?を次に考えてみます。
2. 理論的に正しい本は、本当に売れないのか?
ここ二十年くらいの、理論的に正しい本で、大ベスト&ロングセラーになったものを、当コメ主の知っている範囲で上げてみます。
・「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ
イスラエルの軍事学の教授が書いたもの。世界的な大ベスト&ロングセラー。多分、古典的な名著になるでしょう。
この本は、理論も論理も豊富で、知的刺激が触発されっぱなしです。
・「21世紀の資本」トマ・ピケティ
フランスの経済学者が書いたもの。世界的な大ベストセラー。
・「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫
証券エコノミストの著書。ベスト&ロングセラー。
この本は、図書館で膨大な予約待ちが長期間発生。地方自治体の街の図書館で、これだけ予約待ちが発生するとは、いろんな方が読んでいるはず。
・「ストーリーとしての競争戦略」楠木建
一橋大学教授の著書。ベスト&ロングセラー。
・「経営戦略全史」三谷宏治
経営コンサルタント。ベスト&ロングセラー。
他にもありますが、今はこれだけとします。
もう一つありました。
・「ローマ人の物語」塩野七生
文庫版、全43巻。これは、ロングセラーです。これは、小説ではありますが、著者の7年間の歴史調査による、大力作です。
3. 本が売れないのは、編集者の怠惰怠慢、不勉強、知的好奇心の欠如、企画力・発想力・探求心の欠如。
イノベーティブな志の欠如。
これが、出版不況の根本的な原因だと前々から思っていました。
一般大衆を馬鹿にしていては、売れませんよ。大衆が馬鹿だから売れないのではなく、「出版社の編集者が怠惰だから売れないのだ」とバカボンのパパは言いますよ、きっと。
いろんな本を読みますが、この内容の本を何故こんな編集で売るかな、と感じるものが多々あります。
「情報は、切り口を変えてみれば、全く別のことを語り出します。」
この事を一番知らないのは、出版社の編集者だろうと、予てからそう思っています。
4. 新宿会計士様の本は売れます。
意欲的で企画力のある、イノベーティブな編集者に出会えば、売れます。
持っておられるコンテンツは、充分に一般読者が待ち望んでいるものです。
言いたいこと書きたいことは、まだまだありますが、今日はここまでにします。
>「理論的に間違っていても売れる本が良い」
会社(出版元)的にはOK!でも、
社会(世の中)的にはOUTです。
本が出版されるまでの流れ
https://blog.sei-syou.com/2019-05-17/
書籍の内容によりますが「校閲」も行われます
「校閲」をすり抜けた場合
有名なのは村上春樹「1973年のピンボール」のなかの「ワーゲンのラジエーター」
※当時(1973年)ワーゲンと言えばフォルクスワーゲンType1(愛称 ビートル)のこと
ビートルは基本 空冷水平対向4気筒(空冷にはラジエーターが無い)
栗本薫「グイン・サーガ」第一巻ハンセン病
結局 改定してますね
※詳しくは『豹頭の仮面』wiki参照