政治家靖国参拝「ご注進報道」にネット世論は冷ややか

西村康稔経産相に続き、萩生田光一・自民党政調会長も靖国参拝に踏み切ったそうです。なぜこれが記事になるのか理解に苦しむ点もあるのですが、それ以上にこの話題を巡って痛感するのは、1980年代以降の日本のメディアによる「ご注進報道」の罪深さ、そして中韓両国を中心とする諸国による悪質なプロパガンダの威力です。しかし、まずは日本の世論が変わり始めていることに、この問題を解決するヒントが詰まっていることも間違いありません。

萩生田氏の靖国参拝、なにか問題でも…?

当ウェブサイトの私見ですが、政治家の靖国参拝を妨げている2つの要因といえば、1つ目は世論、あるいはメディアの報道であり、2つ目は諸外国の反発にあります。

正確にいえば、日本のメディアの「ご注進報道」で中韓両国が焚き付けられ、いまやこの両国が全世界に広めるかたちで、日本の政治家の靖国参拝は世界中から批判されかねない話題となっていしまっている、という言い方もできるのかもしれません。

こうしたなか、萩生田光一・自民党政調会長が15日、靖国神社に参拝したようです。

自民・萩生田政調会長が靖国参拝

―――2022年08月15日09時13分付 時事通信より

問題視したいかのようなTBSの報道に読者コメントは冷ややか

これについては時事通信以外にいくつかのメディアが記事に仕立てていますが、なかでもTBSが配信した次の記事は参考になります。

【速報】自民・萩生田政調会長らが靖国神社を参拝

―――2022/08/15 08:16付 Yahoo!ニュースより【TBS NEWS DIG配信】

TBSの記事では、末尾にこんな記述があるからです。

岸田内閣の閣僚ではおととい西村康稔経済産業大臣が参拝しましたが、きょうは9時半時点で岸田総理をはじめ閣僚は参拝に訪れていません」。

何が参考になるのかといえば、閣僚のなかで本日午前9時半までに靖国参拝をしたのが西村康稔経産相だけである、という点を強調するかのような書きぶりです。靖国に参拝することが、なにか問題だとでも言いたいのでしょうか?

そのうえ、さらに参考になるのは、「読者の反応」です。『Yahoo!ニュース』の読者コメント欄によると、こんな趣旨のコメントが、多くの読者の共感を得ているようです。

  • (靖国参拝は)閣僚としての義務(であり、)国会議員としての義務だ。参拝がニュースになるのではなく参拝しないことがニュースにならなければいけない。そのくらい参拝が一般的になるべきだ
  • (靖国に)参拝したい人は誰でも自由に行って手を合わせる事ができて当然なのに、なぜ日本だけ外交問題にされ他国からあれこれ文句言われるのか。政治家がクレーマーに配慮し続けてきた結果こうなった(のでは?)
  • 本来なら、こういう神聖な場所(に)は海外(の)要人にも参拝して貰うのが筋なのに、まず日本のリーダーが参拝を躊躇している(のはおかしい)

…。

この点、読者コメントのなかには、萩生田氏や西村氏の靖国参拝を巡って「政治家が世間を騒がせるなかで、配慮に欠ける行為だ」、などと批判する意見もあるようなのですが、こうした意見に対してあまり高い評価は寄せられていないようです。

国際社会~とくに中韓両国の反応~

ちなみに西村氏の靖国参拝を巡っては、韓国政府が13日時点で「深い失望と遺憾」を表明しています。

西村経産相が靖国参拝 韓国政府「深い失望と遺憾」

―――2022.08.13 19:23付 聯合ニュース日本語版より

じつにわかりやすい反応といえます。

ただ、それ以上に、いくつかのメディアが中韓両国などを焚き付けつつ、日本の政治家による靖国参拝を「問題だ」と大騒ぎするというスタイルが、現代でも通用するのかどうか、という問題はあるでしょう。

もちろん、中韓両国を中心に、「靖国神社にはA級戦犯の位牌が飾られている」といった虚偽の説明が国際社会に向けて喧伝されている点については、私たち日本人としては深刻に受け止めておかねばならない点でしょう。

とくに、日本の政治家(とくに首相)が靖国参拝をすると、中韓両国に加え、北朝鮮やロシアといった諸国は、ここぞとばかりに舌鋒鋭く日本のことを批判し始めます。さらには、2013年12月に安倍晋三総理が靖国参拝したときは、中露韓だけでなく、米国、台湾、欧州なども対日批判をしたという事実を忘れてはなりません。

この「靖国参拝=悪いこと」という図式は、もともとは日本のメディアが焚き付けたものだったのかもしれませんが、これに中韓両国が便乗したことにより、いまや全世界で「靖国は戦争神社」、などとする悪質なウソが罷り通っている状況だと述べても良いでしょう。

個人的には英 Financial Times 紙に十数年前に掲載されていた記事で、靖国神社のことを “Yasukuni WWII Shirine” などと呼称している記事を見かけた記憶もあるのですが、こうした悪質なウソも、結局は日本の外交の敗北の証拠といえるのです。

世論が変われば問題も解決に向かう

ただ、少なくともインターネット空間を眺める限り、日本国民の間で「政治家が靖国参拝をすることは問題だ」とする意見が、かつてと比べれば激減していることは間違いなく、そのことは新聞、テレビを中心とするオールドメディアの論調の社会的影響力の低下を意味しているのでしょう。

また、靖国参拝を巡っても、おそらくは1980年代以降の中韓両国による悪質な国際宣伝戦を通じ、現在の国際世論は否定的であるというのも事実でしょうが、これについてはやはり、ときが解決するしかありません。

まずは日本国内で政治家の靖国参拝への理解が進み、やがては外国要人(たとえばアメリカ合衆国大統領など)が日本の首相と一緒に靖国参拝に踏み切れるような出来事でもあれば、政治家の靖国参拝問題についても自然解消するはずです。

その意味では、この靖国問題については、自称元慰安婦問題や南京大屠殺問題を筆頭とした、中韓両国による虚偽のプロパガンダを粉砕するための具体的な方法論を確立するためのモデルケースになることを願いたいと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. KY より:

     靖国参拝が問題視されると言う、マスゴミの捏造したネガキャンが殆ど無効化している事に気付かないのは当のマスゴミだけなのか、それとも知ってて意固地になってるのか(それに類するのがパヨクのイベント参加人数水増し大本営発表。幾ら水増しを論理的に暴かれても大本営発表を絶対止めない)、意見が分かれるとこでありますが、マスゴミの動向を目安に靖国参拝を外交カードに悪用している特亜も同様に気付かないのか、それとも意固地になってるのか、未だ判りませんね。

    1. 赤ずきん より:

      一度嘘をつくとつき続けなければならない無限地獄に陥っている。嘘つきは泥棒の始まり。息を吐くように嘘をつく民族とその宣伝機関があるそうだ。

  2. sqsq より:

    中国人の団体観光客が一番行きたがる場所が靖国神社。
    中国人にとって日本で一番有名な場所らしい。

    行ってみて拍子抜けするらしい、考えていたよりかなり小さい。

  3. ちょろんぼ より:

    記者も閑だね~。
    誰か来るか待つ間に、正式参拝すれば
    退屈しのぎにでもなるよ~。
    もっとも。正式参拝しても、宝クジは当たらないけど。

    それより、共産党が戦争したいからといって、駅で
    赤紙を配布しているのを、記事にしたら~?
    共産党はどこと戦争したくて、赤紙を配布しているのだろ~?
    (露?・中?・半島諸国?)
    普通の人は、8月15日だからといって、戦争したいなんて
    思わないよ~。 ただの月曜日・お仕事の日です。

    1. 引きこもり中年 より:

      ちょろんぼさま
      記者は、靖国神社の前で見張ってないと、編集長に怒られるのでしょう。

  4. 引きこもり中年 より:

    独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
    (そう自分に言い聞かせないと、自惚れコメントになってしまうので)
    日本のオールドメディアは、これまでの戦争体験からの「戦争のことを考えなければ平和になる」に、ウクライナでの戦争体験談を、どう矛盾なく組み込んでいく(?)かを考えているのではないでしょうか。
    蛇足ですが、(まさか、とは思いますが)オールドメディアは「愚民が、余計なことを考えるな」と思っているのではないでしょうか。

    1. 引きこもり中年 より:

      すみません。追加です。
      明日の朝日新聞の一面に、「政治家、靖国神社参拝。中韓激怒」という記事がのるのでしょうか。

  5. わんわん より:

    高市、秋葉氏の2閣僚が靖国参拝 終戦の日、首相は玉串料奉納(共同通信)
    https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce68354d0a5f3cdc74c1a4319ebbf6101624dca&preview=auto

     高市氏秋葉氏も参拝されましたね
    干渉してくる国に対しては
    政府として「内政干渉」だときっちり明言すべきです

    1. 匿名 より:

      報道から感じた感想は
      参拝に来た閣僚を事を非難するというより
      日本の総理が来なかった事を問題視し始めているのでは?と感じました

      そもそも 誰であろうと
      神仏供養、墓参り等にケチをつける方がおかしいのであって
      それで 辞めるのも良くないと思います

      1. わんわん より:

        >日本の総理が来なかった事を問題視し始めているのでは?

         私もちょっと思いました
        参拝してもしなくても
        玉串料が私費でも批難するのではないかな?

         閣僚は当然
        国会議員も(毎年ではないにしても)参拝するべきだと思います

         外野が五月蝿い w

        中国、靖国参拝に反発 日本に抗議申し入れ(共同通信)
        https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/df0983a4bf464df36d539c21ffb8dc3afa938d2c&preview=auto

        韓国「深い失望と遺憾」 岸田総理の玉串料奉納や閣僚の靖国参拝に反発(テレビ朝日系(ANN))
        https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/9810db119184dcf926649714ba57536dbf202a81&preview=auto

  6. マスオ より:

    火のないところに煙を立てて、国際問題にしたのが日本のメディア。
    当時は、日本に贖罪意識を植え付けるのが目的で、成功していたように思う。

    ただ、最近は、この手のニュースに接した日本人が、因縁付けてくる外国勢力に、逆に怒りと不信感を持つようになればいいなと思いつつ、ネットの出現でそういう人も増えているように思う。

    メディアで取り上げるほどに、不信感が募りそうなので、もっとセンセーショナルに大々的に繰り返し取り上げていけば、当時と逆の効果が得られそうでいいと思う。

  7. ビトウ より:

     コメント失礼します。

     「終戦の日に靖国神社参拝は戦争賛美、侵略礼賛の意思表示である」というのがマスゴミや敵国の言い分でしたっけ?敵国の価値観を日本国に押し付けられても「内政干渉」の一言で終わり。第二次大戦後に侵略=虐殺凌辱強奪紛争や事変をやってるのは露や支那の方なのに。「戦争(主権国家同士のルール有る決闘。宣戦布告から始まり、敵味方中立にはっきり分かれ、講和条約発効で終わる)」はやってないけどそれよりも酷い紛争や事変やる事に私は賛同しません。国連憲章にも困ったものです。
     マスゴミも引っ込みがつかないなら、4月28日に参拝している政治家を探して文句言えば?どんな文句付けるのかは知りませんが。
     統一教会でも靖国参拝でも政治家が関わるのが許せないのなら、違法行為の証拠を出せばいい。証拠も出さずに「関わってるのが気に入らない」では魔女狩りを笑えない。

     日本国政府は敵国に対して「靖国神社を参拝すると何が問題なのでしょうか?」と訊いてゆっくり追い詰めればいい。挑発には報復が許される。国際社会の常識。日本人はマクロ経済だけでなく国際法を知る人がもっと増えて欲しいです。

  8. Naga より:

    靖国批判をしたり参拝しない国については相互主義でその国の追悼施設にも参拝等あいないようにすればいいいのでは。中韓以外には理由をちゃんと説明して。

  9. ベル より:

    >個人的には英 Financial Times 紙に十数年前に掲載されていた記事で、靖国神社のことを “Yasukuni WWII Shirine” などと呼称している記事を見かけた記憶もある

    もう10年以上前のことですがアルジャジーラ英語版WEBではwar shrine(戦争神社の意?)と記載されていました。これでは戦勝を祈願する施設ととらえられそうです。

    何かいい訳はないものでしょうか。dead heroes’ shrineやshrine for guardiansなどはどうでしょうか。ちなみに靖国神社の英語版WEBにはYasukuni Jinjaとなっています。

  10. 裏縦貫線 より:

    8月15日20:01産経ニュース(Web)より
    https://www.sankei.com/article/20220815-HV2FI35J7RPNHD6OEOC6KBYH4Q/

    首相の玉串料奉納について、日本側から事前に説明しているようです。ニュアンスが「事務的説明会」なのか「韓国側から要求されて」なのか「ご注進」なのか判りませんが…

    『一定の理解を示した』というのは記者の主観であり、逆に韓国側は自国マスコミに反発させ騒がせるための呼び水ともとれます。
    『大枠では非常に緊密に対話が進んでいる』と聞くと嫌な予感しかしないのは、新宿会計士の政治経済評論とそのコメントの読み過ぎでしょうか。

  11. 匿名 より:

    War ShrineはWar Memorialとかと同じくこういう追悼施設では一般的な表現で、特に批判とか揶揄することを目的とした表現では無いと記憶しています。むしろ戦争神社という日本語訳が問題で、戦没者神社とか戦没者追悼神社とか訳すべきでしょうね。

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