西側諸国によるロシアに対する経済・金融制裁が、ロシア経済をただちに崩壊させることは難しいでしょう。ただ、ひとつ注意点があるとしたら、世界経済が一体化するなかで、これらの制裁が見えないところで、徐々にロシア経済に影響を及ぼしていくという可能性です。金額的には大したことがなくても、重要な機械を動かすための部品が入って来なくなれば、社会のそこここで重要な装置が動かなくなり、経済、社会は徐々に麻痺・壊死していく可能性があるからです。
目次
経済・金融制裁だけでロシアを崩壊させるのは難しい?
『意外としぶとい?ルーブル「紙屑化」の可能性を考える』などでも述べてきたとおり、当ウェブサイトとしては、西側諸国の経済・金融制裁「だけ」でロシア経済を崩壊させることは難しいと考えています。
北朝鮮を道連れでどうぞルーブルが、意外としぶといです。もちろん、国際社会が対露制裁をさらに強化すれば、ルーブルがさらに下落することはあるかもしれませんが、だからとって「紙屑化」するのかどうかに関しては、非常に気になるテーマです。ロシアは内に籠ることができる国でもありますし、北朝鮮のように長年にわたる経済制裁にしぶとく耐えているという事例もあるからです。金融制裁・現時点までの効果金融制裁発表から1週間ロシアがウクライナに軍事侵攻したことを受け、国際社会がロシアに対する厳格な金融制裁を発表してか... 意外としぶとい?ルーブル「紙屑化」の可能性を考える - 新宿会計士の政治経済評論 |
その理由はいくつかあるのですが、その最たるものは、北朝鮮やイランのように、すでに国際的な制裁を喰らっているにも関わらず、しぶとく生き残っているという実例がある、という点でしょう。ことに、資源もない世界の最貧国レベルの北朝鮮ですら、(中露による隠然たる支援はあるかもしれないにせよ)いまだに生き延びています。
ましてやロシアは北朝鮮などと異なり、穀物生産国かつ資源国であり、その気になれば「内に籠る」ことができてしまいます。もちろん、産業のキーデバイスは西側諸国からの輸入に依存していますが、その気になれば、産業・軍事上必要な物資は、中国経由の迂回貿易次第では、不正に入手できます。
さらに重要な点があるとしたら、ロシア自身が国連安保理常任理事国であり、国連から経済制裁を喰らうという可能性が極めて低く、中国、インドなどの有力な新興市場諸国がロシア制裁に同調していない、という事実があります。
このように考えていくと、西側諸国による経済・金融制裁が長続きしたとしても、これらの制裁「だけ」でロシアの経済を破綻させることは難しい、というのが当ウェブサイトなりの暫定的な結論、というわけです。
ロシア軍による窃盗が常態化も「遠隔ロック」に成功=CNN
ただし、現実の経済制裁がロシアにどのような打撃を与えているかについては、こうした「マクロ的な視点」だけで完全に推し量ることはできません。やはり、「ミクロ的な視点」に基づき、具体的にロシアがどういう影響を受けているのかという個別事例についても集めていくのは、大変に有益な作業でもあります。
こうしたなか、ちょっと「面白い」と思った話題がありました。米メディア『CNN』(日本語版)に昨日、こんな記事が掲載されていたのです。
ロシア軍が盗んだ大量の農業機械、遠隔ロックで使用不能に ウクライナ関係者証言
―――2022.05.03 14:31 JST付 CNN.co.jpより
記事タイトルにもあるとおり、ロシア軍が占領したウクライナ南部のメリトポリで、農業機械を販売店から盗んでロシア南部チェチェン共和国に送ったところ、盗まれた農業機械がすべて遠隔操作でロックされ、使用できない状態だったというものです。
CNNによると、ロシア軍が民家の略奪に加え、農業機械、穀物、建築資材などを盗んでいるとする報告が「ここ数週間で増えている」としつつ、今回の農業機械の窃盗事件についても、「ロシア軍の輸送手段まで使った略奪作戦の組織化が進んでいることを物語る」、としています。
しかし、今回の件については、農業機械に設置されていたGPS(全地球測位システム)のために、盗まれた機械がどこに運ばれたかについても詳しく行き先を追いかけることができ、しかもチェチェンに輸送されたコンバインハーベスターなどについては「遠隔操作が可能だった」のだとか。
なんだか、「民度」という単語を思い出してしまいますし、「軍隊が略奪に関与する」というのも、今から77年前のソ連の対日参戦のころと、やっていることはまったく同じで驚きます。
金額的に影響は少なくても…「共食い整備」の事例
もっとも、ここでひとつ思いつく仮説があるとしたら、金額的には大した影響がないように見えても、実際にその製品が入って来なくなれば、重要な機械などがまったく動かせなくなってしまうこともある、という可能性でしょう。
たとえば、以前の『イラン型経済制裁の行く末は「飛行機事故頻発」なのか』でも取り上げた航空機の「共食い整備」がその典型例です。
資源国でもあるロシアが経済制裁を受けた場合、そこに待っているのは「北朝鮮化」ではなく「イラン化」なのかもしれません。今から1年ほど前、ウェブ評論サイト『ダイヤモンドオンライン』に、経済制裁下のイランを旅行した方の記録が掲載されていました。なんでも、外国人旅行者は豪遊ができるのだそうですが、それと同時に、もう少ししたらイランで飛行機事故が頻発する可能性もありそうです。ロシアに対する経済・金融制裁の実効性ウクライナの首都・キーウ近郊のブチャなどでロシア軍がかなり残虐な行為を働いた疑いが濃厚であり... イラン型経済制裁の行く末は「飛行機事故頻発」なのか - 新宿会計士の政治経済評論 |
当ウェブサイトの読者コメント欄で「千葉県在住」と名乗るコメント主様からも教えていただきましたが、メヘラーバード国際空港の航空写真を見ると、たくさんの航空機が雑然と置かれている姿を確認することができます。
これなど、いわゆる「共食い整備」、つまり不具合を起こした部品を他の航空機から取り外して入れ替える、といった行為が常態化している証拠に思えてなりません。つまり、イランが経済制裁を受けていることで、必要な航空部品が外国から入って来ないのです。もうすぐイランで航空機が飛べなくなる日も来るかもしれません。
ロシアの社会と経済は徐々に麻痺へ?
このように考えていけば、産油国・資源国であったとしても、西側諸国からのキーデバイスなどが入って来なくなれば、徐々に経済のさまざまな部分に影響が生じます。「鉄のカーテン」が存在した1989年までの時代と異なり、現代ではロシア自身を含め、世界経済は急速に一体化したのです。
もちろん、経済制裁がもたらすこうした「ミクロ面」での影響がどの程度になるのかについては、現時点で正確に予測することは困難です。しかし、西側諸国の経済・金融制裁がロシア経済に対し、「思わぬ影響」をもたらす可能性は十分にあります。
具体的には、社会・経済において極めて重要な装置類が、次第に機能を喪失し、それにより社会全体の機能が麻痺・壊死していく、というものです。その意味では、ロシアに対する経済・金融制裁の影響が本格化していくのは、むしろこれからなのかもしれません。
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独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(というより、自分でも独断や偏見であって欲しいので)
(ロシアに限りませんが)いくら国際社会が制裁しても、制裁破りをする国や企業が出てくるので、(額面通りの)制裁を実行することは不可能ではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
最悪 セカンダリーサンクションの対象となりドル決済できなくなる覚悟をもった国であれば可能ですね。普通の国なら「致命傷で済んだぜ」レベルですので「アイゴー。悪いのは企業だ、国は関係ありません!」と弁明する気満々の国をご存じであれば生暖かく見守ってればよろしいかと。
とくめい係さま
>最悪 セカンダリーサンクションの対象となりドル決済できなくなる覚悟をもった国であれば可能ですね。
問題は制裁破りをする国や企業が、どれほどあるか。または、制裁破りがばれない自信がある国や企業が、どれだけあるか、ではないでしょうか。つまり、自分はセカンダリーサンクションの対象にならないという(根拠があるか、ないかは分かりませんが)自信があるかどうかです。ちなみに、こんな国や企業は、得られる利益が大きい程、次々と湧いてでます。
すみません。追加です。
岸田総理がロシアから入国禁止を言い渡されたそうですが、もし韓国が米韓関係改善を望むなら、尹次期大統領もロシア入国禁止になる必要があるのではないでしょうか。
蛇足ですが、(日韓とも)極東ロシアへの攻撃の怪情報を流す必要があるのではないでしょうか。
まあ、電脳戦線では、現状既に、ロシアの一方的敗北と評価されてますが
能力の大半を外注に頼った結果、ドル封鎖されて外注先の傭兵が不可能になって、ウクライナ側義勇兵たちの田代砲集中砲火に圧倒的に負けてるそうな
どっとはらい
西側諸国からのキーデバイスなどが入って来なくなれば、徐々に経済のさまざまな部分に影響が生じます >
パワー半導体や各種センサー等中国やロシアでは製造できない戦略物資のサプライチェーンマネージメントを厳格化することは、即効性は小さくても中長期的にはそれなりに有効なやり方ではあろうと思います。
ただ今回ロシアがウクライナ軍事作戦で使用した兵器の中で、日本製のデジカメを援用したドローンなどが見つかったと云う報道もありました。また北朝鮮のミサイルの中にも日本の民生品が使われているという話も聞いたことがあります。
部品や素材に限らず、こうした世界中で自由に購入できる家電品や光学機器などをも規制するというのは、非常に困難であろうかとも考えます。かつてのココムのように規制が望まれるところではありますが、現実的にはやや難しいかもしれません。
更に云うなら韓国のように、上に政策あれば下に対策ありとばかりに、抜け道を潜り抜けようとする不法国家も出てきそうです。そういった裏切り国家や利敵国家に対して、どこまで真剣に対処できるかどうかも問題になりそうですね。
日本の農機、最近のものであればGPS付き(基本的に近い距離しか移動しないモノなので、不自然な距離に移動すると通報)なのですが、古いものはノーガードです。農業国だけあって(治安もあって?)そのあたりの対策が進んでいたのでしょうかね。あちらも古い物には搭載されていないかとは思いますが、金銭目当ての略奪であれば、新しく良いものを選んだために裏目に出たかなと想像します。
中国大手のドローンがウクライナでは動作せずロシア側でだけ動作したなどという話も出たばかりです。今回は本当に様々なものの実態が浮き彫りになる戦争ですね。
甜菜(F1種)のタネ供給が滞れば、
血糖(決闘)値は下がりそうです。
動くのが、しんどくなりますね。
北朝鮮にどんな影響がでるか。
ロシアは尻に火がついて北朝鮮のことなんかかかまってられない。
原油、ロケット燃料が足りなくなるはず。
ここで一寸考えさせられたのは「行き過ぎたグローバリゼーションの弊害」でしょうか。 近年、源泉技術の歴史も裾野も人脈も持っていない発達途上国もカネさえ出せば海外の最新の生産設備と人員を集めて安値攻勢により他国の産業を潰す事が可能で有りましたが、中国の台頭やロシアの覇権主義の冒険により「見境の無いグローバリゼーション」に一区切りつけられるとしたら私的には喜ばしい。
韓国等の「源泉技術を持っていない国」の凋落傾向を生ぬるい目線で見守りたい。
>資源もない世界の最貧国レベルの北朝鮮ですら、(中露による隠然たる支援はあるかもしれないにせよ)いまだに生き延びています。
これはまったくの逆。
北朝鮮は世界有数の資源国であるからこそ生き残っている。
https://president.jp/articles/-/32884?page=2
>北朝鮮の領土にはまだ開発されていない大量の鉱物が存在し、総価値は10兆ドル以上にのぼるともいわれている。
>北朝鮮にはレアアースだけでも、世界の総埋蔵量の約3分の2、中国の6倍はあるだろうと推定されている。
このように北朝鮮は世界有数の資源大国。
資源、エネルギー価格の高騰の常態化によりその価値はさらに高まる。
00年代、中国資本が北朝鮮で鉱山開発。
そこから石炭、鉄鉱石は北朝鮮の主力輸出品となった。
制裁以降、せどりで石炭が出てきたのはあまりに有名。
中国は北朝鮮の資源開発を一手に握ろうとしている。
だから現在の制裁下でも表に裏に北朝鮮を支えている。
このように北朝鮮は世界有数の資源があるからこそ存続しているのであり、この先にそれをめぐっての波乱が起きると思われる。
>北朝鮮は世界有数の資源国であるからこそ生き残っている。
全然違います。
北朝鮮を生き残らせている資源は石炭、鉄鉱石、銅くらいのものです。石炭と鉄鉱石はとても安いので中国が買ってくれるのですよ。なんせ人件費がタダ同然ですから。
あとは強いて言えばウランもですが、輸出できる程の埋蔵量がなく、核開発目的に国内で消費されています。
>>北朝鮮にはレアアースだけでも、世界の総埋蔵量の約3分の2、中国の6倍はあるだろうと推定されている。
北朝鮮の資源については「世界有数の埋蔵量がある」という意見と、「実は大した事ない」という正反対の意見があります。資源の種類だけなら間違いなく豊富ですが、それは「鉱石の博物館」と呼ばれる日本も同じ。採算が取れるほど豊富であるかどうかはまだわかりません。
この記事の2ページ目に挙げられている鉱物はレアアース以外どれも日本統治時代に三井三菱をはじめとする日本企業が採掘していたものばかり。別に新しい情報ではありません。
推定埋蔵量(これが正しいかどうかも怪しいですが)が多くても、実際に採掘できるか、採算が合うかはまた別問題です。
私は「実は大した事ない」と考えています。
北朝鮮に世界有数の埋蔵量があるという話は20年前からさんざん言われてきた事です。もし本当なら、すでに北朝鮮政府や中国企業が開発に乗り出し、レアアースや金などの資源を輸出できる程まで生産されるはずだからです。実際に銅は中国との合作会社が採掘し、中国へ輸出しています。
そうなっていないという事は、採算が取れる程でもない可能性が高いです。プロパガンダである疑いがあります。
また、ペドロ・バーニョス氏は軍事や地政学の専門家ではありますが、経済や鉱物に詳しい訳でもありません。東アジアの情報に通じているかは分かりません。
ところでアメリカは、貿易戦争の一環で2019年以降は中国や北朝鮮からレアアースを購入する事を禁止しています。そんな事も知らないで「北朝鮮の鉱物資源を狙うアメリカ」なんて書ける人の記事に信憑性はあるでしょうか?
>このように北朝鮮は世界有数の資源大国。
資源、エネルギー価格の高騰の常態化によりその価値はさらに高まる。
それは輸出できる程産出していればの話です。北朝鮮には当てはまりません。
>北朝鮮の資源については「世界有数の埋蔵量がある」という意見と、「実は大した事ない」という正反対の意見があります。
かつての満州と呼ばれた中国東北3省は豊富な資源がある。
陸続きである朝鮮半島北部にも相応の資源があると考えるのが妥当。
現在は地質学が高度に発達している。
地層の研究によっておおよその埋蔵物質や埋蔵量が推定できる。
米国・地質資源調査局が実地調査の末に埋蔵量を報告している。
よって世界有数の埋蔵量といってもいいのでは?
>私は「実は大した事ない」と考えています。
>すでに北朝鮮政府や中国企業が開発に乗り出し、レアアースや金などの資源を輸出できる程まで生産されるはずだからです。
05年、胡錦涛訪朝。
石炭、鉄鉱石の鉱山開発や製鉄工業近代化で2000億の支援。
ここから中国と北朝鮮の共同開発が始まった。
13年、金正恩が張成沢を公開処刑。その理由が
「国家財政管理体制を混乱させ、国家の貴重な資源を安価で売り渡す売国行為」
張成沢は北朝鮮の各種資源を中国に安値で横流ししていたことが発覚。
これ以降、北朝鮮は中国依存を止めロシア資本の導入を図る。
だがうまくいかずに制裁を食らい現在に至る。
これが10年代に開発が止まった理由で埋蔵量や採算のせいではない。
>また、ペドロ・バーニョス氏は軍事や地政学の専門家ではありますが、経済や鉱物に詳しい訳でもありません。
軍事や地政学の専門家が北朝鮮をこのように認識していることが重要では?
ちなみに世界3大投資家のジム・ロジャースも似たような認識です。
>全然違います。
中国は北朝鮮が世界有数の資源国だからこそ生かしている。
私の予想では中国は将来的に北朝鮮を併呑する。
中華人民共和国・高句麗省、東北4省などと呼ばれるだろう。
> 米国・地質資源調査局が実地調査の末に埋蔵量を報告している。
よって世界有数の埋蔵量といってもいいのでは?
本当に北朝鮮がアメリカの機関に実地調査を許可したのですか?また、実地調査とはどの規模で行われたのですか?
外国からのあらゆる調査を拒否する北朝鮮が他国並みの調査を許可したとは考えにくいです。よってその調査や結果の正確さに疑問があります。
また、推定埋蔵量が多いのと資源大国はイコールではありません。その理屈だと、日本もレアアースとメタンハイドレートでは世界有数の資源大国になります。そうなっていないのは、海底にあるので採掘コストがかかり、採算が取れないからです。
採算が取れて大規模開発できるようになって初めて資源大国と言えます。北朝鮮の場合は推定埋蔵量が多くてもコストが見合わないために開発されてない可能性があります。だから「実は大した事ない」と言われるのです。
> これが10年代に開発が止まった理由で埋蔵量や採算のせいではない。
そうとは言い切れません。
豊富な埋蔵量があり、しかも大きな利益が上がるのなら張成沢を粛清されても、北朝鮮と関係修復を急いで本気で資源開発に乗り出します。実際、アフリカ諸国にはそうしてます。
また、中国との合作企業である恵中鉱業の操業は張成沢粛清後も続いており、年間数万トンの銅の採掘、精錬、中国への輸出が行われています。中国の銅輸入量の数%に過ぎませんが。
張成沢粛清後に多くの開発が止まって中国が手を引いたのは、北朝鮮当局との関係性だけで説明できるとは限りません。北朝鮮当局に大幅譲歩してまで得られる資源の量が少なかったから、という事も考えられます。
石炭、鉄鉱石、銅だけが続いて、もっと多くの価値を生み出せる他の資源が残らなかったのはそういう事ではないでしょうか?
> 軍事や地政学の専門家が北朝鮮をこのように認識していることが重要では?
専門家も全てに詳しい訳ではありません。コロナの件一つにしても、まるっきり専門分野の違う人がコロナの専門家を自称してでたらめな情報を垂れ流しているのを嫌という程見てます。
誰が認識しているかは重要ではありません。その認識の中身が重要です。
ペドロ・バーニョス氏のアジアに関する分析記事が少な過ぎて、この人がアジアについての専門家と言えるのかわかりません。北朝鮮や韓国のプロパガンダを分析せずに受け売りしている疑いもあります。
ただ、アメリカが中国や北朝鮮からレアアースを購入する事を禁止している事を知らないで「北朝鮮の鉱物資源を狙うアメリカ」なんて書く辺り、アジアについては詳しくない事がわかります。よって信用できません。
> ちなみに世界3大投資家のジム・ロジャースも似たような認識です。
アベノミクス全否定で、「日本株は終わりだ。これからは韓国株の時代だ」とか言って大韓航空株を全力買いして大損し、アベノミクス相場のピーク時に日本株を買い直してさらに大損して安倍総理を逆恨みし、韓国のテレビ局で日本下げ韓国上げをして小銭を稼いでいる”キム”・ロジャースが何ですか?
キム・ロジャースがその認識なら、その逆が正解でしょう。
そもそも、キム・ロジャースを世界三大投資家に加えるとは、他の二人に失礼です。
> 中国は北朝鮮が世界有数の資源国だからこそ生かしている。
違います。
北朝鮮は在韓米軍との緩衝に使えるから生かしているのです。あと、貧民の面倒を見たくないから。
誰も止めないのに未だに北朝鮮を併合しないのはそういう事です。資源大国であるかどうかは全く関係ありません。
> 米国・地質資源調査局が実地調査の末に埋蔵量を報告している。
あらゆる国際機関の調査を拒否する北朝鮮がアメリカの機関に実地調査を許可したのですか?それ自体が怪しいです。
また、実地調査の中身は?調査に不備はありませんでしたか?調査が不十分であれば結論の信憑性も低くなります。
> よって世界有数の埋蔵量といってもいいのでは?
この世界有数の埋蔵量というのも眉唾ですが、仮に事実だったとしても、採算が取れるかどうかはまた別の問題です。
埋蔵量だけで資源大国と言ったら、日本もレアアースとメタンハイドレートで資源大国になります。そう呼ばれないのは採掘しても採算が取れるレベルにないからです。
採算が取れ、大きな利益を生み出せて初めて資源大国と言えます。それができてない以上、北朝鮮は資源大国とは言えません。
> これが10年代に開発が止まった理由で埋蔵量や採算のせいではない。
そうとは言い切れません。
北朝鮮の天然資源が本当に有望なら、中国は張成沢粛清後も北朝鮮と関係を改善し、大きく譲歩してでも開発を継続します。そうしないと8年間の投資が無駄になりますから。
現に中国は、アフリカ諸国には政権が変わっても開発を続けて天然資源を確保してます。北朝鮮に対しても合作会社の恵中鉱業を通じて両江道の銅山で採掘と精錬を行い、銅を輸入しています。中国の銅輸入量の数%に過ぎませんが。
張成沢が関わった鉱山もそのまま金正恩に引き継がせて操業を続けても良かったはずです。でもそうさせず、恵中鉱業の銅を残してあっさりと撤退しました。
8年間の投資をふいにし、今は恵中鉱業の銅と、北朝鮮が強制収容所の収容者をこき使って採掘した石炭や鉄鉱石を輸入してるだけ。
> 北朝鮮は中国依存を止めロシア資本の導入を図る。だがうまくいかずに
本当に北朝鮮に豊富な鉱物があれば、ロシア資本導入でもうまくいくはずです。
つまり、北朝鮮の資源は種類が多くても大した量はなく、開発しても採算が取れない事が推測できます。だから張成沢粛清後に中国が8年間の投資を無駄にしてでもあっさり撤退したのでしょう。
> 張成沢は北朝鮮の各種資源を中国に安値で横流ししていたことが発覚。
実はその反対で、質が悪く大した量もない北朝鮮の鉱物を、張成沢が無理を言って高く買い取らせていた可能性が考えられます。
> 軍事や地政学の専門家が北朝鮮をこのように認識していることが重要では?
専門家と言っても全ての分野に精通しているわけではありません。詳しくない分野の記事を書いて原稿料を稼ぐ専門家はごまんといます。感染症の専門でもないのにコロナの専門家を騙り、デマを垂れ流してきた医師なんてごろごろいますから。
専門家がそう言ってるから正しい、と思うのは錯覚ですし、正しさの根拠にはなり得ません。
誰が認識しているかは重要でありません。その認識の正確さが重要なのです。
アメリカでは中国や北朝鮮からレアアースを購入する事が禁止されているのは素人の私でも知ってます。そんな事も知らないで「北朝鮮の鉱物資源を狙うアメリカ」なんて書ける辺り、ペドロ・バーニョス氏はアジアについて詳しくない事がわかります。
また、北朝鮮の資源の話には裏付けがなく、北朝鮮や韓国のプロパガンダそのままです。これでは「黄金の島ジパング」と同様の与太話です。
> ちなみに世界3大投資家のジム・ロジャースも似たような認識です。
アベノミクスをのっけから全否定して日本株を全部売ったり文在寅の妄言を信じて大韓航空株を全力買いして大損し、アベノミクス相場のピーク時に日本株を買った後で大損した事が理由で安倍元総理を逆恨みし、韓国のテレビによく出演して日本下げ韓国上げの話をしてお金を稼いでいる“キム”・ロジャースが何ですか?
キム・ロジャースがその認識なら、その反対が正解ですよ。
そもそもキム・ロジャース如き小物を世界三大投資家と呼んだら、他の二人に大変失礼です。
> 中国は北朝鮮が世界有数の資源国だからこそ生かしている。
北朝鮮を生かしているのは、米軍のいる日本、韓国からの緩衝国として利用しているからです。北朝鮮の資源とは全く関係ありません。まして、資源大国だからでもありません。
> 私の予想では中国は将来的に北朝鮮を併呑する。
なぜ今まで併合してこなかったかを考えましょう。
本当に北朝鮮が資源大国なら利用価値がありますから、併合なり投資して開発なりします。してないのは、緩衝国としてしか利用価値を見出せてないからです。
> 米国・地質資源調査局が実地調査の末に埋蔵量を報告している。
あらゆる国際機関の調査を拒否する北朝鮮がアメリカの機関に実地調査を許可したのですか?それ自体が怪しいです。
また、実地調査の中身は?調査に不備はありませんでしたか?調査が不十分であれば結論の信憑性も低くなります。
> よって世界有数の埋蔵量といってもいいのでは?
この世界有数の埋蔵量というのも眉唾ですが、仮に事実だったとしても、採算が取れるかどうかはまた別の問題です。
埋蔵量だけで資源大国と言ったら、日本もレアアースとメタンハイドレートで資源大国になります。そう呼ばれないのは採掘しても採算が取れるレベルにないからです。
採算が取れ、大きな利益を生み出せて初めて資源大国と言えます。それができてない以上、北朝鮮は資源大国とは言えません。
> これが10年代に開発が止まった理由で埋蔵量や採算のせいではない。
そうとは言い切れません。
北朝鮮の天然資源が本当に有望なら、中国は張成沢粛清後も北朝鮮と関係を改善し、大きく譲歩してでも開発を継続します。そうしないと8年間の投資が無駄になりますから。
現に中国は、アフリカ諸国には政権が変わっても開発を続けて天然資源を確保してます。北朝鮮に対しても合作会社の恵中鉱業を通じて両江道の銅山で採掘と精錬を行い、銅を輸入しています。中国の銅輸入量の数%に過ぎませんが。
張成沢が関わった鉱山もそのまま金正恩に引き継がせて操業を続けても良かったはずです。でもそうさせず、恵中鉱業の銅を残してあっさりと撤退しました。
8年間の投資をふいにし、今は恵中鉱業の銅と、北朝鮮が強制収容所の収容者をこき使って採掘した石炭や鉄鉱石を輸入してるだけ。
> 北朝鮮は中国依存を止めロシア資本の導入を図る。だがうまくいかずに
本当に北朝鮮に豊富な鉱物があれば、ロシア資本導入でもうまくいくはずです。
つまり、北朝鮮の資源は種類が多くても大した量はなく、開発しても採算が取れない事が推測できます。だから張成沢粛清後に中国が8年間の投資を無駄にしてでもあっさり撤退したのでしょう。
> 張成沢は北朝鮮の各種資源を中国に安値で横流ししていたことが発覚。
実はその反対で、質が悪く大した量もない北朝鮮の鉱物を、張成沢が無理を言って高く買い取らせていた可能性が考えられます。
> 軍事や地政学の専門家が北朝鮮をこのように認識していることが重要では?
専門家と言っても全ての分野に精通しているわけではありません。詳しくない分野の記事を書いて原稿料を稼ぐ専門家はごまんといます。感染症の専門でもないのにコロナの専門家を騙り、デマを垂れ流してきた医師なんてごろごろいますから。
専門家がそう言ってるから正しい、と思うのは錯覚ですし、正しさの根拠にはなり得ません。
誰が認識しているかは重要でありません。その認識の正確さが重要なのです。
アメリカでは中国や北朝鮮からレアアースを購入する事が禁止されているのは素人の私でも知ってます。そんな事も知らないで「北朝鮮の鉱物資源を狙うアメリカ」なんて書ける辺り、ペドロ・バーニョス氏はアジアについて詳しくない事がわかります。そんな人の記事は信用できません。
また、北朝鮮の資源の話には裏付けがなく、北朝鮮や韓国のプロパガンダそのままです。これでは「黄金の島ジパング」と同様の与太話です。
> ちなみに世界3大投資家のジム・ロジャースも似たような認識です。
アベノミクスをのっけから全否定して日本株を全部売ったり文在寅の妄言を信じて大韓航空株を全力買いして大損し、アベノミクス相場のピーク時に日本株を買った後で大損した事が理由で安倍元総理を逆恨みし、韓国のテレビによく出演して日本下げ韓国上げの話をしてお金を稼いでいる“キム”・ロジャースが何ですか?
キム・ロジャースがその認識なら、その反対が正解ですよ。
そもそもキム・ロジャース如き小物を世界三大投資家と呼んだら、他の二人に大変失礼です。
> 中国は北朝鮮が世界有数の資源国だからこそ生かしている。
北朝鮮を生かしているのは、米軍のいる日本、韓国からの緩衝国として利用しているからです。北朝鮮の資源とは全く関係ありません。まして、資源大国だからでもありません。
> 私の予想では中国は将来的に北朝鮮を併呑する。
なぜ今まで併合してこなかったかを考えましょう。
本当に北朝鮮が資源大国なら利用価値がありますから、併合なり投資して開発なりします。してないのは、緩衝国としてしか利用価値を見出せてないからです。
すみません。重複しました。前のコメントは投稿されてたのですね。
新宿会計士様、最近投稿が反映されないトラブルが多くて困ります。
とある福岡市民 様
いつも有益なコメントの数々、大変ありがとうございます。また、この度は原因不明のエラーでご迷惑をおかけしております。大変申し訳ございません。
先日より申し上げているとおり、もともと当ウェブサイトには英語、中国語、韓国語、ロシア語を中心とするスパムコメント(とくにウィルスサイトやポルノサイト、違法な薬物サイトなどに誘導するもの)が大変に多かったのですが、今般のエラーは今年4月以降、ロシア語のスパムコメントが急増したあたりから頻発するようになりました。原因については調査中ですが、いまだによくわかりません。また、コメントがスパムに隔離されるという事例は無差別に発生しています。
いずれにせよ、コメントにつきましてはできるだけ早期にスパムから復帰させるように努めてまいりますので、引き続き当ウェブサイトへのお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
同じこと3回も投稿ですか!?
少しムキになりすぎでは?w
・北朝鮮は豊富な資源があるのか?
・プロパガンダであって何も資源がないのか?
これがハッキリしないと話は平行線のままです。
もう少し推移を見てからまた議論を再開しましょう。
トシ 様、とある福岡市民 様
ここの管理人の「新宿会計士」と申します。「とある福岡市民」様はムキになって何本も同じコメントを投稿されたのではなく、当ウェブサイト側のスパム判定エラーによりまったく問題のないコメントが勝手に隔離されるという現象のために重複投稿されたに過ぎません(なお、この手のエラーは無差別に生じているようであり、それが続出している理由につきましては調査中ですが、いまだに原因はわかっていません)。
引き続きご自由に議論を展開してください。
いえ、ムキになってるのではなく、投稿してからなかなか反映されなかったから再投稿しただけです。それが4時間も経ってからまとめて反映されたという事です。
私は北朝鮮に資源がないとは言ってません。鉱物の種類は豊富であり、埋蔵量もないわけではないが、採算が取れるほどの量はないので、実は大した事ない、と考えてます。日本と同じように。
埋蔵量が多いイコール資源大国ではありません。
採算が取れる事はもちろん、莫大な利益を「現時点で」生み出せてこそ、資源大国と言えるのです。今の北朝鮮はこれを満たしていないので資源大国に値しないのです。
そして、資源大国になれる潜在能力がある、という説が根拠とする推定埋蔵量でさえ根拠が弱いのが現状です。
トシです。
まず不毛なレスバでこのサイトを汚すようなことはしたくありません。
この件については明確な答えが確定してから意見します。
当サイトの常連さんで不快な気持ちをした方は申し訳ございません。
>まず不毛なレスバでこのサイトを汚すようなことはしたくありません。
逃げたな。
>この件については明確な答えが確定してから意見します。
明確な答えなら出てるぞ。「とある福岡市民」氏に完璧に論破されただろ。あんたの負けだよ。
新宿会計士さまの冷静な分析のように
なんせ彼らにはもったいないほど
領土は広いロシアなので
西側の制裁でおいそれと参りましたと
音を上げはしないと思います。
ただ、
元はアザラシ取って売った金で
生活してたロシアとは言え
今は西側の高度な工業製品や食料や
インフラに慣れてしまったロシア人たちが、
文化程度の低い暮らしで満足するかなあ
とも思います。
制裁がじわじわ効いて経済劣化する中で
特権階級共産党員と一般市民の間での
格差と軋轢が序徐々に徐々に大きくなり、
不協和音のエネルギーが社会に
蓄積増大していくことでしょう
マルクスは、
資本主義社会での階級闘争が
革命となり共産主義に移行する
と説きましたが、今後のロシアの動向は、
共産主義社会での不平等な階級闘争が
革命となり、資本主義民主主義に移行する
という逆回転の現象がおこるのでは(?)
とも想像します。
別の記事でのコメントで
議論されているように
プーチンロシアとしては、
自国民が特権共産党階級への不満に
目覚めないように
国際社会における『不都合な真実』を
自国民には伝えない、
現代サイバー版『鉄のカーテン』を
ひこうとしてるのだと感じます。
かつての情報を遮断しての
いわゆる鉄のカーテンは
共産主義的腐敗特権階級の
利権を守るのには
絶大な効果を発揮しましたが、
そのためにソ連は
西側国際社会に科学で技術で工業力で
圧倒的に後れを取りむざむざ
ソ連の崩壊につながったと考えています。
およそどこの国でも
『共産』を名乗る団体というものは所詮
そうした思い上がりからの
特権階級利権をめざしてしまってる
ものであり、
そんなものに好き勝手をさせては
その国とその国民が世界に劣後する
状況に引き釣りこまれるものだと
考えます。
ねえ、志位さん(笑)
世相マンボウ 様
>今は西側の高度な工業製品や食料やインフラに慣れてしまったロシア人たちが、文化程度の低い暮らしで満足するかなあ
「西側の高度な工業製品や食料やインフラに慣れてしまったロシア人」はモスクワやサンクトペテルブルクに多いですが、他の地方はそうでもありません。ロシア人の多くは水洗トイレもボットン便所もない、舗装道路や家電もない、水道やインターネットのインフラもない環境で過ごしているそうです。電気の開通、テレビ、携帯電話以外は半世紀前と大して変わらない生活を今も続けてます。
だからウクライナの民家から家電を略奪して自分の家へ送ろうとするのです。
欧米や日本が制裁しても、ロシア人の多くの日常生活には何ら変化がないのです。
>特権階級共産党員と一般市民の間での格差と軋轢が序徐々に徐々に大きくなり、
共産党員はロシアの特権階級ではありません。プーチンが大統領になって以降、ロシア共産党は野党です。特権階級はプーチンの息がかかったオルガルヒです。
とある福岡市民さま
ご指摘ありがとうございます。
そうでしたね。ロシアの中で
特権階級下克上がありました。
また、文明から取り残された
地方のロシア人の実態も
おっしゃる通りと思います。
ただ、ロシア革命も、
農村でまじめにやった
ナロードニキ運動は失敗し、
都市部でレーニンの騙し扇動で
成功したように、
都市部における共産主義国家的な
特権階級とその他の間の
『新階級闘争』に思いを
はせて期待しています。
ロシアの人々の生活が少しずつ不自由になっていく中で不満の対象が日本になるのは嫌だなと思う。
5/4の記事でロシアで日本の記事が多くなっているというのを拝見しました。
日本の事がどんな風に報道されているのかまでは具体的に書かれていませんでしたが、ロシア国民が読んで「日本!憎たらしい💢」みたいな内容だとロシア国民の対日本の感情が悪くなると思う。
ロシア政府が意図的にそうなるように報道していているとしたら最悪次の攻撃目標にされる心配まであるんじゃないか。
日本を守る為にもロシアにはじわじわ効く制裁より短期で効果のある制裁をしてほしい。