ツイッター上で「世界各国のロシア大使館に対する抗議ないし嫌がらせの状況」をまとめてくださった方がいらっしゃいました。なかには「ロシア軍がウクライナで奪ったものを同じ種類のものを差し上げよう」とばかりに、ロシア大使館前に壊れた家電や便器などが並べられたという事例もあるようです。もちろん、こうしたもろもろのパフォーマンス、外交関係に関するウィーン条約に抵触しているのではないかと思しきものもあるのですが、それと同時に、こうしたパフォーマンスがインターネットを通じて共有される時代が到来したという点においては興味深いとも思う次第です。
現代において、インターネット環境が普及しているのは、日本だけではありません。それこそ、全世界がインターネットでつながっている状況にあります。
こうしたなか、面白いもので、世界がインターネットでつながると、私たち日本人であっても本当に簡単に、世界各地の話題を知ることができます。こうしたなか、ツイッター上で「世界各国のロシア大使館に対する抗議行動ないし嫌がらせ」をまとめている方がいらっしゃいました。
これがまた強烈です。ざっと見たところ、30~40件のツイートが並べられていて、本当によくここまで調べたものだとおもわず感心してしまいます。元ツイートを参考に、表現を少し修正したうえで、時系列に並べかえたものが、次の図表です。
図表 ロシア大使館に対する各国での嫌がらせの事例
日付 | 国 | 事例 |
3月2日 | カナダ | ロシア大使館前に「ウクライナ解放通り」の道路標識を市が設置 |
3月4日 | ポルトガル | ロシア大使館の壁をウクライナカラーで勝手にライトアップ |
3月4日 | リトアニア | ロシア大使館前の通りを「ウクライナ英雄通り」に正式改名 |
3月4日 | 英国 | ロシア大使館前の柵にびっしりとヒマワリの切り花を挿す |
3月5日 | ポーランド | ロシア大使館前にダンプカーが石炭500kgをぶちまける |
3月7日 | 米国 | 抗議者がロシア大使館前の通りに「ゼレンスキー通り」の看板を設置 |
3月8日 | アイルランド | トラックがフェンスを突き破りロシア大使館に侵入(ドライバーはその後逮捕) |
3月8日 | ノルウェー | ロシア大使館最寄りの交差点を「ウクライナの場所」に正式改名 |
3月9日 | アルバニア | ロシア大使館前の通りを「ウクライナ解放通り」に正式改名 |
3月10日 | ハンガリー | ロシア大使館最寄り駅に「ウクライナ駅」の標識を市民団体が設置し、市長も黙認 |
3月10日 | フィンランド | インターネット上の地図が何者かに編集され、ロシア大使館の場所が「ウォロディミル・ゼレンスキー公園」に改竄 |
3月14日 | 米国 | ロシア大使館前の歩道にヒマワリの種が播かれる |
3月21日 | 英国 | ロシア大使館に勝手にウクライナカラーを投影 |
3月22日 | ニュージーランド | ロシア大使館で放火未遂 |
3月22日 | ノルウェー | ロシア大使館前で「戦争犯罪人」のたすきをかけたプーチン人形を絞首刑にするパフォーマンス |
3月23日 | 米国 | ロシア大使館に位置するスマートフォンに米FBIがスパイ募集のターゲット広告を表示 |
3月23日 | 英国 | ロシア大使館の外周に小さなウクライナ国旗がびっしりと立てられる |
3月25日 | ラトビア | プーチンの似顔絵を貼った棺桶を占領博物館からロシア大使館へ運び込むパフォーマンス |
3月25日 | チェコ | ロシア大使館前の通りを「ウクライナ英雄通り」に、隣接する橋を「スカクン橋」に正式改名 |
3月25日 | フィンランド | ロシア大使館に爆破予告 |
3月31日 | スロバキア | ロシア大使館前の通りを「ボリス・ネムツォフ通り」に正式改名 |
4月4日 | エストニア | ロシア大使館前で手作り迷彩ネット作成のワークショップ開催 |
4月4日 | スウェーデン | ロシア大使館前のバス停にロシア語で亡命受付の看板 |
4月6日 | リトアニア | ロシア大使館に隣接する池を真っ赤に染め、その「血の池」を泳ぐパフォーマンス |
4月6日 | アイルランド | ロシア大使館への燃料配達を地元商店が軒並み拒否し、暖房が使えずロシア大使館員が凍える |
4月7日 | ブルガリア | ロシア大使館前の通りを「ウクライナ英雄通り」に、近くの広場を「ネムツォフ広場」に正式改名 |
4月8日 | ハンガリー | ロシア大使館前でブチャ虐殺に抗議するパフォーマンス |
4月8日 | ブルガリア | ロシア大使館の標識に赤ペンキがかけられ、2人の容疑者を逮捕 |
4月8日 | ルーマニア | ロシア大使館に可燃物を搭載した車が突入して炎上し、運転手は死亡 |
4月8日 | 英国 | ロシア軍がウクライナで略奪しているとされる家電、フライパン、靴、便器などがロシア大使館前に捨てられる |
4月9日 | チェコ | ロシア大使館前でブチャ虐殺に抗議するパフォーマンス |
(【出所】ツイッター投稿を参考に著者作成)
これで見ると、ロシア大使館前の通りをウクライナにちなんだ名前(例:「ウクライナ英雄通り」、「ウォロディミル・ゼレンスキー通り」など)やプーチン大統領の政敵(例:「ネムツォフ通り」)に改名する、といった嫌がらせもあれば、なかには明らかなウィーン条約違反の疑いもあるパフォーマンスもあります。
当たり前の話ですが、外国公館の静謐を破り、尊厳を傷つける行為は、決して褒められたものではありません(ついでにいえば、日本の近所には、30年もの間、日本大使館前で下品なパフォーマンスを毎週続けているという国の事例もあります)。
ただ、世界で同時多発的にこのような動きが出ているというのは、それだけ世界中の人々がロシア軍の「蛮行」に対して強い思いを抱いているという証拠であり、また、インターネット上を通じてこうした行動が拡散され続けているのも、人々のこうした思いの強さの証拠といえるかもしれません。
こうしたなかで、紹介されていたツイートのなかで、個人的にとくに印象に残ってしまったのは、英国のロシア大使館前に並べられた洗濯機、トースター、ぼろきれ、リネン、子供のおもちゃ、装飾品などの写真です。
このツイートを発した人物によれば、これはウクライナでロシア軍が略奪したものを並べたものだ、ということですが、まさに「夢の島」状態、といったところでしょう。この手の嫌がらせをやらせると、やはり英国の右に出る国はそうそうにないのかもしれません。
View Comments (31)
爆撃機からパンを落とす国相手ですから、これも英国民からの善意100%のプレゼントw。
ロシア兵が住宅へ侵入して衣料や食料品を略奪しているとの動画があります。
UATV English 2022-4-4 投稿
https://www.youtube.com/watch?v=OmjoSEg6EBI
解説によれば、
・女性下着をパクったロシア兵たちは本国のかみさんへの土産ものにしたかったらしい
・腕時計、ラジコンおもちゃ、フライパン ...
・くすねた金でローンが返せると白状している
・食糧をチェンチェンからの人道支援物資として支給して回っているが、書かれている表記がウクライナ語なので略奪物資(動画は KADYROV_95 とロゴが打たれており、撮影者は悪名高きチェチェン部隊と分かる)
ウクライナは傍受した対ロシア国際電話音声をばんばん公開してます。こうやって所業はばれて行っているわけですね。
家や酒屋のウォッカをエタノールに詰め替えておけばよかったのにと思う今日この頃です。
もしかしてメタノールと言いたかったのかなw。
それ、あかんやつや。
節子、それ酒やない。メチールや。
私のちょい前世代では、「命or目(め)ちる」アルコールなんぞとも云っておりましたな。
酔えたらええんや!
ありゃ、メがエになっとりますなw
敗戦後の満州の食堂で日本人がロシア兵に出したと聞いたことがあります。
キーももげて退役寸前のノートPCもボロいですが、自身の目は老眼が進行してもっとポンコツです。
駐日大使が如何に安パイなポストかわかります。(笑)
無法者にも優しい日本です。
そういや、関係ないですけど、日本のロシアの外交官追放で道交法違反が減って治安がよくなるのでは、という指摘がありましたね。
元ジェネラリスト様
戦争はともかく自然災害はいつ起こるか分からず備えるに越したことはございません。
それじゃなくても、ここ最近全国で地震が多発しております。
ここはひとつ、東京都とか主宰でグテレス事務総長をゲストに迎え国連加盟各国の救急救命隊やレスキューに世界中から参加していただき
「もしも地震で東京タワーが倒壊したら!世界大避難訓練大会」
を開催してみたらいかがでしょうか?
全高333メートルの東京タワーが倒壊したらの想定で周囲500メートルは避難訓練地域。
たまたまロシア大使館が直線距離約380メートルしか離れていないだけで政治的意図はございません。
域内全員避難のお願い(あくまでお願い)とか、世界各国のレスキュー隊員さんが生存者や避難者の捜索で域内強制捜査(あくまで自由参加の避難訓練ですが)や立入りの臨時許可。
「誰か逃げ遅れた方は居ませんか〜?」
の合言葉で侵入可!
治安維持の演習や港区臨海部からの各国災害支援物資の揚陸演習やら航空機による消火剤散布(もちろん安全な模擬剤です)や、仮想避難基地にしてみた東京ミッドタウンへの模擬負傷者搬送訓練。
他国では起きかねない暴動や略奪などの犯罪に対する治安訓練とかで模擬武器で武装した訓練参加者による暴徒鎮圧訓練とか。
警視庁も自衛隊も在日米軍も喜んで参加!
自然災害への備えなんだから仕方がない。
災害訓練ですから、ロシア大使館職員にも予めご協力を要請しておくといいかもですね。
テロリスト役とか。
なにしろあらゆる有事を想定した避難訓練なので水道も止まるし電気・電話も止まるし携帯基地局も無効になる。
災害予防・被害者救済に政治信条や国籍なんて関係ありませんから、日本にいらっしゃるウクライナやポーランドやフィンランドやデンマークやスウェーデンやドイツの人も参加出来るし、煙や炎を上げる模擬被災車両も横転していて巨大重機も出動!
どさくさ紛れの犯罪防止に米軍海兵隊や合衆国から御参加のSWATとか匍匐前進してるし、催涙ガス弾とか飛び交うしドローンも飛んでる。
人手不足の大騒動なので、負傷者搬送の人力車走れば伝令替わりの飛脚も走る駕籠で避難する高齢者も出る。
祭りの最中かも知れないから神輿も出ればシメコミの若衆に沿道から打ち水。
消防団は梯子かけて放水するやら出初め式するわの大騒ぎ。
スペインの人がロシア大使館前で牛放つし!
みんなただの善意で参加した避難訓練参加者です。
まぁいろいろ人が集まると行き違いや揉め事も起こるかも知れませんが、それを知ることも災害訓練の一環としての無礼講とか解釈しましょう…あれ?
今や旧聞に属するはなしですが、ベルリンの壁崩壊につづいて東ドイツ政府が倒れ、駐留していたソ連軍が撤退していったさいに、それまで寝起きしていた兵営をきれいさっぱり解体した上、文字通り釘一本残さず本国に持ち帰ったという、笑う話としか思えない現地報告を読んだ記憶があります。
MOTTAINAI精神では、まさにケニア人女性、ワンガリ・マータイさんに引けを取らない。キーウから退却の際、家電からフライパンから、役立ちそうなものを片っ端から持ち去ったのは、どうせなら破壊するよりはという、ロシア式MOTTAINAI精神の発露?
イグノーベル平和賞でも授与したいところですね(笑)。
オフザケお許しください m(_ _)m
>ロシア式MOTTAINAI精神の発露?
略奪行為は ”もっと愛無い精神(無情)” の露呈のようにも思えます。酷い・・。
MOTTAINAI は自分の持ち物を大切にする言葉ですよ。
ロシア人が学ぶべきは、「人の物を MOTTEIKANAI 」
ベルリンでは、ひねれば水が出る不思議な道具(水道の蛇口)を故郷の田舎に持ち帰ろうとしたロシアへもいたとか。
もし日本に侵攻してきたら、全力で愛媛の蛇口を守らねば……
香川のもね。
なにしろ閉鎖されたのに勝手にうどん屋再開しちゃうくらいですからね。
>当たり前の話ですが、外国公館の静謐を破り、尊厳を傷つける行為は、決して褒められたものではありません
記念艦「三笠」のZ旗と一緒に、ウクライナ国旗を掲げるくらいはお許しいただきたいです。
「ロシアを食べよう」キャンペーンなんてどうでしょうか?
プーチンの似顔絵を描いたピロシキ
ビーツとトマトで真っ赤な色にした具だくさんのボルシチ
ロの字にかたどった白米にかけるビーフストロガノフ風ハヤシライス
最大の見せ場は、ロシアの領土をかたどった大きなケーキまたはちらし寿司です。ちょっとずつ切り分けて食べましょう。
>ロシアの領土をかたどった大きなケーキまたはちらし寿司
その場合、少なくとも北方領土と樺太、千島列島の部分は完食が絶対条件ですねw
あ! いいですねえ(^^)/
敗色濃厚なロシアで
すでにロシア分割もあるべき方向性と
台頭する今の国際情勢ですけど
それに気づかない思い上がりの怠け者の
ロシア人に親切に気づかせてあげるためにも
いいことだと思います。
もちろん、
ならず者国家とは友愛結ぶ
ミスター民主党鳩ポッポさんのような
日本での少数そんなこんなの人達は、
しょもない反対してくるでしょうが
そんなけったいな人たちも一緒に
デトックスするとてもいい機会です。
戦争に略奪はつきもの、ソ連軍はドイツに攻め込み何でも略奪したけど、多すぎて兵隊一人につき木箱1個というような制限を課していたそうだ。
ナポレオン軍はモスクワでの略奪品を持ち帰る途中冬将軍にやられて大部分を放棄した。
ソ連軍は朝鮮に攻め込み、当時アジア最大の水力発電所の発電機を略奪してソ連に持ち帰った。
半分ジョークだと思ってお受け止めください。
ロシアでは、帝政時代及びソ連時代も含めて、最も危険な最前線にはシベリアやその他の地域の流刑囚などから、ろくでもない輩を選抜して弾除け替わりに送り込むことがままあった、と聞いたことがあります。
そういう連中は、あの国ではいくらでも補充が聞くのだとも。
ウクライナは開戦初期の段階で捕虜に取った若年ロシア兵士への尋問を繰り返し動画投稿していました。名前と年齢、出身地、所属部隊の識別番号(2桁+3桁で特定できるらしい)を自白させたあとの質問はこうでした。
「スマホは持っているのか(進軍に先立って取り上げられているので手元にない」
「母親の携帯電話番号を覚えているか(兵士は覚えているケースもある」
尋問係のウクライナ兵はその場でスマホを使って国番号+7へ架電して、捕虜に家族と話させます。兵士はこう語ります
「俺は捕虜になっちまった、今はウクライナに居る、訓練じゃないだ」
さらに兵士はこうも言います
「俺たちは騙されてここへ来た。cannon fodder に使われたんだ」
同じ単語 cannon fodder は別な捕虜たちも異口同音に使ったので、一般的な言葉なのでしょう。そう言えと強制された可能性は相当にありますが、音信不通になった息子からの電話がこんな内容だったら誰だって衝撃でしょう。効果的な情宣手段と思います。
今調べたら cannon fodder とは『大砲の飼料』の意と出ました(辞書にはなかった)当方はてっきり『弾除け』と予想していました。
2月24日侵攻の実体は、弾除け代わりの低練度若年兵たちにより、総数が水増しされた「張り子の虎」部隊だったことを強く伺わせる事態です。
「よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ」ですなぁ。
「八紘一宇」の理想を噛み締めます。
ロシア大使館か総領事館にお金を送ろうと思います。
あなたたちの兵隊さんが虐殺や略奪をしなくても、まっとうに生きられるように使ってください。と書いて。
受け取られたかちゃんとわかるように現金書留で。
趣旨が抗議なので金額1円です。
なるほど。それならわかりますし
あんなプーチンと思い上がりのロシア国民に
なんとも慈悲深いものだとと感じます
それと同時に
そんなプーチンの肩を持ち
ウクライナ大統領に『悔改めるべきだ』
とのツイートまでしてしまった
ならず者国家"とは"友愛結ぶ
ミスター民主党御大将鳩ポッポさんと
その流れを組んでいる人たちに
そうした生きザマはとんでもないことだとの
明示的な要求もむしろ必要だとも思います。