読者コメント欄に対する注意喚起
最近、当ウェブサイトの読者コメント欄で、ごく一部の者が問題コメントを書きこみ始めています。こうしたなか、あらためてコメントルールについて周知させていただきます。当ウェブサイトはあくまでも「読んでくださった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的としています。この点についてご理解くださると幸いです。
知的好奇心の営み
当ウェブサイトは、2016年7月に開設して以来、「読んでくださった皆様の知的好奇心を刺激すること」を目的に、当初は金融、会計などの専門領域を中心にしつつ、最近だと外交、国内政治、経済全般など幅広い話題を提供することに努めているサイトです。
この点、本当に読んだ皆さまに、「知的好奇心を刺激された」と思っていただいているかどうかについては、正直、あまり自信はありません。
ただ、世の中でインターネット化が進むなか、さまざまな「一次情報」がほぼ無限に手に入るようになったことで、むしろそれらの「一次情報」に対し、多少主観的であっても良いから何らかの解説が欲しい、といったニーズが、今後強まることはあっても弱まることはない、というのが著者自身の予想でもあります。
主観的意見にこそ価値がある!
いつも申し上げるのですが、世の中の「報道」や「評論」などのジャンルに属する記事には、常に次の2つの情報が構成要素として入っているはずです。
- ①客観的事実
- ②主観的意見
このうち「①客観的事実」とは、どこの誰がどう報じてもだいたい同じ内容になる情報のことです。たとえばこんな具合です。
「ウラジミル・プーチン大統領は2022年2月24日、『ウクライナ東部での特殊な軍事作戦』を開始すると宣言した」。
これは、報じる人によっては「2022年」を「令和4年」とするかもしれませんし、イスラム歴を使う人もいるかもしれません。あるいは「宣言した」を「宣言しました」に変える人もいるかもしれませんが、重要なことは、「誰が」「いつ」「何をした」といった要素に関しては、ほぼ同じになるはずだ、という点です。
一方、「②主観的意見」とは、報じる人によって内容が異なる情報のことです。たとえば、次のA、Bのように、お互いにまったく矛盾する情報が出て来ることもあります。
- 「ロシアの特殊軍事作戦はウクライナの迫害からドンバス地域における人々を守るための正当なものであり、最終的にはウクライナの非ナチス化が目的だ」。
- 「ロシアの行動は『特殊軍事作戦』と称しているが、事実上、宣戦布告がなされないままでの戦争の開始であり、国際法違反である」。
このAが正しいのか、Bが正しいのかについては、正直、その情報を受け取る人によって解釈が変わってきます。
だからこそ、この手の「主観的意見」については、それを主張する人が、その考え方の妥当性を一生懸命に「説明」する必要があるのであり、私たち読者としては、こうした「説明」を読み比べ、AとBのどちらが正しいのか、あるいはどちらも正しくなくて、A・Bのいずれでもない説(たとえばC説)が正しいのかを「考える」のです。
これこそがまさに、「知的好奇心」の営みではないでしょうか。
読者コメントルール、引用・転載ルール
そして、こうした知的好奇心の営みのために、当ウェブサイトでは基本的に読者コメント欄を開放しており、これに加えて一定のルールさえ守っていただければ、当ウェブサイトの記事については自由に引用も転載もして良い、という形にしています。
実際、個人的に現時点で把握している限り、『vpoint』なるサイトが当ウェブサイトの記事をときどき転載しているようです(ちなみに当ウェブサイトは同サイトとは完全に無関係であり、当ウェブサイトのどの記事を転載するかも含め、同サイトが勝手に判断してやっているようです。転載料もいただいていません)。
当ウェブサイトの引用・転載ルールは、世間一般のものと比べ、かなり緩いのではないかと自負している次第です。
ただ、最近になって、読者コメント欄でかなり暴力的な言葉遣いをするコメント主が増えてきました。
これらの問題コメントを巡っては、以前は「そのような暴力的表現を使わないでほしい」と警告し、一定期間観察したうえで、改善が見られないコメント主を排除する(その際に削除したことを明示する)、といった措置を講じていたのですが、最近になってそのような運営が間に合わなくなってきました。
やはり、あまりにも問題コメントが増えてきたからです。
たとえば、特定民族を対象に、「XX人は劣等民族だ」、「XX脳だ」、「XX民族は野蛮人だ」といった攻撃的・差別的なコメントを打つのは、やめていただきたいと思います。
そのようなコメントについては有無を言わさず削除することにしましたし、また、その手のコメントが続くコメント主については、今後は警告なく、当ウェブサイトの読者コメント欄から排除することにしたいと思います。さらには、他のコメント主に対する過度に攻撃的なコメントについても、排除することがあります。
いま一度、基準をご理解ください
もっとも、どのようなコメントが「セーフ」で、どのようなコメントが「アウト」なのかについては、判断に迷うこともあります。あるコメントについては削除し、ほかのコメントについては削除しない、といった事象が発生することもあるのですが、このあたりは人力でコメントを読みながら対応しているため、どうしても「漏れ」は出て来ます。
しかし、そもそも論として、「読んでくださった方々の知的好奇心を刺激する」という趣旨をいま一度理解していただけるならば、「知的好奇心の刺激」に過度な罵倒、攻撃的・差別的コメントは必要ない、ということはご理解いただけると思います。
なお、当ウェブサイトの方針として、政治的権力を持っている個人、組織(たとえば首相や官庁など)に対しては、人格攻撃を含め、ある程度の舌鋒鋭い批判を容認しています。日本は自由民主主義国であり、権力者に対する批判は広範囲に認められているからです。
(※ちなみに特定の2~3人のコメント主が最近、読者を特定の政治傾向に誘導するようなコメントを書きこんでいる事実については、ウェブ主側にて把握していますが、敢えて放置しています。当ウェブサイトの読者層のレベルは非常に高いため、その手の誘導に引っかかることはないからです。)
このあたりについては『引用・転載ポリシーおよび読者コメント要領』などもご参照頂けると幸いです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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読者コメント一覧
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やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
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当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
提案
名前欄記入を必須にしたらいががでしょうか?
※どうしても「匿名」にしたいのなら匿名と記載すればよい
また名前未記載「匿名」ならメール(アドレス)
必須はいががでしょうか?
多少ハードルをあげることにより不適切コメントの減少狙いです
散々削除されているにも関わらず「匿名」と「グレーゾーン」を利用したコメントはしつこいですね w
※サイト主様の労に対する「感謝」
ROM専で不快な思いをされた方に「謝罪」
を申し上げます
転載先のサイトみたけど、転載というか丸コピに思えたのです♪
それを「転載」というのですよ
vpointって、以前は新宿会計士さんのプロフィールに、赤ちゃんを抱いた男性の後ろ姿の写真が使われていました。
それで、許諾して転載されていると思っていましたが、丸パクリサイトでしたか。
許諾も得ずにまるで本人が寄稿しているかのように装うとは、下衆な商売だと思います。
スレタイトルと無関係かもしれませんが,主観的意見の例として。
火星17号はロシアやウクライナなど旧ソ連出身の科学者たちの支援で開発された可能性が高い,というアメリカ発のニュースを読んで,ウクライナとロシアに対するアメリカの態度も,これに通じるものがあるのでは,という疑念を持ちました。つまり,アメリカはロシアとウクライナ両方を異民族国家と内心考えていて,夷を持って夷を制すの方針で臨んでいるのではと。その場合,主敵のロシアのほうが大きな問題なので,ウクライナを援助して,ロシアをやっつけたい。つでに,アメリカ製の新型兵器の威力のテストと宣伝もやってもらいたい。考えすぎでしょうか。
中国のロシアに対する態度を見て「中国から外資が逃げ出し始めた」という日本の記事もあります。ただ,客観的に言うと,あと5年もすると上海などの都市部での人件費が日本の最低賃金と大差なくなるそうなので,中国工場で製品を製造する人件費的メリット自体がなくなっている気がします。日本は個人事業主制度を利用して,最低賃金の下限をすり抜ける技を開発しているので,中国人以下の低賃金労働力も増えて行くと思います。科学技術のほうは中国に負けたので,安い人件費で勝負するしかないかも。
アメリカ合衆国 さんに関しては結果オーライでそういう意図を持った集まりが政権内或いは政府組織内に居ても不思議は無いかなと思われます、が、いまのところジョーじいさんにも我らがきっしーに近似したポリティシャンな印象しかないので、米政権としては場当たり的対応に終始しているげに思われます
オウムに武器を売ったのもロシアだね
以前情報収集、発信云々のコメントを書いた者です。返答となる記事を書いてくださったのに、そのとき忙しく読むのが限界でお礼できないまま流れてしまいました。
本文の内容とは違いますが、コメントに関する内容なのでこちらでお礼させてください。ありがとうございました。
新宿会計士様の意見は理解したのですが、自分の主張を変えるには至らず、
元々鶏が先か卵が先かというような内容でコメントでは議論しきれないので、意見を聞けただけで良かったです。ありがとうございました。
うわあ……完全に無断転載ですか、vpointって。
初めて見るサイトですが、”ライター一覧”なんて作っちゃって、
あたかも沢山のライターとのコネがある様に見せかけていますね。
記事の最後の最後に”「新宿会計士の政治経済評論」より転載
https://shinjukuacc.com/20220326-02/”とちょこっと書くだけって……
「別に許可を得たとも得てないとも言ってないよー?
転載ってちゃんと書いてあるじゃん。うちに寄稿したとは書いてないじゃん。
読者が気にする事じゃありませーん。文句があるなら来ないでー」
と言うスタンスなんでしょうかね?ネット上の情報は簡単にコピペされる物ですから
違法性とかは多分ないんでしょうが、やり方が嫌だなあ……
もう少し泳がせといて欲しいニダ。
「vpoint」運営会社見たら「世界日報社」となってますよ、ここって統一協会系ですよね。
何か気持ちが悪い気がする。
昔、私が日本共産党員だった頃に世界基督教統一神霊協会(統一教会)の事を少しつっこんで勉強しました。その時にアメリカで有名紙の名前に酷似した題名の新聞を統一教会が発行していると言う事を知り、そう言えば確か?、と思いながら検索したら、【少なくともアメリカの「ワシントンタイムズ」と言う新聞はその統一教会系のモノでした。】どの様な関係があるのかは不明ですが、アメリカに「ワシントンタイムズ」が存在するので、「ワシントンタイムズジャパン」も単なる他人のそら似では無い様な気がします。
韓国本国では反日色や親北色を出し、日本では新宿会計士様の無断転載をしながら日本の保守系のフリをする。そう言う事なのかも知れません。
ウクライナ戦争が始まってから、ここの掲示板にもロシアのプロパガンダと思われるような書き込みがいくつかあり、このサイトもロシア情報機関に注目されるほどのサイトになっていたのかなどと思いました。それだけ、人が集まるサイトになるとよろしくない書き込みをされる方もそれなりに出てきてしまうのでしょう。スレ主様のご努力に感謝です。
一つ提案ですが、コメントにいいね!やひどいね!ができるようにすれば、不適切なコメントはひどいね!がたくさんつき、淘汰ないし、読んでいる人がスルーできるようになるのではと思います。
そうですか。こちらの記事主としては、そういう認識なのですか。
まず一点目。
持論の主張の仕方について。
「知的好奇心の刺激」に過度な罵倒、攻撃的、差別的コメントは必要ない。
その点は賛同しますが。なら正々堂々と、権力者に対してもそんな書き方せずに批判すればいい話ではないでしょうか?
必要無い真似を何故わざわざやらないといけないのか?
この矛盾をが生まれる理屈とはなにか? 邪推するなら、知的好奇心を刺激するだけの論を説明出来ないから、罵倒を舌鋒鋭い批判という扱いにして誤魔化したい。そんな推測すら思い浮かびます。
舌鋒鋭くと言えば聞こえがいいが、要は自分は「XXは国民の敵」「XXオンチ」とワンフレーズで批判対象を罵る権利が欲しい。それが、権力者に対してはある程度容認されているから、乱用したいというのが本音ではないかと。
そんな記事の書き方をしているから、真似して罵倒、攻撃的、差別的なコメントを書く人が寄ってきたのではないでしょうか?
そして二点目。
議論と反論について。
異論に対して、自分が何を根拠にどう考えたのかを説明するのが反論です。
異論を否定し、論破することを目的とするのは議論ではありません。
相互理解を求め、不明を少しでも明らかにすることを目的とする。まさに、「考えること」が議論です。
相手の主張が認められないなら、認められないでいい。しかし考えた理屈そのものは理解して終わらせる。というものでよいものです。
また、やってはいけないことは、不明な部分(例えば、日本政府が対露制裁に対して欧米から半日後の追随で表明した経緯の真相など)を推測の域を超えて事実扱いにすることです。
例の一部として挙げますが、「匿名の支離滅裂なコメント(※韓国メディア「日韓諸懸案は両国に役立つ形で解決を」より)」。「読者を特定の政治傾向に誘導するような」というのは、何を根拠にどう考えてそのような結論を導き出したのか端から見て読み取れません。説明がありません。
つまりは、反論になっていない。ご自身の頭にある正解と違うから、それは間違いだという。既にもうそんな、ただの結論ありきの否定をするといった態度が見受けられます。
説明もせず結論だけを述べて否定する。真相も分からないのに「XXはポンコツ」などと推測を事実扱いして批判するという意味では、「XX人は劣等民族だ」「XXはXX信者」といったレッテル貼りをしているのと何も変わりません。
記事主殿にとっては不愉快な論かも知れませんが、このブログについては、まずは隗より始めよという状態だというのが、私個人の見解です。
コメントに対して基準に照らし合わせた対応を取っていくのと同時に、これを記事主殿がご自身に対して徹底するだけで、自ずとコメント欄も落ち着いたもの。あるいは良い意味で活気があるものになっていくと思われます。
「知的好奇心の刺激」に過度な罵倒、攻撃的、差別的コメントは必要ない。と言いつつ、何故煽るような書き方をすることに拘るのか?
一生懸命に「説明」する必要がある。と言いつつ、何故説明も無く「支離滅裂だ」「人格攻撃だ」などと書くのか?
正直言って、この点は本気で分かりません。
そういえば最近、岸田信者がよく湧きますね。去年くらいからでしょうか、岸田首相のことをこのブログが批判したら、決まってブログ主を人格的に罵倒する人が出て来ました。岸田首相の工作員(政策秘書か何かの人)でしょうかね?
このコメントも酷いですが、1点だけ。
>説明もせず結論だけを述べて否定する。真相も分からないのに「XXはポンコツ」などと推測を事実扱いして批判するという意味では、「XX人は劣等民族だ」「XXはXX信者」といったレッテル貼りをしているのと何も変わりません。
そうなりません。
XXはポンコツというのはブログ主の主観的意見であり、それを事実と読み誤っているのは貴方様ですよ。
匿名さんが匿名さんにレスバされるともうわけわかんない。
foobarとか名前付けてよ…。
まだこの記事のコメントを読む人。私の話を聞く耳を持つ人がいるか知りませんが。一応書いておきます。
私は本当に、どこにでもいるただの一般人に過ぎません。
なるべく手短に説明したかったのですが。それでも長くなりました。
私の考えはシンプルです。
「論考に煽り文句は不要」
「どんな情報源だろうと盲信しない」
「岸田総理の政治的決定力は弱いという評価を一貫して考える」
「マスコミの影響はそれ程無いという評価を一貫して考える」
細かいところを挙げればまだあるかも知れませんが、概ねこれだけです。
・論考に煽り文句が不要と考える理由について
ワンフレーズで相手を批判するのは、読み手に強く訴えかけやすい。分かりやすいというメリットがありますが。同時にデメリットもあります。
私が考えるデメリットは「感情を揺さぶるので、冷静な議論や思考の妨げとなる」「敵、味方。という対立の構造を作りやすく、プロパガンダやイデオロギーの先鋭化の温床となる」「〇〇は✕✕だと言うだけで、説明した気にさせてしまいがちになる」とか、こういうものになります。
冷静な議論を論じ合える場であって欲しいため、「論考に煽り文句は不要」と考えています。
過去の歴史でも、こうして煽り文句を使って国民を煽り、同士を煽り戦争や革命ごっこに駆り立てた存在が幾度となく現れたので、このような真似は強く警戒しています。
こちらでは、鈴置氏の論考が重要視されているようですが。私は氏の論考をそれほど読んでいるとは言えませんが、彼の論考に煽り文句が出ているのも見た覚えは無く、また説得力を感じています。
氏を尊敬しているというのなら、記事主殿は是非見習って欲しいものだと思います。鈴置氏の論考は、煽り文句が無くても説得力のある論考は書けるという証明だと思います。
・岸田総理関連の記事に対して、書き込みが多くなる傾向について
単に、岸田総理関連の記事には煽り文句や、それに記事主殿自身が引っ張られたかのような論理の飛躍が目に付くので、そこを指摘しているだけに過ぎません。
例えば、対露のSWIFTによる制裁に日本政府が欧米に対し、半日後の追随になった理由の真相と影響はあくまでも不明です。
これを欧米と同時でなければならなかったとする理由も説明があった覚えがなく、また負の影響も確認出来ていません(表向きか知りませんが、歓迎されている発表は出ています)。
この上で「べき論」でものを考え、ご自身の「べき」と違うから「ポンコツ」だの「猛省しろ」だのというのは言い掛かりが過ぎると私は判断する次第です。
なお、返信コメントの「XXはポンコツというのはブログ主の主観的意見であり」は、擁護のつもりか分かりませんが、それならなお悪いです。
主観的意見だと自覚しているということは、言うなれば証拠不備で無実の可能性が十二分にあると知りながらも、断罪する。冤罪をなすりつけるリスクを恥もしなければ、むしろ肯定するという行為に等しいからです。
・私の岸田政権の評価について
岸田総理そのものは政治的な力がない為、結局は自民党内の力学そのものの結果が表に出てくる政権であるという見解です。
また、岸田総理がリーダーシップを発揮して牽引するという事も難しいため、何かを決定する際は、自民党内の派閥間での合意調整が済んでからであり、構造的に答えが出るのは遅くなりがちと考えています。
ただし、遅くなりがちとはいえ、いつまでに答えを出さないといけないかという日程については各派閥間である程度共通認識はあるでしょうし、それ故にデッドラインを割ってしまうということも無いと考えています。
岸田総理に政策の決定権はあまり無く、彼独自の政策が表に出てくるということはほとんど無いと思われます。
私個人の岸田総理の扱いとしては、様子見です。
・今後の日米韓の関係について
まず、岸田総理に政治的力が無いため、日本から何か韓国に対して動くという真似はないと考えています。
そもそも、慰安婦合意は不可逆的なものであり、日本側からも新たに合意を持ちかけるような真似は、条約違反、約束破りでありやれません。
それをやると、日本は合意を破る国という扱いになります。
他の輸出管理の問題や漁業協定等も、韓国側が何とかしなければ日本としても動きようがありません。
アメリカはアメリカで、何度も韓国に踏み絵を出しつつも韓国はコウモリを続けるので、既に見捨てている節があります。
あっさりと制裁除外国のリストから外したことや、クアッドを重視して韓国を除外し続けていること。
クアッドによって、韓国の存在が不要であることが証明されていることから、アメリカが韓国を今更重用する動きを取るとは思えません。
また、バイデン大統領も政治的な牽引力があるかというと、疑わしいところがあるため、日本に圧力をという話はまず無いでしょう。
そして韓国ですが、韓国も韓国で「問題解決能力がない」ために日本に「一括で解決」などと問題解決丸投げの態度をしています。
しかし、日本も解決する方法が無いので、対話の席すら準備出来ません。
大統領が代わろうと、あの国は国民情緒と中国には逆らえないので、アメリカの踏み絵は踏めず、信頼は損ない続けることでしょう。
日韓のスワップについて懸念している人もいますが、それは韓国が日本に「お願い」する形になるので、あの国の国民情緒が許しません。
麻生元総理が語ったとおり、「借りて欲しいというのなら、借りてやる」という態度を取ることしか出来ないので、成立しようがありません。
結局、日本の指導者の力ともはや曲げようがないほどにまで行き着いた原理原則。韓国が米国にとって軽い存在にならざるを得ない状況。韓国の問題解決能力の無さと国民情緒。
これらによって、今後も日韓関係が近付くという可能性は低く、離れる一方でしょう。この流れは、誰にももう止められないものと思われます。
何かと、岸田リスク、バイデンリスクといった具合に日韓関係が望ましくない方向になる危険性をこちらのサイトは訴えていますが、日米韓の現状を総合しても、そんな方向にいく可能性は極めて低く、恐怖を煽っているだけにしか思えないというのが、私の見解です。
また、望ましくない未来に向かう可能性を考えた途端、岸田総理が強権的な政治力を発揮して韓国に助け船を差し出すみたいな論についても、人物評価が一貫していないという点で、ご都合主義が過ぎると思う次第です。
・公益資本主義と岸田総理の動きについて
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kawabat/modernecon_j3.html
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kawabat/modernecon_j4.html
神戸大学のとあるページから拝借したものになります。
「神の見えざる手」というものにアダム・スミスが触れた一方で、各人が自分の利益のみを優先すれば、社会全体の利益に繋がるどころか、市場メカニズムが崩壊し、市場の失敗へと繋がりかねません。
では? 経済をどのようにコントロールするか? それを政府に委ねたのが共産主義であり、欠点を補正しながら、市場に任せようというのが、これまでの資本主義です。
公益資本主義は、企業が公共益を意識して経営をしましょうというものであり、経営の権利、自由はあくまでも企業、市場にあるものなので、分類としては資本主義だというのが私の理解です。
故に、「共産主義的な」「資本主義の破壊」とかいう解釈は違うのではないかと考えています。
ただし、企業や資本家、従業員や顧客といった市場の構成者達にどうやって公共益を意識させるのか? あるいは、意識しなくても自然と公共益を目指し社会全体、ひいては各人が効率的に利益を得る制度を作るのか?
この点については、具体的なものを見聞きした覚えがありません。
方針そのものはともかくとして、具体策が無いという形で、岸田総理も何も言えず、空理空論のまま終わる可能性が高そうというのが、私の見立てです。
やれることも、「投資家達にお願い」といった、市場のガバナンスに強制力を加えられないレベルの話で終わることでしょう。
・岸田政権の支持率について
現在、2022/3/31時点で、岸田総理の支持率は概ね50%~60%という評価です。
これについて、マスコミが岸田総理をたたかないから。叩かないのは岸田総理が彼らにとって都合がいいから。不思議だ。などという人もいますが、これは特に不思議でも無いと思います。
まず、マスコミがどれだけ安倍政権をネガキャンしても支持率が下がらなかったように、マスコミの影響というものは今はあまり無いでしょう。
また、二十年くらい前ならいざ知らず、今の60代~80代くらいの方は仕事でPCも使っていた世代であり、ネットは平気で使う方多いです。ネット層という特別な層がいる訳ではなく、ネットを使うのが誰もが一般的な時代です。
もはや、情報を主に取得するのは高齢者であるなどと、と世代で分けられるものではないでしょう。
菅政権時についても、マスコミのコロナ関連のニュースに対し、どれほどマスコミを信用されていたかというと、怪しいものだと思います。
その上で、何故菅元総理の支持率が下がったのかというと、まさにデルタ株のコロナ禍といった緊張感が強い時期であり、国民全体が兎に角安心が欲しくてピリピリしていたこと。そんな折に、激務のせいもあるかも知れませんが、菅元総理の記者会見の答弁があまり明瞭でも具体的でもなく、残念ながらその印象から支持を失ってしまった部分は大きいと思われます。
一方で岸田総理ですが、就任したときには既に二回のワクチンも国民全体に行き届き、国民も心理的に落ち着いた状態です。
オミクロン株対策についても、その性質やワクチン接種の心理的な安心感から、菅元総理の時とは違って、甘い目で見られることが許されているという事かと思われます。
ある意味、コロナ禍対策において岸田総理は菅元総理による功績の恩恵を最大限に受けている形と言えます。
あと、岸田総理は安倍元総理や菅元総理とは違い、良くも悪くも発信して目立つような真似がありません。
安倍元総理や菅元総理が打たれる出る杭だったとしたら、岸田総理は出ないので打たれない。そもそも、マスコミもネタにもしようが無いというのが、私の印象です。
その上で、岸田政権の構造的な理由から、答えが出るのは遅くなりがちとはいえ、致命的な問題(一般庶民が体感するようなレベルのもの)は起きていません。なので、それほど酷い状態でも無いから取りあえず支持という、ふわっとした内容ながら、支持を得ているという状態では無いか。私はこのように考えています。
岸田総理の支持率について、何かの陰謀だとか、巨大な権力を想定した論というのは、無理筋ではないかと思う次第です。