「神聖なXX」。この「XX」に入るのはK防疫であったり、独島であったり、慰安婦であったり、とさまざまですが、共通しているのは「虚構である」という点です。つまり、虚構に基づく神聖性、というわけです。昨日の『鈴置論考「失敗国家に進む韓国:K防疫は神聖な存在」』でも取り上げた韓国観察者の鈴置高史氏の論考に含まれていたキーワードなども手掛かりに、こうした「虚構」に深く依存した国とどう付き合うかについて考察してみましょう。
目次
神聖性で読む韓国
最新の鈴置論考
昨日の『鈴置論考「失敗国家に進む韓国:K防疫は神聖な存在」』では、韓国が誇る「K防疫」を主題に取り上げた、優れた韓国観察者である鈴置高史氏の最新論考を、「速報」的に紹介しました。
鈴置高史氏が「韓国の幼いナショナリズムがK防疫を神聖な存在に押し上げた」と指摘したうえで、「韓国は失敗国家に向かって突き進んでいる」と警告を発しました。今回の鈴置論考、テーマは「K防疫の失敗」ですが、これを敷衍していくと、まさに現代韓国論そのものであるように思えてなりません。2021/12/22 12:20 追記オリジナル記事は12月11日に公表したものですが、文末の誤植などを修正したうえで再度、公表します。対日不法行為の数々以前からしばしば申し上げてきたとおり、韓国で文在寅(ぶん・ざいいん)政権が2017年5月に発... 鈴置論考「失敗国家に進む韓国:K防疫は神聖な存在」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
該当する記事のリンクは、これです。
「K防疫のまやかし」から韓国人は目覚めるか 幼いナショナリズムが生む国家の蹉跌
世界一のコロナ対策と韓国人が誇ってきた「K防疫」。そのお膝元で感染者が急増、12月には医療崩壊も始まった。なぜ、国民こぞって「まやかし」を信じてきたのか――。韓国観察者の鈴置高史が解説する。<<…続きを読む>>
―――2021年12月10日付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より
記事自体はウェブページで5ページ分、文字数に換算して6000文字近くという、世間一般では「長文」と思われる論考ですが、いつもながらの豊富な証拠付きでの平易な語り口調でありながら、本質をえぐり取る鋭い議論は、読者を知的好奇心の渦に引き込み、まったく飽きさせません。
このため、おそらく多くの読者は、リンク先記事をあっという間に読了し、「もっと読みたい、続きが知りたい!」という、別の意味での不満を抱くのではないかと思う次第です(※あるいは、それこそが鈴置論考の魅力、というわけですが…)。
虚構に基づく神聖性が支配する
ただし、記事自体の個人的な「見どころ」の詳細については、昨日、あらかた紹介したと思います。
そこで、本日は少し違った切り口から、改めて日韓関係について考えてみたいと思います。
その際の手掛かりは、鈴置論考の次の2つの記述でしょう。
- 「韓国は失敗国家に向かって突き進んでいます。外交では米中二股を目指したあげく、米中双方からまともな国として扱われなくなりました。内政では左右対立が激化する余り、せっかく芽生えた民主政治が壊れ始めています」。
- 「大統領は口を極めてののしっても依然、K防疫は神聖な存在なのです」。
「失敗国家」、「神聖性」は、どちらも韓国を理解するうえで、大変に重要な指摘であり、至言です。
「K防疫」という、本来ならばコロナに関連するテーマについて議論していたところが、最終的には韓国社会自体の在り方にまで到達してしまうからです。それも、鈴置氏独自の冷徹な筆致で、議論の穴をひとつずつ塞いでいくという形で得られた結論ですから、説得力も十分でしょう。
そして、この鈴置論考を読んでいて、個人的に気付いたのは、「XXは神聖な存在である」の「XX」を、さまざまな形に置き換えても、文章がそのまま成り立つのではないか、という仮説です。
「XX」には「K防疫」を入れても良いですし、「独島(どくとう)」(※韓国が不法占拠している島根県竹島の韓国側の勝手な呼称)、さらには「慰安婦」(※おそらく多くの場合は自称元慰安婦)など、さまざまな文言でも、この命題が成り立つのではないでしょうか。
もっとも、「強制徴用工」(※自称元徴用工のこと)のように、現時点で韓国において「神聖な存在」になったといえるか、やや微妙な項目もないではないのですが、いずれにせよ、ときとして「大統領をも上回る社会的権威」が勝手に成立してしまう、というあたり、「幼いナショナリズムの蹉跌」と言えるのです。
そして、これらの「XX」(K防疫、独島、慰安婦、強制徴用工など)は、多くの場合、「日本に打ち勝った」という虚偽のストーリーとともにその神聖性が成り立つように思えてならないのです。
すなわち、「虚構に基づく神聖性が支配する国」、というわけです。
竹島巡る韓国の支離滅裂な行動も「神聖性」で説明可能
竹島問題を例にとりましょう。
もともと、竹島は1905年に日本が当時の国際法に基づいて自国領土に編入したものですが、サンフランシスコ講和条約発効直前の1952年1月、当時の韓国大統領だった李承晩(り・しょうばん)が国際法に反して違法に引いた「李承晩ライン」で、韓国側に取り込まれたものです。
したがって、韓国が竹島を不法占拠していること自体、国際法の根拠を欠いている状態ですし、平たく言えば、韓国の行動は「火事場泥棒」のようなものでしょう。
ただ、戦後の日本は、「日米韓3ヵ国連携」などを重んじたためか、それとも単なる外交事なかれ主義のためか、この竹島問題を長らく放置し続けていました。
また、竹島自体、居住に適さないという事情もあるのでしょうか、日本でも外交をまったく理解していないと思しき著名人などが、よくテレビ番組などで「あんな戦略的価値のない島、韓国に差し上げてしまえば良いじゃないか」、などと発言することもあります。
端的に言えば、これはとんでもない主張です。
竹島自体に戦略的価値があるのか、ないのかという問題と、国際法に違反してわが国固有の領土が侵食されているのを放置して良いかどうか、という問題は、まったく別次元のものだからです。
ただ、「戦略的価値がない島」である竹島を、韓国がわざわざ不法占拠し、しかもことあるごとに、「独島はわが島だ」などと国内外に広く喧伝し続けているのは、「韓国が日本に勝利し、領土を奪い返した」という虚構をでっち上げるためにあるのだ、と考えると、これはこれで筋が通るのです。
つまり、韓国にとっては竹島を領有する法的な根拠がないことを、国際的な司法の場などで否定されることは避けなければならない一方で、竹島を「日本から取り返した」という虚構を常に宣伝し続ける、という矛盾に満ちた行動を取っているのです。
こうした韓国の支離滅裂な行動も、鈴置氏の指摘する「神聖性」の概念を使えば、大変にうまく説明がつくのではないでしょうか。
自称元慰安婦問題も「神聖性」の問題
じつは、自称元慰安婦問題も、これとまったく同じ構図が成り立っています。
当ウェブサイトで何度となく指摘してきたとおり、自称元慰安婦問題は大きく次の4つの要素から構成されているストーリーです。
自称元慰安婦問題の構成要素
- ①戦時中(1941年12月9日~1945年8月15日の期間)
- ②日本軍が組織としての正式な意思決定に基づき
- ③朝鮮半島で少女のみ20万人を強制的に拉致し
- ④本人の意に反して戦場に連行して性的奴隷として使役した
(【出所】著者作成)
そして、こうした①~④のストーリーのそれぞれについて、韓国側には確たる証拠などありませんし、むしろ自称元慰安婦らの証言や年齢などの客観的事実を集めていくと、①~④のストーリーと矛盾するものが多々出現してきてしまうのです。
それなのに、1993年に当時の日本の官房長官だった河野洋平が発した、いわゆる『河野談話』に代表されるとおり、歴代の日本政府自身がこの①~④のストーリーを明確に否定してこなかったことで、この問題は国際社会から、あたかも事実であるかのごとき扱いを受けています。
本当に、情けない話でしょう。
ただ、これを韓国の側から見れば、単なる与太話に過ぎない自称元慰安婦問題が、いまや全世界で「かわいそうな被害者たち」「非人道的な日本軍」という対比で見られているわけですから、まさに韓国から見れば、笑いが止まらないものです。
ゼロから捏造(つく)りあげた慰安婦利権で、日本を好きなだけ、半永久的に謝罪させ、その分、自分たちが道徳的優位に立てるわけですから、自称元慰安婦問題を含めた歴史問題は、韓国社会にとってはまさに神聖な存在なのでしょう。
日本の対応は正しかったのか
「大人の対応を取る日本」
ただ、竹島や慰安婦などに象徴される韓国の行動に対しては、これを深く理解したうえで、「日本も大人の対応を取るべきだ」、などとする意見があることも事実でしょう。
いわば、「日韓関係は日本にとって大変に重要だから、日韓関係においては韓国に対し、譲れるところは譲ったうえで、日本は『名より実を取る』べきだ」、といった考え方です。
こうした考え方は、かなり広く見られます。
たとえば、数年前の『「日韓GSOMIA破棄は安倍外交の失敗」という珍説』で紹介したとおり、世間では「保守派の重鎮」と思われているような人物であっても、「韓国を敵陣営に回してもよいのか」、「安倍政権は読みが浅い」などと舌鋒鋭く批判しているほどです。
昨日の『ボイス11月号に掲載された鈴置論考「米韓同盟消滅」』で予告したとおり、典型的な「アベが悪い」という記事を紹介したいと思います。具体的には、韓国による日韓GSOMIA破棄通告が「安倍外交の失敗だ」と糾弾する記事です。いわば、「安倍政権の無神経な強硬策によって日韓関係が悪化した」、という、日本の「リベラル」の皆さんが好んで用いるロジックですが、もっと驚くのは、それを主張しているのが「保守の大御所」と思われている論客である、という点です。たまには雑誌もいかが?本稿は、昨日の『ボイス11月号に掲... 「日韓GSOMIA破棄は安倍外交の失敗」という珍説 - 新宿会計士の政治経済評論 |
また、『「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか?』では、国際戦略評論家の方が「日韓関係が悪化したら中国や北朝鮮を喜ばせることになる」、といった議論を紹介しましたが、これなども形を変えた「韓国に譲歩すべき」という主張と考えて良いでしょう。
以前、『国際関係アナリスト・北野幸伯氏の優れた論考』で、国際関係アナリストの北野幸伯氏の論考を紹介したことがあります。同氏の論考は非常に読みやすく、かつ、具体例も豊富であり、私自身もこれまでずいぶんと参考にさせていただきました。ただ、同氏の最新論考を読んでいると、どうしても同意できない部分があることも事実です。それは、「日米は中国を喜ばせすぎないよう、文在寅政権崩壊後の韓国に親日・親米政権が立つよう努力すべきだ」とする主張です。無能な味方は有能な敵を上回る脅威である、という視点を忘れてはなり... 「日韓関係悪化は中国を利する」、その何が問題なのですか? - 新宿会計士の政治経済評論 |
あるいは、「日本がもっと大人になるべきだ」、といった主張を伴うこともあります。
言外に、「韓国が仕掛けて来る子供じみた争いに乗らず、日本は日本で実利を追求すべきだ」とでも考えているのでしょう。
大人の対応ではなく稚拙な対応
冷静に考えてみると、この「日本が大人になるべきだ」とする議論、大変に不適切であるだけでなく、韓国に対し、大変に失礼です。「日本が大人になる」とは、すなわち、「韓国は子供だ」、「韓国は幼い」という認識が裏にあるからです。日本が韓国を対等な相手国として扱っていない、という言い方をしても良いでしょう。
そもそも論ですが、国際社会においては、主権国家同士は対等な関係でなければなりません。
また、「日本が大人になれ」論の主張を眺めていると、実質的には国際法の原理原則を日本が自分自身でかなぐり捨てているようなものであり、それは「大人の対応」とは言いません。
「稚拙な対応」です。
ここで改めて考えておきたいのですが、日本にとって韓国が「大事な国」なのか、という論点でしょう。
結論からいえば、「現在の」日韓関係は、日本にとっては大変に重要です。
経済、産業面では、日韓両国はサプライチェーンで密接に結びついていますし、また、貿易相手国として見れば、韓国は日本にとって長年、3番目の貿易高を誇る相手国でもありました(※『日本はモノづくり相手を韓国から台湾に切り替えるのか』でも述べたとおり、最近は台湾に抜かれて4番目になることも増えていますが…)。
10月分の貿易統計からは、台湾が日本にとって引き続き3番目の貿易相手国であることが判明しました。といっても、4番目の貿易相手国である韓国と比べると、その差は肉薄しています。ただし、もしも当ウェブサイトが考える「日本企業がモノづくりのパートナーを韓国から台湾にシフトさせている」とする仮説が正しければ、いずれ「台湾>韓国」という流れは完全に定着するかもしれません。普通貿易統計・10月分最近、当ウェブサイトで毎月のように確認するようになってきた統計のひとつが、『普通貿易統計』という統計データです。その... 日本はモノづくり相手を韓国から台湾に切り替えるのか - 新宿会計士の政治経済評論 |
また、『ついに日韓ハイレベル防衛交流「ゼロ回」に=防衛白書』で指摘したとおり、日韓の防衛交流が最近、滞っていることは事実ではあるにせよ、軍事・安全保障面では、依然として日本にとって「日米韓3ヵ国連携」の枠組みは大切です。
本稿は、速報です。ついに韓国との「ハイレベル交流実績」が「ゼロ回」になってしまいました。コロナ禍のために対話が停滞しているためなのか、それとも「それ以外の理由」があるのかはさておき、事実として、防衛省が本日公表した『令和3年版防衛白書』によれば、韓国は昨年4月からの1年間で「交流実績ゼロ」だったのです。「竹島」云々より、むしろこちらの方が重要なのかもしれませんね。ハイレベル交流実績以前の『ハイレベル防衛交流面でも大幅に後退していた日韓関係』で、過去数年分の防衛白書を確認したところ、韓国との「... ついに日韓ハイレベル防衛交流「ゼロ回」に=防衛白書 - 新宿会計士の政治経済評論 |
だからこそ、現在の日本にとっては「日韓断交」などがあってはならないのは間違いないでしょう。
日韓友好に関する3つの論拠
ただ、それと同時に、日韓関係が「歴史の必然として」重要なのかと問われれば、そこはまた話が変わってきます。
ここで、改めて考えておきたいのが、日韓関係は重要だと唱える論拠であり、著者自身が見たところ、これにはだいたい「①一衣帯水論」、「②経済関係論」、「③朝鮮半島生命線説」という、大きく次の3つのものがあるようです。
①一衣帯水論
韓国は同じアジアの国として、地理的にも近く、歴史的にも文化的にも深い関係を持っている。日韓両国は一衣帯水の関係にあり、切っても切れない関係にある。また、過去に日本は韓国を「植民地支配」するという加害者としての歴史を忘れてはならない。
②経済関係論
日本企業の多くが韓国に進出する一方、韓国の産業も日本製の製造装置や部品、素材などに強く依存しており、経済的側面から、日韓両国は相互に重要な関係にある。
③朝鮮半島生命線説
韓国は地理的に見て日本に非常に近く、この地域が日本の敵対勢力に入れば、日本の安全保障に深刻な脅威をもたらす。だからこそ、日本はあらゆるコストを払ってでも、朝鮮半島を日本の友好国に引きとどめておかなければならない。
このうち①については、正直、主張としてのレベルも低すぎますが、近年、それらを論破する良書も数多く出版されているため、本稿ではあえて触れません(※なお、著者個人としては、日韓が「地理的に深くて歴史的にも関わりが深い」ことは認めますが、「文化的に近い」という点には同意しません)。
ただ、②や③の考え方については、注意は必要でしょう。
とくに②に関しては、「現在の」日韓関係が重要だということは事実ですが、それは「日韓が必然的にお互いを必要とした」からではなく、どちらかといえば韓国が国家戦略として、日本にとっての韓国の重要性を高めるように動いてきた結果だと見るべきです。
また、日韓貿易の構造は、どちらかといえば「韓国がモノを作るためのモノを日本が供給する」というものであり、日韓貿易が滞れば、より大きな打撃を受けるのが韓国の側だ、という点については、指摘しておいて良いでしょう。
さらに③に関しては、「韓国が地理的に見て日本に非常に近い」ことは事実ですし、韓国が日本の敵対勢力ともなれば、日本の安全にとっては大きな脅威であることは間違いありません。
ただ、「ありとあらゆる犠牲を払ってでも付き合わなければならない国」というものは、存在しません。昔から、「無能な味方は有能な敵を上回る脅威だ」と言われますが、「地理的に近い場所が敵対国の勢力に入る」ことを過度に恐れるのは、いかがなものかと思います。
基本的価値を共有していないことの意味
さて、『外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ』などでも取り上げたとおり、少なくとも現在の日本政府・外務省は、台湾を「基本的価値を共有する相手」とみなす一方で、韓国については「基本的価値を共有する相手」とはみなしていません。
FOIPを最優先にした日本外交が迎えた大きな転換点昨日の『日本政府、外交青書でFOIPから中韓を明らかに除外』で「速報」的に取り上げたとおり、今年の外交青書における最大のポイントは、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の優先順位が中韓よりも上位に来たことではないかと思います。まさに、日本外交にとっての転換点でしょう。外交青書から判明する「日本外交の転機」外務省が27日、『外交青書一覧』のページにおいて、『外交青書・令和3年版(※PDF版/大容量注意)』を公表したとする話題は、昨日の『日本政... 外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ - 新宿会計士の政治経済評論 |
この「基本的価値を有していないこと」については、その意味を深刻に考えておくことが必要です。
あくまでも一般論ですが、人間関係においては、「ウマが合う相手」とはおつき合いするのが大変に楽であり、また、「ウマが合わない相手」とは、ちょっとおつき合いするにも気苦労が絶えません。人間、利害関係というものがありますから、「ウマが合わない相手」とも付き合わなければならないこともあります。
だからこそ、人間社会にはストレスがつきものなのでしょう。
そして、外交関係についても、これとまったく同じことが成り立ちます。
日本にとって「基本的価値を共有している相手国」は、「ちゃんと国際法を守ってくれる」という安心感がありますので、「株式会社ニッポン」にとっても、安心してビジネスを展開することができます。
これに対し、「基本的価値を共有していない相手国」は、日本を含めた自由主義国のさまざまな常識が通用しないため、そもそも安心してビジネスを展開することができません。
少なくとも五、六百年前の「倭寇の収奪」を理由に仏像の所有権を否定したり(『フランス文化相が文化財の韓国貸与で押収リスクに言及』等参照)、両国の法的基盤である最も基本的な条約を無視する判決を出したりする国は、「安心してビジネスができる相手国」ではないのです。
韓国の文化体育観光部長がフランスの文化相に対し、韓国への文化財貸与を要求したところ、フランス側は「押収リスク」を持ち出した、とする話題がありました。なぜいきなり「押収」という話題が出て来るのかわかりませんが、個人的な見解に基づけば、2012年10月に韓国の窃盗団が日本の対馬から仏像を窃盗した事件とは無関係ではないと思う次第です。仏像の窃盗事件かなり以前の『韓国が盗んだ仏像は日韓スワップの「身代わり地蔵」か』では、2012年10月に発生した、対馬の神社・仏閣などから韓国人窃盗団が仏像や仏典などの財宝を盗み... フランス文化相が文化財の韓国貸与で押収リスクに言及 - 新宿会計士の政治経済評論 |
こんなことを考えていたところ、鈴置氏で思い出したのが、『鈴置論考、「日韓の」ではなく「韓国の」特殊性に言及』でも紹介した、もうひとつの至言です。
「平気で約束を破り、堂々と他人を裏切る韓国と首脳会談を開こうとする国はまず出てこない。何を取りきめようが、すぐに反故にされるからです。日本と韓国がうまくいかない原因は『日韓関係の特殊性』ではなく『韓国の特殊性』にあるのです」。
文在寅氏「ブラックスワン・ストーカー」説、いつにもまして辛辣な小気味よさ巷間「日韓関係の特殊性」に関して議論する人はいますが、じつは特殊なのは「日韓関係」ではなく「韓国」だったと指摘されれば、思わず目からウロコが落ちるという思いをすることができます。日本を代表する鈴置高史氏が昨日、『デイリー新潮』に寄稿した最新論考では、文在寅氏が日韓首脳会談に拘る理由――「ブラックスワン・ストーカー説」――について、あらためて丁寧に説明されています。どうなった?「文在寅氏の訪日」論文在寅氏は日本にやって来るの?... 鈴置論考、「日韓の」ではなく「韓国の」特殊性に言及 - 新宿会計士の政治経済評論 |
この文章の出所は7月16日付『デイリー新潮』の『文在寅が菅首相をストーカーするのはなぜか 「北京五輪説」「米国圧力説」……やはり「監獄回避説」が有力』ですが、本当に至言と言わざるを得ません。
韓国がTPP加盟?
こうしたなか、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)には一昨日、こんな記事がありました。
韓国政府 週明けにTPP加盟推進発表へ
―――2021.12.10 20:15付 聯合ニュース日本語版より
聯合ニュースは洪楠基(こう・なんき)経済副首相兼企画財政部長官が13日午前、対外経済閣僚会議を開き、TPPへの加盟推進を発表する予定だと報じています。
「K防疫」が破綻しつつある現在、韓国政府が優先的に取り組むべきは新型コロナ対策であって、TPP推進ではないのではないか、などと思ってしまいますが、その点を脇に置くとしても、なんとも面妖な話題です。
なぜなら、韓国は1965年の日韓請求権協定ひとつ満足に守れていないからです。
個人的には、「せめて2018年10月などの「自称元徴用工判決」の問題を片付けてから加盟申請をすれば良いのに」、などと思うのは、ここだけの話です。
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集団としての日本人と韓国人の決定的な違いは「価値観」ではなく「客観的に現状を認識する能力」です。
韓国では劣化版朱子学的思考回路によって、現状認識も「韓国人は世界で一番優秀で正義に満ち満ちた民族である」と言う「真実」に当てはめる為に「無理やり歪めた現状認識」しか出来ません。
件のレーダー照射事件において韓国の国家・国民としてのリアルタイムでの自分たちに都合の良い妄想世界に安住する為の現実歪曲の繰り返しの顛末を眺めて確信しました。
一方で日本は数々の天災に見舞われる土地柄なので、「現実を謙虚に客観的に認識して、論理的な対応を模索する」能力を継続的に要求されます。
恐らく、「日本では重大で自然災害が繰り返される」という事実は日本人の習性の基礎になっているのではないかと思います。
かの国では生活習慣にまで 朱子学の毒がまわってますよね。
事実より観念的正義こそ大切。
どんなに論理破綻しようが、自分達の正義こそ真実。
そんな民衆が大半の中での民主主義は、結果的に失敗国家になるのかも知れません。
やはり、半島で国を治めようとしたら独裁の方がいいのかも。北のように。
新大久保彦左衛門
同意します。日本は不幸にも自然災害が多発(地震、火山、台風、洪水)しますが自然災害には自己の思い込みは全く通用せず客観的な事実のみが真実として残ります
堤防は弱いところから壊れるし、地震は強度の弱いところを避けてくれません
かの地は自然災害も日本が防波堤になっているのに気づきもしないのでしょう
川崎の匿名様、
ご返信をありがとうございました。
同様の理由で、龍様が以前から提唱していらっしゃるように、李氏朝鮮で商業経済が発達しなかったのも、「同格の者同士間において、約束や規則を守る事によってのみ成立する契約を遵守する商業的取引」という近代の基本的な概念が理解出来なかったからでしょう。
従って韓国的思考回路では、法治主義、三権分立、国際法等も本質的に理解出来ていないと思うのです。
賛同します。さらに言えばこれまでの日本外交の事なかれ主義も同様に解釈できるのかも知れません。
日本人は無意識に、隣国の要求を「自然災害」として認識していたのです。そして隣国から繰り返される理不尽な要求に「謙虚に」対応してきた結果が、河野談話であり、大人の対応だったのではないでしょうか。
>「現実を謙虚に客観的に認識して、論理的な対応を模索する」能力
ノーベル賞をはじめ、自然科学系の賞とほぼ無縁なのも、これが原因の1つではないかと思います。
数学オリンッピック等では上位入賞の常連のはずなのに、不思議だなぁ~
データは2018年時点のものですが、この記事はなかなか興味深い↓
http://www.hpcreating.com/php/blog/kakikomi/2018129.php
データを駆使した面白いブログ記事をご紹介して頂きまして、ありがとうございました。非常に興味深く読みました。
なお、彼らの国にサイコパスが多いのは、環境や被害意識を植え付ける歴史教育に原因がある、と思っていましたが、このブログ記事の中の「朝鮮人遺伝子に関する論文解説」を読んでいて、彼らのDNAの特徴=サイコパスだと思いました。
ちなみにウキペディアによりますと、サイコパスの特徴=「人の心や人権、尊厳を平気で踏みにじる行動をしながら、そのことに心が動かない、・・等々」 ということで、この記事中に記載されている彼らの国民性と非常によく合致します。
確かに彼らが虚構の中に住んでいるのは、DNAが原因なのかもしれません。
もしもそうならば、「処置なし」です。
日韓関係のトラブルの日本側の重要な反省点としては「韓国人は韓国人で
あって日本人ではない(日本の隣国ではあるが、大陸と地続きという全く
異なる環境で価値観と心性を育まれた異民族である)」という基礎事実を
理解せず、相手が日本人と同じ価値観の持ち主が前提の対応を続けてきた
事だと思う。
「大人の対応」論者は、その譲歩の結果を相手がどう思うかまできちんと
考えていなかったろう。
韓国にとってみれば、言い掛かりを押し通した成功体験を得られた訳で、
反日行為が更にエスカレートするのは必然なのにね。
お疲れさまです。
ウソは泥棒のはじまり。
仏像問題も、自民党の制裁対象に入れて欲しいと希望いたします。
返さないのなら、韓国人の入国管理厳格化が必要ではないでしょうか?
それは制裁とは言えない単なる「対策」では?
韓国食材で基準の10倍を超える農薬が検出されたから検査体制強化するのと同じようなもの
そのとおり。
泥棒か、売春婦か、観光客か、ビジネスマンか 絶対に区別出来る方法が出来るまでは 全員犯罪者かもしれないあつかいでいいと思います。
出来れは、日本に管理責任者がいなければビザが出ない様にすべきで、何かあれば責任者にも責任を取らせるべきです。
sey g 様
>全員犯罪者かもしれないあつかいでいい
御説ごもっともです。指紋押捺もぜひ進めるべきです。
米国がやっているのに日本国が出来ないはずはありません。
>出来れは、日本に管理責任者がいなければビザが出ない様にすべきで、何かあれば責任者にも責任を取らせるべきです。
以前は私もそう思っていましたが、未だ韓国朝鮮人の理解が浅かったと思っています。日本の管理責任者は「騙された」と主張するでしょうし、「その系統のヤクザの凌ぎの道を提供」するだけの気がします。
なので、”ビザ発給には供託金1000万円を国庫に納入させ、期限内に出国しなかった場合、または国内で犯罪を起こした場合は没収とする”ことの方が、三星等の上記負担に耐えられる真のビジネスマン以外は締め出すことが出来るのではないかと思います。
農家の三男坊様
確かに管理責任者は、その筋の稼ぎになりそうです。
自分は、普通の企業が人を呼ぶ感覚で考えてました。
よくよく考えると、韓国人をわざわざビジネスで必要とするなんて、その筋の方々が 夜の仕事で呼ぶ方が多そうですね。
韓国内でTPPの話題が勝手に盛り上がっても加盟申請には至らないと思います。
恨めし気に視線を投げたあげく、食事に誘われると「仕方なく付き合ってやるんだから奢れよ!」と恩着せがましく譲歩(優遇)を迫るのが彼らのスタイル。
「三顧の礼を受けてこその加盟」なんて彼らの加盟ハードルが高すぎるんですよね。
誰も”声かけ(=連帯保証人)”なんてしたくないんですもの・・。
「韓国が付き合ってやると言ったのに日本は奢らない、ケチだ!」までセットですね。
加盟した後で、努力目標だと言い出すかもしれませんよ。
TPPに加盟しようとすると、韓国政府は英国と同様に日本産の水産物に対する規制を撤廃しなければならないようですが、韓国の民情がそれを許すかな。
下朝鮮とは今すぐ断交した方がいいと思います
商取引で短期的には利益があったとしても
所詮相手は敵国なので長期的には不利益しかもたらしません
敵国に利益をもたらしてしまうと
後からそれが対日工作費となって日本に害悪をばら撒くことに繋がるからです
>韓国は地理的に見て日本に非常に近く、この地域が日本の敵対勢力に入れば、日本の安全保障に深刻な脅威をもたらす。だからこそ、日本はあらゆるコストを払ってでも、朝鮮半島を日本の友好国に引きとどめておかなければならない。
これは日清戦争、日露戦争を戦った最大の理由で当時は正しかった。
ミサイルの時代、わざわざ韓国まで出てこなくても日本を屈服させることはできる。
売春婦は神聖な存在ニダ。
だからこそ、朝鮮人業者は貴重な「赤い靴とワンピース」でお誘いしたニダ。
だからこそ、ジープとヘリコプターに乗って戦地へ売春しに行くという、時間を超越した経験ができたニダ。
自称徴用工も神聖な存在ニダ。
それを認めていたから、日本政府は、朝鮮人出稼ぎ労働者を年金に加入させたニダ。
特殊詐欺犯は、自分達が犯罪者であると認識しています。しかしながら、かの民族は相手を騙しているという自覚はありません。
後付けの神聖性はもちろん虚構であり、本性は物質主義に塗れた拝金亡者です。
だから嘘が暴かれると、相手から後頭部を殴られるのです。
でも何故殴られるのか、実はあまり理解できてはいないのです。
集団としての韓国人の方々の思考行動回路を眺めていると、彼らは現実から乖離した自己愛性人格障碍(ナルシシスティック・パーソナリティー障碍)を持っている者の特徴が顕著です。
この人格障碍の要因の一つは「理想化した自分を本物であると思い込もうとした行動の結果」だそうですが、結局、韓国版の朱子学の結論である「韓国人は世界で一番優秀な民族である」が自己愛性人格障碍持ちの国民を大量生産しているのかも知れませんね。
結局、韓国の思考行動の特徴、自己愛性人格障碍性、上下関係の押し付け、規則や約束を平気で破ること、現状認識能力の欠如、自己を理想化した妄想世界観に固執する事(K-Pop, K-Food, K-防疫、韓流、数々の日本文化材の起源主張、「名品兵器」の開発、レーダー照射事件、等々)も「韓国版の朱子学」の結果なのでしょうね。
野さん
かの国はTPPへの加盟推進を発表する様です。妄想するだけならば、後頭部を殴られることも無いのですが。
確かに、現実認識能力は著しく欠如していますね。
北も南も「自分たちは日帝と戦って勝利し今日の地位を勝ち取ったのだ」と言う虚構を盲信し、「日本悪しかれ」でないと国が成り立たないのです。
建国の出発点が反日である以上、北も南もいくら政権が変わろうともそれは未来永劫続くと思います。
ここにコメントする方は大変レベルが高いので、ご存じの方がいらっしゃるならご教示していただきたいのですが、それは日韓の竹島に関する密約のことです。1965年の日韓協定で、竹島についてはお互い問題をこじらせないようコントロールするという類いの密約だといわれています。それを破って(最大のものは大統領の上陸だと思いますが)せっせと問題化させているのが韓国です。もし実効支配しているのであれば、問題化させないのが上策だと思えるのにあえて問題化させるのは、密約を知らないのか、そんなものは無かったのか、単に「日本の鼻を明かしてやった」程度の低レベルゆえなのか。尖閣諸島で言えば鄧小平は「先の世代に任せよう」と言って、密約にはしなかった。あれはあれで中国の「韜光養晦」作戦で日本にとって安心なものではありませんが、それに比べても竹島問題は韓国にとって稚拙な対応が目立ちます。密約について教えていただけるとありがたいのですが。
大陸老人様
>密約について教えていただけるとありがたいのですが。
「密約」って秘密にするものだと思うのです♪
ほれ、七味さんに座布団3枚!